JPH0636194U - 偏向ヨーク装置 - Google Patents

偏向ヨーク装置

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Publication number
JPH0636194U
JPH0636194U JP7844092U JP7844092U JPH0636194U JP H0636194 U JPH0636194 U JP H0636194U JP 7844092 U JP7844092 U JP 7844092U JP 7844092 U JP7844092 U JP 7844092U JP H0636194 U JPH0636194 U JP H0636194U
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JP
Japan
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horizontal
coil
deflection
magnetic field
misconvergence
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Pending
Application number
JP7844092U
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English (en)
Inventor
宏治 八橋
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP7844092U priority Critical patent/JPH0636194U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鞍型偏向コイルを形成後、コイル巻線の分布
調整をする必要がなく、陰極線管の画面の水平中心軸の
ブルーとレッドの水平方向の色ずれによるミスコンバー
ジェンスXH を効果的に補正できる偏向ヨーク装置を提
供する。 【構成】 朝顔状をしたボビン2の内周面のトップ側と
ボトム側に一対のくら型水平偏向コイル12A,12Bを形
成し、ボビンの外周側には垂直偏向コイル13とコア14を
装着する。前記トップ側とボトム側の水平偏向コイルの
突き合わせ領域Eのコイルの外側位置に磁性片10A,10
Bを取り付け、水平偏向磁界をよりピン方向の磁界に補
正して磁界感度を高め、陰極線管の画面の水平X軸上で
のブルーBとレッドRの水平方向のミスコンバージェン
スを補正する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、テレビジョン受像機やディスプレイ装置等に装着される偏向ヨーク 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、陰極線管の画面の画質の高度化に伴い、例えば、図4に示さ れるように陰極線管の画面のX軸(水平中心軸)上でのブルーBとレッドRとの ミスコンバージェンスXH の精度が要求される。このため、スリットコイル巻き の段階で、ミスコンバージェンスXH を抑える手段として、例えば、図7に示す ように水平偏向コイルのボビン2の互いに隣り合うコイル巻き溝5の一方側から 他方側に捲線11を1本〜2本巻き増してコイル層の厚さ(コイル分布)を調整す ることによってミスコンバージェンスXH を調整することが行われている。
【0003】 ところで、前記コイル巻き溝5内に捲線11を巻回する際には、この捲線11は束 ねられないばらばらの単線のまま1本〜数本ずつ自動巻線機で積層巻回され、こ れによって偏向コイルが形成される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、捲線11を巻くときに張力の方向が変化する等によって、図6に 示すように、捲線11はずれて片寄って巻かれたり、捲線11の順番が入れ替わった りして、設計指示通りに巻くことができないという問題が生じ、しかも量産され る各偏向コイルの捲線11の片寄りの状態も個々の製品毎にばらつきを生じ、偏向 磁界を精度よく制御することができないという問題があった。また、量産される 製品がばらつくので、歩留り低下を生ずるという問題もあり、この従来の捲線方 式ではコスト的に対応できないという問題がある。この従来方式でもコイル巻き 溝幅をどんどん狭くして行けば捲線11のずれや片寄り等は少なくなって設計指示 に近づくことはできるが、この場合、インダクタンスLと抵抗Rとの比L/Rは 小さくなり、コイル性能が低下するという問題がある。
【0005】 本出願人はこのような問題を解決するために、従来の1本、1本の単線のコイ ル導線に替えて図5に示すようなリボン線等の多心平行導線を用いて形成する偏 向コイルを提案している。
【0006】 前記多心平行導線15としては図5の(a)に示すように、絶縁層4で被覆され た銅やアルミニウム等の導体線8を接着剤6を用いて平行に配列して接着したも のや、同図(b)に示すように、樹脂等の絶縁シート7の片面に絶縁層4で被覆 された導体線8を複数本平行に配列して接着剤6を用いて接着したものや、同図 の(c)に示すように、絶縁層4と接着層9が形成された複数の導体線8を平行 に配列して接着したものが使用される。
【0007】 上記多心平行導線15の導体線8はそれぞれの多心平行導線15内で順序よく固定 されており、したがって、導体線8はそれぞれの多心平行導線15内で線がずれた り、また、線の順番が入れ替わったりすることがないので、これらの多心平行導 線15を用い、この多心平行導線15をコイル巻き溝5に積層巻回することにより前 記導体線8の大幅なずれ等を解消し得る偏向コイルの作製が期待できる。
【0008】 ところが、前記陰極線管の画面のX軸上のミスコンバージェンスXH を補正す るために、提案例の多心平行導線15を用いてコイル層の厚み、すなわち導体線8 の巻き増し量等を調整しようとすると、例えば、単線の捲線11の場合と同様に隣 り合うコイル巻き溝5に多心平行導線15を巻き加えて調整しようとすると、多心 平行導線15は複数の導体線8によって構成されているため、1枚の多心平行導線 15を巻くだけで、複数の線が一括して巻かれ、捲線の本数が過剰になってミスコ ンバージェンスXH が過調整となり、微妙なミスコンバージェンスの調整ができ なくなるという問題があった。
【0009】 本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、多心平 行導線を巻いて、上記過調整になる前の状態で鞍型偏向コイルを形成した後、コ イル巻線の分布調整をする必要がなく、ミスコンバージェンスXH を効果的に補 正できる偏向ヨーク装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、 本考案は、朝顔状をしたボビンの内周面のトップ側とボトム側に一対のくら型水 平偏向コイルが形成され、ボビンの外周側には垂直偏向コイルとコアとが装着さ れている偏向ヨーク装置において、前記トップ側とボトム側の水平偏向コイルの 突き合わせ領域にはコイルの外側位置に水平偏向磁界をピン方向の磁界にして陰 極線管の画面の水平X軸上でのブルーとレッドの水平方向のミスコンバージェン スを補正する磁性片が取り付けられていることを特徴として構成されている。
【0011】
【作用】
例えば、図4に示されるような陰極線管の画面のX軸上のミスコンバージェン スXH を補正するときに、偏向ヨーク装置の水平偏向コイルのトップ側とボトム 側の突き合わせ領域のコイルの外側位置に磁性片を取り付け、この磁性片により 水平偏向磁界をピン方向の磁界にして感度を高める。磁界の感度が高まることに より、陰極線管の画面の左側では水平X軸上の近い方の電子銃から出るブルーB のビームが遠い方のレッドRのビームよりも強く引き寄せられて外側に向かって 移動し、画面の右側では近い方の電子銃から出るレッドRのビームが遠い方のブ ルーBのビームよりも強く引き寄せられて外側に向かって移動してブルーBとグ リーンGとレッドRが重なり合い、水平X軸上のブルーとレッドの水平方向のミ スコンバージェンスを補正する。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1には本実施例に係わる 偏向ヨーク装置が示されている。
【0013】 本実施例の偏向ヨーク装置には鞍型形状をした半割り状のボビン2A,2Bの 内周面に沿って多心平行導線15が積層巻回されて水平偏向コイルが形成されてお り、この積層巻回した半割り状のボビン2A,2Bがセパレータを介して突き合 わされ、装着されて、朝顔状をしたボビンを形成し、このボビンのトップ側とボ トム側に一対の水平偏向コイル12A,12Bが形成されている。また、ボビン2の 外周側には図示されていない垂直偏向コイル13とコア14が装着されている。前記 ボビン2A,2Bの突き合わせ領域Eのボビンの外側位置、すなわち、本実施例 ではトップ側とボトム側の水平偏向コイルの突き合わせ領域Eの外側位置に水平 偏向磁界をよりピン方向の磁界に補正する磁性片10A,10Bが取り付けられてい る。この取り付け位置はコア14のネック側の端面16から離れた位置のセパレータ 部に設けられている。また、図1の(b)に示されるように、前記磁性片10A, 10Bの取り付け角度をθとすると、種々の実験結果から、この磁性片を取り付け てミスコンバージェンスXH を効果的に補正するための取り付け角度θはθ≦80 °の範囲が望ましいことが判った。本実施例ではこの実験結果に基づき取り付け 角度θを80°以下で行っている。
【0014】 上記構成の偏向ヨーク装置の水平偏向コイル12A,12Bに水平偏向電流が流れ て水平偏向コイルの磁界分布が図2の(a)に示すようなリニア状磁界の場合、 水平偏向コイルの突き合わせ領域Eに磁性片10A,10Bを取り付けると、磁性片 10A,10Bを取り付けた領域Eでは線を巻き増してコイル巻線の分布調整したと きと等価となって図2の(b)に示すようにリニア状磁界をピン磁界に補正する 。このピン磁界によって磁界の感度が高くなり、磁界感度が高くなることにより 、図4に示されるミスコンバージェンスXH は陰極線管の画面の左側では、近い 方の電子銃GB から出るブルーBのビームは遠い方の電子銃GR から出るレッド Rのビームよりも左側に強く引き寄せられて外側に向かって移動する。そして、 このブルーBのビームとレッドRのビームはグリーンGのビーム上で重なり合い 、画面左側のミスコンバージェンスXH の補正が行われる。同様に、陰極線管の 画面の右側の走査時にもブルーB、グリーンG、レッドRのビームが重なり合っ て補正される。
【0015】 本実施例によれば、偏向ヨーク装置のトップ側とボトム側の水平偏向コイルの 突き合わせ領域Eに磁性片10A,10Bを取り付けたので、従来のように捲線を巻 き増してコイル分布調整を行う必要がなく、また、多心平行導線15の場合もコイ ル巻線の分布調整が不要となり、磁界分布がリニア状になり過ぎた分を取り付け 部分の磁界をよりピン磁界にすることにより、X軸上の微妙なミスコンバージェ ンスを補正することができる。
【0016】 また、種々の形状の磁性片を予め用意し、X軸上のずれ量の大きさの異なるミ スコンバージェンスに対応する磁性片を取り付けることにより、ミスコンバージ ェンスの大きさの如何にかかわらず、その補正を確実に行うことが可能となる。
【0017】 なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り 得る。例えば、上記実施例では、磁性片10A,10Bはそれぞれ1枚の板で構成し たが、図3に示すように、各2枚ずつの磁性片に分割してもよく、適宜の枚数に 分割してもよい。
【0018】 また、上記実施例では多心平行導線15を用いてコイルを形成した場合について 説明したが、従来例のようにばらばらの単線を用いてコイルを形成してもよく、 この場合においても、磁性片10A,10Bを取り付けることにより、X軸の微妙な ミスコンバージェンスを補正することができる。
【0019】 さらに、上記実施例では、ボビンのネック側の外周面に磁性片を取り付けたが 、コイルの外側に直接取り付けてもよい。
【0020】
【考案の効果】
本考案は、偏向ヨーク装置のトップ側とボトム側の水平偏向コイルの突き合わ せ領域に磁性片を取り付けたので、従来のように捲線を巻き増してコイル巻線の 分布調整を行う必要がなく、また、多心平行導線を用いてコイルを形成する場合 においてもコイル巻線の分布調整を行う必要もなく、コイル巻線の分布調整を行 ったときと同様に取り付け部分の磁界の感度を高めて微妙なX軸上のミスコンバ ージェンスXH を効果的に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の偏向ヨーク装置の説明図である。
【図2】偏向磁界の分布形態を示す説明図である。
【図3】本実施例における他構成の磁性片の説明図であ
る。
【図4】陰極線管の画面のX軸上のミスコンバージェン
スの一例の説明図である。
【図5】多心平行導線の各種形態の説明図である。
【図6】従来の偏向コイルのコイル巻き状態の説明図で
ある。
【図7】従来の偏向コイルのX軸上のミスコンバージェ
ンスを補正するための調整巻きの説明図である。
【符号の説明】
1 偏向ヨーク装置 2A,2B ボビン 10A,10B 磁性片 12A,12B 水平偏向コイル 15 多心平行導線 E 水平偏向コイルの突き合わせ領域

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 朝顔状をしたボビンの内周面のトップ側
    とボトム側に一対のくら型水平偏向コイルが形成され、
    ボビンの外周側には垂直偏向コイルとコアとが装着され
    ている偏向ヨーク装置において、前記トップ側とボトム
    側の水平偏向コイルの突き合わせ領域にはコイルの外側
    位置に水平偏向磁界をピン方向の磁界にして陰極線管の
    画面の水平X軸上でのブルーとレッドの水平方向のミス
    コンバージェンスを補正する磁性片が取り付けられてい
    ることを特徴とする偏向ヨーク装置。
JP7844092U 1992-10-16 1992-10-16 偏向ヨーク装置 Pending JPH0636194U (ja)

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JP7844092U JPH0636194U (ja) 1992-10-16 1992-10-16 偏向ヨーク装置

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JP7844092U JPH0636194U (ja) 1992-10-16 1992-10-16 偏向ヨーク装置

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JPH0636194U true JPH0636194U (ja) 1994-05-13

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ID=13662104

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JP7844092U Pending JPH0636194U (ja) 1992-10-16 1992-10-16 偏向ヨーク装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100376994B1 (ko) * 2000-06-24 2003-03-26 삼성전기주식회사 편향 요크

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