JPH0635387A - 電子写真複写機用クリーニングブレードおよびその製造法ならびに該クリーニングブレードを備えたクリーニング装置 - Google Patents

電子写真複写機用クリーニングブレードおよびその製造法ならびに該クリーニングブレードを備えたクリーニング装置

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JPH0635387A
JPH0635387A JP19536892A JP19536892A JPH0635387A JP H0635387 A JPH0635387 A JP H0635387A JP 19536892 A JP19536892 A JP 19536892A JP 19536892 A JP19536892 A JP 19536892A JP H0635387 A JPH0635387 A JP H0635387A
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JP19536892A
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Atsushi Azuma
篤 東
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 電子写真複写機の感光体上の不要のトナーを
除去するブレード3と、該ブレードを電子写真複写機本
体へ取り付ける取付金具2とを、(A)接着性ポリマー
および(B)エチレン性不飽和結合をもつモノマーを含
む放射線硬化型接着剤4を用いて貼りあわせ、該接着剤
を硬化させてなる電子写真複写機用クリーニングブレー
ド1およびその製造法、ならびに該クリーニングブレー
ド1を備えた電子写真複写機用クリーニング装置。 【効果】 取付金具とブレードとの接着力が大きく、ク
リーニング効果にすぐれた耐久性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真複写機用クリー
ニングブレードおよびその製造法ならびに該クリーニン
グブレードを備えたクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機は、表面に光導電体層を
設けた感光体を有する。複写の際、この感光体の外周面
が一様に帯電せしめられ、ついで被複写体の被複写像を
介してその外周面を露光することにより、前記外周面上
に静電潜像が形成される。この静電潜像にトナーを付着
させてトナー像を形成し、これを複写紙などに転写する
ことにより複写が行なわれる。
【0003】前記複写後、感光体の外周上にはトナーが
一部残留するため、この残留トナーを除去する必要があ
る。この除去は、たとえば図1に示すようなクリーニン
グブレードにより行なわれている。図中、1はクリーニ
ングブレード、2は取付金具、3はブレード、4は取付
金具2にブレード3を取付けるための接着剤層である。
【0004】前記クリーニングブレードが長期間安定し
たクリーニング性能を発揮し続けるには、クリーニング
ブレード先端縁の感光体表面への接触が常時適切な圧力
で均一になされていることが必要であり、そのためには
クリーニングブレード先端縁の平滑性が良好であること
はもちろんのこと、クリーニングブレードの取付金具へ
の取付が高い精度で行なわれ、かつ、剥離などによる位
置ずれ、金具からの浮き上がりなどが生じないように強
固に固定されていることが必要である。
【0005】取付金具にブレードを固定する方法とし
て、たとえば粘着テープによる方法(特開昭61-130975
号公報)、瞬間接着剤による方法(特開昭63-269188 号
公報)、ホットメルト接着剤による方法(特開昭61-145
578 号公報)などの種々の方法をはじめ、近年、エチレ
ン性不飽和基を末端に2個以上有する不飽和ポリウレタ
ン樹脂の混合物を主成分とする接着剤を、放射線および
(または)熱により硬化することによって接着する方法
が提案されている(特開平1-129282号公報)。
【0006】しかしながら、粘着テープによる方法は、
高精度の初期固定が容易に行なえるが、取付金具とブレ
ードとの接着力が小さく、とくに高温時には接着強度が
低下するため、クリーニング性に問題が生じる。また、
瞬間接着剤による方法は、粘着テープのばあいと同様の
問題があるほか、耐衝撃性や、耐久性に劣るという問題
がある。さらにホットメルト接着剤による方法は、接着
固定が容易に行なえ、接着力は瞬間接着剤によるばあい
よりも大きいが、接着力の温度依存性が大きい。さら
に、高温(130 〜180 ℃)で加圧融着を行なうため、ブ
レードの変形や劣化をおこすことがあり、また冷却時の
熱収縮によって歪みが生じるという問題がある。また、
不飽和ポリウレタン樹脂の混合物を主成分とする接着剤
による方法のばあい、ラジカル反応によって硬化させる
ため酸素の存在量によって硬化速度にばらつきが生じ、
えられるクリーニングブレードの性能にバラツキが生じ
やすいという問題がある。また、通常放射線硬化型接着
剤は、クリーニングブレードに要求される性能(接着
力、耐久性、耐熱性)を充分には満足させることができ
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は電子写真複写
機用クリーニングブレードにおける前記従来法の問題点
を解決するためになされたものであり、生産性が高く、
かつブレードと取付金具との接着固定時の精度が高く、
さらに充分な接着力、耐熱性および耐久性のあるクリー
ニング性能を兼ね備えた電子写真複写機用クリーニング
ブレードおよびその製造法ならびに該クリーニングブレ
ードを備えたクリーニング装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は電子写真複写機
の感光体上の不要のトナーを除去するブレードと、該ブ
レードを電子写真複写機本体へ取り付ける取付金具と
を、(A)接着性ポリマーおよび(B)エチレン性不飽
和結合をもつモノマーを含む紫外線硬化型接着剤を用い
て貼りあわせ、該接着剤を硬化させてなる電子写真複写
機用クリーニングブレードおよび該電子写真複写機用ク
リーニングブレードの製造法ならびに該クリーニングブ
レードを備えたクリーニング装置に関する。
【0009】
【作用および実施例】本発明の電子写真複写機用クリー
ニングブレードはブレードと取付金具とを紫外線硬化型
接着剤で一体化させたものである。
【0010】前記ブレードとしては、従来のクリーニン
グブレードに用いられているポリウレタンエラストマー
(たとえばポリオールとしてポリエステル系ポリオー
ル、イソシアネートとして4、4´−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、硬化剤としてアルコール系のものを
用いたもの)などからなるブレードがあげられる。ポリ
ウレタンエラストマーからなるブレードは耐摩耗性、機
械的強度などにすぐれたものである。
【0011】また、ブレードは紫外線で接着剤を硬化さ
せるため、透明、かつ紫外線などを透過する厚さである
ことが好ましい。
【0012】本発明のクリーニングブレードに用いられ
る前記取付金具としては、従来のクリーニングブレード
に用いられている各種金属、プラスチック、セラミック
スなどからなる取付金具があげられるが、無処理の鋼
板、リン酸亜鉛処理やクロメート処理などの表面処理を
した鋼板、その他メッキ処理が施された鋼板などからな
る取付金具が経時変化、とくに耐食性の点から好まし
い。
【0013】本発明のクリーニングブレードに用いられ
る接着剤は、(A)接着性ポリマーおよび(B)エチレ
ン性不飽和結合をもつモノマーを含む紫外線硬化型のも
のである。該紫外線硬化型接着剤は従来から知られてい
る紫外線硬化型の接着剤と異なり、エチレン性不飽和結
合をもつモノマーに対し、接着性ポリマーの配合量をき
わめて多くしており、通常の設計領域よりはずれていて
密着性、とくに金属、プラスチックなどの表面特性の大
きく異なる基材に対して同時にすぐれた密着性を発揮
し、クリーニングブレードの接着剤として非常に有用な
ものである。
【0014】本発明に用いられる前記紫外線硬化型接着
剤に、さらに末端に少なくとも1つのエチレン性不飽和
結合を有するスチレン−アクリロニトリル共重合体およ
び/またはイソシアネート化合物を含有するものは、よ
り高い接着力を示す。
【0015】前記接着性ポリマー(A)としては不飽和
ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、これらと
(メタ)アクリル酸などとのエステル、ポリウレタン樹
脂、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、アルキッド
樹脂、フェノール樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ロ
ジンエステル、マレイン酸変性ロジンエステル、ウレア
樹脂、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、スチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体またはそのエステル、ポリ(メ
タ)アクリレート、炭素数1〜9の石油樹脂、水素化石
油樹脂、ポリブタジエン、天然または合成ゴム、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂、ポリビニルアルコールなどがあげられる。
【0016】これらの中でも不飽和ポリエステル樹脂、
飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、合成ゴム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体などがとくに好ましい。
【0017】前記エチレン性不飽和結合をもつモノマー
(B)としては、取付金具とブレ−ドとの接着性、およ
び接着性ポリマーとの相溶性に問題がなければとくに限
定されることはない。具体的にはN−ビニルピロリド
ン、スチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、t−
ブチルスチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸またはメタ
クリル酸のメチル、エチル、イソプロピル、n−ブチ
ル、t−ブチル、α−エチルヘキシル、n−ノニル、n
−デシル、ラウリルおよびステアリルエステルなど、ア
クリル酸またはメタクリル酸のn−ブトキシエチル、シ
クロヘキシル、フェノキシエチル、テトラヒドロフルフ
リル、グリシジル、アリル、ベンジル、トリブロモフェ
ニル、2,3−ジクロロプロピル、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピル、N,N−ジメチルアミノエチル、
N,N−ジエチルアミノエチルおよびN−t−ブチルア
ミノエチルエステルなど、エチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)
アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、分子量(以下、MWという)200〜1000
のポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
MW200〜1000のポリエチレングリコールモノメ
チルエーテルモノ(メタ)アクリレート、MW200〜
1000のポリプロピレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、MW200〜1000のポリプロピレングリ
コールモノメチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、
MW200〜1000のポリプロピレングリコールモノ
エチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、1,3−プロパンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリ
セリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタ
ンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、アクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミ
ド、エチレンビスアクリルアミド、ジアリルフタレー
ト、トリアリルイソシアヌレート、ジブチルフマレー
ト、酢酸ビニルなどがあげられる。これらは単独でもよ
く、必要により2種類以上混合して用いてもよい。
【0018】前記化合物の中でもN−ビニルピロリド
ン、テトラヒドロフルフリルアクリレート、テトラヒド
ロフルフリルメタクリレート、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、ブチルアクリレートなどがとくに好
ましく用いられる。
【0019】また末端エチレン性不飽和結合を2つ以上
もつポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレー
ト、シリコンアクリレートなどを必要により加えてもよ
い。
【0020】本発明に用いられる前記紫外線硬化型接着
剤は、接着性ポリマー5〜90%(重量%、以下同様)
と、エチレン性不飽和結合をもつモノマー95〜10%
の範囲からなるものが、そのなかでも接着性ポリマー2
0〜50%と、エチレン性不飽和結合をもつモノマー8
0〜50%からなるものが、とくに好ましく用いられ
る。
【0021】エチレン性不飽和結合を有するモノマーの
割合が前記範囲未満では硬化速度が遅く、耐熱性が充分
でなく、前記範囲を超えると接着性が劣る傾向を生ず
る。
【0022】本発明に用いられる接着剤には、さらに少
なくとも1つのエチレン性不飽和結合をもつスチレン−
アクリロニトリル共重合体および/またはポリイソシア
ネート化合物を添加することにより、一層その接着力を
高めることができる。
【0023】前記、末端に少なくとも1つのエチレン性
不飽和結合をもつスチレン−アクリロニトリル共重合体
とは具体的にはたとえば東亜合成化学工業(株)製の
「AN−6」と呼ばれている末端メタクリロイル基のス
チレン−アクリロニトリル共重合体などがあげられる。
配合量は接着性ポリマーおよびエチレン性不飽和結合を
もつモノマーの合計量に対し100部(重量部、以下同
様)、0.5〜20部、好ましくは1〜10部である。
【0024】前記ポリイソシアネート化合物はとくに限
定されるものではないが、たとえばトリレンジイソシア
ネート、メタフェニレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ポリメチレンポリフェニルジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソ
シアネートなどがあげられる。これらは接着性ポリマー
自身にイソシアネート基と反応しうる官能基、たとえば
水酸基、カルボキシル基、アミノ基などが存在している
ばあいに効果が大きく、通常、接着性ポリマーおよびエ
チレン性不飽和結合をもつモノマーの合計量100部に
対し、1〜25部、好ましくは1〜10部添加される。
【0025】本発明に用いられる前記接着剤は前記接着
性ポリマーとエチレン性不飽和結合をもつモノマーと
を、必要により2つ以上の末端エチレン性不飽和結合を
もつモノマーなどを加え、さらに必要により末端に少な
くとも1つのエチレン性不飽和結合をもつスチレン−ア
クリロニトリル共重合体、および/またはポリイソシア
ネート化合物を加えて、均一に混合、溶解することによ
ってえられる。
【0026】本発明の接着剤は公知の方法により硬化さ
せることができる。たとえば波長200〜400nmの
光源を用いるのが適当である。光源としては光重合開始
剤の種類に応じ適宜選択するのがよく、たとえば太陽光
線、低圧、高圧または超高圧水銀灯、カーボンアーク
灯、キセノンランプ、タングステンランプなどが使用で
きる。また本発明においては他の硬化手段、たとえば電
子線やγ線などの電離性放射線により硬化させる方法を
使用することもできる。
【0027】本発明において前記した電子線やX線、γ
線など、物質に吸収されて2次電子を放出する作用を有
する高エネルギーの電離性放射線を用いるばあいには、
とくに重合開始剤を添加しなくてもよいが、紫外線によ
る硬化の際には、重合開始剤を添加することが好まし
い。
【0028】重合開始剤としては、たとえばメチルエチ
ルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサ
イドなどのケトンパーオキサイド類、クメンハイドロパ
ーオキサイド、tert−ブチルパーオキサイドなどの
ハイドロパーオキサイド類、ジ−tert−ブチルパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイドなどのジアルキル
パーオキサイド類、tert−ブチルパーオキシラウレ
ート、tert−ブチルパーオキシベンゾエートなどの
パーオキシエステル類、アゾビスイソブチロニトリルな
どのアゾ化合物などがあげられる。また上記ケトンパー
オキサイド類に対するコバルト、マンガンなどの金属石
けん類、あるいは上記ハイドロパーオキサイド類に対す
る還元性アミン類などの重合促進剤も併用することがで
きる。前記硬化には紫外線領域の光源からの照射、およ
び前記電離性放射線の照射を単独で用いても併用して用
いてもよい。しかし、ブレードのダメージ、クリーニン
グブレードの仕上り精度および加工時間などから考える
と紫外線による硬化方法が好適に利用される。
【0029】本発明のクリーニングブレードにおける接
着剤の層の厚さは、剥離接着力に関しては製品の規格内
でできるだけ厚い方が望ましく、せん断接着力に関して
は薄い方が望ましい。かかる観点から該厚さは、通常1
0〜100μmの範囲内にあることが好ましい。
【0030】前記紫外線硬化型接着剤によって前記ブレ
ードと取付金具とを接着するには、紫外線硬化型接着剤
をブレードと取付金具のいずれか一方または両方に塗布
し、それらを所定の位置で圧着させ、紫外線を照射する
ことにより行われる。しかし通常は取付金具側に塗布す
るのが加工性およびクリーニングブレードの精度維持の
点で好ましい。また、必要に応じて、取付金具の接着面
にプライマー処理を施してもよい。プライマーの具体例
としては、たとえばシランカップリング剤、アクリル
系、エポキシ系またはフェノール系のプライマーなど通
常金属に用いられるものがあげられ、これらの中からブ
レードとの接着に用いられる接着剤の材質に応じて適宜
選択される。
【0031】プライマーを塗布するばあいは、ブラシ、
スポンジローラーなどを備えた塗布機を用いて厚さ10
〜100μm程度になるように均一に塗布し、乾燥すれ
ばよい。
【0032】前記紫外線の照射は所定の寸法に圧着固定
したブレードと取付金具に対し、ウレタン側より行なわ
れる。また、加熱などする方法を併用してもよい。
【0033】本発明のクリーニングブレードは、従来か
らの接着剤を用いてえられるクリーニングブレードにく
らべて、密着性にすぐれ、接着力が充分に強くなるの
で、高い位置精度で強力に接着され、クリーニング効果
の耐久性にもすぐれている。
【0034】本発明のクリーニングブレードは取付金具
で本体に取り付け、クリーニングブレードのエッジを感
光体表面に圧接することにより該表面の余分のトナーを
除去する電子写真複写機用クリーニング装置を構成す
る。該クリーニング装置を備えた電子写真複写機は、機
械のコンパクト化、高速化に伴う高温(50〜60℃)
になってもすぐれたクリーニング性を保持する。
【0035】以下に実施例をあげて本発明を説明する
が、本発明はこれら実施例によって何ら限定されるもの
ではない。
【0036】実施例1および2 リン酸塩処理された鉄板(新日本製鉄(株)製、商品
名:ボンデ綱板)を用いて製造した取付金具を溶剤(ト
リクロロエチレン)で洗浄した。この取付金具の表面に
表1に示す材料を均一溶解した紫外線硬化型接着剤を厚
さが100μmになるように塗布した。つぎに接着剤を
塗布した金具の所定の位置に、硬度がJIS Aで65
度のポリウレタンエラストマーから作られた厚さ2mm
のブレードを約0.5kg/cm2 の圧力で圧着して保
持し、ブレード側を上に向け、UV照射装置(アイグラ
フィックス(株)製のアイグランデージECS−30
1、メタルハライドランプ使用)を用いて出力120W
/cm、光源からの距離10cmとして10秒間紫外線
をブレード側に照射し、接着剤を硬化させた。
【0037】硬化は積算光量3000mJ/cm2 で、
接着に要した時間は約7秒であった。
【0038】なお、ここで用いたブレードは以下のよう
にして作製したものである。
【0039】ポリエステルポリオールと4,4´−ジフ
ェニルメタンジイソシアネートとを反応させてえられる
イソシアネート(NCO)基含量6.2%のプレポリマ
ーに架橋剤として1,4−ブタンジオールおよびトリメ
チロールプロパンをイソシアネート(NCO)基/水酸
(OH)基比=0.95の比率で混合した。
【0040】混合したウレタン材料を成形後110℃の
オーブンに16時間放置し、アフターキュアを実施し
た。そののち室温で4日間熟成してから所定の寸法にカ
ットし、ウレタン片ブレードとした。
【0041】実施例1および2でえられたクリーニング
ブレードについて、その接着力、耐久性をつぎのように
して調べた。
【0042】[接着力]図2に示すごとく取付金具2を
固定し、ブレード3の先端部をエアーチャックで保持し
て矢印の方向に引張り、90°剥離強度を0℃、25
℃、60℃の雰囲気温度で測定した。引張スピードは3
0mm/分とした。
【0043】[耐久性]市販の乾式普通紙電子写真複写
機にクリーニングブレードを装着し、雰囲気温度25℃
および50℃でくり返して画像複写し、ブレードの接着
強度の寿命を調べ、画像に黒点や、クリーニング不良に
よる黒すじが生じない状態で複写できる枚数を数えた。
試験結果を表1に示す。
【0044】なお、実施例において接着剤組成として用
いたポリマー、モノマー、化合物の表1中の各略号は、
以下のとおりである。
【0045】A1:東洋紡績(株)製熱可塑性高分子量
ポリエステル樹脂、商品名:バイロン300 B1:N−ビニルピロリドン B2:テトラヒドロフルフリルアクリレート C:東亜合成化学工業(株)製マクロモノマー、末端に
メタクリロイル基を有するスチレン−アクリロニトリル
共重合体、商品名:AN−6 D:粗製メチレンジイソシアネート 光重合開始剤:チバガイギー社製、商品名:イルガキュ
ア907 実施例3および4 実施例1における取付金具にプライマーとして、その接
着面にアクリルシラン系カップリング剤(信越化学工業
(株)製、商品名:KBM5103)の1%メタノール
溶液を塗布し、風乾後110℃で30分間熱処理行なっ
たものを用いた以外は表1に示す組成の紫外線硬化型接
着剤を用いて実施例1と同様に行なった。接着に要した
時間はいずれも約7秒であった。
【0046】試験結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】比較例1 取付金具とブレードは実施例1と同一のものを使用し、
表2に示す瞬間接着剤を取付金具に厚さが約20μmに
なるように塗布後、ただちにブレードを貼り付け、1k
g/cm2 の圧力で1分間加圧保持し、えられたクリー
ニングブレードの接着力と耐久性を調べた。結果を表2
に示す。接着に要した時間は約15秒であった。
【0049】比較例2 取付金具とブレードは実施例1と同一のものを使用し、
粘着テープを取付金具に貼り付け、その上からブレード
を貼り付け、3kg/cm2 の圧力で1分間加圧保持
し、えられたクリーニングブレードの接着力と耐久性を
調べた。結果を表2に示す。接着に要した時間は約5秒
であった。
【0050】比較例3 取付金具とブレードは実施例1同一のものを使用し、ホ
ットメルト接着剤(フィルム状、幅5mm×厚さ100
μm)を取付金具の接着面に仮止めし、その上からブレ
ードを貼り付け、3kg/cm2 の圧力で保持し、高周
波により150〜160℃で1分間加熱後、冷却した。
えられたクリーニングブレードの接着力と耐久性を調べ
た。結果を表2に示す。接着に要した時間は約40秒で
あった。
【0051】比較例4および5 市販のUV硬化型接着剤イ、ロを用いた以外は、実施例
1と同様に実施した。接着に要した時間はいずれも約7
秒であった。
【0052】なお、比較例に用いられた接着剤は、それ
ぞれ以下のものである。
【0053】シアノアクリレート系瞬間接着剤:東亜合
成化学工業(株)製、商品名:アロンアルファー 40
1 両面接着テープ:日東電工(株)製の商品番号No.5
00 ウレタン系ホットメルト接着剤:反応基を含まないウレ
タン系ベースポリマーを含有するホットメルト接着剤、
武田薬品工業(株)製、商品名:タケメルトXM205
L 紫外線硬化型接着剤(イ):ウレタンアクリレート系重
合性オリゴマーを主成分とし、反応性希釈剤を添加した
もの アイカ工業(株)製、商品名:アイカアイトロン−Z5
24 紫外線硬化型接着剤(ロ):ウレタンアクリレート系重
合性オリゴマーを主成分とし、反応性希釈剤を添加した
もの (株)スリーボンド製、商品名:紫外線硬化型接着剤3
065
【0054】
【表2】
【0055】表1および表2の結果から、本発明の製造
法によってえられたクリーニングブレードは、従来の方
法によってえられたものに比べてブレードと取付金具と
の接着力が強く、耐久性にすぐれており、しかも接着に
要する時間は短かいか、たかだか同程度であることがわ
かる。
【0056】
【発明の効果】本発明の電子写真複写機用クリーニング
ブレードは、ブレードと取付金具とが、高い位置精度で
短時間の処理で強力に接着され、クリーニング効果の耐
久性にすぐれたものである。また該クリーニングブレー
ドを装着したクリーニング装置は、電子写真複写機の高
速化、コンパクト化による高温の環境下でも耐久性にす
ぐれるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーニングブレードの斜視図である。
【図2】ブレードと取付金具との接着力の試験方法の説
明図である。
【符号の説明】
1 クリーニングブレード 2 取付金具 3 ブレード 4 接着剤層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真複写機の感光体上の不要のトナ
    ーを除去するブレードと、該ブレードを電子写真複写機
    本体へ取り付ける取付金具とを、(A)接着性ポリマー
    および(B)エチレン性不飽和結合をもつモノマーを含
    む紫外線硬化型接着剤を用いて貼りあわせ、該接着剤を
    硬化させてなる電子写真複写機用クリーニングブレー
    ド。
  2. 【請求項2】 紫外線硬化型接着剤が接着性ポリマー5
    〜90重量%およびエチレン性不飽和結合をもつモノマー
    95〜10重量%からなるものである請求項1記載の電子写
    真複写機用クリーニングブレード。
  3. 【請求項3】 接着性ポリマーがポリエステル樹脂であ
    る請求項1または2記載の電子写真複写機用クリーニン
    グブレード。
  4. 【請求項4】 エチレン性不飽和結合をもつモノマーが
    N−ビニルピロリドン、テトラヒドロフルフリルアクリ
    レート、テトラヒドロフルフリル−メタクリレート、メ
    チルアクリレート、エチルアクリレートおよびブチルア
    クリレートから選ばれたモノマーである請求項1または
    2記載の電子写真複写機用クリーニングブレード。
  5. 【請求項5】 紫外線硬化型接着剤が末端に少なくとも
    1つのエチレン性不飽和結合をもつスチレン−アクリロ
    ニトリル共重合体を含むものである請求項1、2、3ま
    たは4記載の電子写真複写機用クリーニングブレード。
  6. 【請求項6】 紫外線硬化型接着剤が接着性ポリマーお
    よびエチレン性不飽和結合をもつモノマーの合計100 重
    量部に対して、末端に少なくとも1つのエチレン性不飽
    和結合をもつスチレン−アクリロニトリル共重合体を0.
    5 〜20重量部含むものである請求項5記載の電子写真複
    写機用クリーニングブレード。
  7. 【請求項7】 紫外線硬化型接着剤がポリイソシアネー
    ト化合物を含むものである請求項1、2、3、4または
    5記載の電子写真複写機用クリーニングブレード。
  8. 【請求項8】 紫外線硬化型接着剤が接着性ポリマーお
    よびエチレン性不飽和結合をもつモノマーの合計100 重
    量部に対してポリイソシアネート化合物1〜25重量部を
    含むものである請求項7記載の電子写真複写機用クリー
    ニングブレード。
  9. 【請求項9】 電子写真複写機の感光体上の不要のトナ
    ーを除去するブレードと、該ブレードを電子写真複写機
    本体へ取り付ける取付金具とを、(1)接着性ポリマー
    および(2)エチレン性不飽和結合をもつモノマーを含
    む紫外線硬化型接着剤を用いて貼りあわせ、該接着剤を
    硬化させることを特徴とする電子写真複写機用クリーニ
    ングブレードの製造法。
  10. 【請求項10】 電子写真複写機の感光体上の不要のト
    ナーを除去するブレードと、該ブレードを電子写真複写
    機本体へ取り付ける取付金具とを、(1)接着性ポリマ
    ーおよび(2)エチレン性不飽和結合をもつモノマーを
    含む紫外線硬化型接着剤を用いて貼りあわせ、該接着剤
    を硬化させてなる電子写真複写機用クリーニングブレー
    ドを備えたことを特徴とする電子写真複写機用クリーニ
    ング装置。
JP19536892A 1992-07-22 1992-07-22 電子写真複写機用クリーニングブレードおよびその製造法ならびに該クリーニングブレードを備えたクリーニング装置 Pending JPH0635387A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106855685A (zh) * 2015-12-09 2017-06-16 柯尼卡美能达株式会社 清洁装置以及图像形成装置

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