JP4880655B2 - ガラス部材用接着剤組成物及び仮固定方法 - Google Patents

ガラス部材用接着剤組成物及び仮固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、いろいろなガラス部材を加工するに際しての仮固定方法であり、またそれに好適なガラス部材用接着剤に関するものである。より詳細には、本発明は、光学用部材を加工するに際して当該部材を仮固定する方法と、当該用途に好適な光硬化性接着剤に関する。
従来から、光学レンズ、プリズム、アレイ、シリコンウエハ、半導体実装部品を加工する際に仮固定することが行われているが、その際に、仮固定用接着剤として両面テープやホットメルト系接着剤が使用されている。
つまり、前記のテープや接着剤にて部材同士或いは治具に部材を接合または積層し、部材を所定の形状に切削等の方法で加工後、前記テープや接着剤を除去し、加工部材を回収することが行われている。
例えば、半導体実装部品については、これらの部品を両面テープにて基材に固定した後、所望の部品に加工を行い、更に両面テープに紫外線を照射することで部品からの剥離を行う。
また、ホットメルト系接着剤の場合には、部材を積層後、加熱により間隙に接着剤を浸透させた後、所望の部品に加工を行い、有機溶剤中で接着剤の剥離を行う。
しかし、両面テープを用いる場合には、厚み精度を出すのが困難であったり、接着強度が弱いために部品加工時にチッピング性が劣ったり、100℃以上の熱をかけないと剥離でなかったり、紫外線照射で剥離させる場合には、被着体の透過性が乏しいと剥離できない等の問題があった。
また、ホットメルト系接着剤を用いる場合には、接着時に100℃以上に加熱しなければ貼ることができないことから、この方法が適用できる部材に制約があった。更に、剥離時に有機溶剤を使用する必要があり、アルカリ溶剤やハロゲン系有機溶剤の洗浄処理工程を採用する必要があり、煩雑であるし、作業環境的にも問題となっている。
これらの欠点を解決するために、水溶性ビニルモノマー等の水溶性化合物を含有する仮固定用の光硬化型接着剤が提案されているが、これらの接着剤組成物では、水中での剥離性は解決されるのに対し、部品固定時の接着強度が低く、切削加工後の部材の寸法精度に乏しい課題がある(特許文献1、2、3参照)。
特開平6−116534号公報。 特開平11−71553号公報。 特開2001−226641号公報。
切削加工後の部材の寸法精度を向上させるために、特に光学部品の用途分野では、接着強度が高く、しかも水中での剥離性に優れる接着剤が望まれている。
本発明者は、従来技術の状況に鑑みていろいろ検討した結果、特定のアクリルモノマーを組み合わせることにより、接着強度が高く、しかも硬化後に水中での剥離性の良好な接着剤組成物を見出し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明は、下記(ア)〜(ウ)の条件を満たすことを特徴とするガラス部材の仮固定用接着剤組成物であり、
(ア)ガラス部材の仮固定用接着剤組成物が下記(1)〜(3)を含有してなること。
(1)ウレタン(メタ)アクリレート
(2)(2−1)n−(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミド、(2−2)カルボキシ
ル基含有(メタ)アクリレート及び(2−3)一般式(A)で示される(メタ)アクリル酸誘導体モ
ノマーからなる群の1種または2種以上からなる(メタ)アクリル酸誘導体モノマー
一般式(A): Z−O−(R 2 O) P −R 1
[式中、Zは(メタ)アクリロイル基を示し、R はフェニル基又は炭素数1〜3のアルキル基を有するフェニル基を示す。R 2 は−C 2 4 −、−C 3 6 −、−CH 2 CH(CH 3 )−、−CH 2 CH(OH)CH 2 −、−C 4 8 −又は−C 6 12 −を示し、pは1〜10の整数を表す。]
(3)光重合開始剤。
(イ)(2)において、(2−1)(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミドを用いる場合、(2−1)の添加量が、(1)、(2)の合計量100質量部中、10〜60質
量部であり、(2−2)カルボキシル基含有(メタ)アクリレートを用いる場合、(2−1)の添加量が、(1)、(2)の合計量100質量部中、1〜50質量部であり、(2−3)一般式(A)で示される(メタ)アクリル酸誘導体モノマーを用いる場合、(2−3)の添加量が、(1)、(2)の合計量100質量部中、10〜80質量部であること。
(ウ)ガラス部材の仮固定用接着剤組成物が、ガラス部材の仮固定用接着剤組成物を用いてガラス部材を接着し、ガラス部材の仮固定用接着剤組成物を硬化して、仮固定し、該仮固定されたガラス部材を加工後、該加工されたガラス部材を水に浸漬して、硬化したガラス部材の仮固定用接着剤組成物を取り外すことを特徴とするガラス部材の仮固定方法に使用してなること。
下記(1)〜(3)を含有してなることを特徴とするガラス部材の仮固定用接着剤組成物であり、かつ、該ガラス部材の仮固定用接着剤組成物を用いてガラス部材を接着し、ガラス部材の仮固定用接着剤組成物を硬化して、仮固定し、該仮固定されたガラス部材を加工後、該加工されたガラス部材を水に浸漬して、硬化したガラス部材の仮固定用接着剤組成物を取り外すことを特徴とするガラス部材の仮固定方法に使用してなることを特徴とするガラス部材の仮固定用接着剤組成物であり、
(1)ウレタン(メタ)アクリレート
(2)(1)、(2)の合計量100質量部中、(2−1)n−(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミド10〜60質
量部(2−2)カルボキシル基含有(メタ)アクリレート1〜50質量部及び(2−3)一般式(A)で示される(メタ)アクリル酸誘導体モノマー10〜80質量部を含有してなる(メタ)アクリル酸誘導体モノマー
一般式(A): Z−O−(R2O)P−R1
[式中、Zは(メタ)アクリロイル基を示し、Rはフェニル基又は炭素数1〜3のアルキル基を有するフェニル基を示す。R2は−C24−、−C36−、−CH2CH(CH3)−、−CH2CH(OH)CH2−、−C48−又は−C612−を示し、pは1〜10の整数を表す。]
(3)光重合開始剤。
(1)ウレタン(メタ)アクリレートが水溶性であることを特徴とする該ガラス部材の仮固定用接着剤組成物であり、(1)ウレタン(メタ)アクリレートの添加量が、(1)、(2)の合計量100質量部中、5〜80質量であることを特徴とする該ガラス部材の仮固定用接着剤組成物であり、重合禁止剤を含有することを特徴とする該ガラス部材の仮固定用接着剤組成物であり、該ガラス部材の仮固定用接着剤組成物を用いてガラス部材を接着し、ガラス部材の仮固定用接着剤を硬化して、仮固定し、該仮固定されたガラス部材を加工後、該加工されたガラス部材を水に浸漬して、硬化したガラス部材の仮固定用接着剤を取り外すことを特徴とするガラス部材の仮固定方法であり、該ガラス部材の仮固定用接着剤組成物を用いてガラス部材を接着し、ガラス部材の仮固定用接着剤を硬化して、仮固定し、該仮固定されたガラス部材を加工後、該加工されたガラス部材を水に浸漬して、膨潤させてフィルム状に硬化したガラス部材の仮固定用接着剤を取り外すことを特徴とするガラス部材の仮固定方法であり、水が、30℃〜80℃であることを特徴とする該ガラス部材の仮固定方法である。
本発明のガラス部材用接着剤組成物は、その組成故に光硬化性を有し、可視光または紫外線によって硬化する。このために、従来のホットメルト接着剤に比べ、省力化、省エネルギー化、作業短縮の面で著しい効果が得られる。また、その硬化体は、高い接着強度を発現できるので、ガラス部材の加工時にずれを生じ難く、寸法精度面で優れたガラス部材が容易に得られるという効果が得られる。更に、当該硬化体は、水、特に30℃以上の温水、に接触することで接着強度を低下させガラス部材間の或いはガラス部材と治具との接合力を低下するので容易にガラス部材の回収ができる特徴があり、従来の接着剤の場合に比べ、高価で、発火性の強い、或いは人体に有害なガスを発生する有機溶媒を用いる必要がないという格段の効果が得られる。更に、特定の好ましい組成範囲のガラス部材接着剤組成物においては、硬化体が水、特に温水と接触して膨潤し、フィルム状に部材から回収できるので、作業性に優れるという効果が得られる。
本発明のガラス部材の仮固定方法は、前述した通りに、水に接触することで接着強度を低下させるガラス部材用接着剤を用いているので、水に接触させるのみで容易にガラス部材の回収ができる特徴があり、従来の接着剤の場合に比べ、高価で、発火性の強い、或いは人体に有害なガスを発生する有機溶媒を用いる必要がないという格段の効果が得られる。
本発明においては、その成分の一つに(1)ウレタン(メタ)アクリレートを用いる。
本発明で使用する(1)ウレタン(メタ)アクリレートは、ポリイソシアネート、ポリオ
ール、さらには(メタ)アクリル酸を反応させることにより得られる。
ポリイソシアネートとしては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートエステル、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート等が挙げられる。これらは単独で、または2種以上を組み合わせて使用できる。
ポリオールとしては、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリカプロラクトジオール、ポリカーボネートジオール等が挙げられる。
また上記ウレタン(メタ)アクリレートは、水溶性のものも使用でき、本発明の目的を達成するのに好ましく選択される。
(1)ウレタン(メタ)アクリレートの添加量は、(1)、(2)の合計量100質量部中、5〜80質量部が好ましい。5質量部以上とすることで良好な接着性を確保できるし、80質量部以下とすることで不必要に粘度を上昇させ作業性を低下させることを防止できる。
本発明に於いて、第二の成分として(2)n−(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミド、カルボキシル基含有(メタ)アクリレート及び一般式(A)で示される(メタ)アクリル酸誘導体モノマーからなる群の1種または2種以上からなる(メタ)アクリル酸誘導体モノマー
一般式(A): Z−O−(R2O)P−R1
[式中、Zは(メタ)アクリロイル基を示し、R1はフェニル基又は炭素数1〜3のアルキル基を有するフェニル基を示す。R2は−C24−、−C36−、−CH2CH(CH3)−、−CH2CH(OH)CH2−、−C48−又は−C612−を示し、pは1〜10の整数を表す。]
を選択する。
(1)と共に用いることで、高い接着力を有し、硬化体が水にあって接着力を低下するという特性を有する接着剤を提供できる。
n−(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミドとしては、n−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、n−(メタ)アクリロイルオキシプロピルヘキサヒドロフタルイミド、n−(メタ)アクリロイルオキシブチルヘキサヒドロフタルイミド等が挙げられる。
成分(2)として、n−(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミドを選択する場合のその添加量は、(1)、(2)の合計量100質量部中、10〜60質量部が好ましい。10質量部以上であれば、部材を接着する際の接着力が充分に確保されるし、60質量部以下であれば、硬化体が水中に晒された際の剥離性(以下、単に「水中での剥離性」ともいう。)も確保できる。
また、本発明に於いて、成分(2)として、カルボキシル基含有(メタ)アクリレートを選択することもできる。
カルボキシル基含有(メタ)アクリレートとしては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ダイマー、β−(メタ)アクロイルオキシエチルハイドロジェンサクシネート等が挙げられる。
カルボシキシル基含有(メタ)アクリレートを用いる場合、その添加量は、(1)、(2)の合計量100質量部中、1〜50質量部が好ましい。1質量部以上であれば充分に接着性が確保させるし、50質量部以下ならば、水中での剥離性も確保できる。
更に、本発明に於いて、成分(2)として、一般式(A)の構造を有する(メタ)アクリル酸誘導体モノマーを選択することもできる。
一般式(A): Z−O−(R2O)P−R1
[式中、Zは(メタ)アクリロイル基を示し、R1はフェニル基又は炭素数1〜3のアルキル基を有するフェニル基を示す。R2は−C24−、−C36−、−CH2CH(CH3
)−、−CH2CH(OH)CH2−、−C48−又は−C612−を示し、pは1〜10
の整数を表す。]
一般式(A)の構造を有する(メタ)アクリル酸誘導体モノマーとしては、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、フェノキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート及びフェノキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられる。
一般式(A)の構造を有する(メタ)アクリル酸誘導体モノマーの添加量は、(1)、(2)の合計100質量部中、10〜80質量部が好ましい。10質量部以上であれば高い接着性が確保できるし、80質量部以下であれば水中での剥離性も確保できる。
また、前記(2)からなる配合組成に、(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、ジブチル2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、ジオクチル2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート、ジフェニル2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート、(メタ)アクリロイルオキシエチルポリエチレングリコールアシッドフォスフェート等のビニル基又は(メタ)アクリル基を有するリン酸エステルを併用することで、金属面への密着性をさらに向上させることができる。
本発明に於いては、前記成分(1)と成分(2)に、(3)光重合開始剤を加える。これにより、高い接着力を有し、硬化体が水にあって接着力を低下するという特性も加えて、光硬化性をも有しているので、光学用部材に好適な接着剤を提供できる。
(3)光重合開始剤としては、可視光線や紫外線の活性光線により増感させて樹脂組成物の光硬化を促進するために配合するものであり、公知の各種光重合開始剤が使用可能である。
具体的には、ベンゾフェノン及びその誘導体、ベンジル及びその誘導体、エントラキノモルフォリノフェニル)−ブタノン−1等のα−アミノアルキルフェノン誘導体、ベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ベンゾイルジエトキシポスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジメトキシフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジエトキシフェニルホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド誘導体等が挙げられる。光重合開始剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(3)光重合開始剤の添加量は、(1)、(2)の合計100質量部に対して、0.1〜20質量部が好ましい。0.1質量部以上であれば硬化促進の効果が得られるし、20質量部以下で充分に硬化速度が達成される。
本発明の接着剤組成物は、その貯蔵安定性向上のため少量の重合禁止剤を使用することができる。例えば、重合禁止剤としては、メチルハイドロキノン、ハイドロキノン、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、カテコール、ハイドロキノンモノメチルエーテル、モノターシャリーブチルハイドロキノン、2,5−ジターシャリーブチルハイドロキノン、p−ベンゾキノン、2,5−ジフェニル−p−ベンゾキノン、2,5−ジターシャリーブチル−p−ベンゾキノン、ピクリン酸、クエン酸、フェノチアジン、ターシャリーブチルカテコール、2−ブチル−4−ヒドロキシアニソール及び2,6−ジターシャリーブチル−p−クレゾール等が挙げられる。
重合禁止剤の使用量は、(メタ)アクリル酸エステルモノマー100質量部に対し、0.001〜3質量部が好ましく、0.01〜2質量部がより好ましい。0.001質量部以上で貯蔵安定性が確保でき、3質量部以下で未硬化になることもなく、良好な接着性が得られる。
本発明の接着剤組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、一般に使用されているアクリルゴム、ウレタンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴムなどの各種エラストマー、無機フィラー、溶剤、増量材、補強材、可塑剤、増粘剤、染料、顔料、難燃剤、シランカップリング剤及び界面活性剤等の添加剤を使用してもよい。
次に、本発明は、水、特に30℃以上の温水、と接触して接着強度を低下させる接着剤を用いて部材を接着し、接着剤を硬化して、仮固定し、該仮固定された部材を加工後、該加工された部材を温水に浸漬して硬化した接着剤を取り外す部材の仮固定方法であり、これにより、有機溶剤を用いることなく、光学用部材などのいろいろな部材を加工精度高く加工することができる。
また、本発明の好ましい実施態様によれば、接着剤を取り外すときに、硬化体が水と接触して膨潤し、フィルム状に部材から回収できるようにすることで、作業性に優れるという効果が得られる。
本発明の仮固定方法において、前記本発明の接着剤組成物からなる接着剤を用いると、前記発明の効果が確実に得られるので、好ましい。
本発明に於いて、水の温度は通常室温のもので構わないが、適度に加熱した温水を用いる時、水中での剥離性が短時間に達成でき、生産性の面から好ましい。前記温水の温度に関しては、30℃〜80℃、好ましくは40〜80℃、の温水を用いると短時間で接着剤の硬化物が膨潤し、接着強度が低下し、フィルム状に接着剤硬化体を取り外すことができるので、好ましい。尚、硬化体と水との接触の方法については、水中に接合体ごと浸漬する方法が簡便であることから推奨される。
本発明において、仮固定することのできる部材の材質に特に制限はなく、紫外線硬化型接着剤を用いる場合には、紫外線を透過できる材料からなる部材が好ましい。このような材質として、例えば、水晶部材、ガラス部材、プラスチック部材が挙げられるので、本発明の仮固定方法は、水晶振動子、ガラスレンズ、プラスチックレンズ及び光ディスクの加工における仮固定に適用可能である。
仮固定方法において接着剤の使用方法に関しては、接着剤として光硬化性接着剤を用いる場合を想定すると、例えば、固定する一方の部材又は支持基板の接着面に接着剤を適量塗布し、続いてもう一方の部材を重ね合わせるという方法や、予め仮固定する部材を多数積層しておき、接着剤を隙間に浸透させて塗布させる方法等で接着剤を塗布した後に、該部材を可視光または紫外線を照射して、光硬化性接着剤を硬化させ部材同士を仮固定する方法等が例示される。
その後、仮固定された部材を所望の形状に切断、研削、研磨、孔開け等の加工を施した後、該部材を水好ましくは温水に浸漬することにより、接着剤の硬化物を部材から剥離することができる。
以下に実施例及び比較例をあげて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)(1)ウレタン(メタ)アクリレートとして日本合成化学社製紫光UV−7000B(以下UV−7000Bと略す)35質量部、(2)n−(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミドとしてn−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド(東亜合成社製TO−1429、以下TO−1429と略す)40質量部、カルボキシル基含有(メタ)アクリレートとしてω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート(東亜合成社製アロニックスM−5300、以下M−5300と略す)5質量部、及び一般式(A)の構造を有する(メタ)アクリル酸誘導体モノマーとしては、フェノキシエチルアクリレート(共栄社化学社製ライトアクリレートPO−A、以下PO−Aと略す)20質量部合計100質量部、(3)光重合開始剤としてベンジルジメチルケタール(以下BDKと略す)1.5質量部、重合禁止剤として2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)(以下MDPと略す)0.1質量部添加して接着剤組成物を作成した。得られた組成物を使用して、以下に示す評価方法にて、引張せん断接着強さの測定及び剥離試験を行った。それらの結果を表1に示す。
(評価方法)引張せん断接着強さ:JIS K 6850に従い測定した。具体的には被着材として耐熱パイレックス(登録商標)ガラス(25mm×25mm×厚さ2.0mm)を用いて、接着部位を8mmφとして、作成した接着剤組成物にて、2枚の耐熱パイレックス(登録商標)ガラスを貼り合わせ、無電極放電ランプを使用したフュージョン社製硬化装置により、365nmの波長の積算光量2000mJ/cmの条件にて硬化させ、引張せん断接着強さ試験片を作成した。作成した試験片は、万能試験機を使用して、温度3℃、湿度50%の環境下、引張速度10mm/minで引張せん断接着強さを測定した。
剥離試験:上記耐熱パイレックス(登録商標)ガラスに接着剤組成物を塗布し、支持体として青板ガラス(150mm×150mm×厚さ1.7mmt)に貼り合わせた以外は上記と同様な条件で接着剤組成物を硬化させ、剥離試験体を作成した。得られた試験体を、温水(80℃)に浸漬し、耐熱パイレックス(登録商標)ガラスが剥離する時間を測定し、また剥離状態も観察した。
(実施例2〜5)表1に示す種類の原材料を表1に示す組成で使用したこと以外は実施例1と同様にして接着剤組成物を作成した。得られた組成物について、実施例1と同様に引張せん断接着強さの測定及び剥離試験を行った。それらの結果を表1に示す
実施例2〜5で使用した材料名を以下に記す。
エベクリル2001:水溶性ウレタンアクリレート(ダイセルUCB社製エベクリル2001)
M−5700:2-ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート(東亜合成社製アロニックスM−5700)
TPO:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド(BASF社製ルシリンTPO)
Figure 0004880655
(比較例1〜5)表2に示す種類の原材料を表1に示す組成で使用したこと以外は実施例1と同様にして接着剤組成物を作成した。得られた組成物について、実施例1と同様に引張せん断接着強さの測定及び剥離試験を行った。それらの結果を表2に示す。
また、比較例1〜5で使用した原料を以下に記す。
MTEGMA:メトシキテトラエチレングリコールモノメタクリレート(新中村化学社製NKエステルM−90G)
Figure 0004880655
(実施例8)実施例1の接着剤組成物を用いて150mm×150mm×2mmtの耐熱パイレックス(登録商標)ガラスと実施例1で用いた青板ガラスをダミーガラスとして実施例1と同様に接着硬化させた。
前記接着試験体の耐熱パイレックス(登録商標)ガラス部分のみをダイシング装置を使用して10mm角に切断した。切断中に耐熱パイレックス(登録商標)ガラスの脱落や欠損が発生せず、チッピング良好な加工性を示した。耐熱パイレックス(登録商標)ガラス部分のみを切断した接着試験体を80℃の温水に浸漬したところ、120minですべて剥離した。
本発明の接着剤組成物は、良好な接着力を示すとともに、硬化後に水と接触して接着力を低下し、被着体から剥がれる特性を有するので、仮固定用の接着剤としていろいろな部材加工の用途に用いることができ、産業上非常に有用である。特に、本発明の接着剤組成物と接着剤は、光硬化性であり、光学用途での部材仮止用に極めて有用である。

Claims (8)

  1. 下記(ア)〜(ウ)の条件を満たすことを特徴とするガラス部材の仮固定用接着剤組成物。
    (ア)ガラス部材の仮固定用接着剤組成物が下記(1)〜(3)を含有してなること。
    (1)ウレタン(メタ)アクリレート
    (2)(2−1)n−(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミド、(2−2)カルボキシ
    ル基含有(メタ)アクリレート及び(2−3)一般式(A)で示される(メタ)アクリル酸誘導体モ
    ノマーからなる群の1種または2種以上からなる(メタ)アクリル酸誘導体モノマー
    一般式(A): Z−O−(R 2 O) P −R 1
    [式中、Zは(メタ)アクリロイル基を示し、R はフェニル基又は炭素数1〜3のアルキル基を有するフェニル基を示す。R 2 は−C 2 4 −、−C 3 6 −、−CH 2 CH(CH 3 )−、−CH 2 CH(OH)CH 2 −、−C 4 8 −又は−C 6 12 −を示し、pは1〜10の整数を表す。]
    (3)光重合開始剤。
    (イ)(2)において、(2−1)(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミドを用いる場合、(2−1)の添加量が、(1)、(2)の合計量100質量部中、10〜60質
    量部であり、(2−2)カルボキシル基含有(メタ)アクリレートを用いる場合、(2−1)の添加量が、(1)、(2)の合計量100質量部中、1〜50質量部であり、(2−3)一般式(A)で示される(メタ)アクリル酸誘導体モノマーを用いる場合、(2−3)の添加量が、(1)、(2)の合計量100質量部中、10〜80質量部であること。
    (ウ)ガラス部材の仮固定用接着剤組成物が、ガラス部材の仮固定用接着剤組成物を用いてガラス部材を接着し、ガラス部材の仮固定用接着剤組成物を硬化して、仮固定し、該仮固定されたガラス部材を加工後、該加工されたガラス部材を水に浸漬して、硬化したガラス部材の仮固定用接着剤組成物を取り外すことを特徴とするガラス部材の仮固定方法に使用してなること。
  2. 下記(1)〜(3)を含有してなることを特徴とするガラス部材の仮固定用接着剤組成物であり、かつ、該ガラス部材の仮固定用接着剤組成物を用いてガラス部材を接着し、ガラス部材の仮固定用接着剤組成物を硬化して、仮固定し、該仮固定されたガラス部材を加工後、該加工されたガラス部材を水に浸漬して、硬化したガラス部材の仮固定用接着剤組成物を取り外すことを特徴とするガラス部材の仮固定方法に使用してなることを特徴とするガラス部材の仮固定用接着剤組成物。
    (1)ウレタン(メタ)アクリレート
    (2)(1)、(2)の合計量100質量部中、(2−1)n−(メタ)アクリロイルオキシアルキルヘキサヒドロフタルイミド10〜60質
    量部(2−2)カルボキシル基含有(メタ)アクリレート1〜50質量部及び(2−3)一般式(A)で示される(メタ)アクリル酸誘導体モノマー10〜80質量部を含有してなる(メタ)アクリル酸誘導体モノマー
    一般式(A): Z−O−(R2O)P−R1
    [式中、Zは(メタ)アクリロイル基を示し、Rはフェニル基又は炭素数1〜3のアルキル基を有するフェニル基を示す。R2は−C24−、−C36−、−CH2CH(CH3)−、−CH2CH(OH)CH2−、−C48−又は−C612−を示し、pは1〜10の整数を表す。]
    (3)光重合開始剤。
  3. (1)ウレタン(メタ)アクリレートが水溶性であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス部材の仮固定用接着剤組成物。
  4. (1)ウレタン(メタ)アクリレートの添加量が、(1)、(2)の合計量100質量部中、5〜80質量であることを特徴とする請求項1〜3のうちの1項記載のガラス部材の仮固定用接着剤組成物。
  5. 重合禁止剤を含有することを特徴とする請求項1〜4のうちの1項記載のガラス部材の仮固定用接着剤組成物。
  6. 請求項1〜5のうちの1項記載のガラス部材の仮固定用接着剤組成物を用いてガラス部材を接着し、ガラス部材の仮固定用接着剤を硬化して、仮固定し、該仮固定されたガラス部材を加工後、該加工されたガラス部材を水に浸漬して、硬化したガラス部材の仮固定用接着剤を取り外すことを特徴とするガラス部材の仮固定方法。
  7. 請求項1〜のうちの1項記載のガラス部材の仮固定用接着剤組成物を用いてガラス部材を接着し、ガラス部材の仮固定用接着剤を硬化して、仮固定し、該仮固定されたガラス部材を加工後、該加工されたガラス部材を水に浸漬して、膨潤させてフィルム状に硬化したガラス部材の仮固定用接着剤を取り外すことを特徴とするガラス部材の仮固定方法。
  8. 水が、30℃〜80℃であることを特徴とする請求項6又は7記載のガラス部材の仮固定方法。
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