JPH06336144A - 一体成形可能な防音材 - Google Patents

一体成形可能な防音材

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JPH06336144A
JPH06336144A JP5148263A JP14826393A JPH06336144A JP H06336144 A JPH06336144 A JP H06336144A JP 5148263 A JP5148263 A JP 5148263A JP 14826393 A JP14826393 A JP 14826393A JP H06336144 A JPH06336144 A JP H06336144A
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soundproof
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Teruo Matsushita
輝雄 松下
Kazuo Kawabata
一雄 川端
Masahiro Nojima
雅寛 野島
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Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車エンジンルーム内に使用するカバーと
吸音層が一体となった防音材において、カバーの成形形
状に吸音材の形状を合わせて成形し、留め具等で一体と
なすという、非常に煩雑で製造作業性に劣った方法を改
善することを目的とする。 【構成】 発泡性熱硬化性樹脂を塗布、含浸した不織布
からなるカバー材料と落綿、雑反毛を原材料とするフェ
ルトからなる吸音層材料を順次加熱下金型上に載置し、
上金型を下降し、加圧せしめ、カバー材料中の発泡性熱
硬化性樹脂を発泡せしめると同時に、カバーと吸音層と
を一体成形せしめる方法によってなる防音材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車エンジンルーム内
に使用するカバーと吸音層が一体となった防音材に関
し、該カバーと吸音層とを一体として成形可能となすこ
とにより、予めカバー材料と吸音層材料を別々に成形し
た後、改めて一体化するという煩雑な工程を削減した一
体成形可能な防音材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車エンジンルーム内に使
用するカバーと吸音層が一体となった防音材は、鋼板等
の金属板を成形加工してカバーとなしたものや、プラス
チックを成形して所望形状となしたものと、同じく成形
加工した吸音材を吸音材の端部等の位置で、クリップ、
ボルト等の留め具で物理的に一体化するという工程を経
て自動車エンジンルーム内に使用するカバーを有する防
音材となしていたが、部品点数の増加、工程の増加にな
り、作業性に劣るという不具合があった。
【0003】即ち、カバーの成形形状に吸音材の形状を
合わせて成形し、留め具等で一体となしていたが、非常
に煩雑で製造作業性に劣ったものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、カバー自体の材質を従来の金属から吸音材と一体し
て成形可能な材質となし、併せて、吸音性能に優れる吸
音層材料とともに一体成形をなすことによりカバー材料
と吸音層材料とを別々に成形加工せしめるという煩雑な
工程を低減せしめ、満足な吸音性能をも発揮し、エンジ
ンルーム内の騒音を効果的に吸音するという、優れた防
音効果をも実現する点にあるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、カバーと吸音材の
材質を検討し、一体して成形可能な防音材となすことを
知見したものであり、本発明の要旨は以下に存する。
【0006】自動車エンジンルーム内に使用するカバー
を有する防音材であって、発泡性熱硬化性樹脂を含浸又
は塗布した繊維製基材からなるカバー材料とフェルトか
らなる吸音層材料を加熱加圧一体成形と同時にカバー材
料中の発泡性熱硬化性樹脂を発泡せしめてなることを特
徴とする一体成形可能な防音材。
【0007】自動車エンジンルーム内に使用するカバー
を有する防音材であって、FRP又はSMCからなるカ
バー材料とフェルトからなる吸音層材料を一体成形して
なることを特徴とする一体成形可能な防音材。
【0008】自動車エンジンルーム内に使用するカバー
を有する防音材であって、カバー材料と吸音層材料の間
に接着剤又はフィルムを介してなることを特徴とする一
体成形可能な防音材。
【0009】本発明の必須の構成要件であるカバーと
は、遮音性能を付加しつつ、吸音層の吸音性能を低下す
る外因からの保護材である。材料自体は吸音層材料と一
体成形が可能であり、かつ所望の性能を有すれば特に限
定されることなく、発泡性熱硬化性樹脂を含浸又は塗布
したガラス繊維等の繊維材、FRP、SMC又はプラス
チック、歴青質物、ゴム、樹脂及び成形可能なフォーム
材等を成形加工してなすものである。
【0010】吸音層としては、動物性、植物性、合成樹
脂性の不連続繊維材料の一種もしくは二種以上と熱硬化
性樹脂等の結合剤を主体としてなる嵩高性不織布やポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等のフォーム
材、またはフェルトやガラスウール、ガラス繊維等を成
形加工してなすものである。
【0011】かかるカバーと吸音層とを成形一体化した
防音材となさんとすれば、発泡性フェノール樹脂を含浸
した5〜10mm程度の厚みのガラス繊維材料からなる
カバー材料と10〜30mm程度の厚みのフェルトから
なる吸音層材料を加熱加圧一体成形と同時にカバー材料
中の発泡性フェノール樹脂を発泡硬化せしめてなる方法
がある。
【0012】また、平物のFRP又はSMCからなるカ
バー材料と10〜30mm程度の厚みのフェルトからな
る吸音層材料を加熱加圧成形、同時一体化してなる方法
がある。その際、発泡SMCを使用して、加熱加圧成形
時に発泡せしめることは好ましく推奨される。
【0013】更に、5〜20mm程度の厚みのフェルト
からなるカバー材料、ポリエチレンフィルム及び10〜
30mm程度の厚みのフェルトからなる吸音層材料を順
次下金型上に積層後、上金型を加工し、加熱加圧成形し
つつ、下金型下部より真空吸引し、一体化してなる方法
も推奨できる。かかる方法によれば、全く同じフェルト
を使用してカバーとせしめ、また吸音層とせしめるべく
成形加工することが可能となる。この場合、成形後のカ
バーは吸音層と比べ、密度が大きく、剛性を付与せしめ
ることとなる。
【0014】カバー材料として、フェルトを使用する場
合は、化学繊維、綿の使用量を繊維全体の25重量%以
下となすことにより、一層の剛性を付与することが可能
となる。
【0015】フォーム材は、カバー材料としても吸音層
材料としても使用が可能であるが、加熱加圧成形もしく
は、加圧成形が可能であるものを使用する必要がある。
かかるフォーム材の使用により、本発明の特徴であるカ
バーと吸音層を同時に一体成形なしうるのである。
【0016】カバー材料と吸音層材料の間は、特に予め
接着剤を塗布することなく加熱加圧成形するのみでも一
体化は可能であるが、点接着により部分的に接着するこ
とは膜振動による吸音性能の向上が見られるかぎり、接
着、一体化をより強固とするものでもあり好ましいこと
である。また、真空成形のためカバー材料と吸音層材料
の間に使用するフィルムも加熱加圧成形時に一部が溶融
して、接着剤としての効果を有する場合がある。
【0017】構成材料の面密度は、カバーは50〜15
00g/m2 、吸音層は200〜1500g/m2 程度
である。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解
に供する。当然のことながら本発明は以下の実施例のみ
に限定されるものではない。
【0019】
【実施例1】発泡性フェノール樹脂を塗布したガラス繊
維からなるカバー材料と落綿、雑反毛を原材料とするフ
ェルトからなる吸音層材料を順次200℃の下金型上に
載置し、10kg/m2 の圧力で上金型を下降せしめ、1分
間加熱加圧成形をし、カバー材料中の発泡性フェノール
樹脂を発泡せしめると同時に、カバーと吸音層とを一体
成形せしめた。
【0020】
【実施例2】平物のFRPからなるカバー材料とウレタ
ンフォーム材からなる吸音層材料を順次150℃の下金
型上に載置し、10kg/m2 の圧力で上金型を下降せし
め、1分間加熱加圧成形をし、カバーと吸音層とを一体
成形せしめた。
【0021】
【実施例3】ガラス繊維からなるカバー材料、ポリプロ
ピレンフィルム及び落綿、雑反毛を原材料とするフェル
トからなる吸音層材料を順次200℃の下金型上に載置
し、10kg/m2 の圧力で上金型を下降せしめ、1分間加
熱加圧成形をし、ポリプロピレンフィルムを介してカバ
ーと吸音層とを一体成形せしめた。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、自動車エンジンルーム
内に使用するカバーを有する防音材はそのカバーと吸音
層とを同時に成形して一体となしうることが明らかとな
った。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車エンジンルーム内に使用するカバ
    ーを有する防音材であって、発泡性熱硬化性樹脂を含浸
    又は塗布した繊維製基材からなるカバー材料とフェルト
    からなる吸音層材料を加熱加圧一体成形と同時にカバー
    材料中の発泡性熱硬化性樹脂を発泡せしめてなることを
    特徴とする一体成形可能な防音材。
  2. 【請求項2】 自動車エンジンルーム内に使用するカバ
    ーを有する防音材であって、FRP又はSMCからなる
    カバー材料とフェルトからなる吸音層材料を一体成形し
    てなることを特徴とする一体成形可能な防音材。
  3. 【請求項3】 自動車エンジンルーム内に使用するカバ
    ーを有する防音材であって、カバー材料と吸音層材料の
    間に接着剤又はフィルムを介してなることを特徴とする
    一体成形可能な防音材。
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