JPH09174724A - 防音カバー - Google Patents

防音カバー

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JPH09174724A
JPH09174724A JP7339544A JP33954495A JPH09174724A JP H09174724 A JPH09174724 A JP H09174724A JP 7339544 A JP7339544 A JP 7339544A JP 33954495 A JP33954495 A JP 33954495A JP H09174724 A JPH09174724 A JP H09174724A
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JP
Japan
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fiber
soundproof cover
layer
fiber assembly
short fibers
Prior art date
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Pending
Application number
JP7339544A
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English (en)
Inventor
Fumitaka Ino
文隆 井野
Makoto Nakamura
眞 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、防音性能の良い防音カバーを提供
する。 【解決手段】 短繊維を集合体に成形した繊維集合体を
2層以上積層することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、モーターなどの騒音を
低減する防音カバー、特に掃除機のモーター用の防音カ
バーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモーターなどの防音用カバーは、
フェルトやウレタンフォーム等の吸音材料をモーターや
電動機等の形状に合わせて切断し、接着剤等を用いて張
り合せて立体的に形成し、騒音発生部の外側を覆うとい
うものが一般的であった。これらの防音カバーは、立体
的に成形するには手間がかかり過ぎるし、性能的にも、
従来品は吸音材の隙間や、密度の不均質等の影響で音が
漏れる等という問題もあった。これらの問題点を改良し
て、短繊維の繊維集合体を加熱溶融一体成形した防音カ
バーが特願平7−20094号に提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の短繊維の繊維集
合体を加熱溶融一体成形した防音カバーは、立体的な成
形性に優れ、外観的にきれいに見栄え良く仕上げること
が可能であるが、性能的には、防音性能のレベルがまだ
不十分であるという問題点があった。本発明は、このよ
うな従来の技術に鑑みてなされたものであり、高性能の
防音性能を有する防音カバーを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、短繊維を集
合体に成形した繊維集合体を2層以上積層することによ
り、上記のような問題点を解決を図った。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる繊維集合体の
少なくとも1層は、加熱溶融一体成形されていることが
好ましい。この加熱溶融一体成形される繊維集合体に用
いられる繊維集合体は、低融点の短繊維の結合剤を少な
くとも5重量%以上、好ましくは10重量%以上含む素
材から成ることが好ましい。本発明に使用される繊維集
合体の少なくとも1層を繊維径分布の中心が30デニ−
ル以下の短繊維を用いて、平均見掛け密度を0.03〜
0.30g/cm3とし、他の層を繊維径分布の中心が
10デニ−ル以下の短繊維を用いて、平均見掛け密度を
0.03〜0.10g/cm3 とすることが好ましい。
更に好ましい範囲は、繊維集合体の少なくとも1層を繊
維径分布の中心が10デニ−ル以下の短繊維を用いて、
平均見掛け密度を0.05〜0.15g/cm3 とし、
他の層を繊維径分布の中心が6デニ−ル以下の短繊維を
用いて、平均見掛け密度を0.03〜0.07g/cm
3 とする範囲である。前記繊維集合体の少なくとも1層
は、加熱圧縮成形することが好ましい。加熱圧縮成形す
る場合には形状保持性とトリミングのし易さが要求され
る。太い繊維の方が剛性が高く形状保持性が良いが、太
い繊維だけだと防音性能が悪くなるので細い繊維も入れ
ることが好ましい。また、密度もトリミングする周辺部
や、穴あけ部分は密度の高い方が加工し易い。角部など
は密度の高い方が形状保持性が良い。よって、上記の範
囲が好適である。前記繊維集合体の他の層については、
防音性能を更に向上させる目的のものである。特にモー
ターの防音の場合、高い周波数を下げる目的のものが一
般的である。よって、上記の範囲が好ましい。本発明に
使用される2層以上の繊維集合体は、2層以上をモータ
ー等の形状に合わせて、同時に加熱圧縮成形しても良い
し、外側の少なくとも1層を加熱圧縮成形し、内側のそ
の他の層として、非成形の不織布などをモーター等に巻
きつけて用いても良い。
【0006】本発明による繊維集合体の素材としての短
繊維材料は、例えばポリエステル、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ナイロン、ビニロン等の合成繊維の他に、
羊毛、綿、麻等の天然繊維を使用することもできる。更
に、これらの繊維を使用した布から開繊した短繊維を使
用することもできる。
【0007】本発明の繊維集合体は、種々の成形法で得
ることができる。ひとつは、開繊してバラバラになった
短繊維を気体(空気)と共にモ−ルド内に吹き込み、多
数の細孔よりこの空気のみを排出し、短繊維のみをモ−
ルド内に充填して成形する方法である。このような空気
搬送式の充填法により、所望の立体的な形状に合致した
モ−ルドに沿った形状の充填が可能となり、全体に均質
な多孔質を得ることができる。または、カーディング及
びニードルパンチした非成形の不織布をそのまま短繊維
の繊維集合体として用いてもよい。更には、低融点の短
繊維の結合材を含む短繊維集合体をシート状にし、モー
ルド内に装填して熱成形してもよい。
【0008】本発明の繊維集合体に用いられる結合材と
しては、加熱により溶融しかつ反応固化するフェノ−ル
樹脂、あるいは蒸気吹き込みにより反応固化するウレタ
ン系接着剤、あるいは又基材となる短繊維より低い温度
で溶融する熱可塑性樹脂等種々のものがある。しかし、
粉状では吹き込み充填の場合、充填時に粉状結合材の偏
りが生じ、分散不良を起こしたり、空気抜き孔に結合材
が詰まって充填不良や密度不良を起こしたり、あるいは
結合材のみ飛散してしまうことがあり、好ましくない。
また、結合材が液状の場合には混合時に繊維の固まりが
できて良好な吹き込み充填を得ることができないことが
ある。これに対し、繊維状の結合材を使用する場合は開
繊機等を用いて混合することにより良好な分散が得ら
れ、しかも繊維集合体の素材である短繊維を充填するの
に、何らの支障も生じない。このような繊維状の結合材
としては、加熱あるいは蒸気によって溶融する低融点の
ポリエステル樹脂、あるいはポリエチレンやポリプロピ
レン等の基材となる短繊維より低い融点をもつ繊維を使
用することができる。望ましくは繊維素材が低融点成分
と高融点成分から構成され、低融点成分が高融点成分の
外側、つまり繊維表面となるように配置してなる複合繊
維、所謂芯鞘型の繊維が耐久性及び防音性能の面から好
適である。この複合繊維を低融点成分の融点より高くか
つ高融点成分の融点より低い温度で加熱成形すれば、結
合材繊維も完全な繊維状態のまま低融点成分の溶融によ
り結合し、高い耐久性と防音性を確保することができ
る。
【0009】以下に本発明を図面を参照して実施例につ
いて具体的に説明する。
【実施例1】図1を参照して、本発明による防音カバー
の製造方法を、具体的に説明する。まず、防音カバーの
形状に合致したモ−ルド(成形型)を製作し、図1の様
に配置した。次に、モールド(上型)1とモールド(下
型)3との間に、6デニ−ル長さ51m/mのポリエス
テル短繊維を40%と、3デニ−ル長さ51m/mのポ
リエステル短繊維を40%と、4デニ−ル長さ51m/
mで断面が二重構造の低融点ポリエステル繊維(外側融
点95℃、内(芯)側融点235℃)とを20%の比率
で混合し、均一分散させ、更に、カーディングニードル
パンチした目付700g/m2 の不織布2を装填した。
次に、モールド(上型)1を製品厚さ7mmになる位置
まで降下させ、下方の送風口4より130℃〜150℃
の熱風を1分間送り込み、更に1分間室温の冷風を送り
込み成形し、平均見掛け密度0.1g/cm3 の成形体
を得た。これを外側の第1層とした。内側の第2層とし
て、第1層と同様の材料で、目付500g/m2 、厚さ
7mm、平均見掛け密度0.07g/cm3 の非成形不
織布を用い、第1層の内側に巻つけてモーター5に取り
付けた。図2は、実施例1の防音カバーをモーター5に
取り付けた時の断面図である。図2の防音カバーは、電
気掃除機のモーター用の防音カバーで、モーターに合わ
せて成形されている防音カバーの第1層6と、非成形の
不織布からなる第2層7とで構成されている。防音カバ
ーの第1層の底面8に穴を開けている。この防音カバー
の防音性能をJIS C9108により測定した。上方
向1mの位置で測定した周波数と音圧レベルを図3に、
同様に横方向1mの位置で測定した周波数と音圧レベル
を図4に示す。音圧レベルのオーバーオール値を表1に
示した。
【0010】
【実施例2】防音カバーの繊維集合体の外側の第1層と
して、実施例1と同様のものを用い内側の第2層とし
て、3デニ−ル長さ51m/mのポリエステル短繊維を
80%と、4デニ−ル長さ51m/mで断面が二重構造
の低融点ポリエステル繊維(外側融点95℃、内(芯)
側融点235℃)を20%で構成されたものを吹き込み
成形法で平均見掛け密度0.06g/cm3 、厚さ10
mmの平板として、実施例1と同様にモーターに取り付
けた。この防音カバーの防音性能をJIS C9108
により測定した。音圧レベルのオーバーオール値を表1
に示した。
【0011】
【比較例】防音カバーとして、繊維集合体を単層で用い
たもの、即ち実施例1の繊維集合体の外側の第1層と同
様のものをモーターに合わせて作成して、実施例1と同
様にモーターに取り付けた。この防音カバーの防音性能
をJIS C9108により測定した。音圧レベルのオ
ーバーオール値を表1に示した。この結果、横方向、上
方向とも実施例の防音性能が優れていることが明らかと
なった。
【表1】
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、短繊維
を集合体に成形した繊維集合体を2層以上積層すること
により、防音性能に優れた防音カバーが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による防音カバーの成型装置の摸
式的断面図である。
【図2】図2は本発明の実施例1に係わる防音カバーの
断面図の概略を示す。
【図3】図3は本発明の実施例1に係わる防音カバーの
上方向1mの位置で測定した防音性能(周波数と音圧レ
ベル)を示す。
【図4】図4は本発明の実施例1に係わる防音カバーの
横方向1mの位置で測定した防音性能(周波数と音圧レ
ベル)を示す。
【符号の説明】
1:モ−ルド(上型) 2:不織布 3:モ−ルド(下型) 4:送風口 5:モーター 6:防音カバーの外側の第1層 7:防音カバーの内側の第2層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短繊維を集合体に成形した繊維集合体を
    2層以上積層したことを特徴とする防音カバー。
  2. 【請求項2】 前記繊維集合体の少なくとも1層が加熱
    溶融一体成形されてなることを特徴とする請求項1記載
    の防音カバー。
  3. 【請求項3】 前記繊維集合体の少なくとも1層が繊維
    径分布の中心が30デニ−ル以下の短繊維で、平均見掛
    け密度0.03〜0.30g/cm3 の繊維集合体であ
    って、前記繊維集合体の他の層が繊維径分布の中心が1
    0デニ−ル以下の短繊維で、平均見掛け密度0.03〜
    0.10g/cm3 の繊維集合体であることを特徴とす
    る請求項1、又は請求項2記載の防音カバー。
  4. 【請求項4】 前記加熱溶融一体成形されてなる繊維集
    合体の短繊維には、低融点の短繊維から成る結合材を少
    なくとも5重量%以上含むことを特徴とする請求項2記
    載の防音カバー。
JP7339544A 1995-12-26 1995-12-26 防音カバー Pending JPH09174724A (ja)

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040120