JPH06328862A - 熱染料転写画像形成に使用する質量転写可能なドナーリボン - Google Patents

熱染料転写画像形成に使用する質量転写可能なドナーリボン

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JPH06328862A
JPH06328862A JP6080193A JP8019394A JPH06328862A JP H06328862 A JPH06328862 A JP H06328862A JP 6080193 A JP6080193 A JP 6080193A JP 8019394 A JP8019394 A JP 8019394A JP H06328862 A JPH06328862 A JP H06328862A
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layer
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JP6080193A
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Hsin-Hsin Chou
シン−シン・チョウ
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3M Co
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱質量転写された下地上に熱転写によって生
じる高品質の熱染料転写画像を提供するに当たっての先
行技術を克服しようとするものである。 【構成】 熱染料転写画像を提供するための熱転写要素
および方法であって、質量転写ドナー層をもっている熱
質量転写ドナー要素を、第2の表面と接触している一つ
の表面上に乗せる工程、上記の熱質量転写ドナー層の少
なくとも一部を加熱することによって、その熱質量転写
ドナー層の少なくとも一部を上記第2の表面上に転写す
る工程、およびその結果熱転写性染料を上記熱質量転写
されたドナー層の上記の少なくとも一部上に転写する工
程を含み、上記熱質量転写された層が染料受容性熱可塑
性バインダーと顔料を含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は熱質量転写方法および
熱染料転写画像形成の両方に関する。特にこの発明は基
材上に第1の熱質量転写コーティングを用いて、望まし
い外観をもち、熱転写した染料を受け取る下地表面を提
供することに関する。
【0002】
【従来の技術】熱質量転写および熱染料転写方法は見か
け上ある程度の類似性があるが専門技術の内部でははっ
きりと違いのある技術である。どちらの方法もドナーシ
ートとレセプターシートを使用する。熱質量転写ドナー
シートは通常熱軟化性のバインダーの中に少なくとも熱
転写しうる着色剤(染料または好ましくは顔料)を含ん
だキャリアを含む。熱染料転写ドナーシートはドナー表
面上に少なくとも染料層をもったキャリアを含む。染料
層は染料のみから、またはバインダー(バインダーは染
料が熱転写されるときも転写しない)に含まれた染料か
らなる。どちらの転写シートも、ドナー面をレセプター
材料に緊密に接触して使用され、ドナーシートは画像形
成の仕方にしたがって加熱され(即ち、サーマルプリン
トヘッド、レーザーまたは質量クまたは型材を通して投
射される高強度照射等による照射によって)、画像形成
材料を転写する。熱質量転写系では、ドナー層は画像形
成用の加熱によって軟化され(および時にはレセプター
シート上のレセプター層も軟化される)、軟化領域はレ
セプターシートに転写される。熱染料転写では、染料が
溶融または気化されてレセプターシートに転写され、レ
セプター要素の中へ吸着および/または吸収されるに至
る。レセプターシートへの転写像を固定する機構の性質
によって、そのレセプターシートの表面の性質が各々の
画像形成法にとって重要なものとなる。質量転写画像を
受け取るのあたって十分機能する表面が必ずしも熱染料
転写にもよく機能するというものではない。
【0003】また熱染料転写画像形成では、従来の原色
加法および減法混色より大きい画像能力を有することが
望ましい。熱質量転写は熱転写バインダー中に蛍光顔料
および金属顔料を含むことにより、より風変わりな色と
外観の使用を提供する。染料転写法に使用するできる容
易に入手できる金属着色剤はない。
【0004】米国特許第4,472,479号明細書(ヘイズら
(Hayes et al.))には、キャリア層を含むイン
パクトプリンティング用の光遮蔽性蛍光リボンとそのキ
ャリア層の一方の表面上にワックスまたは重合体樹脂と
蛍光染料のバインダー層、およびその層の内部または別
の層中に遮蔽性顔料とを記載している。遮蔽性顔料は反
射性物質(金属または金属外観を有する物)を細かく砕
いた顔料であり、それは蛍光の波長をシフトしない。
【0005】日本公開特許出願特開平1-258,990号に
は、3原色または4原色と黒の熱溶融性インク層領域と
蛍光染料を含む領域とをコーティングした非−ディジタ
ル式転写ドナーシートを開示している。蛍光染料による
それぞれの領域の上重ね印刷が開示されている。染料画
像は1枚のシート上に印刷し、次いでその画像全体を転
写することにより形成される。
【0006】日本公開特許出願特開昭63-281,890号に
は、蛍光物質を含む熱溶融性インク層、着色剤を含む熱
溶融性インク層、および隠蔽力のある安価な添加物を含
む熱溶融性インク層を有する記録用物質が開示されてい
る。
【0007】米国特許第4,627,997号;第4,866,025号;
第4,871,714号;第4,876,237号;および第4,891,352号
明細書には、種々の蛍光物質の熱転写が記載されてい
る。好ましい実施態様としては、蛍光物質がマジェン
タ、シアンおよびイエローのインクパッチ(patc
h)とともにドナーリボン上にパッチコート(patc
hcoated)される。これらの特許は紫外線照射を
受けることによって可視スペクトルを発光する無色の蛍
光インクを意図している。
【0008】米国特許第3,647,503号明細書には発色層
が基材上に連続して塗布されている多色熱転写シートが
記載されている。その特許は多色転写画像形成を意図し
ており、染料が下側の層からよく移行してくるように、
上の層に優れた孔構造を必要としている。
【0009】ワイポ(WIPO)公開特許出願、出願番
号第10268号(1989年)には、ワックス中に赤橙色
の色合いの蛍光発色物質を含む転写コーティングを施し
た熱転写リボンが開示されている。転写コーティングは
20〜45%の炭化水素ワックス、35〜65%のパラ
フィンワックス、2〜30%のカルナウバワックスおよ
び2〜25%のアセテート共重合体を含むワックス50
〜90%;5〜20%の蛍光顔料、および5〜20%の
調色(toning)顔料を含む。反射性遮蔽顔料の利
用はドイツ特許第3,042,526号明細書にも記載されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、熱質量転
写された下地上に熱転写によって生じる高品質の熱染料
転写画像を提供するに当たっての先行技術の欠点を克服
しようとするものである。この方法によって得られる熱
染料転写画像の鮮明性と多様性は染料転写に先立って不
透明な白色または金属顔料層を熱質量転写することによ
って改良される。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、熱染料転写
画像を提供するための熱転写要素および方法を記載して
おり、質量転写ドナー層をもっている熱質量転写ドナー
要素を、第2の表面と接触している一つの表面上に乗せ
る工程、上記の熱質量転写ドナー層の少なくとも一部を
加熱することによって、その熱質量転写ドナー層の少な
くとも一部を上記第2の表面上に転写する工程、および
その結果熱転写性染料を上記熱質量転写されたドナー層
の上記の少なくとも一部上に転写する工程を含み、上記
熱質量転写された層が染料受容性熱可塑性バインダーと
顔料を含いでいる。この熱質量転写ドナー層は実際に
は、上(キャリア層に対して)の層が顔料含有層であ
り、第2の層(キャリアに隣接)が染料受容性バインダ
ー(それ自体は透明または不透明である)を含んでなる
剥離可能な熱可塑性層である2層を含んでいてもよい。
染料受容性バインダーを含む層はここでは質量転写兼染
料受容性(Mass-transferable And
Dye-receptive)層(即ち、MAD層)と
呼ばれる。MADはまだ定義されていない。
【0012】染料受容性として我々が意味しているの
は、レセプターへ熱的に質量転写されたのち、バインダ
ー層は優れた熱染料受容性コーティングのすべての性質
を有していることである。それは(a)高い光学密度、
高い階調、優れた均一性の画像を得るために同一の熱プ
リンターを使用して染料ドナーから熱転写された染料を
受け取るが、(b)熱染料転写中に染料ドナー着色剤コ
ーティングの熱質量転写をひきおこさず、そして(c)
熱染料転写中に、レセプターから染料ドナーの方へバイ
ンダーの逆転写を生じない。
【0013】コーティングの厚さは好ましくは1μから
10μ、より好ましくは2μから8μ、そして最も好ま
しくは3μから6μである。MAD層は50℃と120
℃の間の軟化または溶融温度、好ましくは60℃と11
0℃、より好ましくは65℃と100℃そして最も好ま
しくは70℃と90℃の間の軟化または溶融温度をも
つ。
【0014】染料受容体は当業界で知られている。しば
しばそれは範囲と品質によってその特性が表現される。
それは通常親水性というよりは親油性である。それはし
ばしば、受容層表面が加熱されたときに染料が塗布物中
へ移動または移行することにより、染料が塗布物中へ受
け取られるものとして記載されている。ポリマーの軟化
はポリマー鎖間に染料を受け入れる空間を開くとして理
論的に説明されている。染料には、熱染料転写の業界で
使用されているアントラキノン、アゾ、スルホン、およ
び他の昇華性染料類を含み、特に100〜150℃でポ
リマー中へ吸収することができるものが好ましい。顔料
は白色顔料または金属顔料が好ましく、特に高い反射性
を有する金属フレークが好ましい。
【0015】この発明の特徴は、特に、好ましくない着
色下地または染料受容性に乏しい下地の上に画像を形成
するときに、熱染料転写画像のために、光散乱/光遮蔽
性不透明白色または金属質の下地層となる熱質量転写法
をまず用いることにより高品質の熱染料転写画像を提供
することである。この発明の熱転写ドナーリボンは、例
えばデスクトップ開版(desktop publis
hing)、ダイレクトディジタルのあまり重要でない
色校正(non-critical colour pr
oofing)、および短期使用の(short-ru
n)記号活字(sign)製造において画像形成を応用
するのに適している。
【0016】この発明は、そのひとつの面として、少な
くともその一部をMAD層、そして他の部分または同じ
部分を不透明白色または金属質の下地インク層塗工した
基材を含む熱質量転写ドナーリボンを開示している。
【0017】この発明の他の面では、MAD転写層およ
び不透明白色または金属質の熱質量転写用下地インク層
の散在したパッチを含む白色または金属質熱質量転写ド
ナーリボンを開示している。
【0018】この発明のまた別の面では、不透明白色ま
たは金属質下地質量転写層とMAD層のふたつの物質の
層がレセプターフィルムへ連続して熱転写され、得られ
た熱転写されたMAD画像が露出している(即ち、レセ
プター上の熱転写画像がフィルムの外表面上にある)画
像転写法を開示している。
【0019】もうひとつの面では、この発明は、不透明
白色または金属質の(MADをもった)下地層をドナー
リボンからレセプターシート(例えば、フィルムまたは
紙の)へ熱的に質量転写する工程、それによって白色ま
たは金属質の下地画像を形成する工程、およびその後、
上記ドナーリボンまたは他のドナー要素からの4つのパ
ッチの染料ドナーからの染料を上記白色または金属質下
地画像上へ熱的に転写する工程を含む画像転写法を開示
している。
【0020】ふたつの熱転写ドナーリボン構成はこの発
明を実施するにおいて用いられる。第1のドナーの態様
では、白色顔料または金属粒子(またはフレーク)を含
む熱的に質量転写できる層が基材上に塗布される。もう
ひとつの熱的に転写性のMAD層は同じリボンまたはシ
ート上の第1の熱転写層にすぐ接して塗布され、または
第2の実施態様では別のドナー要素上で使用される。
【0021】この発明の実施に使用するフレークは、こ
れまで多くの転写画像形成システムで使用されてきたと
信じられている金属粒子とは異なる。比較的均一な粒径
であるものよりもむしろ、この発明の材料中で使用する
に必要なフレークは、厚さに対して長さの比が(従来の
粒子に比べて)比較的大きい。粒子の厚さに対する長さ
(平均長であっても、粒子の主要な大きさを決める他の
外形であってもよい)の比は普通は1:1から10:1
あるいはそれくらいのものであってよく、粒子の正規な
分布と考えられる。この発明の実施に於けるフレーク
は、この発明の特徴を出すためには、厚さに対する長さ
の平均比は最小でも少なくとも20:1、または少なく
とも25:1、好ましくは100:1より好ましくは5
00:1である。25:1から2000:1の範囲も許
容できるし、あるいは40:1または50:1から50
0:1も好ましい。同様に、厚さに対する長さの最大比
は2000:1、好ましくは1000:1をもつべきで
ある。平均比として、個々の粒子の比の数平均を意味す
る。フレークの厚さは100Åと1500Åの間、好ま
しくは200Åから1000Åの間、より好ましくは2
50Åから750Åの間、そして最も好ましくは300
Åから500Åの間である。
【0022】この発明のひとつの実施態様ではこの発明
の不透明白色または金属質の熱質量転写ドナーリボンは
少なくとも一部のインク層とコートした基材を含み、そ
の白色または金属質含有インク層は熱可塑性の染料受容
性バインダーを含む。「染料受容性バインダー」という
言葉は業界でよく理解されており、そのバインダーが熱
転写した染料から優れた画像密度を受け入れることがで
きることを示している。この機構はよくは理解されてい
ないが、ポリマーが加熱して“ゆるみ”、ポリマー鎖間
の隙間が開くためと信じられている。染料は拡散または
昇華によりこの空間に移行して受容体ポリマー内に保持
されるようになると考えられる。この物質は通常は35
℃と120℃の間に熱軟化点を有する親油性(疎水性)
重合体樹脂である。
【0023】顔料含有層では、熱可塑性バインダー中に
白色不透明な顔料を有していることが望ましい。このバ
インダーはそれ自身染料受容性であってもよいし、そう
でなければ顔料層とキャリアの間に別の染料受容性バイ
ンダー層を必要としよう。別の染料受容性バインダー層
は質量転写画像形成中にキャリアから離れ画像形成法に
より転写された質量転写画像上の最外層となる。白色顔
料はチタニア、アルミナ、クロミア、金属炭酸塩、また
はその他白色のものが好ましい。金属粒子はどのような
金属であってもよいが、本物の金属外観(反射性があり
そして光沢がある)を呈するものが好ましい。このため
には、金属として、球形に近い粒子はよりもむしろ金属
フレークを使用するか直接金属蒸気コートすることによ
ってうまくいくことができる。金属質顔料含有層用のコ
ーティング組成物は、金属フレークの懸濁体または分散
体の製造法を記載している米国特許第4,321,087号明細
書の教示にしたがって容易に製造することができる。金
属フレークは基材から、バインダー(例えばニトロセル
ロース)を含んでいてもよい溶媒溶液へ移される。溶媒
に溶解または分散した適当なバインダーを選ぶことによ
り、適当な染料受容性ポリマーを金属フレークと組み合
わせることができる。
【0024】ポリマーと金属(または顔料)の組み合わ
せは業界での通常の技術のひとつによって容易に制御す
ることができる。このようにして、バインダーに対する
顔料の割合の高いものは不透明白色または金属質の下地
層の光散乱能または反射能を改良することによって得ら
れ、不透明な白色または金属質の下地インク層を薄くし
て使用することができる。
【0025】好ましくは、顔料含有層は顔料をバインダ
ー中に分散し、その分散体をキャリア層上にコーティン
グすることによって製造される。不透明な白色下地イン
ク層はバインダー中に白色顔料を含む。熱質量転写可能
なMAD層のふたつの実施態様のいずれかのバインダー
には少なくともワックス様の物質または重合体樹脂のひ
とつが含まれる。これに制限されるものではないが、適
当な白色顔料には、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アル
ミニウムおよび水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム
等のような白色の金属酸化物;硫酸バリウム、硫酸亜
鉛、硫酸カルシウム、等のような白色金属硫酸塩および
炭酸カルシウム等のような白色金属炭酸塩が含まれる。
この発明の最適安定性および取り扱い性ならびにこれに
よって形成される画像のためには、白色顔料類は水に対
する溶解性が非常に低くあるべきである。白色顔料はそ
のバインダーへの分散性を改善するために界面変成剤に
よって任意に処理してもよい。
【0026】適当なワックス様物質というのは約35℃
から140℃の融点または軟化点をもち、これに限定さ
れるものではないが、次のものが含まれる、ステアリン
酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールア
ミド、ココナッツオイルモノエタノールアミドのような
高級脂肪酸のエタノールアミン類;ソルビタンベヘン酸
エステルのような高級脂肪酸エステル類;グリセリンモ
ノステアリン酸エステルのようなグリセリン高級脂肪酸
エステル類;アセチルソルビトールおよびベンゾイルソ
ルビトールのようなアシル化ソルビトール類;アセチル
マニトールのようなアシル化マニトール類およびみつろ
う、パラフィンワックス、カルナウバワックス、クリス
タリンワックス、合成カンデリラワックス、クロレッツ
(Chlorez)ワックス(商標)、等のようなワッ
クス類;およびそれらの混合物。好ましいワックス様物
質には、ステアリン酸モノエタノールアミド(融点91
〜95℃)、ラウリン酸モノエタノールアミド(融点8
0〜84℃)、ココナッツオイル脂肪酸モノエタノール
アミド(融点67〜71℃)、ソルビタンベヘン酸エス
テル(融点68.5℃)、ソルビタンステアリン酸エス
テル(融点51℃)、グリセリンモノステアリン酸エス
テル(融点63〜68℃)、アセチルソルビトール(融
点99.5℃)、ベンゾイルソルビトール(融点129
℃)、およびアセチルマニトール(融点119〜120
℃)が含まれる。
【0027】好適な重合体樹脂は融点または軟化点が約
20から180℃の範囲、好ましくは40から140℃
の範囲、より好ましくは55から120℃の範囲、そし
て最も好ましくは60から100℃の範囲であり、次の
ものに限定されるものではないが、ポリカプロラクト
ン、ポリエチレングリコール類、芳香族スルホンアミド
樹脂類、アクリル樹脂類、ポリアミド樹脂類、ポリ塩化
ビニルおよび塩素化ポリ塩化ビニル樹脂類、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体類、アルキッド樹脂類、尿素樹脂
類、メラミン樹脂類、ポリオレフィン類、ベンゾグアナ
ミン樹脂類および上記樹脂物質の共縮重合体または共重
合体が含まれる。好ましい重合体樹脂は、平均分子量1
0,000g/mol(融点60〜65℃)のポリカプ
ロラクトン、平均分子量6000g/mol(融点〜6
2℃)のポリエチレングリコール類、低縮重合メラミン
トルエンスルホンアミド樹脂(軟化点〜105℃)、低
縮重合ベンジルトルエンスルホンアミド樹脂(軟化点〜
68℃)、アクリル樹脂(軟化点〜85℃)、および線
状ポリアミド樹脂(軟化点〜60℃)である。“mp”
および“sp”という言葉はそれぞれ「融点」および
「軟化点」を表す。熱転写特性を高めるためには、熱質
量転写層および不透明の白色または金属質下地インキ層
が50〜140℃の融点または軟化点をもつことが好ま
しい。
【0028】熱質量転写ドナー要素用の好適な基材物質
はMADまたは不透明の白色/金属質顔料インキ層が固
着できるように何らかの可撓性材料であってもよい。好
適な基材は滑らかまたは粗な、透明または不透明なおよ
び連続したまたはシート状のものであってもよい。これ
らは本質的に非多孔質であってよい。裏材として好まし
いのは白っぽいまたは透明なポリエチレンテレフテレー
トまたは不透明な紙である。限定されるわけでないが基
材として使用するに適した材料の例としては、ポリエス
テル類、特にポリエチレンテレフテレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリスルホン類、ポリスチレン類、ポ
リカーボネート類、ポリイミド類、ポリアミド類、酢酸
セルロースおよびセルロースブチレートのようなセルロ
ースエステル類、ポリ塩化ビニル類およびその誘導体類
等が含まれる。基材は一般に厚さが1から500μm、
好ましくは2から100μm、より好ましくは3から1
0μmである。
【0029】この発明の記載中、「非多孔質」という言
葉は、インク、ペイントおよび他の液体着色媒体がその
基材を容易に通り抜けて流れない(例えば、7トールの
減圧下で0.05ml/秒より小さい、好ましくは7ト
ールの減圧下で0.02ml/秒より小さい)ことを意
味する。重大な孔がないので加熱されたレセプター層が
基材に吸収されるのを防止する。
【0030】この発明の他の実施態様では熱質量転写リ
ボンは、白色または金属質含有の下地インク層および染
料受容性熱転写層をふたつのインク層が、各インク層に
よって被覆された基材の面積がほぼ等しくなるように散
りばめられるような形で適当な基材の片側にコートする
ことによって作られる。物質(染料受容性MAD)の面
積は同一のリボンまたはシート上に現れてもよい。この
場合には下地層と染料受容層が同じであるか、または互
いに重なっているのが好ましい。下地と染料画像は同一
(同一のすべての方向に広がりを有する)であっても、
実質的に重なっていても、完全に重なっていても、一方
が輪郭であってもまたは違いに境を接していてもよい。
【0031】この発明の熱転写リボンは一般に転写画像
形成の過程ではレセプターシートと組み合わせて用いら
れ、少なくとも物質のふたつの層、不透明な白色または
金属質の下地インク層(すぐ隣りに受容層があってもな
くてもよい)とMAD層とは、相次いで転写される。先
に議論したように、転写されたMAD層は色素含有層と
はちがった別のものであってもよいし、そうでなくても
よいが、下地画像層とは別々に転写される。この発明の
熱転写ドナーリボンは、デスクトップ開版(deskt
op publishing)、ダイレクトディジタル
のあまり重要でない色校正(non-critical
colour proofing)、および短期使用の
(short-run)記号活字(sign)製造など
の画像形成、特に特異な色の発生を必要とするグラフィ
ックスに適している。
【0032】熱質量転写可能層のドナーシート上への塗
布はインプリント・グラビア(imprint gra
vure)のような多くの標準的な織物塗工技術、シン
グルまたはダブルスロット押出コーティングなどによっ
て可能である。インプリント・グラビアは特にリボンま
たはシート上に不透明な白色または金属質の着色剤を散
りばめるパッチ−タイプのコーティングに有用である。
この発明に有用なコーティング層の厚さは0.1から5
0μm、好ましくは0.5から10μm、最も好ましく
は1から6μmである。
【0033】この発明のドナーリボンは一般には、少な
くともひとつの熱的に転写可能ドナー層をレセプターシ
ートと接触させるような形でドナーリボンの転写可能層
をレセプターシートまたはリボンと接触させることによ
って熱印刷に用いられる。加熱は熱針または赤外レーザ
ーまたはヒートランプのような赤外熱源から加えられ、
そしてドナー層はレセプター層へ転写される。熱はドナ
ーリボンまたはレセプターシートの裏側から加えてもよ
く、また転写性ドナー層へ直接加えてもよい。
【0034】好ましいレセプターシート用材料はダイニ
ッポン・タイプIおよびタイプVレセプターフィルム(大
日本印刷株式会社、東京、日本)、デュポン4−キャス
ト(商標)レセプターフィルム(イー・アイ・デュポン
・ドゥ・ヌモアール社、ウィルミントン、デラウェ
ア)、スコッチカルフィルム(Scotchcal f
ilm)(スリー・エム社、セントポール、ミネソ
タ)、3Mレインボー(商標)(3M Rainbo
w)トランスピアレンシー、3Mレインボー ABRレ
セプターおよびポリエチレンテレフタレートである。レ
セプターシートは電磁スペルトルの可視部領域に少なく
とも0.2程度の光学密度まで着色していてもよい。
【0035】好ましい実施態様として、ドナーリボンの
裏面(即ち、熱転写性ドナー層の反対側)に剥離性コー
ティングが施されており、リボンの取り扱い性を改良
し、摩擦を減少する。これに限定されるものではない
が、剥離性材料には、ポリジメチルシロキサンおよびシ
リコーン−尿素共重合体のようなポリ(低級アルキル)
シロキサン、およびパーフロロポリエーテルのようなパ
ーフロロ化合物を含んでいる。
【0036】
【実施例】次の実施例は更にこの発明の実施を説明して
いるもので、制限を意味するものではない。次の実験は
単に全体概念の実行性を示すのに役立つものである。 I.染料受容性白色印刷の実験例 *ベース溶液/エマルジョン/分散体; A.ベースホワイト(Base White) a:ト
ルエン中のTiO2/Al(OH)3/アクリロイド(Ac
ryloid)C-10LVを5/3/2の比率で配合
した30%固体濃度の安定分散体をボールミルによって
終夜混合した。 B.ベースホワイト b:エタノール中のTiO2/A
l(OH)3/カーボセット(Carboset)XL−
11を5/3/2の比率で配合した30%固体濃度の安
定分散体をボールミルによって終夜混合した。
【0037】C.ワックスエマルジョン:トルエン中の
5%固体ワックスポリマーエマルジョンを次のようにし
て調製した。まず、次の原料を含んだワックスポリマー
の透明な5%固体溶液を約70℃の高温で調製した:ク
ロロワックス(Chlorowax)70/シェルワッ
クス(Shellwax)700/アクリロイドB82
/カルナウバワックス/合成キャンデリラ/ステイベリ
ット(Staybelite)・エステル10/エルバ
ックス(Elvax)210を1.25/1.67/0.
1/2.5/1.0/0.05/0.6の比率で配合。それ
から少量(固体含量2〜5%の溶液)の荷電調節剤(c
harging agent)ジルコニウム ヘックス−
セム(Hex−Cem)を溶液に加えた。それから溶液
を(好ましくは高速撹拌しながら)室温まで戻し、安定
な溶液を得た。
【0038】D.疎水性SiO2分散体:疎水性SiO2
TS610(カボット(Cabot)社製)をアクリ
ロイドB99中に1/1の比率で分散し、トルエン中1
0%固体含量とし、透明な分散体が得られるまで超音波
にかけるかボールミルにかけた。 E.アクリル溶液:エルバサイト(Elvacite)
2044をトルエンに溶解し、透明な10%固体溶液を
調製した。
【0039】1.*単一層、一回通し白色層* コーティング用分散体をAの2部とCの5部を混合して
調製した。得られた分散体は固体含量約12%であっ
た。6μPET基材に分散体を塗布するために#12マ
イヤー(Meyer)を用いた。風乾後、コーティング
した基材は80℃で1分間乾燥機で乾燥し、最終的にエ
キゾティック(exotic)ホワイトドナーを得た。
【0040】a)実験用モデルII200dpiサーマル
プリンターを用いた発明の概念の実証。 エキゾティックホワイトの3Mレインボー染料レセプタ
ーへの熱質量転写を20ボルト(約3.8J/cm2)で
行った。べた塗り領域も文字の領域もいづれにおいても
良好な完全転写が得られた。解像度はプリンターの解像
度の限界である200dpi以上であった。白色画像の
上に熱染料転写するために20ボルトでダイニッポンマ
ジェンタ染料ドナーを用いた。べた塗り白色領域上に、
200dpi以上の優れた解像度をもつ均一で高密度の
マジェンタ画像が得られた。RODを測定した結果は約
0.8であった。
【0041】b)高エネルギー出力モデルIII200d
pi熱染料プリンターを用いた発明の概念の実証 この実験では、染料受容性白色層の質量転写用にモノク
ローム3M画像を選び、熱染料転写用にピンキー(Pi
nky)を用いた。1a)で使用したと同じレセプター
を使用した。白色画像は10.75ボルト(約9.4J/
cm2)で転写し、YMCは9.5ボルト(約7.4J/
cm2)で転写した。白色画像領域にも透明染料レセプ
ター領域にも美しい連続色調の染料画像が得られた。
【0042】2.*2層、1回通し透明および白色* a)モデルIIサーマルプリンターを使用する概念の実証 コーティング用分散体をDの1部とCの4部とを混合し
て調製した。得られた分散体は固形分含量6%である。
6μmPET製基材上に分散体を塗布するために#24
マイヤーロッドを使用した。風乾後、コートした基材上
に更に#5マイヤーバーを用いてB(不透明白色ベース
b)を上塗りした。再び風乾後、2層構成体を80℃で
1分間乾燥機中で乾燥し、最終的にエキゾチックホワイ
トドナーを得た。3Mレインボー染料レセプターへのエ
キゾチックホワイトの熱質量転写を20ボルト(約3.
8J/cm2)で行った。べた塗り領域でも文字領域で
も良好な完全転写が得られた。解像度は比較的厚塗り
(約4.5μm)であるため約200dpiであった。
白色画像の上へ20ボルトで熱染料転写するためにダイ
ニッポンマジュンタ染料ドナーを用いた。べた塗り白色
領域上に、>200dpiのすぐれた解像度をもった均
一で高密度のマジュンタ画像が得られた。RODの測定
値は約1.13であった。
【0043】b)レインボーサーマルプリンターを用い
る概念の実証 実施例2a)で用いたと同様のエキゾチック2層白色ド
ナーを調製した。これを、20ボルト(約3.8J/c
2)でサーマルプリンターIIを用いて3Mレインボー
(商標)トランスピアレンシー上の8 1/2×11染料
レセプター上へ熱質量転写した。それから染料レセプタ
ーを3Mレインボー(商標)サーマルプリンター(モデ
ル2710AFN)へ送り込んだ。画像評価用の試験模
様を印刷するために部分的セルフ-プリントモードを作
動させた。我々の染料層が連続色調染料受容能を有する
ことをここでも実証した。何らの染料ドナー層の質量転
写も観察されなかった。最も暗い黒のパッチ部のROD
は1.33であった。比較として、白色下塗り層のない
レセプター上に転写された同じパッチのRODは1.2
1であった。
【0044】3.*2パッチ、2回通しの透明および白
色* a)モデルIIサーマルプリンターを用いる概念の実証 この実験には、分散体A(不透明白色ベースa)および
Eの1部、Dの2.5部およびCの10部とからなる透
明な染料受容性エマルジョン/分散体を用いた。ただ
し、これらは2枚の6μm厚のPET上に別々に塗布
し、それから2パッチ塗布したエキゾチックホワイトド
ナーリボンに見せかけるために一緒に薄片にした。30
%固体分散体を用いて#8マイヤーバーにより白色パッ
チコートを形成し、一方透明パッチは6%固体分散体を
用いて#30マイヤーにより形成した。どちらの層も実
施例2のいずれのものよりも厚くなっている。透明層が
白色層の上に画像形成されるように両方のパッチを相次
いで3Mレインボー染料レセプターに20ボルト(約
3.8J/cm2)で熱質量転写した。べた塗り領域およ
び文字領域のどちらの領域にも良好な完全転写が得られ
た。解像度は>200dpiであった。それから白色画
像の上に熱染料転写するために20ボルトでダイニッポ
ンマジェンタおよび黒色染料ドナーを用いた。べた塗り
の白色領域に、>200dpiのすぐれた解像度の均一
で高密度マジェンタおよび黒色画像が得られた。ROD
の測定結果はマジェンタについては約0.92、黒につ
いては1.25であった。これは実施例1aの1層白色
上への染料転写の場合のRODがわずかに0.8(マジ
ェンタ)および1.04(黒)であったのと比較され
る。
【0045】b)レインボーサーマルプリンターを使用
する概念の実証 透明層が白色層の上に画像形成されるように、81/2
×11染料レセプター上で、両方のパッチを相次いで3
Mレインボー染料レセプターに20ボルト(約3.8J
/cm2)で、サーマルプリンターIIを用いて熱質量転
写した。それから染料レセプターを3Mレインボーサー
マルプリンター(モデル2710AFN)に送り込ん
だ。画像評価用の試験模様を印刷するために部分的セル
フ-プリントモードを作動させた。我々の染料層が連続
的色調染料受容性を有することがここでも実証された。
どのような染料ドナー層の質量転写も観察されなかっ
た。最も暗い黒のパッチのRODは1.25である。
【0046】II.混成金属質印刷用の実験例実施例 1 1.熱質量転写可能な金属質アルミニウムリボン ディスパル(Dispal)120/トリトン(Tri
ton)X-100の2.5/lの0.4%固体濃度のも
のを、4.5μmのトーレ(Toray)TR101熱
転写基材フィルム上に連続押出塗布し0.064μm乾
燥厚さの剥離性(release)コートを生成した。
その厚さは基材表面上のベーマイト(bohemit
e)粒子の80%を有効に被覆するに相当する。それか
ら熱質量転写性の「銀」リボンを作成するためにその剥
離性コート上に300Åのアルミニウム薄膜層を蒸気沈
着させた。
【0047】2.金属質MAD用のベース溶液/エマル
ジョン/分散体 C1.ワックスエマルジョン: トルエン中の7%固体
濃度のワックス-ポリマーエマルジョンを次のように調
製した。 まず、次の原料:クロロワックス(Chlorowa
x)70/シェルワックス(Shellwax)700
/アクリロイドB82/カルナウバワックス/合成カン
デリラ/ステイベリット(Staybelite)エス
テル10/エルバックス(Elvax)210を1.2
5/1.67/0.1/2.5/1.0/0.05/0.6の
比率で含んだ、透明な、5%固体濃度のワックス-ポリ
マーの溶液を約70℃の高温で調製した。それから少量
(溶液の固体含量に対し、2〜5%)の荷電調節剤、ジ
ルコニウム ヘックス−セム(Hex−Cem)を溶液
に加えた。それから溶液を室温(好ましくは高速撹拌し
ながら)にもどし、安定なエマルジョンを得た。
【0048】D1.疎水性SiO2分散体: 疎水性S
iO2 TS610(カボット社製)をアクリロイドB9
9中に1/1の割合で分散し、トルエン中固体含量20
%とし、透明な分散体が得られるまで超音波またはボー
ルミルで処理した。 F.アクリル溶液: エルバサイト(Elvacit
e)2014をトルエン中に溶解して25%固体濃度の
透明な溶液を作成した。 MAD層はFの0.6部、D1の1部、およびC1の8
部を混合して調製した。得られた分散体は固体含量約1
0.3%であった。6μmPET基材上に分散体を塗布
するため#30マイヤーバーを用いた。風乾後、塗布し
た基材を80℃で1分間乾燥機中で乾燥し、最終的にM
AD層ドナーを得た。染料受容層の乾燥厚さは約5μm
である。
【0049】この特許の概念の実証は200dpiサー
マル染料プリンターを使用して行った。この実験では、
実証用に質量メモリーからモノクローム3M画像を選ん
だ。金属質「銀」3Mをまず14ボルトの転写電圧で3
Mデスクトップ・レインボー・トランスピアレンシー
(Desktop Rainbow Transpare
ncy)(4.0Mil)上に転写した。それから透明
なMAD3M画像を11.25ボルトで記録されている
金属質3M画像の上に転写した。次いで混成金属質の色
を出すために適当な熱染料転写を行った。例えば赤色の
金属質3M画像を11.25ボルトでの黄色染料転写と
13ボルトでのマジュンタ染料転写の結果として得られ
た。ブルーの金属質3Mは12.5ボルトでのシアン染
料転写の結果として、グリーンの金属質3Mは11.2
5での黄色染料転写と12.5ボルトでのシアン染料転
写の結果として、「金色」金属質3Mは12ボルトでの
黄色染料転写の結果として、そして褐色金属質3Mは1
1.25ボルトでの黄色染料転写と12.5ボルトでのマ
ジュンタ染料の転写の結果として得られた。このプリン
ターでは10ボルトの電圧印加はプリントヘッドの6.
7J/cm2のエネルギーに相当する。
【0050】実施例 2 2層コーティング; 混成金属質色用染料受容性アンダ
ーコート層 これに用いるためにふたつの溶液を作成した。第1の溶
液は転写可能な染料受容層であり、エルバックス210
/(TS610/B99=1/1)/ワックスエマルジョ
ンの0.5/1/8の比率の配合物をトルエン中6.4%
含む。この溶液を6μのPET上に#8マイヤーバーを
用いて塗布し、約0.9μの乾燥塗布厚さを得た。この
塗布物を約80℃で1分間乾燥機で乾燥した。それから
メタシーン・シルバー(Metasheen Silv
er)MSP1391の3%エタノール溶液を#10マ
イヤーバーを用いて6μPET上に塗布し、約0.5μ
厚さの乾燥コーティング層を得た。こうして両方を合わ
せた全厚さは約1.4μであった。それからこれをダイ
ニッポンタイプIレセプターおよび3Mデスクトップ・
レインボー・トランスピアレンシー(4.0Mil)上
に印刷した。解像度は14と18ボルト(1.86から
3.08J/cm2)の間でやはり良好(>200dp
i)で、これらのエネルギーでは転写はより完全であっ
た。次いで1種の染料をこれらのふたつの層の上に解像
度>200dpiで転写することは可能であった。シア
ンの染料転写のRODは1.05であった。
【0051】
【表1】
【0052】実施例 3 実施例2と同じ染料受容性金属質コーティングを非粘着
性裏塗りをした4.5μPETフィルム上に作成した。
印刷前に、フィルムパッチを正規のYMCKリボン上で
KパッチとYパッチとの間で適当に薄切りにした。印刷
開始のための適当なプロンプトマークを薄切りにしたフ
ィルムパッチの始まりのところに付けた。
【0053】「バロンズ(ballons)」と呼ばれ
る正規の黒と白の画像をマッキントッシュ(Macin
tosh)・コンピューターを用いてフォトショップ
(Photoshop)・ソフトウェア・プログラムへ
持ち込んだ。画像は人工的に黒と白からCMYKへ変換
し、回路を分離した。「バロンズY」、「バロンズ
M」、「バロンズC」および「バロンズK」と呼ばれる
正確に同じ画像である4個の個々の画像を生成した。黒
と白(B&W)の代わりに最終的に色画像印刷を作成す
るためにフォトショッププログラムの手段を用いて「バ
ロンズM、C、K」を変成した。これらのYMCK画像
はRAW画像ファイルとしてフォトショップ中に開き、
「モード」メニューの下で単一混成YMCKファイル中
へ組み込んだ。画像は300dpiの解像度をもったC
MYKフォトショップ画像ファイルとして保管した。
【0054】適当なレセプターと薄層のドナーリボンを
適当にレインボー・プリンター中へ入れた後、画像を3
Mレインボー・カラー・プルーファー(Proofe
r)ソフトウェアー・プログラム中に開き、RIP処理
して印刷した。薄切りにしたパッチをY−セパレーショ
ンとして、Y−パッチをM−セパレーションとして、M
−パッチをC−セパレーションとしてそしてC−パッチ
をK−セパレーションとして印刷し、混成金属質色画像
を造った。その画像は300dpiの解像度を有してお
り金属質の種々の色に見えた。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー中に含まれた熱転写可能な白
    色または金属質顔料および染料受容性バインダーを塗布
    した基材を含み、バインダーが上記顔料層と同じ層内に
    存在するかまたは顔料層および上記基材に隣接した層に
    存在する熱質量転写ドナー要素。
  2. 【請求項2】 上記顔料が染料受容性バインダー中にあ
    り、染料受容性熱転写性バインダーの隣接した層が存在
    しない請求項1記載のドナーエレメント。
  3. 【請求項3】 顔料がバインダー中にあり、染料受容性
    バインダーの別の層が存在する請求項1記載のドナー要
    素。
  4. 【請求項4】 不透明白色物質が金属酸化物、白色金属
    酸化物、白色金属硫酸塩、または白色金属炭酸を含んで
    なる請求項1記載のドナー要素。
  5. 【請求項5】 上記不透明白色物質塩が重合体樹脂と混
    合されている請求項3または4記載のドナー要素。
  6. 【請求項6】 レセプター表面上に白色または金属質の
    画像を熱質量転写しおよびこの白色または金属質の画像
    の少なくとも一部の上に染料を熱染料転写することを含
    む、レセプター表面に熱質量転写と熱染料転写の混成画
    像を提供する方法。
  7. 【請求項7】 白色画像が熱質量転写され、その後染料
    画像が少なくとも上記白色画像の一部の上に転写される
    請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記白色画像と上記染料画像の転写が同
    じリボンまたはシートから連続して行われる請求項6記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 白色画像と染料画像が実質的に重なって
    おり、白色画像と染料画像が実質的に同一である請求項
    6記載の方法。
  10. 【請求項10】 染料受容性バインダーが、アントラキ
    ノン、アゾおよびスルホン染料類から選ばれる少なくと
    もひとつの昇華性染料を吸収することができる請求項1
    〜5記載の要素。
  11. 【請求項11】 金属質顔料が上記バインダーの中に含
    まれる請求項1〜9記載の要素。
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