JPH06320467A - 加工物等の吸着ヘッド装置 - Google Patents

加工物等の吸着ヘッド装置

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JPH06320467A
JPH06320467A JP14002293A JP14002293A JPH06320467A JP H06320467 A JPH06320467 A JP H06320467A JP 14002293 A JP14002293 A JP 14002293A JP 14002293 A JP14002293 A JP 14002293A JP H06320467 A JPH06320467 A JP H06320467A
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JP
Japan
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suction
workpiece
cylinder body
end portion
positioning
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JP14002293A
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English (en)
Inventor
Shizuo Hagiwara
静夫 萩原
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HAGIWARA ENG KK
Original Assignee
HAGIWARA ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着した加工物をチャッする位置決め爪と、
この位置決め爪を作動させる当接部との相互の係合部分
に接摺摩耗がなく、また、加工物を正確に位置決めチャ
ックできる加工物等の吸着ヘッド装置を提供することを
目的とする。 【構成】上下方向に設けられたシリンダ体12と、シリ
ンダ体内に気密状に軸支され下端に吸着口32を備えた
吸着ロッド14と、吸着口の近傍位置に枢着され、加工
物をチャック作動する把持端部50と作動端部52とを
備えた位置決め爪14とを有し、シリンダ体側或は吸着
ロッド側には、位置決め爪をチャック動作させる当接部
58が設けられ、当接部と作動端部が当接し始めて加工
物をチャックするまでの作動端部の移動範囲が水平線に
対し略45度以内に設定されて成る。当接部と作動端部
との接合面に摩耗がなく、正確に位置決めチャックでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICの様な小形の加工
物等を吸着搬送する加工物等の吸着ヘッド装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体工場等で製造したICの様
な小さな部品を、電子部品等の組立のために吸着保持し
ながら、次の工程へと吸着搬送させる構造としては、例
えば実開昭62−78289号に示すような真空チャッ
ク装置が開示されている。この装置においては、図8に
示す様に、コンベヤ等の上方へ突設されたアームの先端
に固定された本体内に、内部に吸引孔が開孔されると共
に下端部にノズル取付穴が設けられた中心軸を上下方向
に昇降可能に設け、前記ノズル取付穴内には、中心軸の
吸引孔に供給される真空圧力で上方に摺動する吸着ノズ
ルが設けられている。そして、この装置では、本体の下
方周側部にその爪端部が配置されるように4個のチャッ
ク爪が枢着されている。このチャック爪の上端には中心
軸側に向けて当接部が形成され、この当接部に対向する
側の中心軸には、その外周部分にテーパカムが設けられ
ている。
【0003】この真空チャック装置においては、図8の
状態から、中心軸が下降すると、それに伴ってテーパカ
ムも下降し、これと同時に中心軸内の吸着ノズルがチャ
ック爪の下端の爪部を押し開きながら下降して部品に接
触する。次に、中心軸の吸引孔に真空圧力が供給されて
吸着ノズルで部品を吸着した状態で中心軸を上昇させる
と、吸着ノズルもノズル取付穴内で上昇して部品の高さ
位置を位置決めし、更に中心軸の上昇でテーパカムがチ
ャック爪の当接部と摺動接触しながらチャック爪の上端
当接部が鉛直線と交差する方向へ押圧されて下端の爪部
が閉縮しながら吸着している部品の四方周側面を挟着し
てセンタリングを行ない、この状態で本体を中心軸と共
に移動させて吸着ノズルに吸着した部品を次の工程へと
搬送している。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
真空チャック装置においては、本体に中央部が枢着され
たチャック爪の上端側の当接部が、中心軸のテーパカム
と鉛直線上で摺動接触しながら外側へと押圧されて下端
の爪部を開閉させるため、チャック爪の上端側の当接部
と中心軸のテーパカムとは相互に摩耗し易く、この摩耗
により吸着ノズルに吸着した部品をチャック爪の爪部で
正確に位置決め出来なくなる欠点がある。また、チャッ
ク爪は、その枢着部から下端の爪部までの脚長が長いた
めに、爪部による部品の位置決め動作に誤差を発生し易
い等の問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、吸着ロッドの吸着口の近
傍に枢着した位置決め爪を、吸着ロッドの上昇移動のと
きにシリンダ体側或は吸着ロッド側に設けた当接部に、
点接触状に係合させて位置決め爪の下端を収束させるこ
とにより、位置決め爪と当接部との相互の係合部分に接
摺摩耗がなく、吸着口に吸着した部品を、長期に渡り正
確に位置決めチャックできることを特徴とした加工物等
の吸着ヘッド装置を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、上下方向に設けられたシリンダ体12
と、このシリンダ体12の長手方向に作動し得る様に同
シリンダ体12内に気密状に軸支され、下端部に加工物
M等を吸着する吸着口32を備えた吸着ロッド14と、
前記吸着口32の近傍位置に枢着され、同吸着口32に
吸着された加工物Mを周縁側からその中央側へ収束する
ように作動する把持端部50を備えると共に、他端部に
作動端部52を備えた略L字状の位置決め爪48と、を
有し、前記シリンダ体12側あるいは吸着ロッド14側
には、前記吸着ロッド14の上昇移動にともない前記位
置決め爪48の作動端部52と係合しつつ把持端部50
を前記中央側へ収束させる当接部58が設けられ、前記
当接部58と位置決め爪48の作動端部52が当接し始
めて把持端部50が加工物M等をその中央側収束位置に
収束するまでの作動端部の移動範囲が、水平線Lに対し
略45度以内の角度範囲に設定されて成ることを特徴と
する加工物等の吸着ヘッド装置10から構成される。
【0007】
【作用】本発明に係る加工物等の吸着ヘッド装置におい
ては、シリンダ体に軸支した吸着ロッドの下端の吸着口
に加工物を接触させて吸着ロッドに真空圧力を供給し、
吸着口に加工物が吸着した後にシリンダ体内で吸着ロッ
ドが所定の高さ上昇する。このとき、吸着口の近傍に枢
着された位置決め爪の作動端部にシリンダ体側或は吸着
ロッド側に設けた当接部が点接触状に係合し、位置決め
爪の把持端部の下端側が閉縮しながら加工物をチャック
し、この状態で次工程へと移動されて加工物を開放す
る。前記当接部と係合する位置決め爪の作動端部の移動
範囲は、水平線に対し略45度以内の角度範囲に設定さ
れているため、位置決め爪の作動端部は当接部と摺動接
触することなく、単に点接触の状態となって接摺摩耗が
なく、長期に渡って加工物を正確に位置決めチャックで
き、次の工程の所定の位置へと搬送できることとなる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の好
適な実施例を説明する。図1、図2、図3には、本発明
の実施例に係る加工物等の吸着ヘッド装置10が示され
ている。図より明らかな様に、加工物等の吸着ヘッド装
置10は、金属、硬質合成樹脂等を素材として形成さ
れ、上下方向に向け配置されたシリンダ体12と、この
シリンダ体12の長手方向に作動し得る様に同シリンダ
体12内に気密状に軸支された吸着ロッド14と、を備
えている。
【0009】前記シリンダ体12は、上下面に連通開孔
された孔16を有し、この孔16内の上端寄り位置と、
下端部とに前記吸着ロッド14を気密状に軸支つつ上下
方向に案内するための縦孔18を備えた上ガイド20と
下ガイド22とが設けられている。前記孔16は、円筒
形や角筒形に形成してもよい。前記上ガイド20は、孔
16の上部内面に嵌着されたカラー24で固定されてい
る。更に、シリンダ体12の端部側となる孔16の上端
部には、シリンダ体12の上面に、孔16と連通する減
圧口26が開孔された上蓋28が固定されて気密閉鎖さ
れた気密減圧室30が設けられている。また、前記下ガ
イド22は、シリンダ体12の下面に固定されている。
【0010】図1に示す様に、前記吸着ロッド14は、
前記上ガイド20と下ガイド22との縦孔18に気密状
に嵌合軸支された棒体から成る。この吸着ロッド14の
下ガイド22より突出された下端面に吸着口32が開孔
されると共に吸着パッド33が固定され、前記吸着口3
2より気密減圧室30内へ嵌入された吸着ロッド14の
上端面には減圧室接合口34が開口されている。更に、
この減圧室接合口34と前記吸着口32とは吸着ロッド
14のロッド軸心に設けられた吸気孔36で連通されて
いる。これにより、前記気密減圧室30は、吸着ロッド
14の上端の減圧室接合口34、吸気孔36を経由して
下端の吸着口32に連通され、気密減圧室30内が真空
に近い状態に減圧されると、この真空圧力が吸着口32
に作用し、加工物を吸着できることとなる。
【0011】前記上ガイド20と下ガイド22とで区画
された孔16内において、吸着ロッド14には、同吸着
ロッド14を下方へと付勢するための付勢スプリング3
8が嵌装されている。この付勢スプリング38の上下端
は、上ガイド20の下面と、下ガイド22の上方で吸着
ロッド14の周側面に突設された突起40とに係着され
ている。
【0012】これにより、吸着ロッド14は常時下方へ
と付勢され、吸着ロッド14の下方を移送される加工物
等に常時近接する様に吸着口32を対置できる。なお、
吸着ロッド14の付勢は、付勢スプリング38に限るこ
となく、電磁石等を用いて付勢してもよい。
【0013】また、前記下ガイド22には、縦孔18に
連通した溝42が開溝され、吸着ロッド14より突設し
た廻止め突起44が前記溝42に嵌合して吸着ロッド1
4の軸回りの回転が阻止されている。前記気密減圧室3
0内の真空圧力が吸着ロッド14の吸着口32に作用し
て加工物を吸着すると、気密減圧室30内の真空圧力が
上昇し、この真空圧力が吸着ロッド14の上端の減圧室
接合口34に作用して付勢スプリング38の弾力に抗し
て吸着ロッド14が上昇して減圧室接合口34が蓋28
の減圧口26の下面に接合する。このとき吸着ロッド1
4の吸着口32に吸着された加工物も共に上昇すること
となる。
【0014】図1、図3に示す様に、吸着ロッド14の
吸着口32の近傍となる下ガイド22の下面には、交差
状に4個の溝46が開溝され、この各溝46内に、それ
ぞれ相対向するように4個の位置決め爪48が配置され
ている。この位置決め爪48は、前記吸着ロッド14の
吸着口32に吸着された加工物を収束側からその中央側
へ収束するように作動する把持端部50と、他端部に前
記吸着ロッド14へ向け突出された作動端部52と、を
備えた略L字状に形成されている。この各位置決め爪4
8は、溝46内に設けた枢着部54に、前記把持端部5
0と作動端部52との連設隅部が枢着支持され、更に溝
46内と作動端部52とに付勢スプリング56が介設さ
れて把持端部50は吸着口32に対し開脚状に付勢支持
されている。前記作動端部52を上方へと押圧すること
により把持端部50は吸着口32に吸着された加工物を
収束側からその中央側へ収束するように作動する。前記
略L字状に形成された把持端部50と作動端部52と
は、その内角が90度に限定されることなく、前記内角
の角度範囲は略60度から120度までを自由に選択形
成するものである。また、厳密にL字状ではなくとも把
持端部及び作動端部の両端部がそのような位置関係に配
置された構造であれば、ブロック状の構造物としても良
いものである。
【0015】図1、図2に示す様に、前記吸着ロッド1
4の吸着口32寄り位置には、同吸着ロッド14の上昇
移動にともない前記各位置決め爪44の作動端部52と
当接しながら把持端部50を中央側へ収束させる当接部
58が設けられている。この当接部58は、前記下ガイ
ド22の下面の4個の溝46内に相対向して枢着された
4個の位置決め爪48の作動端部52に同時に当接し得
る円形、四角形等の板片から成る。
【0016】本発明において特徴的なことは、上記作動
端部と把持端部を備えた位置決め爪と、これに係合する
当接部を備え、かつ、同当接部と位置決め爪の作動端部
が当接し始めて把持端部が加工物等をその中央側収束位
置に収束するまでの作動端部の移動範囲が、水平線に対
し略45度以内の角度範囲に設定されていることであ
る。すなわち、前記吸着ロッド14の下端の吸着口32
に加工物M等を吸着した後で吸着ロッド14が上昇し、
前記当接部58の板片の上面が位置決め爪44の作動端
部52の端部下面に当接し始め、各位置決め爪48の把
持端部50の下端が加工物M等をその中央側収束位置に
収束するまでの作動端部52の移動範囲が、対向した位
置決め爪の枢着部54を結ぶ水平線Lに対し略45度以
内の角度範囲に設定されている。すなわち、前記吸着ロ
ッド14が上昇する時には同時に板片が上昇するが、こ
のとき、この板片の上面側は位置決め爪48の作動端部
52を単に押上げながら点接触状にこれと当接しつつ、
同時に爪下端をチャック動作させる。
【0017】このとき、前記板片と相対向した位置決め
爪48、48の作動端部52、52との当接部分62、
62は、当接開始時において、図1に示す対向した位置
決め爪48、48の枢着部54、54における枢着点の
相互を結ぶ水平線Lの下方に、略45度以内の角度範囲
に設定されているため、位置決め爪48の枢着部54の
下方の把持端部50を短かく形成でき、正確なワークの
位置決めを行える。また、作動端部52の当接部分62
は、単に当接部58の板片の上面に載着支持された状態
で押上げられるだけであるため、それらの接摺摩耗によ
るチャック爪のチャック不良等を生じさせることなく、
長期にわたり、吸着ヘッド装置の実効を期し得ることと
なるものである。
【0018】前記吸着ロッド32が下降して板片60が
位置決め爪48の作動端部52の当接部分62から離開
すると各位置決め爪48の下端は開脚して加工物Mを開
放することとなる。前記吸着ロッド14の上端の減圧室
接合口34には、ゴムの様な弾性材で形成されたパッキ
ン64が付設されている。これにより、吸着ロッド14
の上端の減圧室接合口34が蓋28の減圧口26の下面
に接合した時の衝撃を吸収し、また、減圧室接合口34
と減圧口26との気密性を高めことができて吸着口32
に吸着した加工物を安定して吸着保持できる。前記気密
減圧室30に作用する真空圧力を開放させて常圧に復帰
させると、吸着ロッド14は、付勢スプリング38の復
帰弾力で元位置へと敏速に下降復帰され、各位置決め爪
48は下端が外側へと回動して加工物Mのチャックを開
放する。
【0019】次に、図4、図5、図6には、加工物等の
吸着ヘッド装置10の他の実施例が示されている。図よ
り明らかな様に、シリンダ体12、このシリンダ体12
の孔16内に軸支された吸着ロッド14、上蓋28、気
密減圧室30、付勢スプリング38等の構成は、前記加
工物等の吸着ヘッド装置10の構成と同一部材には同一
符号を付し、その詳細な説明は省略する。この実施例に
おいては、図4、図5に示す様に、シリンダ体12の下
ガイド22より突出された吸着ロッド14の下端の吸着
口32寄り位置に間座66が固定され、この間座66に
4個の位置決め爪48が配置されている。
【0020】図6に示す様に、前記間座66は、肉厚が
大きな円形や四角形等の盤体で形成されている。この間
座66には、前記吸着ロッド14を中心として交差状に
4個の溝68が上下面に連通開溝され、この各溝68内
に4個の位置決め爪48が枢着されている。図4、図5
に示す様に、前記各位置決め爪48は、吸着口32に吸
着された加工物を周縁側から中央側へと収束する様に作
動する把持端部50と、この把持端部の50の上端側よ
り吸着ロッド14側へ突出された略方形状の作動端部5
2と、を備えた略L字状に形成されている。
【0021】この各位置決め爪48は、前記間座66の
溝68内で吸着ロッド14寄り位置に設けられた枢着部
54に作動端部52の端部側が枢着支持され、前記枢着
部54の下方側において、溝68内面と作動端部52の
端面とに付勢スプリング56が介設されて把持端部50
は吸着口32に対し開脚状に付勢支持されている。更
に、前記各位置決め爪48の作動端部52の上端面は、
前記間座66の周縁側の上方へ向け傾斜突出されてい
る。この間座66より突出した作動端部52を下方へと
押圧することにより把持端部50は吸着口32に吸着さ
れた加工物Mを収束側からその中央側へ収束するように
作動する。前記略L字状に形成された把持端部50と作
動端部52とは、その内角が90度に限定されることな
く、前記内角の角度範囲は略60度から120度までを
自由に選択形成するものである。
【0022】この実施例においては、図4、図5に示す
様に、前記吸着ロッド14の上昇移動にともない、間座
66の上面より突出している各位置決め爪48の作動端
部50の当接部分62がシリンダ体12の下端の下ガイ
ド22の下面に当接し、上昇する吸着ロッド14と逆に
前記下ガイド22に作動端部50が点接触状に当接しつ
つ下方へと押圧されて把持端部52が加工物Mを収束さ
せる。従って、前記下ガイド22が当接部58の働きを
奏することとなる。
【0023】この実施例でも前記した実施例と同様に、
当接部と位置決め爪の作動端部が当接し始めて把持端部
が加工物等をその中央側収束位置に収束するまでの作動
端部の移動範囲が、水平線に対し略45度以内の角度範
囲に設定されている。すなわち、前記各位置決め爪48
の作動端部52の当接部分62が、シリンダ体12の下
ガイド22の下面に当接して把持端部50の下端が加工
物Mを中央側へと収束するまでの作動端部52移動範囲
は、対向した位置決め爪48、48の枢着部54を結ぶ
水平線Lの上方に対し略45度以内の角度範囲に設定さ
れている。これにより、位置決め爪48の枢着部54の
下方の把持端部50を短尺に形成でき、正確なワークの
位置決めを行えると共に当接部分62は下ガイド22の
下面と点接触状に接合した状態で押下げられるだけであ
り、それらの接摺摩耗によるチャック爪のチャック不良
等を生じさせることなく、長期にわたり、吸着ヘッド装
置を的確に作動させることができることとなる。
【0024】本発明の実施例に係る加工物等の吸着ヘッ
ド装置10は、前記シリンダ体12をロボット等のアー
ムの先端に単独で固定してもよいが、図7に示す様に、
加工物Mが移送されるコンベヤCの上方に並列に設置し
てもよい。この並列設置する場合には、例えば、左右方
向に配置したホルダ70の前面に、断面あり形のガイド
72を固定し、図1、図4等に示す様に、各シリンダ体
12の背面に穿設したあり溝74を、ガイド72にパッ
キン76を介して嵌着し、シリンダ体12の上面よりあ
り溝74へ開孔したボルト孔にボルト78を螺着して各
シリンダ体12をホルダ70に並列固定する。
【0025】また、ガイド79、79でコンベヤCに向
け案内されるスライダ80、80の前面に突設された軸
82、82にホルダ70の両端部の孔を嵌合させ、クラ
ンプ84、84を軸82、82に係着してホルダ70を
前記スライダ80、80に着脱固定する。そして、各シ
リンダ体12の吸着ロッド14の下端吸着口32を、コ
ンベヤCで搬送される加工物Mの上面とわずかな間隙を
おいて設定する。更に、各シリンダ体12の減圧口26
に接続したエアホース86を制御弁を介して真空ポンプ
(図示せず)等に接続することとしてもよい。
【0026】上記した様に、本発明の実施例に掛かる加
工物等の吸着ヘッド装置10においては、シリンダ体1
2の上面の上蓋28の減圧口26にエアホース86を連
通して真空圧力を気密減圧室30に供給することによ
り、吸着ロッド14の下端の吸着口32でコンベヤC等
で搬送された加工物Mを吸着する。その後で吸着ロッド
14が上昇して加工物Mを持ち上げるときに、吸着ロッ
ド14の下端部に固定した当接部58が、下ガイド22
の下面に枢着配置された4個の位置決め爪48の作動端
部52に当接して上方へと押上げながら各位置決め爪4
8の把持端部50の下端内面で加工物Mの両側面及び前
後面を正確に位置決めする。また、吸着ロッド14の下
端の吸着口32の近傍に間座66を介して各位置決め爪
48を枢着させ、間座66の上面に位置決め爪48の作
動端部52を突出させることにより、吸着ロッド14が
上昇して加工物Mを持ち上げたときに各位置決め爪48
の作動端部52がシリンダ体12の下ガイド22の下面
に当接し、作動端部52が下方へと押下げられながら各
位置決め爪48の把持端部50の下端内面で加工物Mの
両側面及び前後面を正確に位置決めできる。
【0027】その後で、各シリンダ体12と共に吸着ロ
ッド下端に吸着、チャックした加工物Mを次工程へと移
動させ、所定の位置で吸着ロッド14への真空圧力の供
給を停止するものであり、これにより、シリンダ体12
内で吸着ロッド14が下降して各位置決め爪44は開脚
し、吸着した加工物Mを開放するものである。従って、
加工物の吸着、位置決め作動において、シリンダ体側或
は吸着ロッド側にもうけられた当接部58に、各位置決
め爪48の作動端部52は点接触状に当接するため、そ
の当接部分62に摺動接触による摩耗が発生することな
く、またシリンダ体の下面に枢着された各位置決め爪4
8の脚長も短く形成できて、誤差のない正確な位置決め
作動ができることとなる。また、真空圧を利用して吸着
ロッド14により加工物Mを吸着持ち上げる作動と連動
して加工物の位置決めを簡易で敏速に行ない得ることと
なる。
【0028】
【発明の効果】以上、説明した様に請求項1に係る加工
物等の吸着ヘッド装置によれば、上下方向に設けられた
シリンダ体と、このシリンダ体の長手方向に作動し得る
様に同シリンダ体内に気密状に軸支され、下端部に加工
物等を吸着する吸着口を備えた吸着ロッドと、前記吸着
口の近傍位置に枢着され、同吸着口に吸着された加工物
を周縁側からその中央側へ収束するように作動する把持
端部を備えると共に、他端部に作動端部を備えた略L字
状の位置決め爪とを有し、前記シリンダ体側あるいは吸
着ロッド側には、前記吸着ロッドの上昇移動にともない
前記位置決め爪の作動端部と係合しつつ把持端部を前記
中央側へ収束させる当接部が設けられ、前記当接部と位
置決め爪の作動端部が当接し始めて把持端部が加工物等
をその中央側収束位置に収束するまでの作動端部の移動
範囲が、水平線に対し略45度以内の角度範囲に設定さ
れて成ることにより、位置決め爪の作動端部と、当接部
分との係合部分は点接触となって摺動接触することな
く、摩耗がなく、長期にわたって吸着した加工物を正確
に位置決めしながら各工程へと搬送移動できることとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る加工物等の吸着ヘッド装
置の縦断面図である。
【図2】加工物を吸着して持上げた状態の縦断面図であ
る。
【図3】図2のA−A線矢視図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る加工物等の吸着ヘッ
ド装置の縦断面図である。
【図5】図4の吸着ヘッド装置で加工物を吸着して持上
げた状態の縦断面図である。
【図6】図5のB−B線一部拡大矢視図である。
【図7】シリンダ体を並列に設置した吸着ヘッド装置の
斜視図である。
【図8】従来の真空チャック装置を示した断面説明図で
ある。
【符号の説明】
10 加工物等の吸着ヘッド装置 12 シリンダ体 14 吸着ロッド 32 吸着口 48 位置決め爪 50 把持端部 52 作動端部 54 枢着部 58 当接部 M 加工物 L 水平線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に設けられたシリンダ体と、 このシリンダ体の長手方向に作動し得る様に同シリンダ
    体内に気密状に軸支され、下端部に加工物等を吸着する
    吸着口を備えた吸着ロッドと、 前記吸着口の近傍位置に枢着され、同吸着口に吸着され
    た加工物を周縁側からその中央側へ収束するように作動
    する把持端部を備えると共に、他端部に作動端部を備え
    た略L字状の位置決め爪と、を有し、 前記シリンダ体側あるいは吸着ロッド側には、前記吸着
    ロッドの上昇移動にともない前記位置決め爪の作動端部
    と係合しつつ把持端部を前記中央側へ収束させる当接部
    が設けられ、 前記当接部と位置決め爪の作動端部が当接し始めて把持
    端部が加工物等をその中央側収束位置に収束するまでの
    作動端部の移動範囲が、水平線に対し略45度以内の角
    度範囲に設定されて成ることを特徴とする加工物等の吸
    着ヘッド装置。
JP14002293A 1993-05-18 1993-05-18 加工物等の吸着ヘッド装置 Pending JPH06320467A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009269171A (ja) * 2009-08-18 2009-11-19 Seiko Epson Corp 保持装置および保持装置を有する搬送装置
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CN107378997A (zh) * 2017-06-20 2017-11-24 安徽悦尔伟塑料机械有限公司 用于机械手上的抓取机构
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JP2019018310A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 フタバ産業株式会社 供給ヘッド

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