JPH0631079U - シート付き小型ｓｍｔコネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 凹型形状からなる小型のＳＭＴコネクタや小
型同軸タイプＳＭＴコネクタでも、上辺に耐熱性を有す
るシートを貼り付けることにより、チップマウンタによ
る基板上への自動搭載ができる。 【構成】 第１番目として、凹型形状からなる小型ＳＭ
Ｔコネクタの絶縁体ハウジング上辺２に、チップマウン
タの吸着ノズルの吸着面として耐熱性シート４を貼り付
けたシート付き小型ＳＭＴコネクタ１である。第２番目
として、凹型形状からなる小型同軸タイプＳＭＴコネク
タＳＭＴの中心端子７またはＳＭＴ外部端子８の上辺
に、チップマウンタの吸着ノズルの吸着面として耐熱性
シート４を貼り付けたシート付き小型同軸タイプＳＭＴ
コネクタ６である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、基板や機器間の接続等に用いられる凹型形状からなる小型の表面実 装技術（Ｓｕｒｆａｃｅ Ｍｏｕｎｔ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ 以下、ＳＭＴと いう。）コネクタや凹型形状からなる小型同軸タイプＳＭＴコネクタでも、上辺 に耐熱性を有するシートを貼り付けることにより、従来の平坦型部品と同じよう に扱うことができ、チップマウンタによる基板上への自動搭載が、容易で確実に できるばかりでなく、製造が容易で安価なシート付き小型ＳＭＴコネクタに関す る。

【０００２】

【従来技術とその課題】

近年、携帯電話機、パソコン、ＦＡＸ、ビデオカメラなどの電気機器内の基板 や機器間の接続等にコネクタが用いられている。これらに用いられるコネクタの 実装方法は、小形化および高密度実装化に伴いＳＭＴ化が急速に多用されてきて いる。 従来の凹型形状の小型ＳＭＴコネクタ11′は、図２（イ）に示すような構造か らなり、縦横の幅が数ミリと非常に小さいため、ＳＭＴクネクタをチップマウン タにより基板上へ搭載する場合、チップマウンタの吸着ノズルで凹部の底辺５′ を吸着して基板上へ搭載する。 ところが、このＳＭＴコネクタを、チップマウンタで基板上へ自動搭載する場 合、チップマウンタの吸着ノズルの吸着面が、コネクタ凹部の底辺になるため、 このノズルが長くなるため、吸着しにくかったり、吸着出来ないという欠点があ った。 又、従来の小型同軸タイプのＳＭＴコネクタ12′は、図２（ロ）に示すような 構造からなり、直径数ミリと非常に小さいため、ＳＭＴコネクタをチップマウン タにより基板上へ自動搭載する場合、チップマウンタの吸着ノズルで凹部の底辺 ５′あるいは絶縁体ハウジング９′を吸着して基板上へ搭載する。 ところが、この小型同軸タイプＳＭＴコネクタ12′を、チップマウンタで自動 搭載する場合、チップマウンタの吸着ノズルの吸着面が、コネクタ凹部の底辺５ ′あるいは絶縁体ハウジング９′になるため、このノズルが長くなったり、ノズ ルの吸着位置が偏ったりして、吸着しにくいという欠点があった。 又、上記のＳＭＴコネクタが更に小型になった場合には、チップマウンタの吸 着ノズルの吸着面積はよりとりにくくなり、あるいは、吸着ノズルがより入りに くく扱いにくいという欠点もあった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は、これらの欠点を解決するために、鋭意検討した結果、凹型形状から なる小型ＳＭＴコネクタや凹型形状からなる小型同軸タイプＳＭＴコネクタでも 上辺に耐熱性を有するシート４を貼り付けることにより、従来の平坦型部品と同 じように、チップマウンタによる基板上への自動搭載を可能にするシート付き小 型ＳＭＴコネクタの提供を目的としてなされたもので、その要旨とするところは 、第１番目として、凹型形状からなる小型ＳＭＴコネクタの絶縁体ハウジング上 辺に、チップマウンタの吸着ノズルの吸着面として耐熱性を有する薄板またはフ ィルム等のシート４を貼り付けたことを特徴とするシート付き小型ＳＭＴコネク タ１である。 第２番目として、凹型形状からなる小型同軸タイプＳＭＴコネクタの中心端子 ７または外部端子８の上辺に、チップマウンタの吸着ノズルの吸着面として耐熱 性を有する薄板またはフィルム等のシート４を貼り付けたことを特徴とするシー ト付き小型同軸タイプＳＭＴコネクタ６である。

【０００４】

【実施例】

以下、本考案の凹型形状を有するシート付き小型ＳＭＴコネクタの実施例を添 付図面を参照して詳細に説明する。 図１（イ）は、本考案の凹型形状を有するシート付き小型ＳＭＴコネクタ１の 斜視図である。 図から明らかなように、本考案の凹型形状を有するシート付き小型ＳＭＴコネ クタ１は、絶縁体ハウジング上辺２に耐熱性を有するシート４を貼り付けた構造 からなる。 ここで、シート４は、耐熱性薄板またはフィルム等、はんだ付けの際の耐熱温 度（約２００℃）に耐えられるものであれば良く、例えば、ＰＰＳ（ポリフェニ レンサルファイド）、ＰＢＴ（ホリブチレンテレフタレート）、液晶ポリマー、 エポキシ樹脂、ナイロン、ポリイミドなどが適する。 また、そのシート４の接着強度は、ＳＭＴコネクタ自体が自動搭載時に吸着ノ ズルで吸着した場合に落下しない程度の強度を有していれば良く、一般的な接着 剤で十分であるが、はんだ付けの際の耐熱温度に耐えるものであればなお一層良 い。 図１（ロ）は、本考案の凹型形状を有するシート付き小型同軸タイプＳＭＴコ ネクタ６の斜視図である。 本考案の凹型形状を有するシート付き小型同軸タイプＳＭＴコネクタ６は、Ｓ ＭＴ中心端子７またはＳＭＴ外部端子８の上辺に耐熱性を有するシート４を貼り 付けた構造からなる。 以上のような構造であるので、本考案の凹型形状を有するＳＭＴコネクタの上 面は平坦となっているため、チップマウンタによる基板上への自動搭載をする場 合、コネクタの吸着ノズルの吸着面を広くとることが可能になるため、吸着ノズ ルを細くしたり、長くしなくても、従来の平坦型部品と同じように扱え、容易に 基板上に自動搭載をすることが可能となる。 また、本考案のＳＭＴコネクタについて、チップマウンタによる自動搭載後、 はんだ付け用リフロー炉（約２００℃）の熱風の中を通してはんだ付けを行い、 その後、ＳＭＴコネクタの上面に貼り付けてある耐熱性シート（薄板あるいはフ ィルム）を剥がして、コネクタとして使用したところ、粘着材の影響はなく、何 等の支障もみられなかった。

【０００５】 今迄、本考案の凹型形状を代表例にとり、説明してきたがこれに限らず、例え ば特殊な形状等設計上本考案の範囲内で各種の変形を含むものであることはいう までもない。

【０００６】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案のシート付き小型ＳＭＴコネクタは絶 縁体ハウジングの上辺２またはＳＭＴ中心端子７やＳＭＴ外部端子８の上辺10に 耐熱性を有するシート４を貼り付けてあるため、従来の平坦型部品と同じように 扱うことができ、チップマウンタの部品吸着ノズルでシート付きＳＭＴコネクタ を容易に吸着できるので、基板上に確実な搭載を行うことができる。 しかも、本考案のシート付き小型ＳＭＴコネクタは凹型形状の上辺にシートを 貼るだけの極めて簡単な構造であるので、製造が容易である。 更に、本考案のシート付き小型ＳＭＴコネクタは、凹型形状の上辺をシートで 塞いでしまうため、ＳＭＴコネクタのはんだ付け時のフラックスの侵入を防止出 来るという効果もある。 特に、シートは片面に予め接着剤を塗布しておきこのものを、連続プレス加工 によって安価に製造することも出来るという優れた効果があるのでその工業的価 値は非常に大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】（イ）は、本考案のシート付き小型ＳＭＴコネ
クタ１の斜視図。（ロ）は、本考案のシート付き小型同
軸タイプＳＭＴコネクタ６の斜視図。

【図２】（イ）は、従来のＳＭＴコネクタ11′の斜視
図。（ロ）は、従来の小型同軸タイプＳＭＴコネクタ1
2′の斜視図。

【符号の説明】１ シート付き小型ＳＭＴコネクタ ２、２′ 絶縁体ハウジング上辺 ３、３′ ＳＭＴ端子４ 耐熱性シート ５、５′ 底辺６ シート付き小型同軸タイプＳＭＴコネクタ ７、７′ ＳＭＴ中心端子 ８、８′ ＳＭＴ外部端子 ９、９′ 絶縁体ハウジング 10、10′ 上辺11 ′ 小型ＳＭＴコネクタ12 ′ 小型同軸タイプＳＭＴコネクタ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 下戸 敏裕 東京都港区虎ノ門１丁目７番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)考案者 金澤 秀 東京都港区虎ノ門１丁目７番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 凹型形状からなる小型ＳＭＴコネクタの
   絶縁体ハウジング上辺に、チップマウンタの吸着ノズル
   の吸着面として耐熱性を有するシートを貼り付けたこと
   を特徴とするシート付き小型ＳＭＴコネクタ。
2. 【請求項２】 凹型形状からなる小型同軸タイプＳＭＴ
   コネクタの中心端子または外部端子の上辺に、チップマ
   ウンタの吸着ノズルの吸着面として耐熱性を有するシー
   トを貼り付けたことを特徴とするシート付き小型同軸タ
   イプＳＭＴコネクタ。