JPH06280923A - 油圧減衰式のスリーブゴムばね - Google Patents

油圧減衰式のスリーブゴムばね

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JPH06280923A
JPH06280923A JP6026851A JP2685194A JPH06280923A JP H06280923 A JPH06280923 A JP H06280923A JP 6026851 A JP6026851 A JP 6026851A JP 2685194 A JP2685194 A JP 2685194A JP H06280923 A JPH06280923 A JP H06280923A
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JP
Japan
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sleeve
spring
rubber
rubber spring
support sleeve
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Application number
JP6026851A
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English (en)
Inventor
Arnold Simuttis
ジムティス アーノルト
Werner Hettler
ヘトラー ヴェルナー
Axel Rudolph
ルードルフ アクセル
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Carl Freudenberg KG
Original Assignee
Carl Freudenberg KG
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Publication date
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/14—Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
    • F16F13/28—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions specially adapted for units of the bushing type

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いに個別に形成されて互いに軸線方向で結
合された２つのリング部分２，３を有する油圧減衰式の
スリーブゴムばねを改善して、軸線方向のばね剛性及び
半径方向のばね剛性をそれぞれの使用例に合わせて調節
できるようにする。 【構成】 リング部分２，３の両方のばね本体６が軸線
方向のばね剛性及び半径方向のばね剛性を互いに個別に
調節可能に、互いに緊定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧減衰式のスリーブ
ゴムばねであって、互いに個別に形成された２つのリン
グ部分を有しており、リング部分が互いに軸線方向で結
合されていて、かつそれぞれ内側の支持スリーブ及び、
半径方向の距離を置いて内側の支持スリーブを取り囲む
外側の支持スリーブを備えており、エラストマ材料から
成っていて支持スリーブを結合するばね本体を有してお
り、ばね本体が少なくとも２つの切欠きを備えており、
リング部分が切欠きによって液体の満たされた第１及び
第２の作業室を形成するように構成して結合されてお
り、両方の作業室が周囲に対してシールされていてかつ
少なくとも１つの減衰装置を通して液体導入可能に互い
に接続されている形式のものに関する。
【０００２】
【従来技術】前記形式のスリーブゴムばねはドイツ連邦
共和国特許出願公告第３８１０３１０号公報により公知
である。該公報に記載されたゴム支承部は、ゴムばねが
スラスト力によって負荷され、振幅の小さい高周波の振
動が減衰されず、大きな振幅の低周波の振動が強く減衰
されるように構成されている。運転条件によって導入さ
れる減衰は、もっぱら半径方向でのみ可能であり、この
場合、軸線方向及び半径方向のばね剛性（Federsteifig
keit）がそれぞれの使用例に合わせて十分に調節できな
い。それというのは円筒形の中空ばねは軸線方向で剛性
に、かつ半径方向では軟らかく構成されるからである。
【０００３】もっぱら半径方向に配置されたばね及び端
面側で比較的に薄い室壁を備えた別の通常のスリーブゴ
ムばね構造は、物理的な原理に基づき比較的高い半径方
向ばね率（Radialfederrate）及びこれに比べて著しく
低い軸線方向ばね率（Axial−federrate）を有してい
る。
【０００４】
【発明の課題】本発明の課題は、冒頭に述べた形式の油
圧減衰式のスリーブゴムばねを改善して、軸線方向のば
ね剛性及び半径方向のばね剛性をそれぞれの使用例に合
わせて調節できるようにすることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の構成では、リング部分の両方のばね本体が軸
線方向のばね剛性及び半径方向のばね剛性を互いに個別
に調節可能に、互いに緊定されている。
【０００６】
【発明の効果】本発明の前記構成に基づき軸線方向のば
ね剛性及び半径方向のばね剛性を互いに個別に調節する
ことにより、スリーブゴムばねの使用特性がそれぞれの
使用例に適合される。このようなスリーブゴムばねは半
径方向の、例えば１ｋＮよりも大きなスタティックな荷
重を支えると同時に、軸線方向のダイナミックな高い荷
重を受けとめる。軸線方向のダイナミックな荷重の支え
は、例えばスリーブゴムばねを実用車内に使用して、運
転室を車両フレームに対して支持する場合に必要であ
る。このような減衰装置によって、半径方向の有利には
５Ｈｋ〜５Ｈｋの低い振動の高い減衰作用が達成され
る。互いに個別に形成された２つのリング部分はスリー
ブゴムばねの簡単な組み立てを可能にし、このことは経
済的及び制作技術的に重要である。
【０００７】ばね本体が内側の支持スリーブと逆の側に
断面屋根形の作業室を制限し、半径方向のプレロードの
調節のために製作条件下で、緊定して組み込まれた状態
におけるよりも軸線方向の大きな長さを有していて、軸
線方向のプレロードの調節のために組み立て状態で軸線
方向に隣接する内側及び外側の支持スリーブを少なくと
も部分的に取り囲んでいてよい。この場合、有利にはス
リーブゴムばねが、軸線方向で互いに緊定される２つの
ゴム金属部分から製作されている。軸線方向のスタティ
ック及びダイナミックな荷重が、主としてばねスリーブ
状の支持部分を介して局所的に半径方向に延びる内側ス
リーブから、同じく局所的に半径方向に延びる外側スリ
ーブに伝達される。大きな振幅の振動の導入された際の
半径方向の著しく高い減衰作用は、ばね本体が作業室を
屋根形に制限して、半径方向外側に突出する内側の支持
スリーブの範囲内まで延びていることによって達成され
る。これによって各作業室が油圧的に有効な大きなピス
トン面を有しており、この場合、減衰のために液体が比
較的高い圧力の作業室から、例えば絞り通路若しくは補
償通路によって構成された減衰装置を介して比較的低い
圧力の作業室内へ吸い込まれる。このような構成によっ
て、大きな振幅の振動の際のキャビテーション発生が避
けられる。
【０００８】本発明の有利な構成では、内側及び外側の
支持スリーブが金属製の材料から成っており、内側の一
方の支持スリーブ部分及び外側の一方の支持スリーブ部
分が軸線方向で隣接する他方の支持スリーブ部分の一方
の端部に形状係合している。このような構成により、ス
リーブゴムばねの室壁を形成する比較的に耐膨張性のば
ね本体と関連して、スリーブゴムばねの良好な形状安定
性及び軸線方向の荷重の良好な支持が保証される。軸線
方向で隣接の支持スリーブ部分の形状係合による固定
が、有利には支持スリーブ部分の簡単な縁部折り曲げに
よって行われる。
【０００９】半径方向及び軸線方向の大きな荷重を支え
るために、ばね本体が互いに向き合う側において製作条
件下でほぼＯ字形の間隙を制限している。軸線方向で隣
接のばね本体のこのような構成によって、ばね本体の軸
線方向でのプレロード下での組み立て中に、ばね本体の
軸線方向でも半径方向でもばね率を増大しようとする範
囲での弾性的な変形及び圧縮が達成される。
【００１０】本発明の有利な構成では、ばね本体の切欠
きが互いに向き合う側で少なくとも１つの絞り通路を形
成している。このような構成によって、別個に形成され
る減衰開口が不必要である。ばね本体のエラストマ材料
が軸線方向で隣接する両方のばね本体の継ぎ目の範囲で
シールとして作用する。
【００１１】絞り通路は外側の支持スリーブの内周の範
囲に配置されていてよい。ばね本体の比較的に耐膨張性
の構造により、大きな振幅の振動の減衰のために著しく
長い絞り通路が必要とされ、このような絞り通路内での
液体の共振振動で以て所望の減衰効果が達成される。さ
らに絞り通路は褶曲状に構成されていてよい。このよう
な褶曲構造（Ｆａｌｔｕｎｇ）は有利にはスリーブゴム
ばねの周囲を２周に亙って延びている。両方の作業室内
の圧力を制限しているので、並んで位置する通路区分の
範囲のゴムの相応に薄い構造によって弁機能が得られ
る。極端な場合には両方の作業室への絞り通路の開口の
適当な位置によって、所定の高い圧力での液力的な短絡
が達成される。これとは異なって、１つの絞り孔を介し
て作業室間を液体移動可能に接続することも考えられ
る。
【００１２】内側の支持スリーブ部分が内側及び互いに
逆の端面の範囲でポリマー材料から成る少なくとも１つ
の滑りスリーブに支えられており、滑りスリーブが軸線
方向及び半径方向で支承ブロック内に案内されていてよ
い。このような構成は特に、本発明に基づくスリーブゴ
ムばねを実用車の運転室の支承のために使用する場合に
用いられる。この場合には利点として、運転室がスリー
ブゴムばね内のばね本体をねじれさせることなしにブッ
シュ軸を中心として旋回可能である。材料としては滑り
特性のある材料、有利にはポリアミド若しくはＰＴＦＥ
樹脂が用いられる。
【００１３】内側の支承スリーブ部分が組み込まれた状
態でほぼ桶形を成していて、端面側を隣接のばね本体と
一体に構成された第１のゴムオーバーフロー部によって
少なくとも部分的に取り囲まれており、一方のリング部
分の外側の支持スリーブ部分が軸線方向で隣接の他方の
リング部分を少なくとも部分的に被っていて、かつ外周
面側に少なくとも部分的に第２のゴムオーバーフロー部
を備えていてよい。支承ブロック内に予め装着されてい
る少ない数の構成部分に基づき車両への簡単な組み込み
の他に、ゴムオーバーフロー部によってスリーブゴムば
ねの半径方向及び軸線方向の誤差が補償される。ゴムオ
ーバーフロー部は局所的な***部を備えていてよく、こ
れによってスリーブゴムばねが機械部分の受容部に押し
込みの際の損傷なしに遊びなく正確に強く緊定される。
【００１４】ゴムオーバーフロー部がそれぞれ成形部を
備えており、成形部が長さ誤差補償部及び直径誤差補償
部として構成されていてよい。第２のゴムオーバーフロ
ー部の範囲の成形部は波形に周方向に延びているのに対
して、端面側の第１のゴムオーバーフロー部の成形部が
有利にはネップ状（noppenfoermig）に構成されていて
よい。
【００１５】さらに本発明の別の構成では、軸線方向で
リング部分間にエラストマ材料から成る弁を配置してあ
り、弁が内側の支持スリーブの方向に突出する閉鎖部材
を備えており、閉鎖部材が各作業室を軸線方向で隣接の
２つの部分室に分離していて、部分室内の圧力差によっ
て作動されるようになっている。弁の配置によって、ス
リーブゴムばねの半径方向の減衰に加えて軸線方向の減
衰が可能である。弁は簡単な製作及び組み立てに関連し
て軸線方向で隣接のリング部分間の継目に配置されてい
てよい。閉鎖部材は半径方向で内側の支持スリーブに小
さな間隙を置いて接近していて、これによって軸線方向
の減衰作用のための絞り箇所を形成している。
【００１６】
【実施例】図１乃至図１３には、油圧的な減衰作用を生
ぜしめる、即ち油圧減衰式のスリーブゴムばね１を示し
てあり、スリーブゴムばねは互いに個別に形成された２
つのリング部分２，３から構成されている。スリーブゴ
ムばね１の軸線方向のばね剛性と半径方向のばね剛性と
を個別に調節するために、リング部分２，３の両方のば
ね本体６が内側の支持スリーブ４及び外側の支持スリー
ブ５によって互いに緊定されて、スリーブゴムばね１が
半径方向及び軸線方向の負荷を支える、即ち受け止める
ようになっている。内側の支持スリーブ４及び外側の支
持スリーブ５はそれぞれ２部構造で構成されており、こ
の場合、それぞれ一方の支持スリーブ部分４．１，５．
１が軸線方向で隣接する他方の支持スリーブ部分４．
２，５．２の軸線方向の端部の範囲を取り囲んで、この
範囲でつば出しされている。両方のリング部分２，３の
ばね本体６は切り欠き７，８を有しており、この切り欠
きが導入されるラジアル振動（半径方向に生じる振動）
の方向で互いに相対する作業室９，１０を形成してい
る。第１の作業室９と第２の作業室１０とは、絞り通路
１４として構成された減衰装置１１によって互いに液体
導入可能に接続されている。絞り通路１４並びに両方の
切り欠き７，８は、少なくとも一方のばね本体６の端面
側の制限部の範囲に配置されていて、互いに軸線方向で
接する両方のばね本体６の圧着によってシールされてい
る。できるだけ大きな供給面を得るために、両方の作業
室９，１０はばね本体６の屋根形の横断面１２によって
制限されている。深い振幅の振動は、絞り通路１４内で
の液体移動によって得られ、この場合、屋根形の横断面
１２によって生じる大きなピストン面が減衰作用を助成
する。半径方向及び軸線方向の大きな荷重を支持するた
めに、第１及び第２の作業室９，１０の室壁が比較的に
ふくらみ強度を以て構成されており、褶曲状の絞り通路
（減衰通路）１４を有利な形式で設けることができ、絞
り通路がスリーブゴムばね１の外周部の範囲内を延びて
いる。
【００１７】図１では内側及び外側の支持スリーブ４，
５が、半径方向に突出する端部を備えていて、半径方向
及び軸線方向の荷重を受け止めるようになっている。実
用車の車両フレームの構成部分を形成する支承ブロック
１６が、Ｕ字形の湾曲部材によって構成されており、ス
リーブゴムばね１を受容する軸２３によって貫通されて
いる。スリーブゴムばね１が予め組み立てられ、第１及
び第２のゴムオーバーフロー部（Gummiueberlauf）１
７，１８の範囲にそれぞれ成形部１９，２０を備えてい
て、遊びなく支承ブロック１６内に配置される。スリー
ブゴムばね１は軸２３の方向で２部構造の滑りスリーブ
１５に支えられており、滑りスリーブがスリーブゴムば
ね１の端面側の端部の範囲で半径方向に延びていて、運
転室の旋回をばね本体６のねじれなしに可能にするよう
になっている。ここに示した実施例では滑りスリーブ１
５はＰＴＦＥ樹脂から成っている。絞り通路１４はこの
実施例では褶曲状に構成されて、外側の支持スリーブ部
分５．１に沿って内周をほぼ２周に亙って延びている。
【００１８】図２には、図１のスリーブゴムばねの左側
から見た端面が示されており、この場合本来のスリーブ
ゴムばね１を見やすくするために滑りスリーブ１５及び
支承ブロック１６は図示してない。成形部１９，２０を
備えた第１及び第２のゴムオーバーフロー部１７，１８
が図面から見える。リング部分２の端面の範囲の第１の
ゴムオーバーフロー部１７は、楕円形、若しくはネップ
状に構成されている。図１のスリーブゴムばね１及び又
は支承ブロック１６の製作技術的な軸線方向の誤差は、
第１のゴムオーバーフロー部１７の成形部１９によって
問題なく補償される。第２のゴムオーバーフロー部１８
はリング部分２の外側の支持スリーブ部分５．１の周囲
に沿って延びていて、成形部２０として周方向のウエー
ブを有している。スリーブゴムばね１を取り囲む構成部
分及び又はスリーブゴムばね１の直径誤差が、成形部２
０の弾性的なたわみ変形によって補償される。
【００１９】図３にはスリーブゴムばね１が図１の線Ｂ
−Ｂに沿って示してある。この図面から、絞り通路１４
の形の褶曲状の減衰装置１１が明らかである。軸線方向
で隣接された絞り通路が、減衰液体を転向させる接続通
路２４によって達成されている。絞り通路１４の褶曲状
の構成及びこれに基づく大きな長さによって、５Ｈｚ乃
至１５Ｈｚの範囲の深い振幅の振動が著しく減衰され
る。第２のゴムオーバーフロー部１８の成形部２０は外
側の支持スリーブ部分５．１の外周面に沿って延びてい
る。
【００２０】図４にはスリーブゴムばね１が図２の線Ｃ
−Ｃに沿って示されている。両方のリング部分２，３は
緊定されてない状態で示してある。両方のリング部分
２，３のばね本体６は互いに向き合った端面に、軸線方
向で引っ込められた成形部を有しており、これによって
ばね本体の端面がほぼＯ字形の間隙１３を形成してい
る。
【００２１】図５は図２の線Ｄ−Ｄに沿った断面を示し
ており、両方のリング部分２，３の軸線方向の緊定に際
してばね本体６が圧縮されている。ばね剛性の調節がば
ね本体６の構造及び内側の支持スリーブ部分４．１，
４．２の幾何学形状に基づいて行われ、この支持スリー
ブが互いに形状係合させて組み立てられる。ここに示し
た実施例では、両方のリング部分２，３を軸線方向で相
互にはめ込んだ後に内側の支持スリーブ部分が半径方向
外側へ曲げ出される。
【００２２】図６には本発明に基づくスリーブゴムばね
１の第２実施例を示してあり、この場合、リング部分３
のばね本体６がリング部分２のばね本体６と比べて補強
して構成されている。両方のスリーブゴムばねの非対称
的な構造によって、軸線方向から生ぜしめられる力がよ
り良好に支えられる。このために、主として圧縮力支持
の側が直径を拡大されかつ壁厚を大きくされている。
【００２３】図７には図１の実施例にほぼ相応する第３
実施例が示してある。ここに示すスリーブゴムばね１
は、実用車の運転室のための支承部として使用されるの
ではなく、２つの機械部分の相互の支持のために用いら
れる。両方の機械部分が互いに旋回可能に構成されてい
ないので、滑りスリーブ１５はこの場合には不要であ
る。
【００２４】図８の実施例においては、リング部分２，
３の両方のばね本体６が組み立て状態で衝突緩衝部２６
を形成するように軸線方向で緊定されている。内側の支
持スリーブ部分４．１，４．２の半径方向の突出部の間
で両方のリング部分２，３間の分離面内に配置されたエ
ラストマ材料の圧縮によって、軸線方向に押されるゴム
部分が半径方向に逃がされ、即ち弾性変形される。これ
によって、組み立て状態で局所的な肉厚部が得られ、こ
の肉厚部は極端な変位を制限するための衝突緩衝部２６
として用いられる。
【００２５】多くの場合、半径方向の減衰作用に加えて
軸線方向の変位運動をも減衰すると有利である。このよ
うな要求を満たすスリーブゴムばね１が図９に示してあ
る。両方のリング部分２，３間で分離面内にエラストマ
材料から成る弁２１を挿入してあり、この弁が両方のリ
ング部分２，３の軸線方向の緊定によって所定の位置に
保持される。弁２１の閉鎖部材２２が内側の支持スリー
ブ４．１と一緒に間隙を制限しており、この間隙が絞り
箇所として構成されている。
【００２６】図１０には、図９のスリーブゴムばね１に
ほぼ相応するスリーブゴムばね１が示してある。この実
施例では弁２１が第２の閉鎖部材２５を有しており、こ
の閉鎖部材が軸線方向で隣接するリング部分２，３間の
分離継目内に配置されている。第２の閉鎖部材２５は、
衝撃連結解除のために、即ち圧力ピークだけ圧力低下さ
せるように、絞り通路１４の出口に配置されている。最
大許容圧力の越えられる際に第２の閉鎖部材が第１の作
業室の方向に開き、その結果、スリーブゴムばね１の損
傷が確実に避けられる。弁２１は実施例では高い形状安
定性を得るためにゴム金属部分として構成されている。
【００２７】図１１には図１の変化例を示してあり、こ
の場合、滑りスリーブ１５並びに内側の支持スリーブ部
分４．１，４．２が対称的に同じに構成されている。こ
れらの構成部分を結合するために、付加的に薄い金属製
のスリーブ４．３が組み込まれる。
【００２８】説明した支承部の実施例はそれぞれ半径方
向のスタティックな荷重なしに示してある。従って外側
の支持スリーブ５が内側の支持スリーブ４に対して偏心
的に配属されている。スタティックな荷重が作用する
と、偏心量は減少し、若しくは完全に取り除かれる。
【図面の簡単な説明】
【図１】スリーブゴムばねの第１実施例の縦面図であ
り、スリーブゴムばねが支承ブロック内の滑りスリーブ
に配置されている。
【図２】図１のスリーブゴムばねの左側から見た端面図
であり、この場合、支承ブロック及び滑りスリーブは図
面を見やすくするために省略してある。
【図３】図１のスリーブゴムばねの線Ｂ−Ｂに沿った断
面図。
【図４】図２のリング部分のプレロードのかけられてい
ない状態での線Ｃ−Ｃに沿った断面図。
【図５】図２の線Ｄ−Ｄに沿った断面図。
【図６】図１の実施例に類似する第２実施例の縦断面図
であり、この場合、リング部分のばね本体が一体に補強
されたアキシャルばねとして構成されている。
【図７】図１の実施例にほぼ相応する第３実施例の縦断
面図であり、この場合、滑りスリーブが設けられていな
い。
【図８】ばね本体の軸線方向の圧縮によって半径方向に
突出する柔らかいストッパを形成する第４実施例の縦断
面図。
【図９】半径方向の減衰作用に加えて軸線方向の減衰作
用を有するスリーブゴムばねの第５実施例の縦断面図。
【図１０】図９の実施例に類似する第６実施例の縦断面
図であり、この場合、圧力ピークを減少させるための弁
が組み込まれている。
【図１１】図１の実施例に類似する第７実施例の縦断面
図であり、この場合、使用される構成部分がほぼ対称的
に構成されている。
【符号の説明】
１ スリーブゴムばね、 ２，３ リング部分、
４，５ 支持スリーブ、 ６ ばね本体、 ７，８
切り欠き、 ９，１０ 作業室、 １１減衰装
置、 １４ 絞り通路、 １５ 滑りスリーブ、
１６ 支承ブロック、 １７，１８ ゴムオーバー
フロー部、 １９，２０ 成形部、２１ 弁、 ２
２ 閉鎖部材、 ２３ 軸、 ２４ 接続通路、
２５ 閉鎖部材、 ２６ 衝突緩衝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アクセル ルードルフ ドイツ連邦共和国 ベンスハイム フィン ケンヴェーク 23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 油圧減衰式のスリーブゴムばねであっ
    て、互いに個別に形成された２つのリング部分を有して
    おり、リング部分が互いに軸線方向で結合されていて、
    かつそれぞれ内側の支持スリーブ及び、半径方向の距離
    を置いて内側の支持スリーブを取り囲む外側の支持スリ
    ーブを備えており、エラストマ材料から成っていて支持
    スリーブを結合するばね本体を有しており、ばね本体が
    少なくとも２つの切欠きを備えており、リング部分が切
    欠きによって液体の満たされた第１及び第２の作業室を
    形成するように構成して結合されており、両方の作業室
    が周囲に対してシールされていてかつ少なくとも１つの
    減衰装置を通して液体導入可能に互いに接続されている
    形式のものにおいて、リング部分（２，３）の両方のば
    ね本体（６）が軸線方向のばね剛性及び半径方向のばね
    剛性を互いに個別に調節可能に、互いに緊定されている
    ことを特徴とする、油圧減衰式のスリーブゴムばね。
  2. 【請求項２】 ばね本体（６）が内側の支持スリーブ
    （４）と逆の側に断面屋根形の作業室（９，１０）を制
    限し、半径方向のプレロードの調節のために製作条件下
    で緊定して組み込まれた状態におけるよりも軸線方向の
    大きな長さを有していて、軸線方向のプレロードの調節
    のために組み立て状態で軸線方向に隣接する内側及び外
    側の支持スリーブ（４，５）を少なくとも部分的に取り
    囲んでいる請求項１記載のスリーブゴムばね。
  3. 【請求項３】 内側及び外側の支持スリーブ(４，５)が
    金属製の材料から成っており、内側の一方の支持スリー
    ブ部分(４．１)及び外側の一方の支持スリーブ部分
    （５．１）が軸線方向で隣接する他方の支持スリーブ部
    分（４．２，５．２）の一方の端部に形状係合している
    請求項２記載のスリーブゴムばね。
  4. 【請求項４】 ばね本体（６）が互いに向き合う側にお
    いて製作条件下でほぼＯ字形の間隙（１３）を制限して
    いる請求項１から３のいずれか１項記載のスリーブゴム
    ばね。
  5. 【請求項５】 ばね本体（６）の切欠き（７，８）が互
    いに向き合う側で少なくとも１つの絞り通路（１４）を
    形成している請求項１から４のいずれか１項記載のスリ
    ーブゴムばね。
  6. 【請求項６】 絞り通路（１４）が外側の支持スリーブ
    （５）の内周の範囲に配置されている請求項５記載のス
    リーブゴムばね。
  7. 【請求項７】 内側の支持スリーブ部分（４．１，４．
    ２）が内側及び互いに逆の端面の範囲でポリマー材料か
    ら成る少なくとも１つの滑りスリーブ（１５）に支えら
    れており、滑りスリーブ（１５）が軸線方向及び半径方
    向で支承ブロック（１６）内に案内されている請求項１
    から６のいずれか１項記載のスリーブゴムばね。
  8. 【請求項８】 内側の支承スリーブ部分（４．１，４．
    ２）が組み込まれた状態でほぼ桶形を成していて、端面
    側を隣接のばね本体（６）と一体に構成された第１のゴ
    ムオーバーフロー部（１７）によって少なくとも部分的
    に取り囲まれており、一方のリング部分（２）の外側の
    支持スリーブ部分（５．１）が軸線方向で隣接の他方の
    リング部分（３）を少なくとも部分的に被っていて、か
    つ外周面側に少なくとも部分的に第２のゴムオーバーフ
    ロー部（１８）を備えている請求項１から７のいずれか
    １項記載のスリーブゴムばね。
  9. 【請求項９】 ゴムオーバーフロー部（１７，１８）が
    それぞれ成形部（１９，２０）を備えており、成形部が
    長さ誤差補償部及び直径誤差補償部として構成されてい
    る請求項８記載のスリーブゴムばね。
  10. 【請求項１０】 軸線方向でリング部分（２，３）間に
    エラストマ材料から成る弁（２１）を配置してあり、弁
    が内側の支持スリーブ（４）の方向に突出する閉鎖部材
    （２２）を備えており、閉鎖部材（２２）が各作業室
    （９，１０）を軸線方向で隣接の２つの部分室（９．
    １，９．２；１０．１，１０．２）に分離していて、部
    分室（９．１，９．２；１０．１，１０．２）内の圧力
    差によって作動されるようになっている請求項１から９
    のいずれか１項記載のスリーブゴムばね。
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