JPH06259842A - 情報信号の再生装置 - Google Patents

情報信号の再生装置

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JPH06259842A
JPH06259842A JP5128690A JP12869093A JPH06259842A JP H06259842 A JPH06259842 A JP H06259842A JP 5128690 A JP5128690 A JP 5128690A JP 12869093 A JP12869093 A JP 12869093A JP H06259842 A JPH06259842 A JP H06259842A
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Japan
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circuit
track
signal
recorded
pulse
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Application number
JP5128690A
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English (en)
Inventor
Takashi Furuhata
隆 降旗
Yasushi Yude
康史 弓手
Fujio Okamura
富二男 岡村
Takaharu Noguchi
敬治 野口
Toshifumi Shibuya
敏文 渋谷
Katsuo Mori
勝夫 毛利
Takao Arai
孝雄 荒井
Akimichi Terada
明▲猷▼ 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】回転ヘッド型磁気記録再生装置において、トラ
ッキング制御に用いる固定ヘッドを無くし、記録する情
報信号に対する妨害を無くしてS/N良く安定したトラ
ッキング制御を行わせることのできる情報信号の記録さ
れた磁気テープを提供する。 【構成】回転ヘッドにより、磁気テープ上の平行な斜め
のトラックの一部分を占有して第1の部分とそれに隣接
する2つのトラックの第2の部分にトラック端部での隣
接トラック間の並びずれ量に関連して互いに周波数の異
なるパイロット信号を記録する。 【効果】妨害が無くS/Nの良好な高品質の情報再生を
行なわせることができると共に、情報信号の記録された
磁気テープの装置間での互換再生を容易にして装置の信
頼性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、映像信号や音声信号な
どの情報信号が回転ヘッドにより平行な斜めのトラック
に記録されたテープを再生する回転ヘッド型再生装置に
おける特にトラッキング制御に好適な情報信号の再生装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のヘリカルスキャン式VTRなどの
回転ヘッド型磁気記録再生装置において、磁気テープに
記録形成されたトラックを回転ヘッドで正しく走査させ
るためのトラッキング制御に、固定ヘッド(コントロー
ルヘッド)により磁気テープ端部に設けられたコントロ
ールトラックに記録されたコントロール信号を基準にし
て、回転ヘッドの回転位相あるいは磁気テープの走行位
相を制御する方法が一般に用いられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このコントロ
ール信号を用いる従来方法では、コントロール信号を録
再する固定ヘッドと回転ヘッド両者の相対位置関係を各
装置で一定にしなければならず、それが異なる場合に
は、トラッキングが正しく行われなくなり、互換再生が
困難になるなど装置の信頼性が損なわれる問題があっ
た。 【0004】これを改善する方法として、例えば文献
(特公昭56−20621号公報)に記載の1周波のパ
イロット信号を用いる方法、文献(特開昭54−350
7号公報)に記載の2周波のパイロット信号を用いる方
法、文献(特公昭56−20622号公報)に記載の3
周波のパイロット信号を用いる方法、文献(特開昭53
−116120号公報)に記載の4周波のパイロット信
号を用いる方法などが公知である。 【0005】しかし、これらの公知例においては、いず
れもパイロット信号を記録すべき映像信号などの主信号
に周波数多重して記録するものであるため、パイロット
信号がその主信号に混入してスプリアスを発生する本質
的な問題があり、その影響を軽減するためにパイロット
信号の記録レベルを主信号のそれに比し十分低くせざる
を得ず、このため再生パイロット信号のS/Nが不十分
となって、安定したトラッキング制御を行わせることが
困難になるなどの問題があった。 【0006】また、上記公知例の一部では、その動作原
理上、主信号である映像信号の水平走査線単位を1Hと
して、トラックの長手方向と垂直方向にみて隣接トラッ
ク間で水平走査線単位で整列させるいわゆるH並びを確
保する必要があることから、トラック端部での隣接トラ
ック間の並びずれ量を1.5 Hにするなど、特定の制約
条件が必要となり、磁気記録再生装置を実現する上での
大きな制約となる問題があった。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、回転ヘッドに
より、磁気テープ上の平行な斜めのトラックの情報信号
を記録する領域とは分離された領域の少なくとも一部分
を占有して、第1の部分に第1のパイロット信号を記録
すると共に、該第1の部分に隣接する2つのトラックの
それぞれの第2の部分に上記トラック端部での隣接トラ
ック間の距離の変位量のほぼ2倍に相当する区間で上記
第1のパイロット信号と異なる周波数の第2のパイロッ
ト信号を記録し、かつ隣接トラック間で上記第1の部分
の少なくとも記録開始端を含む一部を上記第2の部分の
少なくとも記録終了端を含む一部よりもトラック長手方
向に垂直な方向にみてトラックの走査開始端に近くなる
ように配置させ、かつ隣々接トラック間でそれぞれの上
記第2の部分の記録開始位置をトラック長手方向に垂直
な方向にみて上記トラック端部での隣接トラック間の距
離の変位量のほぼ2倍に相当する区間ずれるように配置
させる。 【0008】 【作用】以上の記録方法により情報信号の記録された磁
気テープの再生に当たって、上記第1の部分に記録され
たパイロット信号の再生されるタイミングに対し、それ
に隣接する2つのトラックのそれぞれの第2の部分の少
なくとも一部分の位置に相当するタイミングで、それぞ
れの第2の部分に記録されたパイロット信号間の再生さ
れたレベル差を検出して、その検出出力に基づき上記回
転ヘッドと磁気テープの相対的位置を制御することによ
ってトラッキング制御が行われる。 【0009】以上の記録方法により、トラッキング制御
に用いるパイロット信号は、情報信号を記録するのと同
じ回転ヘッドで同じトラック上に記録され、従来からト
ラッキング制御に専用されていた固定ヘッド(コントロ
ールヘッド)とコントロールトラックを無くすことがで
きる。 【0010】また、トラック上で情報信号の記録領域と
パイロット信号の記録領域とが完全に分離されるため、
情報信号とパイロット信号との相互の妨害は一切生じ
ず、したがって、情報信号とパイロット信号の記録レベ
ルをそれぞれ独立して十分高くすることができ、このた
め再生される情報信号およびパイロット信号のS/Nを
十分高めることができ、高品質な情報再生と安定したト
ラッキング制御が行なわれる。 【0011】さらには、上記パイロット信号の記録され
る第1および第2の部分は、上記トラック端部での隣接
トラック間の並びずれ量に関連して配置されるため、そ
の記録領域は最小限に抑えられ、しかも上記公知例のよ
うな隣接トラック間でのH並び条件などの制約は一切不
要となる。 【0012】 【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 【0013】図1は、情報信号として映像信号を記録す
る回転ヘッド型ヘリカルスキャン式ビデオテープレコー
ダ(VTR)に本発明を適用した場合の磁気記録再生装
置の一実施例を示す図であり、図2はその動作説明用の
各部波形図、図3はこれにより記録形成されるトラック
のパターンを示す図であり、図4は再生時のトラッキン
グ制御装置の一実施例を示す図、図5、図6はその動作
説明用の各部波形図である。 【0014】図1において、磁気テープ1はキャプスタ
ンモータ20により走行され、キャプスタンモータ20
はキャプスタンサーボ回路21により一定速で回転制御
される。回転磁気ヘッド4、5はディスク2の上に互い
に180度の角度で取り付けられてディスクモータ6に
よりディスク2と共に回転される。テープ1はディスク
2に180度より少し多目に巻き付けられ、したがっ
て、トラック上で図3のQ1 とQ2 に示すオーバラップ
部が形成される。ディスク2にはマグネット3が取り付
けられており、これをタックヘッド7で検出して磁気ヘ
ッド4、5の回転に同期したパルス(図2のa)をタッ
クヘッド7より得る。このタックヘッド7からのパルス
は位相調整回路8により、磁気ヘッド4、5とテープ1
が所定の相対位置関係になるように位相調整されての
ち、その出力(図2のb)はパルス形成回路11に供給
される。このパルス形成回路11からは、磁気ヘッド
4、5の回転に同期したデューティ比50%のパルスC
(図2のc)が出力される。 【0015】12は遅延マルチ回路であり、回路11か
らのパルスCの立ち上がりおよび立ち下がりの両エッジ
でトリガされて、所定時間幅のパルス、ここでは後述す
るトラック端部での隣接トラック間の並びずれ量に相当
する時間τの幅のパルスD(図2のd)が回路12より
出力される。遅延マルチ回路13にて、この回路12か
らのパルスDの立ち下がりでトリガされて所定時間幅2
τのパルスE(図2のe)が出力される。さらに、遅延
マルチ回路14にて、回路13からのパルスEの立ち下
がりでトリガされて所定時間幅τ0 のパルスF(図2の
f)が出力される。15はラッチ回路であり、回路11
からのパルスCが回路14からのパルスFの立ち下がり
でラッチされ、したがって回路11からのパルスCが時
間(τ+2τ+τ0 )だけ遅延されたパルスG(図2の
g)が回路15より出力される。 【0016】この回路15からのパルスGはディスクサ
ーボ回路16の一方に供給され、その他方には記録すべ
き主信号である映像信号のフレーム周期の垂直同期信号
が記録時のディスクサーボ系の基準信号として端子10
0から供給される。このディスクサーボ回路16にて、
回路15からのパルスGと端子100からの基準信号が
位相比較され、両者の位相差に応じた位相誤差信号が回
路16より出力されてディスクモータ6に供給され、そ
の結果、パルスGが基準信号に位相同期するようにサー
ボ制御されて、磁気ヘッド4、5はフレーム周波数に等
しい回転数で回転される。 【0017】17は2相分割回路であり、回路13から
のパルスEが回路11からのパルスCによって2相分割
され、パルスCが"H"の期間ではパルスH(図2のh)
が、パルスCが"L"の期間ではパルスI(図2のi)が
交互に出力される。19はパイロット発生回路であり、
3周波のパイロット信号f0 、f1 、f2 が発生され
る。これら各パイロット信号の周波数は、任意の周波数
fx を用いて、例えば次のように定められる。 【0018】 f1 =f0 − fx (1) f2 =f0 + fx 18はパイロット選択回路であり、回路12からのパル
スDによってそのパルス幅τの期間だけパイロット信号
f0 が選択され、回路17からのパルスHによってその
パルス幅2τの期間だけパイロット信号f1 が選択さ
れ、またパルスIによってそのパルス幅2τの期間だけ
パイロット信号f2 が選択される。したがって、回路1
8からは、図2からも明らかなように、パルスCが"H"
(パルスGが"L")の期間ではパイロット信号がf0 、
f1 の順で、また、パルスCが"L"(パルスGが"H")
の期間ではパイロット信号がf0 、f2 の順で交互に出
力される。この回路18からのパイロット信号は、映像
信号記録処理回路50を介して映像信号と共に磁気ヘッ
ド4、5により交互に記録される。 【0019】図3は、以上の記録サーボ制御系によって
記録形成されたテープ上のトラックのパターンを示す図
である。同図でQ1 とQ2 は、前記したように、テープ
1をディスク2に180度より多目に巻き付けることに
よって形成されるオーバラップ部を示し、上記パイロッ
ト信号は、このオーバラップ部Q1 のPに示す領域に記
録される。また、Vは180度の巻き付けによって形成
される映像信号の記録領域であり、このV以外のオーバ
ラップ部Q1 およびQ2 にも映像信号が記録され、した
がってこの場合には、上記Pの領域においてパイロット
信号が映像信号と共に周波数多重されて記録されるが、
後述するように、このオーバラップ部の映像信号は再生
時に削除されるため、パイロット信号の記録レベルを上
げてもそれにより再生映像信号が妨害されることはな
く、したがって本発明の着眼点の一つであるパイロット
信号の記録領域と主信号の記録領域を分離するという主
旨にそうものである。なお、両者を完全に分離するに
は、Pの領域において映像信号の記録を一時的に停止す
れば良いことはいうまでもない。またPの領域あるいは
それを含む前後の領域に主信号以外の他の信号を記録す
る場合も、本発明の主旨にそれるものではない。 【0020】図3において、トラック端部での隣接トラ
ック間の並びずれ量(同図のτ)は、テープ1の走行速
度と回転ヘッド4、5の回転速度に応じて定まり、回転
ヘッドの走査する時間量にしてτで与えられる。上記図
2で述べたように、パイロット信号f0 は、各トラック
の第1の部分(図3のf0 に示す部分)に上記の並びず
れ量τに等しい時間だけ記録され、また、パイロット信
号f1 あるいはf2 は、各トラックの第2の部分(図3
のf1 あるいはf2 に示す部分)に上記並びずれ量の2
倍に等しい時間2τだけ記録される。このため、上記第
1の部分に記録されるパイロット信号f0 の記録開始点
(図3のS1 に示す点)は、それに隣接する2つのトラ
ックのそれぞれの第2の部分のうちトラック長手方向に
垂直な方向にみてトラックの走査開始端に近い方の第2
の部分に記録されるパイロット信号f1 あるいはf2 の
記録開始点(図3のS2 に示す点)と一致するように配
置される。また、上記第2の部分の記録開始点(S2 )
は、それに隣々接する2つのトラックのそれぞれの第2
の部分のうちトラック長手方向に垂直な方向にみて走査
開始端に近い方の第2の部分に記録されるパイロット信
号f1 あるいはf2の記録終了点(図3のE2 に示す
点)と一致するように配置される。 【0021】なお、上記ディスク2における回転ヘッド
4と5の取り付け誤差、あるいは上記回路11、12、
13の調整誤差などに起因して上記各パイロット信号の
トラック間の記録位置のずれが生じても、本発明の作用
上何ら問題は生じず、本発明の範疇に含まれる。 【0022】具体的には、例えば、上記パルス形成回路
11からの出力パルスCのデューティ比が上記設定値5
0%よりずれて例えば少し大きく調整された場合、ある
いは上記遅延マルチ回路12からの出力パルスDのパル
ス幅が上記設定値τよりずれて例えば少し小さく調整さ
れた場合は、隣接トラック間で該第1の部分の記録開始
端S1 と該第2の部分の記録開始端S2 とは必ずしも一
致しなくなり、該第2の部分の記録開始端S2 の方が該
第1の部分の記録開始端S1 よりも走査開始端に近くな
るように配置されるが、この場合も本発明の作用上何ら
問題は生じず本発明の範疇に含まれる。 【0023】また、上記とは逆に、上記パルス形成回路
11からの出力パルスCのデューティ比が設定値50%
より小さく調整された場合、あるいは上記遅延マルチ回
路12からの出力パルスDのパルス幅が設定値τより大
きく調整された場合にも、隣接トラック間で該第1の部
分の記録開始端S1 と該第2の部分の記録開始端S2と
は一致しなくなり、この場合には、該第1の部分の記録
開始端S1 の方が該第2の部分の記録開始端S2 よりも
走査開始端に近くなるように配置されるが、この場合も
本発明の作用上何ら問題は生じず本発明の範疇に含まれ
る。 【0024】なお、上記後者の場合、隣接トラック間で
それぞれの第1の部分はトラック長手方向に垂直な方向
にみて一部重なるが、本発明の作用上何ら問題は生じな
い。この場合に、上記各回路の調整誤差を考慮して、上
記遅延マルチ回路12の遅延時間の設定値をその調整誤
差を含めてτより小さくしておけば、隣接トラック間で
それぞれの第1の部分をトラック長手方向に垂直な方向
にみて互いに重ならないように配置させることができる
ことはいうまでもない。 【0025】同様に、上記遅延マルチ回路13からの出
力パルスEのパルス幅が上記設定値2τよりずれて例え
ば少し大きく調整された場合には、隣々接トラック間で
該第2の部分の記録開始端S2 と該第2の部分の記録終
了端E2 とは一致しなくなり、隣々接トラック間でそれ
ぞれの第2の部分はトラック長手方向に垂直な方向にみ
て一部重なるように配置され、あるいは、これとは逆に
設定値2τより小さく調整された場合にも一致しなくな
り、この場合には、隣々接トラック間でそれぞれの第2
の部分はトラック長手方向に垂直な方向にみて重なる部
分を生じなくなるように配置されるが、これらいずれの
場合においても、本発明の作用上何ら問題は生じず本発
明の範疇に含まれる。なお、この場合も、上記各回路の
調整誤差を考慮して、上記遅延マルチ回路13の遅延時
間の設定値をその調整誤差を含めて2τより小さくして
おけば、隣々接トラック間でそれぞれの第2の部分をト
ラック長手方向に垂直な方向にみて互いに重ならないよ
うに配置させることができることはいうまでもない。 【0026】次に、図4は以上のパイロット信号を用い
た再生時のトラッキング制御装置の一実施例を示す図で
あり、図5の波形図を用いてその動作について説明す
る。 【0027】なお、再生時のサーボ制御系は、先の図1
の記録時のサーボ制御系と大部分を共通に使用でき、再
生時においては、回路17と18が不要なこと、回路5
0の代わりに映像信号再生処理回路が用いられること、
端子100にはフレーム周期の垂直同期信号の代わりに
フレーム周波数の所定の基準信号が入力されること、後
述する図4のトラッキング制御装置からのトラッキング
誤差信号がキャプスタンサーボ回路21を介してキャプ
スタンモータ20に供給されることが異なるだけで他は
すべて同じである。したがって、図4の動作について
は、この図1を一部並用して説明する。 【0028】図1において、再生時には端子100にフ
レーム周波数の基準信号が入力されるため、前記したと
同様に回路15からのパルスGが基準信号に位相同期す
るようにサーボ制御されて、磁気ヘッド4、5は記録時
と同じフレーム周波数に等しい回転数で回転される。磁
気ヘッド4、5によりテープ1から交互に再生される信
号は、図示しないが映像信号再生処理回路において十分
増幅されてのち図4の端子60を介して低域通過フィル
タ30に入力され、これよりパイロット信号が抽出され
る。図4の19はパイロット発生回路であり、図1のそ
れと共通にできるので同一符号としてある。37はパイ
ロット選択回路であり、その一方にはパイロット発生回
路19からのパイロット信号f1 とf2 が入力され、そ
の他方には図1のパルス形成回路11からのパルスCが
端子70を介して入力される。このパイロット選択回路
37にて、パルスCが"H"の期間、すなわち記録時にパ
イロットf1 が選択された期間(したがって磁気ヘッド
4がテープ上を走査する期間)ではそれと同じくパイロ
ットf1 が選択され、パルスCが"L"の期間、すなわち
記録時にパイロットf2 が選択された期間(したがって
磁気ヘッド5がテープ上を走査する期間)ではそれと同
じくパイロットf2 が選択され、これらいずれにおいて
も、少なくとも図3のパイロット領域Pの走査期間で上
記パイロット信号f1 、f2 が選択出力され、それ以外
の期間ではパイロット信号は出力されない。この回路3
7からの出力はローカルパイロット信号として周波数変
換回路31に供給される。周波数変換回路31におい
て、フィルタ30からの再生パイロット信号は回路37
からのローカルパイロット信号により周波数変換され、
両者の差周波数成分が回路31より出力される。32、
38はそれぞれ共振周波数2fx およびfx を有するタ
ンク回路であり、33、39はそれぞれ32、38の出
力を包絡線検波する検波回路である。 【0029】図3において、ヘッドが記録したときと同
じトラックを走査した場合、例えば磁気ヘッド5がパイ
ロット信号f0 、f2 の記録されたトラックB1 を走査
した場合(このときの図4の各部波形を図5の(i) に示
す。)、パイロット領域Pにおいて、まず主トラックB
1 からはパイロット信号f0 とf2 が再生される。ま
た、そのトラックB1 に隣接する2つのトラックの一方
のトラックA1からはパイロット信号f0 とf1 がクロ
ストークとして検出され、他方のトラックA2 からも同
じくパイロット信号f0 とf1 がクロストークとして検
出され、これら両隣接トラックからの各パイロット信号
は検出されるタイミングが異なり、互いに2τの時間ず
れをもって検出されるため、両者が時間的に重なること
はない。 【0030】一方、上記したように磁気ヘッド5の走査
期間では回路37からローカルパイロット信号f2 が出
力され、上記の主トラックおよび隣接トラックからの再
生パイロット信号は、回路31にてこのローカルパイロ
ット信号f2 により周波数変換されるため、回路31か
らは、その差周波数成分として前記 (1)式より、f0〜
f2 =fx の成分(図5のa)と、f1 〜f2 =2fx
の成分(図5のb)が出力される。すなわち、主トラッ
クB1 からはパイロット信号f0 に基づく出力fx の成
分(図5aのz)のみがτの期間検出され、パイロット
信号f2 については差周波数が零になることから検出さ
れない。また、隣接トラックA1 とA2からは、パイロ
ット信号f1 に基づく出力2fx の成分が図5のbのx
とyに示すように互いに時間2τずれて2τの期間検出
される。なお、これら隣接トラックA1 とA2 のパイロ
ット信号f0 に基づく出力fx の成分(図5のaのuと
v)も検出されるが、主トラックを支配的に走査してい
る場合は、その検出レベル(u、v)は、主トラックか
らのパイロット信号f0 に基づく検出レベル(z)より
十分低くなる。 【0031】回路31からの上記fx の成分は、タンク
回路38にて抽出され十分に帯域制限かつ増幅されてか
ら包絡線検波回路39にて検波され、さらにパルス整形
回路40にて適当なしきい値でパルス整形される。した
がって回路40からは図5のcに示すように、主トラッ
クのパイロット信号f0 に基づく検波出力(z)のみに
よりパルスが得られる。また上記から明らかなように、
回路31からの2fxの成分(x、y)は両隣接トラッ
クからのパイロット信号のクロストーク成分のみを含
み、その検出レベルはトラッキングのずれ量に対応して
おり、主トラックB1 に対して走査の重心が一方の隣接
トラックA1 側にずれた場合には、最初の2τの期間の
検出レベル(x)が増加して、次の2τの期間の検出レ
ベル(y)は減少し、逆に走査の重心が他方の隣接トラ
ックA2 側にずれた場合には、上記の関係がまったく逆
になる。したがってこれら両者(xとy)の検出レベル
を比較することにより、トラッキングの誤差量とどちら
にずれたかの極性を検知することができる。以上の回路
31からの2fx の成分は、タンク回路32にて抽出さ
れて十分に帯域制限かつ増幅され包絡線検波回路33に
て検波され、その出力はサンプルホールド回路34と3
5の一方に供給される。 【0032】一方、先の回路40からのパルスは、サン
プリングパルス生成回路41に供給されて、2つのサン
プリングパルスSP1 とSP2 が生成される。第1のサ
ンプリングパルスSP1 (図5のd)は、そのパルス幅
が2τないしそれ以下となるように、回路40からのパ
ルスの立ち上がりでトリガされて生成される。また第2
のサンプリングパルスSP2 (図5のe)は、上記第1
のサンプリングパルスをほぼ2τ遅延して生成される。
この第1のサンプリングパルスSP1 は、回路34のサ
ンプリングパルスとして供給され、したがって回路34
からは、一方の隣接トラック(A1 )からのトラッキン
グ誤差に基づく誤差電圧が出力される。また、第2のサ
ンプリングパルスSP2 は、回路35のサンプリングパ
ルスとして供給され、したがって回路35からは、他方
の隣接トラック(A2 )からのトラッキング誤差に基づ
く誤差電圧が出力される。これらの回路34および35
からの誤差電圧は電圧比較回路36にて比較され、その
出力は端子80を介して上記図1のキャプスタンサーボ
回路21に供給されて、キャプスタンモータ20が負帰
還制御される。 【0033】以上の動作が上記磁気ヘッド5の走査毎に
繰り返されて、上記各トラックのうちの1つおきのトラ
ック(図3のB1 、B2 、・・・のトラック)に対する
トラッキング制御が行なわれる。 【0034】また、上記の一方の磁気ヘッド5による1
つおきのトラックB(図3のB1 、B2 、・・・)の走
査に続いて、他方の磁気ヘッド4による1つおきのトラ
ックA(図3のA1 、A2 、・・・)の走査に対しても
同様のトラッキング制御が行われる。このときの図4の
各部波形を図5の(ii)に示す。この場合には、上記回路
37からローカルパイロット信号f1 が選択される点が
異なるだけで他はすべて同じで各部波形も全く同様のも
のとなる。 【0035】以上の動作により、上記両隣接トラックか
らのパイロット信号のクロストーク量が互いに等しくな
るように、すなわちトラックの中心を磁気ヘッドが走査
するようにテープ速度が制御されてトラッキング制御が
行なわれる。 【0036】次に図6は、逆トラッキングの状態、例え
ば磁気ヘッド4が記録したときと異なるトラックB1 を
走査した場合の図4の各部波形を示す。この場合には、
ローカルパイロット信号としてf1 が選択されて、パイ
ロット信号f0 とf2 の記録されたトラックB1 を走査
することになり、したがって上記回路31からは、現走
査トラックB1 からのパイロット信号f0 に基づくfx
成分(図6のz)に引き続いて同じトラックB1 からの
パイロット信号f2 に基づく2fx 成分(図6のw)が
検出され、両隣接トラックA1 、A2 からのパイロット
信号f1 に基づくトラッキング誤差情報は検出されな
い。このため、図6の波形からも明らかなように、回路
34からの出力電圧と回路35からの出力電圧は一致す
ることはなく、互いにアンバランスとなる。これから明
らかなように、逆トラッキング状態で系が安定化するこ
とはなく、逆トラッキング状態では、上記回路36から
大きな誤差電圧が得られて、正規のトラッキング状態に
引き戻す作用が働き、系の同期引き込み時間を短縮でき
る効果が得られる。 【0037】以上のトラッキング制御によって、上記図
3の映像記録領域Vより磁気ヘッド4、5で交互に再生
される映像信号は、上記図1の回路15からのパルスG
によって、図示しないが映像信号再生処理回路で交互に
切り換えられて、一つに連続した再生映像信号が出力さ
れる。いうまでもないが、この再生映像信号に上記の再
生パイロット信号が混入して妨害を与えることはなく、
S/Nの良好な信号再生を行なうことができる。 【0038】また、上記図3のオーバラップ部Q1 に記
録されたパイロット信号は映像信号と完全に分離される
ため、その記録レベルを十分に高めることができ、した
がってS/Nの良好な再生パイロット信号を得ることが
でき、安定したトラッキング制御を行わせることができ
る。 【0039】また、本発明は、上記パイロット信号をト
ラック端部での隣接トラック間の並びずれ量τに関連し
て配置するものであって、その並びずれ量τは任意に設
定することができ、前記した公知例のようにそれによっ
て制約されることはない。さらには、この並びずれ量τ
に関連して配置することによって、パイロット信号の記
録領域を最小にしてかつ時間的に最大限のトラッキング
誤差情報が得られるようにできる。 【0040】なお、上記図1の実施例では、パイロット
信号f1 およびf2 の記録期間を2τとしてトラッキン
グ誤差情報の得られる期間TE が最大となるようにした
場合を示したが、これに限らず、上記回路13での遅延
時間を2τより小さく例えばτに設定してもよく、この
場合にはトラッキング誤差情報の得られる期間TE は減
少するが、トラッキング誤差情報を得るのに必要なパイ
ロット信号の記録の占有期間TA を減らすことができ、
テープ長手方向の記録密度を高めることができる効果が
得られる。 【0041】以上の実施例では、パイロット信号を上記
図3のオーバラップ部Q1 にのみ記録した場合を示した
が、本発明はこれに限るものではなく、オーバラップ部
Q1とQ2 に複数箇所記録するようにしても良い。ま
た、このオーバーラップ部Q1とQ2 に記録する代わり
に、記録映像信号の垂直ブランキング位置に記録するよ
うにしても良く、この場合にパイロット信号が映像信号
に妨害を与えても、その記録位置が垂直ブランキング期
間であるため、再生画面上に現れることはなく、本発明
の主旨にそうものである。 【0042】また、本発明においては、記録すべき情報
信号として映像信号にのみ限定されるものではなく、例
えば映像信号あるいは音声信号などをディジタル化して
得たPCM信号など他の任意の信号を記録する場合にも
適用できるものである。 【0043】さらには、上記図1でテープ1のディスク
2への巻き付け角を180度として2ヘッドを用いた場
合を示したが、本発明はこれに限らず、一般に任意の巻
き付け角と任意のヘッド数で構成される装置に適用でき
るものであり、またパイロット信号の記録位置をオーバ
ラップ部にのみ限定するものではなく、例えばオーバラ
ップ部を生じないように巻き付け角とヘッド数の定めら
れた装置においては、トラックの長手方向に上記情報信
号の記録領域と上記パイロット信号の記録領域とを分離
するように時分割で記録するような場合にも適用でき、
これらいずれの場合においても本発明の主旨にそれるも
のではなく、得られる効果は同じである。 【0044】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来からトラッキング制御に用いられていた固定ヘッドを
無くすことができ、それに伴う互換性上の問題点を解決
することができ、これにより情報信号の記録された磁気
テープの装置間での互換再生が容易になり、装置の信頼
性を高めることができる。また、トラック端部での隣接
トラック間の並びずれ量の物理的な制約を無くすことが
でき、自由度が高まり装置の実現が容易となる。また、
トラッキング制御に用いるパイロット信号の記録領域を
最小限にしてかつ時間的に最大限のトラッキング誤差情
報をS/N良く検出でき、安定したトラッキング制御を
行わせることができ、パイロット信号による妨害も無く
S/Nの良好な高品質の情報再生を行なわせることがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係わる磁気記録再生装置の一実施例を
示す図である。 【図2】上記実施例の各部波形を示す図である。 【図3】上記実施例により記録形成される磁気テープ上
のトラックパターンを示す図である。 【図4】本発明に係わるトラッキング制御装置の一実施
例を示す図である。 【図5】上記実施例の各部波形の一例を示す図である。 【図6】上記実施例の各部波形の他の例を示す図であ
る。 【符号の説明】 11…パルス形成回路、 12、13、14…遅延マルチ回路、 15…ラッチ回路、 17…2相分割回路、 18、37…パイロット選択回路、 19…パイロット発生回路、 31…周波数変換回路、 36…電圧比較回路。
フロントページの続き (72)発明者 野口 敬治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 渋谷 敏文 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 毛利 勝夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 荒井 孝雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 寺田 明▲猷▼ 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所家電研究所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.回転ヘッドにより、テープ上の平行な斜めのトラッ
    クの一部分を占有して所定の情報信号が記録され、 該トラックの該情報信号の記録される領域とは分離され
    た領域の少なくとも一部分を占有して第1の部分とそれ
    に隣接するトラックの第2の部分には互いに周波数の異
    なるパイロット信号が記録され、かつ該第2の部分とそ
    れに隣々接するトラックの第2の部分には周波数の同じ
    パイロット信号が記録され、 上記トラックの第1の部分がそれに隣接するトラックの
    第1の部分とトラック長手方向に垂直な方向にみて互い
    に重ならないように配置され、 隣接トラック間で上記第1の部分の少なくとも一部が上
    記第2の部分の少なくとも一部よりもトラック長手方向
    に垂直な方向にみてトラックの走査開始端に近くなるよ
    うに配置されたテープを再生する回転ヘッド型再生装置
    において、 上記回転ヘッドにより上記トラックの情報信号とパイロ
    ット信号を再生する再生手段と、 隣接トラック間で、上記第1の部分に記録されたパイロ
    ット信号の再生されるタイミングに基づき、それに隣接
    するトラックの上記第2の部分の少なくとも一部分の位
    置に相当するタイミングで、該第2の部分に記録された
    パイロット信号の再生されるレベルを検出する検出手段
    と、 上記検出手段からの出力に基づき、上記回転ヘッドとテ
    ープの相対的位置を制御する手段と、 を備えた構成を特徴とする情報信号の再生装置。
JP5128690A 1993-05-31 1993-05-31 情報信号の再生装置 Pending JPH06259842A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02162553A (ja) * 1988-12-16 1990-06-22 Mitsubishi Electric Corp トラツキング誤差信号作成回路

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02162553A (ja) * 1988-12-16 1990-06-22 Mitsubishi Electric Corp トラツキング誤差信号作成回路

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