JPH06338106A - トラッキング制御装置 - Google Patents

トラッキング制御装置

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Publication number
JPH06338106A
JPH06338106A JP5151438A JP15143893A JPH06338106A JP H06338106 A JPH06338106 A JP H06338106A JP 5151438 A JP5151438 A JP 5151438A JP 15143893 A JP15143893 A JP 15143893A JP H06338106 A JPH06338106 A JP H06338106A
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signal
tracking
reproduction
track
circuit
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JP5151438A
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English (en)
Inventor
Nobutoshi Takayama
信敏 高山
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH06338106A publication Critical patent/JPH06338106A/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定したトラックジャンプを行えるトラッキ
ング制御装置を得る。 【構成】 ヘッド101〜104の再生RF信号に含ま
れるパイロット信号からATF回路201によりATF
エラー信号134を得ると共に、その絶対値を用いてア
ジマスの異なるヘッドから得られるATFエラー信号の
大小比較を行い、大きい方を選択し、選択されたATF
エラー信号と上記ATFエラー信号134とをマイコン
123からの信号133により目標トラックのものに切
り換える。 【効果】 従来のように所定電圧を加えることなくトラ
ックジャンプをスムースに行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ヘッドにより磁気
テープ上に記録形成された斜めトラックから情報信号を
再生するVTR等の再生装置に用いられるトラッキング
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用VTRの再生トラッキング
方式としては、テープパスの一部に固定の磁気ヘッドを
設け、記録時に記録信号から分離したV同期信号をテー
プの長手方向に記録する専用コントロールトラック方式
(CTL方式)と、ビデオ信号、オーディオ信号等の主
信号を記録再生する回転ヘッドにより、主信号を記録す
るトラックに、主信号に重畳して比較的低周波の4種類
の周波数を持つパイロット信号を巡回して記録すること
により、再生時に再生トラックの両隣接トラックから再
生されるクロストーク成分を比較してトラッキングエラ
ー信号(ATFエラー信号)を得る方式(4fATF方
式)とが提案され、実用化されている。
【0003】しかしながら、上記CTL方式は、固定ヘ
ッドのスペースを必要とすることから、セットの小型化
を考慮した場合不利であり、上記4fATF方式は、小
型化に有利であるが、4種類のパイロット信号を必要と
する欠点がある。
【0004】これに対し、近年家庭用VTRにおいても
高画質化やディジタル化の動きに伴い比較的多くの情報
量を記録再生するために、1フィールドの画像信号を複
数のトラックに分割して記録するVTRが開発されてき
ており、これに用いる新トラッキング方式が検討されて
いる。
【0005】次に、第1の発明の前提となる上記新トラ
ッキング方式を用いたVTRの一例について説明する。
【0006】図8(a)はVTRのドラムの概略平面図
である。40は回転ドラム、41はテープ、42は+ア
ジマスのch1ヘッド、43は−アジマスのch2ヘッ
ド、44は+アジマスのch3ヘッド、45は−アジマ
スのch4ヘッドである。
【0007】図8(b)は各ヘッド42〜45の取付高
さを説明するためのドラム回転によって見えるヘッドの
正面から見た図である。各ヘッドch1,ch2とch
3,ch4とはペアとなって近接して配置され、各ペア
はドラム40の180°対向におかれている。同図から
わかるように、ch2,ch4のヘッドはch1,ch
3に対し距離hだけ上側にオフセットされており、この
hはテープ上の1トラックピッチに相当している。この
構成により、ドラム半回転ごとに2本のトラックを同時
に記録または再生することが可能であり、多くの情報量
に対応できる。
【0008】次に新トラッキング方式について説明す
る。図9はテープ41における記録パターンを示した図
である。トラッキングエラー信号を得るためのパイロッ
ト信号は周波数f1とf2の2種類使用しており、1ト
ラックおきに主信号に重畳されて記録されている。パイ
ロット信号の発生ローテーションは4トラックで一巡す
る構成であり、ヘッドのアジマスが(+)トラックでは
パイロット信号の重畳が無く、(−)トラックではf1
とf2とが交互に重畳されている。同図の(1)〜(1
0)は1フレームの信号を10本のトラックに分割記録
してあることによる各トラックのフレーム内番号を示し
たものである。
【0009】前述したように本例では、ドラム1回転で
4トラック記録又は再生する構成であるので、1フレー
ム分のトラックを走査するには2.5回転、パイロット
ローテーションとフレームとが同期するのは2フレーム
(20本トラック)単位となっている。
【0010】図10は、各ヘッド(ch1〜ch4)に
よって主信号に重畳して記録するパイロット信号と、再
生時に各ヘッドから再生されるパイロット信号を示すタ
イミングチャートである。以下に同図を基に説明を加え
る。
【0011】図10(a)は記録または再生時のフレー
ム信号、(b)はヘッドを切り替えるヘッドSW(スイ
ッチ)信号、(c)は記録時にch1とch3ヘッドか
ら記録されるパイロットタイミングであるが、パイロッ
トは重畳されないことを示している。(d)はch2と
ch4ヘッドから記録されるパイロットタイミングを示
しており、それぞれf1とf2のパイロットが交互に記
録されることを示している。(e)は良好な再生トラッ
キング状態におけるch1とch3ヘッドから再生され
るパイロット、(f)は同様にch2とch4ヘッドか
ら再生されるパイロット成分の再生タイミングを示した
ものである。
【0012】図9からもわかるように、各ヘッドのヘッ
ド幅wをトラックピッチより広く設定することにより、
ch1とch3の再生タイミングでは両隣接トラックに
記録されているパイロットがクロストークとして再生で
き、良好なトラッキング状態では、その両クロストーク
成分量が等しくなることを利用してトラッキングエラー
信号(ATFエラー信号)を得る方式である。
【0013】図11は再生時に上記ATFエラー信号を
検出するための回路ブロック図である。
【0014】70はドラム回転に同期してch1とch
3ヘッドの再生信号を切り替えるためのヘッドSW信号
(HSW)、201はATF回路、79はHSW70に
よってch1とch3ヘッドの再生信号を切り替えるS
W回路、71は再生RF信号から再生パイロット信号で
あるf1とf2のみを抜き出すためのバンドパスフィル
タ(BPF)、72はBPF71の出力である再生パイ
ロットを増幅するアンプである。73はアンプ72の出
力からf2成分のみを抜き出すためのバンドパスフィル
タ(BPF)、74はアンプ72の出力からf1成分の
みを抜き出すためのバンドパスフィルタ(BPF)、7
5はBPF73の出力であるf2成分をDCレベルに変
換する検波回路、76は同様にf1成分の検波回路、7
7は両検波出力を入力とした差動増幅器、78は反転回
路、80はHSW70によって差動増幅器77の出力と
反転回路78の出力とを切り替えるためのSW回路であ
る。81は再生RF信号を処理して再生ビデオ信号と再
生オーディオ信号を得るためのビデオ・オーディオ系再
生信号処理回路である。
【0015】次に動作を説明する。前述したように本例
のシステムではATFエラーを得るための再生パイロッ
トは、ch1とch3の(+)アジマスヘッドの再生信
号に両隣接トラック((−)アジマストラック)からの
クロストーク成分として含まれている。従って、必要と
なるのは4ヘッドの内ch1とch3の再生信号だけで
あり、SW回路79によって再生パイロットは一系統の
再生信号となる。この再生信号には主信号も含まれるこ
とから、この再生信号は当然ビデオ・オーディオ系再生
信号処理回路81へと導かれる一方、ATF回路として
再生パイロットを抜き出すためのBPF71にも加えら
れる。その後f1,f2の各クロストークパイロット成
分は分離、検波されて、差動増幅器77で比較され一系
統のATFエラー信号となる。
【0016】その後ch1とch3とでf1とf2のト
ラック位置的な前後の入れ替わりに対しての対応として
HSW70に同期してSW回路80によりch3選択時
に反転アンプ78を選択することにより、ATFエラー
信号を得ている。
【0017】以上が第1の発明の前提となるVTRシス
テムの構成と新トラッキング方式の説明である。以後本
トラッキング方式を必要に応じて2fATFと称する。
【0018】次に、第2の発明に関する従来のVTRに
ついて説明する。
【0019】従来、アナログ記録を行うVTRの高速サ
ーチ等の高速再生においては、再生画面と、再生ヘッド
がトラックをトレースする位置とがそのまま対応してい
ることから、再生画面のノイズバーを画面上で固定する
ようにヘッドトレースの位置を制御するのが一般的であ
る。この為にテープ速度倍率を再生時のN倍(Nは整
数)とし、ヘッド回転に同期してトラッキングエラー信
号をサンプルホールドしてキャプスタンの回転速度を制
御する方式がとられている。
【0020】図12は従来のノイズバー固定制御を行う
VTRの制御系を示すブロック図である。
【0021】図12において、501はテープ、502
はキャプスタン、503はキャプスタンモータ、504
は再生ヘッド、505は回転ドラム、506はドラムモ
ータ、507はキャプスタンモータFG、508は速度
弁別器(F−V変換器)、509はキャプスタンモータ
ドライブ回路である。
【0022】510はドラムモータFG、511は速度
弁別器(F−V変換器)、512はドラムモータPG、
513は位相弁別器(P−V変換器)、514はドラム
モータドライバ回路、515はドラム回転位相を制御す
る為の位相基準発生タイマ、516はシステム制御を行
うマイクロコンピュータ、517はプリアンプ、518
は主信号であるビデオ信号の再生信号処理回路、519
はトラッキングエラー信号を得る為のATF回路、52
0はサンプルホールド回路、521、522は加算器で
ある。
【0023】次に、動作について説明する。
【0024】回転ドラム505に設けられた再生ヘッド
504はテープ501のトラックをトレースし、その再
生RF信号はプリアンプ517を経て再生信号処理回路
518で処理されることにより、ビデオ信号が得られ
る。
【0025】一方、上記再生RF信号はATF回路51
9に加えられて、再生RF信号に含まれる再生パイロッ
ト信号に基づいて、ATFエラー信号が得られ、サンプ
ルホールド回路520に加えられて、タイマ515から
の位相基準パルスでサンプルホールドされ、このサンプ
ル値は加算器522に与えられる。
【0026】テープ501を送るキャプスタン502を
駆動するキャプスタンモータ503の回転速度はキャプ
スタンモータFG507で検出され、F−V変換器50
8で電圧に変換された後、加算器522で上記サンプル
されたATFエラー信号と加算される。この加算出力に
よりキャプスタンモータドライブ回路509を介してキ
ャプスタン502の回転が制御される。
【0027】また、回転ドラム505の回転速度、回転
位相がドラムモータFG510及びドラムモータPG5
12で検出され、それぞれF−V変換器511、P−V
変換器513で電圧に変換された後、加算器521で加
算される。この加算出力に応じてドラムモータドライブ
回路514を介して回転ドラム505が制御される。
【0028】高速再生時には、ノイズバーを画面上で固
定する為にドラム回転の位相基準発生タイマ515によ
り、ドラム回転数に同期したATFエラー信号のサンプ
ルホールド回路520のサンプルパルスを発生させる構
成を採っている。この為、ドラム回転数のN倍(N:整
数)の高速再生しか制御できない。
【0029】これに対して近年、ディジタル信号を記
録、再生するVTRが実用化され始めており、民生用デ
ィジタルVTRとしても開発が行われている。民生用の
VTRに業務用VTRのように、DTF(ヘッドトレー
スとトラックの傾きを補正する為にヘッドをバイモルフ
等のアクチュエータに取り付けて、再生RF信号の低下
を防ぐ手段)を採用するのは困難である。この為、アナ
ログVTRと同様にディジタルVTRの高速サーチ時に
は、ヘッドがトラックを横切ることによる再生RF信号
の周期的な落ち込みが発生する。
【0030】図13は、11倍サーチ(正方向)のヘッ
ドスイッチパルス(HSW)と再生RFエンベロープを
示したものである。高速サーチ時には再生RF信号がそ
ろばん玉状のエンベロープになることは広く知られてい
るが、ディジタル記録においては、その再生レベルと再
生データのエラー率とがあるしきい値をもって大きく影
響することがわかっており、図13で上記しきい値をA
とした場合、再生RFエンベロープ1周期(T0 )の周
期で、再生データが検出できるのはTの期間となる。
【0031】一方、ディジタルVTRでは、ビデオ信号
をディジタル化して、所定の単位ごとにsyncとID
情報を付加し、再生時に復調可能な1つの小さな単位で
あるsyncブロックの集合としてテープ上に記録する
方式が採用される。再生時には、再生されたsyncブ
ロックごとに復調し、モニター画面と対応したメモリ上
で合成され出力される。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】前述した新トラッキン
グ(2fATF)方式では、4トラック周期のATFエ
ラー信号しか得ることができず、前記の2フレーム20
本のトラッキング制御には不十分である。この為、2フ
レーム内のトラック番号情報をIDとして主信号に混ぜ
て記録し、再生したトラック番号によりトラックジャン
プさせながら2fATFによるATFエラー信号でジャ
ストトラッキングさせる方式が行われている。
【0033】ところが、このトラックジャンプの手段と
して、所定の電圧を一時的にトラッキング信号に挿入す
る方式では、上記ATFエラーと上記所定電圧の連続性
がとれない場合に、安定したトラックジャンプができな
い問題があった。
【0034】また、従来のアナログVTRで行っていた
いわゆるノイズバー固定の制御は、ディジタルVTRで
は必要ではなく、また整数倍(N倍)サーチ以外のテー
プ送り速度でも再生画としてノイズバーが流れることは
ない。しかしその反面、適正なサーチ速度が明確ではな
いという問題があった。また、もし整数倍速以外の高速
サーチを行う時に安定したキャプスタン制御ができない
問題もあった。
【0035】本発明は上記のような問題を解決するため
になされたもので、トラックジャンプのための電圧を加
えることなく、安定な制御を行うと共に、任意の速度の
高速再生を行うことのできるトラッキング制御装置を得
ることを目的としている。
【0036】
【課題を解決するための手段】第1の発明においては、
複数の回転ヘッドにより、トラッキング信号を得るため
の複数のパイロット信号及びトラック番号が順次記録さ
れたテープ上のトラックから再生信号を得るようにした
再生装置において、上記複数の回転ヘッドから再生され
るパイロット信号から各ヘッドのトラッキングエラー信
号をそれぞれ得る検出手段と、上記複数のトラッキング
エラー信号の1つをトラック番号情報に基づいて選択す
る選択手段と、上記選択手段で選択したトラッキングエ
ラー信号によってテープ送り速度を制御することにより
トラッキング制御を行う制御手段とを設けている。
【0037】第2の発明においては、回転ヘッドにより
トラッキング信号を得るためのパイロット信号が記録さ
れているテープ上のトラックから再生信号を得るように
した再生装置において、再生されたパイロット信号から
トラッキングエラー信号を得る検出手段と、上記検出手
段で検出されたトラッキングエラー信号を任意のサンプ
ル周期でサンプルホールドするサンプルホールド手段
と、上記サンプルホールド手段の出力信号によりテープ
送り速度を制御する制御手段と、上記回転ヘッドの回転
周期と上記サンプルホールドとを個別に指示する指示手
段とを設けている。
【0038】
【作用】第1の発明によれば、トラッキング信号に所定
電圧を挿入することなく、本来発生すべき2フレーム2
0本トラック内のトラッキング制御を直接行うことので
きる連続したトラッキング信号を前記2fATFのAT
Fエラー信号から生成する。
【0039】第2の発明によれば、任意のテープ送り速
度で安定した高速再生が可能となる。
【0040】
【実施例】図1は第1の発明の実施例を示すブロック図
である。図1において、101〜104はそれぞれch
1〜ch4の回転ヘッドであり、図8のように配置され
ている。105〜108は各ヘッドで再生した信号を増
幅するアンプ、109、110はドラムの回転に同期し
て、再生ヘッドを選択する為のSW回路で、SW回路1
09は(+)アジマストラック、SW回路110は
(−)アジマストラックの再生RF信号を出力する。1
11は(+)アジマスヘッドと(−)アジマスヘッドか
らの再生RF信号を選択するSW回路、201は図11
の点線で囲ったATF回路である。
【0041】112は反転アンプ、113はヘッド回転
に合わせて両隣接パイロットが入れ替わることによるA
TFエラー信号134の論理反転を戻す為のSW回路、
114はATFエラー信号134の基準値に対する絶対
値信号を得る為の絶対値回路、115、116はS/H
(サンプルホールド)回路、117はS/H回路115
と116でサンプルホールドされた信号で大きい値の方
を検出するための比較回路、118は比較回路117の
信号により、大きい値のサンプルホールド信号を選択す
るSW回路、119は反転アンプ、120、121はS
W回路、122は(+)アジマスと(−)アジマスの両
再生RF信号から復調して主信号であるビデオ信号を得
る為の再生信号処理回路である。
【0042】123は、システム全体の制御を行う為の
マイクロコンピュータであり、ドラムPG信号(D−P
G)124を入力して各種パルスを発生し、また再生信
号処理回路122から送られてくる再生トラック番号1
27を受けて最適なトラッキング制御を行う為の各種の
コントロール信号125、126、128、129、1
32、133を発生する。138はトラッキング制御を
行うトラッキング信号である。
【0043】次に、図1の動作説明の前に図2を用いて
本発明の原理について解説する。
【0044】図2はトラックの中心線(点線)上にトラ
ック番号とパイロット信号を示した時の任意の位置にお
けるATFエラー信号を示したものであり、トラッキン
グ目標トラックがトラック番号4の場合を示している。
aは(+)アジマスヘッドから得られる再生RF信号を
ATF回路201に入力した時のATFエラーで、bは
(−)アジマスヘッドの出力をATF回路201に入力
した時のATFエラーである。
【0045】前述したように、図11に示した標準的な
2fATF方式のATF回路201では、上記aのAT
Fエラーのみ得られる為、ATFエラーとしては、トラ
ック番号4の他にも8、12、16、0の位置でエラー
値0となる。これに対し、(−)アジマスヘッドは丁度
1トラック隣をトレースしている為に(−)アジマスヘ
ッドで再生した再生RF信号を使うとATFエラー信号
の周期としてaより90°だけシフトしたbで示すエラ
ーが得られることになる。
【0046】図2の反転aと反転bは各々ATFエラー
a、bの反転信号である。この様にa、b、反転a、反
転bの4種類のATFエラー信号を得てこれを重ねて見
ると、任意のヘッド位置で適切な信号を選択することに
よって、2フレーム20本トラック内のトラッキング制
御を行うのに必要なランプ波形(等価ATFランプ)に
近い波形が得られることがわかる。本発明はこの点に着
眼してなされたものでる。
【0047】例えば、進み位相のP点にヘッドがあった
場合、a→b→反転a→反転b→aと順に選択すること
により、トラック番号4のトラックへトラッキング制御
される。また遅れ位相のQ点の場合でも反転a→b→a
→反転b→反転a→b→aの順に選択することにより、
トラック番号4のトラックへトラッキング制御が可能で
ある。a、b、反転a、反転bの選択にはトラック番号
を利用できる。
【0048】次に、図1に基づいて、実施例の構成と動
作について説明する。
【0049】前述したように(+)アジマスヘッドを用
いたATFエラーaと(−)アジマスヘッドを用いたA
TFエラーbとを、1トレースに1回トラック番号によ
って選択する為には即ち、1トレースに1回トラッキン
グ情報を得る為には、1トレースの中点近傍でATF回
路201へ導く再生RF信号を切り換える必要があり、
その為SW回路111はドラム回転に応じて動作する。
その結果、得られるaとbはそれぞれ絶対値回路114
を経た後、S/H回路115、116に保持される。両
保持データは比較回路117で比較されることにより、
SW回路118の出力信号137には|a|と|b|の
大きい方の信号が得られる。
【0050】この信号137は、遅れ位相の場合正論理
でトラッキング信号138に使い、進み位相の場合負論
理で用いられる。反転アンプ119、SW回路120は
この為のものである。従って、再生信号処理回路122
からのトラック番号情報127と目標トラックとがマイ
コン123内で比較され、適切な論理コントロール信号
132が出力される。
【0051】また、目標トラックに対して±1トラック
の範囲内では、通常のATFエラー信号(a)がトラッ
ング信号138となるのでマイコン123からの信号1
33により、SW回路121が適切に選択される。
【0052】図3は主要パルスのタイミングチャートを
示すものである。
【0053】本実施例では、1トラックトレース期間に
1回のトラッキング情報を得るシステムである為、ヘッ
ドSW(HSW)信号126の中点でATF回路201
へ導く再生RF信号を切り換えしている。128、12
9はそれぞれ|a|と|b|のサンプルパルスである。
【0054】上記実施例では、2フレーム20本トラッ
クのトラッキングに2fATF方式を用いた構成を示し
たが、基本的にパイロット記録によるATFエラー信号
の周期より多いトラック数のトラッキングを望むシステ
ムにも応用可能である。
【0055】また、本実施例では絶対値回路114を用
いたが、トラック番号情報によりa、b、反転a、反転
bの各ATFエラー信号を必要に応じて選択する方式も
可能である。
【0056】トラック番号についても20本トラックに
0〜19の番号を配置したが、これに限らず1フレーム
内の10トラックに0〜9を割り当て、フレームの識別
情報を付加する方式やその他多くの方式が考えられる。
【0057】また、上記実施例では、トラッキング信号
を得るまでハードウエアで実現しているが、マイクロコ
ンピュータのソフトウエア処理で多くの信号処理が置き
換え可能である。
【0058】次に、第2の発明の実施例について説明す
る。
【0059】図4は第2の発明によるディジタルVTR
の制御系の実施例を示すもので、図12のアナログVT
Rと実質的に同じ機能を有する部分には同一符号を付し
て重複する説明を省略する。
【0060】図4において、524は再生RF信号のエ
ンベロープを得る検波回路、523はサンプルパルス発
生用タイマで、マイコン516の制御により所定周期の
サンプルパルスを発生してS/H回路520に加える。
【0061】図12について説明したように、高速サー
チ時にノイズバーを固定するためには、タイマ515か
ら得られるドラム回転基準パルスによりATFエラー信
号をサンプルホールドするため、N倍の高速再生しか行
うことができない。
【0062】これに対して、本発明では図4の様に、ド
ラム位相基準発生用タイマ515とは別に専用周期のサ
ンプルパルス発生用タイマ523を設けることにより、
N倍速のみならず、あらゆる速度にも対応できるサンプ
ルパルスの発生が可能となる。このサンプルパルスによ
りS/H回路520でサンプルホールドされた信号を用
いてキャプスタン速度を制御することにより、極めて安
定したテープ送りを実現することができる。
【0063】図5はテープ速度を変化させた時のサンプ
ルタイミングによるトラッキング信号の差を示す為の図
である。
【0064】図5(a)はヘッドSW(HSW)の周
期、即ちドラム回転に同期してサンプルした時を示し、
図5(b)は専用タイマ523を用いた時の状態を示
す。(a)の×5サーチでは連続して一定電圧のトラッ
キング信号が良好なノイズバー固定が行われている。し
かし、×6.66サーチではトラッキング信号が変動し
てしまい、テープ速度は不安定な状態となる。
【0065】これに対し、(b)ではドラム回転とは別
に専用周期(t1)でサンプルホールドしている為に整数N
以外の半端な×6.66サーチでも安定したトラッキン
グ信号が得られていることがわかる。これによって、い
かなるテープ速でも安定なテープ走行が実現できる。
【0066】次に、ディジタルVTRにおける高速再生
(サーチ)で望ましいサーチ速度倍率について説明す
る。
【0067】図6はディジタルVTRで記録されるデー
タ単位としてのsyncブロック内のデータフォーマッ
トを示したものである。Y1 〜Y4 とC1 、C2 は一部
の画面エリア内の輝度とクロマの各画像データを2:1
の情報量にデジタイズしたデータであり、syncとI
DとPARITYデータとを付加して単独復調可能な最
小単位にまとめたものであり、DS =100バイトの情
報量から成っている。
【0068】図7は、高速サーチ時におけるRFエンベ
ロープとデータ検出可能レベル(A)を越える期間
(ta ) に再生できるデータ量(Da ) を示している。つ
まり、上記Da にsyncブロックが何個含まれるか
が、再生効率に対応しているわけである。従って、Da
=N×DS (N:整数)が効率の良いサーチ倍率を示
す。
【0069】以下に具体的な数値例を上げて、再生効率
の良いサーチ速度倍率を示す。 1.1トラック内に含まれるsyncブロックの数(N
S ) =150 2.再生RFエンベロープレベルがレベルAを越える時
間比(ρ)=1/2 3.正方向のサーチスピード=(|Sf |) 4.逆方向のサーチスピード=(|Sr |) サーチ速を求める一般式は、 |Sf |=|1+NS ×ρ×(1/2N )| (N:
0、1、2、3) |Sr |=|1−NS ×ρ×(1/2N )| (N:
0、1、2、3) となる。ここで、正サーチ可能な最高速サーチの速度
は、 max|Sf |=|1+150×(1/2)×(1/2
0 )|=76倍 となる。次に速いサーチ速度は、 |Sf |=|1+150×(1/2)×(1/21 )|
=38.5倍速 同様に、次に速いサーチ速度は、 |Sf |=|1+150×(1/2)×(1/22 )|
=19.75倍速 となる。
【0070】以上説明したように、データの再生効率か
ら最適なサーチ速度を選択し、図4に示した構成によっ
て、安定に整数倍以外のサーチ倍率においてもテープ送
りの制御が可能となる。これにより、ディジタルVTR
に用いて有効な高速サーチを実現することができる。
【0071】尚、本実施例ではディジタルVTRの例を
示したが、主信号はビデオ信号に限らずオーディオ信号
または他の情報であってもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、回転ヘッドから再生されたトラッキング用パイロッ
ト信号と、トラックに記録されたフレーム内トラック番
号情報とを用いてトラッキング制御を行うことによっ
て、ATFエラー周期を越えるトラッキング周期を持つ
システムであっても、トラックジャンプのための固定電
圧をトラッキング信号として印加する必要がなく、安定
なトラッキング制御ができる効果がある。
【0073】第2の発明によれば、ドラム位相基準パル
スとは別にATFエラー信号を所定周期でサンプルホー
ルドを指示するためのサンプル信号発生タイマ等を設け
ることにより、整数倍以外の任意のテープ速度で安定し
た高速再生が実現できる効果がある。
【0074】また、1トラックに記録されるsyncブ
ロックの数(Ns)と再生データの検出に必要なレベル
(A)を越えた再生エンベロープが得られる時間比
(ρ)とから、最も再生効率の良いサーチ速を決定する
ことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の原理を示すタイミングチャート
である。
【図3】図1の主な信号を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】第2の発明の実施例を示す構成図である。
【図5】図4の実施例の動作を示すタイミングチャート
である。
【図6】SYNCブロックのデータフォーマットを示す
構成図である。
【図7】再生RF信号の波形図である。
【図8】実施例に用いられるヘッドの構成図である。
【図9】磁気テープ上のトラックパターンを示す構成図
である。
【図10】ヘッドにより記録・再生されるパイロット信
号を示すタイミングチャートである。
【図11】本発明を適用し得るATF回路を示すブロッ
ク図である。
【図12】従来のアナログVTRの制御系を示す構成図
である。
【図13】高速再生時のヘッドトレースによる再生RF
信号を示す波形図である。
【符号の説明】
101〜104 再生ヘッド 109〜111、118、121 SW回路 114 絶対値回路 115、116、520 S/H回路 117 比較回路 201、519 ATF回路 501 テープ 502 キャプスタン 516 マイクロコンピュータ 523 サンプルパルス発生用タイマ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の回転ヘッドによりトラッキング信
    号を得るための複数のパイロット信号及びトラック番号
    が順次記録されたテープ上のトラックから再生信号を得
    るようにした再生装置において、 上記複数の回転ヘッドにより再生されるパイロット信号
    から各ヘッドのトラッキングエラー信号をそれぞれ得る
    検出手段と、 上記複数のトラッキングエラー信号の1つをトラック番
    号情報に基づいて選択する選択手段と、 上記選択手段で選択したトラッキングエラー信号によっ
    てテープ送り速度を制御することによりトラッキング制
    御を行う制御手段とを設けたことを特徴とするトラッキ
    ング制御装置。
  2. 【請求項2】 回転ヘッドによりトラッキング信号を得
    るためのパイロット信号が記録されているテープ上のト
    ラックから再生信号を得るようにした再生装置におい
    て、 再生されたパイロット信号からトラッキングエラー信号
    を得る検出手段と、 上記検出手段で検出されたトラッキングエラー信号を任
    意のサンプル周期でサンプルホールドするサンプルホー
    ルド手段と、 上記サンプルホールド手段の出力信号によりテープ送り
    速度を制御する制御手段と、 上記回転ヘッドの回転周期と上記サンプルホールドとを
    個別に指示する指示手段とを設けたことを特徴とするト
    ラッキング制御装置。
JP5151438A 1993-05-28 1993-05-28 トラッキング制御装置 Pending JPH06338106A (ja)

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