JPH0625601A - 剥離紙用オルガノポリシロキサン組成物及び剥離紙 - Google Patents

剥離紙用オルガノポリシロキサン組成物及び剥離紙

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JPH0625601A
JPH0625601A JP4205888A JP20588892A JPH0625601A JP H0625601 A JPH0625601 A JP H0625601A JP 4205888 A JP4205888 A JP 4205888A JP 20588892 A JP20588892 A JP 20588892A JP H0625601 A JPH0625601 A JP H0625601A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (A)一分子中に珪素原子に直接結合したア
ルケニル基を少なくとも2個有するアルケニル基含有ジ
オルガノポリシロキサン、(B)一分子中に珪素原子に
直接結合した水素原子を少なくとも2個含有する液状オ
ルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)式R3
iO1/2(式中、Rはメチル基及び/又はビニル基であ
る)及びSiO2で示されるシロキサン単位からなる溶
剤可溶性オルガノポリシロキサン、(D)下記式(1)
で示されるパーフロロアルキル基含有オルガノポリシロ
キサン、 〔式中R1は炭素数1〜18の一価炭化水素基、R2 はC
24n2n+1(nは1〜8の整数)で示されるパーフ
ロロアルキル基、kは1以上の整数、mは0又は1以上
の整数。〕 (E)付加反応触媒を含有する剥離紙用オルガノポリシ
ロキサン組成物。 【効果】 均一な塗膜を形成することができ、また、該
組成物を塗工・硬化してなる剥離紙は、ピンホールなど
がない良好な皮膜が形成されたもので、良好な剥離特性
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピンホールなどの欠陥
がない均一な皮膜を形成することができる剥離紙用オル
ガノポリシロキサン組成物及び該組成物が塗布・硬化さ
れた剥離紙に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、紙やプラスチックフィルム表面に離型性に優れるシ
リコーン硬化皮膜を形成した剥離紙は、粘着加工製品に
広く応用されている。
【0003】このようなシリコーン硬化皮膜を形成でき
るオルガノポリシロキサン組成物としては、ビニル基含
有オルガノポリシロキサン、オルガノハイドロジェンポ
リシロキサン及び付加反応用触媒を含有する付加反応型
のものが良く知られている(特公昭52−40918
号、特公昭61−53383号公報)。
【0004】しかし、この付加反応型のオルガノポリシ
ロキサン組成物は、接着ラベル、テープ、壁紙などのよ
うに剥離力の比較的小さいものには好適とされるが、工
程紙や両面テープの重面などのように大きな剥離力(重
剥離力)を必要とする分野ではその使用に著しく制約を
受け、実用性に問題があった。
【0005】この問題を解決するため、剥離力を調整す
るための重剥離用調整剤としてR3SiO1/2(Rは一価
炭化水素基)とSiO2で示される単位とからなるトル
エン可溶性共重合体を添加する方法が提案されている
(特開昭52−86985号公報)。
【0006】しかし、この剥離力調整剤成分を使用した
オルガノポリシロキサン組成物は、基材に塗工した場合
にハジキを生じたり、ピンホールが発生し、均一に塗工
できず、このため粘着剤を貼り合わせ後、部分的に重剥
離又は剥離不良となる問題があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、基材にピンホールなどが生じずに薄く均一に塗工す
ることができる塗工性に優れた剥離紙用オルガノポリシ
ロキサン組成物及びこの組成物の硬化皮膜を形成した剥
離紙を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、(A)一
分子中に珪素原子に直接結合したアルケニル基を少なく
とも2個有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキ
サン、(B)一分子中に珪素原子に直接結合した水素原
子を少なくとも2個含有する液状オルガノハイドロジェ
ンポリシロキサン、(C)式R3SiO1/2(式中、Rは
メチル基及び/又はビニル基である)及びSiO2で示
されるシロキサン単位からなる溶剤可溶性オルガノポリ
シロキサン、(D)下記式(1)で示されるパーフロロ
アルキル基含有オルガノポリシロキサン、(E)付加反
応触媒を含有する剥離紙用オルガノポリシロキサン組成
物とすることが有効であることを知見した。
【0009】
【化2】 〔但し、式中R1は炭素数1〜18の一価炭化水素基、
2 はC24n2n+1(nは1〜8の整数)で示される
パーフロロアルキル基、kは1以上の整数、mは0又は
1以上の整数である。〕
【0010】即ち、上記(A)、(B)及び(E)成分
からなる付加反応型オルガノポリシロキサン組成物に
(C)成分の剥離力調整剤を配合したものは、上述した
ように、基材に塗工した場合、ピンホールなどの不良が
発生して均一に塗工できないという問題があったが、本
発明者はこの原因について検討を行った結果、(C)成
分の剥離調整剤を配合すると、そのオルガノポリシロキ
サン組成物が発泡し易くなり、かつその泡が消滅しにく
く、その状態で紙、プラスチックフィルム基材に塗工し
た場合、泡が核となり、このためはじきを生じたり、ピ
ンホールが発生することを知見した。そこで、(C)成
分を配合した場合に生じる問題を解決するため更に検討
を重ねた結果、上記(D)成分のパーフロロアルキル基
含有オルガノポリシロキサンを配合した場合、かかる発
泡を有効に抑制し、ハジキやピンホールなどの不良がな
く、均一な塗工を可能とすること、また、この(D)成
分の配合により(C)成分の剥離力調整剤配合の問題点
が解消され、剥離力調整剤の効果が有効に発揮され、粘
着剤の粘着力を低下させることがなく剥離力が調整でき
ること、このように均一な硬化皮膜が形成された剥離紙
は、ピンホールなどがないため、部分的に重剥離となっ
たり、剥離不良などが生じることがなく、良好な剥離特
性を有することを見い出し、本発明をなすに至ったもの
である。
【0011】従って、本発明は、上記(A)〜(E)成
分を含有することを特徴とする剥離紙用オルガノポリシ
ロキサン組成物、及び該組成物を塗工・硬化してなる剥
離紙を提供する。
【0012】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、上述したように、本発明の剥離紙用オルガノポリシ
ロキサン組成物は上記(A)〜(E)成分を必須成分と
するものである。
【0013】本発明の組成物を構成する(A)成分のア
ルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンは、一分子中
に珪素原子に直結したアルケニル基を少なくとも2個含
有することが必要であり、好ましくはジオルガノポリシ
ロキサン100g中に0.002〜0.15モルのアル
ケニル基を含有するものが好適である。このオルガノポ
リシロキサンは、直鎖状でも分枝状であっても差し支え
なく、これらの混合物であっても良い。アルケニル基以
外の珪素原子に直結した有機基としては、例えばメチル
基、プロピル基、ブチル基、へキシル基などのアルキル
基;フェニル基、トリル基などのアリール基;β−フェ
ニルエチル基、β−フェニルプロピル基などのアラルキ
ル基;クロロメチル基などのハロゲン置換炭化水素基等
の置換又は非置換の一価炭化水素基が挙げられるが、こ
れらの中でも合成の容易性、粘着物質に対して剥離性に
優れる硬化皮膜が得られる点からメチル基が好ましい。
(A)成分のオルガノポリシロキサンの粘度は特に制限
されないが、硬化性の面から60cs以上とすることが
好ましい。なお、50000cs以上の高粘度のものを
使用することもできるが、このような高粘度のものを使
用する場合は、数μm以下の塗膜を形成するため、有機
溶剤に溶解して使用することが良い。
【0014】また、(B)成分のオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンは、一分子中に珪素原子に直結した水
素原子(≡SiH)を少なくとも2個有するものを使用
する。このオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、
直鎖状、分枝状、環状のいずれであっても差し支えない
が、室温で液状である必要があり、具体的には25℃の
粘度が10〜300csの範囲が好ましい。また、珪素
原子に直結した水素原子以外の有機基としては、上述し
た(A)成分のオルガノポリシロキサンで例示した有機
基を同様に例示することができる。
【0015】このようなオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとしては、例えばα,ω−ビス(ジメチルハイ
ドロジェンシリル)ポリジメチルシロキサン、α,ω−
ビス(トリメチルシリル)ポリメチルハイドロジェンシ
ロキサン、α,ω−ビス(トリメチルシリル)ポリ(メ
チルハイドロジェン)(ジメチル)シロキサン共重合体
などが挙げられる。
【0016】(B)成分の配合量は、上記(A)成分の
アルケニル基含有オルガノポリシロキサン100部(重
量部、以下同様)に対して0.1〜20部、特に2〜1
5部の範囲が好ましい。0.1部より配合量が少ない
と、得られる剥離紙用組成物の硬化性が悪くなる場合が
あり、20部より多く配合すると、この剥離紙用組成物
から得られた硬化皮膜の粘着物質との剥離性が不安定と
なる場合がある。また、(A)成分と(C)成分中のア
ルケニル基に対する(B)成分中の≡SiH基のモル比
としては、アルケニル基/≡SiH基を0.5〜10の
範囲とすることが良い。
【0017】次に、本発明の組成物を構成する(C)成
分の溶剤可溶性のオルガノポリシロキサンは、本剥離紙
用組成物の重剥離性を調整するための成分であり、式R
3SiO1/2(式中、Rはメチル基及び/又はビニル基で
ある)及びSiO2で示されるシロキサン単位からな
る。この場合、R3SiO1/2単位とSiO2単位とのモ
ル比は、R3SiO1/2単位/SiO2単位=0.6〜
1.3の範囲が好ましく、また、ビニル基の含有量は、
0〜0.2モル/100gの範囲が好ましい。(C)成
分のオルガノポリシロキサンは溶剤可溶性である必要が
あり、このような溶剤としては、例えばトルエン、キシ
レン、n−ヘキサンなどが挙げられる。
【0018】この(C)成分の配合量は、(A)成分の
アルケニル基含有オルガノポリシロキサン100部に対
し、5〜100部、特に10〜50部の範囲が好まし
い。5部より少ない配合量では、目的とする剥離力の制
御ができなくなる場合があり、一方100部より多く配
合すると本剥離紙用組成物の硬化性が悪くなる場合があ
る。
【0019】本発明の組成物を構成する(D)成分のパ
ーフロロアルキル基含有オルガノポリシロキサンは、基
材へ薄膜、例えば1μm前後の薄膜を形成する際の処理
液の発泡性を制御し、かつレベリング性を向上させて基
材上への未塗工部が発生することを防止するための成分
で、下記式(1)で示されるものである。
【0020】
【化3】
【0021】式(1)中、R1は炭素数1〜18の置換
又は非置換の一価炭化水素基であり、例えばメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、へキシル基などのア
ルキル基;フェニル基、トリル基などのアリール基;ベ
ンジル基などのアラルキル基などが挙げられるが、これ
らの中でも合成の容易性からメチル基が望ましい。ま
た、R2はC24n2n+1(nは1〜8の整数)で示さ
れるパーフロロアルキル基であり、例えば−C24CF
3、−C2449、−C24817などが挙げられ
る。kは1以上の整数、mは0又は1以上の整数であ
り、特に制限されないが、有機溶剤可溶性、消泡性、レ
ベリング性から50≦k+m≦1000、20≦k/
(k+m)≦60を満たす数であることが好ましい。
【0022】この(D)成分の配合量は、上記(A)成
分100部に対して0.001〜10部、特に0.01
〜5部の範囲が好ましい。0.001部より配合量が少
ないと、本組成物を基材に塗工する際に泡立ちが大き
く、かつレベリング性も不足する場合があり、一方10
部より多く配合すると、基材に塗工して硬化させた硬化
皮膜が粘着剤の粘着性を低下させる場合がある。
【0023】本発明の(E)成分を構成する付加反応触
媒は、アルケニル基とヒドロシリル基(≡SiH)とを
反応させるための触媒で、このような反応に用いられて
いる公知の触媒を採用することができ、例えば白金黒、
塩化白金酸、塩化白金酸−オレフィン錯体、ロジウム−
オレフィン錯体、塩化白金酸−ビニルシロキサン錯体な
どの貴金属系の触媒を好適に使用することができる。こ
の(E)成分の配合量は触媒量であり、上記(A)〜
(D)成分の合計量に対し、金属として通常5〜100
0ppmの範囲で使用することができるが、これら
(A)〜(D)成分の反応性、経済性、あるいは所望の
反応速度に応じて適宜調節することができる。
【0024】本発明の剥離紙用オルガノポリシロキサン
組成物は、上述した(A)〜(E)成分を所定量均一に
混合することによって得ることができるが、必要に応じ
て反応抑制剤、シリカなどの無機質充填剤、顔料などを
配合することができる。
【0025】このようにして得られた本発明の剥離紙用
オルガノポリシロキサン組成物は、そのまま無溶剤で、
あるいはトルエン、キシレン、n−ヘキサンなどのよう
な適宜な溶剤で希釈し、ロールコート、リバースコー
ト、グラビヤコートなどの塗布方法を用いて、紙、プラ
スチックフィルムなどに塗工し、加熱して硬化させるこ
とにより剥離紙を製造することができる。この場合、塗
工量は0.05〜50g/m2の範囲、加熱条件は、温
度80〜180℃で4〜60秒間の範囲が一般的であ
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に示すが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。なお、以下の例において、部は重量部、粘度は
25℃での測定値である。
【0027】[実施例1](A)成分として、分枝鎖両
末端がジメチルビニルシリル基で封鎖された、ビニル基
量が0.015モル/100gで重合度約8000であ
るビニル基含有ジメチルジフェニルポリシロキサン(フ
ェニル基含量5モル%)100部、(B)成分として分
枝鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖された≡SiH
基量が1.6モル/100gで粘度が20csであるメ
チルハイドロジェンポリシロキサン5部、(C)成分と
して、式(CH32SiO0.5及び式(CH3)(CH2
=CH)SiO0.5と式SiO2で示されるシロキサン単
位(モル比1.0:0.05:1.0)からなるキシレ
ン可溶性オルガノポリシロキサンレジンを固形分で25
部加え、更にアセチレンアルコール2部を添加し、全重
量が2500部となるようにトルエンで希釈溶解したも
のを組成物Aとした。
【0028】この組成物Aをそれぞれ30部づつ5つの
100mlの蓋付き瓶に入れた。これらに(D)成分と
して下記式(1−a)で示されるパーフロロアルキル基
含有オルガノポリシロキサンを組成物A中の(A)成分
のビニル基含有オルガノポリシロキサンに対し20、1
00、1000、10000ppmとなるように添加し
たものを試料1〜4とし、更に比較用として未添加のも
のを試料5とした。
【0029】
【化4】
【0030】これらの試料1〜5それぞれに(E)成分
として塩化白金酸−テトラメチルジビニルジシロキサン
錯体を白金として50ppm加えて剥離紙用組成物を調
整した。
【0031】次いで、得られた剥離紙用組成物の発泡性
を下記方法によって評価すると共に、これら組成物をポ
リエチレンラミネート紙の表面にワイヤーバーを用いて
塗工量が約0.5g/m2になるように塗工し、140
℃の熱風循環式乾燥機中で30秒間熱処理し、剥離紙を
得た。
【0032】この剥離紙の硬化皮膜に対し、下記方法に
従い、剥離力、残留接着率を測定すると共に、目視にて
硬化皮膜面のピンホールを観察した。以上の結果を表1
に示す。発泡性 直径4cmの透明蓋付き100mlのガラス瓶に上記試
料1〜5をそれぞれ30gとり、振盪機で30分振盪し
た後、2分間静置し、液面の高さを測定し、下記式に従
い振盪前の液面の高さとの比率で発泡性を評価した。 発泡性=H/H0×100(%) (H:振盪後の液面までの高さ、H0:振盪前の液面の
高さ)剥離力 グラシン紙片の硬化皮膜の表面にアクリル系溶剤型粘着
剤(東洋インキ社製、商品名オリバインBPS−512
7)又はアクリル系エマルジョン型粘着剤(東洋インキ
社製、商品名オリバインBPW−3110H)を塗布
後、100℃で3分間加熱処理して硬化皮膜の上に粘着
剤層を有する紙片を作成した。次に、この紙片の粘着剤
層に坪量64g/m3の貼り合わせ紙を貼り合わせ、室
温で20時間エイジングした。エイジング後、紙片を幅
5cm×長さ10cmに切断して試験片を作成し、引張
試験機にかけて180°の角度で剥離速度300mm/
分で引張り、硬化皮膜が粘着剤層から剥離するのに要す
る力(g/5cm幅)を測定した。残留接着率 剥離紙の硬化皮膜の表面にポリエステル粘着テープ(商
品名ルミラー31B、日東電工(株)製)を貼り合わ
せ、20g/cm2の加重をかけながら、70℃で20
時間加熱処理した。加熱処理後、ポリエステル粘着テー
プを硬化皮膜から剥がし、ステンレススチール板の表面
に貼りつけた。
【0033】次に、加熱処理したポリエステル粘着テー
プをステンレススチール板から180°の方向に剥離速
度300mm/分で剥がし、剥離するのに要する力W
(g/2.5cm幅)を測定した。一方、上記加熱処理
をしないポリエステル粘着テープをステンレススチール
板に貼りつけ、これを上記と同様の条件でステンレスス
チール板から剥離するのに要する力W0(g/2.5c
m幅)を測定し、このW0に対するWの比(W/W0
(百分率)を求めて残留接着率とした。
【0034】
【表1】
【0035】[実施例2、比較例](A)成分として、
分子鎖両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖された重
合度60のジメチルポリシロキサン60部に対し、
(C)成分として、トルエン溶解性の式(CH32Si
0.5と式SiO2で示されるシロキサン単位(モル比
0.8:1.0)からなるオルガノポリシロキサンレジ
ンを固形分で40部加えた後、溶剤を留去し、(B)成
分として分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖され
た≡SiH基量が1.6モル/100gで粘度が20c
sであるメチルハイドロジェンポリシロキサン3部とア
セチレンアルコール1部とを添加し、剥離紙用の無溶剤
型組成物Bを調製した。
【0036】この組成物B10部に対し、(D)成分と
して上記実施例で使用した式(1−a)で示されるパー
フロロアルキル基含有オルガノポリシロキサンをそれぞ
れ100、1000、10000ppm添加した試料
6、7、8を調製すると共に、比較として該オルガノポ
リシロキサン未添加の試料9を得た。
【0037】これらの試料6〜9それぞれに(E)成分
として塩化白金酸−テトラメチルビニルジシロキサン錯
体を50ppm加えて十分混合したものの発泡性を上記
と同様に評価した。また、これら組成物を、ポリエチレ
ンラミネート紙の表面に印刷適性試験機を用いてシリコ
ーン塗工量約0.5g/m2になるように塗工した。こ
の際、試料6〜8を塗工する場合、試料9を塗工する場
合に比べて塗工面のレベリングが良いことが認められ
た。次いで、150℃の熱風循環式乾燥機中で20秒間
熱処理し、得られた皮膜に対し、実施例1と同様に剥離
力、残留接着力を測定した。これらの結果を表2に示し
た。なお、剥離力は、日東電工(株)製No502テー
プを貼り合わせた後、70℃・圧力20g/cm2で1
日圧着後、測定した。
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明の剥離紙用オルガノポリシロキサ
ン組成物は、基材に均一な剥離皮膜を形成できるもので
あり、本組成物を塗工・硬化してなる剥離紙は、ピンホ
ールなどがない良好な皮膜が形成されたもので、良好な
剥離特性を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/04 JKV 6770−4J D21H 19/32 27/00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一分子中に珪素原子に直接結合し
    たアルケニル基を少なくとも2個有するアルケニル基含
    有ジオルガノポリシロキサン、(B)一分子中に珪素原
    子に直接結合した水素原子を少なくとも2個含有する液
    状オルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)式R
    3SiO1/2(式中、Rはメチル基及び/又はビニル基で
    ある)及びSiO2で示されるシロキサン単位からなる
    溶剤可溶性オルガノポリシロキサン、(D)下記式
    (1)で示されるパーフロロアルキル基含有オルガノポ
    リシロキサン、 【化1】 〔但し、式中R1は炭素数1〜18の一価炭化水素基、
    2 はC24n2n+1(nは1〜8の整数)で示される
    パーフロロアルキル基、kは1以上の整数、mは0又は
    1以上の整数である。〕(E)付加反応触媒を含有する
    ことを特徴とする剥離紙用オルガノポリシロキサン組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の剥離紙用オルガノポリシ
    ロキサン組成物を基材に塗布・硬化してなる剥離紙。
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JPS55110155A (en) * 1979-02-16 1980-08-25 Toray Silicone Co Ltd Organopolysiloxane composition forming releasable film
JPH032270A (ja) * 1989-05-31 1991-01-08 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd 剥離性硬化皮膜形成用オルガノポリシロキサン組成物

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