JPH06248934A - 内燃機関用触媒壁付排気マニホルド - Google Patents
内燃機関用触媒壁付排気マニホルドInfo
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- JPH06248934A JPH06248934A JP5048657A JP4865793A JPH06248934A JP H06248934 A JPH06248934 A JP H06248934A JP 5048657 A JP5048657 A JP 5048657A JP 4865793 A JP4865793 A JP 4865793A JP H06248934 A JPH06248934 A JP H06248934A
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- F01N3/24—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by thermal or catalytic conversion of noxious components of exhaust characterised by constructional aspects of converting apparatus
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- F01N3/2803—Construction of catalytic reactors characterised by structure, by material or by manufacturing of catalyst support
- F01N3/2807—Metal other than sintered metal
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- Exhaust Silencers (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】低温スタート時の触媒の活性化が促進される内
燃機関用触媒壁付排気マニホルドの提供。 【構成】外管１とほぼ同軸上にあって該外管１との間に
少なくとも１つの間隙３を形成する少なくとも１つの内
管部材２からなり、該内管２の内面は触媒層４で被覆さ
れている。
燃機関用触媒壁付排気マニホルドの提供。 【構成】外管１とほぼ同軸上にあって該外管１との間に
少なくとも１つの間隙３を形成する少なくとも１つの内
管部材２からなり、該内管２の内面は触媒層４で被覆さ
れている。
Description
【利用分野】本発明は内燃機関が排出する排ガスが通る
自動車の排気ラインに関する。すなわち、本発明は、排
気ガスに含まれるＣＯ、ＨＣ、ＮＯX等の汚染物質を減
らす触媒性物質（触媒）を搭載しているため「触媒性」
マフラーとして知られるマフラーに関する。
自動車の排気ラインに関する。すなわち、本発明は、排
気ガスに含まれるＣＯ、ＨＣ、ＮＯX等の汚染物質を減
らす触媒性物質（触媒）を搭載しているため「触媒性」
マフラーとして知られるマフラーに関する。
【発明の背景】多くの先進諸国で大気汚染に関する基準
がますます厳しくなる中で、自動車メーカーは触媒マフ
ラーの効率を高めるため様々な方法で広範な研究を行な
っている。触媒マフラーの大きな問題点はスタート時の
低温度に関するものである。排気ガスの温度がある閾値
に達するまで触媒マフラーは排気ガスに含まれる汚染物
質に対して何ら効果を発揮しない。つまり触媒マフラー
をスタートさせる期間、マフラーは汚染物質に対してま
ったく効果がないかあってもほんのわずかしかなく、通
常かかる状態が数分続く。触媒のスタート時間を短縮す
るために幾つかの方法が提案されている。例えば、特許
出願第EP-0,177,479、USー4,376,374、EP-0,340,946号等
に記載されるように、触媒および／または排気マニホル
ドを完全に断熱して熱損失を少なくし触媒がより早く暖
まるようにする方法がよく知られている。スタート後の
触媒の過熱がかかる装置の欠点といえる。もう１つの解
決法は温度に応じて排気ガスが別々に流れるようにした
もので、特許第FR-2,608,678号、書類第DE-3,406,968号
がこの方法を開示しているが、実施するのが必ずしも容
易ではない。車の低温スタート時のマフラーの効率を改
善するさらに別の方法として、マフラーをエンジンの近
くに設ける方法がある。しかしこの方法もマフラーの大
きさや車体内のスペース等のためかならずしも実現可能
ではない。したがって複数のマフラーを並べて用いざる
を得ない。１つ目の小さいマフラーをできるだけエンジ
ンの近くに配し、それより大きい第二のマフラーをエン
ジンから離して配置する。スタート時の浄化処理を早め
るために用いられる第一のマフラーを普通「ライトオフ
マフラー」と呼んでいる。同調させた排気マニホルドを
有する多気筒エンジンで、各エンジンスピードにおける
排気装置内の圧縮波に応じてエンジンの圧とその出力を
高めるように設計されたものでは、数個の「ライトオフ
マフラー」を有することがあり、１つあるいはいくつか
の気筒の排気マニホルド内に１つのマフラーが設けられ
る。二サイクルエンジンでは、エンジン出力はガス膨張
器の上流側の排気ラインの配列にほぼ連携しているの
で、ライトオフマフラーの存在はたとえ小さいものでも
排気装置内に圧縮波の乱れを生じさせ、エンジンの働き
を著しく阻害することがある。二サイクルエンジンに従
来のライトオフマフラーが使われていないのはその為で
ある。一方、ライトオフマフラーの代わりに排気マニホ
ルドの内壁に直接触媒被膜を設ける方法が提案されてい
る。「三路変換と新規概念に重点を置いた触媒装置」("
Catalyst systems with an emphasis on three-way con
version and novelconcepts"）と題する１９７９年３月
発表の書類第SAE-790,306号にかかる被膜に関する記載
がみられる。それによると、触媒は直接排気管の内壁か
排気管の内壁に溶接した金属製筋かいに設けられてい
る。この種の触媒は圧縮波に関しては利点があるが、外
気によって冷却された管の壁が暖まるのに時間がかかる
ため、触媒が加熱されるのに時間がかかるという問題が
残る。
がますます厳しくなる中で、自動車メーカーは触媒マフ
ラーの効率を高めるため様々な方法で広範な研究を行な
っている。触媒マフラーの大きな問題点はスタート時の
低温度に関するものである。排気ガスの温度がある閾値
に達するまで触媒マフラーは排気ガスに含まれる汚染物
質に対して何ら効果を発揮しない。つまり触媒マフラー
をスタートさせる期間、マフラーは汚染物質に対してま
ったく効果がないかあってもほんのわずかしかなく、通
常かかる状態が数分続く。触媒のスタート時間を短縮す
るために幾つかの方法が提案されている。例えば、特許
出願第EP-0,177,479、USー4,376,374、EP-0,340,946号等
に記載されるように、触媒および／または排気マニホル
ドを完全に断熱して熱損失を少なくし触媒がより早く暖
まるようにする方法がよく知られている。スタート後の
触媒の過熱がかかる装置の欠点といえる。もう１つの解
決法は温度に応じて排気ガスが別々に流れるようにした
もので、特許第FR-2,608,678号、書類第DE-3,406,968号
がこの方法を開示しているが、実施するのが必ずしも容
易ではない。車の低温スタート時のマフラーの効率を改
善するさらに別の方法として、マフラーをエンジンの近
くに設ける方法がある。しかしこの方法もマフラーの大
きさや車体内のスペース等のためかならずしも実現可能
ではない。したがって複数のマフラーを並べて用いざる
を得ない。１つ目の小さいマフラーをできるだけエンジ
ンの近くに配し、それより大きい第二のマフラーをエン
ジンから離して配置する。スタート時の浄化処理を早め
るために用いられる第一のマフラーを普通「ライトオフ
マフラー」と呼んでいる。同調させた排気マニホルドを
有する多気筒エンジンで、各エンジンスピードにおける
排気装置内の圧縮波に応じてエンジンの圧とその出力を
高めるように設計されたものでは、数個の「ライトオフ
マフラー」を有することがあり、１つあるいはいくつか
の気筒の排気マニホルド内に１つのマフラーが設けられ
る。二サイクルエンジンでは、エンジン出力はガス膨張
器の上流側の排気ラインの配列にほぼ連携しているの
で、ライトオフマフラーの存在はたとえ小さいものでも
排気装置内に圧縮波の乱れを生じさせ、エンジンの働き
を著しく阻害することがある。二サイクルエンジンに従
来のライトオフマフラーが使われていないのはその為で
ある。一方、ライトオフマフラーの代わりに排気マニホ
ルドの内壁に直接触媒被膜を設ける方法が提案されてい
る。「三路変換と新規概念に重点を置いた触媒装置」("
Catalyst systems with an emphasis on three-way con
version and novelconcepts"）と題する１９７９年３月
発表の書類第SAE-790,306号にかかる被膜に関する記載
がみられる。それによると、触媒は直接排気管の内壁か
排気管の内壁に溶接した金属製筋かいに設けられてい
る。この種の触媒は圧縮波に関しては利点があるが、外
気によって冷却された管の壁が暖まるのに時間がかかる
ため、触媒が加熱されるのに時間がかかるという問題が
残る。
【発明の要旨】上述した欠点は本発明の排気マニホルド
によって解決できる。排気マニホルドは、周知のごと
く、排気ガスと直接接触する触媒層を含む金属外管から
なる。本発明によると、排気マニホルドはさらに該外管
とほぼ同軸上にあって該外管との間に少なくとも１つの
間隙を形成する内管部材からなり、該内管の内面に該触
媒層を被覆した構造になっている。本発明の一実施例に
よれば、排気マニホルドは１本の波形内管で構成しても
よい。外管と内管部材の間隙に絶縁材をいれるのが好ま
しく、該外管の厚さは０.５ｍｍから１.５ｍｍの範囲と
する。内管部材は０.２ｍｍから０.８ｍｍの厚さにする
と都合がよい。さらに、外管はクロム鋼製とし、内管部
材はクロム・アルミ鋼あるいはアルミ処理ステンレス鋼
製にするのがよい。該触媒層を形成する貴金属は白金、
パラジウムおよび／またはロジウムが好ましく、該金属
を細かく破砕して比面積の大きい酸化物に付着させる。
さらに、本発明によるマニホルドには内管部材を予熱す
るための電流を循環させる手段を設けてもよい。
によって解決できる。排気マニホルドは、周知のごと
く、排気ガスと直接接触する触媒層を含む金属外管から
なる。本発明によると、排気マニホルドはさらに該外管
とほぼ同軸上にあって該外管との間に少なくとも１つの
間隙を形成する内管部材からなり、該内管の内面に該触
媒層を被覆した構造になっている。本発明の一実施例に
よれば、排気マニホルドは１本の波形内管で構成しても
よい。外管と内管部材の間隙に絶縁材をいれるのが好ま
しく、該外管の厚さは０.５ｍｍから１.５ｍｍの範囲と
する。内管部材は０.２ｍｍから０.８ｍｍの厚さにする
と都合がよい。さらに、外管はクロム鋼製とし、内管部
材はクロム・アルミ鋼あるいはアルミ処理ステンレス鋼
製にするのがよい。該触媒層を形成する貴金属は白金、
パラジウムおよび／またはロジウムが好ましく、該金属
を細かく破砕して比面積の大きい酸化物に付着させる。
さらに、本発明によるマニホルドには内管部材を予熱す
るための電流を循環させる手段を設けてもよい。
【好ましい実施例の説明】本発明のその他の特徴、利点
は、以下の非制限的実施例の説明と添付図面から明らか
となる。第１図はマニホルド１０の長軸に沿った断面図
である。製造の都合上このマニホルド１０は、単管マニ
ホルド２０より大径にするのが好ましいが、これは必ず
しも必須要件ではない。例えばハネカム構造のマフラー
のようなモノリス触媒マフラーに比べると本発明のマフ
ラーはサイズが非常に小さい。マニホルド１０は本技術
分野で公知の手段を用いて従来の排気マニホルド２０に
接続する。第２図は、マニホルド１０の構造を詳細に示
す。このマニホルドは好ましくは外管１と外管１と同軸
上の内管あるいは管様部材２からなる。触媒層と呼ばれ
る層４が内管２の内側に付着している。外管１および内
管２は、両者の間にほぼ環状の間隙３を設けられる大き
さにする。該間隙には断熱および／または絶縁材を充填
してもしなくてもよい。第３図は、本発明による一実施
例の長軸に沿った断面図であって、金属内管２の形状が
上述した実施例と異なる。外壁１の厚さは０.５ｍｍか
ら１.５ｍｍの範囲にするのが好ましく、本技術分野で
公知の方法を用いてクロム鋼から作る。内壁２の厚さは
０.２ｍｍから０.８ｍｍの範囲にするのが好ましく、Ｉ
ｍｐｈｙ社製のＧｉｌｐｈａｌ１３５鋼、Ｓａｎｄｗｉ
ｋ社のＦｅｃｒａｌｌｏｙ鋼、ＶＤＭ社のＡｌｕｃｈｒ
ｏｍ鋼、Ｔｈｙｓｓｅｎ社のＡｌｓｉｃｈｒｏｍ鋼等の
クロム・アルミ鋼で作る。内壁はまた、アルミ層で被覆
し、拡散処理を施して耐熱合金にした鋼で作ってもよ
い。一般的には、希土類で安定させたＦｅＭＣｒ＋Ａｌ
合金が使われるが、ここで元素Ｍは通常遷移元素であ
り、ニッケルが特に用いられる。上記の構成を有する管
１と２によって規定される間隙３の平均厚さは０.５ｍ
ｍから３ｍｍの間である。この間隙３に絶縁素材を充填
するとすれば、例えばセラミック繊維などがある。内管
マニホルド２の内面に貴金属を付着させるために、下記
の方法で処理するのが好ましい。表面積の大きい酸化物
あるいは酸化物の混合物の層を、本技術分野の熟練者に
公知の方法で、例えば細長い片状にしてマニホルド２の
内面上に付着させる。表面積の大きい酸化物は、例えば
Ａｌ2Ｏ3、Ａｌ2Ｏ3−ＢａＯ、Ａｌ2Ｏ3−ＣｅＯ2、Ａ
ｌ2Ｏ3−ＣｅＯ2−Ｌａ2Ｏ3等のアルミニウム系酸化
物、ケイ素、マグネシウム、ジルコニウム、チタン、セ
リウム、鉄、マンガン系酸化物から選ばれ、単独または
混合物として用いる。通常、前もって内管２に高温酸化
処理を施しておく必要がある。この処理の目的は、金属
に含まれるアルミニウムからアルミナ結合基層を形成す
ることである。 さらに、片状の酸化物を付着させた
後、その層に十分な機械的強度を与えるために熱処理を
行う必要がある。この最終の熱処理後、触媒層４を形成
することができる。表面積の大きい酸化物の層の上に白
金、パラジウムおよび／またはロジウム等の貴金属を十
分分散させて付着させる。この過程は本技術分野の熟練
者に公知の方法で行う。例えば、上記金属塩の水溶液を
含浸させた後、熱処理を行って塩を分解させる。付着さ
せる貴金属の量は金属によって異なるが、例えば白金の
場合、被覆表面積１ｍ2につき１ｍｇから１０ｍｇであ
る。本発明の範囲から逸脱することなく、白金に代えて
同じ濃度のパラジウムを用いてもよく、また白金との質
量比０.１／１０で白金と共に用いてもよい。ロジウム
も白金および／またはパラジウムとの質量比０.０１／
１０で共に用いることができる。触媒層４は、通常１μ
から５０μの厚さである。第３図に示す実施例では、内
管マニホルド２は波形の屈曲自在な金属管からなる。第
４図はこの配置を詳細に示す図である。第４図に示すよ
うに、絶縁材は円筒状でもよいが、粉状製品、粉体、そ
の他間隙３に装入できる絶縁材であれば間隙３をより完
全に充填することができる。波形内管には、例えばフラ
ンスのＡ.Ｃ.Ｃ.Ｌａ Ｊｏｎｃｈ ｒｅ社製の屈曲自在
のホース（商品名：ＢＸ ＢＯＡ）を使用することがで
きる。この種のホースは、帯状の紐を螺旋状に巻回して
長さ方向に溶接した形状を有している。また、これらの
ホースは細長い片材を丸めて長さ方向の端部と端部を溶
接して得てもよく、平行な波形は機械的に作る。波形内
管２は外管１を曲げてから外管内に挿入するが、その前
にその内面を触媒層４で被覆しておく。屈曲自在の波形
内管の利点の１つとして、特に曲げ管内に容易に挿入で
きる点があげられる。これは、排気マニホルドには一般
に長さ方向に曲がったり方向が変わったりする部分が多
いことを考えると非常に有利であり、かかるマニホルド
の製造が容易になる。さらに、内管がまっすぐであれ
ば、挿入の際同軸上の２本の管に一定の間隙を維持する
のがむずかしい。事実、マニホルドの部分によって熱せ
られ方（冷却され方）が異なり、異なる熱膨張が生じる
可能性がある。真っすぐな２本の管は部分的に変形して
互いに接触し、その結果マニホルドの作用に支障をきた
しかねない。本発明では、内管を波形にすることによ
り、２本の管が複数箇所で、好ましくは等間隔で正確に
接触することになるため、互いに一定の間隔を保つこと
ができる。さらに、まっすぐな内管の場合、剛性をもた
せるには厚みを大きくしなければならない。本発明によ
る波形管の場合、各接触部が同時に支持面の働きをし全
体の剛性が高くなるため、管の厚みを比較的小さくする
ことができる。２本の同心管（１および２）はその両端
部のみで接続させても、あるいは数箇所の接触部で溶接
してもよい。さらに、第３図に示すように、金属内管２
の一方の端部から他端まで電流を循環させる手段５、６
を本発明のマニホルド１０に取り付けてもよい。その結
果、中間層３により外管１が絶縁される。取り付け手段
５での外管１の絶縁を特に確実にするために本技術分野
で公知の装置を設けなければならない。これにより、エ
ンジンをスタートする（バッテリー供給）前に内管２を
電流を用いて予熱することができる。この予熱は、スタ
ート後も触媒層４が最低温度に達するまで必要に応じて
続けてもよい。勿論、本技術分野の熟練者であれば、本
発明の範囲を逸脱することなく、非制限的実施例として
あげた上記発明に他の変更および／または追加をするこ
とができる。
は、以下の非制限的実施例の説明と添付図面から明らか
となる。第１図はマニホルド１０の長軸に沿った断面図
である。製造の都合上このマニホルド１０は、単管マニ
ホルド２０より大径にするのが好ましいが、これは必ず
しも必須要件ではない。例えばハネカム構造のマフラー
のようなモノリス触媒マフラーに比べると本発明のマフ
ラーはサイズが非常に小さい。マニホルド１０は本技術
分野で公知の手段を用いて従来の排気マニホルド２０に
接続する。第２図は、マニホルド１０の構造を詳細に示
す。このマニホルドは好ましくは外管１と外管１と同軸
上の内管あるいは管様部材２からなる。触媒層と呼ばれ
る層４が内管２の内側に付着している。外管１および内
管２は、両者の間にほぼ環状の間隙３を設けられる大き
さにする。該間隙には断熱および／または絶縁材を充填
してもしなくてもよい。第３図は、本発明による一実施
例の長軸に沿った断面図であって、金属内管２の形状が
上述した実施例と異なる。外壁１の厚さは０.５ｍｍか
ら１.５ｍｍの範囲にするのが好ましく、本技術分野で
公知の方法を用いてクロム鋼から作る。内壁２の厚さは
０.２ｍｍから０.８ｍｍの範囲にするのが好ましく、Ｉ
ｍｐｈｙ社製のＧｉｌｐｈａｌ１３５鋼、Ｓａｎｄｗｉ
ｋ社のＦｅｃｒａｌｌｏｙ鋼、ＶＤＭ社のＡｌｕｃｈｒ
ｏｍ鋼、Ｔｈｙｓｓｅｎ社のＡｌｓｉｃｈｒｏｍ鋼等の
クロム・アルミ鋼で作る。内壁はまた、アルミ層で被覆
し、拡散処理を施して耐熱合金にした鋼で作ってもよ
い。一般的には、希土類で安定させたＦｅＭＣｒ＋Ａｌ
合金が使われるが、ここで元素Ｍは通常遷移元素であ
り、ニッケルが特に用いられる。上記の構成を有する管
１と２によって規定される間隙３の平均厚さは０.５ｍ
ｍから３ｍｍの間である。この間隙３に絶縁素材を充填
するとすれば、例えばセラミック繊維などがある。内管
マニホルド２の内面に貴金属を付着させるために、下記
の方法で処理するのが好ましい。表面積の大きい酸化物
あるいは酸化物の混合物の層を、本技術分野の熟練者に
公知の方法で、例えば細長い片状にしてマニホルド２の
内面上に付着させる。表面積の大きい酸化物は、例えば
Ａｌ2Ｏ3、Ａｌ2Ｏ3−ＢａＯ、Ａｌ2Ｏ3−ＣｅＯ2、Ａ
ｌ2Ｏ3−ＣｅＯ2−Ｌａ2Ｏ3等のアルミニウム系酸化
物、ケイ素、マグネシウム、ジルコニウム、チタン、セ
リウム、鉄、マンガン系酸化物から選ばれ、単独または
混合物として用いる。通常、前もって内管２に高温酸化
処理を施しておく必要がある。この処理の目的は、金属
に含まれるアルミニウムからアルミナ結合基層を形成す
ることである。 さらに、片状の酸化物を付着させた
後、その層に十分な機械的強度を与えるために熱処理を
行う必要がある。この最終の熱処理後、触媒層４を形成
することができる。表面積の大きい酸化物の層の上に白
金、パラジウムおよび／またはロジウム等の貴金属を十
分分散させて付着させる。この過程は本技術分野の熟練
者に公知の方法で行う。例えば、上記金属塩の水溶液を
含浸させた後、熱処理を行って塩を分解させる。付着さ
せる貴金属の量は金属によって異なるが、例えば白金の
場合、被覆表面積１ｍ2につき１ｍｇから１０ｍｇであ
る。本発明の範囲から逸脱することなく、白金に代えて
同じ濃度のパラジウムを用いてもよく、また白金との質
量比０.１／１０で白金と共に用いてもよい。ロジウム
も白金および／またはパラジウムとの質量比０.０１／
１０で共に用いることができる。触媒層４は、通常１μ
から５０μの厚さである。第３図に示す実施例では、内
管マニホルド２は波形の屈曲自在な金属管からなる。第
４図はこの配置を詳細に示す図である。第４図に示すよ
うに、絶縁材は円筒状でもよいが、粉状製品、粉体、そ
の他間隙３に装入できる絶縁材であれば間隙３をより完
全に充填することができる。波形内管には、例えばフラ
ンスのＡ.Ｃ.Ｃ.Ｌａ Ｊｏｎｃｈ ｒｅ社製の屈曲自在
のホース（商品名：ＢＸ ＢＯＡ）を使用することがで
きる。この種のホースは、帯状の紐を螺旋状に巻回して
長さ方向に溶接した形状を有している。また、これらの
ホースは細長い片材を丸めて長さ方向の端部と端部を溶
接して得てもよく、平行な波形は機械的に作る。波形内
管２は外管１を曲げてから外管内に挿入するが、その前
にその内面を触媒層４で被覆しておく。屈曲自在の波形
内管の利点の１つとして、特に曲げ管内に容易に挿入で
きる点があげられる。これは、排気マニホルドには一般
に長さ方向に曲がったり方向が変わったりする部分が多
いことを考えると非常に有利であり、かかるマニホルド
の製造が容易になる。さらに、内管がまっすぐであれ
ば、挿入の際同軸上の２本の管に一定の間隙を維持する
のがむずかしい。事実、マニホルドの部分によって熱せ
られ方（冷却され方）が異なり、異なる熱膨張が生じる
可能性がある。真っすぐな２本の管は部分的に変形して
互いに接触し、その結果マニホルドの作用に支障をきた
しかねない。本発明では、内管を波形にすることによ
り、２本の管が複数箇所で、好ましくは等間隔で正確に
接触することになるため、互いに一定の間隔を保つこと
ができる。さらに、まっすぐな内管の場合、剛性をもた
せるには厚みを大きくしなければならない。本発明によ
る波形管の場合、各接触部が同時に支持面の働きをし全
体の剛性が高くなるため、管の厚みを比較的小さくする
ことができる。２本の同心管（１および２）はその両端
部のみで接続させても、あるいは数箇所の接触部で溶接
してもよい。さらに、第３図に示すように、金属内管２
の一方の端部から他端まで電流を循環させる手段５、６
を本発明のマニホルド１０に取り付けてもよい。その結
果、中間層３により外管１が絶縁される。取り付け手段
５での外管１の絶縁を特に確実にするために本技術分野
で公知の装置を設けなければならない。これにより、エ
ンジンをスタートする（バッテリー供給）前に内管２を
電流を用いて予熱することができる。この予熱は、スタ
ート後も触媒層４が最低温度に達するまで必要に応じて
続けてもよい。勿論、本技術分野の熟練者であれば、本
発明の範囲を逸脱することなく、非制限的実施例として
あげた上記発明に他の変更および／または追加をするこ
とができる。
【図１】公知の排気マニホルドの長手方向断面図。
【図２】マニホルドの構造の詳細を示す横断面図。
【図３】本発明の一実施例の長手方向断面図。
【図４】本発明の該実施例によるマニホルドの構造の詳
細を示す横断面図。
細を示す横断面図。
【手続補正書】
【提出日】平成６年１月２８日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ０１Ｎ 7/10 (72)発明者 マイケル プリーザン フランス国 92500 リイル マルメゾン リュー デ マロニエ 11番地 (72)発明者 ダニエル デュラン フランス国 92500 リイル マルメゾン リュー ミーシュル 18番地 (72)発明者 ジャン ファベネック フランス国 78990 エランコール アブ ニュー ド ボウジュ 61番地
Claims (9)
- 【請求項１】 排気ガスと直接接触する触媒層（４）を
含む金属外管（１）と該外管（１）とほぼ同軸上にあっ
て該外管（１）との間に少なくとも１つの間隙（３）を
形成する少なくとも１つの内管部材（２）とからなる内
燃機関排気ガス触媒処理用排気マニホルドであって、該
内管（２）の内面が該触媒層（４）で被覆されており、
波形の内管（２）からなることを特徴とする排気マニホ
ルド。 - 【請求項２】 間隙（３）に絶縁部材を充填したことを
特徴とする請求項１に記載の排気マニホルド。 - 【請求項３】 該外管（１）の厚さが０.５ｍｍから１.
５ｍｍの範囲にあることを特徴とする前記請求項のいず
れかに記載の排気マニホルド。 - 【請求項４】 管部材（２）の厚さが０.２ｍｍから０.
８ｍｍの範囲にあることを特徴とする前記請求項のいず
れかに記載の排気マニホルド。 - 【請求項５】 絶縁部材（３）が該外管（１）を断熱お
よび／または電気的に絶縁する目的で用いられ、該絶縁
部材（３）の厚さが０.５ｍｍから３ｍｍの範囲にある
ことを特徴とする請求項２乃至４に記載の排気マニホル
ド。 - 【請求項６】 該外管（１）がクロム鋼で作られている
ことを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の排気マ
ニホルド。 - 【請求項７】 内管部材（２）がクロム・アルミニウム
鋼またはクロム・ニッケル・アルミニウム鋼またはアル
ミ処理ステンレス鋼で作られていることを特徴とする前
記請求項のいずれかに記載の排気マニホルド。 - 【請求項８】 該触媒層（４）を形成する貴金属が好ま
しくは白金、パラジウムおよび／またはロジウムである
ことを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の排気マ
ニホルド。 - 【請求項９】 内管部材（２）を予熱するために内管
（２）に電流を循環させる手段（５、６）をさらに設け
ることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載の排気
マニホルド。
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