JPH06232404A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH06232404A
JPH06232404A JP5032442A JP3244293A JPH06232404A JP H06232404 A JPH06232404 A JP H06232404A JP 5032442 A JP5032442 A JP 5032442A JP 3244293 A JP3244293 A JP 3244293A JP H06232404 A JPH06232404 A JP H06232404A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる厚さを有する活性層の不純物濃度を一
定に制御して、特性のばらつきを極めて小さくできる半
導体装置を得る。 【構成】 絶縁膜402上の単結晶半導体層403に形
成された集積回路において、該集積回路を構成する複数
の能動素子の活性層膜厚407,408の最大値をT
SOI(max)、最小値をTSOI(min)とした場合、該活性層4
07,408の不純物濃度の最大値と最小値の比がT
SOI(max)/TSOI(min)以下であることを特徴とし、また
その製造方法としては、まず、絶縁膜402上の単結晶
半導体層403中に不純物イオンを導入する工程(図1
(b),(c))と、該イオンを単結晶半導体層403
中の深さ方向へ均一に拡散する工程(d)と、単結晶半
導体層407,408の表面の一部を除去する工程
(e)と、該除去工程により厚さが薄くなった層を複数
の能動素子の活性層とする工程(f),(g)とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置に関
し、より具体的には絶縁膜上の単結晶薄膜(SOI:S
ilicon On Insulator)上に形成さ
れた半導体集積回路装置及び製造方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】[従来例A]従来のSOI上の半導体集
積回路装置の例を図11(e)の断面模式図に示す。図
11(e)はNMOSFETとPMOSFETの断面構
造を示したもので、n+ 型ソース・ドレイン913、p
型ウェル907、ポリシリコンゲート電極911より構
成されるNMOSFET、p+ 型ソース・ドレイン91
4、n型ウェル908、ポリシリコンゲート電極912
より構成されるPMOSFETがフィールド酸化膜90
6により完全分離され、シリコン基板901上の絶縁膜
902上に形成されている図である。
【0003】図11(e)のNMOS,PMOSを組合
せ、電気的に接続することで、インバータ、NAND,
NORなどの機能を有する種々の回路を構成していくこ
とができる。
【0004】また、SOI上のMOSトランジスタはソ
ースドレインの拡散層直下が絶縁膜902であるため、
バルクシリコン上のデバイスで寄生容量の原因となって
いるソース・ドレイン−ウェル間の接合容量が著しく低
減されるので回路動作が高速になるという利点がある。
【0005】図11(e)の構造を実現する製造工程を
図10(a)〜(c)、図11(d)〜(e)を用いて
説明する。
【0006】まず、絶縁膜902によりシリコン基板9
01と分離された単結晶シリコン903を有するSOI
基板900を用意し、単結晶シリコン903を500Å
酸化し、バッファー酸化膜904を形成後、LP−CV
Dでシリコン窒化膜905を1000〜2000Å堆積
し、パターニングする(図10(a))。
【0007】次に、H2 /O2 ガス中で酸化をおこない
単結晶シリコン903の領域を分離する。この従来例で
は単結晶シリコン903の厚さを500〜4500Åと
し、上記の酸化により、酸化膜906直下と絶縁膜90
2の間に単結晶領域が残らない様にしている。
【0008】つづいて、窒化膜905をリン酸ではく離
した後、PMOSFETの形成される領域をレジスト9
09で覆い、ボロン又は2弗化ボロンのイオン注入を行
う。このとき、イオン注入量は単結晶シリコンの厚さに
より異なるが、従来例では単結晶シリコン中のp型不純
物濃度が1E14〜1E17(cm-3)となる様に選
ぶ。例えば単結晶シリコンの厚さが4000Åのとき、
ボロンを60keVのエネルギーで4E11cm-2のd
ose量で注入する(図10(b))。
【0009】次にレジスト909をエッチング除去し、
新たにレジスト910を塗布し、パターニングした後、
PMOSFETを形成する領域にリン又はヒ素等のn型
不純物を注入する。p型不純物層907を形成する場合
と同様に、単結晶シリコン903の厚さにより、n層不
純物濃度が1E14〜1E17(cm-3)となる様に、
dose量を選ぶ。例えば、単結晶シリコンの厚さが4
000Åのとき、リンを60keVのエネルギーで4E
11cm-2のdose量で注入する(図10(c))。
【0010】その後、熱処理、例えば1000℃で4時
間N2 ガス中で処理することにより、p型不純物領域9
07、n型不純物領域908の不純物を活性化し、濃度
を均一にする。その後LP−CVD法でポリシリコンを
2000〜5000Å堆積する。ポリシリコンをパター
ニングし、NMOSFETのゲート電極911、PMO
SFETのゲート電極912を形成する。これらの電極
は、イオン注入により、高濃度のn型又は高濃度のp型
不純物が導入されており、抵抗が充分小さくしてある
(図11(d))。
【0011】次にフォトリソグラフィーとイオン注入に
より、n+ 型ソース・ドレイン領域913、ひき続きp
+ 型ソース・ドレイン領域914を形成する。不純物活
性化をおこなった後の断面図が図11(e)である。
【0012】図示していないが、この後、層間絶縁膜を
堆積し、コンタクト孔を開口した後、アルミニウムの電
極を形成して半導体装置が完成する。
【0013】[従来例B]従来、例えばシリコン基板に
マイクロマシーニング技術で圧力センサ、カンチレバー
等を作り込む場合には、図16に示したような治具を用
い、異方性を示すKOH水溶液等のアルカリ性エッチン
グ液に浸してエッチングを行っていた。
【0014】951はエッチングすべきSi基板であ
り、952は耐エッチングマスク、953はエッチング
を受ける部分(パターン)である。エッチングサンプル
951は治具下蓋958の試料受960に載せられる。
【0015】次いで試料951上面にOリングシール9
54が載せられ、Oリング954の溝が掘られた治具上
蓋955が載せられる。治具上蓋955にはエッチング
液が侵入する窓956が開けられており、その大きさは
Oリング954よりも小さくパターン953よりも少し
大きめである。また上蓋955と下蓋958は、別のO
リング957によってシールされている。
【0016】このような治具を用いることによって、試
料951を侵すエッチング液はエッチングを行いたいパ
ターンの近傍部分以外では、試料951に直接接触する
ことがない。従って、例えば試料951の裏面側(試料
受側)にエッチング液に侵されるAl配線等が存在して
も、エッチング液によって腐食されることはない。
【0017】[従来例C]SOI基板上に形成されたM
OS型トランジスタにおいては、チャネルがONして電
流が流れているときに、ソース−ドレイン間に多量の電
流が流れてしまう現象がある。この現像はドレイン端で
の電界集中によってインパクトイオン化が起こり、発生
したホール(PMOSにおいては電子)が活性層に蓄積
し、活性層の電位が上昇することにより、ソースをエミ
ッタ、ドレインをコレクタ、活性層をベースとする寄生
バイポーラが動作するために起こると考えられている
(参考文献:SDM8−154p.13吉見信 薄膜S
OIを用いた高性能SOIMOSFETの特性解析)。
【0018】このことを解決するために、従来のSOI
基板上のMOSトランジスタにおいては、ドレインとチ
ャネル部の間にドレインと同じ導電型の低濃度電界緩和
層を設け、インパクトイオン化を抑制し耐圧の向上をは
かっている。
【0019】図23の平面図、及び図24の断面模式図
に従来の技術を示す。N型MOSFETの例をあげる
と、素子分離領域971を形成し、活性領域972を作
る。ゲート酸化膜973を形成後、活性領域972に1
×1016(cm-3)程度の濃度になるように、P型のイ
オン注入を行い、次に、ゲートとなる電極974(例え
ばポリシリコン電極)を形成する(図24(a))。
【0020】これに、ゲートをマスクとして、N型のイ
オンを注入し電界緩和層975を形成する(図24
(b))。この濃度は1×1017(cm-3)程度が理想
的である。
【0021】さらに、選択的にN型のイオンを1×10
20(cm-3)程度の濃度になるように注入し、ソース領
域976とドレイン領域977を形成する(図24
(c))。
【0022】このような製法により、ドレイン端での電
界の集中を低濃度層によって緩和することができる。
【0023】また、活性層の電位を固定するためにコン
タクトを設け、ホール(または電子)を排出することに
より、活性層の電位の上昇を抑制し耐圧の向上を図ると
いうこともなされている。
【0024】以後、このコンタクトを基板コンタクト、
基板コンタクトに流れる電流を基板電流と呼ぶことにす
る。
【0025】
【発明が解決しようとしている課題】[課題A]しかし
ながら、従来の構造ならびに製造方法には以下の様な欠
点があった。図12(a),(b)を用いて説明する。
【0026】図12(a),(b)は、単一のウェハ
上、又は異なるウェハ上において、シリコン活性層92
3,924の厚さが異なる場合の側面図を示しており、
922は下地絶縁層、923は厚い活性層、924は薄
い活性層である。
【0027】このように、SOI基板としてSi層の品
質の高い貼り合せSOI基板或いは多孔質シリコン上に
形成した単結晶シリコン基板(エルトラン基板)では、
ウェハ面内或いはウェハ間で必らず活性層の厚さの異な
る部分を生じている。
【0028】一方、従来の構造とその製法から明らかな
様に、イオン注入および熱処理により活性層をドーピン
グする際、単位面積当り一定量Q(cm-2)で注入され
る不純物は活性層内にほぼ均一に拡散するので、濃度N
p は活性層厚さをTSOI (cm)とした場合、Np =Q
/TSOI (cm-3)となる。これは、通常ドーピングに
使用する不純物の拡散速度がSi内に比べて絶縁層(9
22)内で数ケタ以上小さいためである。従って活性層
厚さのばらつきはそのまま、活性層内の不純物濃度のば
らつきとなる。
【0029】不純物濃度のばらつきは、しきい値、単チ
ャネル効果、耐圧、ホットキャリア発生量といったMO
SFETの重要なパラメータを全てばらつかせると言っ
ても過言ではない。従って、ウェハ面内、ウェハ間でい
かにばらつきを少なく、再現性良く活性層不純物濃度を
決めるかは、SOIの集積回路を実現していく上での、
キーテクノロジーであると言える。
【0030】従来の構造及び製法では、図10(b),
(c)で示したイオン注入工程の際の活性層の厚さが、
例えば最小2000Å最大6000Åとなった場合、Q
=2E12(cm-2)としてNp =Q/TSOI により、
濃度は最小3.3E15(cm-3)、最大1E16(c
-3)となり、しきい値で1V以上のばらつきを生じて
しまう。SOI基板の現状の技術では、±2000Åの
ばらつきが生じることはしばしばあり、SOIデバイス
の実現、量産化の大きな障害となっていた。
【0031】[課題B]また、治具によりエッチングを
行う場合には、図16の従来例に示したようにエッチン
グを望むパターン953の外方にOリング954を当て
るべき余計な部分が試料951に必要であった。
【0032】例えば半導体集積回路を搭載したSiチッ
プにエッチングを施そうとした場合には、余計な部分に
よるチップ面積の増大は、ウェハからのチップとれ数を
低下させるため、チップコストの増大に直結していた。
【0033】さらに、治具に試料を組込むための余分な
時間が必要であり、Oリング954と前記試料951と
は正しくアライメントされている必要があるが、特に精
密な装置を使用することなく、単なる人手で組込を行っ
た場合には、アライメントの精度は余り良いものではな
く、このアライメントエラーを吸収するためにも余計な
部分が必要となっていた。
【0034】[課題C]また、従来例Cに示したよう
に、SOI基板上のMOSトランジスタに基板コンタク
トを設けた場合でも、バルク半導体基板上に形成された
MOSトランジスタと同等の耐圧を持つMOSトランジ
スタを得ることができない。この理由は、基板コンタク
トを設けた場合でも、インパクトイオン化により発生し
たホール(または電子)が基板電流となって流れる際
に、基板コンタクトにつく寄生抵抗のために、活性層の
電位が上昇してしまうためである。
【0035】図25の平面図に、基板コンタクトを設け
たMOSトランジスタの上面図を示す。シリコン層の膜
厚が7000Åで、活性領域の不純物濃度がボロン1×
1016(cm-3)、ゲート幅10μm、ゲート長2μ
m、オフセット量(ゲート端とドレイン領域の間隔)1
μmのN型MOSトランジスタを例に上げて説明する。
空乏層の広がりを3000Åとすると中性領域の厚さは
4000Åとなり、拡散層のシート抵抗はおよそ40k
Ωとなる。また、ソース、ドレインからチャネル方向へ
の空乏層の広がりを合わせて1μmとすると、点Aでイ
ンパクトイオン化により発生したホールはおよそ360
kΩの寄生抵抗を介して基板コンタクトに排出されるこ
とになる。基板電流Isubが流れているときの点Aで
の電位上昇Vは、単位Wあたりの抵抗をρとすると、
【0036】
【数1】 となる。このような活性層の電位の上昇によりソースを
エミッタ、ドレインをコレクタ、活性層をベースとする
寄生バイポーラが動作し、ソース−ドレイン間に多量の
電流が流れる。寄生バイポーラは、活性層の電位が0.
2V上昇すると動作することから、例に上げたトランジ
スタの耐圧は、基板電流が1μA流れるバイアス条件と
なる。実際にはこのトランジスタのソース−ドレイン間
耐圧は約10Vである。
【0037】[発明の目的] [目的A]本発明の目的は、異なる厚さを有する活性層
の不純物濃度をその厚さにかかわらず一定に制御するこ
とにより、同一チップ内、ウェハ内、ウェハ間で特性の
ばらつきが極めて小さいSOI集積回路を得ることがで
きる半導体装置及びその製造方法を提供することであ
る。
【0038】[目的B]また、被エッチング試料である
半導体チップのエッジを保持し、チップのエッチング面
とは反対の面から外気圧よりも高いガスを吹き付け、チ
ップエッジからガスをエッチング面側に吹き出させるこ
とと、エッチング液に試料を浸すのではなくエッチング
液をチップのエッチング面にストリーム又はシャワー又
はスプレーすることによって、作業性とエッチングシー
ル性を確保し、試料には直接必要としない前述の余計な
部分を排除し、合わせて安価な半導体チップのエッチン
グ方法を提供するものである。
【0039】[目的C]また、活性層の一部に活性層と
同じ導電型であり、活性層よりも濃度の濃い不純物拡散
層を設けることにより、基板コンタクトにつく寄生抵抗
を小さくし、活性層の電位の上昇をより小さくし、耐圧
を向上させた半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0040】
【課題を解決するための手段及び作用】[手段A]本発
明は、上述した課題を解決するための手段として、絶縁
膜上の単結晶半導体層に形成された集積回路において、
集積回路を構成する複数の能動素子の活性層膜厚の最大
値をTSOI(max)、最小値をTSOI(min)とした場合、該活
性層の不純物濃度の最大値と最小値の比がTSOI(max)
SOI(min)以下とすることを特徴としている。
【0041】また、絶縁膜上の単結晶半導体層中に不純
物イオンを導入する工程と、該イオンを前記単結晶半導
体層中、深さ方向への均一に拡散する工程と、前記単結
晶半導体層の表面の一部を除去する工程を含み、該除去
工程により厚さが薄くなった層を能動素子の活性層とす
ることを特徴とし、また、絶縁膜上の単結晶半導体層中
に、厚さの異なる複数個の単結晶半導体層領域を形成す
る工程と、該厚さの異なる領域毎に異なる注入量でイオ
ン注入を行う工程と、前記複数の単結晶半導体層領域に
少なくとも能動素子を形成することを特徴とし、また、
絶縁膜上の単結晶半導体層中に、第1のイオン注入を行
う工程と、該第1のイオン注入と同導電型を有する不純
物を注入する第2のイオン注入を行う工程と、この第
1、第2の注入イオンを前記単結晶半導体層中、深さ方
向へ均一に拡散する工程とを含み、前記単結晶半導体層
を能動素子の活性層とする半導体装置の製造方法におい
て、前記第1のイオン注入時の前記単結晶半導体層の厚
さをTSOI としたとき、第1のイオン注入の飛程Rp1
SOI より充分小さく、第2のイオン注入の飛程Rp2
前記TSOI は実質的に等しく、第2のイオン注入の飛程
p2と偏差ΔRp2とTSOI の関係が、Rp2−ΔRp2<T
SOI <Rp2+ΔRp2を満たすことを特徴とし、また、絶
縁膜上の単結晶半導体層上に第1の導電型のエピタキシ
ャル成長を行う工程と、該エピタキシャル層の一部に第
2導電型の不純物をイオン注入する工程と、該イオン注
入を、前記エピタキシャル層/単結晶半導体層中、深さ
方向へ均一に拡散する工程と、前記エピタキシャル層/
単結晶半導体層の表面の一部を除去する工程とを含み、
該除去工程により厚さが薄くなった前記エピタキシャル
層/単結晶半導体層を能動素子の活性層とすることを特
徴としている。
【0042】[作用A]本発明によれば、能動素子の活
性層膜厚の最大値をTSOI(max)、最小値をTSOI とした
場合に、その活性層のドーピングの不純物濃度の最大値
と最小値の比をTSOI(max)/TSOI(min)以下に制御する
ので、活性層内の不純物濃度のバラツキによる特性上の
バラツキを減少させることができる。
【0043】あるいは、絶縁膜上の単結晶半導体層中に
不純物イオンを導入する際に、深さ方向へ均一に拡散す
る前処理工程を行い、除去工程で表面を除去し薄くした
能動素子の活性層を形成するので、活性層厚のバラツキ
に起因する不純物濃度のバラツキを減少させることがで
きる。
【0044】あるいは、絶縁膜上の単結晶半導体層中に
故意に厚さの異なる複数個の単結晶半導体層領域を形成
することによって、故意に特性の異なる領域を形成する
逆用が可能であり、各厚さの異なる領域毎にイオン注入
工程でそれぞれ異なる注入量のイオン注入を行い、各領
域の濃度が等しくなるようにイオン注入量の調整を行っ
て能動素子を形成するので、特性の異なる領域を自由に
制御、形成することができる。
【0045】あるいは、絶縁膜上の単結晶半導体層中に
第1、第2のイオン注入工程を行い、深さ方向へ均一に
拡散して活性層とする際に、第1のイオン注入時の単結
晶半導体層の厚さをTSOI として、第1のイオン注入飛
程Rp1がTSOI より充分小さく、第2のイオン注入飛程
p2、偏差ΔRp2との関係はRp2−ΔRp2<TSOI <R
p2+ΔRp2の条件を満たすよう制御するので、活性層内
の不純物濃度のバラツキは減少できる。
【0046】あるいは、絶縁膜上の単結晶半導体層上に
一導電型のエピタキシャル成長を行う工程を設け、エピ
タキシャル層の膜厚のバラツキを制御して形成し、イオ
ン注入工程、深さ方向への均一拡散工程、表面一部の除
去工程を行って、能動素子の活性層を形成するので、活
性層膜厚のバラツキによる不純物濃度のバラツキは均一
化される。
【0047】[手段B]また、半導体チップの側壁を保
持手段としてのクランプによって保持し、前記チップの
上方から雰囲気よりもわずかに高い圧力によって非反応
性ガスを導入し、前記チップとクランプのすきまを通し
て下方に前記ガスを噴出させ、下方から前記チップをエ
ッチングする液をストリーム、シャワー又はスプレーに
よって供給しエッチングを行うことを特徴としている。
【0048】また、前記クランプに保持状態を改善する
ためのツメ又は突起が付いていることを特徴とし、ま
た、前記クランプはX,Y2方向用のそれぞれ対のクラ
ンプであり、一方が他方よりも外側に存在し、内側に存
在する方のクランプが外側のクランプの内方を自由に可
動する構造とすることによって、チップの大きさの一方
の大きさが変ってもエッチング可能であることを特徴と
し、また、前記ガスは空気又はクリーンエアーであるこ
とを特徴とし、また、前記雰囲気を大気圧よりもわずか
に減圧することによって、前記ガスとの間にわずかの圧
力差を実現したことを特徴とし、また、前記エッチング
液は、ノズル状のものから噴出され、このノズル状のも
のの噴出口はリンス液又は乾燥用ガスの噴出口をも兼ね
ることを特徴とし、また、前記エッチング液を供給する
ノズル状のものの噴出角度を任意に変更できるようにし
て、試料の任意の角度のエッチングの進行を速めたり遅
らせたりすることが可能であることを特徴としている。
【0049】[作用B]本発明の手段Bによれば、クラ
ンプによって四方から保持された半導体チップの上方の
クランプと半導体チップとで形成されるほぼ密閉された
空間に、雰囲気(大気圧)よりも多少高めの圧力でノズ
ルから非反応性ガスを導入し、半導体チップとクランプ
のすき間を通して下方へ噴出させておいて、下方からは
半導体チップをエッチングする液をストリーム、シャワ
ー又はスプレーによって供給して、半導体チップをエッ
チングするので、下方からのエッチング液を非反応性ガ
スによって半導体チップの上面及びエッジには到達させ
ずにエッチングを行うことができ、従来必要とされたチ
ップの余計な部分を削除できる。
【0050】あるいは、半導体チップを保持するクラン
プにはツメ又は突起を設けたので、半導体チップの保持
状態が改善される。
【0051】あるいは、半導体チップを保持するクラン
プを、X,Y2方向用のそれぞれ対の形状とし、内側の
クランプは外側クランプの内側を自由に可動する構造と
したので、半導体チップの大きさの一方の大きさが変っ
ても対応可能である。
【0052】あるいは、クランプと半導体チップで形成
する空間に導入するガスとして空気又はクリーンエアー
を使用することもできる。
【0053】あるいは、クランプと半導体チップで形成
する空間の雰囲気を大気圧よりもわずかに減圧すること
によって先の導入するガス加圧による圧力差と等価な圧
力差と等価な圧力差の発生が可能となる。
【0054】あるいは下方から半導体チップにエッチン
グ液を供給するノズル状部品の噴出口は、後処理用のリ
ンス液又は乾燥用ガスの噴出口を兼用することができ
る。
【0055】あるいは、エッチング液を供給するノズル
状部品は、噴出角度を任意に変更できる構造とすること
で、試料の任意の角度のエッチングの進行を速めたり遅
らせたりすることができる。
【0056】[手段C]また、本発明は前記課題を解決
するための手段として、SOI基板上に形成されたMO
S型電界効果トランジスタにおいて、該トランジスタの
活性領域の電位が電極によって固定され、チャネル領域
以外の領域の少なくとも一部に前記チャネル領域と同じ
導電型でチャネル領域よりも濃い不純物領域をもつこと
を特徴としている。
【0057】また、SOI基板上に形成されたMOS型
電界効果トランジスタの活性領域の電位が電極によって
固定され、かつ、前記チャネル領域以外の領域の少なく
とも一部に、前記チャネル領域と同じ導電型で前記チャ
ネル領域より濃い不純物領域を有する半導体装置の製造
方法において、ゲート電極をマスクとして、前記チャネ
ル領域と同導電型のイオン注入により、チャネル領域よ
りも濃い不純物領域を形成する工程と、前記ゲート電極
をマスクとして、前記濃い不純物領域と反対導電型のイ
オン注入により、前記濃い不純物領域の一部を低濃度
化、もしくは反対導電型とする工程と、を有することを
特徴とする半導体装置の製造方法を、その手段とするも
のである。
【0058】[作用C]本発明の手段Cによれば、SO
I基板上のMOS型電界効果トランジスタにおける、活
性領域の電位が電極によって固定され、チャネル領域以
外の領域の一部にチャネル領域と同じ導電型でチャネル
領域より濃い不純物領域が形成されるため、基板コンタ
クトにつく寄生抵抗を小さくし、活性層の電位上昇を小
さくすることができる。
【0059】
【実施例】[実施例A1]以下、本発明による第1の実
施例を図1、図2を用いて説明する。
【0060】図1(a)は本実施例によるCMOS回路
の半導体装置の断面図である。
【0061】図1(a)において、413はn+ 型ソー
ス、ドレイン、407はp型ウェル、411はポリシリ
コンゲート電極であり、以上でNMOSFETを構成し
ている。また、414はp+ 型ソース・ドレイン、40
8はn型ウェル、412はポリシリコンゲート電極であ
り、以上でPMOSFETを構成している。両MOSF
ETはフィールド酸化膜406により完全分離され、シ
リコン基板401上の絶縁膜402上に形成されてい
る。
【0062】また、図1(a)において、p型チャネル
層407の濃度Np 、n型チャネル層408の濃度N
n 、活性層厚さTSOI として、チャネル層形成の際のイ
オン注入ドーズ量はp型ドーパントQp 、n型ドーパン
トQn としたとき、それぞれの関係はNp ≒Qp /2T
SOI ,Nn ≒Qn /2TSOI となっている。
【0063】即ち、後に工程フローで示すとおり、チャ
ネル層形成時の活性層厚さを最終状態(図1(a))の
ほぼ2倍とすることにより、同じドーパント注入量に対
し、Nn、Npをほぼ1/2とすると同時に、TSOI
ばらつきに対するNn,Npの変動量もほぼ1/2とし
ている。例えば、チャネル層形成時のウエハ面内での活
性層厚最大値を10000Å、最小値を6000Åとす
ると、ウェルイオン注入量を1.8×1012(cm-2
とした時、最小と最大の差は、4000Å、p型チャネ
ル濃度の最小はN=Q/Tより1.8E16cm-3、最
大は3.0E16cm-3である。従って、Np(max)
Np(min) =1.7となる。
【0064】最終状態での活性層の厚さは、ウエハ面内
での最大値TSOI(max)=10000−4000=600
0Å、最小値TSOI(min)=6000−4000=200
0Åとなるので、仮に、この膜厚分布の状態でチャネル
領域のイオン注入を行なうと、不純物濃度は、最大値/
最小値が6000Å/2000Å=3となる。
【0065】本発明は、絶縁膜上の単結晶半導体層に形
成された集積回路において、該集積回路を構成する複数
の能動素子の活性層膜厚の最大値をTSOI(max)、最小値
をTSOI(min)とした場合、該活性層の不純物濃度の最大
値と最小値の比がTSOI(max)/TSOI(min)以下であるこ
とを特徴とするものである。そこで、本実施例では、 能動素子の活性層膜厚の最大値 TSOI(max)=6000
Å 能動素子の活性層膜厚の最小値 TSOI(miN)=2000
Å 該活性層の不純物濃度の最大値=3.0E16cm-3 該活性層の不純物濃度の最小値=1.8E16cm-3 となり、従って、 Np(max) /Np(min) =3.0/1.8≒1.7 となり、TSOI(max)/TSOI(min)=3 以下であること
を特徴とする。
【0066】次に、図1(b)〜(d)、図2(e)〜
(g)に従い、本実施例の半導体装置の作製法を説明す
る。
【0067】まず絶縁膜402によりシリコン基板40
1と分離された単結晶シリコン403を有するSOI基
板を用意する。SOI基板としては、量産性に優れ、結
晶晶質がバルクシリコン同等のエルトラン基板(多孔質
シリコン上に形成した単結晶シリコン基板を使用した。
【0068】しかし、基板の作製法はこの限りでない。
【0069】例えば、シリコン基板同志を直接貼り合わ
せたボンディングウェハを用いても本発明の効果は充分
に得られる。ボンディングウェハ作製技術の詳細は、例
えば、W.P.MaszaraによりJournal
of Electrochemical Societ
y Vol.138 No.1,January 1991
pp341〜347に記述されている。
【0070】この基板を500Å酸化し、バッファー酸
化膜404を形成後、レジスト409を塗布し、パター
ニングし、pウェル領域を開口する(図1(b))。こ
の時点での活性層403の厚さは、本実施例では約80
00Åであるが、更に厚い方が本実施例の効果は大き
い。
【0071】次にpウェル形成のためのボロンのイオン
注入を行う。pウェルの濃度を2E16(cm-3)程度
とするために4E11(cm-3)のドーズ量、60ke
Vのエネルギーで注入した。
【0072】レジスト409をはく離した後、新たにレ
ジスト410を塗布し、パターニングし、Nウェル領域
を開口する(図1(c))。
【0073】Nウェルの濃度を2E16(cm-3)程度
とするために、4E11(cm-2)のドーズ量、80k
eVのエネルギーで注入した。レジスト410をはく離
後、1000〜1100℃でN2 ガス中、1〜4時間熱
処理することにより、活性層内のp型ウェル407、n
型ウェル408を深さ方向に均一に形成する(図1
(d))。次に1000℃〜1100℃ H2 /O2
合ガス中で酸化を行ない表面に約8000Åのシリコン
酸化膜415を形成する(図2(e))。このとき、p
型ウェル、n型ウェルは、ともに酸化前後で濃度は変化
しない。濃度がほとんど変化しないことが、本実施例で
は重要である。このためには、前工程での熱処理によ
り、両ウェルの不純物を深さ方向に充分に均一に拡散し
ておくことが望ましい。
【0074】次に酸化膜415をウェットエッチングに
より除去する。この工程で、チャネル領域のシリコン厚
さは8000Åの約半分の4000Åが消費される。本
実施例では、このエッチング工程で、最終形(図1
(a))で必要な活性層を得ている。
【0075】次に、表面を500〜1000Å酸化し、
次にLP−CVDによりシリコン窒化膜405を堆積
し、パターニングする(図2(f))。
【0076】次にフィールド酸化を1000℃〜110
0℃ H2 /O2 混合ガス中で行ない、フィールド酸化
膜406を形成し、NMOSFET領域とPMOSFE
T領域に分離する(図2(g))。
【0077】その後、LP−CVD法でポリシリコンを
2000〜5000Å堆積する。ポリシリコンをパター
ニングし、NMOSFETの電極411、PMOSFE
Tのゲート電極412を形成する。これらの電極はイオ
ン注入により、高濃度のn型又はp型不純物が導入して
あり、抵抗も充分小さくしてある(図2(g))。
【0078】次にフォトリソグラフィーとイオン注入に
より、n+ 型ソースドレイン領域413、ひき続きp+
型ソースドレイン領域414を形成する。不純物活性化
を行なった後の断面図が図1(a)である。
【0079】図示していないが、この後、層間絶縁膜を
堆積し、コンタクト孔を開口した後、アルミニウムの電
極を形成し、半導体装置が完成する。
【0080】本実施例においてはCMOS回路を示した
が、NMOS,PMOSのうち一方だけを用いた回路に
も適用できることは言うまでもない。
【0081】また、CMOSの他にもバイポーラを混載
したBiCMOS−SOI回路、BiNMOS−SO
I、BiPMOS−SOI等の回路でも適用できる。
【0082】[本実施例の効果]以上説明したように、
本発明によれば、チャネル部の不純物濃度の均一性を著
しく向上させた結果、 同じ活性層の膜厚ばらつきに対してMOSFETのし
きい値ばらつきを従来の数分の1に抑えることができ、
その結果同一ウェア内のチップ間、又はウェハ間での特
性ばらつきが極めて少ない集積回路を提供できる。
【0083】図3は、このばらつきの抑制効果を具体的
に示した図である。図に示すように、ゲート酸化膜厚を
650Å、NMOSの活性層の平均濃度を3×10
16(cm-3)、PMOSの活性層の平均濃度を2×10
16(cm-3)としたとき、しきい値ばらつき(ウェハ面
内)に対する活性層へのイオン注入時活性層の平均膜厚
(図1(b)の403に対応)との関係を、活性層(シ
リコン)厚のばらつき(±最大値−平均値又は平均値−
最小値)をパラメータとしてプロットしたものである。
【0084】従来法で横軸5000Åのときイオン注入
を行ない活性層を形成する場合にNMOSのしきい値が
±0.5V、PMOSが±0.35Vばらついていたの
に対し、本発明では、例えば活性層厚を10000Åと
したとき、NMOSのしきい値ばらつきは、±0.20
V、PMOSが±0.18Vとなり、極めて小さなばら
つきとなる。
【0085】また図より、単結晶層の膜厚ばらつきが大
きい程、本発明の効果が顕著に表れることがわかるもの
である。
【0086】更に、本実施例によれば、規格値を満足
するチップの割合即ち歩留りが飛躍的に向上する。
【0087】また、MOSFETのしきい値制御が重
要なアナログ集積回路(例えばA/Dコンバータ)への
応用も可能となり、SOI集積回路の実用的な応用範囲
も拡大する。
【0088】以上より、本発明によれば、高品質な単結
晶を安価に得られる前述のエルトラン基板のメリットを
十分に生かし、SOI集積回路の実用性を飛躍的に向上
させることが可能となる。
【0089】上述したように、本実施例は、絶縁膜上の
単結晶半導体層中に不純物イオンを導入する工程と、該
イオンを前記単結晶半導体層中の深さ方向へ均一に拡散
する工程と、前記単結晶半導体層の表面の一部を除去す
る工程とを含み、該除去工程により厚さが薄くなった層
を能動素子の活性層とすることを特徴とする半導体装置
の製造方法を示したものである。
【0090】[実施例A2]次に本発明の、第2の実施
例を図4、図5を用いて説明する。本実施例は、活性層
の厚さを故意に変化させ、異なる特性のNMOSFET
を同一チップ上に集積した場合を示す。NMOSFET
の活性層を厚くすることは、ソース・ドレイン間の耐圧
向上に有効である一方、活性層厚を薄くすることで、寄
生容量の少ない高速動作をさせることができることが知
られており、回路部の機能に応じ、同一チップ内に両者
を作りこむことが可能である。
【0091】本実施例の完成図を図4(a)に示す。図
4(a)に示すように、厚い活性層507、n+ 型ソー
ス・ドレイン513、ポリシリコンゲート電極511よ
り成る高耐圧NMOSFETと、薄い活性層508、n
+ 型ソース・ドレイン514、ポリシリコンゲート電極
512より成る高速NMOSFETの両者が2000〜
10000Åの絶縁層502を隔てて、シリコン基板5
01上に集積してある。
【0092】本実施例では、厚い活性層507、薄い活
性層508の濃度が等しくなる様に製造工程でイオン注
入量を調整してある。その結果、高耐圧MOSFET、
高速MOSFETとも同じしきい値が得られ、回路設計
が非常に容易になった。
【0093】本実施例の製造方法を図4(b)〜
(d)、図5(e)〜(g)を用いて説明する。
【0094】まず絶縁膜502よりシリコン基板501
と分離された単結晶シリコン503を有するSOI基板
を用意する。SOI基板としては、実施例1と同様にエ
ルトラン基板を用いた(しかし、基板作製法はこれに限
定されるものではない)。この基板表面を500〜10
00Å酸化してパッド酸化膜504を形成し、その上か
らLP−CVD法により、シリコン窒化膜を500〜2
000Å堆積し、活性層を厚くしたい領域のみを残しエ
ッチング除去する(図4(b))。
【0095】1000℃〜1100℃、1〜6時間のス
チーム酸化膜形成を行ない、窒化膜505により表面保
護されていない部分に4000〜15000Åのシリコ
ン酸化膜515を形成した後、窒化膜505をエッチン
グ除去する。
【0096】次に全面よりボロンをイオン注入する。ボ
ロンのイオン注入量Qは、厚い活性層503bの厚さT
SOI と所望のチャネル濃度Np により決定される。
【0097】即ちQ=NPSOI となるようにQを選
ぶ。本実施例では、TSOI =8000Åであり、Np
3E16cm-3とするためにQ=2.4E12(c
-2)としたが、TSOI ,Np ともこの限りではない
(図4(c))。
【0098】次に表面の酸化膜515を一旦全てウェッ
トエッチング除去し、再び表面を数百Å酸化し、バッフ
ァー酸化膜516を形成した後、レジスト509を塗
布、パターニングし、薄い活性層領域のみを開口する。
【0099】次にボロンをイオン注入する。イオン注入
量Qp'は薄い活性層503aの厚さTSOI'及び所望のチ
ャネル濃度Np'=(Np )により決定され本実施例では
SOI'=4000ÅとしたためQp'=1.2E12(c
-2)としたが、TSOI'はこの数値に限定されない(図
4(d))。
【0100】次にレジストを除去し、1000℃〜11
00℃で数時間の熱処理を行ない、イオン注入したボロ
ンが深さ方向に充分に均一になる様にし、不純物濃度の
等しい厚い活性領域507と薄い活性層域508を形成
する(図5(e))。
【0101】次に再びLP−CVDによりシリコンちっ
化膜517を堆積し、MOSFET間の分離部の窒化膜
厚をパターニング除去する(図5(f))。
【0102】1000℃〜1100℃のスチーム酸化に
より素子間分離のためのフィールド酸化膜506を形成
した後、窒化膜517を除去する。その後、ゲート電極
となるポリシリコンをLP−CVD法により堆積する。
ポリシリコンをパターニングし、高耐圧NMOSFET
のゲート電極511、高速NMOSFETのゲート電極
512を形成する(図5(g)).次にフォトリソグラ
フィーとイオン注入により、n+ 型ソースドレイン領域
513,514を形成した後、不純物活性化の熱処理を
行ない、所望の構造(図4(a))を得る。
【0103】本実施例は、NMOSFETのみの構成を
示したが、発明の効果はこれに限られるものではなく、
PMOSFETの構成、NMOSFET、PMOSFE
Tの混在する構成でも発揮されることは言うまでもな
い。
【0104】第2の実施例のポイントは、活性層の厚さ
を故意に変える様にした場合に、厚さに対しイオン注入
量を調整し、濃度を一定にすることである。
【0105】第2の実施例の効果は、 高耐圧MOSFETと高速MOSFETが混在するS
OI集積回路において、しきい値を等しくすることが出
来、設計が容易になると同時に、設計の自由度が増す。
【0106】また活性層の濃度と厚さを独立に決める
ことができるので、高速MOSFETをより最適設計す
る或いは、高耐圧MOSFETをより最適設計すること
ができる。
【0107】上述したように、本実施例は、絶縁膜上の
単結晶半導体層中に、厚さの異なる複数の単結晶半導体
層領域を形成する工程と、該厚さの異なる領域毎に異な
る注入量でイオン注入を行う工程と、前記複数の単結晶
半導体層領域に少なくとも能動素子を形成することを特
徴とする半導体装置の製造方法について述べたものであ
り、これにより前述した本発明の作用を得るものであ
る。
【0108】[実施例A3]次に、本発明の第3の実施
例は、活性層の厚さのばらつきがあまり大きくない(例
えば分散/平均=10%以下)場合に、従来例の構造と
同じものを最小の濃度ばらつきで形成する方法に関する
ものである。
【0109】実施例A3による集積回路の断面図は従来
例の図11(e)の最終断面図と同じであり、各部の名
称も同じである。
【0110】製造工程も従来例に従い図10(a)〜
(c)、図11(d)〜(e)のフローをたどる。しか
し本実施例では図10(b)及び図10(c)のNMO
SFET、PMOSFETのチャネル濃度を決定するイ
オン注入の条件が異なる。
【0111】本実施例では、図6に示すイオン注入プロ
ファイルで2度イオン注入をおこなう。このイオン注入
の特徴は、イオン注入による飛程Rp (Project
edRange)を、活性層907,908の厚さT
SOI の関係が Rp1≪TSOI なる第1のイオン注入 Rp2≒TSOI なる第2のイオン注入よりなることであ
る。このとき活性層内の所望の濃度をNp とすると、第
1のイオン注入量をQ1 (cm-2)、第2のイオン注入
量をQ2 (cm-2)として、 Q1 +Q2 /2=NpSOI …(0) となる様に選ぶ。
【0112】更にQ1 とQ2 は以上の様にして決定す
る。
【0113】図7は第2のイオン注入のプロファイルを
詳細に示しており、活性層厚さがTSOI のときQSOI
2 /2のイオンが活性層内に入り、活性層厚がこれよ
り大きいTSOI +ΔTSOI のときQSOI +ΔQSOI が、
これより小さいTSOI −ΔTSOI のときQSOI −ΔQ
SOI が入ることを示している。
【0114】2回のイオン注入の全注入量が、後の熱処
理により、活性層内で均一に拡散するので活性層厚がT
SOI のとき、最終状態での濃度Np1は Np1=(Q1 +QSOI )/TSOI …(1) 活性層厚がTSOI +ΔTSOI のとき、最終状態での濃度
p2は Np2=(Q1 +QSOI +ΔQSOI )/(TSOI +ΔTSOI ) …(2) 活性層厚がTSOI −ΔTSOI のとき最終状態での濃度N
p3は、 Np3=(Q1 +QSOI −ΔQSOI')/(TSOI −ΔTSOI ) …(3) (1)〜(3)の濃度が全て一致していることが濃度バ
ラつきを抑制するための理想状態である。 Np1=Np2より(ΔTSOI /TSOI )=ΔQSOI /(Q1 +QSOI )…(4) Np1=Np3より(ΔTSOI /TSOI )=ΔQSOI'/(Q1 +QSOI )…(5) (4),(5)によりNp1=Np2=Np3が成立するの
は、ΔQSOI =ΔQSOI'の場合だけであり、これは、イ
オン注入のピーク位置がTSOI と等しい場合、即ちT
SOI =Rp2に相当する。
【0115】実際には、TSOI がRP と実質的に等しく
なる様に設定する。また、ウエハ面内の平均的な活性層
厚をTSOI とすればよい。また、TSOI がRP からずれ
ると、ガウス分布の形状から考えて、ΔQSOI とΔQ
SOI'が大きく異なってくるので、実際的には、TSOI
ガウス分布の変曲点(RP ±ΔRP )の外側に出ないよ
うにすることで、ΔQSOI とΔQSOI'が実質的に大きく
異ならない様にするのが望ましい。
【0116】従って、実際的なTSOI ,RP ,ΔRP
関係は、 RP −ΔRP <TSOI <RP +ΔRP となる。
【0117】通常イオン注入エネルギーとイオン種が決
定すればイオン注入プロファイルが一意的に決まるの
で、活性層厚さのばらつきの実力(=ΔTSOI /T
SOI )を知ることが出来、QSOI とΔQSOI の関係がわ
かる。以上のプロセスより(4)においてΔTSOI /T
SOI ,ΔQSOI /QSOI を知り、ΔQSOI /Q1 を知る
ことができる。Q2 =2QSOI であるので、以上と
(0)式からQ1 ,Q2 を決定することができる。
【0118】数値例;本発明者らの実験では、 TSOI =4000Å ΔTSOI =2000Å ボロンでRp =TSOI =4000Åとするために注入エ
ネルギを100keVとした。このときΔRp =940
Å ∴ΔQSOI /QSOI =0.80 ∴Q1 =0.75 ΔQSOI =0.60 QSOI =1.
2Q2p =3E16cm-3としたので、Q1 =8.4E11
cm-22 =7.0E11cm-2とした。
【0119】この結果、濃度ばらつきは、従来法の10
分の1以下になり、ウェハ面内のしきい値ばらつきも1
0分の1以下になり、SOI集積回路の実用化を大幅に
進展させることが出来た。
【0120】上述したように、本実施例は、絶縁膜上の
単結晶半導体層中に、第1のイオン注入を行う工程と、
該第1のイオン注入と同導電型を有する不純物を注入す
る第2のイオン注入工程と、該第1、第2の注入イオン
を前記単結晶半導体層中の深さ方向へ均一に拡散する工
程とを含み、前記単結晶半導体層を能動素子の活性層と
する半導体装置の製造方法において、前記第1のイオン
注入時の前記単結晶半導体層の厚さをTSOI としたと
き、前記第1のイオン注入の飛程Rp1がTSOI より充分
小さく、前記第2のイオン注入の飛程RP2とTSOI が実
質的に等しいことを特徴とする半導体装置の製造方法を
示したものである。
【0121】また更に、前記第2のイオン注入の飛程R
p2と偏差ΔRp2とTSOI の関係が、 Rp2−ΔRp2<TSOI <Rp2+ΔRp2 を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法を示し
たものである。
【0122】[実施例A4]本発明の第4の実施例は、
エピタキシャル成長による均一な濃度の一導電型チャネ
ルと、第1の実施例で示した、厚い活性層へのイオン注
入とその後の薄膜化プロセスを利用した反対導電型チャ
ネルを組合わせたSOICMOS集積回路の製造工程例
である。
【0123】最終断面図を図9(g)に示す。図におい
て、ポリシリコンゲート電極811、n+ 型ソース・ド
レイン813、p型チャネル807より形成されるNM
OSFET、ポリシリコンゲート812、p+ ソースド
レイン814、n型チャネル領域803より成るPMO
SFETがフィールド酸化膜806により互いに分離さ
れ、絶縁層802により電気的に分離されたシリコン単
結晶基板801上に集積してある。
【0124】本実施例では、シリコン活性層の厚さは2
000〜4000Å、絶縁層802は8000ÅのSi
2 、p型チャネル層の不純物濃度は2E16(c
-3)、n型チャネル層の不純物濃度は1E15(cm
-3)である。
【0125】図8(a)〜(d)、図9(e)〜(g)
に従い製造工程を説明する。
【0126】まず絶縁膜802によりシリコン基板80
1と分離された単結晶シリコン803を有するSOI基
板を用意する。SOI基板としては、エルトラン基板を
使用した。但し、今までの実施例と同様、基板作製法は
この限りではない。803の導電型はp型であるが、不
純物濃度は1E16cm-3以上である(図8(a))。
【0127】次にn型不純物を2E16〜1E17cm
-3含むエピタキシャル層804を堆積させる。膜厚は5
000Å〜20000Å程度である。このエピタキシャ
ル層の膜厚を精密に制御することは均一な集積回路を作
製する上で重要である。本発明者らは、低温(850〜
950℃)の減圧下のエピタキシャル成長により平均6
000Åの膜厚に対し、ウェハ面内でのばらつきを±3
00Å以下に抑えた。このとき、エピタキシャル成長時
の熱によりエピタキシャル層内のn型不純物が単結晶シ
リコン803中へ拡散し、n型となる(図8(b))。
【0128】次に表面を500〜1000Å熱酸化し、
バッファー酸化膜805を形成した後、レジスト809
をパターニングし、NMOSFETとなる領域を開口
し、ボロンをイオン注入する(図8(c))。
【0129】p型チャネルの濃度を2E16cm-3とす
るため、1.5E12cm-2のドーズ量、60keVの
エネルギーで注入した。
【0130】レジスト809を除去した後、熱処理を行
ない、注入したボロンを充分に拡散させる(図8
(d))。
【0131】次に1000℃〜1100℃ H2 /O2
混合ガス中で酸化を行ない、表面に約8000Åのシリ
コン酸化膜を形成した後、フッ酸によりこの酸化膜を除
去し、約3000〜5000Åの厚さを有する活性層の
構造となる。次に表面を500〜1000Å酸化し(8
16)、LP−CVD法によりシリコンちっ化膜815
を堆積しパターンニングする(図9(e))。
【0132】次に1000℃〜1100℃ H2 /O2
混合ガス中でフィールド酸化膜806を形成し、NMO
SFETとPMOSFETを分離する。
【0133】その後、LP−CVD法でポリシリコンを
2000〜5000Åを堆積し、パターニングした構造
が図9(f)である。これらの電極はイオン注入により
高濃度のn型又はp型不純物が導入してあり、抵抗が充
分小さくしてある。
【0134】次にフォトリソグラフィーとイオン注入に
より、n型ソースドレイン領域813、ひきつづきp型
ソースドレイン領域814を形成する。不純物活性化後
の断面図が図9(g)である。
【0135】上述したように、本実施例は、絶縁膜上の
単結晶半導体層上に、第1の導電型のエピタキシャル層
の成長を行う工程と、該エピタキシャル層の一部に第2
の導電型の不純物をイオン注入する工程と、該注入イオ
ンを、前記エピタキシャル層/単結晶半導体層中の深さ
方向へ均一に拡散する工程と、前記エピタキシャル層/
単結晶半導体層の表面の一部を除去する工程とを含み、
該除去工程により厚さが薄くなった前記エピタキシャル
層/単結晶半導体層を能動素子の活性層とすることを特
徴とする半導体装置の製造方法を示したものである。
【0136】本発明の効果は、 n型チャネル領域はエピタキシャル層で形成されるた
め、不純物濃度は活性層厚にかかわらず、ウェハ面内、
ウェハ間で極めて均一になる。
【0137】p型チャネル領域は厚い活性層へのイオ
ン注入により形成された後、薄膜化されるので、活性層
厚のばらつきによる不純物濃度ばらつきは、従来例の数
分の1程度に抑えられる。
【0138】チャネル領域形成用マスクはp型用に1
枚だけであるのでマスク枚数が削減でき、低コスト化に
有利なプロセスである。
【0139】[実施例B1]図13に本発明の一実施例
の構成概略図を示す。
【0140】821は被エッチング物である厚さ625
μm、大きさ15mm×12mm程度のSiチップであ
る。822はエッチングマスクである厚さ1μm程度の
SiO2 膜である。823はエッチングされるべき部分
であり、大きさはチップエッジ825から1mmほど離
れた13mm×10mmである。チップエッジ825は
四方からクランプ824によって保持されている。エッ
ジ825は通常±10μm程度の精度でほぼ垂直にSi
ウェハから切出されるために、形状は非常に良好であ
る。そのため、エッジ825とクランプ824のすきま
は、チップのコーナー部を除けば、非常に小さい。
【0141】次にクランプ824によって形成されたほ
ぼ密閉された空間826に外圧(大気圧)よりも多少高
めの圧力でノズル827から空気又は窒素等の不活性ガ
スを導入する。圧力は前述のチップ保持をくずすほど高
くてはいけない。導入されたガスはエッジ825とクラ
ンプ824の間のすきまから噴出する。
【0142】次にエッチャントであるKOH水溶液を下
方からノズル828によって噴出させる。液は前記試料
821の下面にストリーム又はシャワー又はスプレーと
なって当たるが、試料の上面及びエッジ825には、噴
出しているガスのために到達しない。従ってエッチング
液に侵される試料821の上面に形成された集積回路8
29も侵されることはない。本実施例によれば試料をク
ランプで保持する開放系であるので自動化が容易であ
る。試料は余分な時間を必要とすることなく容易に保
持、脱着できる。また、従来例の治具のように〜4mm
にも及ぶ余計なOリング代を必要とせず、エッチングパ
ターン823とエッジの距離はわずか1mm以下で良
い。
【0143】また不活性雰囲気でエッチングを行うので
エッチャントから発生する腐食性ミスト及びガスを防ぐ
ことができる。
【0144】またエッチング方法も吹付けるノズル82
8を変更することによって、ストリーム、シャワー、ス
プレーと、試料に合わせた方法に容易に変更できる。
【0145】またノズルから純水を吹出させることでリ
ンスを、ガスを吹出させることで乾燥も容易に出来る。
【0146】また従来の治具とは異なりチップにとって
重要な両主面に触ることがないために、チップに不必要
な汚染を発生させることもない。またエッチャントは下
方から吹付けられるため、余分なエッチャントは速やか
に試料及びクランプから落下するために付近に長く留ま
って試料等を不必要に侵すこともない。
【0147】また任意の角度でノズルからエッチャント
を吹付けることで任意の角度の方向にエッチングを進行
させることも可能である。
【0148】またエッチング液を吹付けるのをやめて、
直ちにリンス液に切換えることで正確なエッチング終点
を得ることができる。
【0149】本発明の他の実施例として、エッチャント
のKOH水溶液以外にも、エッチング異方性を示すアル
カリ性エッチャント、例えばエチレンジアミン、ピロカ
テコール、水の混合液、あるいはTMAH(テトラメチ
ルアンモニウムハイドロキサイド)水溶液等を用いるこ
とも考えられる。
【0150】[実施例B2]また、保持状態を改善する
ために図14に示す実施例B2のように支持するクラン
プ832に、試料831を保持するためのつめ833、
突起834等を設けることも考えられる。
【0151】[実施例B3]また試料の大きさが変って
もクランプ可能な実施例として、図15に示したような
構成のクランプ842,843も考えられる。図15
は、被エッチング材としての試料(半導体チップ)84
1の側壁を、2組のクランプ842と843が囲んで保
持している状態を示した上面図である。図に示すよう
に、内側のクランプ843は、外側のクランプ842の
内側を移動可能であり、これにより、試料841のサイ
ズ変更に対応することができる。
【0152】[実施例B4]また導入するガスを加圧す
るだけでなく、雰囲気を減圧することによって、等価的
な圧力差を得ることもできる。
【0153】このような構成を取れば、下方に存在する
エッチング液が直接接触する領域から発生するミスト及
びガス等を安全に除去できる。
【0154】[実施例C1]図17に本発明による実施
例C1を示す。N型MOSFETの例について説明する
と、まず、SOI基板上に素子分離領域851を形成
し、活性領域852を作る(図17(b))。
【0155】次に、ゲート酸化膜853を形成後、活性
領域852に1×1016(cm-3)程度の濃度になるよ
うに、P型のイオン注入を行い、次に、ゲートとなる電
極854(例えばポリシリコン電極)を形成する。これ
に、ゲートをマスクとして、活性領域852よりも濃く
なるようにP型イオンを注入して濃いP型領域855を
形成する。この濃度は接合耐圧の低下を考え、1×10
17(cm-3)程度が理想的である(図17(c))。
【0156】さらにこのP型領域を打ち消すように、ゲ
ート電極854をマスクとしてN型のイオンを注入し電
界緩和層856を形成する。この濃度は1×1017(c
-3)程度が理想的である(図17(d))。
【0157】さらに、選択的にN型のイオンを1×10
20(cm-3)程度の濃度になるように注入し、ソース領
域857とドレイン領域858を形成する(図17
(e))。
【0158】このような製法により、ドレイン端での電
界の集中を低濃度層によって緩和することができ、また
低濃度電界緩和層856の下層に活性領域よりも濃度の
濃い不純物領域855を形成することができる。これに
より、インパクトイオン化の発生する点から基板コンタ
クトまでの寄生抵抗を低減することができ、耐圧が向上
する。
【0159】実際に、基板コンタクトの寄生抵抗を計算
すると、ボロン1×1017(cm-3)の抵抗率は0.2
Ω・cmであり、単位Wあたりの抵抗はρ=7kΩとな
る。このことから、従来例の6倍の基板電流(Isub
=6μA)まで、寄生バイポーラを動作させないことが
できる。
【0160】一方、基板電流Isubは、次の式で表せ
ることが知られている。
【0161】Isub=Aexp(−B/VD) ここで、A,Bは定数。VDはドレイン電圧である。従
来例のトランジスタではBの値はおよそ50である。従
来例のトランジスタの耐圧が10Vであるのに対し、本
実施例のトランジスタの耐圧は15.6Vになる。
【0162】この例では、NMOSについて説明した
が、PMOSにおいても活性層につくる濃い不純物領域
をN型にすることで同じ効果が得られることは言うまで
もない。
【0163】[実施例C2]図18に本発明による実施
例C2を示す。N型MOSFETの例について説明する
と、まず、実施例C1と同様にSOI基板上に素子分離
領域851を形成し、活性領域852を作る。
【0164】次に、ゲート酸化膜853を形成後、活性
領域852に1×1016(cm-3)程度の濃度になるよ
うに、P型のイオン注入を行い、次に、ゲートとなる電
極854(例えばポリシリコン電極)を形成する。
【0165】これに、ゲート854をマスクとして、活
性領域852よりも濃くなるようにP型イオンを注入し
て濃いP型領域855を形成する。この濃度は接合耐圧
の低下を考え1×1017(cm-3)程度が理想的であ
る。
【0166】さらにこのP型領域を打ち消すように、ゲ
ート電極854をマスクとしてN型のイオンを注入し電
界緩和層856を形成する。この濃度は1×1017(c
-3)程度が理想的である。
【0167】さらに、ゲート電極854のまわりにサイ
ドウォール859を形成し、サイドウォール859をマ
スクとして、選択的にN型のイオンを1×1020(cm
-3)程度の濃度になるように注入し、図18に示すよう
にソース領域857とドレイン領域858を形成する
(図18(c))。
【0168】このような製法により、ドレイン端での電
界の集中を低濃度層によって緩和することができ、また
低濃度電界緩和層856の下層に活性領域852よりも
濃度の濃い不純物領域855を形成することができる。
これにより、インパクトイオン化の発生する点から基板
コンタクトまでの寄生抵抗を低減することができ、耐圧
が向上する。
【0169】この例では、NMOSについて説明した
が、PMOSにおいても活性層につくる濃い不純物領域
をN型にすることで同じ効果が得られることは言うまで
もない。
【0170】[実施例C3]図19に本発明による実施
例C3を示す。N型MOSFETの例について説明する
と、まず、SOI基板上に素子分離領域851を形成
し、活性領域852を作る。
【0171】次に、ゲート酸化膜853を形成後、活性
領域852に1×1016(cm-3)程度の濃度になるよ
うに、P型のイオン注入を行い、次に、ゲートとなる電
極854(例えばポリシリコン電極)を形成する。
【0172】これに、ゲート854をマスクとして、活
性領域852よりも濃くなるようにP型イオンを注入し
て濃いP型領域855を形成する。この濃度は接合耐圧
の低下を考え、1×1017(cm-3)程度が理想的であ
る。
【0173】さらにこのP型領域を打ち消すように、ゲ
ート電極854をマスクとして熱拡散係数の異なる2種
類のN型イオンを注入する。このようにして図19に示
すように、熱拡散後は、拡散速度の差から、低濃度のソ
ース、ドレイン領域876と高濃度のソース、ドレイン
領域877が形成される。この低濃度領域876の濃度
は1×1017(cm-3)程度が理想的である。
【0174】このような製法により、ドレイン端での電
界の集中を低濃度層によって緩和することができ、また
低濃度電界緩和層の下層に活性領域よりも濃度の濃い不
純物領域を形成することができる。これにより、インパ
クトイオン化の発生する点から基板コンタクトまでの寄
生抵抗を低減することができ、耐圧が向上する。
【0175】この例では、NMOSについて説明した
が、PMOSにおいても活性層につくる濃い不純物領域
をN型にすることで同じ効果が得られることは言うまで
もない。
【0176】[実施例C4]つぎに本発明の実施例C4
について説明する。前述の実施例C1〜C3では、ソー
ス、ドレインの両側にオフセットがあるMOSについて
説明したが、最も電界集中の起こるドレイン端にのみ、
低濃度電界緩和層をもつMOSFETにおいても本発明
は効果的である。
【0177】図20に本発明による実施例C4を示す。
N型MOSFETの例について説明すると、まず、SO
I基板上に素子分離領域851を形成し、活性領域85
2を作る。
【0178】次に、ゲート酸化膜853を形成後、活性
領域852に1×1016(cm-3)程度の濃度になるよ
うに、P型のイオン注入を行い、次に、ゲートとなる電
極854(例えばポリシリコン電極)を形成する。
【0179】これに、ゲートをマスクとして、活性領域
852よりも濃くなるようにP型イオンを注入して濃い
P型領域855を形成する。この濃度は接合耐圧の低下
を考え1×1017(cm-3)程度が理想的である。
【0180】さらにこのP型領域を打ち消すように、ゲ
ート電極854をマスクとしてN型のイオンを注入し電
界緩和層856を形成する。この濃度は1×1017(c
-3)程度が理想的である。
【0181】さらに、ゲート電極セルフアラインでソー
ス領域882を、選択的にドレイン領域883を、1×
1020(cm-3)程度の濃度になるようにN型のイオン
注入によって図20のように形成する。
【0182】このような製法により、ドレイン端での電
界の集中を低濃度層によって緩和することができ、また
低濃度電界緩和層の下層に活性領域よりも濃度の濃い不
純物領域を形成することができる。これにより、インパ
クトイオン化の発生する点から基板コンタクトまでの寄
生抵抗を低減することができ、耐圧が向上する。
【0183】この例では、NMOSについて説明した
が、PMOSにおいても活性層につくる濃い不純物領域
をN型にすることで同じ効果が得られることは言うまで
もない。
【0184】[実施例C5]本発明の実施例C5につい
て説明する。実施例C1〜C4では、低濃度電界緩和層
をもつMOSFETに本発明を実施した際の例を説明し
たが、低濃度電界緩和層を持たないMOSFETにおい
ても本発明は有効である。
【0185】図21に本発明による実施例C5を示す。
N型MOSFETの例について説明すると、まず、SO
I基板上に素子分離領域851を形成し、活性領域85
2を作る。
【0186】次に、ゲート酸化膜853を形成後、活性
領域852に1×1016(cm-3)程度の濃度になるよ
うに、P型のイオン注入を行い、次に、ゲートとなる電
極854(例えばポリシリコン電極)を形成する。
【0187】これに、ゲートをマスクとして、活性領域
852よりも濃くなるようにP型イオンを注入して濃い
P型領域855を形成する。この濃度は接合耐圧の低下
を考え1×1017(cm-3)程度が理想的である。
【0188】さらにこのP型領域を打ち消すように、ゲ
ート電極をマスクとしてN型のイオンを注入し図21に
示すようなソース領域880とドレイン領域881を、
1×1020(cm-3)程度の濃度になるようにN型のイ
オン注入によって形成する。この際、ソース、ドレイン
の深さをシリコン層の膜厚よりも浅くすることにより、
ソース、ドレイン下に濃いP層を残す。
【0189】このような製法により、ドレイン端での電
界の集中を低濃度層によって緩和することができ、これ
により、インパクトイオン化の発生する点から基板コン
タクトまでの寄生抵抗を低減することができ、耐圧が向
上する。
【0190】この例では、NMOSについて説明した
が、PMOSにおいても活性層につくる濃い不純物領域
をN型にすることで同じ効果が得られることは言うまで
もない。
【0191】[実施例C6]本発明の第6の実施例C6
について説明する。前述の実施例C1,C2において、
濃いソース、ドレイン領域がシリコン層の下までとどか
ないようにMOSFETを形成すると本発明はさらに効
果的になる。図22に本発明による実施例C6を示す。
【0192】N型MOSFETの例について説明する
と、まず、SOI基板上に素子上に素子分離領域851
を形成し、活性領域852を作る。
【0193】次に、ゲート酸化膜853を形成後、活性
領域852に1×1016(cm-3)程度の濃度になるよ
うに、P型のイオン注入を行い、次に、ゲートとなる電
極854(例えばポリシリコン電極)を形成する。
【0194】これは、ゲートをマスクとして、活性領域
852よりも濃くなるようにP型イオンを注入して濃い
P型領域855を形成する。この濃度は接合耐圧の低下
を考え1×1017(cm-3)程度が理想的である。さら
にこのP型領域を打ち消すように、ゲート電極をマスク
としてN型のイオンを注入し電界緩和層856を形成す
る。この濃度は1×1017(cm-3)程度が理想的であ
る。
【0195】さらに、選択的にN型のイオンを1×10
20(cm-3)程度の濃度になるように注入し、ソース領
域878とドレイン領域879を形成する。
【0196】このような製法により、ドレイン端での電
界の集中を低濃度層によって緩和することができ、また
低濃度電界緩和層および、ベース領域、ドレイン領域の
下層に活性領域よりも濃度の濃い不純物領域を形成する
ことができる。これにより、インパクトイオン化の発生
する点から基板コンタクトまでの寄生抵抗を低減するこ
とができ、耐圧が向上する。
【0197】この例では、NMOSについて説明した
が、PMOSにおいても活性層につくる濃い不純物領域
をN型にすることで同じ効果が得られることは言うまで
もない。
【0198】
【発明の効果】[効果A]以上説明したように、本発明
によれば、チャネル部の不純物濃度の均一性を著しく向
上させた結果、同じ活性層の膜厚ばらつきに対してMO
SFETのしきい値ばらつきを従来の数分の1に抑える
ことができ、その結果同一ウェア内のチップ間、又はウ
ェハ間での特性ばらつきが極めて少ない集積回路を提供
できることになり、更に、規格値を満足するチップの割
合即ち歩留りが飛躍的に向上する。
【0199】また、MOSFETのしきい値制御が重要
なアナログ集積回路(例えばA/Dコンバータ)への応
用も可能となり、SOI集積回路の実用的な応用範囲も
拡大する。
【0200】また、高耐圧MOSFETと高速MOSF
ETをSOI基板上に混在させて、しきい値を等しくす
ることが可能であり、活性層の厚さと濃度を独立に決定
できるので高速MOSFET、高耐圧MOSFETをよ
り最適設計することが可能となる。
【0201】また、エピタキシャル成長を用いる方法で
は、n型チャネル領域はエピタキシャル層が形成される
ため、不純物濃度が活性層の厚さに拘らず、ウェハ面
内、ウェハ間で極めて均一になり、チャネル形成用マス
クもP型用に1枚で足りるのでマスク枚数も削減され
る。
【0202】このように、高品質な単結晶を安価に得ら
れるため、SOI集積回路の実用性を飛躍的に向上させ
ることができる。
【0203】[効果B]また、本発明によれば、半導体
チップのエッチング工程時に従来のような余分なチップ
面積を必要としないために、チップ面積を小さくするこ
とが出来、より多くの安価なチップを提供できる。
【0204】またエッチング時の作業性、生産性も向上
し、汚染を発生しない清浄なエッチング方法であるので
チップの信頼性も向上する。
【0205】また制御性の良好なエッチング方法である
ので、従来実現が困難であった広範なエッチング加工に
も応用が可能である。
【0206】[効果C]また、SOI基板上のMOSト
ランジスタのインパクトイオン化によって発生した電荷
を、より小さな抵抗を介して基板コンタクトに排出する
ことが可能なため、MOSトランジスタのサイズを大き
くすることなくインパクトイオン化により電荷が発生し
て基板電流が流れている状態でも、チャネル部の電位の
上昇を抑制することができ、高耐圧のMOSトランジス
タを得ることができる。
【0207】また、寄生抵抗が小さいため、MOSトラ
ンジスタのゲート幅が大きくても、基板コンタクトの数
を増やす必要がなく、高集積化を図ることができ、製品
の小型化、低コスト化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例A1によるSOI集積回路の断
面図および製造方法を示す図である。
【図2】図1に示すSOI集積回路の製造方法を示す図
である。
【図3】図1に示す実施例のしきい値ばらつき特性曲線
である。
【図4】本発明の実施例A2によるSOI集積回路の断
面図および製造方法を示す図である。
【図5】図4に示す実施例A2の製造方法を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施例A3のイオン注入プロファイル
を示す図である。
【図7】本発明の実施例A3のイオン注入プロファイル
を示す別の図である。
【図8】本発明の実施例A4によるSOI集積回路の製
造方法を示す図である。
【図9】図8に示す本発明の実施例A4によるSOI集
積回路の断面図および製造方法を示す図である。
【図10】従来のSOI集積回路の製造方法を示す図で
ある。
【図11】図10に示す従来のSOI集積回路の断面図
および製造方法を示す図である。
【図12】従来のSOI集積回路における異なる活性層
の厚さを有する構造の断面図である。
【図13】本発明の実施例B1による半導体チップのエ
ッチング方式の構成図である。
【図14】本発明の実施例B2によるクランプの保持状
態を示す図である。
【図15】本発明の実施例B3によるX,Y2方向用の
クランプ対の構成を示す図である。
【図16】従来のエッチング用治具を示す図である。
【図17】本発明の実施例C1によるSOI基板上のM
OSFETの製造方法を示す断面模式図である。
【図18】本発明の実施例C2によるSOI基板上のM
OSFETの製造方法を示す断面模式図である。
【図19】本発明の実施例C3によるSOI基板上のM
OSFETの製造方法を示す断面模式図である。
【図20】本発明の実施例C4によるSOI基板上のM
OSFETの製造方法を示す断面模式図である。
【図21】本発明の実施例C5によるSOI基板上のM
OSFETの断面模式図である。
【図22】本発明の実施例C6によるSOI基板上のM
OSFETの断面模式図である。
【図23】従来のMOSFETの上面図である。
【図24】図23に示す従来例の断面図である。
【図25】従来のMOSFETの上面図である。
【符号の説明】
401 シリコン基板 402 絶縁膜 403 単結晶シリコン 404 バッファ酸化膜 405 シリコン窒化膜 406 フィールド酸化膜 407 p型チャネル 408 n型チャネル 409 レジスト 410 レジスト 411 ポリシリコンゲート電極 412 ポリシリコンゲート電極 413 n+ 型ソースドレイン 414 p+ 型ソースドレイン 415 シリコン酸化膜 416 パッド酸化膜 501 シリコン基板 502 絶縁膜 503 単結晶シリコン 503a 薄い単結晶シリコン 503b 厚い単結晶シリコン 504 パッド酸化膜 505 シリコン窒化膜 506 フィールド酸化膜 507 厚い活性層 508 薄い活性層 509 レジスト 511 ポリシリコンゲート電極 512 ポリシリコンゲート電極 513 厚い活性層を有するMOSFETのn+ 型ソー
ス/ドレイン 514 薄い活性層を有するMOSFETのn+ 型ソー
ス/ドレイン 515 シリコン酸化膜 516 パッド酸化膜 801 シリコン基板 802 絶縁膜 803 単結晶シリコン 804 エピタキシャル層 805 バッファ酸化膜 806 フィールド酸化膜 807 p型活性層 809 レジスト 811,812 ポリシリコンゲート電極 813 n+ 型ソース/ドレイン 814 p+ 型ソース/ドレイン 815 シリコン酸化膜 816 パッド酸化膜 821,831,841 試料 822 マスク 823 パターン 824,832,842,843 クランプ 825 エッジ 826 空間 827,828 ノズル 829 集積回路 833 ツメ 834 突起 851 素子分離領域 852 活性領域 853 ゲート酸化膜 854 ポリシリコン電極 855 濃い(p型)不純物領域 856 電解緩和層 857 ソース領域 858 ドレイン領域 859 サイドウォール 876 低濃度ソース/ドレイン領域 877 高濃度ソース/ドレイン領域 878 ゲート電極セルファラインによるソース領域 879 選択的ドレイン領域 880 イオン注入によるソース領域 881 イオン注入によるドレイン領域 882 選択的ソース領域 883 選択的ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 9170−4M H01L 27/08 321 B 9056−4M 29/78 311 Y

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜上の単結晶半導体層に形成された
    複数の能動素子を有する半導体装置において、 該複数の能動素子の活性層膜厚の最大値をTSOI(max)
    最小値をTSOI(min)とした場合、該活性層の不純物濃度
    の最大値と最小値の比がTSOI(max)/TSOI(min)以下で
    あることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 同一基体上に複数の活性層領域を有する
    半導体装置の製造方法において、 絶縁膜上の単結晶半導体層中に不純物イオンを導入する
    工程と、 該イオンを前記単結晶半導体層中の深さ方向へ均一に拡
    散する工程と、 前記単結晶半導体層の表面の一部を除去する工程と、 該除去工程により厚さが薄くなった層を前記複数の能動
    素子の活性層とする工程と、を有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁膜上の単結晶半導体層中に、厚さの
    異なる複数の単結晶半導体層領域を形成する工程と、 該厚さの異なる領域毎に異なる注入量でイオン注入を行
    う工程と、 前記複数の単結晶半導体層領域に少なくとも能動素子を
    形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 絶縁膜上の単結晶半導体層中に、第1の
    イオン注入を行う工程と、 該第1のイオン注入と同導電型を有する不純物を注入す
    る第2のイオン注入工程と、 該第1、第2の注入イオンを前記単結晶半導体層中の深
    さ方向へ均一に拡散する工程とを含み、 前記単結晶半導体層を能動素子の活性層とする半導体装
    置の製造方法において、 前記第1のイオン注入時の前記単結晶半導体層の厚さを
    SOI としたとき、前記第1のイオン注入の飛程Rp1
    前記TSOI より充分小さく、 前記第2のイオン注入の飛程Rp2と前記TSOI は実質的
    に等しく、 前記第2のイオン注入の飛程Rp2と偏差ΔRp2とTSOI
    の関係が、 Rp2−ΔRp2<TSOI <Rp2+ΔRp2 を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 絶縁膜上の単結晶半導体層上に、第1の
    導電型のエピタキシャル層の成長を行う工程と、 該エピタキシャル層の一部に第2の導電型の不純物をイ
    オン注入する工程と、 該注入イオンを、前記エピタキシャル層/単結晶半導体
    層中の深さ方向へ均一に拡散する工程と、 前記エピタキシャル層/単結晶半導体層の表面の一部を
    除去する工程とを含み、 該除去工程により厚さが薄くなった前記エピタキシャル
    層/単結晶半導体層を能動素子の活性層とすることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体チップのエッチング工程を含む半
    導体装置の製造方法において、 前記半導体チップの側壁(エッジ)を保持手段により保
    持し、 前記チップと前記保持手段により形成される空間に、該
    空間外の雰囲気よりもわずかに高い圧力によって非反応
    性ガスを導入し、前記チップと前記保持手段との隙間を
    通して下方に前記ガスを噴出させ、 かつ前記チップの下方からエッチング液を、ストリー
    ム、又はシャワー、又はスプレーによって供給して、該
    チップのエッチングを行うことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記保持手段に、前記チップを保持する
    ための突起が付いていることを特徴とする請求項6に記
    載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記保持手段に、前記チップを保持する
    ためのツメが付いていることを特徴とする請求項6に記
    載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記保持手段は、X,Y2方向用のそれ
    ぞれ対のクランプであり、一方の対が他方よりも外側に
    存在し、内側の前記クランプが外側の前記クランプの内
    側を移動することによって、チップサイズの変更に対応
    することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記ガスは、空気又はクリーンエアー
    であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 前記雰囲気を大気圧よりもわずかに減
    圧することによって、前記ガスとの間にわずかの圧力差
    を実現したことを特徴とする請求項6に記載の半導体装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記エッチング液は、ノズル形状の噴
    出口から噴出され、該噴出口はリンス液又は乾燥用ガス
    の噴出口をも兼ねることを特徴とする請求項6に記載の
    半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記エッチング液を供給する噴出口の
    噴出角度を任意に変更し、これにより被エッチング材の
    任意の角度のエッチングの進行を制御することを特徴と
    する請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 SOI基板上に形成されたMOS型電
    界効果トランジスタにおいて、 該トランジスタの活性領域の電位が電極によって固定さ
    れ、 チャネル領域以外の領域の少なくとも一部に、前記チャ
    ネル領域と同じ導電型で前記チャネル領域より濃い不純
    物領域を有することを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 SOI基板上に形成されたMOS型電
    界効果トランジスタの活性領域の電位が電極によって固
    定され、かつ、前記チャネル領域以外の領域の少なくと
    も一部に、前記チャネル領域と同じ導電型で前記チャネ
    ル領域より濃い不純物領域を有する半導体装置の製造方
    法において、 ゲート電極をマスクとして、前記チャネル領域と同導電
    型のイオン注入により、チャネル領域よりも濃い不純物
    領域を形成する工程と、 前記ゲート電極をマスクとして、前記濃い不純物領域と
    反対導電型のイオン注入により、前記濃い不純物領域の
    上層部を低濃度電界緩和層とする工程と、 選択的イオン注入により、前記低濃度電界緩和層と濃い
    不純物領域に接して、ソース、ドレイン領域を形成する
    工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記低濃度電界緩和層とする工程の
    後、前記ゲート電極のまわりにサイドウォールを形成す
    る工程と、 前記サイドウォールをマスクとして、選択的イオン注入
    により、前記低濃度電界緩和層と濃い不純物領域に接し
    て、ソース、ドレイン領域を形成する工程と、を有する
    請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記濃い不純物領域を形成する工程の
    後、前記ゲート電極をマスクとして、熱拡散係数の異な
    る2種類の前記濃い不純物領域とは反対導電型のイオン
    注入を行なうことにより、低濃度のソース、ドレイン領
    域と、高濃度のソース、ドレイン領域を形成する工程を
    有する請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記濃い不純物領域を形成する工程の
    後、前記濃い不純物領域とは反対導電型のイオン注入を
    行ない、ゲート電極セルフアラインでソース領域を形成
    し、選択的にドレイン領域を形成する工程を有する請求
    項15に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記濃い不純物領域を形成する工程の
    後、前記濃い不純物領域とは反対導電型のイオン注入を
    ゲート電極をマスクとして行ない、前記濃い不純物領域
    の上部にソース、ドレイン領域を形成する工程を有する
    請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 ドレイン側にのみ電界緩和層を残し
    て、ソース、ドレイン領域を形成する工程を有する請求
    項15に記載の半導体装置の製造方法。
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