JP3402644B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3402644B2 JP03244293A JP3244293A JP3402644B2 JP 3402644 B2 JP3402644 B2 JP 3402644B2 JP 03244293 A JP03244293 A JP 03244293A JP 3244293 A JP3244293 A JP 3244293A JP 3402644 B2 JP3402644 B2 JP 3402644B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置に関
し、より具体的には絶縁膜上の単結晶薄膜(SOI:S
ilicon On Insulator)上に形成さ
れた半導体集積回路装置及び製造方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のSOI上の半導体集積回路装置の
例を図11(e)の断面模式図に示す。図11(e)は
NMOSFETとPMOSFETの断面構造を示したも
ので、n+ 型ソース・ドレイン913、p型ウェル90
7、ポリシリコンゲート電極911より構成されるNM
OSFET、p+ 型ソース・ドレイン914、n型ウェ
ル908、ポリシリコンゲート電極912より構成され
るPMOSFETがフィールド酸化膜906により完全
分離され、シリコン基板901上の絶縁膜902上に形
成されている図である。
【0003】図11(e)のNMOS,PMOSを組合
せ、電気的に接続することで、インバータ、NAND,
NORなどの機能を有する種々の回路を構成していくこ
とができる。
【0004】また、SOI上のMOSトランジスタはソ
ースドレインの拡散層直下が絶縁膜902であるため、
バルクシリコン上のデバイスで寄生容量の原因となって
いるソース・ドレイン−ウェル間の接合容量が著しく低
減されるので回路動作が高速になるという利点がある。
【0005】図11(e)の構造を実現する製造工程を
図10(a)〜(c)、図11(d)〜(e)を用いて
説明する。
【0006】まず、絶縁膜902によりシリコン基板9
01と分離された単結晶シリコン903を有するSOI
基板900を用意し、単結晶シリコン903を500Å
酸化し、バッファー酸化膜904を形成後、LP−CV
Dでシリコン窒化膜905を1000〜2000Å堆積
し、パターニングする(図10(a))。
【0007】次に、H2 /O2 ガス中で酸化をおこない
単結晶シリコン903の領域を分離する。この従来例で
は単結晶シリコン903の厚さを500〜4500Åと
し、上記の酸化により、酸化膜906直下と絶縁膜90
2の間に単結晶領域が残らない様にしている。
【0008】つづいて、窒化膜905をリン酸ではく離
した後、PMOSFETの形成される領域をレジスト9
09で覆い、ボロン又は2弗化ボロンのイオン注入を行
う。このとき、イオン注入量は単結晶シリコンの厚さに
より異なるが、従来例では単結晶シリコン中のp型不純
物濃度が1×10 14 1×10 17 (cm-3)となる様に
選ぶ。例えば単結晶シリコンの厚さが4000Åのと
き、ボロンを60keVのエネルギーで4×10 11 cm
-2のdose量で注入する(図10(b))。
【0009】次にレジスト909をエッチング除去し、
新たにレジスト910を塗布し、パターニングした後、
PMOSFETを形成する領域にリン又はヒ素等のn型
不純物を注入する。p型不純物層907を形成する場合
と同様に、単結晶シリコン903の厚さにより、n層不
純物濃度が1×10 14 1×10 17 (cm-3)となる様
に、dose量を選ぶ。例えば、単結晶シリコンの厚さ
が4000Åのとき、リンを60keVのエネルギーで
4×10 11 cm-2のdose量で注入する(図10
(c))。
【0010】その後、熱処理、例えば1000℃で4時
間N2 ガス中で処理することにより、p型不純物領域9
07、n型不純物領域908の不純物を活性化し、濃度
を均一にする。その後LP−CVD法でポリシリコンを
2000〜5000Å堆積する。ポリシリコンをパター
ニングし、NMOSFETのゲート電極911、PMO
SFETのゲート電極912を形成する。これらの電極
は、イオン注入により、高濃度のn型又は高濃度のp型
不純物が導入されており、抵抗が充分小さくしてある
(図11(d))。
【0011】次にフォトリソグラフィーとイオン注入に
より、n+ 型ソース・ドレイン領域913、ひき続きp
+ 型ソース・ドレイン領域914を形成する。不純物活
性化をおこなった後の断面図が図11(e)である。
【0012】図示していないが、この後、層間絶縁膜を
堆積し、コンタクト孔を開口した後、アルミニウムの電
極を形成して半導体装置が完成する。
【0013】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来の構造ならびに製造方法には以下の様な欠点があっ
た。図12(a),(b)を用いて説明する。
【0014】図12(a),(b)は、単一のウェハ
上、又は異なるウェハ上において、シリコン活性層92
3,924の厚さが異なる場合の側面図を示しており、
922は下地絶縁層、923は厚い活性層、924は薄
い活性層である。
【0015】このように、SOI基板としてSi層の品
質の高い貼り合せSOI基板或いは多孔質シリコン上に
形成した単結晶シリコン基板(エルトラン基板)では、
ウェハ面内或いはウェハ間で必らず活性層の厚さの異な
る部分を生じている。
【0016】一方、従来の構造とその製法から明らかな
様に、イオン注入および熱処理により活性層をドーピン
グする際、単位面積当り一定量Q(cm-2)で注入され
る不純物は活性層内にほぼ均一に拡散するので、濃度N
p は活性層厚さをTSOI (cm)とした場合、Np =Q
/TSOI (cm-3)となる。これは、通常ドーピングに
使用する不純物の拡散速度がSi内に比べて絶縁層(9
22)内で数ケタ以上小さいためである。従って活性層
厚さのばらつきはそのまま、活性層内の不純物濃度のば
らつきとなる。
【0017】不純物濃度のばらつきは、しきい値、単チ
ャネル効果、耐圧、ホットキャリア発生量といったMO
SFETの重要なパラメータを全てばらつかせると言っ
ても過言ではない。従って、ウェハ面内、ウェハ間でい
かにばらつきを少なく、再現性良く活性層不純物濃度を
決めるかは、SOIの集積回路を実現していく上での、
キーテクノロジーであると言える。
【0018】従来の構造及び製法では、図10(b),
(c)で示したイオン注入工程の際の活性層の厚さが、
例えば最小2000Å最大6000Åとなった場合、Q
=2E12(cm-2)としてNp =Q/TSOI により、
濃度は最小3.3×10 15 (cm-3)、最大1×10 16
(cm-3)となり、しきい値で1V以上のばらつきを生
じてしまう。SOI基板の現状の技術では、±2000
Åのばらつきが生じることはしばしばあり、SOIデバ
イスの実現、量産化の大きな障害となっていた。
【0019】[発明の目的] 本発明の目的は、異なる厚さを有する活性層のそれぞれ
不純物濃度を、その厚さの比に比べて小さく制御す
ることにより、同一チップ内、ウェハ内、ウェハ間で特
性のばらつきが小さいSOI集積回路を得ることができ
る半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0020】
【0021】
【課題を解決するための手段及び作用】 本発明に係る半
導体装置の製造方法は、 絶縁膜上の単結晶半導体層中
に、厚さの異なる複数個の単結晶半導体層領域を形成す
る工程と、該厚さの異なる領域毎に膜厚比と比例する注
入量でイオン注入を行う工程と、前記複数の単結晶半導
体層領域に少なくとも能動素子を形成する工程と、を有
することを特徴としている。また、絶縁膜上の単結晶半
導体層中に、第1のイオン注入を行う工程と、該第1の
イオン注入と同導電型を有する不純物を注入する第2の
イオン注入を行う工程と、この第1、第2の注入イオン
を前記単結晶半導体層中、深さ方向へ均一に拡散する工
程とを含み、前記単結晶半導体層を能動素子の活性層と
する半導体装置の製造方法において、前記第1のイオン
注入時の前記単結晶半導体層の厚さをTSOIとしたと
き、前記第1のイオン注入の飛程Rp1がTSOIより充分
小さく、第2のイオン注入の飛程Rp2と前記TSOIは実
質的に等しく、第2のイオン注入の飛程Rp2と偏差ΔR
p2とTSOIの関係が、Rp2−ΔRp2<TSOI<Rp2+ΔR
p2を満たすことを特徴としている。
【0022】
【0023】
【0024】本発明によれば、絶縁膜上の単結晶半導体
層中に故意に厚さの異なる複数個の単結晶半導体層領域
を形成することによって、故意に特性の異なる領域を形
成する逆用が可能であり、各厚さの異なる領域毎にイオ
ン注入工程でそれぞれ異なる注入量のイオン注入を行
い、各領域の濃度が等しくなるようにイオン注入量の調
整を行って能動素子を形成するので、特性の異なる領域
を自由に制御、形成することができる。
【0025】あるいは、絶縁膜上の単結晶半導体層中に
第1、第2のイオン注入工程を行い、深さ方向へ均一に
拡散して活性層とする際に、第1のイオン注入時の単結
晶半導体層の厚さをTSOI として、第1のイオン注入飛
程Rp1がTSOI より充分小さく、第2のイオン注入飛程
p2、偏差ΔRp2との関係はRp2−ΔRp2<TSOI <R
p2+ΔRp2の条件を満たすよう制御するので、活性層内
の不純物濃度のバラツキは減少できる。
【0026】
【0027】
【実施例】[実施例A1] 以下、本発明による第1の実施例を図1、図2を用いて
説明する。
【0028】図1(a)は本実施例によるCMOS回路
の半導体装置の断面図である。
【0029】図1(a)において、413はn+ 型ソー
ス、ドレイン、407はp型ウェル、411はポリシリ
コンゲート電極であり、以上でNMOSFETを構成し
ている。また、414はp+ 型ソース・ドレイン、40
8はn型ウェル、412はポリシリコンゲート電極であ
り、以上でPMOSFETを構成している。両MOSF
ETはフィールド酸化膜406により完全分離され、シ
リコン基板401上の絶縁膜402上に形成されてい
る。
【0030】また、図1(a)において、p型チャネル
層407の濃度Np 、n型チャネル層408の濃度N
n 、活性層厚さTSOI として、チャネル層形成の際のイ
オン注入ドーズ量はp型ドーパントQp 、n型ドーパン
トQn としたとき、それぞれの関係はNp ≒Qp /2T
SOI ,Nn ≒Qn /2TSOI となっている。
【0031】即ち、後に工程フローで示すとおり、チャ
ネル層形成時の活性層厚さを最終状態(図1(a))の
ほぼ2倍とすることにより、同じドーパント注入量に対
し、Nn、Npをほぼ1/2とすると同時に、TSOI
ばらつきに対するNn,Npの変動量もほぼ1/2とし
ている。例えば、チャネル層形成時のウエハ面内での活
性層厚最大値を10000Å、最小値を6000Åとす
ると、ウェルイオン注入量を1.8×1012(cm-2
とした時、最小と最大の差は、4000Å、p型チャネ
ル濃度の最小はN=Q/Tより1.8×10 16 cm-3
最大は3.0×10 16 cm-3である。従って、Np
(max) /Np(min) =1.7となる。
【0032】最終状態での活性層の厚さは、ウエハ面内
での最大値TSOI(max)=10000−4000=600
0Å、最小値TSOI(min)=6000−4000=200
0Åとなるので、仮に、この膜厚分布の状態でチャネル
領域のイオン注入を行なうと、不純物濃度は、最大値/
最小値が6000Å/2000Å=3となる。
【0033】本発明は、絶縁膜上の単結晶半導体層に形
成された集積回路において、該集積回路を構成する複数
の能動素子の活性層膜厚の最大値をTSOI(max)、最小値
をTSOI(min)とした場合、該活性層の不純物濃度の最大
値と最小値の比がTSOI(max)/TSOI(min)以下であるこ
とを特徴とするものである。そこで、本実施例では、 能動素子の活性層膜厚の最大値 TSOI(max)=6000Å 能動素子の活性層膜厚の最小値 TSOI(min)=2000Å 該活性層の不純物濃度の最大値=3.0×10 16 cm-3 該活性層の不純物濃度の最小値=1.8×10 16 cm-3 となり、従って、 Np(max) /Np(min) =3.0/1.8≒1.7 となり、TSOI(max)/TSOI(min)=3 以下であること
を特徴とする。
【0034】次に、図1(b)〜(d)、図2(e)〜
(g)に従い、本実施例の半導体装置の作製法を説明す
る。
【0035】まず絶縁膜402によりシリコン基板40
1と分離された単結晶シリコン403を有するSOI基
板を用意する。SOI基板としては、量産性に優れ、結
晶晶質がバルクシリコン同等のエルトラン基板(多孔質
シリコン上に形成した単結晶シリコン基板を使用した。
【0036】しかし、基板の作製法はこの限りでない。
【0037】例えば、シリコン基板同志を直接貼り合わ
せたボンディングウェハを用いても本発明の効果は充分
に得られる。ボンディングウェハ作製技術の詳細は、例
えば、W.P.MaszaraによりJournal
of Electrochemical Societ
y Vol.138 No.1,January 1991
pp341〜347に記述されている。
【0038】この基板を500Å酸化し、バッファー酸
化膜404を形成後、レジスト409を塗布し、パター
ニングし、pウェル領域を開口する(図1(b))。こ
の時点での活性層403の厚さは、本実施例では約80
00Åであるが、更に厚い方が本実施例の効果は大き
い。
【0039】次にpウェル形成のためのボロンのイオン
注入を行う。pウェルの濃度を2×10 16 (cm-3)程
度とするために4×10 11 (cm-3)のドーズ量、60
keVのエネルギーで注入した。
【0040】レジスト409をはく離した後、新たにレ
ジスト410を塗布し、パターニングし、Nウェル領域
を開口する(図1(c))。
【0041】Nウェルの濃度を2×10 16 (cm-3)程
度とするために、4×10 11 (cm-2)のドーズ量、8
0keVのエネルギーで注入した。レジスト410をは
く離後、1000〜1100℃でN2 ガス中、1〜4時
間熱処理することにより、活性層内のp型ウェル40
7、n型ウェル408を深さ方向に均一に形成する(図
1(d))。
【0042】次に1000℃〜1100℃ H2 /O2
混合ガス中で酸化を行ない表面に約8000Åのシリコ
ン酸化膜415を形成する(図2(e))。このとき、
p型ウェル、n型ウェルは、ともに酸化前後で濃度は変
化しない。濃度がほとんど変化しないことが、本実施例
では重要である。このためには、前工程での熱処理によ
り、両ウェルの不純物を深さ方向に充分に均一に拡散し
ておくことが望ましい。
【0043】次に酸化膜415をウェットエッチングに
より除去する。この工程で、チャネル領域のシリコン厚
さは8000Åの約半分の4000Åが消費される。本
実施例では、このエッチング工程で、最終形(図1
(a))で必要な活性層を得ている。
【0044】次に、表面を500〜1000Å酸化し、
次にLP−CVDによりシリコン窒化膜405を堆積
し、パターニングする(図2(f))。
【0045】次にフィールド酸化を1000℃〜110
0℃ H2 /O2 混合ガス中で行ない、フィールド酸化
膜406を形成し、NMOSFET領域とPMOSFE
T領域に分離する(図2(g))。
【0046】その後、LP−CVD法でポリシリコンを
2000〜5000Å堆積する。ポリシリコンをパター
ニングし、NMOSFETの電極411、PMOSFE
Tのゲート電極412を形成する。これらの電極はイオ
ン注入により、高濃度のn型又はp型不純物が導入して
あり、抵抗も充分小さくしてある(図2(g))。
【0047】次にフォトリソグラフィーとイオン注入に
より、n+ 型ソースドレイン領域413、ひき続きp+
型ソースドレイン領域414を形成する。不純物活性化
を行なった後の断面図が図1(a)である。
【0048】図示していないが、この後、層間絶縁膜を
堆積し、コンタクト孔を開口した後、アルミニウムの電
極を形成し、半導体装置が完成する。
【0049】本実施例においてはCMOS回路を示した
が、NMOS,PMOSのうち一方だけを用いた回路に
も適用できることは言うまでもない。
【0050】また、CMOSの他にもバイポーラを混載
したBiCMOS−SOI回路、BiNMOS−SO
I、BiPMOS−SOI等の回路でも適用できる。
【0051】[本実施例の効果] 以上説明したように、本発明によれば、チャネル部の不
純物濃度の均一性を著しく向上させた結果、 同じ活性層の膜厚ばらつきに対してMOSFETのし
きい値ばらつきを従来の数分の1に抑えることができ、
その結果同一ウェハ内のチップ間、又はウェハ間での特
性ばらつきが極めて少ない集積回路を提供できる。
【0052】図3は、このばらつきの抑制効果を具体的
に示した図である。図に示すように、ゲート酸化膜厚を
650Å、NMOSの活性層の平均濃度を3×10
16(cm-3)、PMOSの活性層の平均濃度を2×10
16(cm-3)としたとき、しきい値ばらつき(ウェハ面
内)に対する活性層へのイオン注入時活性層の平均膜厚
(図1(b)の403に対応)との関係を、活性層(シ
リコン)厚のばらつき(±最大値−平均値又は平均値−
最小値)をパラメータとしてプロットしたものである。
【0053】従来法で横軸5000Åのときイオン注入
を行ない活性層を形成する場合にNMOSのしきい値が
±0.5V、PMOSが±0.35Vばらついていたの
に対し、本発明では、例えば活性層厚を10000Åと
したとき、NMOSのしきい値ばらつきは、±0.20
V、PMOSが±0.18Vとなり、極めて小さなばら
つきとなる。
【0054】また図より、単結晶層の膜厚ばらつきが大
きい程、本発明の効果が顕著に表れることがわかるもの
である。
【0055】更に、本実施例によれば、規格値を満足
するチップの割合即ち歩留りが飛躍的に向上する。
【0056】また、MOSFETのしきい値制御が重
要なアナログ集積回路(例えばA/Dコンバータ)への
応用も可能となり、SOI集積回路の実用的な応用範囲
も拡大する。
【0057】以上より、本発明によれば、高品質な単結
晶を安価に得られる前述のエルトラン基板のメリットを
十分に生かし、SOI集積回路の実用性を飛躍的に向上
させることが可能となる。
【0058】上述したように、本実施例は、絶縁膜上の
単結晶半導体層中に不純物イオンを導入する工程と、該
イオンを前記単結晶半導体層中の深さ方向へ均一に拡散
する工程と、前記単結晶半導体層の表面の一部を除去す
る工程とを含み、該除去工程により厚さが薄くなった層
を能動素子の活性層とすることを特徴とする半導体装置
の製造方法を示したものである。
【0059】[実施例A2] 次に本発明の、第2の実施例を図4、図5を用いて説明
する。本実施例は、活性層の厚さを故意に変化させ、異
なる特性のNMOSFETを同一チップ上に集積した場
合を示す。NMOSFETの活性層を厚くすることは、
ソース・ドレイン間の耐圧向上に有効である一方、活性
層厚を薄くすることで、寄生容量の少ない高速動作をさ
せることができることが知られており、回路部の機能に
応じ、同一チップ内に両者を作りこむことが可能であ
る。
【0060】本実施例の完成図を図4(a)に示す。図
4(a)に示すように、厚い活性層507、n+ 型ソー
ス・ドレイン513、ポリシリコンゲート電極511よ
り成る高耐圧NMOSFETと、薄い活性層508、n
+ 型ソース・ドレイン514、ポリシリコンゲート電極
512より成る高速NMOSFETの両者が2000〜
10000Åの絶縁層502を隔てて、シリコン基板5
01上に集積してある。
【0061】本実施例では、厚い活性層507、薄い活
性層508の濃度が等しくなる様に製造工程でイオン注
入量を調整してある。その結果、高耐圧MOSFET、
高速MOSFETとも同じしきい値が得られ、回路設計
が非常に容易になった。
【0062】本実施例の製造方法を図4(b)〜
(d)、図5(e)〜(g)を用いて説明する。
【0063】まず絶縁膜502よりシリコン基板501
と分離された単結晶シリコン503を有するSOI基板
を用意する。SOI基板としては、実施例1と同様にエ
ルトラン基板を用いた(しかし、基板作製法はこれに限
定されるものではない)。この基板表面を500〜10
00Å酸化してパッド酸化膜504を形成し、その上か
らLP−CVD法により、シリコン窒化膜を500〜2
000Å堆積し、活性層を厚くしたい領域のみを残しエ
ッチング除去する(図4(b))。
【0064】1000℃〜1100℃、1〜6時間のス
チーム酸化膜形成を行ない、窒化膜505により表面保
護されていない部分に4000〜15000Åのシリコ
ン酸化膜515を形成した後、窒化膜505をエッチン
グ除去する。
【0065】次に全面よりボロンをイオン注入する。ボ
ロンのイオン注入量Qは、厚い活性層503bの厚さT
SOI と所望のチャネル濃度Np により決定される。
【0066】即ちQ=NPSOI となるようにQを選
ぶ。本実施例では、TSOI =8000Åであり、Np
3×10 16 cm-3とするためにQ=2.4×10 12 (c
-2)としたが、TSOI ,Np ともこの限りではない
(図4(c))。
【0067】次に表面の酸化膜515を一旦全てウェッ
トエッチング除去し、再び表面を数百Å酸化し、バッフ
ァー酸化膜516を形成した後、レジスト509を塗
布、パターニングし、薄い活性層領域のみを開口する。
【0068】次にボロンをイオン注入する。イオン注入
量Qp'は薄い活性層503aの厚さTSOI'及び所望のチ
ャネル濃度Np'=(Np )により決定され本実施例では
SOI'=4000ÅとしたためQp'=1.2×10
12 (cm-2)としたが、TSOI'はこの数値に限定されな
い(図4(d))。
【0069】次にレジストを除去し、1000℃〜11
00℃で数時間の熱処理を行ない、イオン注入したボロ
ンが深さ方向に充分に均一になる様にし、不純物濃度の
等しい厚い活性領域507と薄い活性層域508を形成
する(図5(e))。
【0070】次に再びLP−CVDによりシリコンちっ
化膜517を堆積し、MOSFET間の分離部の窒化膜
厚をパターニング除去する(図5(f))。
【0071】1000℃〜1100℃のスチーム酸化に
より素子間分離のためのフィールド酸化膜506を形成
した後、窒化膜517を除去する。その後、ゲート電極
となるポリシリコンをLP−CVD法により堆積する。
ポリシリコンをパターニングし、高耐圧NMOSFET
のゲート電極511、高速NMOSFETのゲート電極
512を形成する(図5(g)).次にフォトリソグラ
フィーとイオン注入により、n+ 型ソースドレイン領域
513,514を形成した後、不純物活性化の熱処理を
行ない、所望の構造(図4(a))を得る。
【0072】本実施例は、NMOSFETのみの構成を
示したが、発明の効果はこれに限られるものではなく、
PMOSFETの構成、NMOSFET、PMOSFE
Tの混在する構成でも発揮されることは言うまでもな
い。
【0073】第2の実施例のポイントは、活性層の厚さ
を故意に変える様にした場合に、厚さに対しイオン注入
量を調整し、濃度を一定にすることである。
【0074】第2の実施例の効果は、 高耐圧MOSFETと高速MOSFETが混在するS
OI集積回路において、しきい値を等しくすることが出
来、設計が容易になると同時に、設計の自由度が増す。
【0075】また活性層の濃度と厚さを独立に決める
ことができるので、高速MOSFETをより最適設計す
る或いは、高耐圧MOSFETをより最適設計すること
ができる。
【0076】上述したように、本実施例は、絶縁膜上の
単結晶半導体層中に、厚さの異なる複数の単結晶半導体
層領域を形成する工程と、該厚さの異なる領域毎に異な
る注入量でイオン注入を行う工程と、前記複数の単結晶
半導体層領域に少なくとも能動素子を形成することを特
徴とする半導体装置の製造方法について述べたものであ
り、これにより前述した本発明の作用を得るものであ
る。
【0077】[実施例A3] 次に、本発明の第3の実施例は、活性層の厚さのばらつ
きがあまり大きくない(例えば分散/平均=10%以
下)場合に、従来例の構造と同じものを最小の濃度ばら
つきで形成する方法に関するものである。
【0078】実施例A3による集積回路の断面図は従来
例の図11(e)の最終断面図と同じであり、各部の名
称も同じである。
【0079】製造工程も従来例に従い図10(a)〜
(c)、図11(d)〜(e)のフローをたどる。しか
し本実施例では図10(b)及び図10(c)のNMO
SFET、PMOSFETのチャネル濃度を決定するイ
オン注入の条件が異なる。
【0080】本実施例では、図6に示すイオン注入プロ
ファイルで2度イオン注入をおこなう。このイオン注入
の特徴は、イオン注入による飛程Rp (Project
edRange)を、活性層907,908の厚さT
SOI の関係が Rp1≪TSOI なる第1のイオン注入 Rp2≒TSOI なる第2のイオン注入よりなることであ
る。このとき活性層内の所望の濃度をNp とすると、第
1のイオン注入量をQ1 (cm-2)、第2のイオン注入
量をQ2 (cm-2)として、 Q1 +Q2 /2=NpSOI …(0) となる様に選ぶ。
【0081】更にQ1 とQ2 は以上の様にして決定す
る。
【0082】図7は第2のイオン注入のプロファイルを
詳細に示しており、活性層厚さがTSOI のときQSOI
2 /2のイオンが活性層内に入り、活性層厚がこれよ
り大きいTSOI +ΔTSOI のときQSOI +ΔQSOI が、
これより小さいTSOI −ΔTSOI のときQSOI −ΔQ
SOI が入ることを示している。
【0083】2回のイオン注入の全注入量が、後の熱処
理により、活性層内で均一に拡散するので活性層厚がT
SOI のとき、最終状態での濃度Np1は Np1=(Q1 +QSOI )/TSOI …(1) 活性層厚がTSOI +ΔTSOI のとき、最終状態での濃度
p2は Np2=(Q1 +QSOI +ΔQSOI )/(TSOI +ΔTSOI ) …(2) 活性層厚がTSOI −ΔTSOI のとき最終状態での濃度N
p3は、 Np3=(Q1 +QSOI −ΔQSOI')/(TSOI −ΔTSOI ) …(3) (1)〜(3)の濃度が全て一致していることが濃度バ
ラつきを抑制するための理想状態である。
【0084】 Np1=Np2より(ΔTSOI /TSOI )=ΔQSOI /(Q1 +QSOI )…(4) Np1=Np3より(ΔTSOI /TSOI )=ΔQSOI'/(Q1 +QSOI )…(5) (4),(5)によりNp1=Np2=Np3が成立するの
は、ΔQSOI =ΔQSOI'の場合だけであり、これは、イ
オン注入のピーク位置がTSOI と等しい場合、即ちT
SOI =Rp2に相当する。
【0085】実際には、TSOI がRP と実質的に等しく
なる様に設定する。また、ウエハ面内の平均的な活性層
厚をTSOI とすればよい。また、TSOI がRP からずれ
ると、ガウス分布の形状から考えて、ΔQSOI とΔQ
SOI'が大きく異なってくるので、実際的には、TSOI
ガウス分布の変曲点(RP ±ΔRP )の外側に出ないよ
うにすることで、ΔQSOI とΔQSOI'が実質的に大きく
異ならない様にするのが望ましい。
【0086】従って、実際的なTSOI ,RP ,ΔRP
関係は、 RP −ΔRP <TSOI <RP +ΔRP となる。
【0087】通常イオン注入エネルギーとイオン種が決
定すればイオン注入プロファイルが一意的に決まるの
で、活性層厚さのばらつきの実力(=ΔTSOI /T
SOI )を知ることが出来、QSOI とΔQSOI の関係がわ
かる。以上のプロセスより(4)においてΔTSOI /T
SOI ,ΔQSOI /QSOI を知り、ΔQSOI /Q1 を知る
ことができる。Q2 =2QSOI であるので、以上と
(0)式からQ1 ,Q2 を決定することができる。
【0088】数値例;本発明者らの実験では、 TSOI =4000Å ΔTSOI =2000Å ボロンでRp =TSOI =4000Åとするために注入エ
ネルギを100keVとした。このときΔRp =940
Å ∴ΔQSOI /QSOI =0.80 ∴Q1 =0.75 ΔQSOI =0.60 QSOI =1.
2Q2p3×10 16 cm-3としたので、 Q18.4×10 11 cm-227.0×10 11
-2とした。
【0089】この結果、濃度ばらつきは、従来法の10
分の1以下になり、ウェハ面内のしきい値ばらつきも1
0分の1以下になり、SOI集積回路の実用化を大幅に
進展させることが出来た。
【0090】上述したように、本実施例は、絶縁膜上の
単結晶半導体層中に、第1のイオン注入を行う工程と、
該第1のイオン注入と同導電型を有する不純物を注入す
る第2のイオン注入工程と、該第1、第2の注入イオン
を前記単結晶半導体層中の深さ方向へ均一に拡散する工
程とを含み、前記単結晶半導体層を能動素子の活性層と
する半導体装置の製造方法において、前記第1のイオン
注入時の前記単結晶半導体層の厚さをTSOI としたと
き、前記第1のイオン注入の飛程Rp1がTSOI より充分
小さく、前記第2のイオン注入の飛程RP2とTSOI が実
質的に等しいことを特徴とする半導体装置の製造方法を
示したものである。
【0091】また更に、前記第2のイオン注入の飛程R
p2と偏差ΔRp2とTSOI の関係が、Rp2−ΔRp2<T
SOI <Rp2+ΔRp2を満たすことを特徴とする半導体装
置の製造方法を示したものである。
【0092】[実施例A4] 本発明の第4の実施例は、エピタキシャル成長による均
一な濃度の一導電型チャネルと、第1の実施例で示し
た、厚い活性層へのイオン注入とその後の薄膜化プロセ
スを利用した反対導電型チャネルを組合わせたSOIC
MOS集積回路の製造工程例である。
【0093】最終断面図を図9(g)に示す。図におい
て、ポリシリコンゲート電極811、n+ 型ソース・ド
レイン813、p型チャネル807より形成されるNM
OSFET、ポリシリコンゲート812、p+ ソースド
レイン814、n型チャネル領域803より成るPMO
SFETがフィールド酸化膜806により互いに分離さ
れ、絶縁層802により電気的に分離されたシリコン単
結晶基板801上に集積してある。
【0094】本実施例では、シリコン活性層の厚さは2
000〜4000Å、絶縁層802は8000ÅのSi
2 、p型チャネル層の不純物濃度は2×10 16 (cm
-3)、n型チャネル層の不純物濃度は1×10 15 (cm
-3)である。
【0095】図8(a)〜(d)、図9(e)〜(g)
に従い製造工程を説明する。
【0096】まず絶縁膜802によりシリコン基板80
1と分離された単結晶シリコン803を有するSOI基
板を用意する。SOI基板としては、エルトラン基板を
使用した。但し、今までの実施例と同様、基板作製法は
この限りではない。803の導電型はp型であるが、不
純物濃度は1×10 16 cm-3以上である(図8
(a))。
【0097】次にn型不純物を2×10 16 1×10 17
cm-3含むエピタキシャル層804を堆積させる。膜厚
は5000Å〜20000Å程度である。このエピタキ
シャル層の膜厚を精密に制御することは均一な集積回路
を作製する上で重要である。本発明者らは、低温(85
0〜950℃)の減圧下のエピタキシャル成長により平
均6000Åの膜厚に対し、ウェハ面内でのばらつきを
±300Å以下に抑えた。このとき、エピタキシャル成
長時の熱によりエピタキシャル層内のn型不純物が単結
晶シリコン803中へ拡散し、n型となる(図8
(b))。
【0098】次に表面を500〜1000Å熱酸化し、
バッファー酸化膜805を形成した後、レジスト809
をパターニングし、NMOSFETとなる領域を開口
し、ボロンをイオン注入する(図8(c))。
【0099】p型チャネルの濃度を2×10 16 cm-3
するため、1.5×10 12 cm-2のドーズ量、60ke
Vのエネルギーで注入した。
【0100】レジスト809を除去した後、熱処理を行
ない、注入したボロンを充分に拡散させる(図8
(d))。
【0101】次に1000℃〜1100℃ H2 /O2
混合ガス中で酸化を行ない、表面に約8000Åのシリ
コン酸化膜を形成した後、フッ酸によりこの酸化膜を除
去し、約3000〜5000Åの厚さを有する活性層の
構造となる。次に表面を500〜1000Å酸化し(8
16)、LP−CVD法によりシリコンちっ化膜815
を堆積しパターンニングする(図9(e))。
【0102】次に1000℃〜1100℃ H2 /O2
混合ガス中でフィールド酸化膜806を形成し、NMO
SFETとPMOSFETを分離する。
【0103】その後、LP−CVD法でポリシリコンを
2000〜5000Åを堆積し、パターニングした構造
が図9(f)である。これらの電極はイオン注入により
高濃度のn型又はp型不純物が導入してあり、抵抗が充
分小さくしてある。
【0104】次にフォトリソグラフィーとイオン注入に
より、n型ソースドレイン領域813、ひきつづきp型
ソースドレイン領域814を形成する。不純物活性化後
の断面図が図9(g)である。
【0105】上述したように、本実施例は、絶縁膜上の
単結晶半導体層上に、第1の導電型のエピタキシャル層
の成長を行う工程と、該エピタキシャル層の一部に第2
の導電型の不純物をイオン注入する工程と、該注入イオ
ンを、前記エピタキシャル層/単結晶半導体層中の深さ
方向へ均一に拡散する工程と、前記エピタキシャル層/
単結晶半導体層の表面の一部を除去する工程とを含み、
該除去工程により厚さが薄くなった前記エピタキシャル
層/単結晶半導体層を能動素子の活性層とすることを特
徴とする半導体装置の製造方法を示したものである。
【0106】本発明の効果は、 n型チャネル領域はエピタキシャル層で形成されるた
め、不純物濃度は活性層厚にかかわらず、ウェハ面内、
ウェハ間で極めて均一になる。
【0107】p型チャネル領域は厚い活性層へのイオ
ン注入により形成された後、薄膜化されるので、活性層
厚のばらつきによる不純物濃度ばらつきは、従来例の数
分の1程度に抑えられる。
【0108】チャネル領域形成用マスクはp型用に1
枚だけであるのでマスク枚数が削減でき、低コスト化に
有利なプロセスである。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なる厚さを有する活性層のそれぞれの不純物濃度差
を、その厚さの比に比べて小さく制御することにより、
同一チップ内、ウェハ内、ウェハ間で特性のばらつきが
小さいSOI集積回路を得ることができる。すなわち、
本発明によれば、チャネル部の不純物濃度の均一性を著
しく向上させた結果、同じ活性層の膜厚ばらつきに対し
てMOSFETのしきい値ばらつきを従来の数分の1に
抑えることができ、その結果同一ウェハ内のチップ間、
又はウェハ間での特性ばらつきが極めて少ない集積回路
を提供できることになり、更に、規格値を満足するチッ
プの割合即ち歩留りが飛躍的に向上する。
【0110】また、MOSFETのしきい値制御が重要
なアナログ集積回路(例えばA/Dコンバータ)への応
用も可能となり、SOI集積回路の実用的な応用範囲も
拡大する。
【0111】また、高耐圧MOSFETと高速MOSF
ETをSOI基板上に混在させて、しきい値を等しくす
ることが可能であり、活性層の厚さと濃度を独立に決定
できるので高速MOSFET、高耐圧MOSFETをよ
り最適設計することが可能となる。
【0112】また、エピタキシャル成長を用いる方法で
は、n型チャネル領域はエピタキシャル層が形成される
ため、不純物濃度が活性層の厚さに拘らず、ウェハ面
内、ウェハ間で極めて均一になり、チャネル形成用マス
クもP型用に1枚で足りるのでマスク枚数も削減され
る。
【0113】このように、高品質な単結晶を安価に得ら
れるため、SOI集積回路の実用性を飛躍的に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例A1によるSOI集積回路の断
面図および製造方法を示す図である。
【図2】図1に示すSOI集積回路の製造方法を示す図
である。
【図3】図1に示す実施例のしきい値ばらつき特性曲線
である。
【図4】本発明の実施例A2によるSOI集積回路の断
面図および製造方法を示す図である。
【図5】図4に示す実施例A2の製造方法を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施例A3のイオン注入プロファイル
を示す図である。
【図7】本発明の実施例A3のイオン注入プロファイル
を示す別の図である。
【図8】本発明の実施例A4によるSOI集積回路の製
造方法を示す図である。
【図9】図8に示す本発明の実施例A4によるSOI集
積回路の断面図および製造方法を示す図である。
【図10】従来のSOI集積回路の製造方法を示す図で
ある。
【図11】図10に示す従来のSOI集積回路の断面図
および製造方法を示す図である。
【図12】従来のSOI集積回路における異なる活性層
の厚さを有する構造の断面図である。
【符号の説明】
401 シリコン基板 402 絶縁膜 403 単結晶シリコン 404 バッファ酸化膜 405 シリコン窒化膜 406 フィールド酸化膜 407 p型チャネル 408 n型チャネル 409 レジスト 410 レジスト 411 ポリシリコンゲート電極 412 ポリシリコンゲート電極 413 n+ 型ソースドレイン 414 p+ 型ソースドレイン 415 シリコン酸化膜 416 パッド酸化膜 501 シリコン基板 502 絶縁膜 503 単結晶シリコン 503a 薄い単結晶シリコン 503b 厚い単結晶シリコン 504 パッド酸化膜 505 シリコン窒化膜 506 フィールド酸化膜 507 厚い活性層 508 薄い活性層 509 レジスト 511 ポリシリコンゲート電極 512 ポリシリコンゲート電極 513 厚い活性層を有するMOSFETのn+ 型ソー
ス/ドレイン 514 薄い活性層を有するMOSFETのn+ 型ソー
ス/ドレイン 515 シリコン酸化膜 516 パッド酸化膜 801 シリコン基板 802 絶縁膜 803 単結晶シリコン 804 エピタキシャル層 805 バッファ酸化膜 806 フィールド酸化膜 807 p型活性層 809 レジスト 811,812 ポリシリコンゲート電極 813 n+ 型ソース/ドレイン 814 p+ 型ソース/ドレイン 815 シリコン酸化膜 816 パッド酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−289138(JP,A) 特開 平5−243510(JP,A) 特開 昭60−126867(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 21/265 H01L 27/08 331 H01L 27/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜上の単結晶半導体層中に、厚さの
    異なる複数の単結晶半導体層領域を形成する工程と、 該厚さの異なる複数の単結晶半導体層領域毎に、膜厚比
    と比例する注入量で不純物のイオン注入を行う工程と、 前記複数の単結晶半導体層領域に少なくとも能動素子を
    形成する工程と、を有する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 絶縁膜上の単結晶半導体層中に、第1の
    イオン注入を行う工程と、 該第1のイオン注入により注入される不純物と同導電型
    を有する不純物を注入する第2のイオン注入工程と、 該第1、第2のイオン注入により注入された不純物を前
    記単結晶半導体層中の深さ方向へ均一に拡散する工程と
    を含み、 前記単結晶半導体層を能動素子の活性層とする半導体装
    置の製造方法において、 前記第1のイオン注入時の前記単結晶半導体層の厚さを
    SOIとしたとき、前記第1のイオン注入の飛程Rp1
    前記TSOIより充分小さく、 前記第2のイオン注入の飛程Rp2と前記TSOIは実質的
    に等しく、 前記第2のイオン注入の飛程Rp2と偏差ΔRp2と前記T
    SOIの関係が、 Rp2−ΔRp2<TSOI<Rp2+ΔRp2 を満たすことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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