JPH0622905A - 内視鏡湾曲装置 - Google Patents

内視鏡湾曲装置

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Publication number
JPH0622905A
JPH0622905A JP4183704A JP18370492A JPH0622905A JP H0622905 A JPH0622905 A JP H0622905A JP 4183704 A JP4183704 A JP 4183704A JP 18370492 A JP18370492 A JP 18370492A JP H0622905 A JPH0622905 A JP H0622905A
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JP
Japan
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curved
bending
electromagnet
endoscope
electromagnets
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JP4183704A
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Inventor
Toru Shimizu
徹 清水
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、長尺な挿入部であっても、その湾曲
部の湾曲を容易かつ確実に行うことができる内視鏡湾曲
装置を提供することにある。 【構成】挿入部3を有し、この挿入部3は長尺な可撓管
部4とこの先端に連結された湾曲部5を設けてなり、前
記湾曲部5は、挿入部3の長軸に対し平行な境界面によ
り2分された領域のうち、一方の領域側が挿入部3の長
軸方向に短縮し、同時に、他方の領域側が伸張すること
により湾曲する内視鏡湾曲装置において、前記湾曲部5
の内部にあって前記境界面によって区分された2つの領
域のうち少なくとも一方の領域に挿入部の長軸方向に沿
って複数の電磁石22を設置し、この電磁石に給電用導
線20を接続してなり、選択した電磁石22に前記導線
20を通じて直流電源34からの励磁電流を供給するこ
とにより、その選択した電磁石22が位置する領域側を
短縮あるいは伸長して前記湾曲部5を湾曲させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体の体腔内や管路内
に長尺な挿入部を挿入することによって、その体腔内や
管路内の観察、治療、及び処置を行う内視鏡の挿入部の
湾曲を行う内視鏡湾曲装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来の内視鏡の挿入部における湾曲管部
は、例えば実開昭61−188701号公報に示されるが、一般
に、挿入部の長手軸方向に沿って複数の湾曲駒を直列に
配設し、それらの隣接する湾曲駒同士を回動自在に連結
してなり、この湾曲駒列の内側に、は、一端が挿入部の
先端構成部(又は、最先端の湾曲駒)に固定され、他端
が挿入部内を通って操作部まで延設されている湾曲用操
作ワイヤを挿通してある。前記操作ワイヤは、湾曲駒列
の後端に一端を固定し、他端を操作部まで延設されてい
るガイド用コイル内を通じて案内される。前記操作ワイ
ヤを内視鏡の操作部において牽引すると、その操作ワイ
ヤを介して湾曲管部がその牽引する側の向きに湾曲す
る。この操作時において、前記ガイド用コイルは挿入部
に加わる圧縮力を抑え、操作部で加えた力を直接に湾曲
管部で働らかせる役割を果たしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の内視鏡において、挿入部が長尺になればなる
程、操作ワイヤとこれを案内するガイド用コイルも、そ
の分、長尺化する。そして、操作ワイヤとガイド用コイ
ルが長尺化すればする程、両者間の摩擦力が増大して湾
曲操作力量が大きく操作が重くなる。従って、湾曲操作
が困難になるという不具合が生じた。
【0004】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、長尺な挿入部であって
も、その湾曲部の湾曲を容易かつ確実に行うことができ
る内視鏡湾曲装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する手段及び作用】本発明は、挿入部を有
し、この挿入部は長尺な可撓管部とこの先端に連結され
た湾曲部を設けてなり、前記湾曲部は、挿入部の長軸に
対し平行な境界面により少なくとも2分された領域のう
ち、一方の領域側が挿入部の長軸方向に短縮し、同時
に、他方の領域側が伸張することにより湾曲する内視鏡
湾曲装置において、前記湾曲部の内部にあって前記境界
面によって区分された2つの領域のうち少なくとも一方
の領域に挿入部の長軸方向に沿って複数の電磁石を設置
し、この電磁石に給電用導線を接続してなり、選択した
電磁石に前記導線を通じて直流電源からの励磁電流を供
給することにより、その選択した電磁石が位置する領域
側を短縮あるいは伸長して前記湾曲部を湾曲させるよう
にした。
【0006】
【実施例】図1〜図3は本発明の第1の実施例を示すも
のである。図3の(a)は、この実施例の内視鏡1の全
体を概略的に示している。この内視鏡1は操作部2と長
尺の挿入部3を有してなり、操作部2の先端に挿入部3
が連結されている。挿入部3は、可撓管部4と、この可
撓管部4の先端に連結された湾曲管部5と、この湾曲管
部5の先端に連結した先端構成部6からなる。操作部2
の後端には図示しない接眼レンズを収納した接眼部7が
設けられている。また、操作部2の側部には湾曲操作用
のダイヤル8が設けられ、さらに、この側部から照明光
伝送用のライトガイドファイバを収納したライトガイド
ケーブル9が接続されている。このライトガイドケーブ
ル9の自由端にはライトガイドコネクタ10が設けら
れ、このライトガイドコネクタ10は、光源装置11の
ソケット部分に着脱自在に接続されるようになってい
る。
【0007】図1に示すように前記挿入部3内には、光
ファイバ束によってそれぞれ構成されたイメージガイド
ファイバ12とライトガイドファイバ13が挿通されて
いる。イメージガイドファイバ12の先端の周辺部分
は、図3の(c)で示すように構成されている。つま
り、筒状の対物レンズ枠14内には先端側に対物レンズ
15が収納され、その後端側にはイメージガイドファイ
バ12の先端が嵌め込まれている。そして、対物レンズ
枠14の内部に嵌め込まれたイメージガイドファイバ1
2の先端部は透明な接着剤16によって固定されるとと
もに、その先端面とこれが接合する対物レンズ15の後
端面との間にも、その透明な接着剤16が充填され、そ
の両者間を接合するようになっている。しかして、この
イメージガイドファイバ12の先端面や対物レンズ15
の後端面に凹凸があっても、その凹凸が接着剤16よっ
て平らにならされるため、光学的に問題にならない。そ
こで、前記対物レンズ15の後端面は、研削後の研摩工
程を省いて、研削のみ(粗面のまま)としている。これ
でよいため、原価を低減することができる。
【0008】イメージガイドファイバ12の後端側は操
作部2に導かれ、その操作部2に設けた接眼部7の接眼
レンズに対して光学的に接続されている。一方、ライト
ガイドファイバ13の先端は、図1で示すように先端構
成部6の先端面に開口する部分に導かれ、その開口部内
で透明な接着剤16が埋められ、水密を保つようになっ
ている。ライトガイドファイバ13の後端側は前述した
ライトガイドケーブル9を通じてライトガイドコネクタ
10に導かれ、これを介して光源装置11に対して着脱
自在に接続されるようになっている。
【0009】なお、図3の(b)で示すようにライトガ
イドコネクタ10の先端部28には、その内側にライト
ガイドファイバ13の後端部分を束ねるライトガイド口
金23を設け、このライトガイド口金23の外周には、
これを保持するライトガイド受け部材24を設けてい
る。先端部28内にはカバーガラス27があり、このカ
バーガラス27の周部は、その先端部28内において、
2つのカバーガラス押えリング25a,25bによって
把持されている。この場合、カバーガラス押えリング2
5a,25bを永久磁石にて構成し、かつ、カバーガラ
ス27の全周部を覆う部分に非蒸発性(オイルベース)
の磁性流体26を満たした。これにより、光源からの放
射熱を受けても破損しない水密性を持たすことができ
る。
【0010】従って、光源装置11から放射された照明
光はカバーガラス27を介してライトガイドファイバ1
3に入射し、このライトガイドファイバ13を通じて伝
送される照明光は、先端構成部6の先端面から放射して
その前方の観察部位を照射するようになっている。この
照明光によって照らし出された観察部位の像は対物レン
ズ15によってイメージガイドファイバ12の先端面に
結像され、これを接眼部7にて観察できる。
【0011】先端構成部6において、前記イメージガイ
ドファイバ12とライトガイドファイバ13は、そのイ
メージガイドファイバ12を内側にして同芯的に束ねら
れるとともに、1つの筒状のライトガイドファイバ枠2
9の内部に納められている。また、ライトガイドファイ
バ枠29は、先端構成部6の本体30内に嵌着して固定
されている。その本体30には、後述するように湾曲管
部5を構成する、複数の円筒形状の湾曲駒17のうち、
最先端の湾曲駒17の前端部分が嵌着している。湾曲管
部5の外装は、例えばゴム等の可撓性及び所定の弾性を
有する外装用弾性チューブ35で形成されている。弾性
チューブ35の先端部分は、先端構成部6の本体30の
外周上で糸31により糸締めされるとともに、接着剤2
1により固定されている。
【0012】前記湾曲管部5は、図1で示すように構成
されている。すなわち、弾性チューブ35の内側に湾曲
芯材を配設してなり、この湾曲芯材は複数の湾曲駒17
を挿入部3の長手軸方向に並べ、各隣接する湾曲駒17
をそれぞれリベット18によって連結して上下の2方向
へ湾曲するように構成している。ここで、湾曲駒17の
材質は、非磁性材料によって形成することが好ましい。
【0013】各湾曲駒17のそれぞれの内周面には電磁
石22が取り付けてある。電磁石22は挿入部3の長手
軸方向に沿って長手方向を揃えて配置した棒状の磁性体
19に絶縁された導線20をコイル状に巻き付けてな
る。この電磁石22は接着剤21で湾曲駒17の内周面
に固着されている。この場合、この電磁石22を湾曲駒
17に固着する位置は、図1に示すように、上側と下側
の湾曲駒17の肩口37で、かつ図2で示すように、リ
ベット18より上側と下側へそれぞれ90°ずれた各箇所
である。上側の電磁石22は、すべて同一方向に導線2
0がコイル状に巻かれている。そして、図2で示すよう
に、導線20は1本になっていて、1つの回路で直列に
結ばれている。同じく、下側の電磁石22についても、
すべて同一方向に導線20がコイル状に巻かれ、この導
線20は1本になっていて、1つの回路で直列に結ばれ
ている。各導線20は挿入部3の内部を通り、さらに操
作部2、ライトガイドケーブル9内を経て、前記ライト
ガイドコネクタ10に設けた電気接点を介して前記光源
装置11内に設けられた直流電源34に接続されるよう
になっている。
【0014】前記操作部2に設けた湾曲操作ダイヤル8
には、その操作部2内において、これと同軸上にエンコ
ーダ32が付設されている。このエンコーダ32は前記
光源装置11内に設けられた制御装置36に接続されて
いる。この制御装置36は、光源装置11内において前
記直流電源34に接続されている。
【0015】次に、この内視鏡湾曲装置の作用を説明す
る。内視鏡1の挿入部3における湾曲管部5を湾曲させ
るための操作として、まず、湾曲操作ダイヤル8を図3
中B方向の一方の向きに回転させると、これと一体に、
エンコーダ32の軸が回転し、その回転方向及び回転量
が制御装置36へ電気信号として送られる。制御装置3
6は、そのエンコーダ32からの信号を受けて、直流電
源34に電磁石22へ通電するように命令を送る。例え
ば、湾曲操作ダイヤル8を上側に湾曲するように目一
杯、回転させると、制御装置36はこれを受けて、直流
電源34へ、上側の電磁石22だけに通電するように命
令する。上側の各電磁石22はこれに電流が流れると、
磁化し、図1及び図2で示す極性が現れる。ここで、電
磁石22のコイルの巻き方向がすべて同一方向なので、
隣同士対峙する磁性体19の極性が異極となり、各電磁
石22間には引力が働くことになる。これにより、電磁
石22をそれぞれ取り付けたそれぞれの湾曲駒17の肩
口37が突き当たり、湾曲管部5は上側へ最大角に湾曲
する。一方、下側へ最大角に湾曲する場合についても、
上側と同様な作用により、湾曲することができる。
【0016】また、上側または下側への向きで任意の角
度に湾曲する場合は、湾曲操作ダイヤル8の回転量を調
節することによって、その任意の湾曲角度を指定する。
つまり、前記同様の作用でエンコーダ32から制御装置
36へ命令が送られる。制御装置36は上側へ湾曲させ
る力と下側へ湾曲させる力を考慮して、上側と下側の電
磁石22に対する各々への適当な通電量を送るように直
流電源34に命令する。これにより、上側および下側へ
湾曲させる力を任意の角度において平行を保たせ、任意
の角度に湾曲させる。例えば上側および下側各々への通
電量を等しくすれば、上側と下側の各々の向きへ湾曲さ
せる力が等しくなり、ニュートラル状態(湾曲のかから
ない直線状態)で平衡を保たせることができる。しかし
て、前記構成によれば、遠隔的な操作で湾曲管部5を任
意の角度で2方向に湾曲することができる。
【0017】図4は、本発明の第2の実施例に係る内視
鏡1の挿入部3における先端部付近の断面を示してい
る。この実施例は、上側下側共に隣り合う湾曲駒17に
固着した電磁石22のコイルの巻き方向を逆にする。そ
の他の構成は前述した第1の実施例のものと同様であ
る。
【0018】前述した第1の実施例では、各々の湾曲駒
17の肩口37に固着した隣り合う電磁石22は、互い
に引き合う引力を生じたが、この第2の実施例の構成で
は、図4で示すように、隣同士対峙する電磁石22の極
は同極となり、斥力を生じる。したがって、各々の湾曲
駒17の肩口37は退け合う。つまり、上側に湾曲をか
けたい場合には、下側の電磁石22に通電する。する
と、下側の各湾曲駒17の肩口37が互いに反発し合っ
て、湾曲管部5は上側に湾曲する。その他の作用効果は
前述した第1の実施例と同様である。
【0019】図5は、本発明の第3の実施例を示すもの
である。この実施例では湾曲駒17の内周面において上
側または下側の一方でかつリベット18の位置より略9
0°ずれた位置に、隣接して平行に配置した2つの電磁
石22,22をそれぞれ配設し、その各列の電磁石22
のコイルの巻き方向がそれぞれ同一であり、また、隣り
合う電磁石22のコイルの巻き方向が異なるようにし
た。つまり、各湾曲駒17にそれぞれ取り付ける2つの
電磁石22,22は逆行した向きで接着剤21を用いて
固着する。その他の構成は前述した第1の実施例のもの
と同様である。
【0020】しかして、この構成によれば、隣り同士、
対峙する電磁石22のコイルの巻き方向が同一になるよ
うにした電磁石22の列に通電すると、第1の実施例の
場合と同様、対峙する極は異極になるので電磁石22間
には引力が働き、各湾曲駒17の肩口37はつき合おう
とする。つまり、電磁石22が固着している側に湾曲し
ようとする。一方、隣同士対峙する電磁石22のコイル
の巻き方向が逆になるようにした電磁石22の列に通電
すると、前述した第2の実施例と同様、対峙する極は同
極になるので、各電磁石22間には斥力が働き、各湾曲
駒17の肩口37は退こうとする。つまり、電磁石22
が固着している側とは反射側へ湾曲しようとする。制御
装置36で直流電源34の電流量を制御することで前記
の力を制御して任意の角度に湾曲させる。その他の作用
効果は、第1の実施例と同様である。
【0021】図6は本発明の第4の実施例に係る湾曲管
部5を示すものである。この実施例は、前述した第1の
実施例における、湾曲駒17の上側と下側部分に設ける
電磁石22に加えて、湾曲駒17の右側と左側部分に
も、それぞれ電磁石22を配列し、右側と左側にも湾曲
させることができるようにした。それらの構成や作用
は、前述した第1の実施例と同様である。これによれ
ば、湾曲管部5を遠隔的に4方向に湾曲させることがで
きる。
【0022】図7は本発明の第5の実施例を示すもので
ある。この実施例は観察手段としてイメージガイドファ
イバ12の代わりに、CCD等の固体撮像素子33を用
いて観察するようにした点が前述した第1の実施例のも
のと異なるだけである。
【0023】図8は本発明の第6の実施例を示す。これ
は前述した第1の実施例においての各湾曲駒17に固着
した電磁石22が、個々単独に通電できるような回路構
成とした。また、図示しないが操作部2には湾曲操作ダ
イヤル8に加えて、各々の電磁石22に対する通電をオ
ンまたはオフするためのスイッチを設ける。その他の構
成は前述した第1の実施例と同様である。
【0024】この構成によれば、操作部2に設置した各
々の電磁石22についてのオン/オフ用スイッチと湾曲
操作ダイヤル8を操作することにより、電磁石22を選
択してそれを駆動し、任意の湾曲形状を作り出すことが
できる。
【0025】図9は本発明の第7の実施例を示すもので
ある。この実施例は前述した第1の実施例における湾曲
管部5の湾曲芯材を形成する湾曲駒17の代わりに帯状
部材を螺旋状にしてなる螺旋管38を用いたものであ
る。その他の構成は前述した第1の実施例のものと同様
である。
【0026】そして、例えば直流電源34から図9で示
す上側の電磁石22だけに電流を流すと、上側の電磁石
22は磁化し、隣り同士対峙する極は異極となって引力
が生じ、隣り合う電磁石22が引き合うことにより、螺
旋管38のピッチは狭くなり、湾曲管部5は上側へ湾曲
する。また、図9で示す下側の電磁石22だけに電流を
流すと、同様な作用が起こり下側に湾曲する。
【0027】この構成によれば、第1の実施例のものに
おける湾曲駒17の組み立てが不要であり、螺旋管38
を用いることにより、湾曲管部5の組立が簡単になる。
また、この組立性の向上とともに部品点数の減少により
コストが安くなる。
【0028】図10は本発明の第8の実施例を示すもの
である。この実施例は前述した第1の実施例における湾
曲管部5の湾曲芯材を形成する湾曲駒17の代わりに、
略180°ずれて上下に対向した一対の切欠き部39,
39の組を複数設けた樹脂チューブ40を用いたもので
ある。その他の構成は前述した第1の実施例のものと同
様である。
【0029】そして、例えば直流電源34から図10で
示す上側の電磁石22だけに電流を流すと、上側の電磁
石22は磁化し、隣り同士対峙する極は異極となって引
力が生じ、隣り合う電磁石22が引き合うことにより、
切欠き部39の部分が着き合い、樹脂チューブ40は上
側へ湾曲する。また、図10で示す下側の電磁石22だ
けに電流を流すと、同様な作用が起こり下側に湾曲す
る。
【0030】しかして、この構成によっても、前述した
例えば第1の実施例のものに比べ、その湾曲管部5の部
品の製作が容易であるとともに、その組立て性が向上す
る。さらに、部品点数も減少することから、製造コスト
が低減する。
【0031】図11は本発明の第9の実施例を示す。こ
の実施例の内視鏡1における挿入部3は多孔チューブ4
1を用いて構成し、その多孔チューブ41の外周に近く
互いに180°離れた対称に位置する上側と下側の同径
のルーメンの中に、挿入部3の長手方向に沿って一定の
距離を置きながら複数の電磁石22を配置し、接着剤2
1を用いて固着する。また、多孔チューブ41の側面に
は、長手方向に順次一定距離をおいて、前記ルーメンに
貫通する横穴42が開いており、この穴42より前記接
着剤21を流し込むことによってルーメン内に電磁石2
2を固着できるようになっている。また、電磁石22に
電流が流れ磁化すると隣り合う電磁石22の対向する極
は異極となるようにコイルが巻かれている。
【0032】また、ルーメンの先端開口部は、内部の水
密を確保するために接着剤21で塞いである。他の1つ
のルーメンの先端開口部には内部に対物レンズ15を有
した対物レンズ枠14が組み込まれている。対物レンズ
15の後方にはその同じルーメンに挿通されたイメージ
ガイドファイバ12の先端が当接して観察用光学系を構
成している。さらに別の1つのルーメンには照明用光学
系として用いるライトガイドファイバ13をそれぞれ内
蔵している。ライトガイドファイバ13を内蔵するルー
メンの先端開口部にはこの部分の水密を確保し、かつ光
を透過するように透明な接着剤16が充填されている。
【0033】そして、例えば、上側の電磁石22に通電
し、それを磁化すると、上側の隣り合う電磁石22は互
いに引き合うことになり、上側の多孔チューブ41の外
皮は挿入部3の長手方向に収縮し、上側へ湾曲する。ま
た、下側の電磁石22に通電すると、同様の作用が起こ
り、下側へ湾曲する。
【0034】この構成によれば、遠隔的に湾曲させるこ
とができるとともに、前述した第1〜第6の実施例の湾
曲駒17や第7の実施例の螺旋管38や第8の実施例の
切欠き部39を付した樹脂チューブ40を用いた湾曲管
部5を使用するよりも、その組立が比較的簡単である。
さらに、組立の簡易化と部品点数の減少化を図り、製造
コストの低減を図ることができる。なお、本発明は前述
した各実施例のものに限定されるものではなく、その
他、種々の変形例が考えられるものである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、長
尺な挿入部であっても、その湾曲部の湾曲を容易かつ確
実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例を示す内視鏡の
挿入部の先端側部分の横断面図、(b)は(a)中A−
A線に沿う縦断面図。
【図2】本発明の第1の実施例の内視鏡湾曲装置におけ
る電気回路構成を概略的に示す説明図。
【図3】(a)は本発明の第1の実施例を示す内視鏡の
側面図、(b)はコネクタの一部の断面図、(c)は対
物光学系の部分の断面図。
【図4】本発明の第2の実施例を示す内視鏡の挿入部の
先端側部分の横断面図。
【図5】(a)は本発明の第3の実施例を示す内視鏡の
挿入部の湾曲管部の横断面図、(b)はその湾曲管部を
断面して下方から見た横断図。
【図6】(a)は本発明の第4の実施例を示す内視鏡の
挿入部の湾曲管部の横断面図、(b)は(a)中D−D
線に沿う縦断面図。
【図7】本発明の第5の実施例を示す内視鏡の挿入部の
湾曲管部の横断面図。
【図8】本発明の第6の実施例を示す内視鏡の挿入部の
湾曲管部の横断面図。
【図9】本発明の第7の実施例を示す湾曲芯材の斜視
図。
【図10】本発明の第8の実施例を示す湾曲芯材の斜視
図。
【図11】(a)は本発明の第9の実施例を示す内視鏡
における挿入部の先端部付近の横断面図、(b)はその
先端部の正面図。
【符号の説明】
1…内視鏡、3…挿入部、4…可撓管部、5…湾曲管
部、6…先端構成部、17…湾曲駒、19…磁性体、2
0…導線、22…電磁石、34…直流電源。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部を有し、この挿入部は長尺な可撓
    管部とこの先端に連結された湾曲部を設けてなり、前記
    湾曲部は、挿入部の長軸に対し平行な境界面により少な
    くとも2分された領域のうち、一方の領域側が挿入部の
    長軸方向に短縮し、同時に他方の領域側が伸張すること
    により湾曲する内視鏡湾曲装置において、 前記湾曲部の内部にあって前記境界面によって区分され
    た2つの領域のうち少なくとも一方の領域に挿入部の長
    軸方向に沿って複数の電磁石を設置し、この電磁石に給
    電用導線を接続してなり、選択した電磁石に前記導線を
    通じて直流電源からの励磁電流を供給することにより、
    その選択した電磁石が位置する領域側を短縮あるいは伸
    長して前記湾曲部を湾曲させるようにしたことを特徴と
    する内視鏡湾曲装置。
JP4183704A 1992-07-10 1992-07-10 内視鏡湾曲装置 Withdrawn JPH0622905A (ja)

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