JPH06211960A - 重合性組成物およびそれより得られる高屈折率プラスチックレンズ - Google Patents

重合性組成物およびそれより得られる高屈折率プラスチックレンズ

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JPH06211960A
JPH06211960A JP5004795A JP479593A JPH06211960A JP H06211960 A JPH06211960 A JP H06211960A JP 5004795 A JP5004795 A JP 5004795A JP 479593 A JP479593 A JP 479593A JP H06211960 A JPH06211960 A JP H06211960A
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meth
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composition according
refractive index
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JP5004795A
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Hiroyuki Kanezaki
裕之 金崎
Kouji Uekami
弘司 上神
Keishirou Nagao
惠四郎 長尾
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Osaka Soda Co Ltd
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Daiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)分子内にアルコール性水酸基を有し、フ
ッ素以外のハロゲン原子またはフェニル基で核置換され
た芳香環および2個以上の(メタ)アクリロイル基を有
する多官能(メタ)アクリレート 20〜60重量
部 (B)分子内に上記の置換基を持たず、2個以上の
(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリ
レートおよび(C)スチレン系化合物を含む単官能不飽
和モノマー80〜40重量部 以上の混合物に、該混合
物中のアルコール性水酸基に対して0.1〜2当量のイ
ソシアネートを添加してなる重合性組成物、または該組
成物100重量部に核置換フェノールのグリシジルエー
テル5〜20重量部を添加してなる重合性組成物、およ
びこれらの組成物を共重合せしめたプラスチックレン
ズ。 【効果】 高屈折率、高アッベ数かつ低比重で耐衝撃性
に優れたプラスチックレンズが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐衝撃性に優れた高屈折
率かつ低比重のプラスチックレンズ、およびその原料と
なる重合性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年、光
学機器用レンズ並びに眼鏡用レンズにおけるプラスチッ
ク化は急速に進行しつつあり、より安く、より加工性の
良いものが求められてきている。
【0003】従来より視力矯正用眼鏡レンズとしてはジ
エチレングリコールビスアリルカーボネートを主成分と
する重合体が用いられてきた。しかしながら、ジエチレ
ングリコールビスアリルカーボネートは屈折率が1.5
0と低いため度数の高いレンズは縁(コバ)が厚くな
り、プラスチックレンズの特徴である軽量性が生かせな
いだけでなく、美的外観が損なわれるという欠点を有し
ている。
【0004】そこで、これらの欠点を改良するため樹脂
に1.59以上の屈折率を付与できる数多くの化合物が
発表されてきた。例えば、テトラブロモビスフェノール
−Aのビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)
エーテルを主成分とする樹脂組成物(例えば、特公昭5
8−14449号公報、特開昭58−72101号公
報、特開昭60−258501号公報、特開昭63−1
59460号公報、特開昭63−191812号公報、
特開昭63−215706号公報)およびテトラブロモ
ビスフェノール−Aのビス(3−(メタ)アクリロイル
オキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテルを主成分と
する樹脂組成物(例えば、特開昭63−191812号
公報、特開昭63−215706号公報)が高屈折率の
みならず成形性、透明性、耐熱性等で優れた性能を有す
るプラスチックレンズ用の材料になり得ることが知られ
ている。しかしながら、これらの化合物にはガラスモー
ルドとの密着に寄与する官能基がなく、したがって重合
時にモールドから剥離し易いため成形時の歩留りの低下
が避けられず、また、成形物の表面とハードコート膜の
密着性が悪いためコーティングし難い等の問題があっ
た。しかも、網目状に架橋した重合物は硬いが脆い熱硬
化性ポリマーであるため衝撃により割れ易く、米国で要
求される落球テスト(FDA落球衝撃強さ)の規格に合
格するだけの耐衝撃性を有していないという大きな欠点
を有していた。近年、前者の樹脂組成物は上市され、屈
折率1.595、アッベ数32の高屈折率プラスチック
レンズが製造されているが、上記のような欠点に加えて
比重が1.39と重いという問題があり、また、後者の
樹脂組成物については上記の公知文献において屈折率、
比重、成形性および耐衝撃性等の物性は全く示されてい
なかった。
【0005】テトラブロモビスフェノール−Aのビス
(2−ヒドロキシエチル)エーテルとポリイソシアネー
トを主成分とする樹脂組成物(例えば、特開昭58−1
64615号公報、特開昭61−200501号公報、
特開昭63−29701号公報、特開昭63−1939
14号公報)はイソシアネート基のために硬化時のガラ
スモールドとの接着性やコーティング時のハードコート
膜との密着性は優れているが、テトラブロモビスフェノ
ール−Aのビス(2−ヒドロキシエチル)エーテルが難
溶性のため樹脂液中に析出し易く、また、ポリイソシア
ネートが樹脂液中および大気中の水分に対して敏感であ
るため作業性が悪いという問題があった。さらに、得ら
れた重合物が直鎖状の熱可塑性ポリマーであるため耐衝
撃性には優れているが、高温になると柔らかくなるため
成形性や耐熱性に劣るという問題があった。
【0006】テトラブロモビスフェノール−Aの2−
(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−ヒドロキシ
エチルエーテルとポリイソシアネートを主成分とする樹
脂組成物(例えば、特開昭60−51706号公報、特
開昭60−249101号公報)、あるいは、下記に示
した一般式 (II) で示される化合物(以下、化合物 (I
I) という)とポリイソシアネートを主成分とする樹脂
組成物
【0007】
【化7】
【0008】(例えば、特開平3−72301号公報)
が成形性、透明性、耐熱性等で優れた性能を有し、か
つ、硬化時のガラスモールドとの接着性やコーティング
時のハードコート膜との密着性等にも優れている高屈折
率プラスチックレンズ用の材料になり得ることが知られ
ている。近年、前者の樹脂組成物は上市され、屈折率
1.61、アッベ数32の高屈折率プラスチックレンズ
が製造されているが、やはり比重が1.41と重いとい
う問題があり、また、後者の樹脂組成物については該公
報中に屈折率1.586〜1.606、アッベ数30.
9〜32.5の耐衝撃性に優れた高屈折率プラスチック
レンズが示されているが、比重が1.35〜1.48と
重いという問題があった。
【0009】ここで、物質の屈折率とその分子構造の関
係についての研究より屈折率を高めるには芳香環、フッ
素以外のハロゲン原子、硫黄原子の導入が有効であるこ
とは既に公知であり、特にフッ素以外のハロゲン原子は
アッベ数を下げることなしに屈折率を高めることができ
る点で優れているが、比重が大きくなるという欠点を有
している。上記の公知文献はいずれも重い臭素原子を導
入することにより屈折率を上げているためプラスチック
レンズの屈折率は1.59以上という高屈折率化が達成
されているが、一方では比重が1.35以上と非常に重
くなるという問題を生じていた。従来、プラスチックレ
ンズの最大の欠点はガラスに比べて屈折率が低いことで
あり、高屈折率化が最大の目標であったためこれまで比
重についてはあまり問題とされていなかった。このこと
は上記公報中のほとんどが比重について全く言及してい
ないことにも表われている。ところが、近年、いくつか
の高屈折率プラスチックレンズ用の材料が揃ってくるに
つれてこれまであまり問題とされていなかった比重の点
で優れた材料を求める方向に市場が変化してきている。
【0010】比重が大きいという問題だけを考えた場
合、上記の樹脂組成物中の各成分と共重合可能な低比重
化合物を混合して成形することにより比重を小さくでき
ることは自明であるが、このような低比重化合物は屈折
率が低いためプラスチックレンズの屈折率の低下が避け
られず、比重を1.30以下にすると屈折率も1.59
より低くなる場合がほとんどであった。
【0011】ジフェニルビスフェノール−Aのビス(2
−(メタ)アクリロイルオキシエチル)エーテルまたは
ジフェニルビスフェノール−Aのビス(3−(メタ)ア
クリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル
を主成分とする樹脂組成物(例えば、特開平2−111
743号公報)が高屈折率プラスチックレンズ用の材料
になり得ることが示されているが、該公報中には前者の
樹脂組成物において屈折率1.63の高屈折率プラスチ
ックレンズが得られたことが述べられているだけであ
り、その他の物性は全く示されておらず、また、後者の
樹脂組成物については屈折率、比重、成形性および耐衝
撃性等の物性は全く示されていなかった。該公報におい
ては屈折率を高めるために共役芳香環を導入しており、
比重は小さく維持できるが、アッベ数が著しく低下する
という欠点を有し、目の疲労が大きいという問題があっ
た。
【0012】イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジ
ルイソシアネートとポリチオールを主成分とする樹脂組
成物(例えば、特開平2−22601号公報)、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネートと水
酸基、メルカプト基およびアミノ基の少なくとも1種を
有する化合物を主成分とする樹脂組成物(例えば、特開
平2−150410号公報、特開平4−80212号公
報、特開平4−80213号公報)並びに(メタ)アク
リロイルイソシアネートと水酸基、メルカプト基および
アミノ基の少なくとも1種を有する化合物を主成分とす
る樹脂組成物(例えば、特開平2−150410号公
報)が高屈折率かつ低比重のプラスチックレンズ用の材
料になり得ることが示されているが、メルカプト基を有
する化合物は不快臭を持つものが多く、注型時や成形物
の加工時にも不快臭を発生し易いため作業性に問題があ
り、また、水酸基およびアミノ基の少なくとも1種を有
する化合物を用いた場合には高屈折率化のためにフッ素
以外のハロゲン原子を導入すれば比重が重くなり、共役
芳香環や共役縮合環を導入すればアッベ数が低下するこ
とは明らかであり、いずれもプラスチックレンズとして
好ましいものではなかった。
【0013】したがって、近年プラスチックレンズに要
求されている条件、すなわち、高屈折率(屈折率1.5
9以上)、高アッベ数(アッベ数30以上)および低比
重(比重1.30以下)であり、無色透明で作業性、成
形性および耐熱性に優れ、しかも、米国で要求される落
球テスト(FDA落球衝撃強さ)の規格に合格するだけ
の優れた耐衝撃性を有するという条件をバランス良く備
えた樹脂組成物はこれまで全く得られていなかった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこの様な状
況に鑑み鋭意検討を重ねた結果、屈折率およびアッベ数
を損なうことなく、また、作業性および成形性を悪化さ
せることなく耐衝撃性を向上させた高屈折率かつ低比重
の重合性組成物を見い出し、本発明を完成したものであ
る。
【0015】本発明はすなわち、下記のA成分20〜6
0重量部を下記比率のB成分およびC成分の合計量80
〜40重量部に溶解せしめた混合物に、該混合物中のア
ルコール性水酸基に対して0.1〜2当量のイソシアネ
ートを添加してなる重合性組成物、および該重合性組成
物100重量部に、さらに核置換フェノールのグリシジ
ルエーテル5〜20重量部を添加してなる重合性組成
物、ならびにこれらの重合性組成物をラジカル重合開始
剤およびウレタン重合開始剤の存在下で共重合してなる
ことを特徴とする耐衝撃性に優れた高屈折率プラスチッ
クレンズである。 [A成分]分子内にアルコール性水酸基を有し、かつ、
フッ素以外のハロゲン原子またはフェニル基で核置換さ
れた芳香環および2個以上の(メタ)アクリロイル基を
有する多官能(メタ)アクリレート [B成分]分子内にハロゲン原子およびフェニル基のい
ずれの核置換基も持たない芳香環および2個以上の(メ
タ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレー
ト、または該化合物を含むラジカル重合可能な多官能不
飽和モノマーの混合物 5〜80重量% [C成分] スチレン系化合物、または該化合物を含むラジカル重合可能な単官能不飽和モ ノマーの混合液 95〜20重量% なお、本明細書全体を通して(メタ)アクリレートとは
アクリレートおよびメタクリレートを、(メタ)アクリ
ロイルとはアクリロイルおよびメタクリロイルをそれぞ
れ合せた総称を表わす。
【0016】以下、本発明の重合性組成物をさらに具体
的に説明する。組成物中のA成分は分子内にアルコール
性水酸基を有し、かつ、フッ素以外のハロゲン原子また
はフェニル基で核置換された芳香環および2個以上の
(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリ
レートであり、該化合物はプラスチックレンズに高屈折
率および十分な透明性や耐衝撃性を付与するための必須
成分である。A成分として好適なものの例は下記の一般
式 (I) で示される化合物(以下、化合物 (I) という)
である。
【0017】
【化8】
【0018】化合物 (I) として分子内に多数のフッ素
以外のハロゲン原子で核置換された芳香環を有するもの
は高屈折率かつ高アッベ数であり、多数のフェニル基で
核置換された芳香環を有するものは高屈折率かつ低比重
である。また、少なくとも2個以上のビスフェノールま
たはビフェノール骨格が1,3−グリセリンジエーテル
の形で結合し、その末端にラジカル重合可能な(メタ)
アクリロイル基を有するオリゴマー成分が含まれるため
耐衝撃性に優れ、さらに、耐熱性や成形性等の向上に有
効なイソシアネート基と反応し得るアルコール性水酸基
を有するものであり、しかも、比較的安価に入手するこ
とができる。これらの化合物 (I) の中でより好適なも
のの例は、すでに前述した下記の化合物 (II) である。
【0019】
【化9】
【0020】化合物 (I) または (II) は一般にビスフ
ェノール骨格とエピクロロヒドリンの反応モル比の異な
る数種類の化合物の混合物として市販されているが、本
発明の目的のために特定の分子量を有する単一成分、す
なわちn1またはn2が整数であるものに精製して用いる必
要はなく、広い分子量分布を有する混合物のままで用い
ても何ら差しつかえない。ただし、これらのA成分は室
温で固体または非常に粘稠な液体であるためB成分およ
びC成分の混合液に溶解させる必要がある。通常、化合
物 (I) のn1または化合物 (II) のn2は1〜6の範囲で
あり、耐衝撃性に優れたプラスチックレンズを得るため
には1より大きな数であることが好ましいが、6を越え
ると溶解度の低下が問題となる。より具体的にA成分を
例示するとエピクロロヒドリンとテトラブロモビスフェ
ノール−A、テトラブロモビスフェノール−F、テトラ
ブロモビスフェノール−Sまたはテトラブロモビフェノ
ールから得られるエポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を
反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレート、エ
ピクロロヒドリンとジフェニルビスフェノール−A、ジ
フェニルビスフェノール−F、ジフェニルビスフェノー
ル−Sまたはジフェニルビフェノールから得られるエポ
キシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させて得られるエ
ポキシ(メタ)アクリレート、ポリブロモフェノールノ
ボラックとエピクロロヒドリンから得られるエポキシ樹
脂に(メタ)アクリル酸を反応させて得られるエポキシ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0021】組成物中のB成分は分子内にハロゲン原子
およびフェニル基のいずれの核置換基も持たない芳香環
および2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官
能(メタ)アクリレート、または該化合物を含むラジカ
ル重合可能な多官能不飽和モノマーの混合物である。該
多官能(メタ)アクリレートはハロゲン原子等を含有し
ないため屈折率の点ではA成分に劣るが、低比重化およ
び十分な耐熱性と架橋密度を維持するための必須成分で
ある。実際に、本発明の重合性組成物からB成分を除い
た成形物あるいはB成分を脂肪族多官能(メタ)アクリ
レートに置き換えた成形物の耐熱性は著しく低下する。
ただし、B成分に脂肪族多官能(メタ)アクリレートを
配合して用いることは可能である。B成分として好適な
ものの例は下記の一般式 (III) で示される化合物(以
下、化合物 (III) という)および一般式 (V) で示され
る化合物(以下、化合物 (V) という)である。
【0022】
【化10】
【0023】
【化11】
【0024】これらはビスフェノール類から容易に得ら
れるため安価に入手することができるものである。特
に、化合物 (III) の中でより好ましいものは、下記の
一般式(IV) で示される化合物(以下、化合物 (IV) と
いう)である。
【0025】
【化12】
【0026】化合物 (III) 〜 (V) は上記の化合物 (I)
および (II) と同様にビスフェノール骨格とエピクロ
ロヒドリンかつ/またはアルキレンオキシドの反応モル
比の異なる数種類の化合物の混合物として市販されてい
るが、本発明の目的のために特定の分子量を有する単一
成分、すなわちm3〜m8およびn3が特定の整数であるもの
に精製して用いる必要はなく、広い分子量分布を有する
混合物のままで用いても何ら差しつかえない。化合物
(III) 〜 (V) 中のm3〜m8およびn3は成形品の諸物性の
バランスを崩さないようにそれぞれ上記の範囲内である
ことが好ましい。より具体的にB成分を例示するとビス
フェノール−A、ビスフェノール−F、ビスフェノール
−Sおよびビフェノールのビス(2−(メタ)アクリロ
イルオキシエチル)エーテル、ビス(2−(2’−(メ
タ)アクリロイルオキシプロポキシ)プロピル)エーテ
ル、ビス(ω−(メタ)アクリロイルオキシポリ(エト
キシ)エチル)エーテル、ビス(3−(メタ)アクリロ
イルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテルおよび
ビス(2−(3’−(メタ)アクリロイルオキシ−2’
−ヒドロキシプロポキシ)プロピル)エーテル等、ビス
(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)フタレー
ト、2,2−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシメ
チル)ブチルベンゾエート、3−(メタ)アクリロイル
オキシ−2−ヒドロキシプロポキシベンゼンとヘキサメ
チレンジイソシアネートのウレタンプレポリマー等、お
よびこれらの混合物が挙げられる。
【0027】また、多官能(メタ)アクリレート系化合
物と同時に用いることのできる他のラジカル重合可能な
多官能不飽和モノマーとしては脂肪族多官能(メタ)ア
クリレート類、ジビニル化合物、ジアリル化合物、およ
びこれらの混合物が挙げられる。これらの不飽和モノマ
ーはA成分および多官能(メタ)アクリレート系化合物
との共重合性が良く、B成分に配合することができる
が、成形品の諸物性のバランスを崩さないようにB成分
への配合比率は20%以下が好ましい。
【0028】脂肪族多官能(メタ)アクリレート類とし
て好適なものの例はエチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、1,3−
ブタンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート等、およびこれらの混合物
が挙げられる。
【0029】ジビニル化合物として好適なものの例はジ
ビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン等、および
これらの混合物が挙げられる。
【0030】ジアリル化合物として好適なものの例はジ
アリルマロネート、ジアリルサクシネート、ジアリルマ
レート、ジアリルフマレート、ジアリルフタレート、ジ
アリルジフェネート、ジアリルナフタレンジカルボキシ
レート等のジアリルエステル類、およびエチレングリコ
ールビスアリルカーボネート、ジエチレングリコールビ
スアリルカーボネート、ビスフェノール−Aビスアリル
カーボネート、ビフェノールビスアリルカーボネート、
ビスフェノール−Aビス(2−アリルオキシカルボニル
オキシエチル)エーテル等のビスアリルカーボネート
類、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0031】組成物中のC成分はスチレン系化合物、ま
たはスチレン系化合物を含むラジカル重合可能な単官能
不飽和モノマーの混合液であるが、該スチレン系化合物
はA成分を良く溶かし、単独重合体の屈折率も 1.5
8 以上と高く、A成分の共重合性溶剤として最適のも
のである。
【0032】スチレン系化合物として好適なものの例は
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロ
ロスチレン、ブロモスチレン等、およびこれらの混合物
が挙げられる。
【0033】また、スチレン系化合物と同時に用いるこ
とのできる他のラジカル重合可能な単官能不飽和モノマ
ーとしては単官能(メタ)アクリレート類、マレート
類、フマレート類、モノアリル化合物、およびこれらの
混合物が挙げられる。これらの不飽和モノマーはA成
分、B成分およびスチレン系化合物との共重合性が良
く、C成分に配合することができるが、成形品の諸物性
のバランスを崩さないようにC成分への配合比率は20
%以下が好ましい。
【0034】単官能(メタ)アクリレート類として好適
なものの例はメチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレー
ト、ブロモフェニル(メタ)アクリレート、ジブロモフ
ェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、フェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、
ブロモフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ト
リブロモフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、
3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロ
ポキシベンゼン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ル−2’−ヒドロキシエチルフタレート等、およびこれ
らの混合物が挙げられる。
【0035】マレート類として好適なものの例はジエチ
ルマレート、ジブチルマレート、ビス(2−エチルヘキ
シル)マレート、ジベンジルマレート、ジフェニルマレ
ート、ビス(ジブロモフェニル)マレート等、およびこ
れらの混合物が挙げられる。
【0036】フマレート類として好適なものの例はジエ
チルフマレート、ジブチルフマレート、ビス(2−エチ
ルヘキシル)フマレート、ジベンジルフマレート、ジフ
ェニルフマレート、ビス(トリブロモフェニル)フマレ
ート等、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0037】モノアリル化合物として好適なものの例は
アリルアセテート、アリルプロピオネート、アリルベン
ゾエート等のアリルエステル類、およびフェニルアリル
カーボネート、p−フェニルフェニルアリルカーボネー
ト、ブロモフェニルアリルカーボネート、フェニルオキ
シエチルアリルカーボネート、o−フェニルフェニルオ
キシエチルアリルカーボネート、ジブロモフェニルオキ
シエチルアリルカーボネート等のアリルカーボネート
類、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0038】本発明の重合性組成物に添加するイソシア
ネートはモノイソシアネートまたはポリイソシアネート
のいずれを用いても良く、また、これらの混合物も使用
可能である。ここで、A成分、B成分およびC成分の混
合物中の水酸基に対して0.1〜2当量のイソシアネー
トを添加することにより成形物の硬化時およびコーティ
ング時に未反応または過剰量のイソシアネート基がガラ
スモールドやハードコート膜の表面の官能基と水素結合
やウレタン結合を形成するため、成形物の硬化時やコー
ティング時の密着性の向上に寄与し、優れた成形性およ
び加工性を付与する因子となる点で特に優れたものであ
る。
【0039】このようなモノイソシアネートとして使用
される好適なものの例はベンジルイソシアネート等の無
黄変性の芳香族モノイソシアネート類やブチルイソシア
ネート等の脂肪族モノイソシアネート類、シクロヘキシ
ルイソシアネート等の脂環族モノイソシアネート類、お
よびこれらの混合物であるが、より好ましいものは下記
の一般式 (VI) で示される化合物(以下、化合物 (VI)
という)である。
【0040】
【化13】
【0041】さらに具体的には分子内にラジカル重合可
能な官能基を有するビニルベンジルイソシアネート、イ
ソプロペニルベンジルイソシアネート、ビニル−α−メ
チルベンジルイソシアネート、イソプロペニル−α,α
−ジメチルベンジルイソシアネート等のスチレン系骨格
を有するモノイソシアネート類、(メタ)アクリロイル
イソシアネート、(メタ)アクリロイルオキシエチルイ
ソシアネート等の1個以上の(メタ)アクリロイル基を
有する脂肪族モノイソシアネート類、およびこれらの混
合物が挙げられ、特に好ましいものはアルコール性水酸
基との反応が比較的緩やかである三級イソシアネート基
とラジカル重合反応が比較的緩やかであるイソプロペニ
ル基を有するイソプロペニル−α,α−ジメチルベンジ
ルイソシアネート、および該化合物を含む混合物であ
る。
【0042】また、ポリイソシアネートとして使用され
る好適なものの例はキシリレンジイソシアネート、ビス
(α,α−ジメチルイソシアネートメチル)ベンゼン、
トリス(α,α−ジメチルイソシアネートメチル)ベン
ゼン等の無黄変性の芳香族ポリイソシアネート類、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪
族ポリイソシアネート類、シクロヘキサンジイソシアネ
ート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、
イソホロンジイソシアネート、ビス(イソシアネートシ
クロヘキシル)メタン、2,2−ビス(イソシアネート
シクロヘキシル)プロパン等の脂環族ポリイソシアネー
ト類、およびこれらの混合物であり、特に好ましいもの
はアルコール性水酸基との反応が比較的緩やかである三
級イソシアネート基を2個有するビス(α,α−ジメチ
ルイソシアネートメチル)ベンゼン、および該化合物を
含む混合物である。
【0043】上述のように、本発明の大きな特徴は高屈
折率で耐衝撃性の向上に有効なオリゴマー成分を含むA
成分、低比重で耐熱性の向上に有効なB成分、高屈折率
かつ低比重のC成分および低比重で成形性の向上に有効
なイソシアネートの各成分が他の成分の好ましい性質を
崩すことなしに配合でき、該重合性組成物をラジカル重
合開始剤およびウレタン重合開始剤の存在下で共重合さ
せることにより得られるプラスチックレンズが高屈折
率、高アッベ数および低比重であり、無色透明で作業
性、成形性および耐熱性に優れ、しかもFDA落球衝撃
強さ試験に合格するだけの優れた耐衝撃性を有するとい
うことを見出した点にある。
【0044】また、本発明の重合性組成物に核置換フェ
ノールのグリシジルエーテルを添加すると、該化合物自
身は重合にあまり関与しないが、本発明の重合性組成物
を硬化成形して得られるプラスチックレンズに他の物性
を損なうことなく十分な耐衝撃性を付与し、かつ、低比
重化を容易にすることができるだけでなく、全く予期し
たことではなかったが、黄色度も十分に低いものが得ら
れることが分かった。また、該グリシジルエーテルを添
加したプラスチックレンズは無添加の場合に比べて高い
屈折率を示し、従来高屈折率化のために必要とされてい
たA成分の含有量を減らしても屈折率を1.59以上に
維持することが可能となり、これによって比重も1.3
0以下に下げることが可能となった。しかしながら、該
グリシジルエーテルの添加量もある範囲を越えると他の
物性に悪影響を及ぼすため自ずとその範囲は限定される
ことになる。
【0045】該グリシジルエーテルの一例であるo−フ
ェニルフェニルグリシジルエーテルをプラスチックレン
ズ用組成の一成分として用いる例は既に上記の特開平3
−72301号公報において開示されている。すなわ
ち、該公報では化合物 (II) の水酸基とポリイソシアネ
ートのイソシアネート基の反応および化合物 (II) の
(メタ)アクリロイル基の重合反応にo−フェニルフェ
ニルグリシジルエーテルの一部が反応に加わることによ
って得られる複雑な三次元化反応物が光学レンズとして
優れた屈折率、アッベ数、強靱性、透明性、耐衝撃性、
切削性、研磨性および経済性を有することが記載されて
いる。しかしながら、本発明者らが該公報に示されてい
る組成で成形物を作ったところ耐衝撃性に関してはFD
A落球衝撃強さ試験に十分合格する性能を有してはいる
が、成形物の黄色度(b*)は1.3以上とかなり着色
しており、該公報にも明記されている様に比重が1.4
0前後と非常に重く、脈理や歪みの発生が避けられない
ことが明らかになった。また、比重を下げるために該グ
リシジルエーテルの添加量を多くすると硬度および耐熱
性が低下し、脈理もさらに激しくなり、満足な成形品を
得ることはできなかった。すなわち、該グリシジルエー
テルを添加することだけでは高屈折率、高アッベ数およ
び低比重であり、かつ、十分な耐衝撃性を有するという
実用性に優れたプラスチックレンズを得ることは不可能
であった。
【0046】これに対して本発明のもう一つの大きな特
徴は、高屈折率のA成分、低比重で耐熱性の向上に有効
なB成分、高屈折率かつ低比重のC成分、低比重で成形
性の向上に有効なイソシアネートおよび高屈折率かつ低
比重で耐衝撃性の向上に有効な核置換フェノールのグリ
シジルエーテルよりなる重合性組成物をラジカル重合開
始剤およびウレタン重合開始剤の存在下で共重合させる
ことにより得られるプラスチックレンズは高屈折率、高
アッベ数および低比重であり、無色透明で作業性、成形
性および耐熱性に優れ、しかも、上述のA成分、B成
分、C成分およびイソシアネートよりなる重合性組成物
から得られるプラスチックレンズよりもさらに優れた耐
衝撃性を有するということを見出した点にある。
【0047】該グリシジルエーテルとしては屈折率が
1.58以上のものを用いることが必要であり、屈折率
が 1.58未満では得られる樹脂の屈折率が低下する
ため目的の高屈折率プラスチックレンズを得ることがで
きない。さらに室温で液体のグリシジルエーテルを用い
る方が他成分との相溶性が良いだけでなく、A成分の溶
剤として作用するという利点がある。
【0048】このような核置換フェノールのグリシジル
エーテルとして使用される好適なものの例はo−フェニ
ルフェニルグリシジルエーテル、p−フェニルフェニル
グリシジルエーテル等のフェニル置換フェニルグリシジ
ルエーテル類、ブロモフェニルグリシジルエーテル、ジ
ブロモフェニルグリシジルエーテル等のハロフェニルグ
リシジルエーテル類、およびこれらの混合物である。こ
れらの中でより好ましいものはより低比重であるフェニ
ル置換フェニルグリシジルエーテル類、およびこれらの
混合物であり、特に好ましいものはo−フェニルフェニ
ルグリシジルエーテル、および該化合物を含む混合物で
ある。
【0049】本発明の重合性組成物中のB成分とC成分
の組成比はB成分が5〜80重量%、好ましくは10〜
70重量%、C成分が95〜20重量%、好ましくは9
0〜30重量%であり、A成分はこれらB成分とC成分
の混合物80〜40重量部、好ましくは75〜50重量
部に対して20〜60重量部、好ましくは25〜50重
量部であり、イソシアネートはA成分、B成分およびC
成分の混合物中の水酸基に対して0.1〜2当量、好ま
しくは0.2〜1.5当量、核置換フェノールのグリシ
ジルエーテルはA成分、B成分、C成分およびイソシア
ネートの混合物100重量部に対して5〜20重量部、
好ましくは7〜15重量部である。この範囲をはずれる
と屈折率の低下や比重の増加、耐熱性や耐衝撃性の低下
等の成形物の物性が大きく損なわれるだけでなく、A成
分の溶解が困難となるため樹脂液中に結晶成分が析出し
たり、液の粘度が高くなり過ぎるために作業性が損なわ
れ、また、脈理や剥がれが生じたり、重合が不十分とな
る等の成形上の問題を生じることになる。
【0050】本発明の高屈折率プラスチックレンズは、
上記の重合性組成物を従来より公知の方法にしたがって
ウレタン重合開始剤およびラジカル重合開始剤の存在下
にウレタン重合反応およびビニル重合反応を同時あるい
は段階的に進行させながら硬化させて得られるものであ
る。例えば、本発明の重合性組成物にウレタン重合開始
剤およびラジカル重合開始剤を加え、完全に溶解させた
後、樹脂液を室温において減圧しながら溶存ガスを十分
に脱気した後、エラストマーガスケットまたはスペーサ
ーで保持されているガラスまたは金属製のモールド間に
注入し、熱風循環炉中で20℃〜40℃から80℃〜1
20℃まで10〜48時間かけて徐々に昇温させること
により重合させて得られるものである。特に、硬化時の
温度プログラムや分解温度の異なる二種以上のラジカル
重合開始剤を組合せて使用することはウレタン重合反応
およびビニル重合反応の進行を制御し、重合反応が特定
の温度において一気に進行することを防止することがよ
り歪みの少ない均一な成形物を得るために重要である。
また、モールド中に注入する前に予めいずれかの重合反
応をある程度進行させプレポリマーを得る予備重合法
も、成形物の均一性をさらに高め歪みや脈理の発生を押
さえるために有効である。例えば、本発明の重合性組成
物にウレタン重合開始剤を添加し、0℃〜80℃、好ま
しくは20℃〜60℃で10分〜24時間、好ましくは
30分〜10時間攪拌することにより水酸基とイソシア
ネート基を予備重合させた後、室温において減圧しなが
ら溶存ガスを十分に脱気し、続いてこれにラジカル重合
開始剤を加え、完全に溶解させた後に樹脂液をモールド
中に注入し、上記と同様に加熱重合させる方法である。
【0051】本発明に用いるウレタン重合開始剤の代表
的なものとしてはジブチルスズジラウレート、ジブチル
スズジクロリド、スズオクテート等の有機スズ化合物、
あるいはN,N,N’,N’−テトラメチルブタンジア
ミン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン
等の脂肪族三級アミン、およびこれらの混合物が挙げら
れ、ラジカル重合開始剤の代表的なものとしてはジイソ
プロピルペルオキシジカーボネート、ジ−sec−ブチ
ルペルオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシル
ペルオキシジカーボネート等のペルオキシジカーボネー
ト類、ベンゾイルペルオキシド、デカノイルペルオキシ
ド、ラウロイルペルオキシド、アセチルペルオキシド等
のジアシルペルオキシド類、tert−ブチルペルオキ
シイソブチレート、tert−ブチルペルオキシ−2−
エチルヘキサネート、tert−ブチルペルオキシピバ
レート等のアルキルオキシペルエステル類、あるいはア
ゾビスイソブチロニトリル、アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)等のアゾ化合物、およびこれらの混
合物が挙げられる。
【0052】これらウレタン重合開始剤およびラジカル
重合開始剤の種類は一種に限定されるものではなく、特
にラジカル重合開始剤については上述の様に硬化時の温
度プログラムに合せて分解温度の異なる二種以上の重合
開始剤を組合せて使用することがより歪みの少ない均一
な成形物を得るための必須条件である。それぞれの重合
開始剤の添加量はいずれの場合も本発明の重合性組成物
100重量部に対して0.0001〜10重量部、好ま
しくは0.0005〜5重量部である。0.0001重
量部未満では重合反応が十分に進行せず、10重量部を
越えると成形物中の歪み応力が大きくなり、クラックの
発生や耐衝撃性の低下の原因となり好ましくない。
【0053】本発明の高屈折率プラスチックレンズを製
造する際に必要に応じて当該重合性組成物100重量部
に重合遅延剤かつ/または紫外線吸収剤を0.01〜2
0重量%加えることができる。ここで、重合遅延剤とし
て好適なものはヒドロキノン、p−tert−ブチルカ
テコール、p−メトキシフェノール、3−(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピ
オン酸n−オクタデカン等のフェノール類、アリルフェ
ニルエーテル等のアリルエーテル類、アリルベンゼン
類、アリルスルフィド、フェニルスルフィド等のスルフ
ィド類、フェニルスルホキシド等のスルホキシド類、チ
オフェノール等のチオール類が挙げられる。また、紫外
線吸収剤として好適なものは2−(2’−ヒドロキシ−
5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール
等のベンゾトリアゾール類、2,4−ジヒドロキシベン
ゾフェノン等のベンゾフェノン類、p−tert−ブチ
ルフェニルサリシレート等のサリシレート類が挙げられ
る。
【0054】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、得られた重合体の諸物性の測定およ
び評価の方法は次の通りである。 (1)屈折率(nD)およびアッベ数(νD) 10mm×20mm×3mmの試験片を作成し、アタゴ
社製「アッベ屈折計3T」を用いて、室温における屈折
率(nD)とアッベ数(νD)を測定した。接触液はα−
ブロモナフタレンを使用した。 (2)比重(d) 20mm×20mm×3mmの試験片を作成し、東洋精
機製作所製「DENSIMETER D−1」を用いて
測定した。 (3)黄色度(b*) 60mm×60mm×3mmの成形物を作成し、ミノル
タカメラ社製「CR−300」を用いて測定した。黄色
度の評価は無色に近いほど、すなわち黄色度の値が0に
近いほど良く、実用的には1.0未満であれば良好と認
められる。 (4)耐衝撃性 直径78mm、曲率半径0.1m、中心厚1.2mmの
試験用サンプルを10枚作成し、これに重さ16.2g
(直径10/16inch)の鋼球を1.27mの高さ
から落下させ、FDA落球衝撃強さの規格にしたがって
10枚とも割れなかったものを○とし、1枚でも割れた
ものを×とした。 (5)外観 60mm×60mm×3mmの成形物および直径78m
m、曲率半径0.1m、中心厚1.2mmの試験用サン
プルにおいて脈理、歪みおよび剥がれ等の欠陥が見られ
なかったものを○とし、欠陥があったものを×とした。
【0055】実施例1〜14 表1に示した組成比(重量基準)で重合性組成物を調製
し、その100重量部にウレタン重合開始剤としてジブ
チルスズジラウレートを0.025重量%加え、60℃
で5時間攪拌することにより水酸基とイソシアネート基
を予備重合させた後、5Torrの減圧下に室温で5分
間攪拌しながら溶存ガスを十分に脱気する。続いてこれ
にラジカル重合開始剤としてアゾビス−2,4−ジメチ
ルバレロニトリル0.01重量%とアゾビスイソブチロ
ニトリル0.1重量%を加え、完全に溶解させた樹脂液
を2枚のガラス板とガスケットで構成された注型鋳型の
中に注入し重合を行った。ここで、屈折率、アッベ数、
比重および黄色度の測定用サンプルの重合には60mm
×60mm×3mmの重合体が得られるような注型鋳型
を用い、耐衝撃性試験用サンプルの重合には直径78m
m、曲率半径0.1m、中心厚1.2mmの重合体が得
られるような注型鋳型を用いた。重合は熱風循環炉を用
い、35℃から90℃まで17時間かけて徐々に昇温
し、90℃で1時間保持した後、60℃まで徐々に冷却
して行った。得られた重合体のそれぞれの物性値を表1
に示した。いずれの組成においても屈折率1.59以上
かつ比重1.30以下であり、無色透明で脈理、歪みお
よび剥がれ等の欠陥が見られない成形物が得られた。ま
た、これらの成形物は良好な耐衝撃性を示した。
【0056】比較例1〜4 表2に示す組成比(重量基準)で重合性組成物を調製
し、実施例と同様の条件で重合させた。得られた各重合
体について実施例と同様の条件で諸物性の測定を行い、
耐衝撃性の試験を行った結果を表2に示した。核置換フ
ェノールのグリシジルエーテルを含まない組成において
は屈折率と比重の目標値を同時に満足させることは困難
であり、耐衝撃性の改善は不十分であった。また、ジイ
ソシアネートを用いた組成においては予備重合のため6
0℃で5時間攪拌すると液の粘度が著しく上昇し、注型
および脱気が難しくなるため45℃で3時間予備重合さ
せた後に注型を行った。得られた成形物は比重が1.3
9と重く、かなり黄色く着色し、剥がれや脈理の発生が
見られた。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】表中の略号の意味を以下に示す。 TBBPA−GE−DMA:テトラブロモビスフェノー
ル−Aとエピクロロヒドリンから得られるエポキシ樹脂
にメタクリル酸を反応させて得られるエポキシメタクリ
レート(化合物 (II) として実施例1、3、7〜10お
よび比較例1〜4で用いた該化合物のn2は1.24であ
り、実施例11で用いた該化合物のn2は1.00であ
り、また実施例12〜14で用いた該化合物のn2は3.
88であった。) TBBPF−GE−DA:テトラブロモビスフェノール
−Fとエピクロロヒドリンから得られるエポキシ樹脂に
アクリル酸を反応させて得られるエポキシアクリレート
(化合物 (I) として実施例4で用いた該化合物のn1
1.44であった。) TBBPS−GE−DMA:テトラブロモビスフェノー
ル−Sとエピクロロヒドリンから得られるエポキシ樹脂
にメタクリル酸を反応させて得られるエポキシメタクリ
レート(化合物 (I) として実施例5で用いた該化合物
のn1は1.23であった。) TBBP−GE−DMA:テトラブロモビフェノールと
エピクロロヒドリンから得られるエポキシ樹脂にメタク
リル酸を反応させて得られるエポキシメタクリレート
(化合物 (I) として実施例2で用いた該化合物のn1
1.25であった。) DPBPA−GE−DMA:ジフェニルビスフェノール
−Aとエピクロロヒドリンから得られるエポキシ樹脂に
メタクリル酸を反応させて得られるエポキシメタクリレ
ート(化合物 (I) として実施例6で用いた該化合物のn
1は1.06であり、また、実施例14で用いた該化合
物のn1は3.41であった。) BPA−DEO−DMA:ビスフェノール−A ビス
(2−メタクリロイルオキシエチル)エーテル BPS−TEO−DMA:ビスフェノール−S ビス
(2−(2’−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)
エチル)エーテル BPA−TPO−DEO−DMA:ビスフェノール−A
ビス(2−(3’−(メタ)アクリロイルオキシ−
2’−ヒドロキシプロポキシ)プロピル)エーテル BPA−DGE−DMA:ビスフェノール−A ビス
(3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプ
ロピル)エーテル TMPTMA:トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート DVB:ジビニルベンゼン DADP:ジアリルジフェネート St :スチレン VT :ビニルトルエン ClSt:クロロスチレン BzMA:ベンジルメタクリレート DBM:ジブチルマレート ABZ:アリルベンゾエート m−TMI:イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジ
ルイソシアネート MAOEI:メタアクリロイルオキシエチルイソシアネ
ート TMXDI:ビス(α,α−ジメチルイソシアネートメ
チル)ベンゼン XDI:キシリレンジイソシアネート HMDI:ヘキサメチレンジイソシアネート o−PPG:o−フェニルフェニルグリシジルエーテル DBPG:2,4−ジブロモフェニルグリシジルエーテ
【0060】
【発明の効果】本発明によれば高屈折率(1.59以
上)、高アッベ数(30以上)かつ低比重(1.30以
下)であり、しかも作業性、成形性、耐熱性、および耐
衝撃性にも優れているというバランスの取れた割れ難く
て安全かつ軽いプラスチックレンズおよびその原料とな
る重合用組成物を提供することができる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のA成分20〜60重量部を下記比
    率のB成分およびC成分の合計量80〜40重量部に溶
    解せしめた混合物に、該混合物中のアルコール性水酸基
    に対して0.1〜2当量のイソシアネートを添加してな
    る重合性組成物。 [A成分]分子内にアルコール性水酸基を有し、かつ、
    フッ素以外のハロゲン原子またはフェニル基で核置換さ
    れた芳香環および2個以上の(メタ)アクリロイル基を
    有する多官能(メタ)アクリレート [B成分]分子内にハロゲン原子およびフェニル基のい
    ずれの核置換基も持たない芳香環および2個以上の(メ
    タ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレー
    ト、または該化合物を含むラジカル重合可能な多官能不
    飽和モノマーの混合物5〜80重量% [C成分] スチレン系化合物、または該化合物を含むラジカル重合可能な単官能不飽和モ ノマーの混合液 95〜20重量%
  2. 【請求項2】 請求項1記載の重合性組成物100重量
    部に、さらに核置換フェノールのグリシジルエーテル5
    〜20重量部を添加してなる重合性組成物。
  3. 【請求項3】 A成分が下記の一般式 (I) で示される
    化合物である請求項1または2に記載の重合性組成物。 【化1】
  4. 【請求項4】 A成分が下記の一般式 (II) で示される
    化合物である請求項3に記載の重合性組成物。 【化2】
  5. 【請求項5】 B成分中の多官能(メタ)アクリレート
    が下記の一般式 (III) で示される化合物である請求項
    1〜4のいずれかに記載の重合性組成物。 【化3】
  6. 【請求項6】 B成分中の多官能(メタ)アクリレート
    が下記の一般式 (IV) で示される化合物である請求項5
    に記載の重合性組成物。 【化4】
  7. 【請求項7】 B成分中の多官能(メタ)アクリレート
    が下記の一般式 (V) で示される化合物である請求項1
    〜4のいずれかに記載の重合性組成物。 【化5】
  8. 【請求項8】 C成分中のスチレン系化合物がスチレ
    ン、ビニルトルエン、クロロスチレン、またはこれらの
    混合物である請求項1〜7のいずれかに記載の重合性組
    成物。
  9. 【請求項9】 イソシアネートが下記の一般式 (VI) で
    示されるラジカル重合可能なモノイソシアネート、また
    はこれらの混合物である請求項1〜8のいずれかに記載
    の重合性組成物。 【化6】
  10. 【請求項10】 ラジカル重合可能なモノイソシアネー
    トがイソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシ
    アネートである請求項9に記載の重合性組成物。
  11. 【請求項11】 イソシアネートが無黄変性を有する芳
    香族のキシリレンジイソシアネート、ビス(α,α−ジ
    メチルイソシアネートメチル)ベンゼン、トリス(α,
    α−ジメチルイソシアネートメチル)ベンゼン、脂肪族
    のヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサ
    メチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
    脂環族のシクロヘキサンジイソシアネート、ビス(イソ
    シアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソ
    シアネート、ビス(イソシアネートシクロヘキシル)メ
    タン、2,2−ビス(イソシアネートシクロヘキシル)
    プロパンより選ばれるポリイソシアネート、またはこれ
    らの混合物である請求項1〜8のいずれかに記載の重合
    性組成物。
  12. 【請求項12】 核置換フェノールのグリシジルエーテ
    ルがフェニル置換フェニルグリシジルエーテル、または
    これらの混合物である請求項2〜11のいずれかに記載
    の重合性組成物。
  13. 【請求項13】 フェニル置換フェニルグリシジルエー
    テルがo−フェニルフェニルグリシジルエーテルである
    請求項12に記載の重合性組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の重
    合性組成物をラジカル重合開始剤およびウレタン重合開
    始剤の存在下で共重合してなることを特徴とする耐衝撃
    性に優れた高屈折率プラスチックレンズ。
  15. 【請求項15】 ラジカル重合開始剤として分解温度の
    異なる二種類以上のラジカル重合開始剤を併用すること
    を特徴とする請求項14に記載の耐衝撃性に優れた高屈
    折率プラスチックレンズ。
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