JPH06208130A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

Info

Publication number
JPH06208130A
JPH06208130A JP245293A JP245293A JPH06208130A JP H06208130 A JPH06208130 A JP H06208130A JP 245293 A JP245293 A JP 245293A JP 245293 A JP245293 A JP 245293A JP H06208130 A JPH06208130 A JP H06208130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal line
electrode
thin film
bypass
scanning signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP245293A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Shoda
克彦 鎗田
Kaoru Hasegawa
薫 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP245293A priority Critical patent/JPH06208130A/ja
Publication of JPH06208130A publication Critical patent/JPH06208130A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】薄膜トランジスタ(TFT)のゲート電極(G
T)を兼用する走査信号線(GL)にバイパス(GB
P)を各画素毎に設け、走査信号線(GL)とバイパス
(GBP)とにより外部回路と接続された閉ループを各
画素毎に形成し、映像信号線(DL)は閉ループと複数
箇所で交差し、画素電極(ITO1)を一方の電極と
し、隣の画素のバイパス(GBP)を他方の電極とする
保持容量素子(Cadd)を形成してバイパス(GB
P)と保持容量素子(Cadd)とを兼用し、かつ、す
べての画素の薄膜トランジスタ(TFT)において、映
像信号線(DL)と一体となったドレイン電極(SD
1)に対してソース電極(SD2)を同じ向きに配置し
た構成。 【効果】開口率向上、線欠陥の完全修正可能、保持容量
素子部の短絡による点欠陥修正可能、薄膜トランジスタ
の特性のばらつきの防止。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタと画
素電極とを一画素の構成要素とするアクティブ・マトリ
クス方式の液晶表示装置に係り、特に、信号線にバイパ
スを設けることにより短絡や断線による表示画面の欠陥
を修正できる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブ・マトリクス方式の液晶表示
装置は、マトリクス状に配列された複数の画素電極のそ
れぞれに対応して非線形素子(スイッチング素子)を設
けたものである。各画素における液晶は理論的には常時
駆動(デューティ比 1.0)されているので、時分割駆動
方式を採用している、いわゆる単純マトリクス方式と比
べてアクティブ方式はコントラストが良く、特にカラー
液晶表示装置では欠かせない技術となりつつある。スイ
ッチング素子として代表的なものとしては薄膜トランジ
スタ(TFT)がある。
【0003】なお、薄膜トランジスタを使用したアクテ
ィブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、例えば「冗長
構成を採用した12.5型アクティブ・マトリクス方式カラ
ー液晶ディスプレイ」、日経エレクトロニクス、頁193
〜210、1986年12月15日、日経マグロウヒル社発行、や
特開昭61−151516号公報で知られている。
【0004】液晶表示部(液晶表示パネル)は、液晶層
を基準として下部透明ガラス基板上に薄膜トランジス
タ、透明画素電極、薄膜トランジスタの保護膜、液晶分
子の向きを設定するための下部配向膜を順次設けた下部
透明基板と、上部透明ガラス基板上にブラックマトリク
ス、カラーフィルタ、カラーフィルタの保護膜、共通透
明画素電極、上部配向膜を順次設けた上部透明基板とを
互いの配向膜が向き合うように重ね合わせ、基板の縁周
囲に配置したシール材によって両基板を接着すると共に
両基板の間に液晶を封止し、さらに両基板の外側に偏光
板を設置または貼り付けて構成されている。なお、一方
の基板側にはバックライトが配置される。
【0005】また、液晶表示部は、水平方向に延在し、
かつ垂直方向に複数本配置された走査信号線と、垂直方
向に延在し、かつ水平方向に複数本配置された映像信号
線と、隣接する2本の上記走査信号線と隣接する2本の
上記映像信号線との交差領域内にそれぞれ配置された薄
膜トランジスタと画素電極とを有し、上記薄膜トランジ
スタと上記画素電極とを一画素の構成要素としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】垂直に交差する走査信
号線と映像信号線との交差部、あるいは走査信号線と映
像信号線とが重ね合わせられた部分(すなわち、薄膜ト
ランジスタ部において、走査信号線と一体であるゲート
電極と、映像信号線と一体であるドレイン電極とが重ね
合わせられた部分)においては、絶縁層を介して走査信
号線と映像信号線、あるいはゲート電極とソースまたは
ドレイン電極とが絶縁されているが、絶縁膜のピンホー
ルや異物、段差等が原因となって、走査信号線と映像信
号線、あるいはゲート電極とソースまたはドレイン電極
との短絡、または映像信号線や走査信号線の断線が発生
し、表示画面において縦横十字形の線欠陥が発生する問
題がある。後者の部分における短絡、すなわち、薄膜ト
ランジスタ部のゲート電極とソースまたはドレイン電極
との短絡の方は、その短絡部の両側をレーザを用いて切
断することにより、線欠陥を点欠陥に修正することはで
きるが、走査信号線と映像信号線との交差部における短
絡または断線による線欠陥は修正できない。
【0007】なお、短絡や断線が発生した場合に修正可
能なように走査信号線または映像信号線の本来の信号線
にバイパス(副行路)を設け、短絡が発生すると本来の
信号線またはバイパスのいずれか一方の適宜の箇所を切
断して短絡部を電気的に切離し、線欠陥を修正する構造
が提案されている。信号線かバイパスのいずれかに断線
が発生した場合は、断線していない方の線に信号が流れ
るので、修正は不要である。これらは、例えば、特開昭
61−249078、特開昭63−221325、実公
平4−19530、特公平4−35050、特開平1−
134341、特開平1−134342、特開平1−1
34343、特開平1−134344、特開平1−13
4345、特開平1−284831、および特開平2−
2521号公報に記載されている。しかし、これらすべ
ての装置では、保持容量素子を備えていない。保持容量
素子は、液晶の寿命の低下と、液晶表示画面の切り替え
時に前の画像が残るいわゆる焼き付きの原因となる、薄
膜トランジスタのスイッチング時に液晶に加わる直流成
分を低減できる。また、保持容量素子は放電時間を長く
する作用もあり、薄膜トランジスタがオフした後の映像
情報を長く蓄積する。
【0008】また、特開昭64−62617号公報で
は、バイパスと保持容量素子を設けた装置が記載されて
いる。しかし、この装置では、バイパスの部分に保持容
量素子を設けていない。したがって、保持容量素子部に
短絡が発生した場合、該短絡部の修正を行なうことがで
きず、また、バイパスと保持容量素子を兼用しない構造
なので、開口率が低い。
【0009】本発明の目的は、走査信号線と映像信号線
との交差部や重ね合わされた部分のどの箇所において短
絡や断線が発生しても、線欠陥を完全に修正できる液晶
表示装置を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、液晶の寿命の
低下と画面の焼き付きの原因となる直流成分を低減で
き、かつ放電時間を長くできる保持容量素子を備えると
ともに、保持容量素子部に発生した短絡の修正を行なう
ことができる液晶表示装置を提供することにある。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、バイパスと
保持容量素子とを兼用することにより、開口率を向上で
きる液晶表示装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、上記薄膜トランジスタのゲート電極を
兼用する上記走査信号線にバイパスを各画素毎に設
け、上記走査信号線と上記バイパスとにより外部回路と
接続された閉ループを各画素毎に形成し、上記映像信
号線は上記閉ループと複数箇所で交差し、かつ、上記
画素電極を一方の電極とし、隣の上記画素の上記バイパ
スを他方の電極とする保持容量素子を形成して上記バ
イパスと上記保持容量素子とを兼用した液晶表示装置を
提供する。
【0013】また、本発明は、すべての上記画素の上
記薄膜トランジスタにおいて、上記映像信号線と一体と
なったドレイン電極に対してソース電極を同じ向きに配
置した液晶表示装置を提供する。
【0014】
【作用】本発明では、走査信号線と薄膜トランジスタ
のゲート電極とを兼用したので、開口率を向上できる。
【0015】走査信号線にバイパスを各画素毎に設
け、走査信号線とバイパスとにより外部回路と接続され
た閉ループを各画素毎に形成したので、閉ループに短絡
が生じた場合、レーザ等を用いて閉ループのどこを切断
しても外部回路に接続され、線欠陥を修正できる。な
お、閉ループを構成する走査信号線に断線が発生して
も、走査信号はバイパスを通り、線欠陥は発生しない。
また、閉ループを構成するバイパスに断線が発生して
も、走査信号は走査信号線の主行路を通り、線欠陥は発
生しない。
【0016】映像信号線を閉ループと複数箇所で交差
させたので、走査信号線と映像信号線との該複数箇所の
交差部や重ね合わされた部分(すなわち、薄膜トランジ
スタ部において、走査信号線と一体であるゲート電極
と、映像信号線と一体であるドレイン電極とが重ね合わ
せられた部分)のどの箇所において短絡が発生しても短
絡部の両側の閉ループを切断することにより線欠陥を完
全に修正できる。
【0017】画素電極を一方の電極とし、隣の画素の
バイパスを他方の電極とする保持容量素子を形成したの
で、保持容量素子部に短絡が発生した場合、該短絡部の
両側のバイパスを切断することにより、短絡部は電気的
に切り離され、保持容量素子部の短絡による点欠陥を修
正できる。
【0018】バイパスと保持容量素子とを兼用したの
で、開口率を向上できる。
【0019】すべての上記画素の上記薄膜トランジス
タにおいて、上記映像信号線と一体となったドレイン電
極に対してソース電極を同じ向きに配置したので、水平
方向または垂直方向への薄膜トランジスタ形成用マスク
の合わせずれが生じても、薄膜トランジスタのソースま
たはドレイン電極の重なり具合の変化がすべての画素に
ついて同様になるので、薄膜トランジスタの特性のばら
つきを防止できる。
【0020】
【実施例】
(アクティブ・マトリクス液晶表示装置)以下、アクテ
ィブ・マトリクス方式のカラー液晶表示装置にこの発明
を適用した実施例を説明する。なお、以下説明する図面
で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0021】図1は本発明の第1の実施例のアクティブ
・マトリクス方式カラー液晶表示装置の一画素とその周
辺を示す平面図、図2は図1の3−3切断線における断
面を示す図、図3は図1の4−4切断線における断面図
である。また、図4には図1に示す画素を複数配置した
ときの平面図を示す。
【0022】(画素配置)図1において、TFTは薄膜
トランジスタ、ITO1は透明画素電極、GLは走査信
号線、GBPは走査信号線GLのバイパス(副行路)、
DLは映像信号線、SH1、SH2、SH3は短絡(ま
たは断線)が発生して線欠陥が発生しやすい部分(短絡
発生部と称す)で、SH1は走査信号線GLと映像信号
線DLとが交差する第1の交差部、SH2は走査信号線
GLのバイパスGBPと映像信号線DLとが交差する第
2の交差部、SH3は走査信号線GLと映像信号線DL
とが重ね合わせられた部分、すなわち、薄膜トランジス
タTFTにおいて、走査信号線GLと一体であるゲート
電極GTと、映像信号線DLと一体であるドレイン電極
SD1とが重ね合わせられた部分である。RTL1、R
TL2、RTL3はレーザを用いて切断するレーザトリ
ミング部である。なお、図1では、理解しやすいよう
に、走査信号線GLには右上がりの斜線を付し、映像信
号線DLには右下がりの斜線を付した。
【0023】図1に示すように、各画素は隣接する2本
の走査信号線(ゲート信号線または水平信号線)GL
と、隣接する2本の映像信号線(ドレイン信号線または
垂直信号線)DLとの交差領域内(4本の信号線で囲ま
れた領域内)に配置されている。各画素は薄膜トランジ
スタTFT、透明画素電極ITO1および保持容量素子
Cadd(あとで詳細に説明する)を含む。走査信号線G
Lは列方向に延在し、行方向に複数本配置されている。
映像信号線DLは行方向に延在し、列方向に複数本配置
されている。
【0024】本実施例では、図1に示すように、各画素
毎に、走査信号線GLにバイパスGBPを設け、このバ
イパスGBPは走査信号線GLと映像信号線DLとの第
1の交差部SH1の上流側で走査信号線GLから分岐
し、バイパスGBPと映像信号線DLとの第2の交差部
SH2および薄膜トランジスタTFTの下流側で走査信
号線GLに合流している。
【0025】すなわち、本実施例では、図1に示すよう
に、走査信号線GLと薄膜トランジスタTFTのゲー
ト電極GTとを兼用したので、開口率を向上できる。
【0026】走査信号線GLにバイパスGBPを各画
素毎に設け、走査信号線GLとバイパスGBPとにより
外部回路と接続された閉ループを各画素毎に形成したの
で、閉ループに短絡が生じた場合、レーザ等を用いて閉
ループのどこを切断しても外部回路に接続され、線欠陥
を修正できる。なお、閉ループを構成する走査信号線G
Lに断線が発生しても、走査信号はバイパスGBPを通
り、線欠陥は発生しない。また、閉ループを構成するバ
イパスGBPに断線が発生しても、走査信号は走査信号
線GLの主行路を通り、線欠陥は発生しない。
【0027】映像信号線DLを閉ループと2箇所で交
差させたので、走査信号線GLと映像信号線DLとの該
2箇所の交差部や重ね合わされた部分(すなわち、薄膜
トランジスタTFT部において、走査信号線GLと一体
であるゲート電極GTと、映像信号線DLと一体である
ドレイン電極SD1とが重ね合わせられた部分)のどの
箇所において短絡が発生しても短絡部の両側の閉ループ
を切断することにより線欠陥を完全に修正できる。
【0028】すなわち、第1に、第1の交差部SH1で
走査信号線GLと映像信号線DLとの短絡が発生した場
合には、第1の交差部SH1の両側(第1の交差部SH
1の上流側および下流側)の走査信号線GLをレーザを
用いてレーザトリミング部RTL1、RTL2で示すよ
うに切断することにより、短絡部は電気的に切り離さ
れ、かつ、走査信号はバイパスGBPを通り、線欠陥を
修正することができる。また、第1の交差部SH1で断
線が発生しても、走査信号はバイパスGBPを通り、線
欠陥は発生しない。
【0029】第2に、第2の交差部SH2で走査信号線
GLと映像信号線DLとの短絡が発生した場合には、第
2の交差部SH2の両側(第2の交差部SH2の上流側
および下流側)のバイパスGBPをレーザを用いてレー
ザトリミング部RTL3、RTL4で示すように切断す
ることにより、短絡部は電気的に切り離され、かつ、走
査信号は走査信号線GLの主行路を通り、線欠陥を修正
することができる。また、第2の交差部SH2で断線が
発生しても、走査信号は走査信号線GLの主行路を通
り、線欠陥は発生しない。
【0030】第3に、薄膜トランジスタTFTにおい
て、走査信号線GLと一体であるゲート電極GTと、映
像信号線DLと一体であるドレイン電極SD1との短絡
が発生した場合には、第1の交差部SH1および薄膜ト
ランジスタTFTの両側(第1の交差部SH1の上流側
および薄膜トランジスタTFTの下流側)の走査信号線
GLをレーザを用いて例えばレーザトリミング部RTL
1、RTL5で示すように切断することにより、短絡部
(薄膜トランジスタTFT)は電気的に切り離され、か
つ、走査信号はバイパスGBPを通り、この短絡した薄
膜トランジスタTFTを有する画素の点欠陥で済み、線
欠陥を点欠陥に修正することができる。
【0031】なお、走査信号線GLと一体であるゲート
電極GTと、映像信号線DLと一体でないソース電極S
D2とが重ね合わせられた部分において短絡が発生した
場合には、この短絡した薄膜トランジスタTFTを有す
る画素の点欠陥で済む。
【0032】このように、走査信号線GLと映像信号線
DLが交差したり、ゲート電極GTとドレイン電極SD
1が重なる部分SH1、SH2、SH3で短絡または断
線が発生して線欠陥が発生する場合でも、線欠陥を修正
することができ、線欠陥のない表示画面が得られ、液晶
表示装置の歩留りを向上させ、製造コストを下げること
ができる。なお、走査信号線GLと映像信号線DLある
いはバイパスGBPとの2つの第1の交差部SH1、第
2の交差部SH2の両方に、短絡、断線が発生する確率
は低い。
【0033】さらに、第2の交差部SH2で走査信号線
GLと映像信号線DLとの短絡が発生し、かつ、薄膜ト
ランジスタTFTにおいて、ゲート電極GTと映像信号
線DLと一体であるドレイン電極SD1が重なる部分S
H3で、ゲート電極GTとドレイン電極SD1との短絡
が発生した場合には、第2の交差部SH2の両側のバイ
パスGBPと、ゲート電極GTとドレイン電極SD1が
重なる部分SH3の左側の映像信号線DLを、レーザを
用いてレーザトリミング部RTL3、RTL4、および
RTL6で示すように切断することにより、2箇所の短
絡部は電気的に切り離され、かつ、走査信号は走査信号
線GLの主行路を通り、線欠陥を点欠陥に修正すること
ができる。
【0034】画素電極ITO1を一方の電極とし、隣
の画素のバイパスGBPを他方の電極とする保持容量素
子Caddを形成したので、保持容量素子Cadd部に短絡が
発生した場合、該短絡部の両側のバイパスGBPを切断
することにより、短絡部は電気的に切り離され、保持容
量素子Cadd部の短絡による点欠陥を修正できる。ま
た、保持容量素子Caddを設けたので、液晶の寿命の低
下と、液晶表示画面の切り替え時に前の画像が残るいわ
ゆる焼き付きの原因となる、薄膜トランジスタTFTの
スイッチング時に液晶に加わる直流成分を低減できる。
また、保持容量素子Caddは放電時間を長くする作用も
あり、薄膜トランジスタTFTがオフした後の映像情報
を長く蓄積する。
【0035】バイパスGBPと保持容量素子Caddと
を兼用したので、開口率を向上できる。
【0036】すべての画素の薄膜トランジスタTFT
の向きを同一にしたので、換言すると、すべての画素の
薄膜トランジスタTFTにおいて、映像信号線DLと一
体となったドレイン電極SD1に対してソース電極SD
2を同じ向きに配置したので、水平方向または垂直方向
への薄膜トランジスタTFTの形成用マスクの合わせず
れが生じても、薄膜トランジスタTFTのソースまたは
ドレイン電極SD1、SD2の重なり具合の変化がすべ
ての画素について同様になるので、薄膜トランジスタT
FTの特性のばらつきを防止できる。例えば、薄膜トラ
ンジスタの映像信号線と一体となったドレイン電極に対
するソース電極の向きを走査信号線毎に互い違いになる
ように薄膜トランジスタを配置すると(すなわち、ある
走査信号線の画素の薄膜トランジスタのドレイン電極を
兼ねる映像信号線がその画素に対して左側にあり、その
次段の走査信号線の画素の薄膜トランジスタのドレイン
電極を兼ねる映像信号線が右側にある場合)、薄膜トラ
ンジスタ形成用マスクが水平方向にずれると、走査信号
線毎に薄膜トランジスタのソースまたはドレイン電極の
重なり具合の変化が逆になり、薄膜トランジスタの特性
のばらつきが生じるが、本実施例では、すべての薄膜ト
ランジスタTFTの向きを同一としたので、これを防止
できる。
【0037】なお、図4は、図1に示す画素を複数配置
した液晶表示部の部分平面図である。液晶表示部の各画
素は、図4に示すように、水平方向にも垂直方向にも直
線状に並んだ(ずれていない)ストライプ配置構造とな
っている。
【0038】(表示部断面全体構造)図2に示すよう
に、液晶LCを基準に下部透明ガラス基板SUB1側に
は薄膜トランジスタTFTおよび透明画素電極ITO1
が形成され、上部透明ガラス基板SUB2側にはカラー
フィルタFIL、遮光用ブラックマトリクスパターンB
Mが形成されている。下部透明ガラス基板SUB1はた
とえば1.1mm程度の厚さで構成されている。また、透
明ガラス基板SUB1、SUB2の両面にはディップ処
理等によって形成された酸化シリコン膜SIOが設けら
れている。このため、透明ガラス基板SUB1、SUB
2の表面に鋭い傷があったとしても、鋭い傷を酸化シリ
コン膜SIOで覆うことができるので、その上にデポジ
ットされる走査信号線GL、遮光膜BM等の膜質を均質
に保つことができる。
【0039】図示していないが、液晶封入口を除く透明
ガラス基板SUB1、SUB2の縁周囲全体に沿って液
晶LCを封止するようにシール材が形成され。シール材
は例えばエポキシ樹脂から成る。上部透明ガラス基板S
UB2側の共通透明画素電極ITO2は、少なくとも一
個所において、銀ペースト材によって下部透明ガラス基
板SUB1側に形成された外部引出配線に接続されてい
る。この外部引出配線は後述するゲート端子GTM、ド
レイン端子DTMと同一製造工程で形成される。
【0040】配向膜ORI1、ORI2、透明画素電極
ITO1、共通透明画素電極ITO2、それぞれの層
は、シール材の内側に形成される。偏光板POL1、P
OL2はそれぞれ下部透明ガラス基板SUB1、上部透
明ガラス基板SUB2の外側の表面に形成されている。
液晶LCは液晶分子の向きを設定する下部配向膜ORI
1と上部配向膜ORI2との間に封入され、シール材に
よってシールされている。下部配向膜ORI1は下部透
明ガラス基板SUB1側の保護膜PSV1の上部に形成
される。
【0041】上部透明ガラス基板SUB2の内側(液晶
LC側)の表面には、遮光膜BM、カラーフィルタFI
L、保護膜PSV2、共通透明画素電極ITO2(CO
M)および上部配向膜ORI2が順次積層して設けられ
ている。
【0042】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、その後下部透明ガラス基板SUB1
と上部透明ガラス基板SUB2とを重ね合わせ、下部透
明ガラス基板SUB1と上部透明ガラス基板SUB2と
の間に液晶LCを封入することによって組み立てられ
る。
【0043】(薄膜トランジスタTFT)薄膜トランジ
スタTFTは、ゲート電極GTに正のバイアスを印加す
ると、ソース−ドレイン間のチャネル抵抗が小さくな
り、バイアスを零にすると、チャネル抵抗は大きくなる
ように動作する。
【0044】各画素の薄膜トランジスタTFTは、ゲー
ト電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真性、intrinsi
c、導電型決定不純物がドープされていない)非晶質シ
リコン(Si)からなるi型半導体層AS、一対のソー
ス電極、ドレイン電極SD1、SD2を有す。なお、ソ
ース、ドレインは本来その間のバイアス極性によって決
まるもので、この液晶表示装置の回路ではその極性は動
作中反転するので、ソース、ドレインは動作中入れ替わ
ると理解されたい。しかし、以下の説明では、便宜上一
方をソース、他方をドレインと固定して表現する。
【0045】すべての画素の薄膜トランジスタTFTの
向きは、図4に示すように、同一になっている。すなわ
ち、すべての画素の薄膜トランジスタTFTにおいて、
映像信号線DLと一体となったドレイン電極SD1に対
してソース電極SD2が同じ向きに配置されている。し
たがって、水平方向または垂直方向への薄膜トランジス
タTFTの形成用マスクの合わせずれが生じても、薄膜
トランジスタTFTのソースまたはドレイン電極SD
1、SD2の重なり具合の変化がすべての画素について
同様になるので、薄膜トランジスタTFTの特性のばら
つきを防止できる。
【0046】なお、本実施例では、図1に示すように各
画素につき、1個の薄膜トランジスタTFTをそれぞれ
設けたが、各画素において、それぞれ実質的に同一寸法
(チャネル長、チャネル幅が同じ)の薄膜トランジスタ
を2個(TFT1、TFT2とする)並べて配置しても
よい(3個以上配置してもよい)。この場合、透明画素
電極ITO1は、薄膜トランジスタTFT1のソース電
極SD1および薄膜トランジスタTFT2のソース電極
SD1の両方に接続する。これにより、薄膜トランジス
タTFT1、TFT2のうちの1個に欠陥が生じても、
その欠陥が表示画面上における線欠陥の発生等の副作用
をもたらす場合は、レーザ光等によって適切な箇所を切
断し、そうでない場合は他方の薄膜トランジスタが正常
に動作しているので放置すればよい。なお、2個の薄膜
トランジスタTFT1、TFT2に同時に欠陥が発生す
ることは稀であり、このような冗長方式により点欠陥や
線欠陥の確率を極めて小さくすることができる。
【0047】(ゲート電極GT)ゲート電極GTは薄膜
トランジスタTFTの能動領域を越えてるよう突出して
いる。薄膜トランジスタTFTのゲート電極GTは、一
体に(共通ゲート電極として)構成されており、走査信
号線GLに連続して形成されている。本例では、ゲート
電極GTは、単層の第2導電膜g2で形成されている。
第2導電膜g2はたとえばスパッタで形成されたアルミ
ニウム(Al)膜を用い、1000〜5500Å程度の
膜厚で形成する。また、ゲート電極GT上にはAlの陽
極酸化膜AOFが設けられている。
【0048】このゲート電極GTは図2に示されている
ように、i型半導体層ASを完全に覆うよう(下方から
みて)それより大き目に形成される。したがって、下部
透明ガラス基板SUB1の下方に蛍光灯等のバックライ
トBLを取り付けた場合、この不透明なAlからなるゲ
ート電極GTが影となって、i型半導体層ASにはバッ
クライト光が当たらず、光照射による導電現象すなわち
薄膜トランジスタTFTのオフ特性劣化は起きにくくな
る。なお、ゲート電極GTの本来の大きさは、ソース電
極SD1とドレイン電極SD2との間をまたがるに最低
限必要な(ゲート電極GTとソース電極SD1、ドレイ
ン電極SD2との位置合わせ余裕分も含めて)幅を持
ち、チャネル幅Wを決めるその奥行き長さはソース電極
SD1とドレイン電極SD2との間の距離(チャネル
長)Lとの比、すなわち相互コンダクタンスgmを決定す
るファクタW/Lをいくつにするかによって決められ
る。この液晶表示装置におけるゲート電極GTの大きさ
はもちろん、上述した本来の大きさよりも大きくされ
る。
【0049】(走査信号線GLおよびバイパスGBP)
走査信号線GLおよびそのバイパスGBPは第2導電膜
g2で構成されている。この走査信号線GLおよびバイ
パスGBPの第2導電膜g2はゲート電極GTの第2導
電膜g2と同一製造工程で形成され、かつ一体に構成さ
れている。また、走査信号線GLおよびバイパスGBP
上にもAlの陽極酸化膜AOFが設けられている。
【0050】(絶縁膜GI)絶縁膜GIは薄膜トランジ
スタTFTのゲート絶縁膜として使用される。絶縁膜G
Iはゲート電極GTおよび走査信号線GLの上層に形成
されている。絶縁膜GIはたとえばプラズマCVDで形
成された窒化シリコン膜を用い、1200〜2700Å
の膜厚(この液晶表示装置では、2000Å程度の膜
厚)で形成する。
【0051】(i型半導体層AS)i型半導体層AS
は、薄膜トランジスタTFTのチャネル形成領域として
使用される。i型半導体層ASは非晶質シリコン膜また
は多結晶シリコン膜で形成し、200〜2200Åの膜
厚(この液晶表示装置では、2000Å程度の膜厚)で
形成する。
【0052】このi型半導体層ASは、供給ガスの成分
を変えてSi34からなるゲート絶縁膜として使用され
る絶縁膜GIの形成に連続して、同じプラズマCVD装
置で、しかもそのプラズマCVD装置から外部に露出す
ることなく形成される。また、オーミックコンタクト用
のリン(P)を2.5%ドープしたN(+)型半導体層d
0(図2)も同様に連続して200〜500Åの膜厚
(この液晶表示装置では、300Å程度の膜厚)で形成
される。しかる後、下部透明ガラス基板SUB1はCV
D装置から外に取り出され、写真処理技術によりN(+)
型半導体層d0およびi型半導体層ASは図2に示すよ
うに独立した島状にパターニングされる。
【0053】i型半導体層ASは、走査信号線GLと映
像信号線DLとの交差部(クロスオーバ部)の両者間に
も設けられている。この交差部のi型半導体層ASは交
差部における走査信号線GLと映像信号線DLとの短絡
を低減する。
【0054】(透明画素電極ITO1)透明画素電極I
TO1は液晶表示部の画素電極の一方を構成する。
【0055】透明画素電極ITO1は第1導電膜d1に
よって構成されており、この第1導電膜d1はスパッタ
リングで形成された透明導電膜(Indium-Tin-Oxide I
TO:ネサ膜)からなり、1000〜2000Åの膜厚
(この液晶表示装置では、1400Å程度の膜厚)で形
成される。
【0056】(ソース電極SD1、ドレイン電極SD
2)薄膜トランジスタTFTのソース電極SD1とドレ
イン電極SD2とは、図2に示すように、i型半導体層
AS上にそれぞれ離隔して設けられている。
【0057】ソース電極SD1、ドレイン電極SD2の
それぞれは、N(+)型半導体層d0に接触する下層側か
ら、第2導電膜d2、第3導電膜d3を順次重ね合わせ
て構成されている。ソース電極SD1の第2導電膜d2
および第3導電膜d3は、ドレイン電極SD2の第2導
電膜d2および第3導電膜d3と同一製造工程で形成さ
れる。
【0058】第2導電膜d2はスパッタで形成したクロ
ム(Cr)膜を用い、500〜1000Åの膜厚(この
液晶表示装置では、600Å程度の膜厚)で形成する。
Cr膜は膜厚を厚く形成するとストレスが大きくなるの
で、2000Å程度の膜厚を越えない範囲で形成する。
Cr膜はN(+)型半導体層d0との接触が良好である。
Cr膜は後述する第3導電膜d3のAlがN(+)型半導
体層d0に拡散することを防止するいわゆるバリア層を
構成する。第2導電膜d2として、Cr膜の他に高融点
金属(Mo、Ti、Ta、W)膜、高融点金属シリサイ
ド(MoSi2、TiSi2、TaSi2、WSi2)膜を
用いてもよい。
【0059】第3導電膜d3はAlのスパッタリングで
3000〜5000Åの膜厚(この液晶表示装置では、
4000Å程度の膜厚)に形成される。Al膜はCr膜
に比べてストレスが小さく、厚い膜厚に形成することが
可能で、ソース電極SD1、ドレイン電極SD2および
映像信号線DLの抵抗値を低減するように構成されてい
る。第3導電膜d3として純Al膜の他にシリコンや銅
(Cu)を添加物として含有させたAl膜を用いてもよ
い。
【0060】第2導電膜d2、第3導電膜d3を同じマ
スクパターンでパターニングした後、同じマスクを用い
て、あるいは第2導電膜d2、第3導電膜d3をマスク
として、N(+)型半導体層d0が除去される。つまり、
i型半導体層AS上に残っていたN(+)型半導体層d0
は第2導電膜d2、第3導電膜d3以外の部分がセルフ
アラインで除去される。このとき、N(+)型半導体層d
0はその厚さ分は全て除去されるようエッチングされる
ので、i型半導体層ASも若干その表面部分がエッチン
グされるが、その程度はエッチング時間で制御すればよ
い。
【0061】ソース電極SD1は透明画素電極ITO1
に接続されている。ソース電極SD1は、i型半導体層
AS段差(第2導電膜g2の膜厚、陽極酸化膜AOFの
膜厚、i型半導体層ASの膜厚およびN(+)型半導体層
d0の膜厚を加算した膜厚に相当する段差)に沿って構
成されている。具体的には、ソース電極SD1は、i型
半導体層ASの段差に沿って形成された第2導電膜d2
と、この第2導電膜d2の上部に形成した第3導電膜d
3とで構成されている。ソース電極SD1の第3導電膜
d3は第2導電膜d2のCr膜がストレスの増大から厚
く形成できず、i型半導体層ASの段差形状を乗り越え
られないので、このi型半導体層ASを乗り越えるため
に構成されている。つまり、第3導電膜d3は厚く形成
することでステップカバレッジを向上している。第3導
電膜d3は厚く形成できるので、ソース電極SD1の抵
抗値(ドレイン電極SD2や映像信号線DLについても
同様)の低減に大きく寄与している。
【0062】(保護膜PSV1)薄膜トランジスタTF
Tおよび透明画素電極ITO1上には保護膜PSV1が
設けられている。保護膜PSV1は主に薄膜トランジス
タTFTを湿気等から保護するために形成されており、
透明性が高くしかも耐湿性の良いものを使用する。保護
膜PSV1はたとえばプラズマCVD装置で形成した酸
化シリコン膜や窒化シリコン膜で形成されており、1μ
m程度の膜厚で形成する。
【0063】(遮光膜BM)上部透明ガラス基板SUB
2側には、外部光(図2では上方からの光)がチャネル
形成領域として使用されるi型半導体層ASに入射され
ないように、遮光膜BMが設けられ、遮光膜BMはほぼ
透明画素電極ITO1を除くようなパターンとされてい
る。
【0064】したがって、薄膜トランジスタTFTのi
型半導体層ASは上下にある遮光膜BMおよび大き目の
ゲート電極GTによってサンドイッチにされ、その部分
は外部の自然光やバックライト光が当たらなくなる。遮
光膜BMは画素の周囲に形成され、つまり、遮光膜BM
は格子状に形成され(ブラックマトリクス)、この格子
で1画素の有効表示領域が仕切られている。したがっ
て、各画素の輪郭が遮光膜BMによってはっきりとし、
コントラストが向上する。つまり、遮光膜BMはi型半
導体層ASに対する遮光とブラックマトリクスとの2つ
の機能をもつ。
【0065】また、透明画素電極ITO1のラビング方
向の根本側のエッジ部に対向する部分(図示せず)が遮
光膜BMによって遮光されているから、上記部分にドメ
インが発生したとしても、ドメインが見えないので、表
示特性が劣化することはない。
【0066】なお、バックライトを上部透明ガラス基板
SUB2側に取り付け、下部透明ガラス基板SUB1を
観察側(外部露出側)とすることもできる。
【0067】(カラーフィルタFIL)カラーフィルタ
FILはアクリル樹脂等の樹脂材料で形成される染色基
材に染料を着色して構成されている。カラーフィルタF
ILは画素に対向する位置・形状に上述のようにストラ
イプ状に配置形成され(図5)、染め分けられている
(図5は図4に対応してカラーフィルタFILのみを描
いたもので、B、R、Gの各カラーフィルターFILは
それぞれ、平行な縦線、45°、135°のハッチを施
してある)。カラーフィルタFILは透明画素電極IT
O1の全てを覆うように大き目に形成され、遮光膜BM
はカラーフィルタFILおよび透明画素電極ITO1の
エッジ部分と重なるよう透明画素電極ITO1の周縁部
より内側に形成されている。
【0068】カラーフィルタFILは次のように形成す
ることができる。まず、上部透明ガラス基板SUB2の
表面に染色基材を形成し、フォトリソグラフィ技術で赤
色フィルタ形成領域以外の染色基材を除去する。この
後、染色基材を赤色染料で染め、固着処理を施し、赤色
フィルタRを形成する。つぎに、同様な工程を施すこと
によって、緑色フィルタG、青色フィルタBを順次形成
する。
【0069】(保護膜PSV2)保護膜PSV2はカラ
ーフィルタFILを異なる色に染め分けた染料が液晶L
Cに漏れることを防止するために設けられている。保護
膜PSV2は例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂等の透
明樹脂材料で形成されている。
【0070】(共通透明画素電極ITO2)共通透明画
素電極ITO2は、下部透明ガラス基板SUB1側に画
素ごとに設けられた透明画素電極ITO1に対向し、液
晶LCの光学的な状態は各画素電極ITO1と共通透明
画素電極ITO2との間の電位差(電界)に応答して変
化する。この共通透明画素電極ITO2にはコモン電圧
Vcomが印加されるように構成されている。コモン電圧
Vcomは映像信号線DLに印加されるロウレベルの駆動
電圧Vdminとハイレベルの駆動電圧Vdmaxとの中間電
位である。
【0071】(ゲート端子部)図6は表示マトリクスの
走査信号線GLからその外部接続端子GTMまでの接続
構造を示す図であり、(A)は平面であり(B)は
(A)のB−B切断線における断面を示している。な
お、同図は図4のマトリクスを基準にすれば基板SUB
1の左端付近を示すものである。
【0072】AOは写真処理用のマスクパターン、言い
換えれば選択的陽極酸化のホトレジストパターンであ
る。従って、このホトレジストは陽極酸化後除去され、
図に示すパターンAOは完成品としては残らないが、ゲ
ート配線GLには断面図に示すように酸化膜AOFが選
択的に形成されるのでその軌跡が残る。平面図におい
て、ホトレジストの境界線AOを基準にして左側はレジ
ストで覆い陽極酸化をしない領域、右側はレジストから
露出され陽極酸化される領域である。陽極酸化されたA
L層g2は表面にその酸化物Al23膜AOFが形成さ
れ下方の導電部は体積が減少する。勿論、陽極酸化はそ
の導電部が残るように適切な時間、電圧などを設定して
行われる。マスクパターンAOは前述したように、走査
線GLに単一の直線では交差せず、クランク状に折れ曲
がって交差させている。
【0073】図中AL層g2は、判り易くするためハッ
チを施してあるが、陽極化成されない領域は櫛状にパタ
ーニングされている。これは、Al層の幅が広いと表面
にホイスカが発生するので、1本1本の幅は狭くし、そ
れらを複数本並列に束ねた構成とすることにより、ホイ
スカの発生を防ぎつつ、断線の確率や導電率の犠牲を最
低限に押さえる狙いである。従って、本例では櫛の根本
に相当する部分もマスクAOに沿ってずらしている。
【0074】ゲート端子GTMは酸化珪素SIO層と接
着性の良いCr層g1と、更にその表面を保護し画素電
極ITO1と同レベル(同層、同時形成)の透明導電層
d1とで構成されている。なお、ゲート絶縁膜GI上及
びその側面部に形成された導電層d2及びd3は、導電
層d3やd2のエッチング時ピンホール等が原因で導電
層g2やg1が一緒にエッチングされないようその領域
をホトレジストで覆っていた結果として残っているもの
である。又、ゲート絶縁膜GIを乗り越えて右方向に延
長されたITO層d1は同様な対策を更に万全とさせた
ものである。
【0075】平面図において、ゲート絶縁膜GIはその
境界線よりも右側に、保護膜PSV1もその境界線より
も右側に形成されており、左端に位置する端子部GTM
はそれらから露出し外部回路との電気的接触ができるよ
うになっている。図では、ゲート線GLとゲート端子の
一つの対のみが示されているが、実際はこのような対が
図で上下に複数本並べられ、図でゲート端子の左端は、
製造過程では、基板の切断領域を越えて延長され短絡さ
れる。製造過程におけるこのような短絡は陽極化成時の
給電と、配向膜ORI1のラビング時等の静電破壊防止
に役立つ。
【0076】(ドレイン端子DTM)図7は映像信号線
DLからその外部接続端子DTMまでの接続を示す図で
あり、(A)はその平面を示し、(B)は(A)のB−
B切断線における断面を示す。同図は、図4のマトリク
スを基準にすれば基板SUB1の上端部及び下端部を示
しており、便宜上方向は変えてあるが左端方向が基板S
UB1の上端部又は下端部に該当する。
【0077】TSTdは検査端子でありここには外部回
路は接続されない。検査端子TSTdと外部接続ドレイ
ン端子DTMは上下方向に千鳥状に複数交互に配列さ
れ、検査端子TSTdは図に示すとおり基板SUB1の
端部に到達することなく終端しているが、ドレイン端子
DTMは基板SUB1の切断線を越えて更に延長され、
製造過程中は静電破壊防止のためその全てが互いに短絡
される。図中検査端子TSTdが存在する映像信号線D
Lのマトリクスを挟んで反対側にはドレイン接続端子が
接続され、逆にドレイン接続端子DTMが存在する映像
信号線DLのマトリクスを挟んで反対側には検査端子が
接続されるドレイン接続端子DTMは前述したゲート端
子GTMと同様な理由でCr層g1及びITO層d1の
2層で形成されており、ゲート絶縁膜GIを除去した部
分で映像信号線DLと接続されている。ゲート絶縁膜G
Iの端部上に形成された半導体層ASはゲート絶縁膜G
Iの縁をテーパ状にエッチングするためのものである。
端子DTM上では外部回路との接続を行うため保護膜P
SV1は勿論のこと取り除かれている。AOは前述した
陽極酸化マスクでありその境界線はマトリクス全体をを
大きく囲むように形成され、図ではその境界線から左側
がマスクで覆われるが、この図で覆われない部分には層
g2が存在しないのでこのパターンは直接は関係しな
い。
【0078】(保持容量素子Caddの構造)透明画素電
極ITO1は、薄膜トランジスタTFTと接続される端
部と反対側の端部において、隣りの走査信号線GLのバ
イパスGBPと重なるように形成されている。この重ね
合わせは、図3からも明らかなように、透明画素電極I
TO1を一方の電極PL2とし、隣りの走査信号線GL
のバイパスGBPを他方の電極PL1とする保持容量素
子(静電容量素子)Caddを構成する。この保持容量素
子Caddの誘電体膜は、薄膜トランジスタTFTのゲー
ト絶縁膜として使用される絶縁膜GIおよび陽極酸化膜
AOFで構成されている。
【0079】保持容量素子Caddは、図1からも明らか
なように、走査信号線GLのバイパスGBPの第2導電
膜g2の部分に形成されている。なお、映像信号線DL
と交差する部分の第2導電膜g2は映像信号線DLとの
短絡の確率を小さくするため細くされている。保持容量
素子Caddの電極PL1の段差部において透明画素電極
ITO1が断線しても、その段差をまたがるように形成
された第2導電膜d2および第3導電膜d3で構成され
た島領域によってその不良は補償される。この島領域
は、開口率を低下しないように、できる限り小さく構成
する。
【0080】また、画素電極ITO1を一方の電極と
し、隣の画素のバイパスGBPを他方の電極とする保持
容量素子Caddを形成したので、保持容量素子Cadd部に
短絡が発生した場合、該短絡部の両側のバイパスGBP
を切断することにより、短絡部は電気的に切り離され、
保持容量素子Cadd部の短絡による点欠陥を修正でき
る。さらに、バイパスGBPと保持容量素子Caddとを
兼用したので、開口率を向上できる。
【0081】(表示装置全体等価回路)表示マトリクス
部の等価回路とその周辺回路の結線図を図8に示す。同
図は回路図ではあるが、実際の幾何学的配置に対応して
描かれている。ARは複数の画素を二次元状に配列した
マトリクス・アレイである。
【0082】図中、X(添字省略)は映像信号線DLを
意味し、添字G、BおよびRがそれぞれ緑、青および赤
画素に対応して付加されている。Yは走査信号線GLを
意味し、添字1,2,3,…,endは走査タイミングの
順序に従って付加されている。
【0083】映像信号線X(添字省略)は交互に上側
(または奇数)映像信号駆動回路He、下側(または偶
数)映像信号駆動回路Hoに接続されている。
【0084】走査信号線Y(添字省略)は垂直走査回路
Vに接続されている。
【0085】SUPは1つの電圧源から複数の分圧した
安定化された電圧源を得るための電源回路やホスト(上
位演算処理装置)からのCRT(陰極線管)用の情報を
TFT液晶表示装置用の情報に交換する回路を含む回路
である。
【0086】(保持容量素子Caddの等価回路とその動
作)図1に示される画素の等価回路を図9に示す。図9
において、Cgsは薄膜トランジスタTFTのゲート電極
GTとソース電極SD1との間に形成される寄生容量で
ある。寄生容量Cgsの誘電体膜は絶縁膜GIおよび陽極
酸化膜AOFである。Cpixは透明画素電極ITO1
(PIX)と共通透明画素電極ITO2(COM)との
間に形成される液晶容量である。液晶容量Cpixの誘電
体膜は液晶LC、保護膜PSV1および配向膜ORI
1、ORI2である。Vlcは中点電位である。
【0087】保持容量素子Caddは、薄膜トランジスタ
TFTがスイッチングするとき、中点電位(画素電極電
位)Vlcに対するゲート電位変化ΔVgの影響を低減す
るように働く。この様子を式で表すと、次式のようにな
る。
【0088】 ΔVlc={Cgs/(Cgs+Cadd+Cpix)}×ΔVg ここで、ΔVlcはΔVgによる中点電位の変化分を表わ
す。この変化分ΔVlcは液晶LCに加わる直流成分の原
因となるが、保持容量Caddを大きくすればする程、そ
の値を小さくすることができる。また、保持容量素子C
addは放電時間を長くする作用もあり、薄膜トランジス
タTFTがオフした後の映像情報を長く蓄積する。液晶
LCに印加される直流成分の低減は、液晶LCの寿命を
向上し、液晶表示画面の切り替え時に前の画像が残るい
わゆる焼き付きを低減することができる。
【0089】前述したように、ゲート電極GTはi型半
導体層ASを完全に覆うよう大きくされている分、ソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2とのオーバラップ面
積が増え、したがって寄生容量Cgsが大きくなり、中点
電位Vlcはゲート(走査)信号Vgの影響を受け易くな
るという逆効果が生じる。しかし、保持容量素子Cadd
を設けることによりこのデメリットも解消することがで
きる。
【0090】保持容量素子Caddの保持容量は、画素の
書込特性から、液晶容量Cpixに対して4〜8倍(4・C
pix<Cadd<8・Cpix)、寄生容量Cgsに対して8〜3
2倍(8・Cgs<Cadd<32・Cgs)程度の値に設定す
る。
【0091】(保持容量素子Cadd電極線の結線方法)
保持容量電極線としてのみ使用される初段の走査信号線
GL(Y0)は、図8に示すように、共通透明画素電極
ITO2(Vcom)に接続する。基板SUB2の共通透
明画素電極ITO2は、前述したように、液晶表示装置
の周縁部において銀ペースト材によって基板SUB1の
外部引出配線に接続されているので、初段の走査信号線
GL(Y0)は基板SUB1側でその外部引出配線に接
続すれば良い。或いは、初段の保持容量電極線Y0は最
終段の走査信号線Yendに接続、Vcom以外の直流電位点
(交流接地点)に接続するかまたは垂直走査回路Vから
1つ余分に走査パルスY0を受けるように接続してもよ
い。
【0092】(製造方法)つぎに、上述した液晶表示装
置の基板SUB1側の製造方法について図10〜図12
を参照して説明する。なお同図において、中央の文字は
工程名の略称であり、左側は図2に示す画素部分、右側
は図6に示すゲート端子付近の断面形状でみた加工の流
れを示す。工程Dを除き工程A〜工程Iは各写真処理に
対応して区分けしたもので、各工程のいずれの断面図も
写真処理後の加工が終わりフォトレジストを除去した段
階を示している。なお、写真処理とは本説明ではフォト
レジストの塗布からマスクを使用した選択露光を経てそ
れを現像するまでの一連の作業を示すものとし、繰返し
の説明は避ける。以下区分けした工程に従って、説明す
る。
【0093】工程A、図10 7059ガラス(商品名)からなる下部透明ガラス基板
SUB1の両面に酸化シリコン膜SIOをディップ処理
により設けたのち、500℃、60分間のベークを行な
う。下部透明ガラス基板SUB1上に膜厚が1100Å
のクロムからなる第1導電膜g1をスパッタリングによ
り設け、写真処理後、エッチング液として硝酸第2セリ
ウムアンモニウム溶液で第1導電膜g1を選択的にエッ
チングする。それによって、ゲート端子GTM、ドレイ
ン端子DTM、ゲート端子GTMを接続する陽極酸化バ
スライン(図示せず)、ドレイン端子DTMを短絡する
バスライン(図示せず)、陽極酸化バスラインに接続さ
れた陽極酸化パッド(図示せず)を形成する。
【0094】工程B、図10 膜厚が2800ÅのAl−Pd、Al−Si、Al−S
i−Ti、Al−Si−Cu等からなる第2導電膜g2
をスパッタリングにより設ける。写真処理後、リン酸と
硝酸と氷酢酸との混酸液で第2導電膜g2を選択的にエ
ッチングする。
【0095】工程C、図10 写真処理後(前述した陽極酸化マスクAO形成後)、3
%酒石酸をアンモニアによりPH6.25±0.05に調
整した溶液をエチレングリコール液で1:9に稀釈した
液からなる陽極酸化液中に基板SUB1を浸漬し、化成
電流密度が0.5mA/cm2になるように調整する(定
電流化成)。次に所定のAl23膜厚が得られるのに必
要な化成電圧125Vに達するまで陽極酸化を行う。そ
の後この状態で数10分保持することが望ましい(定電
圧化成)。これは均一なAl23膜を得る上で大事なこ
とである。それによって、導電膜g2を陽極酸化され、
走査信号線GL、ゲート電極GTおよび電極PL1上に
膜厚が1800Åの陽極酸化膜AOFが形成される 工程D、図11 プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が2000Åの窒化Si膜を設
け、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガスを導入
して、膜厚が2000Åのi型非晶質Si膜を設けたの
ち、プラズマCVD装置に水素ガス、ホスフィンガスを
導入して、膜厚が300ÅのN(+)型非晶質Si膜を設
ける。
【0096】工程E、図11 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6、CC
4を使用してN(+)型非晶質Si膜、i型非晶質Si
膜を選択的にエッチングすることにより、i型半導体層
ASの島を形成する。
【0097】工程F、図11 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6を使用
して、窒化Si膜を選択的にエッチングする。
【0098】工程G、図12 膜厚が1400ÅのITO膜からなる第1導電膜d1を
スパッタリングにより設ける。写真処理後、エッチング
液として塩酸と硝酸との混酸液で第1導電膜d1を選択
的にエッチングすることにより、ゲート端子GTM、ド
レイン端子DTMの最上層および透明画素電極ITO1
を形成する。
【0099】工程H、図12 膜厚が600ÅのCrからなる第2導電膜d2をスパッ
タリングにより設け、さらに膜厚が4000ÅのAl−
Pd、Al−Si、Al−Si−Ti、Al−Si−C
u等からなる第3導電膜d3をスパッタリングにより設
ける。写真処理後、第3導電膜d3を工程Bと同様な液
でエッチングし、第2導電膜d2を工程Aと同様な液で
エッチングし、映像信号線DL、ソース電極SD1、ド
レイン電極SD2を形成する。つぎに、ドライエッチン
グ装置にCCl4、SF6を導入して、N(+)型非晶質S
i膜をエッチングすることにより、ソースとドレイン間
のN(+)型半導体層d0を選択的に除去する。
【0100】工程I、図12 プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が1μmの窒化Si膜を設け
る。写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6
使用した写真蝕刻技術で窒化Si膜を選択的にエッチン
グすることによって、保護膜PSV1を形成する。
【0101】(変形例)前述の実施例では、Alゲ−ト
配線上のホトレジパタンを、クランク形状で構成した
が、この形状にとらわれるものではない。要はホトレジ
パタンに剥離が発生し進行する時に、これを止める形状
なら矩形、三角形、円形、台形等の単独または組合せで
構成してもよい。
【0102】(応用範囲)以上、本発明者によってなさ
れた発明を、実施例に基づき具体的に説明したが、この
発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。
【0103】例えば、走査信号線GL、そのバイパスG
BP、映像信号線DL、薄膜トランジスタTFT等のパ
ターン形状、位置あるいは数等は、図1に示したものに
限定されないことは言うまでもない。また、図1の実施
例では、走査信号線GLのバイパスGBPは各画素当り
1本だけ設けたが、2本以上設けてもよい。また、上記
実施例では、図4、図5、図1に示したように、画素お
よびカラーフィルタFILの配置をストライプ配置構造
としたが、三角形(トライアングル)配置構造としても
よい。この構造にすることにより、各色の混色を良くす
ることができるので、カラー画像の解像度を向上でき
る。
【0104】さらに、例えば、前述の実施例では最も大
きい量産効果が期待できる液晶表示装置で説明したが、
本発明はそれに限らず、薄膜トランジスタを使用した密
着式フォトセンサー、エレクトロルミネセント表示装置
等の薄膜デバイスにも適用できる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶表示
装置では、走査信号線と薄膜トランジスタのゲート電
極とを兼用したので、開口率を向上できる。走査信号
線にバイパスを各画素毎に設け、走査信号線とバイパス
とにより外部回路と接続された閉ループを各画素毎に形
成したので、閉ループに短絡が生じた場合、レーザ等を
用いて閉ループのどこを切断しても外部回路に接続さ
れ、線欠陥を修正できる。映像信号線を閉ループと複
数箇所で交差させたので、走査信号線と映像信号線との
該複数箇所の交差部や重ね合わされた部分のどの箇所に
おいて短絡が発生しても短絡部の両側の閉ループを切断
することにより線欠陥を完全に修正できる。画素電極
を一方の電極とし、隣の画素のバイパスを他方の電極と
する保持容量素子を形成したので、保持容量素子部に短
絡が発生した場合、該短絡部の両側のバイパスを切断す
ることにより、短絡部は電気的に切り離され、保持容量
素子部の短絡による点欠陥を修正できる。バイパスと
保持容量素子とを兼用したので、開口率を向上できる。
さらに、すべての画素の薄膜トランジスタにおいて、
映像信号線と一体となったドレイン電極に対してソース
電極を同じ向きに配置したので、水平方向または垂直方
向への薄膜トランジスタ形成用マスクの合わせずれが生
じても、薄膜トランジスタのソースまたはドレイン電極
の重なり具合の変化がすべての画素について同様になる
ので、薄膜トランジスタの特性のばらつきを防止でき
る。その結果、線欠陥のない明るく表示品質の良好な表
示画面が得られ、かつ、液晶表示装置の歩留りを向上さ
せ、製造コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のアクティブ・マトリク
ス方式カラー液晶表示装置の液晶表示部の一画素とその
周辺を示す要部平面図である。
【図2】図1の3−3切断線下における1画素とその周
辺を示す断面図である。
【図3】図1の4−4切断線における付加容量Caddの
断面図である。
【図4】図1に示す画素を複数配置した液晶表示部の要
部平面図である。
【図5】図1に示す画素配列のカラーフィルタ層のみを
描いた要部平面図である。
【図6】本発明が適用されたゲート端子GTMとゲート
配線GLの接続部近辺を示す平面と断面の図である。
【図7】ドレイン端子DTMと映像信号線DLとの接続
部付近を示す平面と断面の図である。
【図8】アクティブ・マトリックス方式のカラー液晶表
示装置の液晶表示部を示す等価回路図である。
【図9】図1に示す画素の等価回路図である。
【図10】基板SUB1側の工程A〜Cの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図11】基板SUB1側の工程D〜Fの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図12】基板SUB1側の工程G〜Iの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
GL…走査信号線、GBP…バイパス、DL…映像信号
線、TFT…薄膜トランジスタ、GT…ゲート電極、S
D1…映像信号線と一体となったドレイン電極、SD2
…ソース電極、ITO1…透明画素電極、Cadd…保持
容量素子、SH1〜3…短絡発生部、RTL1〜5…レ
ーザトリミング部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向に延在し、かつ垂直方向に複数本
    配置された走査信号線と、垂直方向に延在し、かつ水平
    方向に複数本配置された映像信号線と、隣接する2本の
    上記走査信号線と隣接する2本の上記映像信号線との交
    差領域内にそれぞれ配置された薄膜トランジスタと画素
    電極とを有し、上記薄膜トランジスタと上記画素電極と
    を一画素の構成要素とするアクティブ・マトリクス方式
    の液晶表示装置において、上記各画素を水平方向および
    垂直方向に直線状に並べて配置し、上記薄膜トランジス
    タのゲート電極を兼用する上記走査信号線にバイパスを
    上記各画素毎に設け、上記走査信号線と上記バイパスと
    により外部回路と接続された閉ループを上記各画素毎に
    形成し、上記映像信号線は上記閉ループと複数箇所で交
    差し、かつ、上記画素電極を一方の電極とし、隣の上記
    画素の上記バイパスを他方の電極とする保持容量素子を
    形成して上記バイパスと上記保持容量素子とを兼用した
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】すべての上記画素の上記薄膜トランジスタ
    において、上記映像信号線と一体となったドレイン電極
    に対してソース電極を同じ向きに配置したことを特徴と
    する請求項1記載の液晶表示装置。
JP245293A 1993-01-11 1993-01-11 液晶表示装置 Pending JPH06208130A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP245293A JPH06208130A (ja) 1993-01-11 1993-01-11 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP245293A JPH06208130A (ja) 1993-01-11 1993-01-11 液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06208130A true JPH06208130A (ja) 1994-07-26

Family

ID=11529682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP245293A Pending JPH06208130A (ja) 1993-01-11 1993-01-11 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06208130A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08106108A (ja) * 1994-10-05 1996-04-23 Fujitsu Ltd 薄膜トランジスタマトリクス及びその製造方法
JP2004271989A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Fujitsu Display Technologies Corp 表示装置用基板及びその製造方法及びそれを備えた表示装置
US6825907B2 (en) 2000-06-27 2004-11-30 Kabushiki Kaisha Advanced Display TFT array substrate, and liquid crystal display device using the same
JP2007164172A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Au Optronics Corp 液晶ディスプレイ、及び液晶ディスプレイの製造方法
JP2007183529A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Lg Phillips Lcd Co Ltd 平板表示装置及びその製造方法
US20100141849A1 (en) * 2007-02-09 2010-06-10 Kenji Enda Active matrix substrate, liquid crystal panel, liquid crystal display unit, liquid crystal display device, television receiver, active matrix substrate manufacturing method, and liquid crystal panel manufacturing method
US7843519B2 (en) 2008-02-04 2010-11-30 Beijing Boe Optoelectronics Technology Co., Ltd. Pixel structure of TFT-LCD
KR101041065B1 (ko) * 2003-08-21 2011-06-13 삼성전자주식회사 액정 표시 장치용 표시 기판
US8023054B2 (en) 2005-12-30 2011-09-20 Lg Display Co., Ltd. Flat panel display and fabricating method thereof
US8363175B2 (en) 2007-06-28 2013-01-29 Sharp Kabushiki Kaisha Active matrix substrate, liquid crystal panel, liquid crystal display unit, liquid crystal display device, television receiver, and method of manufacturing liquid crystal panel

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08106108A (ja) * 1994-10-05 1996-04-23 Fujitsu Ltd 薄膜トランジスタマトリクス及びその製造方法
US6825907B2 (en) 2000-06-27 2004-11-30 Kabushiki Kaisha Advanced Display TFT array substrate, and liquid crystal display device using the same
US7098969B2 (en) 2000-06-27 2006-08-29 Kabushiki Kaisha Advanced Display TFT array substrate and liquid crystal display device using it
JP2004271989A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Fujitsu Display Technologies Corp 表示装置用基板及びその製造方法及びそれを備えた表示装置
KR101041065B1 (ko) * 2003-08-21 2011-06-13 삼성전자주식회사 액정 표시 장치용 표시 기판
JP2007164172A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Au Optronics Corp 液晶ディスプレイ、及び液晶ディスプレイの製造方法
US8023054B2 (en) 2005-12-30 2011-09-20 Lg Display Co., Ltd. Flat panel display and fabricating method thereof
JP2007183529A (ja) * 2005-12-30 2007-07-19 Lg Phillips Lcd Co Ltd 平板表示装置及びその製造方法
US8223288B2 (en) 2005-12-30 2012-07-17 Lg Display Co., Ltd. Flat panel display and fabricating method thereof
KR101252087B1 (ko) * 2005-12-30 2013-04-12 엘지디스플레이 주식회사 평판표시장치 및 그 제조방법
US20100141849A1 (en) * 2007-02-09 2010-06-10 Kenji Enda Active matrix substrate, liquid crystal panel, liquid crystal display unit, liquid crystal display device, television receiver, active matrix substrate manufacturing method, and liquid crystal panel manufacturing method
US8319906B2 (en) * 2007-02-09 2012-11-27 Sharp Kabushiki Kaisha Active matrix substrate, liquid crystal panel, liquid crystal display unit, liquid crystal display device, television receiver, active matrix substrate manufacturing method, and liquid crystal panel manufacturing method
US8363175B2 (en) 2007-06-28 2013-01-29 Sharp Kabushiki Kaisha Active matrix substrate, liquid crystal panel, liquid crystal display unit, liquid crystal display device, television receiver, and method of manufacturing liquid crystal panel
US7843519B2 (en) 2008-02-04 2010-11-30 Beijing Boe Optoelectronics Technology Co., Ltd. Pixel structure of TFT-LCD

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5589962A (en) Active matrix display device using aluminum alloy in scanning signal line or video signal line
US5285301A (en) Liquid crystal display device having peripheral dummy lines
JPH11183904A (ja) 液晶表示装置
JPH06208130A (ja) 液晶表示装置
JP3125411B2 (ja) 液晶表示装置
JPH0561072A (ja) 液晶表示装置
JPH06208131A (ja) 液晶表示装置
JPH05224196A (ja) 液晶表示装置とその製造方法
JPH0720463A (ja) 液晶表示装置
JPH06175121A (ja) 液晶表示装置
JPH05333378A (ja) 薄膜デバイスおよびその製造方法
JPH0682797A (ja) 液晶表示装置
JP3076119B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JPH063659A (ja) 液晶表示装置
JPH0792489A (ja) 液晶表示装置
JPH0720487A (ja) 液晶表示素子
JPH05341322A (ja) 薄膜トランジスタ基板、液晶表示パネルおよび液晶表示装置
JP2968252B2 (ja) 液晶表示装置
JPH06160848A (ja) 液晶表示装置
JPH04369622A (ja) 液晶表示基板、液晶表示パネルおよび液晶表示装置
JP2968269B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JPH06160821A (ja) 液晶表示装置
JPH06138472A (ja) 液晶表示装置
JPH07261197A (ja) 液晶表示装置
JPH05196961A (ja) 薄膜デバイスの製造方法