JPH06195314A - メール送受信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ユーザがメールを送信する際に、受
信先のユーザが使用しているワークステーションを意識
することなくメールを送信でき、送信先のユーザがメー
ルを見るために他のワークステーションにログインする
必要がないことを最も主要な目的としている。 【構成】本発明は、分散処理が行なわれている各ネット
ワークのサーバ上で、ログインされたユーザ名とそのワ
ークステーション名を管理し、当該ユーザ・ワークステ
ーション管理情報を基に受信側のサーバで送信先のワー
クステーションを決定して、そのワークステーションの
ユーザにメールを送信し、また、送信先のユーザがログ
インされていない時は、サーバにメールを一時的に保存
しておき、送信先のユーザがログインされた時に、その
ユーザ宛のメールをログインされたワークステーション
にダウンロードすることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、分散処理が行なわれて
いる複数のネットワーク上でメールの送受信を行なう方
法に係り、特にユーザがメールを送信する際に、受信先
のユーザが使用しているワークステーションを意識する
ことなくメールを送信でき、しかも送信先のユーザがメ
ールを見るために他のワークステーションにログインす
る必要がないようにしたメール送受信方法に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】電子メールの送受信を行なう場合の従来
の方法について、集中方式の例およびワークステーショ
ンを用いた分散方式の例を、図２および図３を用いてそ
れぞれ説明する。 （ａ）集中方式による電子メールの送受信

【０００３】図２に示すように、１台のサーバＳ１に複
数のマシンＭ１が接続されてなるネットワークのサーバ
Ｓ１が、１台のサーバＳ２に複数のマシンＭ２が接続さ
れてなる他のネットワークのサーバＳ２と接続されてい
る。なお、Ｘ，Ｙ，Ｚは、各マシン名である。

【０００４】いま、ユーザａからユーザｃにメールを送
る場合を例にとって説明する。なお、ここで、ユーザａ
はマシンＸを、ユーザｃはマシンＺをそれぞれ使用して
いるものとする。まず、ユーザａは、メールを送信する
ために、マシンＸからサーバＳ１にログインする。次
に、サーバＳ１上でメールを作成し、ユーザ名を指定
し、このメールをサーバＳ２に送信する。次に、ユーザ
ｃは、自分宛に受信したメールを読むために、マシンＺ
からサーバＳ２にログインする。最後に、サーバＳ２上
の受信ファイルから、自分宛のメールを読み出す。 （ｂ）分散方式による電子メールの送受信

【０００５】図３に示すように、複数の各ワークステー
ションＷＳは、個々にメール受信用のファイルを有して
いる。メールは、ワークステーションＷＳ毎に管理され
ており、個々のワークステーションＷＳで保存される。
なお、Ｘ，Ｙ，Ｚ，Ｔは、各ワークステーション名であ
る。

【０００６】いま、ユーザａがユーザｃに電子メールを
送る場合を例にとって説明する。なお、ここで、ユーザ
ａ，ｂ，ｃが使用しているワークステーションをそれぞ
れＸ，Ｙ，Ｚとする。まず、ユーザａは、ログインして
いるワークステーションＷＳから、宛先のワークステー
ション名およびユーザ名を指定してメールを送る。次
に、ユーザｃがワークステーションＺでログインしてい
る場合には、そのまま受信したメールを見ることができ
る。

【０００７】また、ユーザｃがワークステーションＴで
ログインしている場合には、メールはワークステーショ
ンＺで受信、保存されてしまうため、ワークステーショ
ンＴではメールを見ることができない。しかしながら、
このような従来のメール送受信方法においては、次のよ
うな問題がある。 （ａ）集中方式の場合

【０００８】サーバ間のメールのやり取りしか行なわれ
ないので、メールを送る度にサーバヘログインする必要
がある。また、受信側も、サーバへログインしないと自
分宛のメールを読むことができない。 （ｂ）分散方式の場合

【０００９】メールの送信時、個々のワークステーショ
ンを指定しなければならないため、常に同じワークステ
ーションを使用しないユーザにメールを送る場合に、送
信先のマシンを決定することが困難である。また、受信
側も、メールが届くワークステーション以外のワークス
テーションにログインしていた場合、自分宛のメールを
読むことができない。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
メール送受信方法においては、ユーザがメールを送信す
る際に、受信先のユーザが使用しているワークステーシ
ョンを意識しなければならないばかりでなく、送信先の
ユーザがメールを見るために他のワークステーションに
ログインしなければならないという問題があった。

【００１１】本発明の目的は、ユーザがメールを送信す
る際に、受信先のユーザが使用しているワークステーシ
ョンを意識することなくメールを送信でき、しかも送信
先のユーザがメールを見るために他のワークステーショ
ンにログインする必要がないメール送受信方法を提供す
ることにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、１台のサーバに複数のワークステーションが接続
されてなるネットワークのサーバを、同一構成を有する
他のネットワークのサーバと接続してなり、各ネットワ
ークにて分散処理を行なうネットワークシステム上で、
各ネットワークに分散したメールの送受信を行なう方法
において、

【００１３】まず、請求項１に記載の発明では、分散処
理が行なわれている各ネットワークのサーバ上で、ログ
インされたユーザ名とそのワークステーション名を管理
し、当該ユーザ・ワークステーション管理情報を基に受
信側のサーバで送信先のワークステーションを決定し
て、そのワークステーションのユーザにメールを送信
し、また、送信先のユーザがログインされていない時
は、サーバにメールを一時的に保存しておき、送信先の
ユーザがログインされた時に、そのユーザ宛のメールを
ログインされたワークステーションにダウンロードする
ようにしている。

【００１４】また、請求項２に記載の発明では、分散処
理が行なわれている各ネットワークのサーバ上で、ログ
インされたユーザ名とそのワークステーション名を管理
し、当該ユーザ・ワークステーション管理情報を基に受
信側のサーバで送信先のワークステーションを決定し
て、そのワークステーションのユーザにメールを送信
し、また、送信先のユーザがログインされていない時
は、サーバにメールを一時的に保存しておき、送信先の
ユーザがログインされた時に、そのユーザ宛のメールを
ログインされたワークステーションにダウンロードし、
さらに、ユーザが読み終わったメールをサーバへアップ
ロードして、そのユーザが使用しているワークステーシ
ョン内から消去するようにしている。

【００１５】

【作用】従って、本発明のメール送受信方法において
は、分散処理が行なわれている各ネットワークのサーバ
上で、ログインされたユーザ名とそのワークステーショ
ン名を管理して、受信側のサーバで送信先のワークステ
ーションを自動的に決定することにより、ユーザはメー
ルを送信する際に、受信先のユーザが使用しているワー
クステーションとは関係なくメールを送信することがで
きる。

【００１６】また、送信先のユーザがログインされてい
ない時は、サーバ上にメールを一旦保存し、そのユーザ
のログイン時に、ログインされたユーザ宛のメールを自
動的にダウンロードすることにより、受信側について
も、メールを見るためにサーバや特定のワークステーシ
ョンに再びログインする必要がなく、ログイン中はどの
ワークステーションにいても即座にメールを届けること
ができる。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。

【００１８】図１は、本発明による電子メール送受信方
法を適用したネットワークシステムの構成例を示すブロ
ック図である。なお、図２および図３と同一要素には、
同一符号を付して示している。

【００１９】図１において、１台のサーバＳ１に複数の
ワークステーションＷＳ１が接続されてなるネットワー
クＮ１のサーバＳ１が、１台のサーバＳ２に複数のワー
クステーションＷＳ２が接続されてなる他のネットワー
クＮ２のサーバＳ２と接続されて、各ネットワークＮ
１，Ｎ２にて分散処理を行なうようになっている。な
お、Ｘ，Ｙ，Ｚは、各ワークステーション名である。

【００２０】次に、かかるネットワークシステム上で、
各ネットワークＮ１，Ｎ２に分散した電子メールの送受
信を行なう方法について説明する。なお、ここでは、ネ
ットワークＮ１のユーザａがワークステーションＸにロ
グインしており、ネットワークＮ２のユーザｃへ電子メ
ールを送る場合を想定して述べる。まず、ユーザａが、
ワークステーションＸ上で電子メールを作成し、ユーザ
ｃへ電子メールが送信される。この時、送信確認を指定
することができる。次に、作成された電子メールは、ネ
ットワークＮ１のサーバＳ１を経由して、他のネットワ
ークＮ２のサーバＳ２に送られる。

【００２１】一方、サーバＳ２では、ユーザｃがログイ
ンしているワークステーションが探される。この時、ロ
グインされているユーザ・ワークステーション管理情報
Ｔ２を参照する。

【００２２】そして、この参照の結果、ユーザｃはログ
インされていないことが判明したので、この電子メール
が未送信メールファイルとして、サーバＳ２上に保存さ
れる。

【００２３】次に、このような状態で、いまユーザｃが
ワークステーションＺにログインしたとする。すると、
この時、ユーザｃ宛の電子メールが全てワークステーシ
ョンＺにダウンロードされる。また、ユーザ・ワークス
テーション管理情報も変更される。

【００２４】そして、ユーザｃは、自分宛の電子メール
をワークステーションＺ上で表示することができる。こ
の時、送信確認が指定されている電子メールは、全文表
示時に応答電子メールが自動的に送信元に送られる。

【００２５】次に、サーバＳ２上の未送信メールファイ
ルに、ワークステーションＺよりアップデートが行なわ
れる。そして、この応答電子メールは、一般の電子メー
ルと同様の手順で、送信元であるユーザａに送られる。

【００２６】上述したように、本実施例の電子メール送
受信方法においては、分散処理が行われている各ネット
ワークＮ１，Ｎ２のサーバＳ１，Ｓ２上で、ログインさ
れたユーザ名とそのワークステーション名を集中管理
し、このユーザ・ワークステーション管理情報Ｔ２を基
に受信側のサーバＳ２で送信先のワークステーションを
自動的に決定して、そのワークステーションのユーザに
電子メールを送信し、また送信先のユーザがログインさ
れていない時は、サーバＳ２に電子メールを一時的に保
存しておき、送信先のユーザのログイン時に、そのユー
ザ宛の電子メールをログインしたワークステーションに
ダウンロードし、さらに、ユーザが読み終わった電子メ
ールをサーバＳ２へアップロードして、ユーザが使用し
ているワークステーション内から消去するようにしたも
のである。従って、ユーザは電子メールを送信する際
に、送信先のユーザが使用しているワークステーション
とは関係なく電子メールを送信することが可能となる。

【００２７】また、受信側についても、送信先のユーザ
がログインしているワークステーションへ電子メールが
直接送られ、電子メールを見るためにサーバや特定のワ
ークステーションへのログインを行なうことが不要とな
る。

【００２８】尚、上記実施例では、電子メールの送受信
を行なう場合について説明したが、他のメールの送受信
を行なう場合についても、本発明を同様に適用できるも
のである。

【００２９】また、上記実施例において、ユーザが読み
終わった電子メールをサーバへアップロードして、ユー
ザが使用しているワークステーション内から消去するこ
とは、本発明に必要不可欠なことではない。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、分
散処理が行なわれている各ネットワークのサーバ上で、
ログインされたユーザ名とそのワークステーション名を
管理し、当該ユーザ・ワークステーション管理情報を基
に受信側のサーバで送信先のワークステーションを決定
して、そのワークステーションのユーザにメールを送信
し、また、送信先のユーザがログインされていない時
は、サーバにメールを一時的に保存しておき、送信先の
ユーザがログインされた時に、そのユーザ宛のメールを
ログインされたワークステーションにダウンロードし、
さらに、必要に応じて、ユーザが読み終わったメールを
サーバへアップロードして、そのユーザが使用している
ワークステーション内から消去するようにしたので、ユ
ーザがメールを送信する際に、受信先のユーザが使用し
ているワークステーションを意識することなくメールを
送信でき、しかも送信先のユーザがメールを見るために
他のワークステーションにログインする必要がないメー
ル送受信方法が提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電子メール送受信方法を適用した
ネットワークシステムの一実施例を示すブロック図。

【図２】従来の集中方式による電子メール送受信方法を
説明するためのブロック図。

【図３】従来の分散方式による電子メール送受信方法を
説明するためのブロック図。

【符号の説明】

Ｓ１，Ｓ２…サーバ、ＷＳ１，ＷＳ２…ワークステーシ
ョン、Ｎ１，Ｎ２…ネットワーク、Ｘ，Ｙ，Ｚ…ワーク
ステーション名、ａ，ｂ，ｃ…ユーザ名、Ｔ１，Ｔ２…
ユーザ・ワークステーション管理情報。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １台のサーバに複数のワークステーショ
   ンが接続されてなるネットワークの前記サーバを、同一
   構成を有する他のネットワークのサーバと接続してな
   り、前記各ネットワークにて分散処理を行なうネットワ
   ークシステム上で、前記各ネットワークに分散したメー
   ルの送受信を行なう方法において、 前記分散処理が行なわれている各ネットワークのサーバ
   上で、ログインされたユーザ名とそのワークステーショ
   ン名を管理し、当該ユーザ・ワークステーション管理情
   報を基に受信側のサーバで送信先のワークステーション
   を決定して、そのワークステーションのユーザにメール
   を送信し、 また、送信先のユーザがログインされていない時は、前
   記サーバにメールを一時的に保存しておき、前記送信先
   のユーザがログインされた時に、そのユーザ宛のメール
   をログインされたワークステーションにダウンロードす
   るようにしたことを特徴とするメール送受信方法。
2. 【請求項２】 １台のサーバに複数のワークステーショ
   ンが接続されてなるネットワークの前記サーバを、同一
   構成を有する他のネットワークのサーバに接続してな
   り、前記各ネットワークにて分散処理を行なうネットワ
   ークシステムで、前記各ネットワークに分散したメール
   の送受信を行なう方法において、 前記分散処理が行なわれている各ネットワークのサーバ
   上で、ログインされたユーザ名とそのワークステーショ
   ン名を管理し、当該ユーザ・ワークステーション管理情
   報を基に受信側のサーバで送信先のワークステーション
   を決定して、そのワークステーションのユーザにメール
   を送信し、 また、送信先のユーザがログインされていない時は、前
   記サーバにメールを一時的に保存しておき、前記送信先
   のユーザがログインされた時に、そのユーザ宛のメール
   をログインされたワークステーションにダウンロード
   し、 さらに、前記ユーザが読み終わったメールを前記サーバ
   へアップロードして、そのユーザが使用しているワーク
   ステーション内から消去するようにしたことを特徴とす
   るメール送受信方法。