JPH06188966A - 留守番電話装置 - Google Patents

留守番電話装置

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JPH06188966A
JPH06188966A JP4337279A JP33727992A JPH06188966A JP H06188966 A JPH06188966 A JP H06188966A JP 4337279 A JP4337279 A JP 4337279A JP 33727992 A JP33727992 A JP 33727992A JP H06188966 A JPH06188966 A JP H06188966A
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voice
caller
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word
recording
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JP4337279A
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Chiaki Terauchi
千亜紀 寺内
Hideshi Takehiro
秀視 竹広
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M3/00Automatic or semi-automatic exchanges
    • H04M3/42Systems providing special services or facilities to subscribers
    • H04M3/50Centralised arrangements for answering calls; Centralised arrangements for recording messages for absent or busy subscribers ; Centralised arrangements for recording messages
    • H04M3/527Centralised call answering arrangements not requiring operator intervention
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M2201/00Electronic components, circuits, software, systems or apparatus used in telephone systems
    • H04M2201/39Electronic components, circuits, software, systems or apparatus used in telephone systems using speech synthesis
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M2201/00Electronic components, circuits, software, systems or apparatus used in telephone systems
    • H04M2201/40Electronic components, circuits, software, systems or apparatus used in telephone systems using speech recognition

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Abstract

(57)【要約】 【目的】留守番電話の状態となっているにもかかわらず
発呼者にとって相手側の電話口にあたかも被呼者がいて
応対してくれて誘導されるようにして自然な感じで話し
かけをできるような、被呼者としては知り合いの発呼者
に対してはできるだけ失礼に当たらないような留守応対
ができるようにする。 【構成】予約語蓄積回路13に名前を示す予約語を登録
し、発呼者情報蓄積回路14に特定者の音声情報を登録
しておき、それぞれに対応した応答メッセージを応答メ
ッセージ蓄積回路11に登録しておく。入力されてきた
発呼者音声情報と登録されている予約語または音声情報
とのマッチングを行い、一致しているものに対応した応
答メッセージを読み出し音声合成回路15を介して送出
する。無音の状態が続いたときは無音検出回路10が動
作し無音に対応した特定の応答メッセージを読み出して
送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発呼者の音声を認識し
発呼者に応じた応答メッセージを送出するように構成さ
れた留守番電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な留守番電話装置は、発呼
者からの着信により自動応答した後、何れの発呼者に対
しても区別なしにある決まった一定の応答メッセージを
送出し、発呼者の音声を録音していた。被呼者側からす
ると、発呼者を選択する余地がなく、常に同じ応対とな
っていた。例えば、「はい、○○です。ただいま留守に
しております。ご用件がありましたら、ピーという音が
出たあと、ご用件をお伝え下さい。」といった具合であ
る。
【0003】被呼者がある特定の発呼者に対して特定の
メッセージ(例えば不在内容の詳細など)を伝えたいと
思っていても、その発呼者には伝えることができなかっ
たり、知られたくない人にそのメッセージを知られてし
まうといった不都合が生じがちであった。また、メッセ
ージの内容によっては、親しみのない通り一遍の応対と
なってしまったり、あるいは逆に、発呼者に対して失礼
な応対になってしまうということも生じがちであった。
さらに、被呼者が予め録音しておくメッセージは、留守
番電話時において、通常の電話会話とは異なり、発呼者
に対して一方的な話しかけとなり、発呼者にある種の妙
な緊張感を与えてしまい、その緊張感のせいで発呼者が
被呼者側に伝えたいメッセージを充分に話せない(録音
できない)という傾向があった。
【0004】上記のような不都合を緩和する機能をもっ
た留守番電話装置が提案されたこともある(例えば特開
昭58−182942号公報参照)。それは、入力され
た音声内容を言葉として認識するとともに対応する応答
メッセージを選択する音声認識制御部と、音声の内容に
対して音声応答するよう予め用意した応答メッセージを
音声信号に変換して出力する音声発生回路部とを備えた
ものとして構成されている。
【0005】この音声認識機能を有する留守番電話装置
にあっては、発呼者からの音声の入力があると音声認識
し、その音声認識の結果に基づいて対応する応答メッセ
ージを選択し出力することができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発呼者
の音声内容を言葉として認識するといっても、発呼者か
ら最初に発せられる「もしもし」程度の音声内容では、
発呼者が誰であるのかの判定は下せない。どうしても、
着信があると、留守番電話装置の方からは、まず取り敢
えず、「はい、○○です。」とか、「○○です。ただい
ま留守にしております。……」というメッセージを最初
に送ることになる。被呼者からの上記の最初のメッセー
ジの後、発呼者が自分の名前を告げると、留守番電話装
置の音声認識制御部はそれを認識し、その人に応じた応
答メッセージを出力するように制御する。
【0007】ところが、実は、この最初のメッセージが
問題となるのである。
【0008】留守番電話における被呼者のメッセージは
上記のような定型的な応対文を予め録音しておいたもの
である。それは、いわゆる生きた音声(生の声,肉声)
ではなく、機械的あるいは電子的な音声である。着信が
あって最初に送出するメッセージも同様である。発呼者
は、相手が居るものと思って電話しているのに、着信
後、最初にこのような機械的あるいは電子的な音声が出
てくると、一瞬たじろぐものである。留守番電話を経験
したことのない人はもちろん、少しは経験のある人で
も、話を始めるのにためらいが生じる。そして、用件を
話すこともなく、場合によっては名前を告げることもな
く、送受話器を置いて電話を切ってしまうことが多い。
留守番電話になれている人でも、相手が不在であれば何
か期待を裏切られたような気分になり、そのまま電話を
切ってしまうか、あるいは、しぶしぶといった感じで用
件を手短に伝えるかであり、何となく無機質的で親しみ
のないものとなってしまう。
【0009】これは、つまり、相手(発呼者)の立場に
たち、相手の心理に配慮したメッセージとなっていない
からである。発呼者が名前を告げ用件を伝えて留守番録
音してくれればまだましなのであるが、発呼者が留守番
電話であると知っていきなり電話を切ってしまうのが一
番の問題である。留守番電話装置の所有者である被呼者
にとっては、誰から電話がかかってきたのか分からない
ので気分がすっきりしないものである。また、発呼者に
不快な気分を味わわせたのではないかと心配になったり
もする。発呼者の方としては、「折角電話したのに…
…」という気分になったりする。
【0010】従来の音声認識機能を有する留守番電話装
置にあっては、上記のとおり、発呼者が留守番電話であ
ることに気付いてためらっている瞬間における対応が何
ら考慮されていなかった。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、留守番電話の状態となっているにも
かかわらず発呼者にとって相手側の電話口にあたかも被
呼者がいて応対してくれて誘導されるようにして自然な
感じで話しかけをできるような、被呼者としては知り合
いの発呼者に対してはできるだけ失礼に当たらないよう
な留守応対ができるような留守番電話装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第一の留守
番電話装置は、回線からの呼出信号を検出する着信検出
手段と、ループの閉成開成を行うループ制御手段と、応
答メッセージを蓄積する応答メッセージ蓄積手段と、発
呼者の音声を録音する相手音声録音手段と、音声合成手
段とを備え、発呼者からの着信に対して自動的に応答し
て応答メッセージを送出し発呼者の音声を録音するよう
に構成された留守番電話装置において、単語としての予
約語を複数蓄積する予約語蓄積手段と、各予約語にそれ
ぞれ対応した複数の応答メッセージを蓄積する応答メッ
セージ蓄積手段と、着信時応答直後に無音状態が所定時
間以上継続するか否かを判断する無音検出手段と、回線
から入力されてくる音声情報から不特定単語を識別する
音声認識手段と、この音声認識手段が識別した発呼者の
発声単語が前記予約語蓄積手段内に蓄積されているかど
うかを判断し該当する予約語を抽出する相手音声単語検
出手段と、この抽出した予約語に対応した応答メッセー
ジあるいは前記無音状態を検出したときにその無音に対
応した特定の応答メッセージを前記応答メッセージ蓄積
手段から読み出して前記音声合成手段を介して回線に送
出するとともに発呼者の音声を前記相手音声録音手段に
録音させる主制御手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0013】また、本発明に係る第二の留守番電話装置
は、回線からの呼出信号を検出する着信検出手段と、ル
ープの閉成開成を行うループ制御手段と、応答メッセー
ジを蓄積する応答メッセージ蓄積手段と、発呼者の音声
を録音する相手音声録音手段と、音声合成手段とを備
え、発呼者からの着信に対して自動的に応答して応答メ
ッセージを送出し発呼者の音声を録音するように構成さ
れた留守番電話装置において、特定者の音声情報を複数
蓄積する発呼者情報蓄積手段と、各特定者の音声情報に
それぞれ対応した複数の応答メッセージを蓄積する応答
メッセージ蓄積手段と、着信時応答直後に無音状態が所
定時間以上継続するか否かを判断する無音検出手段と、
回線から入力されてくる音声情報から不特定話者を識別
する音声認識手段と、この音声認識手段が識別し特定し
た発呼者の音声情報が前記発呼者情報蓄積手段内に蓄積
されているかどうかを判断し該当する発呼者音声情報を
抽出する発呼者検出手段と、この抽出した発呼者音声情
報に対応した応答メッセージあるいは前記無音状態を検
出したときにその無音に対応した特定の応答メッセージ
を前記応答メッセージ蓄積手段から読み出して前記音声
合成手段を介して回線に送出するとともに発呼者の音声
を前記相手音声録音手段に録音させる主制御手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】第一の発明にあっては予約語蓄積手段に単語と
しての予約語を複数蓄積させておく。第二の発明にあっ
ては発呼者情報蓄積手段に特定者の音声情報を複数蓄積
させておく。そして、応答メッセージ蓄積手段には、前
記複数の予約語あるいは特定者音声情報にそれぞれ対応
した複数の応答メッセージを蓄積しておく。自動着信時
には最初の定型的な応答メッセージ(例えば「はい、○
○です。」)を送出する。この最初の応答メッセージに
対して発呼者は何らかの反応を示すと想定される(例え
ば「もしもし、△△ですが……」)。第一の発明にあっ
ては発呼者の反応に係る入力音声情報に基づいて発呼者
発声単語が予約語蓄積手段に蓄積されているか否かを判
断し、該当する予約語(例えば「△△」という単語)を
抽出する。第二の発明にあっては入力音声情報に基づい
て発呼者音声情報が発呼者情報蓄積手段に蓄積されてい
るか否かを判断し、該当する発呼者音声情報(例えば
「△△ですが」という音声情報)を抽出する。そして、
応答メッセージ蓄積手段より、前記の抽出した予約語あ
るいは発呼者音声情報に対応した応答メッセージを読み
出して回線に送出する。このことにより、発呼者ごとに
応じた適切な応答メッセージを発呼者に対して違和感な
く送ることが可能となる。応答メッセージがいわゆる肉
声ではなくても、発呼者に応じたメッセージ、対話式の
メッセージということで、紋切り型ではない生きたメッ
セージとなる。そして、その応答メッセージによって発
呼者を誘導しながら心理的な抵抗を軽減しつつ、気楽に
用件を話して留守番録音してくれるように依頼すること
ができる。無機質的な感じを少なくすることができる。
【0015】もしも、発呼者が一瞬ためらったりして無
音の状態が続いたときは、無音に対応した特定の応答メ
ッセージ(例えば「どちら様ですか?」といった問いか
け)によって、発呼者の緊張をほぐし話しやすい状態へ
と誘導する。つまり、話しかけをためらっているがゆえ
に無音状態となっているであろうと想像される相手(発
呼者)の立場にたち、相手の心理に配慮したメッセージ
を適時に送るからである。こうすることによって、発呼
者がいきなり電話を切ってしまうといった事態を避けや
すくなる。発呼者は留守番録音であっても、そのメッセ
ージに促される状態であたかも被呼者が電話口にいて応
対してくれるような気持ちになって話しかけを自然に始
めることができ、比較的気楽に伝えるべきことを話すこ
とができ、用件を済ませることができる。被呼者にとっ
ては、必要なことを知る機会を逃がすことがなくて済む
ようになるし、相手に失礼を与えたり不快な思いを与え
ずに済んだという安心感ももてる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る留守番電話装置の一実施
例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の留
守番電話装置の電気的構成を示すブロック線図である。
【0017】図1において、L1 ,L2 は局線、1は局
線L1 ,L2 を介しての呼出信号を検出する着信検出回
路、2は局線L1 ,L2 に接続されたフックスイッチ、
3はフックスイッチ2に対して並列に接続されてループ
の閉成開成を行うループ制御回路、4はフックスイッチ
2およびループ制御回路3に接続された通話回路、5は
通話回路4に対して送話端子T1 および受話端子R1
介して接続されて音声信号・音声データの符号化・復号
化を行うCODEC、6はCODEC5に接続されたD
SP(ディジタルシグナルプロセッサ)である。
【0018】このDSP6は、回線から入力されてくる
音声情報から不特定単語および不特定話者を識別するす
るための音声認識分析回路7と、その識別した発呼者の
発声単語が後述する予約語蓄積回路13内に蓄積されて
いるかどうかを判断し、該当する予約語を抽出する相手
音声単語検出回路8と、その識別した不特定話者の音声
情報が後述する発呼者情報蓄積回路14内に蓄積されて
いるかどうかを判断し、該当する発呼者音声情報を抽出
する発呼者検出回路9と、着信時応答直後に無音状態が
所定時間以上継続するか否かを判断する無音検出回路1
0とから構成されている。
【0019】11は応答メッセージを蓄積する応答メッ
セージ蓄積回路、12は発呼者の音声を録音する相手音
声録音回路、13は「田中」,「池田」など主として人
名など単語としての予約語を複数蓄積する予約語蓄積回
路、14は単語とは別に例えば「田中ですが」,「池田
ですが」などといった特定者の音声情報を複数蓄積する
発呼者情報蓄積回路、15は音声合成回路、16はバス
ライン、17は留守番電話装置全体の制御を司るマイク
ロコンピュータを用いた主制御回路、18はバスライン
である。予約語蓄積回路13には多数の予約語が蓄積さ
れており、また、発呼者情報蓄積回路14には複数の発
呼者音声情報が蓄積されている。これらの蓄積は、主制
御回路17によって登録モードを選択することにより、
音声合成回路15を介して予約語を予約語蓄積回路13
に登録し、また、相手音声録音回路12から読み出した
発呼者音声情報を発呼者情報蓄積回路14に登録してい
る。そして、応答メッセージ蓄積回路11には、予約語
蓄積回路13における各予約語のそれぞれに対応した複
数の応答メッセージと発呼者情報蓄積回路14における
各発呼者音声情報のそれぞれに対応した複数の応答メッ
セージと着信時応答のための初期応答メッセージと無音
状態の場合の応答メッセージとが登録されている。音声
合成回路15は送話端子T2 を介して通話回路4に接続
されている。
【0020】なお、応答メッセージ蓄積回路11、相手
音声録音回路12、予約語蓄積回路13および発呼者情
報蓄積回路14はメモリICで構成されるが、相手音声
録音回路12についてはテープレコーダであってもよ
い。
【0021】主制御回路17は、着信検出回路1が着信
を検出したとき、応答メッセージ蓄積回路11から最初
の応答メッセージ(例えば「はい、○○です。」)を読
み出し、音声合成回路15から通話回路4およびループ
制御回路3を介して発呼者に送出し、また、発呼者から
何らかの通話があったときには、その音声情報をDSP
6において処理させ、抽出した予約語あるいは発呼者音
声情報に対応した応答メッセージを応答メッセージ蓄積
回路11から読み出して音声合成回路15から送出し、
さらに、着信時応答直後に無音状態が所定時間以上継続
しているときは無音状態に対応した特定の応答メッセー
ジを音声合成回路15から発呼者に送出するように構成
されている。そして、必要に応じて、回線を介して送ら
れてきた発呼者の音声を用件として相手音声録音回路1
2に録音するように構成されている。
【0022】次に、上記構成の留守番電話装置の動作を
説明する。
【0023】発呼者側(相手側電話機)から交換機を介
して当該の留守番電話装置に対して着信信号が送られて
くると、局線L1 ,L2 に接続された着信検出回路1が
その着信信号を検出し、その着信検出信号をバスライン
18を介して主制御回路17に出力する。マイクロコン
ピュータで構成されている主制御回路17は、着信検出
信号の入力タイミングから所定時間の経過後に、ループ
制御回路3を閉成状態とする。これにより、局線L1
2 と通話回路4とが接続された状態となる。
【0024】さらに、一定時間の経過後に、音声合成回
路15を送話端子T2 を介して通話回路4に接続し、応
答メッセージ蓄積回路11に登録されている最初の定型
的な応答メッセージ(例えば「はい、鈴木です。」)の
コードを読み出し、音声合成したのち、通話回路4、ル
ープ制御回路3を介して電話回線に送出する。
【0025】主制御回路17は、最初の応答メッセージ
を送出した後、受話端子R1 を介してCODEC5およ
びDSP6を通話回路4に接続する。最初の応答メッセ
ージ(「はい、鈴木です。」)を受け取った発呼者は、
直ちに応答するなり(例えば「もしもし、田中ですが…
…」)、あるいは、しばらく黙ったままでいるなど、何
らかの反応を起こす。通話回路4およびCODEC5を
介してDSP6の音声認識分析回路7に入ってきた発呼
者の音声情報は、相手音声録音回路12に転送されて録
音されるとともに、並行して音声情報の認識・分析が行
われる。
【0026】発呼者の音声情報の認識・分析を行うに
は、その音声情報を切り出す必要がある。1つの方法と
して、録音開始から始めて、所定時間ごとに音声情報を
取り出すこととする。また、無音区間を常時的に監視し
て、その長さにより1単語(1文節でもよい)あるいは
無音を割り出す。この単語としての割り出しと並行し
て、音声情報そのものとしての音声認識も行う。すなわ
ち、音声認識分析回路7は、通話回路4から入力されて
くる発呼者の音声情報から不特定単語を識別するととも
に不特定話者を識別する。
【0027】このように識別された発呼者発声単語(例
えば「タナカ」)は相手音声単語検出回路8に送られ
る。相手音声単語検出回路8は、その発呼者発声単語に
対応する予約語が予約語蓄積回路13に登録されている
かどうかを判断し、該当するものがあるときは、その予
約語を抽出して主制御回路17に送出する。主制御回路
17は、その予約語に基づいて応答メッセージ蓄積回路
11を検索し、その予約語に対応した応答メッセージを
読み出す。一方、音声認識分析回路7で識別された発呼
者音声情報(例えば「田中ですが……」)は発呼者検出
回路9に送られる。発呼者検出回路9は、その発呼者音
声情報に対応する音声情報が発呼者情報蓄積回路14に
登録されているかどうかを判断し、該当するものがある
ときは、その音声情報を抽出して主制御回路17に送出
する。主制御回路17は、その音声情報に基づいて応答
メッセージ蓄積回路11を検索し、その音声情報に対応
した応答メッセージを読み出す。なお、不特定単語の割
り出しと不特定話者の割り出しとが同時的に行われた場
合、主制御回路17による応答メッセージ蓄積回路11
の検索は優先順位の高いもので行う。どちらを優先する
かは自由に決めてよいが、通常は、発呼者音声情報が一
致する方を優先とする。読み出した応答メッセージは音
声合成回路15に転送し、ここで音声合成した後、通話
回路4より電話回線に送出する。
【0028】着信時応答直後において無音状態が所定時
間以上にわたって継続するときは、無音検出回路10が
動作し、無音検出信号を主制御回路17に送出する。こ
の場合、主制御回路17は、無音状態に該当する応答メ
ッセージを応答メッセージ蓄積回路11から読み出し、
音声合成回路15から通話回路4へと送出する。
【0029】以上の発呼者音声情報の認識・分析、該当
するものの抽出、応答メッセージの読み出しおよび送出
は、発呼者からの反応に応じて必要回数繰り返す。発呼
者からの音声入力が規定時間以上にわたって途絶えた
り、あるいは、上記の繰り返しで予定のシーケンス実行
が終了すると、主制御回路17はループ制御回路3を開
成し、用件録音を終了する。
【0030】応答メッセージ送出の具体例を図2に示
す。ステップn1で着信があり、ステップn2でループ
を閉成し、ステップn3で最初の応答メッセージである
「はい、鈴木です。」を送出する。この最初の応答メッ
セージに対する発呼者の反応が所定時間を超えて無音で
あったときは、ステップn4に進んで、「どちら様です
か?」という被呼者側から発呼者に問いかけるメッセー
ジを送る。つまり、発呼者が問いかけに促されて自然に
返事できるような雰囲気とする。発呼者が留守番電話と
知っていきなり電話を切ってしまうといった事態は従来
よりも大幅に少なくなるはずである。もし、無音の状態
がさらに続けば、「どちら様ですか?」のメッセージを
再度繰り返してもよい。
【0031】この問いかけによって緊張感が軽減された
発呼者から例えば「佐藤ですが……」と反応の音声が入
ってきたとする。DSP6において予約語または発呼者
音声情報のマッチングが行われる。すなわち、「サト
ウ」という予約語が予約語蓄積回路13に登録されてい
るか、また、「佐藤ですが」という発呼者音声情報が発
呼者情報蓄積回路14に登録されているかが判定され
る。マッチングしなかった場合、被呼者にとって知らな
い相手からの電話であると判断して、ステップn5に進
み、例えば「ただ今近くにおりませんのでおかけ直し下
さい」といった定型的メッセージを送り、ステップn1
1に進んでループを開成して通話を終了する。録音はし
ない。マッチングしていたときは、被呼者にとって顔な
じみの人からの電話であると判断して、ステップn6に
進み、例えば「あいにく留守にしています。ご用件をど
うぞ。」といった留守番録音を促すメッセージを送る。
そして、録音状態に入り、通話が終了するか、発呼者の
音声が規定時間以上にわたって途切れるか、タイムアウ
トするまでは録音を続ける。図中、コメ印(*)は前記
の所定の録音動作を意味している。
【0032】一方、最初の応答メッセージの送出の後、
規定時間以内に発呼者からの反応があり、例えば「田中
ですが……」または「山本ですが……」または「沢口で
すが……」という音声が入ってきたとする。上記同様に
マッチングするかどうかを検査し、マッチングしないと
きはステップn5の処理を行う。マッチングしたとき
は、別の処理に移る。どの応答メッセージが読み出され
るかは、マッチングした内容によって異なる。例えば、
「田中ですが……」のときは、ステップn7に進んで、
「先日はお世話になり、ありがとうございました。」と
いうメッセージを送出し、引き続いて、ステップn6に
進む。また、「山本ですが……」のときは、ステップn
8に進んで、「近くに買い物に出ています。こちらから
後ほどかけ直します。」のメッセージに引き続き、ステ
ップn9に進んで、「電話番号をお願いします。」のメ
ッセージを送る。このときは録音を行う(*印参照)。
また、「沢口ですが……」のときは、ステップn10に
進んで、「今日は山田さんのところにいます。○○○−
○○○○に連絡してね。」とのメッセージを送出する。
このときは録音しない。
【0033】以上のように、発呼者ごとに応じた適切ま
たは必要な応答メッセージをその発呼者に対して違和感
なく送ることが可能となる。応答メッセージがいわゆる
肉声ではなくても、発呼者に応じたメッセージ、対話式
のメッセージとなるので、親しみのある生きたメッセー
ジとなる。発呼者にとっては、気楽に用件を話して留守
番録音したり、留守番録音しないときでも無機質的な感
じを受けることが少なくなる。
【0034】図2はメッセージ内容についての具体的な
フローを説明したものであるが、技術的な動作を図3の
フローチャートに基づいて以下に説明する。
【0035】着信を検出するとステップS1に進んで最
初の応答メッセージを送出する。ステップS2では入力
されてくる発呼者音声情報の認識・分析を行う。このと
き原則として録音も行う。ステップS3において音声入
力があるか否かを判断し、ないときはステップS4に進
んでその無音状態が所定時間以上にわたるものであるか
どうかを判断する。まだ所定時間を超えていないときは
ステップS3に戻るが、所定時間を超えて無音状態が続
くときは、例えば「どちら様ですか?」のメッセージを
もう一度繰り返すか、あるいは、ステップn5に示す次
のメッセージの送出からステップn11のループ開成に
進む。
【0036】ステップS3の判断において音声入力のあ
ったときはステップS5からステップS6に進み、単語
切り出しの時間がタイムアウトしたかどうかを判断す
る。まだタイムアウトしないときはステップS5に戻っ
て音声入力が続いているかどうかを判断し、続いている
ときはステップS6に進み、終了したときはステップS
7に進む。ステップS6の判断でタイムアウトしたとき
もステップS7に進む。
【0037】ステップS7においては、入力されてきた
発呼者音声情報と登録されている音声情報とを比較し、
どの音声情報と一致するかに応じて所定のステップへと
進み、各々の音声情報に対応した応答メッセージを読み
出して送出する。発呼者音声情報が登録されている音声
情報のどれとも一致しないときは、ステップS8に進ん
で入力されてきた音声の単語と登録されている予約語と
を比較し、どの予約語と一致するかに応じて所定のステ
ップへと進み、各々の予約語に対応した応答メッセージ
を読み出して送出する。音声単語が登録されている予約
語のどれとも一致しないときは、別の定型的な応答メッ
セージ(例えば「ご用件をどうぞ」)を読み出して送出
する。
【0038】なお、マッチングにおいて一部分しか一致
していなかったときには、「もう一度お名前をお願いし
ます。」とのメッセージを送出したり、入力音声レベル
が低過ぎると判断したときは、「もう少し大きな声でも
う一度お願いします。」といったメッセージを送出する
ことも考えられる。また、発呼者の用件をうかがうとき
の導入として、例えば、「もしもし」とか「誰にご用で
しょうか?」とか「ご用件は何でしょうか?」といった
メッセージを送ることも考えられる。さらには、いたず
ら電話であるかどうかの判断を行い、そうであれば、録
音内容を自動的に消去するといった対策も考えられる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、第一の発明にあっては、
発呼者から入力されてきた入力音声情報に基づいた判断
で発呼者発声単語が予約語蓄積手段に蓄積されていると
きは該当する予約語を抽出し、また、第二の発明にあっ
ては、入力音声情報に基づいた判断で発呼者音声情報が
発呼者情報蓄積手段に蓄積されているときは該当する発
呼者音声情報を抽出し、その抽出した予約語あるいは発
呼者音声情報に適切に対応した応答メッセージを読み出
して発呼者に送出するから、紋切り型ではなしに発呼者
ごとに応じた適切な応答メッセージを発呼者に対して違
和感なく送ることができ、発呼者を誘導しながら心理的
な抵抗を軽減しつつ、気楽に用件を話して留守番録音さ
せるようにすることができる。
【0040】特に、もし、発呼者が一瞬ためらったりし
て無音状態になったときは、無音状態に対応した特定の
応答メッセージを送って発呼者の緊張を緩和し話しやす
い状態へと誘導するため、発呼者がいきなり電話を切っ
てしまうといった事態を避けることができる。その結
果、留守番録音であっても発呼者に話しかけを自然に促
して伝えてもらうべきことを話してもらうことができ、
また、相手に失礼を与えたり不快な思いを与えずに済ん
だという安心感をもつことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る留守番電話装置の電気
的構成を示すブロック線図である。
【図2】実施例における応答メッセージの具体的な流れ
を説明するフローチャートである。
【図3】実施例における技術的な動作説明に供するフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1……着信検出回路、2……フックスイッチ、3……ル
ープ制御回路、4……通話回路、5……CODEC、6
……DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)、7……
音声認識分析回路、8……相手音声単語検出回路、9…
…発呼者検出回路、10……無音検出回路、11……応
答メッセージ蓄積回路、12……相手音声録音回路、1
3……予約語蓄積回路、14……発呼者情報蓄積回路、
15……音声合成回路、17……主制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線からの呼出信号を検出する着信検出
    手段と、ループの閉成開成を行うループ制御手段と、応
    答メッセージを蓄積する応答メッセージ蓄積手段と、発
    呼者の音声を録音する相手音声録音手段と、音声合成手
    段とを備え、発呼者からの着信に対して自動的に応答し
    て応答メッセージを送出し発呼者の音声を録音するよう
    に構成された留守番電話装置において、単語としての予
    約語を複数蓄積する予約語蓄積手段と、各予約語にそれ
    ぞれ対応した複数の応答メッセージを蓄積する応答メッ
    セージ蓄積手段と、着信時応答直後に無音状態が所定時
    間以上継続するか否かを判断する無音検出手段と、回線
    から入力されてくる音声情報から不特定単語を識別する
    音声認識手段と、この音声認識手段が識別した発呼者の
    発声単語が前記予約語蓄積手段内に蓄積されているかど
    うかを判断し該当する予約語を抽出する相手音声単語検
    出手段と、この抽出した予約語に対応した応答メッセー
    ジあるいは前記無音状態を検出したときにその無音に対
    応した特定の応答メッセージを前記応答メッセージ蓄積
    手段から読み出して前記音声合成手段を介して回線に送
    出するとともに発呼者の音声を前記相手音声録音手段に
    録音させる主制御手段とを備えたことを特徴とする留守
    番電話装置。
  2. 【請求項2】 回線からの呼出信号を検出する着信検出
    手段と、ループの閉成開成を行うループ制御手段と、応
    答メッセージを蓄積する応答メッセージ蓄積手段と、発
    呼者の音声を録音する相手音声録音手段と、音声合成手
    段とを備え、発呼者からの着信に対して自動的に応答し
    て応答メッセージを送出し発呼者の音声を録音するよう
    に構成された留守番電話装置において、特定者の音声情
    報を複数蓄積する発呼者情報蓄積手段と、各特定者の音
    声情報にそれぞれ対応した複数の応答メッセージを蓄積
    する応答メッセージ蓄積手段と、着信時応答直後に無音
    状態が所定時間以上継続するか否かを判断する無音検出
    手段と、回線から入力されてくる音声情報から不特定話
    者を識別する音声認識手段と、この音声認識手段が識別
    し特定した発呼者の音声情報が前記発呼者情報蓄積手段
    内に蓄積されているかどうかを判断し該当する発呼者音
    声情報を抽出する発呼者検出手段と、この抽出した発呼
    者音声情報に対応した応答メッセージあるいは前記無音
    状態を検出したときにその無音に対応した特定の応答メ
    ッセージを前記応答メッセージ蓄積手段から読み出して
    前記音声合成手段を介して回線に送出するとともに発呼
    者の音声を前記相手音声録音手段に録音させる主制御手
    段とを備えたことを特徴とする留守番電話装置。
JP4337279A 1992-12-17 1992-12-17 留守番電話装置 Pending JPH06188966A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060012A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Sanyo Electric Co Ltd 迷惑電話対策音出力機能を有する電話機
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