JP2882401B2 - 音声蓄積装置、音声蓄積方法および音声蓄積プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

音声蓄積装置、音声蓄積方法および音声蓄積プログラムを記録した記録媒体

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JP2882401B2
JP2882401B2 JP23085697A JP23085697A JP2882401B2 JP 2882401 B2 JP2882401 B2 JP 2882401B2 JP 23085697 A JP23085697 A JP 23085697A JP 23085697 A JP23085697 A JP 23085697A JP 2882401 B2 JP2882401 B2 JP 2882401B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたとえば留守番伝言
メッセージサービスや留守番電話機での音声伝言メッセ
ージの録音、蓄積を行う伝言メッセージ記憶部を備えた
音声蓄積装置に関し、特に伝言メッセージが悪意呼によ
るものであるか否かを判別し悪意呼による伝言メッセー
ジを自動的に消去する悪意呼伝言メッセージの自動消去
機能を備えた音声蓄積装置、音声蓄積方法および音声蓄
積プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】電話回線を利用した音声通信システムに
おいて、悪意呼を含む通話に対しての対処装置として、
たとえば特開平4−23656号公報に示されたものが
従来から知られている。この悪意呼対処装置は、発信者
の電話番号を基準条件(キーワード)とし、その発信者
に対する電話接続の有無を判定する方法である。このよ
うな従来の装置を図3および図4を用いて以下に説明す
る。
【0003】図3において、符号10はデジタル電話機
の制御部であり、11はこの電話機のハンドセット、1
2は電話機のダイヤルキーである。13は悪意呼伝言メ
ッセージの検知状況をそのデジタル電話機の利用者に知
らせるための悪意呼検知ランプ、14は悪意呼発信元の
加入者端末の加入者情報を格納する悪意呼情報蓄積メモ
リであり、また15はこの悪意呼情報蓄積メモリ14に
設定を指示する悪意呼情報設定キーである。
【0004】16は悪意呼情報蓄積メモリ14の内容を
参照して悪意呼/通常呼の判定を行う悪意呼検索部であ
り、さらに17は呼出音発生部、18は応答信号発生部
である。19は悪意呼検索部16の判定結果に基づき、
悪意呼発信元の加入者端末との接続を拒否する信号を送
出する接続拒否信号送出部であり、20は相手先加入者
番号が表示される表示部である。21は悪意呼情報蓄積
メモリ14内に蓄積された悪意呼情報の削除を指示する
悪意呼情報リセットキーであり、また22は通話内容を
録音する録音テープである。
【0005】図4において、1aはデジタル電話機によ
る加入者端末であり、1b,1cは一般加入者端末であ
る。2a,2bは加入者端末1a,1b,1cが収容さ
れている交換機であり、3a,3bはそれぞれの通話路
スイッチである。4a,4bは各交換機2a,2bでの
通話路スイッチ3a,3bに収納され、局線によって相
互に接続された局線トランク、5a,5b,5cは加入
者端末1a,1b,1cを通話路スイッチ3a,3bに
収容するための加入者トランクであり、6a,6bは通
話路スイッチ3a,3bに収容された呼び出し信号送出
トランクである。7a,7bは通話路スイッチ3a,3
bの制御等を行う交換機2a,2bの中央制御装置であ
る。
【0006】上述した構成において、悪意呼対処装置は
以下のように動作する。たとえば加入者端末1bより発
呼があり、加入者端末1aの加入者番号がダイヤルされ
ると、交換機2bの中央制御装置7bが相手先を判断
し、局線トランク4bを介して交換機2aに信号を送
る。これと同時に、通話路スイッチ3bのスイッチング
動作により信号送出トランク6bが加入者トランク5b
に接続され、リングバックトーンが加入者端末1bに送
出される。
【0007】上述した信号を受けた交換機2aの中央処
理装置7aは着信先が加入者端末1aであると判断する
と、通話路スイッチ3aを制御し、信号送出トランク6
aを加入者トランク5aに接続する。これによって加入
者端末1aに呼出信号が送出され、加入者端末1aでは
この信号を受信すると、呼出音発生部17によりベルを
ならして着呼を使用者に通知する。
【0008】そして、この加入者端末1aの使用者がオ
フフックすると、応答信号を加入者トランク5aを介し
て中央制御装置7aに送る。このとき、加入者端末1a
では同時に、発呼元の加入者番号を悪意呼情報蓄積メモ
リ14に書き込み、表示部20に当該番号を表示する。
応答信号を受けた中央制御装置7aは、加入者トランク
5aと局線トランク4aとを接続し、加入者端末1aと
加入者端末1bとの間での通話が始まる。
【0009】ここで、この通話が悪意呼であると判断し
たとき、加入者端末1aの使用者は悪意呼情報設定キー
15を押す。すると、当該悪意呼を発信した加入者端末
1bの発呼者番号が悪意呼情報蓄積メモリ14にセット
され、通話内容が音声テープ22に録音される。
【0010】次に、再び加入者端末1bから接続要求が
あり、信号送出トランク6aから加入者トランク5aを
介して呼出信号が送られてきた場合に、加入者端末1a
は交換機2aより送られてくる発信者の加入者番号と、
悪意呼情報蓄積メモリ14中に格納されている悪意呼発
信者番号とを悪意呼検索部16において比較する。そし
て、その結果が一致した場合には、呼出音発生部17に
信号を送らず、悪意呼検知ランプ11を点灯させるとと
もに、接続拒否信号を接続拒否信号送出部19から加入
者トランク5aに送る。
【0011】すなわち、悪意呼が着信した場合には、加
入者端末1aでは呼出音は鳴らず、悪意呼検知ランプ1
3のみが点灯する。一方、着信拒否(接続拒否信号)を
受けた加入者トランクは、その信号を中央制御装置7a
に転送し、中央制御装置7aは該当信号を局線トランク
4a,4bを介して交換機2bの中央制御装置7bに送
って、交換機2a側での接続処理を終了する。
【0012】この接続拒否を受けた中央制御装置7b
は、局線トランク4b,5bとの接続処理を中断終了
し、加入者端末1bには信号送出トランク6bより呼出
音を送出する処理のみが行われる。このように交換機2
aでは加入者端末1aに対する接続処理を終了している
ため、加入者端末1aから発呼する場合は影響なく処理
することが可能となる。また、加入者端末1aの使用者
が悪意呼情報蓄積メモリ14中の悪意呼情報をリセット
したい場合には、悪意呼リセットキー21を操作するこ
とにより削除できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の悪意呼対処装置では、次のような問題があった。すな
わち、従来の装置では、発信者の電話番号が特定できな
い場合や、発電話番号だけでは悪意呼であるか否かの判
断ができないことがある。たとえば発信者が公衆電話機
を用いた場合には、発電話番号だけでは悪意呼の意図が
ある発信者であるか否かの判別が行えず、悪意呼のチェ
ックが不可能である。
【0014】このような悪意呼の着信問題は、たとえば
留守番伝言サービス、伝言板サービス、情報案内サービ
ス等のように音声蓄積装置を用いて電話局側で伝言メッ
セージの蓄積を行う場合や、伝言メッセージを音声で蓄
積する音声蓄積機能を備えた留守番電話機を用いている
加入者端末においても同様である。特に、このような音
声蓄積機能を用いて伝言メッセージを蓄積する場合に、
悪意呼の伝言メッセージは蓄積容量を無駄に浪費するば
かりでなく、蓄積量に制限があるときに正規の伝言メッ
セージを蓄積することができなくなるという問題にもつ
ながるもので、このような問題を一掃できるような何ら
かの対策を講じて排除することが望まれている。
【0015】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、留守番伝言メッセージサービスのように局
側の交換機に設けた伝言メッセージ記憶部や留守番電話
機の伝言メッセージ記憶部に音声による伝言メッセージ
を録音して蓄積するにあたって、不特定話者に対する音
声認識技術とこれをテキストデータに変換する機能とを
用いることにより、録音された伝言メッセージが悪意呼
であるか否かを判断し、悪意呼による伝言メッセージを
自動的に判別して消去することができる悪意呼伝言メッ
セージの自動消去機能を備えた音声蓄積装置、音声蓄積
方法および音声蓄積プログラムを記録した記録媒体を得
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために本発明に係る音声蓄積装置は、電話交換機または
電話回線に接続され着信者側が不在等であるときに発信
者からの音声による伝言メッセージを録音して記憶する
伝言メッセージ記憶部と、この伝言メッセージ記憶部へ
のメッセージ録音と同時にこの不特定話者による伝言メ
ッセージの音声をテキストデータに変換する音声認識部
と、変換したテキストデータを一時的に格納するテキス
ト記憶部と、悪意呼として想定される言葉、単語を予め
登録しておく悪意呼判定キーワード記憶部と、この悪意
呼判定キーワード記憶部に記憶した言葉、単語(以下、
NGwordという)と前記テキスト記憶部に記憶した
伝言メッセージのテキストデータとを比較、照合しNG
wordを含むと判定したときに前記伝言メッセージ記
憶部における当該伝言メッセージを消去する照合処理部
とを備えているものである。
【0017】また、本発明に係る音声蓄積装置は、悪意
呼判定キーワード記憶部への悪意呼として想定される言
葉、単語の登録を、外部入力端末で入力したテキストデ
ータにより行うように構成している。
【0018】本発明に係る音声蓄積方法は、発信者から
の音声による伝言メッセージを伝言メッセージ記憶部に
記憶するとともに、この音声による伝言メッセージを音
声認識部でテキストデータに変換し、この変換したテキ
ストデータをテキスト記憶部に格納し、しかる後このテ
キスト記憶部に格納したテキストデータと悪意呼判定キ
ーワード記憶部に登録した悪意呼として想定される言
葉、単語とを照合処理部において比較、照合し、悪意呼
として想定される言葉、単語を含むと判定したときに伝
言メッセージ記憶部における当該伝言メッセージを消去
し、悪意呼として想定される言葉、単語を含まないと判
定したときに前記伝言メッセージ記憶部における当該伝
言メッセージを保存するものである。
【0019】さらに、本発明に係る音声蓄積方法は、悪
意呼判定キーワード記憶部への悪意呼として想定される
言葉、単語の登録を外部入力端末により入力したテキス
トデータにより行うものである。
【0020】本発明に係る音声蓄積プログラムを記録し
た記録媒体は、発信者からの音声による伝言メッセージ
を伝言メッセージ記憶部に録音することにより一時的に
記憶して蓄積する手順と、伝言メッセージ記憶部への音
声による伝言メッセージのメッセージ録音と同時にこの
伝言メッセージを音声認識部でテキストデータに変換す
る手順と、変換されたテキストデータをテキスト記憶部
に一時的に格納する手順と、悪意呼判定キーワード記憶
部に登録されている悪意呼として想定される言葉、単語
と前記テキスト記憶部に格納したテキストデータとを照
合処理部において照合、処理する手順と、悪意呼として
想定される言葉、単語を含むと判定したときに伝言メッ
セージ記憶部における当該伝言メッセージを消去し、悪
意呼として想定される言葉、単語を含まないと判定した
ときに伝言メッセージを保存する手順とをコンピュータ
に実行させるためのプログラムを記録したものである。
【0021】また、本発明に係る音声蓄積プログラムを
記録した記録媒体は、悪意呼判定キーワード記憶部への
悪意呼として想定される言葉、単語の登録を外部入力端
末からのテキストデータの入力によって行う手順をコン
ピュータに実行させるためのプログラムを記録したもの
である。
【0022】本発明によれば、伝言メッセージ記憶部に
音声による伝言メッセージが入ると、これと同時に音声
認識部において音声による伝言メッセージがテキストデ
ータに変換され、この変換されたテキストデータをテキ
スト記憶部に一時的に格納される。一方、悪意呼判定キ
ーワード記憶部(NGword記憶部)にNGword
(悪意呼として想定される言葉、単語)として予め登録
しておいたものと前記テキストデータとを照合処理部に
おいて比較、照合し、NGwordを含まないときには
伝言メッセージ記憶部に格納した伝言メッセージをその
まま保存し、NGwordを含んでいるときには格納し
ていた伝言メッセージを消去するものである。
【0023】すなわち、本発明によれば、不特定話者の
音声による伝言メッセージの認識を行える音声認識部に
よってテキストデータに変換する一方、保守者あるいは
利用者が外部入力端末を用いてNGword(悪意呼と
して想定される言葉、単語のような悪意呼判定キーワー
ド)、たとえば「ばか」、「死ね」、「殺す」、「…
(無音、無言)…」をテキストデータ形式で入力し、そ
のテキストデータをNGword記憶部に記憶してお
く。そして、留守番伝言メッセージシステムや留守番電
話機等における伝言メッセージ記憶部に録音するととも
に、音声認識部においてテキストデータに変換し、この
テキストデータと前記NGwordとを比較、照合し、
一致するときには伝言メッセージ記憶部から伝言メッセ
ージの消去を行う。
【0024】音声蓄積装置とは、不特定話者の音声に対
しての認識を行える音声認識機能を有し、留守番伝言シ
ステムや留守番電話機に用いられ、録音した伝言メッセ
ージに音声認識技術を用い、特定の単語が含まれる伝言
メッセージの判別を行い、その音声の蓄積を消去するよ
うに構成されている。このような音声蓄積装置は、電話
交換機に周辺装置として接続される留守番伝言サービ
ス、伝言板サービス、情報案内サービス等のような音声
蓄積システムであって、電話局側で伝言メッセージの蓄
積を行う場合に用いられるが、伝言メッセージを音声で
蓄積する音声蓄積機能を備えた留守番電話機を用いてい
る加入者端末をも含む。
【0025】悪意呼による伝言メッセージとは、悪意呼
判定キーワードであるNGword、たとえば「ば
か」、「死ね」、「殺す」、「…(無音、無言)…」の
ように悪意呼を想定する特定の言葉、単語が含まれるも
のをいう。このような悪意呼判定キーワードを入力する
ための外部入力端末としては、音声蓄積システムの運
用、保守機能を備えるものを用い、システムの保守者に
よりNGwordを入力して悪意呼判定キーワードに登
録するとよい。しかし、これに限らず、悪意呼判定キー
ワードとして想定されるものを予め記憶部に記憶したも
のを用いてもよい。
【0026】悪意呼伝言メッセージの自動消去を行える
音声蓄積プログラムを記録した記録媒体とは、たとえば
磁気ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体がある
が、そのいずれであってもよい。また、このような音声
蓄積プログラムは、上述した記録媒体から音声蓄積装置
にインストールあるいは読込まれるものであって、この
装置の動作を制御するものであればよい。
【0027】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明に係る悪
意呼伝言メッセージの自動消去機能を備えた音声蓄積装
置、音声蓄積方法および音声蓄積プログラムを記録した
記録媒体の一つの実施の形態を示し、この実施の形態で
は、たとえば留守番伝言サービス、伝言板サービス、情
報案内サービス等のように音声蓄積機能をもつ伝言メッ
セージ記憶部を用いて電話局側で音声による伝言メッセ
ージの蓄積を行う場合に用いるものを説明する。
【0028】このような音声蓄積装置30は、図1に示
すように、電話交換機31と信号制御線、音声回線を介
して接続されるインタフェース部(IF部)34を備え
ている。具体的には、信号制御線としてV.35等のイ
ンタフェースを用い、周知のNo.7共通線信号方式に
より信号制御を実現する。また、音声回線は、2Mbp
sの局間インタフェース等を用いる。前記音声蓄積装置
30において、上述したインタフェース部31は交換機
31との呼処理制御を行うが、その他にこのインタフェ
ース部31は伝言メッセージの音声データを音声符号化
する機能も備えている。
【0029】前記音声蓄積装置30は、音声符号化した
伝言メッセージをテキストデータに変換する音声認識部
35と、そのテキストデータを一時的に格納するテキス
ト記憶部36と、悪意呼と認識される言葉、単語である
NGword(悪意呼判定キーワード)を外部入力端末
32により予めテキストデータとして登録しておく悪意
呼判定キーワード記憶部としてのNGword記憶部3
8と、前記テキスト記憶部36とNGword記憶部3
8とのテキストデータどおしを比較、照合し、その伝言
メッセージが悪意呼によるものであるか否かを判断する
照合処理部37を備えている。
【0030】さらに、前記音声蓄積装置30は、前記イ
ンタフェース部31からの音声符号を録音して蓄積する
伝言メッセージ記憶部39を備えている。この伝言メッ
セージ記憶部39に記憶された伝言メッセージは、前記
照合処理部37での判断結果により悪意呼による伝言メ
ッセージであると認識された場合には該当する伝言メッ
セージを消去できるように構成されている。ここで、前
記外部入力端末32はシステム全体の運用、保守機能を
備えるとともに、保守者よりNGword(悪意呼判定
キーワード)をテキストデータとしてキーボードから入
力、登録し、前記NGword記憶部38にデータとし
て登録する機能を有する。
【0031】次に、本発明による音声蓄積装置30にお
いての音声蓄積動作と悪意呼伝言メッセージの自動消去
動作を、図1および図2を参照して以下に説明する。す
なわち、電話局での留守番伝言メッセージサービスとし
て、音声蓄積装置30(伝言メッセージ記憶部39)に
伝言メッセージを蓄積するサービスが存在する。このサ
ービスにおいて、図2のステップ(以下、単に「S」と
いう)1では、交換機31とのインタフェース部34
は、交換機31との信号制御や音声回線からの音声デー
タを音声符号に変換する。
【0032】この符号化された伝言メッセージは、S2
において、メッセージ録音により伝言メッセージ記憶部
39に格納されるとともに、これと同時に音声認識部3
5により音声符号からテキストデータに変換される。そ
して、このテキストデータに変換された伝言メッセージ
は、テキスト記憶部36に一時的に格納される。S3に
おいて、照合処理部37は、予め保守者によりテキスト
データとして登録されているNGword(悪意呼判定
キーワード)をNGword記憶部38から取出し、こ
れらのNGwordと前記テキスト記憶部36における
テキストデータとの比較、照合を行う。
【0033】そして、上述したS3での比較、照合の結
果、NGwordと一致するデータが存在する場合には
S4に進み、伝言メッセージ記憶部39に格納した伝言
メッセージを消去(破棄)する。また、S3での比較、
照合の結果、NGwordと一致するデータが存在しな
い場合にはS5に進み、伝言メッセージ記憶部39に格
納した伝言メッセージを、正式な伝言メッセージとして
確定して保存(蓄積)する。
【0034】また、本発明に係る悪意呼伝言メッセージ
の自動消去を行える音声蓄積プログラムを記録した記録
媒体は、上述した伝言メッセージが悪意呼であるか否か
の判別処理と、悪意呼であるときには伝言メッセージの
消去処理、正規の伝言メッセージであるときはその保存
処理を実行するプログラムを、上述した留守番伝言メッ
セージサービス(あるいは留守番電話機)の音声蓄積装
置30に実行させるためのものであって、ここでの具体
的な説明は省略する。
【0035】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。本発明における
悪意呼伝言メッセージの自動消去機能を有する音声蓄積
装置30は、たとえば留守番伝言メッセージサービス、
伝言板サービスや情報案内サービス等のように音声蓄積
部(伝言メッセージ記憶部39)を備えた音声蓄積シス
テム、さらには留守番電話機に用いられる音声蓄積シス
テムに適用することができるが、本発明はこれに限ら
ず、音声蓄積装置を備えたシステムであれば適用するこ
とができる。すなわち、電話局による交換機31側での
伝言メッセージの蓄積サービスとしては、たとえば移動
体通信端末の場合に呼出先の端末が通信圏外にあったり
無応答であったり、あるいは通話中であったりした場合
等に対処するために音声蓄積装置30を用いて提供され
るもので、本発明に係る音声蓄積装置30における悪意
呼伝言メッセージの自動消去機能はこのようなサービス
に適用すると効果的である。しかし、これに限らず、加
入者端末側でも、上述したと同等の音声蓄積装置30を
用いる留守番電話機においても同様に適用することがで
きる。
【0036】ここで、上述した音声蓄積装置30に接続
される外部入力端末32(具体的にはパーソナルコンピ
ュータやワークステーション等)を用い、保守者はNG
word(たとえば「ばか」、「死ね」、「殺す」、
「…(無音)…」等)をテキストデータ形式でもってキ
ーボードから入力する。それらのテキストデータは、N
Gword記憶部(悪意呼判定キーワード)38に格納
される。そして、これらのNGwordが伝言メッセー
ジに含まれているときには、前記照合処理部37での比
較、照合処理によって、その伝言メッセージが悪意呼に
よる伝言メッセージと見なし、該当する伝言メッセージ
を消去(または破棄)するとよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る悪意呼
伝言メッセージの自動消去機能を備えた音声蓄積装置、
音声蓄積方法および音声蓄積プログラムを記録した記録
媒体によれば、伝言メッセージ記憶部に伝言メッセージ
が入ると、これと同時に音声認識部において伝言メッセ
ージがテキストデータに変換され、この変換されたテキ
ストデータをテキスト記憶部に一時的に格納し、一方悪
意呼判定キーワード記憶部に悪意呼判定キーワード(N
Gword)として予め登録しておいたものと前記テキ
ストデータとを照合処理部において比較、照合し、悪意
呼判定キーワードを含まないときには伝言メッセージ記
憶部に格納した伝言メッセージをそのまま保存し、悪意
呼判定キーワードを含んでいるときには格納していた伝
言メッセージを消去するものであるから、以下に述べる
優れた効果を奏する。
【0038】すなわち、本発明によれば、伝言メッセー
ジを不特定話者に対しての認識を行える音声認識部によ
ってテキストデータに変換する一方、保守者あるいは利
用者が外部入力端末を用いて悪意呼判定キーワード(N
Gword)、たとえば「ばか」、「死ね」、「殺
す」、「…(無音、無言)…」をテキスト形式で入力
し、そのテキストデータを悪意呼判定キーワード記憶部
に記憶しておき、留守番伝言メッセージシステムや留守
番電話機等の音声蓄積装置の伝言メッセージ記憶部に録
音したときに、これを音声認識部においてテキストデー
タに変換し、このテキストデータと前記悪意呼判定キー
ワードとを比較照合し、一致しているときに伝言メッセ
ージ記憶部から伝言メッセージの消去を行うことができ
る。
【0039】したがって、本発明によれば、いたずら電
話、無言電話等のような悪意呼による伝言メッセージが
音声蓄積装置に録音された場合に、この伝言メッセージ
が悪意呼であるか否かを自動的に判断し、その対象とな
る伝言メッセージを消去することができる。したがっ
て、留守番伝言メッセージサービスや留守番電話機のよ
うな音声蓄積装置の利用者は、悪意呼による伝言メッセ
ージの内容を聞かずに済む。
【0040】また、本発明によれば、悪意呼による伝言
メッセージは音声蓄積装置に蓄積されないから、蓄積容
量に制限がある場合でも正規の伝言メッセージの蓄積可
能な量を増やすことが可能となり、留守番伝言システム
としての機能を発揮させることができる。
【0041】さらに、本発明によれば、悪意呼による伝
言メッセージであるか否かの識別をテキストデータによ
って行うために識別に要するデータが少なくてよく、装
置内のメモリやハードディスク等といった記録、蓄積媒
体の容量が少なくて済む。すなわち、テキストデータと
しての登録であるため、音声符号によるデータ量よりも
格段に少ない値となる。また、悪意呼であるか否かの判
別を行うNGwordという悪意呼判定キーワードのみ
をテキストデータとして入力しておき、そのキーワード
のみを監視しているので、比較的少ないデータ量で悪意
呼による伝言メッセージの排除を確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る悪意呼伝言メッセージの自動消
去機能を有する音声蓄積装置の一つの実施の形態を示
し、音声蓄積システム全体の概要を示すブロック図であ
る。
【図2】 本発明に係る音声蓄積装置、音声蓄積方法お
よび音声蓄積プログラムを記録した記録媒体において、
悪意呼伝言メッセージの自動消去にあたってのシステム
動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】 従来知られている悪意呼対処装置の概要を説
明するブロック図である。
【図4】 図3のブロック図が加入者端末として利用さ
れた場合の中継方式を説明するための図である。
【符号の説明】
30…音声蓄積装置、31…電話交換機、32…外部入
力端末、34…交換機用インタフェース部、35…音声
認識部、36…テキスト記憶部、37…照合処理部、3
8…NGword記憶部(悪意呼判定キーワード記憶
部)、39…伝言メッセージ記憶部。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信者からの音声による伝言メッセージ
    を録音して記憶する伝言メッセージ記憶部と、 前記伝言メッセージ記憶部への伝言メッセージのメッセ
    ージ録音と同時にこの伝言メッセージの音声をテキスト
    データに変換する音声認識部と、 前記音声認識部で変換したテキストデータを一時的に格
    納するテキスト記憶部と、 悪意呼として想定される言葉、単語を予め登録しておく
    悪意呼判定キーワード記憶部と、 この悪意呼判定キーワード記憶部に記憶した言葉、単語
    と前記テキスト記憶部に記憶した伝言メッセージのテキ
    ストデータとを比較、照合し悪意呼として想定される言
    葉、単語を含むと判定したときに前記伝言メッセージ記
    憶部における当該伝言メッセージを消去する照合処理部
    とを備えていることを特徴とする音声蓄積装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声蓄積装置において、 悪意呼判定キーワード記憶部への悪意呼として想定され
    る言葉、単語の登録をテキストデータにより行うことを
    特徴とする音声蓄積装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の音声蓄積装置において、 前記悪意呼判定キーワード記憶部への悪意呼として想定
    される言葉、単語を登録する外部入力端末を設けたこと
    を特徴とする音声蓄積装置。
  4. 【請求項4】 発信者からの音声による伝言メッセージ
    を伝言メッセージ記憶部に記憶するとともに、 この音声による伝言メッセージを音声認識部でテキスト
    データに変換し、 この変換したテキストデータをテキスト記憶部に格納
    し、 しかる後このテキスト記憶部に格納したテキストデータ
    と悪意呼判定キーワード記憶部に登録した悪意呼として
    想定される言葉、単語とを照合処理部において比較、照
    合し、 悪意呼として想定される言葉、単語を含むと判定したと
    きに前記伝言メッセージ記憶部における当該伝言メッセ
    ージを消去し、悪意呼として想定される言葉、単語を含
    まないと判定したときに前記伝言メッセージ記憶部にお
    ける当該伝言メッセージを保存することを特徴とする音
    声蓄積方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の音声蓄積方法において、 悪意呼判定キーワード記憶部への悪意呼として想定され
    る言葉、単語の登録を外部入力端末により入力したテキ
    ストデータにより行うことを特徴とする音声蓄積方法。
  6. 【請求項6】 発信者からの音声による伝言メッセージ
    を伝言メッセージ記憶部に録音することにより一時的に
    記憶して蓄積する手順と、 前記伝言メッセージ記憶部への音声による伝言メッセー
    ジのメッセージ録音と同時にこの伝言メッセージを音声
    認識部でテキストデータに変換する手順と、 変換されたテキストデータをテキスト記憶部に一時的に
    格納する手順と、 悪意呼判定キーワード記憶部に登録されている悪意呼と
    して想定される言葉、単語と前記テキスト記憶部に格納
    したテキストデータとを照合処理部において照合、処理
    する手順と、 悪意呼として想定される言葉、単語を含むと判定したと
    きに前記伝言メッセージ記憶部における当該伝言メッセ
    ージを消去し、悪意呼として想定される言葉、単語を含
    まないと判定したときに伝言メッセージを保存する手順
    とをコンピュータに実行させるための音声蓄積プログラ
    ムを記録した記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の音声蓄積プログラムを記
    録した記録媒体において、 前記悪意呼判定キーワード記憶部への悪意呼として想定
    される言葉、単語の登録を外部入力端末からのテキスト
    データの入力によって行う手順をコンピュータに実行さ
    せるための音声蓄積プログラムを記録した記録媒体。
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