JPH06178625A - 陸生植物の水上園芸施設 - Google Patents

陸生植物の水上園芸施設

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JPH06178625A
JPH06178625A JP4353785A JP35378592A JPH06178625A JP H06178625 A JPH06178625 A JP H06178625A JP 4353785 A JP4353785 A JP 4353785A JP 35378592 A JP35378592 A JP 35378592A JP H06178625 A JPH06178625 A JP H06178625A
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JP
Japan
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water
plants
terrestrial
plant
planted
Prior art date
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Pending
Application number
JP4353785A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Hayamizu
和彦 速水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP4353785A priority Critical patent/JPH06178625A/ja
Publication of JPH06178625A publication Critical patent/JPH06178625A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02P60/216

Landscapes

  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 池や水槽の水面上で陸生植物を自由に育成栽
培して公園の美化や建物の緑化を行う。 【構成】 陸生植物を栽培する陸上施設と,栽培された
陸生植物を水上に植生するための植木鉢とからなり,該
植木鉢が水面に浮く低比重材料で構成され且つこの植木
鉢に陸生植物がその根基部および根上部を水面上の大気
雰囲気に露出した関係をもって植え込まれている陸生植
物の水上園芸施設である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陸生植物の水上園芸施設
に関する。
【0002】
【従来の技術】造園芸用の緑化植物や開花植物は陸生植
物の場合が多く,従ってこれらの栽培は土耕栽培される
のが通常である。場合によっては水耕栽培も行われてい
る。最近ではハウス栽培も普及し,季節を問わず各種の
植物が鑑賞用に供されている。
【0003】かような陸生植物を鑑賞用に供する場合に
は,必要に応じて建物内外の植木鉢や植込みの土中に根
基部を挿入して植生して水分と養分を施与することが普
通に行われている。また根基部を切除した切花を生け花
用に供されることも多い。
【0004】しかし,かような陸生植物を人工池,噴水
池,屋内水槽等の水面上で浮上生育させた例は見当たら
ない。これは,陸生植物の栽培には根への空気中からの
酸素の供給が必要であり,水生植物のように水上での栽
培が困難であると考えられていたからであろう。だが,
鑑賞用植物は陸生植物が多く,また最近の都市環境では
陸生植物の水上栽培ができれば新しい美観を創造でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって,本発明は
各種の陸生植物を自由に水上栽培できる技術の確立を課
題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,陸生植
物を栽培する陸上施設と,栽培された陸生植物を水上に
植生するための植木鉢とからなり,該植木鉢が水面に浮
く低比重材料で構成され且つこの植木鉢に陸生植物がそ
の根上部が水面上の大気雰囲気に露出した関係をもって
植え込まれている陸生植物の水上園芸施設を提供する。
【0007】当該植木鉢は,中央部に植込み用の無底空
間を有する低比重材料の容器と,該無底空間内に水平方
向に張り渡された植込み床とからなり,植木鉢全体の比
重が植物を植生した状態で該植込み床の底面が水面より
も高くなるに十分な低比重を有している。
【0008】
【作用】陸生植物を栽培する陸上施設は,水上園芸に供
する植物を土耕栽培または水耕栽培するためのものであ
り,ここで栽培された陸生植物は根付のまま水上園芸用
に供給される。場合によっては,根を切り落とした切花
として水上園芸に供することもできる。水上園芸に供さ
れた根付の植物は,これを再び陸上施設に戻して栽培を
続け,養生栽培後,再び水上観賞に供するか他の園芸施
設に流通させることもできる。この陸上施設は人工的な
育成養生装置に構成することができる。
【0009】本発明に従う植木鉢は,植物を植載した状
態で水面に浮くような低比重物質で構成されており,陸
生植物の根基部および根上部が空中に露出し,根下部が
水中に浸漬されるようにこの植木鉢に植え込まれるか
ら,根基部および根上部に酸素が補給され,陸生植物で
あっても根付のまま水上栽培ができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の施設例を示したもので,1は
植物栽培用の陸上施設,2は噴水池を利用した水上園芸
施設を示している。
【0011】栽培施設1は水耕によるハウス栽培施設の
例を示しており,水槽3内に人工バラス4と水を入れて
栽培床を構成し,水面5から3〜5cm上方にネット6を
張り渡してある。陸生植物7はこのネット6の開口に根
基部が差し込まれ,根基部の一部がネット6と水面5と
の間の空間8に曝されたうえ,その先端が水面下に延び
だすようにして栽培される。一方,ハウス内には光量調
節機能付の光源9が設置され,また,空気処理装置10
によって温湿度が調節された空気が吹出口11からハウ
ス内に供給される。
【0012】また水槽3内には,栽培養液タンク12か
らポンプ13によって養液が循環される。この養液の循
環量の調節によって,水面5の上下の調整が適宜行われ
る。養液タンク12は殺菌灯による消毒が行えるものが
使用されている。
【0013】このように構成された栽培施設1で生育栽
培された陸生植物は,水上園芸施設2に輸送され,根付
のまま水上栽培に供される。また,適当な期間水上栽培
されたあとは,必要に応じて陸上施設1に戻され生育さ
れる。場合によっては根を切り取った切花として水上園
芸施設2に用いることもできるし,土耕した植物を抜採
り,根洗いして本施設に供給することもできる。
【0014】図2は,水上園芸施設に用いる植木鉢15
の例を示しており,中央部に植込み用の無底空間16を
有する低比重材料の容器17と,無底空間16内に水平
方向に張り渡された植込み床18とからなっている。植
込み床18は多数の開口をもつ格子メッシュが使用さ
れ,これには植物を支持する支持棒19が多数本取付け
られている。
【0015】図示の例では容器17は発泡スチロールか
らなり,底面にウエイト用のタイル板20が貼付けてあ
る。容器17の表面は保護カバーで覆われ,該カバーに
は適宜彩色が施されている。この容器17は植物を植生
した状態で水面に浮くことができる低比重をもつ材料で
あれば,発泡スチロール以外のものを使用できる。例え
ば最も軽い木材としてパルサがある。
【0016】図3と4は,やや長方形の平面形状をもつ
他の植木鉢の例を示したもので,図2と同じ参照数字で
示すものは同じ内容のものを表している。この場合に
は,植込み床18はやや厚みをもつ軽量樹脂板からな
り,これに植込み用の貫通孔21が多数あけてあり,ま
たその上面に支持棒19が取付けてある。
【0017】図5は,図3の植木鉢に陸生植物を植生し
て水上で生育させる状態を示している。この場合,陸生
植物7は根付のまま植込み床18の貫通孔21に差し込
まれ支持棒19に止金22で係止される。この植生状態
で植木鉢を水面23に浮かべたときに,植込み床18の
底面と水面23との間に空間24が形成されるような関
係を成立させる。この関係は,浮力材としての容器17
の材料の選定と形状並びに植込み床18の位置の選定に
よって定められ,植込み量に応じて適切に調節する。
【0018】これにより,植物の根基部および根上部2
5が植込み床と水面との間の空間24に曝され,根の先
端だけが水面下に浸漬する状態に維持でき,根基部およ
び根上部25では大気雰囲気かさ酸素の供給を受けるこ
とができる。なお,根を切り取った切花を用いるさいに
は,幹を直接水中に差し込むようにして意図する生け花
を作ればよい。
【0019】図6は,図5と同様に水面に浮かべた状態
を示しているが,陸生植物7の根基部および根上部への
水の補給を助成するために,植込み床18から水中に向
けて吸水性網状体26を垂らした例を示している。この
ような吸水性網状体を用いることにより空気中からの酸
素の補給に支障となることなく,根基部および根上部2
5への水の補給を助けることができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,種類が豊
富な各種の陸生植物を用いた水上園芸ができ,池園の美
観を向上させることができるほか,建物内の水槽や水受
け設備等でも緑化環境が簡単に形成できるので,従来に
ない良好な美化環境を形成できる。
【0021】そして,陸生植物を根付のまま水上で生育
させることができるので,栽培施設から水上園芸施設と
の間で自由な輸送ができ,新しい緑化植物の流通システ
ムを構築できる。
【0022】加えて,水に浮かべる植木鉢は土を用いな
いので汚れることもなく,また軽量材料で構成されるの
で彩色やデザインを自由に施すことが可能であるから,
植木鉢自体も装飾物品としての効果を果たし,従来にな
い新しい水上園芸が楽しめると同時に,陸生植物の育成
による水質浄化効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う陸生植物の水上園芸施設の全体例
を示す図である。
【図2】本発明に従う水上植木鉢の例を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明に従う他の水上植木鉢の例を示す略断面
図である。
【図4】図3の植木鉢の平面図である。
【図5】図3の植木鉢に陸生植物を植生して水面に浮か
べた状態を示す断面図である。
【図6】水上植木鉢に陸生植物を植生した他の例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 陸生植物の陸上栽培施設 2 水上園芸施設 3 水耕用の水槽 12 養液タンク 16 中央部の無底空間 17 低比重材料からなる容器 18 植込み床 19 支持棒 21 貫通孔 23 水面 24 水面と植込み床との間の空間 25 根基部および根上部 26 吸水性網状体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陸生植物を栽培する陸上施設と,栽培さ
    れた陸生植物を水上に植生するための植木鉢とからな
    り,該植木鉢が水面に浮く低比重材料で構成され且つこ
    の植木鉢に陸生植物がその根上部が水面上の大気雰囲気
    に露出した関係をもって植え込まれている陸生植物の水
    上園芸施設。
  2. 【請求項2】 植木鉢は,中央部に植込み用の無底空間
    を有する低比重材料の容器と,該無底空間内に水平方向
    に張り渡された植込み床とからなり,植木鉢全体の比重
    が植物を植生した状態で該植込み床の底面が水面よりも
    高くなるに十分な低比重を有する請求項1に記載の水上
    園芸施設。
  3. 【請求項3】 植込み床は,植物の貫通孔を多数有する
    請求項2に記載の水上園芸施設。
  4. 【請求項4】 植込み床は,植物を支持する支持棒を上
    面に有する請求項2または3に記載の水上園芸施設。
  5. 【請求項5】 陸生植物は,根基部を備えた状態で植木
    鉢に植生され,その主たる根基部および根上部が植込み
    床と水面との間の大気雰囲気に曝され,根の下部が水面
    下に浸漬される請求項1,2,3または4に記載の水上
    園芸施設。
JP4353785A 1992-12-15 1992-12-15 陸生植物の水上園芸施設 Pending JPH06178625A (ja)

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