JPH06156955A - エレベータの群管理制御装置 - Google Patents

エレベータの群管理制御装置

Info

Publication number
JPH06156955A
JPH06156955A JP31458292A JP31458292A JPH06156955A JP H06156955 A JPH06156955 A JP H06156955A JP 31458292 A JP31458292 A JP 31458292A JP 31458292 A JP31458292 A JP 31458292A JP H06156955 A JPH06156955 A JP H06156955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hall call
elevator
reopening
control
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31458292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yumi Nakamura
由美 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP31458292A priority Critical patent/JPH06156955A/ja
Publication of JPH06156955A publication Critical patent/JPH06156955A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレベータの群管理制御装置で、群管理制御
性能を低下させずにリオープン機能を働かせる。 【構成】 この発明のエレベータの群管理制御装置は、
乗場呼び応答制御によっていずれかのエレベータが停止
した階床において、乗場呼び応答制御が完了した状態で
当該階床の乗場呼びボタンが操作されたときに、当該乗
場呼びをリオープン要求信号として検出し、乗場呼び操
作がなされた乗場呼びボタンの設置されている近くのエ
レベータを判別し、乗場呼び応答しているエレベータの
近くの乗場呼びボタンが押された場合にのみ、当該エレ
ベータに対して、そのドアをリオープンさせるようにし
て、リオープン機能が働く機会を制限し、群管理制御性
能を低下させずにサービスの向上も図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の階床に対して
複数のエレベータを就役させ、乗場呼びに対して最適な
エレベータを選択して動作させるエレベータの群管理制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数台のエレベータを並設した場
合に、エレベータの運転効率向上およびエレベータ利用
者へのサービス向上を図るために、各階床のホール呼び
に対して応答するエレベータをマイクロコンピュータな
どの小型コンピュータを用いて合理的かつ速やかに割当
てるようにする群管理制御が行なわれている。
【0003】すなわち、乗場呼びが発生すると、その乗
場呼びに対してサービスする最適号機のエレベータを選
定して割当てると共に、他号機のエレベータはその乗場
呼びに応答させないようにしている。
【0004】このような方式の群管理制御エレベータ装
置において、最近では、リアルタイムにて各乗場呼びに
応答した場合のかご呼び登録データの測定、乗降荷重デ
ータの測定など、学習データによる階間交通量の把握や
各階乗場での平均到着間隔時間の把握などが行なわれる
ようになっている。
【0005】そして、前述の測定データをもとに各時間
帯ごとに測定データを処理し、各ビル固有の需要を把握
して乗場呼び発生時の最適号機の決定、出勤時、昼食
時、退勤時間帯などの設定、閑散時の分散待機ゾーンの
設定、省エネルギのための休止台数の設定などの群管理
制御に直接的に応用している。
【0006】このような状況において、エレベータが乗
場呼びに応答して当該乗場呼び階に到着した後、一定時
間が経過してドア閉を開始しているときに、後から来た
利用者があわててエレベータに乗り込もうとして駆けつ
けてくるような場合がある。また、乗場の利用者が乗場
の乗場呼びボタンを押したときに、ちょうどその階にい
ずれかのエレベータが待機しているなら、すぐにそのエ
レベータが乗場呼びに応答してドア開動作するが、その
エレベータが乗場呼びボタンを押した利用者から遠く離
れた位置のものである場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のエレ
ベータの群管理制御装置では、予約精度の保持、効率的
運行管理を目的として乗場呼びによるリオープン機能を
無効としているために、乗場呼び応答後の乗場呼び消去
の後に、ドアを閉じようとしているところで乗場呼びボ
タンを操作してもそのドアが再び開くことがないため
に、このような状況で、利用者がエレベータに乗り遅れ
てしまって不快感を覚えると共に、再度乗場呼びボタン
を押して、次に割当てられるエレベータの到着を待たね
ばならなくなり、長待ちさせてしまうことになる問題点
があった。
【0008】そこで、この問題点を解決するための対策
として、群管理エレベータの乗場呼びによるリオープン
機能を常に有効にするということが考えられるが、その
ような場合には、上述したように群管理性能の低下を招
き、群管理制御上好ましくない問題点があった。
【0009】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、群管理制御の性能を保持しつつ、
乗場の待客の乗り遅れをできるだけ防止し、使い勝手の
良いエレベータの群管理制御装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の階床に対して複数のエレベータを就役させ、乗場呼び
に対して最適なエレベータを選択し、その選択されたエ
レベータを乗場呼びの発生した階床に移行させるように
乗場呼び応答制御するエレベータの群管理制御装置にお
いて、乗場呼び応答制御によっていずれかのエレベータ
が停止した階床において、乗場呼び応答制御が完了した
状態で当該階床の乗場呼びボタンが操作されたときに、
当該乗場呼びをリオープン要求信号として検出するリオ
ープン検出手段と、乗場呼び操作がなされた乗場呼びボ
タンの設置されている近くのエレベータを判別するリオ
ープン号機判別手段と、リオープン判別手段が判別した
エレベータが乗場呼び応答しているエレベータである場
合にのみ、当該エレベータに対して、そのドアを再度オ
ープンさせるリオープン制御手段とを備えたものであ
る。
【0011】請求項2の発明は、複数の階床に対して複
数のエレベータを就役させ、乗場呼びに対して最適なエ
レベータを選択し、その選択されたエレベータを乗場呼
びの発生した階床に移行させるように乗場呼び応答制御
するエレベータの群管理制御装置において、乗場呼び応
答制御によっていずれかのエレベータが停止した階床に
おいて、乗場呼び応答制御が完了した状態で当該階床の
乗場呼びボタンが操作されたときに、当該乗場呼びをリ
オープン要求信号として検出するリオープン検出手段
と、このリオープン検出手段がリオープン要求信号を検
出したときに、前記乗場呼び応答しているエレベータの
ドアを半開状態までリオープンする半開リオープン制御
手段とを備えたものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明のエレベータの群管理制御装置
では、乗場呼び応答制御によっていずれかのエレベータ
が停止した階床において、乗場呼び応答制御が完了した
状態で当該階床の乗場呼びボタンが操作されたときに、
リオープン検出手段が当該乗場呼びをリオープン要求信
号として検出し、乗場呼び操作がなされた乗場呼びボタ
ンの設置されている近くのエレベータをリオープン号機
判別手段が判別し、リオープン判別手段が判別したエレ
ベータが乗場呼び応答しているエレベータである場合に
のみ、リオープン制御手段が当該エレベータに対して、
そのドアをリオープンさせる。
【0013】こうして、乗場呼び応答階でエレベータが
停止してドアを開閉し、そのドアが閉じかけたところで
他の利用者が当該階床の乗場呼びボタンを押した場合に
は、当該乗場呼びボタンの設置場所が乗場呼び応答して
停止しているエレベータの近くである場合にだけドアを
リオープンさせるようにし、群管理制御性能を低下させ
ずにサービスの向上も図る。
【0014】また請求項2の発明のエレベータの群管理
制御装置では、乗場呼び応答制御によっていずれかのエ
レベータが停止した階床において、乗場呼び応答制御が
完了した状態で当該階床の乗場呼びボタンが操作された
ときに、リオープン検出手段が当該乗場呼びをリオープ
ン要求信号として検出し、このリオープン検出手段がリ
オープン要求信号を検出したときに、半開リオープン制
御手段が乗場呼び応答しているエレベータのドアを半開
状態までリオープンさせる。
【0015】こうして、乗場呼び応答階でエレベータが
停止してドアを開閉し、そのドアが閉じかけたところで
他の利用者が当該階床の乗場呼びボタンを押した場合に
は、当該エレベータのドアを半開状態までリオープンし
て他の利用者を乗り込ませるようにし、群管理制御性能
を低下させずにサービスの向上も図る。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
【0017】図1〜図3はエレベータの群管理制御装置
の一般的なシステム構成を示している。図1において、
1は群管理制御部であり、この群管理制御部1は各単体
エレベータの制御を行なう単体制御部2−1〜2−Nと
の間を第1の伝送制御手段である高速伝送路6により接
続されている。これらの群管理制御部1および単体制御
部2−1〜2−Nは、単数あるいは複数のマイクロコン
ピュータなどの小形計算機により構成されており、ソフ
トウェアの管理下で動作している。
【0018】3は各階に設けられた乗場呼びボタンであ
り、41〜4nは乗場呼びの入出力を行なう乗場呼び入
出力制御部である。各階床の乗場には、この乗場呼びボ
タン3がエレベータの台数分設置されていて、後述する
ようにどの乗場呼びボタンから乗場呼び要求信号が入力
されたかを判別するボタン別入出力制御部が設けられて
いる。群管理制御部1、単体制御部2−1〜2−Nおよ
び各乗場呼び入出力制御部4の間は第2の伝送制御手段
である低速伝送路7を介して接続されている。5−1〜
5−Nはドア制御ユニットであり、単体制御部2−1〜
2−Nからの指令によってドアの開閉制御を行なうもの
である。
【0019】高速伝送路6は、群管理制御部1と単体制
御部2−1〜2−Nとの間、すなわち、主に機械室の制
御計算機間の伝送を行なう伝送制御系であり、高速で高
インテリジェントなネットワークで接続されている。そ
して、群管理制御に必要な制御情報を群管理制御部1と
各単体制御部2−1〜2−Nとの間で高速に授受してい
る。
【0020】低速伝送路7は、各ホールの乗場呼びボタ
ン3など、主に昇降路を介して送られてくる情報の伝送
を行なう制御系であり、高速伝送路6に比較して低速で
あり、長距離のため光ケーブルなどにより構成されてお
り、群管理制御部1、単体制御部2−1〜2−Nと接続
され、データの授受を行なっている。
【0021】群管理制御部1が正常な場合は、乗場呼び
ボタン3は低速伝送路7を介して群管理制御部1にて制
御され、乗場呼びボタン3が押されると乗場呼びゲート
を閉じて登録ランプをセットするとともに、高速伝送路
6を介して送られてくる単体制御部2−1〜2−Nの情
報データを基にして最適号機を決定し、その単体に対し
て制御指令を行なう。そして、制御指令を受けた単体制
御部は、この制御指令を乗場呼び情報として自分のエレ
ベータの単体制御を行なう。また、ドア制御ユニット5
−1〜5−Nと信号の入出力を行ないながらドアの開閉
を制御する。
【0022】図2は、群管理制御部1および単体制御部
2−1〜2−Nのソフトウェアシステム構成である。ソ
フトウェアの構成は、オペレーティングシステム(O
S)であるリアルタイムOS8により単体制御機能タス
ク、群管理制御メイン機能タスク、群管理制御サブ機能
タスク、伝送制御タスクの各タスク9〜12が管理され
ており、リアルタイムOS8内のスケジューラにより各
タスク9〜12が起動されたり、ホールドされたりして
いる。
【0023】これら各タスク9〜12の内の単体制御機
能タスク9は、単体制御部2−1,〜2−Nにおいて核
となる機能であり、ドア開閉制御などを司り、各単体制
御部2−1〜2−Nを動作するためのタスクとして優先
順位が高く設定されている。群管理制御メイン機能タス
ク10は、群管理制御部1の中心になる機能であり、各
単体制御部2−1〜2−Nに分散した群管理制御サブ機
能タスク11より各号機ごとの情報データを収集し、比
較演算することにより最適号機を決定し、該当号機の単
体制御部に対して制御指令を行なうと共に乗場呼びボタ
ン3の制御も行なう。
【0024】群管理制御サブ機能タスク11は、群管理
制御部1の各号機単位の情報の処理を行なう機能であ
り、群管理制御メイン機能タスク10の制御の下に情報
の処理を行なう。すなわち、群管理制御メイン機能タス
ク10を有するコンピュータにより高速伝送路6を介し
てタスクの起動、終結の管理を行なう構成となってお
り、マスターである群管理制御メイン機能タスク10か
らの指令により号機単位に分散処理を行ない、群管理制
御メイン機能タスク10に対して処理完了時点でデータ
を搬送する構成となる。伝送制御タスク12は、高速伝
送路6のデータの授受および群管理制御サブ機能タスク
11の起動、終結の制御を行なう。
【0025】図3は図2に示した群管理制御メイン機能
タスク10における制御機能部を示したものである。こ
のタスク10は、図に示すように乗場呼び発生時の割当
号機決定を行なう乗場呼び割当制御タスク19と乗場呼
び経過後の各号機のシステム状態の監視を行ない、乗場
呼びによるリオープン機能許可の検出、およびリオープ
ン機能の処理を実行する乗場呼び監視制御タスク20に
よって構成されている。
【0026】図4に請求項1の発明の特徴部分となる、
上記群管理制御メイン機能タスク10の乗場呼び割当制
御タスク19および乗場呼び監視制御タスク20と、単
体制御機能タスク9の機能ブロック図を示しているが、
乗場呼び応答指令信号によって該当する号機のエレベー
タを駆動する、2−1〜2−Nの単体制御部のいずれか
に属するエレベータ駆動系2aと、5−1〜5−Nのド
ア制御ユニットのうちの当該号機のもの5aに対して乗
場呼び応答制御を行なわせる乗場呼び制御部21と、こ
の乗場呼び制御部21による乗場呼び応答制御が終了し
て乗場呼び応答動作を解除したことを検出する乗場呼び
消去検出部22と、前記乗場呼び消去検出部22が乗場
呼び応答完了を検出している状態で再び乗場呼び信号が
入力されたときにリオープン指令が入力されたものとす
るリオープン検出部23と、このリオープン検出部23
がリオープン指令を検出している状態で、いずれのエレ
ベータ号機に対する乗場呼びが入力されたのかを判別す
るリオープン号機判別部24と、前記リオープン号機判
別部24が現在当該階床に乗場呼びに応答して停止して
いるエレベータ号機の近くの乗場呼びボタンが操作され
たものであることを検出した場合に、乗場呼び応答によ
るドア開閉が終了して閉まりかけているドアを再び開動
作させるリオープン制御部25から構成されている。次
に、上記構成のエレベータの群管理制御装置の動作につ
いて説明する。
【0027】乗場呼びボタン3の操作によって乗場呼び
が発生すると、乗場呼び入出力制御部41〜4nを介し
て低速伝送路7にその情報が送り出される。そして、こ
の情報は群管理制御部1によって群管理制御メイン機能
タスク10に取り込まれ、ある階のいずれか1つの乗場
呼びボタン3が操作されれば、その階の乗場呼びが登録
される。そして、群管理制御部1では、乗場呼び割当制
御タスク19により、各単体制御部2−1〜2−Nの群
管理制御サブ機能タスク11と同期して最適号機を決定
し、その該当号機へ高速伝送路6を介して制御指令を行
なうことによって乗場呼びの割当を行なう。
【0028】一方、この割当を行なった乗場呼びについ
て監視するために、群管理制御部1は高速伝送路6を介
してオンラインにて各単体制御部2−1〜2−Nより各
々のエレベータの情報を取り込み、乗場呼び監視制御タ
スク20によってシステム状態モニタリングを実行す
る。
【0029】この乗場呼び応答制御は、図4では、乗場
呼び応答指令が入力されることによって乗場呼び制御部
21がエレベータ駆動系2aとドア制御ユニット5aを
動作させて、割当てられた号機のエレベータに乗場呼び
発生階まで移行させて停止させ、ドアを開閉動作させて
乗客を乗せることになるが、乗場呼び応答制御がほぼ完
了しかけたタイミングで、再び乗場呼びボタン3が操作
された場合には、次のようにしてリオープン制御が実行
される。
【0030】図5のフローチャートに示すように、まず
乗場呼び消去検出部22が乗場呼びが消去された状態に
なっているかどうかをチェックする(ステップS1)。
すなわち、乗場に利用者が待っている階床に対象のエレ
ベータが到着し、ランタンが点滅している乗場呼び消去
状態においてリオープン機能を行なうために乗場呼び消
去状態であるかどうかをチェックする。
【0031】そして、乗場呼び消去状態と判断される
と、リオープン検出部23はエレベータ停止階床の乗場
呼び信号を監視し、乗場呼びボタン3が押されたかどう
かを監視する(ステップS2)。
【0032】そこで、乗場呼び信号が入力されると、リ
オープン検出部23がこれを検出し、リオープン号機判
別部24がどの乗場呼びボタンが押されたかを、つま
り、当該エレベータ停止階床における41〜4nのどの
乗場呼び入出力制御部からの信号かを判別し(ステップ
S3)、その乗場呼びボタンが当該階床の乗場呼びに応
答して停止している号機のエレベータの横に設置されて
いるものかどうかを、図6に示すようなROM26に設
定されているデータより判別し(ステップS4)、停止
しているエレベータの横に設置されている乗場呼びボタ
ンからの乗場呼び信号であれば、リオープン制御部25
が応答中のエレベータのドア制御ユニット5aに対して
ドア再開動作指令、つまりリオープン指令を出力する
(ステップS5)。
【0033】ここで、図6に示すROM26の内部デー
タについては、各階乗場の乗場呼びボタンの設置数分の
乗場呼び入出力制御部41〜4nに対して、それぞれ1
〜N号機(n=N)まで表示するテーブルが用意してあ
り(ここでは、A号機〜H号機の8台分)、それぞれの
各ビットは各号機に対応していて、リオープンを許可す
るボタンと号機が一致するビットに1がセットされる。
つまり、図6では、現在のエレベータ停止階に停止して
いるA号機とH号機に対してその近くに設置されている
乗場呼びボタンが押された状態を示している。
【0034】この結果として、いずれかの号機のエレベ
ータがある階床の乗場呼びに応答して停止し、利用者の
乗降が終了してドアが閉じかけた状態で、後から来た利
用者がドアの閉じかけているエレベータに乗り込もうと
して乗場呼びボタンを押した場合、その閉じかけている
エレベータのそばに設置されている乗場呼びボタンを押
したときにはドアをリオープンさせてその利用者を乗せ
ることができるが、停止していてドアが閉じかけている
エレベータから遠く離れた場所に設置されている乗場呼
びボタンを押したときにはリオープンを無効とすること
により、停止階で遅れてきた利用者のためにエレベータ
が長い時間停止したままになることがなく、しかも乗場
呼び応答エレベータの近くに来ている利用者については
リオープンさせてすぐに乗車させるようにし、エレベー
タの群管理制御性能の低下を極力避けると共に、サービ
スの向上を図るのである。
【0035】なお、請求項1の発明は上記の実施例に限
定されることはなく、応答エレベータの横にある乗場呼
びボタンのみによってリオープンできるようにしている
が、乗場の広さやエレベータの位置によってはリオープ
ンを有効とする乗場呼びボタンを増やしたり、あるいは
逆にさらに限定することもできる。
【0036】次に、図7に請求項2の発明の特徴部分と
なる、前述の群管理制御メイン機能タスク10の乗場呼
び割当制御タスク19および乗場呼び監視制御タスク2
0と、単体制御機能タスク9の機能ブロック図を示して
いるが、乗場呼び応答指令信号によって該当する号機の
エレベータを駆動する、2−1〜2−Nの単体制御部の
いずれかに属するエレベータ駆動系2aと、5−1〜5
−Nのドア制御ユニットのうちの当該号機のもの5bに
対して乗場呼び応答制御を行なわせる乗場呼び制御部2
1と、この乗場呼び制御部21による乗場呼び応答制御
が終了して乗場呼び応答動作を解除したことを検出する
乗場呼び消去検出部22と、乗場呼び消去検出部22が
乗場呼び応答完了を検出している状態で再び乗場呼び信
号が入力されたときにリオープン指令が入力されたもの
とするリオープン検出部23と、このリオープン検出部
23がリオープン指令を検出したときに、当該停止中の
エレベータのドアを半開状態までリオープンさせる半開
制御部27から構成されている。そして、この実施例の
場合、ドア制御ユニット5−1〜5−Nはドアの半開位
置を検出する半開検出センサを備えていて(図示せ
ず)、ドアが半開状態になったこと場合にその検出信号
を出力する機能を付加的に備えているものとする。次
に、上記構成のエレベータの群管理制御装置の動作につ
いて説明する。
【0037】乗場呼びボタン3の操作によって乗場呼び
が発生すると、乗場呼び入出力制御部41〜4nを介し
て低速伝送路7にその情報が送り出される。そして、こ
の情報は群管理制御部1によって群管理制御メイン機能
タスク10に取り込まれ、ある階のいずれか1つの乗場
呼びボタン3が操作されれば、その階の乗場呼びが登録
される。そして、群管理制御部1では、乗場呼び割当制
御タスク19により、各単体制御部2−1〜2−Nの群
管理制御サブ機能タスク11と同期して最適号機を決定
し、その該当号機へ高速伝送路6を介して制御指令を行
なうことによって乗場呼びの割当を行なう。
【0038】一方、この割当を行なった乗場呼びについ
て監視するために、群管理制御部1は高速伝送路6を介
してオンラインにて各単体制御部2−1〜2−Nより各
々のエレベータの情報を取り込み、乗場呼び監視制御タ
スク20によってシステム状態モニタリングを実行す
る。
【0039】この乗場呼び応答制御は、図7では、乗場
呼び応答指令が入力されることによって乗場呼び制御部
21がエレベータ駆動系2aとドア制御ユニット5bを
動作させて、割当てられた号機のエレベータに乗場呼び
発生階まで移行させて停止させ、ドアを開閉動作させて
乗客を乗せることになるが、乗場呼び応答制御がほぼ完
了しかけたタイミングで、再び乗場呼びボタン3が操作
された場合には、次のようにしてリオープン制御が実行
される。
【0040】この動作を、図5、図8のフローチャート
に基づいて説明すると、乗場呼び消去状態となっている
かどうかを乗場呼び消去検出部22によって検出し(図
5におけるステップS1)、乗場呼び消去状態の場合に
は乗場呼び信号を監視して乗場呼びボタンが押されたか
どうかを検出する(ステップS2)。
【0041】乗場呼び消去状態で乗場呼びボタンが押さ
れた場合には、次に、図5のステップS3,S4に示す
どの乗場呼びボタンによる乗場呼び入出力制御部からの
信号であるかの判断や応答号機と押された乗場呼びボタ
ンの位置関係を検出する処理を行なわずに、ステップS
2から直接ステップS5に飛んで、ドア開指令を出力す
る。
【0042】そして、ドア開指令を受けたならば、図8
のフローチャートに示すように、リオープン検出部23
でリオープン指令であることを検出し(ステップS1
1,S12)、これを受けて半開制御部27は現在の階
床で乗場呼びに応答して停止しているエレベータ号機に
対するドア制御ユニット5bに対してリオープン指令を
出力し(ステップS13)、ドア制御ユニット5bは半
開状態になるまでドアを再度開き、その後再び閉じる動
作を行なう(ステップS15,S17)。
【0043】前述のステップS12でドア開指令がリオ
ープン検出部23からのリオープン検出信号でない場合
には、通常のドア開動作を行ない、全開になればドア閉
動作を行なう(ステップS14,S16,S17)。
【0044】上述のドア制御ユニットによるリオープン
のための半開動作パターン30と全開動作パターン31
とは、図9に示すようなものであり、各ドアごとにその
半開位置を検出するセンサを別途に設け、この半開検出
センサの検出信号を受けてドア制御ユニットが再度ドア
閉動作を行なわせるようにして、リオープン制御を行な
うのである。
【0045】なお、請求項2の発明は上記の実施例に限
定されることはなく、請求項1の発明と組み合わせた形
で、乗場呼び応答エレベータの近くの乗場呼びボタンが
押された場合のみ、半開のリオープン動作を行なうよう
にすることができる。また、図7に1点鎖線で示した全
開リオープン制御部28を追加することにより、乗場呼
び応答消去状態で乗場呼びボタンが押されて半開リオー
プン動作している場合に、リオープン動作によって半開
状態になっても、さらに続けて乗場呼びボタンが押され
ていれば、全開リオープンを行なうようにすることもで
きる。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
乗場呼び応答制御によっていずれかのエレベータが停止
した階床において、乗場呼び応答制御が完了した状態で
当該階床の乗場呼びボタンが操作されたときに、リオー
プン検出手段が当該乗場呼びをリオープン要求信号とし
て検出し、乗場呼び操作がなされた乗場呼びボタンの設
置されている近くのエレベータをリオープン号機判別手
段が判別し、リオープン判別手段が判別したエレベータ
が乗場呼び応答しているエレベータである場合にのみ、
リオープン制御手段が当該エレベータに対して、そのド
アを再度オープンさせるようにしているので、乗場呼び
応答階でエレベータが停止してドアを開閉し、そのドア
が閉じかけたところで他の利用者が当該階床の乗場呼び
ボタンを押した場合には、当該乗場呼びボタンの設置場
所が乗場呼び応答して停止しているエレベータの近くで
ある場合にだけドアをリオープンさせるようにし、群管
理制御性能を低下させずにサービスの向上も図ることが
できる。
【0047】また請求項2の発明によれば、乗場呼び応
答制御によっていずれかのエレベータが停止した階床に
おいて、乗場呼び応答制御が完了した状態で当該階床の
乗場呼びボタンが操作されたときに、リオープン検出手
段が当該乗場呼びをリオープン要求信号として検出し、
このリオープン検出手段がリオープン要求信号を検出し
たときに、半開リオープン制御手段が乗場呼び応答して
いるエレベータのドアを半開状態までリオープンさせる
ようにしているので、乗場呼び応答階でエレベータが停
止してドアを開閉し、そのドアが閉じかけたところで他
の利用者が当該階床の乗場呼びボタンを押した場合に
は、当該エレベータのドアを半開状態までリオープンし
て他の利用者を乗り込ませるようにし、群管理制御性能
を低下させずにサービスの向上も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なエレベータの群管理制御装置のシステ
ム構成を示すブロック図。
【図2】上記の群管理制御装置の群管理制御部および単
体制御部のソフトウェアシステムの構成図。
【図3】上記の群管理制御装置の群管理制御メイン機能
タスクのソフトウェアシステムの構成図。
【図4】請求項1の発明の一実施例の機能ブロック図。
【図5】上記実施例の動作を示すフローチャート。
【図6】上記実施例におけるリオープン号機判別部の備
えるROMの構造を示す説明図。
【図7】請求項2の発明の一実施例の機能ブロック図。
【図8】上記実施例の動作を示すフローチャート。
【図9】上記実施例の半開リオープンパターンを示す説
明図。
【符号の説明】
1 群管理制御部 2−1〜2−N 単体制御部 2a エレベータ駆動系 3 乗場呼びボタン 41〜4n 乗場呼び入出力制御部 5−1〜5−N ドア制御ユニット 5a,5b ドア制御ユニット 21 乗場呼び制御部 22 乗場呼び消去検出部 23 リオープン検出部 24 リオープン号機判別部 25 リオープン制御部 26 ROM 27 半開制御部 28 全開リオープン制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の階床に対して複数のエレベータを
    就役させ、乗場呼びに対して最適なエレベータを選択
    し、その選択されたエレベータを乗場呼びの発生した階
    床に移行させるように乗場呼び応答制御するエレベータ
    の群管理制御装置において、 前記乗場呼び応答制御によって停止した階床において、
    前記乗場呼び応答制御が完了した状態で当該階床の乗場
    呼びボタンが操作されたときに、当該乗場呼びをリオー
    プン要求信号として検出するリオープン検出手段と、 前記乗場呼び操作がなされた乗場呼びボタンの設置され
    ている近くのエレベータを判別するリオープン号機判別
    手段と、 前記リオープン判別手段が判別したエレベータが前記乗
    場呼び応答しているエレベータである場合にのみ、当該
    エレベータに対して、そのドアを再度オープンさせるリ
    オープン制御手段とを備えて成るエレベータの群管理制
    御装置。
  2. 【請求項2】 複数の階床に対して複数のエレベータを
    就役させ、乗場呼びに対して最適なエレベータを選択
    し、その選択されたエレベータを乗場呼びの発生した階
    床に移行させるように乗場呼び応答制御するエレベータ
    の群管理制御装置において、 前記乗場呼び応答制御によって停止した階床において、
    前記乗場呼び応答制御が完了した状態で当該階床の乗場
    呼びボタンが操作されたときに、当該乗場呼びをリオー
    プン要求信号として検出するリオープン検出手段と、 前記リオープン検出手段がリオープン要求信号を検出し
    たときに、前記乗場呼び応答しているエレベータのドア
    を半開状態までリオープンする半開リオープン制御手段
    とを備えて成るエレベータの群管理制御装置。
JP31458292A 1992-11-25 1992-11-25 エレベータの群管理制御装置 Pending JPH06156955A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31458292A JPH06156955A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 エレベータの群管理制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31458292A JPH06156955A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 エレベータの群管理制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06156955A true JPH06156955A (ja) 1994-06-03

Family

ID=18055034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31458292A Pending JPH06156955A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 エレベータの群管理制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06156955A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022093932A (ja) * 2020-12-14 2022-06-24 東芝エレベータ株式会社 エレベータの群管理制御装置およびエレベータの群管理制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022093932A (ja) * 2020-12-14 2022-06-24 東芝エレベータ株式会社 エレベータの群管理制御装置およびエレベータの群管理制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6257373B1 (en) Apparatus for controlling allocation of elevators based on learned travel direction and traffic
CN101746649B (zh) 电梯设备
JP3251595B2 (ja) エレベータの制御装置
JPH04226293A (ja) エレベータカードアの操作制御方法
EP0731050A2 (en) Remote group configuration for elevator system
CN112938666A (zh) 电梯运行调度方法、***及电梯设备
JP2928687B2 (ja) エレベーターの制御装置
JPH06156955A (ja) エレベータの群管理制御装置
JPS62111881A (ja) エレベ−タの操作装置
JP2510578B2 (ja) エレベ−タの制御装置
JPH01203185A (ja) エレベータの群管理制御装置
JP2000034079A (ja) エレベーターの群管理制御装置
JP3962476B2 (ja) エレベータの群管理制御装置
JP2505645B2 (ja) エレベ―タの制御装置
JPH07172717A (ja) エレベータ制御装置
JPH0524759A (ja) エレベーターの自動点検装置
JPH01172190A (ja) 群管理エレベーターの制御装置
JP2616316B2 (ja) エレベータ制御装置
JPH0494384A (ja) エレベータの群管理制御装置
JP2693634B2 (ja) エレベータの制御装置
JPH08231140A (ja) ダブルデッキエレベータの制御装置
JPS62235180A (ja) エレベ−タの群管理制御装置
JP2004277120A (ja) エレベータの群管理制御装置
JP2693587B2 (ja) エレベータの群管理制御方法
JPH0373776A (ja) エレベータの群管理制御装置