JPH06138506A - 強誘電体のドメイン反転構造形成方法 - Google Patents

強誘電体のドメイン反転構造形成方法

Info

Publication number
JPH06138506A
JPH06138506A JP4290003A JP29000392A JPH06138506A JP H06138506 A JPH06138506 A JP H06138506A JP 4290003 A JP4290003 A JP 4290003A JP 29000392 A JP29000392 A JP 29000392A JP H06138506 A JPH06138506 A JP H06138506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curie point
ferroelectric
ferroelectric substance
domain inversion
implanted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4290003A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Okazaki
洋二 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP4290003A priority Critical patent/JPH06138506A/ja
Publication of JPH06138506A publication Critical patent/JPH06138506A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/35Non-linear optics
    • G02F1/37Non-linear optics for second-harmonic generation
    • G02F1/377Non-linear optics for second-harmonic generation in an optical waveguide structure
    • G02F1/3775Non-linear optics for second-harmonic generation in an optical waveguide structure with a periodic structure, e.g. domain inversion, for quasi-phase-matching [QPM]
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/35Non-linear optics
    • G02F1/355Non-linear optics characterised by the materials used
    • G02F1/3558Poled materials, e.g. with periodic poling; Fabrication of domain inverted structures, e.g. for quasi-phase-matching [QPM]
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/35Non-linear optics
    • G02F1/353Frequency conversion, i.e. wherein a light beam is generated with frequency components different from those of the incident light beams
    • G02F1/3544Particular phase matching techniques
    • G02F1/3548Quasi phase matching [QPM], e.g. using a periodic domain inverted structure

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強誘電体に所定周期のドメイン反転構造を深
く、そして制御性良く形成可能とする。 【構成】 キュリー点がTc であるLiNbO3 基板1
等の強誘電体に、所定パターンにイオン3または原子を
注入して、この注入部のキュリー点をTc よりも高いT
cHまで上昇させる。その後該強誘電体に金属電極6、7
を介して直流電源8により電場を印加することにより、
上記キュリー点TcH以上の温度下で単分極化処理し、次
いで温度Tp (ただしTc ≦Tp <TcH)下で該強誘電
体の分極を逆向きに変える処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基本波を第2高調波に
変換する光波長変換素子、特に詳細には周期ドメイン反
転構造を有する光波長変換素子を作成するために、非線
形光学効果を有する強誘電体に所定パターンのドメイン
反転構造を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非線形光学効果を有する強誘電体の自発
分極(ドメイン)を周期的に反転させた領域を設けた光
波長変換素子を用いて、基本波を第2高調波に波長変換
する方法が既にBleombergenらによって提案されている
(Phys.Rev.,vol.127,No.6,1918(1962)参照)。
この方法においては、ドメイン反転部の周期Λを、 Λc=2π/{β(2ω)−2β(ω)} ……(1) ただしβ(2ω)は第2高調波の伝搬定数 2β(ω)は基本波の伝搬定数 で与えられるコヒーレント長Λcの整数倍になるように
設定することで、基本波と第2高調波との位相整合を取
ることができる。非線形光学材料のバルク結晶を用いて
波長変換する場合は、位相整合する波長が結晶固有の特
定波長に限られるが、上記の方法によれば、任意の波長
に対して(1) を満足する周期Λを選択することにより、
効率良く位相整合を取ることが可能となる。
【0003】上述のような周期ドメイン反転構造を形成
する方法としては従来より、 1)LiTaO3 の−z面に周期的にプロトン交換を施
し、キュリー点近傍の温度で熱処理する方法(K.Yam
amoto ,K.Mizuuchi ,and T.Taniuchi ,Optic
s Letters,vol.16, No.15,1156(1991)参照) 2)室温下で電子線ビームを直接LiTaO3 やLiN
bO3 の−z面に照射する方法(H.Ito,C.Taky
u,and H.Inaba,Electronics Letters,vol.27,
No.14,1221(1991)あるいは特開平4-212132号公報
参照) 等が知られている。
【0004】上記1)の方法を実施する場合、3次の周
期ドメイン反転構造を形成し、その後さらにプロトン交
換によりチャンネル導波路を形成して、導波路型光波長
変換素子を形成することも提案されている。そのような
光波長変換素子においては断面を観察すると半円形状の
周期ドメイン反転構造が形成され、基本波光源としてT
i:Al2 3 レーザを用いたとき、99mWの基本波
入力に対して2.4mWの第2高調波出力が得られてお
り、3次の周期における理論値に近い波長変換効率が達
成されている。
【0005】一方2)の方法で作成される光波長変換素
子は、LiNbO3 の基板厚さ(例えば0.5mm程
度)に亘って、つまり−z面から+z面まで貫通する周
期ドメイン反転部が形成されるため、バルク型の光波長
変換素子としての応用が可能である。この方法により3
次の周期ドメイン反転構造を形成した光波長変換素子で
は、Ti:Al2 3 レーザを波長掃引して、バルクで
の位相整合が確認されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記1)の方法
では、熱処理時にプロトン交換領域で発生する空間電荷
電位によってドメインを反転させているため、ドメイン
反転部を十分深く形成することは不可能となっている。
したがってこの1)の方法では、バルク結晶型の光波長
変換素子を作成することは困難である。
【0007】一方2)の電子線ビームを照射する方法で
は、結晶基板の裏まで貫通するような深いドメイン反転
部を形成可能であるが、基板裏面近傍でのドメイン反転
構造の制御性が悪いという問題が認められている。
【0008】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、所定周期のドメイン反転構造を深く、そ
して制御性良く形成することができる強誘電体のドメイ
ン反転構造形成方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による第1および
第2の強誘電体のドメイン反転構造形成方法は、強誘電
体にイオンまたは原子を注入してこの注入部のキュリー
点を元の値よりも上昇させ、次いでこれら2通りのキュ
リー点の間の温度下で分極を逆向きに変える処理を行な
うことにより、上記注入部以外の部分のみをドメイン反
転させるものである。
【0010】そのうち第1のドメイン反転構造形成方法
は、イオンまたは原子を注入する処理がなされる前に強
誘電体が単分極化されていることを前提とするものであ
り、請求項1に記載の通り、キュリー点がTc である単
分極化された非線形光学効果を有する強誘電体に、所定
パターンにイオンまたは原子を注入して、この注入部の
キュリー点をTc よりも高いTcHまで上昇させ、次いで
該強誘電体に、温度Tp (ただしTc ≦Tp <TcH)下
で分極を逆向きに変える分極化処理を施すことを特徴と
するものである。
【0011】また第2の強誘電体のドメイン反転構造形
成方法は、イオンまたは原子を注入する処理がなされた
後に強誘電体を単分極化するものであり、請求項2に記
載の通り、キュリー点がTc である非線形光学効果を有
する強誘電体に、所定パターンにイオンまたは原子を注
入して、この注入部のキュリー点をTc よりも高いTcH
まで上昇させ、その後該強誘電体を、このキュリー点T
cH以上の温度下で単分極化処理し、次いで該強誘電体
に、温度Tp (ただしTc ≦Tp <TcH)下で分極を逆
向きに変える分極化処理を施すことを特徴とするもので
ある。
【0012】一方、本発明による第3および第4の強誘
電体のドメイン反転構造形成方法は、強誘電体にイオン
または原子を注入してこの注入部のキュリー点を元の値
よりも下降させ、次いでこれら2通りのキュリー点の間
の温度下で分極を逆向きに変える処理を行なうことによ
り、上記イオンまたは原子の注入部のみをドメイン反転
させるものである。
【0013】そのうち第3のドメイン反転構造形成方法
は、イオンまたは原子を注入する処理がなされる前に強
誘電体が単分極化されていることを前提とするものであ
り、請求項3に記載の通り、キュリー点がTc である単
分極化された非線形光学効果を有する強誘電体に、所定
パターンにイオンまたは原子を注入して、この注入部の
キュリー点をTc よりも低いTcLまで下降させ、次いで
該強誘電体に、温度Tp ’(ただしTcL≦Tp ’<Tc
)下で分極を逆向きに変える分極化処理を施すことを
特徴とするものである。
【0014】また第4の強誘電体のドメイン反転構造形
成方法は、イオンまたは原子を注入する処理がなされた
後に強誘電体を単分極化するものであり、請求項4に記
載の通り、キュリー点がTc である非線形光学効果を有
する強誘電体に、所定パターンにイオンまたは原子を注
入して、この注入部のキュリー点をTc よりも低いTcL
まで下降させ、その後該強誘電体を、キュリー点Tc 以
上の温度下で単分極化処理し、次いで該強誘電体に、温
度Tp ’(ただしTcL≦Tp ’<Tc )下で分極を逆向
きに変える分極化処理を施すことを特徴とするものであ
る。
【0015】なおこの第4の方法および第2の方法にお
いて、強誘電体として、イオンまたは原子を注入する処
理の前に予め単分極化されたものが用いられても構わな
い。
【0016】
【作用および発明の効果】上記の各方法においては、強
誘電体にイオンまたは原子が注入された部分と、注入さ
れない部分とが所定パターンに形成されることになる。
そしてこれら2種の部分は互いにキュリー点が異なるの
で、その2通りのキュリー点の間の温度下で分極を逆向
きに変える処理を行なえば、これら2種の部分の一方の
み(第1および第2の方法にあってはイオンまたは原子
が注入されない部分のみであり、第3および第4の方法
にあってはイオンまたは原子が注入された部分のみ)の
分極が逆向きになり、所定パターンでドメイン反転部が
繰り返す構造を形成可能となる。
【0017】そして上記イオンまたは原子は、強誘電体
を貫通する程に十分深く注入され得るので、この注入部
とそうでない部分とは、強誘電体の深さ(厚さ)方向の
長い領域に亘って互いに明確に区別して形成されること
になる。そうであれば、このイオンまたは原子の注入
部、あるいはそうでない部分に形成されるドメイン反転
部を、十分深くそして制御性良く形成可能となる。
【0018】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例によりドメ
イン反転構造を形成する工程を示している。この図1
中、1は非線形光学効果を有する強誘電体であるLiN
bO3 の基板である。この基板1は一例として厚さ0.5
mmに形成され、最も大きい非線形光学材料定数d33
有効に利用できるように、z面で光学研磨されたz板が
使用されている。そして同図(a)に示すように、この
基板1の+z面1aに、所定ピッチで並ぶ金属マスク2
を公知のフォトリソ法によって設ける。この金属マスク
2は例えばAuからなり、厚さ1μmに形成される。
【0019】次にこのLiNbO3 基板1に、金属マス
ク2側からMg 2+イオン3を全面的に照射する。この
ときのイオン加速電圧は例えば10MeV、ドーズ量は
1×1016とする。この処理により基板1には、金属マ
スク2が設けられていない部分からMg 2+イオン3が
注入される。その後金属マスク2は除去される。以上の
処理により基板1には、同図(b)に示すように、基板
厚さ方向全長に亘って延び、所定周期Λで繰り返すパタ
ーンのイオン注入部4が形成される。なお同図中の5
は、イオン注入がなされていない部分である。LiNb
3 のキュリー点Tc は本来1080℃であるが、イオン注
入部4においてはキュリー点がそれよりも約50℃上昇す
る。つまりこれらのイオン注入部4のキュリー点TcH=
1130℃である。
【0020】次に同図(c)に示すように、基板1の+
z面1aおよび−z面1bにそれぞれCrからなる金属
電極6、7を設け、これらの金属電極6、7を介して直
流電源8により基板1に全面的に電場を加える。この際
の電場は例えば1000V/mmとし、印加時間は10分間と
する。またこのとき基板1の温度(ポーリング温度)
は、上述のようにして上昇したキュリー点TcHよりも高
い1180℃とする。この処理を行なうことにより、基板1
が単分極化される。つまりこの基板1のイオン注入部4
も、またそれ以外の部分5も分極の向きは一定となる。
【0021】次に同図(d)に示すように、直流電源8
の極性を上記とは反対にした上で、基板1に全面的に電
場を加える。このとき基板1の温度(ポーリング温度)
Tpは、LiNbO3 の本来のキュリー点Tc 以上で、
かつイオン注入により上昇したキュリー点TcHよりも低
い1100℃とする。
【0022】この処理により、イオン注入されていない
部分5つまりキュリー点がTc の部分では分極の向きが
反転するが、キュリー点がTcHに上昇しているイオン注
入部4では、分極の反転は生じない。それにより基板1
には、基板裏まで貫通し、所定周期Λで繰り返すパター
ンのドメイン反転構造9が形成される。なお図1の矢印
10は、分極の方向を示している。ここで上記周期Λは、
LiNbO3 の屈折率の波長分散を考慮して、基板1の
x方向に沿って880 nm近辺で1次の周期となるように
4μmとした。
【0023】次に、上記実施例で周期ドメイン反転構造
が形成された基板1から光波長変換素子を作成した場合
について説明する。基板1のx面および−x面を研磨し
てそれぞれ光通過面20a、20bとし、そして金属電極
6、7を除去することにより、図2に示すようなバルク
結晶型の光波長変換素子20が得られる。この周期ドメイ
ン反転構造を有するバルク結晶型光波長変換素子20を、
同図に示すレーザダイオード励起YAGレーザの共振器
内に配置した。
【0024】このレーザダイオード励起YAGレーザ
は、波長809 nmのポンピング光としてのレーザビーム
13を発するレーザダイオード14と、発散光状態のレーザ
ビーム13を収束させる集光レンズ15と、Nd(ネオジウ
ム)がドーピングされたレーザ媒質であって上記レーザ
ビーム13の収束位置に配されたYAG結晶16と、このY
AG結晶16の前方側(図中右方)に配された共振器ミラ
ー17とからなる。光波長変換素子20は結晶長が1mmと
され、この共振器ミラー17とYAG結晶16との間に配置
されている。
【0025】YAG結晶16は波長809 nmのレーザビー
ム13により励起されて、波長946 nmのレーザビーム18
を発する。この固体レーザビーム18は、所定のコーティ
ングが施されたYAG結晶端面16aと共振器ミラー17の
ミラー面17aとの間で共振し、光波長変換素子20に入射
して波長が1/2すなわち473 nmの第2高調波19に変
換される。基本波としての固体レーザビーム18と第2高
調波19は、周期ドメイン反転領域において位相整合(い
わゆる疑似位相整合)し、ほぼこの第2高調波19のみが
共振器ミラー17から出射する。
【0026】本例においては、レーザダイオード14の出
力が200 mWのとき、1mWと高出力の第2高調波19が
得られた。このように極めて高い波長変換効率が得られ
たことにより、ドメイン反転構造9が基板1の厚さ方向
全域に亘って制御性良く形成されていることが実証され
た。
【0027】以上、イオン注入処理により強誘電体のキ
ュリー点を上昇させるようにした実施例について説明し
たが、強誘電体にイオンまたは原子を注入して、この注
入部のキュリー点を本来のTc よりも低いTcLまで下降
させてもよい。その場合は、図1の(d)に示した分極
反転処理に相当する処理を、温度Tp ’(ただしTcL≦
Tp ’<Tc )の下で行なえばよく、そうすればイオン
または原子の注入部のみで分極が反転する。
【0028】また強誘電体として、予め単分極化処理さ
れたものが用いられる場合は、図1の(c)に示した単
分極化処理を省いてもよい。これは、上述のようにキュ
リー点を下降させる場合も同様である。
【0029】また上記実施例の方法は、バルク結晶型の
光波長変換素子を作成するために適用されているが、本
発明の方法は、光導波路型の光波長変換素子を作成する
ために適用することも可能である。
【0030】さらに本発明方法は、上記実施例における
LiNbO3 の他に、MgO−LiNbO3 、LiTa
3 、KNbO3 、KTP、LBO、BBO等の強誘電
体にドメイン反転構造を形成する際にも、同様に適用可
能である。
【0031】また、イオンあるいは原子の注入処理は、
上記実施例におけるように金属マスク2を使用して全面
照射で行なう他、FIB(フォーカシング・イオン・ビ
ーム)装置等を使用して、ビーム走査で行なうようにし
てもよい。ただし上記実施例のようにすれば、イオンま
たは原子の注入処理を短時間で行なえるので、作業能率
の点ではこの方法がより好ましいと言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドメイン反転構造の形成方法を説
明する説明図
【図2】本発明によりドメイン反転構造が形成された光
波長変換素子を備えた固体レーザーの側面図
【符号の説明】
1 LiNbO3 基板 2 金属マスク 3 Mg 2+イオン 4 イオン注入部 5 イオン注入されない部分 6、7 金属電極 8 直流電源 9 ドメイン反転構造 13 レーザビーム(ポンピング光) 14 レーザダイオード 15 集光レンズ 16 YAG結晶 17 共振器ミラー 18 固体レーザビーム(基本波) 19 第2高調波 20 光波長変換素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キュリー点がTc である単分極化された
    非線形光学効果を有する強誘電体に、所定パターンにイ
    オンまたは原子を注入して、この注入部のキュリー点を
    Tc よりも高いTcHまで上昇させ、 次いで該強誘電体に、温度Tp (ただしTc ≦Tp <T
    cH)下で分極を逆向きに変える分極化処理を施すことを
    特徴とする強誘電体のドメイン反転構造形成方法。
  2. 【請求項2】 キュリー点がTc である非線形光学効果
    を有する強誘電体に、所定パターンにイオンまたは原子
    を注入して、この注入部のキュリー点をTcよりも高い
    TcHまで上昇させ、 その後該強誘電体を、このキュリー点TcH以上の温度下
    で単分極化処理し、 次いで該強誘電体に、温度Tp (ただしTc ≦Tp <T
    cH)下で分極を逆向きに変える分極化処理を施すことを
    特徴とする強誘電体のドメイン反転構造形成方法。
  3. 【請求項3】 キュリー点がTc である単分極化された
    非線形光学効果を有する強誘電体に、所定パターンにイ
    オンまたは原子を注入して、この注入部のキュリー点を
    Tc よりも低いTcLまで下降させ、 次いで該強誘電体に、温度Tp ’(ただしTcL≦Tp ’
    <Tc )下で分極を逆向きに変える分極化処理を施すこ
    とを特徴とする強誘電体のドメイン反転構造形成方法。
  4. 【請求項4】 キュリー点がTc である非線形光学効果
    を有する強誘電体に、所定パターンにイオンまたは原子
    を注入して、この注入部のキュリー点をTcよりも低い
    TcLまで下降させ、 その後該強誘電体を、キュリー点Tc 以上の温度下で単
    分極化処理し、 次いで該強誘電体に、温度Tp ’(ただしTcL≦Tp ’
    <Tc )下で分極を逆向きに変える分極化処理を施すこ
    とを特徴とする強誘電体のドメイン反転構造形成方法。
JP4290003A 1992-10-28 1992-10-28 強誘電体のドメイン反転構造形成方法 Withdrawn JPH06138506A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4290003A JPH06138506A (ja) 1992-10-28 1992-10-28 強誘電体のドメイン反転構造形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4290003A JPH06138506A (ja) 1992-10-28 1992-10-28 強誘電体のドメイン反転構造形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06138506A true JPH06138506A (ja) 1994-05-20

Family

ID=17750524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4290003A Withdrawn JPH06138506A (ja) 1992-10-28 1992-10-28 強誘電体のドメイン反転構造形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06138506A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5668578A (en) * 1993-07-09 1997-09-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method for fabricating ferrolelectric domain reversals, and optical wavelength converter element
EP2147351A1 (en) * 2007-03-26 2010-01-27 Ricoh Company, Ltd. Wavelength conversion device, laser apparatus, image forming apparatus, and display apparatus
US10989985B2 (en) 2019-06-07 2021-04-27 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Wavelength converter

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5668578A (en) * 1993-07-09 1997-09-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method for fabricating ferrolelectric domain reversals, and optical wavelength converter element
EP2147351A1 (en) * 2007-03-26 2010-01-27 Ricoh Company, Ltd. Wavelength conversion device, laser apparatus, image forming apparatus, and display apparatus
US8120842B2 (en) 2007-03-26 2012-02-21 Ricoh Company, Ltd. Wavelength conversion device, laser apparatus, image forming apparatus, and display apparatus
US10989985B2 (en) 2019-06-07 2021-04-27 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Wavelength converter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3529144B2 (ja) 強誘電体のドメイン反転構造形成方法
EP0532969B1 (en) Process for fabricating an optical device for generating a second harmonic optical beam
JPH06242478A (ja) 強誘電体のドメイン反転構造形成方法
JP3199305B2 (ja) 光波長変換素子およびその作成方法並びに光波長変換モジュール
US6516127B1 (en) Microstrip line
JP3578469B2 (ja) 光波長変換素子およびその作成方法
JP2000066050A (ja) 光導波路部品の製造方法及び光導波路部品
JPH06138506A (ja) 強誘電体のドメイン反転構造形成方法
JP3260457B2 (ja) 強誘電体のドメイン反転構造形成方法
JP3318058B2 (ja) 強誘電体のドメイン反転構造形成方法
JP3946092B2 (ja) 周期分極反転構造の形成方法
JP2718259B2 (ja) 短波長レーザ光源
JP3683517B2 (ja) 強誘電体のドメイン反転構造形成方法
JPH02187735A (ja) 非線形強誘電体光学材料に対するドメイン制御方法
Webjörn et al. Periodically domain-inverted lithium niobate channel waveguides for second harmonic generation
Batchko et al. Domain patterning in lithium niobate using spontaneous backswitching
JP3487727B2 (ja) 強誘電体のドメイン反転構造形成方法および光波長変換素子
JPH07120798A (ja) 光波長変換素子の作成方法
JP2002040500A (ja) 光波長変換素子およびその作製方法
JPH05323407A (ja) 部分的分極反転領域の形成方法および光第二高調波発生素子
JP3316987B2 (ja) 分極反転格子と光導波路の形成方法
Baron et al. Periodic domain inversion in ion-exchanged LiTaO3 by electric field application
JPH05107421A (ja) 部分的分極反転層の形成方法および第二高調波発生素子 の製造方法
CN1327165A (zh) 准相位匹配非线性光学单块晶体及其激光产生装置
JPH05289136A (ja) 光導波路型波長変換素子とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000104