JPH0612307U - 包装装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、発塵が外部に漏れ出ることを可及
的に抑制した包装装置を提供することを目的とする。 【構成】 エアパッカー３にコンベア装置４を並設し、
このコンベア装置４に吸引用管部７を設けた集塵フッド
５を被嵌して成る直進型給袋機構付包装装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、発塵を可及的に抑制し得る包装装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来からホッパー16により供給される粉状物を圧送空気により強制的に排出せ しめるエアパッカー３に、内弁式袋体10を直進供給する直進型給袋機構を並設し 、該給袋機構より供給される内弁式袋体10に粉状物を詰入する包装装置（以下従 来例という。）が提案されている。尚、本考案と同一構成部分には同一符号を付 した。

【０００３】 ここで内弁式袋体10とは、図６に図示したように袋体内に導入開口部10'から 粉状物が充填された場合において、該袋体の外部から圧力が作用すると袋体に設 けられた弁機構10"が内圧により外側に押圧され、袋体の導入開口部10'が閉塞す る構造のものをいう。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、前記従来例において、内弁式袋体に粉状物の充填が完了し、該袋体 を転倒させることで該袋体の外側に圧力を加えて該袋体の導入開口部10'を閉塞 する際、該袋体内の粉状物が袋体から漏れ、周囲に粉状物が舞い上がることにな る。

【０００５】 従来例は、この袋体閉塞の際の発塵については全く考慮されておらず、従来例 には作業環境を悪化せしめてしまうという問題がある。

【０００６】 本考案はこのような欠点を解決したもので、衛生的に粉状物などの包装を行い 得る包装装置を提供することを技術的課題とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００８】 適宜な手段１により供給される粒状物若しくは粉状物などの内容物２を圧送空 気により強制的に排出せしめるエアパッカー３を設け、このエアパッカー３の一 側にコンベア装置４を設け、このコンベア装置４に集塵フッド５を被嵌し、エア パッカー３内の前記内容物２をエアパッカー３外に排出する排出管６をエアパッ カー３の一側面に設け、この排出管６の先端を集塵フッド５内に臨ましめ、集塵 フッド５の上部に吸引用管部７を設け、集塵フッド５の一側壁に開口部８を形成 し、適宜な手段９により内弁式袋体10を保持して移送する移送レール11を該開口 部８に貫挿して該移送レール11の先端部を集塵フッド５内に設け、該開口部８に 開閉扉12を設け、複数の内弁式袋体10を並設状態で連続的に搬送せしめる袋搬送 部14を前記移送レール11の基端寄り一側に設け、この袋搬送部14と移送レール11 とに袋受け渡し機構15を設け、移送レール11の先端部の下方に内弁式袋体10を載 置する載置体13を起伏自在に設け、前記排出管６と移送レール11との位置関係を 該移送レール11により集塵フッド５内に移送された内弁式袋体10内に前記排出管 ６が挿入されるような位置関係に設定し、且つ載置体13と前記コンベア装置４と の位置関係を載置体13が倒動した際載置体13上の内弁式袋体10が該コンベア装置 ４上に載置される位置関係に設定したことを特徴とする包装装置に係るものであ る。

【０００９】

【作用】

袋搬送部14により搬送され、袋受け渡し機構15により移送レール11に配設され た内弁式袋体10が移送レール11を移動し、集塵フッド５内に開口部８を介して導 入され、開閉扉12を閉じ、該内弁式袋体10が所定位置に停止すると、該内弁式袋 体10内に排出管６が挿入された状態となり、該排出管６から内容物２が内弁式袋 体10内に充填されると、内弁式袋体10の底が載置体13に当接した状態となり、該 内弁式袋体10は載置体13上に載置状態となる。

【００１０】 この状態で載置体13が倒動すると内弁式袋体10から排出管６が抜け、該内弁式 袋体10はコンベア装置４上に落下載置される。この落下時の倒圧力による内弁式 袋体10内の圧力により内弁式袋体10の導入開口部10'は閉塞される。

【００１１】 この導入開口部10'の閉塞の際に、内弁式袋体10内の内容物２が漏れ出るが、 コンベア装置４には集塵フッド５が被嵌されており、且つ集塵フッド５には吸引 用管部７が設けられ、開口部８は開閉扉12により閉塞されているから、この発塵 は集塵フッド５外に漏れ出ることはなく、吸引用管部７から所定の場所に排塵さ れる。

【００１２】

【実施例】

図面は本考案の一実施例を図示したもので、以下に説明する。

【００１３】 エアパッカー３は上部にポッパー16を設け、該ポッパー16には排出管６（ノズ ル）が連設され、排出管６に圧送空気を供給する圧送空気供給部17が併設されて いる。符号18は開閉蓋である。

【００１４】 このエアパッカー３の一側下方にはベルトコンベア４が設けられ、このベルト コンベア４には集塵フッド５が被嵌され、この集塵フッド５の頂部には吸引用管 部７が形成されている。集塵フッド５の下端はベルトコンベア４の支承台部19の 上端に近接せしめられている。

【００１５】 この集塵フッド５の図１中の左壁には隣接するエアパッカー３の排出管６が貫 挿され、該排出管６の先端部は集塵フッド５内に臨ましめられている。

【００１６】 集塵フッド５の右壁には開口部８が形成され、この開口部８にはシリンダー装 置27により開閉する開閉扉12が設けられ、前記排出管６の上方位置にして、該排 出管６の図１における左右方向には支持部材11'により支持される移送レール11 が前記開口部８を貫挿する状態で配設されている。

【００１７】 エアパッカー３の図１における右壁外面下部には板状の載置体13が枢着されて おり、この載置体13はシリンダー装置20により起伏自在に設けられている。

【００１８】 移送レール11には吊りローラ28を軸支した摺動体21が設けられ、この摺動体21 の下端には先端に挟着部22'を設けた一対の擺動腕杆22が２ケ所枢着され、また 摺動体21の一側壁には後記する袋搬送部14により連続的に搬送されてくる内弁式 袋体10を摺動体21の下方に受け渡す先端に吸着部23'を設けた擺動腕杆23が枢着 されている。この擺動腕杆22・23の駆動はシリンダー装置など適宜な手段により 行う。また、挟着部22'，吸着部23'は図示省略の真空吸引装置（真空ポンプ）に より吸引作用を呈するように構成されている。

【００１９】 内弁式袋体10は、図６に図示したように袋体の導入開口部10'の上縁外側に支 承体24を止着し、該導入開口部10'の上縁左右角部10"を内側に折り込んだ構造の もので、排出管６により袋体内部に粉状体が充填され、そのまま転倒して袋体に 圧力が加わると、内部から外部への圧力が生じ、この圧力で前記左右角部10"が 外側に押し出され、前記導入開口部10'が閉塞される。

【００２０】 また、袋搬送部14は対向する二本のガイド杆25の内側に移動ベルト26を設けた もので、この二本の移動ベルト26間に前記内弁式袋体10の支承体24を架設載置し て複数の内弁式袋体10を連続的に搬送する。

【００２１】 本実施例は上記構造であるから、次の作用効果を呈する。

【００２２】 移動ベルト26により搬送されて来た内弁式袋体10を、吸着部23'により吸着し 、擺動腕杆23を擺動させて摺動体21の下方に受け渡し、挟着部22'で該内弁式袋 体10を挟着して摺動体21に内弁式袋体10を吊下状態にし、左右の挟着部22'で少 し吸引して該内弁式袋体10の導入開口部10'に排出管６が挿入され易いように導 入開口部10'を少し開いた状態とする。

【００２３】 続いて、摺動体21を移送レール11上で移動させ、開閉扉12を開いて該内弁式袋 体10を集塵フッド５内に導入し、該内弁式袋体10を排出管６に係止せしめる。内 弁式袋体10を排出管６に係止せしめたら摺動体21は復帰動し、開閉扉12が閉じて 開口部８は閉塞される。

【００２４】 続いて、排出管６から例えば粉状物が内弁式袋体10内に導入され、粉状物の充 填が完了すると、載置体13が倒動して該内弁式袋体10はベルトコンベア４上へ載 置される。

【００２５】 尚、この粉状物の内弁式袋体10への充填は定量的に行われる。即ち、排出管６ に付設したロードセル（図示省略）により内弁式袋体10の重量が所定重量に達す ると、開閉蓋18が閉塞されるとともに圧送空気供給部17からの空気供給は停止し 、同時に載置体13が倒動することになる。

【００２６】 この載置体13の倒動の際の内弁式袋体10内で生じる内圧により、導入開口部10 'の上縁左右角部10"が外側に押し出され、導入開口部10'が閉塞されるが、この 際該導入開口部10'から粉状物が漏れ出る。しかし、この漏れた粉状物は集塵フ ッド５内において吸引用管部７より吸引されて所定の場所に集塵される為、作業 場が該粉状物により汚染されず、従って、作業環境が著しく改善されることにな る。

【００２７】 従来例においては、環境粉塵濃度が１.５〜２ｍｇ／ｍ³であったものが、本実 施例においては０.１〜０.３ｍｇ／ｍ³なることが確認された。

【００２８】 尚、上記した本実施例の一連の作動はマイコンにより制御すると作業性は著し く向上する。

【００２９】

【考案の効果】 本考案は上述のように構成したから、作業環境が著しく改善され、安全且つ衛 生的な作業場を提供し得る包装装置となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の断面図である。

【図２】本実施例の平断面図である。

【図３】本実施例の要部の作動状態の説明図である。

【図４】本実施例の要部の作動状態の説明図である。

【図５】本実施例の袋搬送部の斜視図である。

【図６】本実施例の内弁式袋体の説明断面図である。

【符号の説明】

１ 手段 ２ 内容物 ３ エアパッカー ４ コンベア装置 ５ 集塵フッド ６ 排出管 ７ 吸引用管部 ８ 開口部 ９ 手段 10 内弁式袋体 11 移送レール 12 開閉扉 13 載置体 14 袋搬送部 15 袋受け渡し機構

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜な手段により供給される粒状物若し
   くは粉状物などの内容物を圧送空気により強制的に排出
   せしめるエアパッカーを設け、このエアパッカーの一側
   にコンベア装置を設け、このコンベア装置に集塵フッド
   を被嵌し、エアパッカー内の前記内容物をエアパッカー
   外に排出する排出管をエアパッカーの一側面に設け、こ
   の排出管の先端を集塵フッド内に臨ましめ、集塵フッド
   の上部に吸引用管部を設け、集塵フッドの一側壁に開口
   部を形成し、適宜な手段により内弁式袋体を保持して移
   送する移送レールを該開口部に貫挿して該移送レールの
   先端部を集塵フッド内に設け、該開口部に開閉扉を設
   け、複数の内弁式袋体を並設状態で連続的に搬送せしめ
   る袋搬送部を前記移送レールの基端寄り一側に設け、こ
   の袋搬送部と移送レールとに袋受け渡し機構を設け、移
   送レールの先端部の下方に内弁式袋体を載置する載置体
   を起伏自在に設け、前記排出管と移送レールとの位置関
   係を該移送レールにより集塵フッド内に移送された内弁
   式袋体内に前記排出管が挿入されるような位置関係に設
   定し、且つ載置体と前記コンベア装置との位置関係を載
   置体が倒動した際載置体上の内弁式袋体が該コンベア装
   置上に載置される位置関係に設定したことを特徴とする
   包装装置。