JPH06121887A - ミシン用布端ノッチ検出装置 - Google Patents

ミシン用布端ノッチ検出装置

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JPH06121887A
JPH06121887A JP29772192A JP29772192A JPH06121887A JP H06121887 A JPH06121887 A JP H06121887A JP 29772192 A JP29772192 A JP 29772192A JP 29772192 A JP29772192 A JP 29772192A JP H06121887 A JPH06121887 A JP H06121887A
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JP
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cloth
notch
sewing
cloth edge
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JP29772192A
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Takaaki Suzuki
孝明 鈴木
Yoshiyuki Otsuka
佳行 大塚
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 甲被布や中底布などの加工布の布端形状ある
いは加工布の延びる方向の変化にも拘らず、加工布の布
端の小さなノッチでも確実に検出できる。 【構成】 甲被布や中底布の布送り方向に直交する方向
に光ファイバーにより布端検出点を隣接して一列に並べ
ておき、光ファイバー個々のオンオフにより布端を検出
し、この検出を1ピッチの布送り中に繰り返し、記憶す
る。そして、検出した布端位置の変化を予め設定してお
いたファジールールに基づいて、布端のノッチの有無、
ケバの有無、布端位置を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシン用布端ノッチ検
出装置に関し、特に加工布の送り動作期間中における布
端位置の変化パターンから布端に形成されたノッチを確
実に検出するようにしたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布端から所定距離離れた縫製位置
を倣い縫いする為に、加工布の布端位置を布端検出セン
サで検出するようにしたミシンの布端検出装置が種々提
案され、実用に供されている。例えば、特公平3─26
997号公報には、縫針の針落ち位置よりも布送り方向
上流側に矩形状の太陽電池(受光素子)を設ける一方、
この太陽電池に加工布を介して照射する発光体を設け、
加工布で遮断された受光量に基づく太陽電池からの出力
電圧を電圧差動増幅器で増幅し、この差動増幅器から出
力される出力電圧により布端位置検出するようにした布
端位置検出装置が記載されている。
【0003】ここで、一般に、型紙に基いて裁断した身
頃生地などの布端には、ケバが付随しているだけでな
く、縫製開始位置など縫製時に必要な目印としてのノッ
チ(三角形状の切欠き)が形成されている場合が多い。
従って、前記公報に記載された布端位置検出装置におい
ては、これらケバやノッチに影響されずに布端位置を検
出する為に、発光体の発光量を少なくし、太陽電池から
出力される出力電圧の変動を鈍くするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、特
定のノッチの位置から送りピッチを変更して布端倣い縫
いする場合には、前記身頃生地などの布端に形成された
ノッチを検出する必要が生じてくる。この場合には、大
型のノッチを形成することが考えられるが、縫い代量が
小さい場合には、ノッチを大型化できない。従って、前
記特公平3─26997号公報に記載の布端位置検出装
置において、発光体の発光量を大きくすることが考えら
れる。この場合には、布端に形成された小型のノッチを
検出可能になるが、加工布が薄物の場合や透過性に優れ
ている場合には、加工布を透過した照射光が太陽電池に
照射されることになり、布端位置を正確に検出できない
という問題がある。更に、前記公報においては、太陽電
池への受光量の変化によりノッチを検出する場合には、
太陽電池に対する布端位置を所定位置に保持するととも
に、布端の姿勢も一定の状態に保持する必要が有ること
から、布端形状が直線に限定されるという問題がある。
【0005】本発明は前記問題点を解決する為になされ
たものであり、その目的は、加工布の布端形状あるいは
加工布の姿勢の変化に拘わらず、加工布の布端に形成さ
れたノッチを確実に検出し得るようなミシン用布端ノッ
チ検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係るミシン用布端ノッチ検出装置は、図
1の機能ブロック図に実線で示すように、縫針よりも布
送り上流側に配設され、加工布の布送り方向に交差する
線状又はドット列状の検出部を有し、その検出部と加工
布の布端との交差位置を布端位置として検出する布端検
出手段と、加工布を送る送り動作期間中に、布端検出手
段に布端検出を繰り返し実行させる検出制御手段と、布
端検出手段と検出制御手段によって検出された布端位置
のデータを記憶するデータ記憶手段と、データ記憶手段
に記憶された布端位置のデータに基いて布端位置の変化
パターンを求め、その布端位置の変化パターンから布端
のノッチの有無を判別するノッチ判別手段とを設けたも
のである。
【0007】請求項2に係るミシン用布端ノッチ検出装
置は、図1の機能ブロック図に2点鎖線で示すように、
請求項1に係るミシン用布端ノッチ検出装置において、
前記布端検出手段は、検出部としての1列状に配設され
た複数本の光ファイバーと、複数本の光ファイバーの基
端部に検出光を夫々投射する複数の発光素子と、複数本
の光ファイバーの基端部に戻ってきた反射光を夫々受光
する複数の受光素子とを備え、検出制御手段は、ドット
列の一端側から順次検出する為に、複数組の発光素子及
び受光素子を、所定の順番で1組ずつ作動させるように
構成されたものである。
【0008】
【作用】前記構成を有する請求項1に係るミシン用布端
ノッチ検出装置においては、検出制御手段は、加工布を
送る送り動作期間中に、布端検出手段に布端検出を繰り
返し実行させるので、縫針よりも布送り上流側に配設さ
れた布端検出手段は、線状又はドット列状の検出部と加
工布の布端との交差位置を加工布の布端位置として繰り
返し検出する。一方、データ記憶手段は、布端検出手段
と検出制御手段によって、複数回検出された布端位置の
データを順次記憶するので、ノッチ判別手段は、データ
記憶手段に記憶された複数の布端位置のデータに基いて
布端位置の変化パターンを求め、その布端位置の変化パ
ターンから布端のノッチの有無を判別する。更に、線状
又はドット列状の検出部と加工布の布端との交差位置を
布端位置として検出するので、加工布の布端形状あるい
は加工布の姿勢の変化に拘わらず、加工布の布端を高精
度に検出できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、布端ノッチ検出装置を備えた縫
製装置に本発明を適用した場合のものである。この縫製
装置SMは、加工布からなる運動靴を作成する為に、そ
の中底布を上布とし、甲被布を下布としていせ込みをし
ながらこれらの布端部を倣い縫いするもので、基本的に
は本縫いミシンMと布端制御装置15とからなってお
り、先ず本縫いミシンMについて説明するが、このミシ
ンMは一般的な工業用本縫いミシンと同様なので簡単に
説明するものとする。この本縫いミシンMは、図2に示
すように、作業用テーブルTに装着され、ミシンベッド
部1と、そのベッド部1の右端部から立設された脚柱部
2と、その脚柱部2からベッド部1に対向するように左
方へ延びるアーム部3とから構成されている。ベッド部
1には、下送り歯8を上下動させる送り歯上下動機構
(図示略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示
略)と、糸輪捕捉器(図示略)などが設けられている。
【0010】また、アーム部3には、縫針4(図17参
照)を下端に装着可能な針棒(図示略)を上下動させる
針棒駆動機構と、天秤(図示略)を針棒の上下動に調時
して上下動させる天秤駆動機構(図示略)などが設けら
れている。前記針棒の後側のミシン機枠Fには、押え棒
が上下動可能に支持されており、その押え棒の下端には
押え足6(図3参照)が取付けられている。ところで、
この押え棒と、中底布UWを布送りさせる上送り歯7
(図4参照)とは後述の押え足駆動用ソレノイド159
(図20参照)に連結されており、これら押え棒と上送
り歯7とは、押え足駆動用ソレノイド159の駆動によ
り上昇した退避位置に切換えられ、またこのソレノイド
159の駆動が停止されたときには、下降した作用位置
に位置切換えられる。
【0011】従って、この下送り歯8及び上送り歯7の
送り歯上下動機構と、針棒駆動機構と天秤駆動機構とは
ミシンモータ140で駆動される。また、下送り歯8
は、リニアソレノイド161(図20参照)の駆動量で
変更される送り制御器の傾きに応じた送り量で送り歯前
後動機構を介して前後駆動される。更に、上送り歯7
は、ステッピングモータからなる上送り歯用モータ16
0(図20参照)の回転量で変更される送り制御器の傾
きに応じた送り量で送り歯前後動機構を介して前後駆動
される。前記作業用テーブルTの直ぐ下側にはミシンモ
ータ140が配設され、作業用テーブルTを支持する作
業台9に取付けられている。また、本縫いミシンMには
操作パネル10が取付けられ、この操作パネル10に
は、縫製作業に必要な複数の操作スイッチが設けられて
いる。
【0012】ところで、布端制御装置15は、基本的に
は、ベッド部1とアーム部3との間に設けられた布受け
板駆動装置16及び上布移動装置(本発明の上加工布移
動手段に相当)17と、ベッド部1の下側に設けられた
下布移動装置(本発明の下加工布移動手段に相当)18
と、中底布UWを補助的に位置制御する補助上布移動装
置19とを備えており、先ず中底布UWと甲被布DWと
の間に設けられ、これら両布UW・DWを支持する布受
け板32を駆動する布受け板駆動装置16について、図
2〜図5に基いて説明する。前記ベッド部1上には略矩
形状のベースプレート25が固着され、このベースプレ
ート25の上面の前端部には、左右方向に延びる帯状の
リニアクロスベアリング26が取付けられ、このリニア
クロスベアリング26には略矩形状の板材からなる布受
け台27が左右方向移動可能に載置されている。
【0013】そして、この布受け台27の直ぐ前側に左
右方向向きに配設された布受け台切換えシリンダ143
はブラケット28でベースプレート25に固着され、そ
のシリンダ143のピストンロッド143aの先端部
は、布受け台27に固着された駆動レバー29に連結さ
れている。従って、布受け台27は、布受け台切換えシ
リンダ143の左方への進出駆動により図3に実線で示
す左方縫製位置と、右方への退入駆動により2点鎖線で
示す右方退避位置とに位置切換えされる。
【0014】一方、布受け台27上には、正面視略逆L
字状の取付け板30の下端部がビス止めされ、この取付
け板30にはツインロッドタイプの布受け板上下駆動シ
リンダ144が下向きに取付けられ、このシリンダ14
4の1対のピストンロッド144aの下端部には布受け
板取付け板31が固着されており、この布受け板取付け
板31の下側には、図4に示すように、平面視略クラン
ク状の布受け板32の基端部がビス止めされている。こ
の布受け板32の先端部は、図7に示すように、半円形
の針板11を経て滑り板12に及んで左方へ延びてい
る。ここで、前記シリンダ144の下側に取付けられた
ボルト33(図5参照)は、布受け板取付け板31の上
昇位置を規制する為の高さ調節用のものである。従っ
て、布受け板32は、布受け板上下駆動シリンダ144
の下方への進出駆動により図5に実線で示す下方縫製位
置と、上方への退入駆動により2点鎖線で示す上方退避
位置とに位置切換えされる。また、布受け板32は、前
述したように、布受け台27の退避位置への移動と同時
に右方退避位置に移動される。
【0015】次に、上布移動装置17について、図3・
図4・図6に基いて説明する。前記ベースプレート25
の上面で布受け台27の後側には、左右方向に延びる帯
状のリニアクロスベアリング40が取付けられ、このリ
ニアクロスベアリング40には略矩形状の板材からなる
移動台41が左右方向移動可能に載置されている。この
移動台41の直ぐ後側に左右方向向きに配設された移動
台切換えシリンダ145の基端部は、ベースプレート2
5に支持ブラケット42を介して揺動可能に枢支され、
このシリンダ145のピストンロッド145aの先端部
は、移動台41に固着された駆動レバー43に連結され
ている。従って、移動台41は、移動台切換えシリンダ
145の左方への進出駆動により図3に実線で示す左方
縫製位置と、右方への退入駆動により2点鎖線で示す右
方退避位置とに位置切換えられる。
【0016】この移動台41上には、図4・図6に示す
ように、側面視L字状のブロック部材44が固着され、
ステッピングモータからなり中底布UWを布送り方向Q
と直交する方向(左右方向)に移動させる為の上布移動
用モータ141がブロック部材44の垂直壁部44aに
後側から取付けられ、この上布移動用モータ141の駆
動軸141aにはタイミングプーリ45が固着されてい
る。前記垂直壁部44aには円筒状のブッシュ46が固
着され、このブッシュ46には鍔部を有する円筒状の第
1枢支部材47が内嵌され、この鍔部の前端面をタイミ
ングプーリ45の後端面に当接させて、第1枢支部材4
7が抜け止めされている。
【0017】そして、この第1枢支部材47の鍔部の直
ぐ後側に配設された帯状で板材からなる第1揺動アーム
49は、鍔部にビス止めされるとともに、スペーサ48
を介してブッシュ46に当接している。そして、この第
1揺動アーム49の一部分が上方に突出した取付け部4
9aには、移動台41に取付けた支持部材50に回動可
能に枢支されたアーム回動用シリンダ146のピストン
ロッド146aの先端部が回動可能に連結されている。
更に、前記タイミングプーリ45の前側に配設され、か
つ鍔部を有する第2枢支部材51は、駆動軸141aに
外嵌されるとともに、移動台41に固着された枢支部材
53に回動可能に枢支されている。そして、この第2枢
支部材51の鍔部の直ぐ前側に配設された帯状で板材か
らなり、しかも前記第1揺動アーム49と対向状の第2
揺動アーム54が鍔部にビス止めされるとともに、スペ
ーサ52を介して枢支部材53に当接している。
【0018】これら第1揺動アーム49と第2揺動アー
ム54とは、1対の連結部材55により一体的に連結さ
れ、第1・第2揺動アーム49・54の先端部にビス5
6で夫々固着された1対の枢支部材57により、タイミ
ングプーリ58が回転可能に枢支され、これら両タイミ
ングプーリ45・58間にはタイミングベルト59が張
架されている。また、第1・第2揺動アーム49・54
は、ブロック部材44に固着した1対のボルト60を連
結部材55の上側と下側とに当接させてその回動範囲が
規制されている。また、両揺動アーム49・54間の内
部には、図6に示すように、タイミングベルト59に張
力を付与する為の1対のテンション用プーリ61が枢着
されている。
【0019】従って、上布移動用モータ141の正転駆
動又は逆転駆動により、両タイミングプーリ45・58
を介してタイミングベルト59が正転又は逆転され、タ
イミングベルト59の下側に配設された中底布UWが左
方又は右方に移動される。更に、両揺動アーム49・5
4は、アーム回動用シリンダ146の左方への進出駆動
により図6に実線で示す縫製回動位置と、右方への退入
駆動により2点鎖線で示す退避回動位置とに位置切換え
られる。ここで、両揺動アーム49・54が退避回動位
置且つ左方縫製位置に切換えられ、しかも布受け板32
が上方退避位置且つ左方縫製位置に位置切換えられたと
きに、針板11の上側に甲被布DWが載置可能になって
いる。
【0020】次に、針板11上面に配設され中底布UW
の布送りと甲被布DWの布送りとを夫々独立させて正確
に実行する為の分離板66を駆動する分離板駆動機構6
5について、図4・図8〜図10に基いて説明する。こ
の分離板66は板状で平面視クランク状のものであり、
針板11と布受け板32との間に位置するとともに、そ
の先端部は、下送り歯8と上送り歯7との間に後方屈曲
状に延び、その基端部は一段高く形成され、取付け部材
67の左端部にビス止めされている。一方、図4・図1
0に示すように、前記布受け板取付け板31にL字取付
け部材68が固着され、このL字取付け部材68に分離
板前後駆動シリンダ147が取付けられ、このシリンダ
147のピストンロッド147aの先端に固着されたL
字取付け具69は取付け部材67にビス止めされてい
る。即ち、分離板66は取付け部材67とL字取付け具
69とを介してピストンロッド147aに連結されてい
る。
【0021】従って、分離板66は、分離板前後駆動シ
リンダ147の後方への進出駆動により図8に実線で示
す後方縫製位置と、前方への退入駆動により2点鎖線で
示す前方退避位置とに位置切換えられる。しかも、この
分離板66は、分離板前後駆動シリンダ147及びL字
取付け部材68を介して布受け板取付け板31に取付け
られているので、布受け板32の上昇した退避位置への
移動と同時に上方の退避位置に移動される。
【0022】次に、甲被布DWを左右方向に移動させる
下布移動装置18について、図2・図11〜図13に基
いて説明する。前記ベッド部1内において、左右方向に
延びる下軸(図2参照)13が配設され、この下軸13
の左端部には回転釜75が連結され、この回転釜75内
にボビンケース76が収納されている。また、作業用テ
ーブルTの下側には、この回転釜75を覆うようにオイ
ルパン77が配設されている。このオイルパン77の下
側には、下方に延びる板状の支持枠78が取付けられ、
この支持枠78には、下布移動機構80を上下に駆動す
るシリンダであって、マグネット方式によるロッドレス
タイプの下布駆動用シリンダ148が上端部を右方に傾
けた状態で取付けられている。従って、下布移動機構8
0は、下布駆動用シリンダ148の上方への進出駆動に
より、図11に実線で示す上方縫製位置と、下方への退
入駆動により2点鎖線で示す下方退避位置とに位置切換
えられる。
【0023】次に、この下布駆動用シリンダ148の可
動部148aに連結された下布移動機構80について説
明する。この可動部148aには、甲被布DWを左右方
向に移動する為のステッピングモータからなる下布移動
用モータ142が固着されるとともに、正面視略台形状
の支持プレート81の下端部がビス止めされている。更
に、この支持プレート81の上端部分にはスペーサ82
を介して支持レバー83の下端部が連結され、この支持
レバー83の上端部にはスペーサ84を介して1対の枢
支部材85・86がビス止めされ、更にこれら1対の枢
支部材85・86の上端部には、部分的にテーパを施し
た下布送りローラ87がピン88で回転可能に枢支され
ている。
【0024】そして、この下布送りローラ87と下布移
動用モータ142の駆動軸142aに固着したプーリ8
9との間にタイミングベルト90が張架されている。従
って、下布移動用モータ142の正転駆動又は逆転駆動
により、プーリ89及びタイミングベルト90を介して
下布送りローラ87が正転又は逆転され、タイミングベ
ルト90の上側に配設された甲被布DWが左方又は右方
に移動される。ここで、図13に示すように、下布移動
機構80が上方縫製位置に位置切換えられたときには、
下布送りローラ87は、すべり板12に形成した矩形状
の切欠き11aを介して布受け板32の直ぐ下側に露出
するまで上昇するので、オイルパン77に形成されたボ
ビン取出し口77aはこの下布移動機構80で覆われて
いる。しかし、下布移動機構80が下方退避位置に位置
切換えられたときには、下布送りローラ87はオイルパ
ン77の下側まで下降することになり、この状態のとき
に、操作者はこのボビン取出し口77aを介してボビン
ケース76の取出しが可能になる。
【0025】次に、中底布UWの布端位置を検出する為
の上布端検出機構95について、図8〜図10・図17
・図18に基いて説明する。前記針板11に対応する布
受け板32の上側には、平面視略矩形状のセンサ取付け
ブロック96が配設され、布受け板32にビス止めされ
ている。そして、このセンサ取付けブロック96の左端
部分においては、図17・図18に示すように、中底布
UWをセットする為にその約下半部が切取られたセンサ
収容部96aが形成され、この収容部96a内に、プリ
ズムからなる上布端検出センサ97がその下部をセンサ
収容部96aの下側に臨むように収容されている。即
ち、上布端検出センサ97は、縫針4よりも布送り方向
Qの上流側に設けられている。
【0026】この上布端検出センサ97は、図18に示
すように、頂角を90°とする直角プリズムである第1
プリズム98と第2プリズム99との組合せで構成さ
れ、第1プリズム98の1つの端面と第2プリズム99
の1つの端面とが張り合わされ、第2プリズム99が布
端と直交状に配設されている。そして、第1プリズム9
8の右端面(光線入力面)には、ファイバー径を約0.
5mmとする10本の光ファイバーA1〜A10からなる上
布ファイバー群FAの先端面が1列状に夫々接続されて
いる。更に、光ファイバーA1〜A10の基端部には、ハ
ーフミラーHM1〜HM10を介して、発光ダイオードな
どからなる10個の発光素子OSU1〜OSU10が対応づけて
設けられるとともに、フォトトランジスタなどからなる
10個の受光素子ISU1〜ISU10 が設けられている。
【0027】従って、発光素子OSU1〜OSU10 の各々から
投射されたレーザ光などの検出光の各々は、ハーフミラ
ーHM1 〜HM10を通過してこれら光ファイバーA1〜
A10を経て第1プリズム98に入射されて第2プリズム
99側に直角に全反射され、更に第2プリズム99で下
側に直角に全反射され、第2プリズム99から下側に位
置する中底布UW又は布受け板32に略直交する方向か
ら投射される。そして、中底布UW又は布受け板32で
反射した反射光は、第2プリズム99と第1プリズム9
8とで夫々全反射されて投射の際と同一の光ファイバー
A1〜A10を経てハーフミラーHM1 〜HM10で反射さ
れ、この反射光が受光素子ISU1〜ISU10で夫々受光され
る。即ち、両プリズム98・99を介して10本の光フ
ァイバーA1〜A10の先端側から、中底布UWの布端に
交差するドット列状に検出光を投射し、その反射光から
中底布UWの布端位置を検出可能になっている。ここ
で、受光素子ISU1〜ISU10 で受光される受光量は、中底
布UWで反射したときの受光量より布受け板32で反射
したときの受光量の方が大きくなっている。
【0028】次に、甲被布DWの布端位置を検出する為
の下布端検出機構100について、図4・図7・図14
・図15・図17・図19に基いて説明する。前記上布
移動用モータ141の下側に対応するベースプレート2
5上には、センサ支持板101が固着され、このセンサ
支持板101の左端部の下側には、連結板102が取付
けられている。また、針板11には、平面視略コ字状の
切欠き11bが形成されており、前記連結板102の前
端部分には平面視及び側面視略クランク状のセンサ取付
けブロック103が固着され、このセンサ取付けブロッ
ク103の段落ち部分は切欠き11b内に位置してい
る。
【0029】そして、センサ取付けブロック103の前
端部分の左右方向に長いセンサ収容部103a内に、プ
リズムからなる下布端検出センサ104がその上部をセ
ンサ収容部103aの上側に臨むように収容されてい
る。即ち、下布端検出センサ104は、前記上布端検出
センサ97と略対向し且つ縫針4よりも布送り方向Qの
上流側に設けられている。この下布端検出センサ104
は、図19に示すように、頂角を90°とする直角プリ
ズムである第1プリズム105と第2プリズム106と
の組合せで構成され、第1プリズム105の1つの端面
と第2プリズム106の1つの端面とが張り合わされ、
第2プリズム106が布端と直交状に配列されている。
そして、この第1プリズム105の右端面(光線入力
面)には、ファイバー径を約0.5mmとする10本の光
ファイバーB1〜B10からなる下布ファイバー群FBの
先端面が1列状に夫々接続されている。更に、光ファイ
バーB1〜B10の基端部には、ハーフミラーHM11〜H
M20を介して、発光ダイオードなどからなる10個の発
光素子OSD1〜OSD10 が対応づけて設けられるとともに、
フォトトランジスタなどからなる10個の受光素子ISD1
〜ISD10 が設けられている。
【0030】従って、発光素子OSD1〜OSD10 の各々から
投射されたレーザ光などの検出光の各々は、ハーフミラ
ーHM11〜HM20を通過してこの光ファイバーB1〜B
10を経て第1プリズム105に入射されて第2プリズム
106側に直角に全反射され、更に第2プリズム106
で上側に直角に全反射され、第2プリズム106から上
側に位置する甲被布DW又は布受け板32に略直交する
方向から投射される。そして、甲被布DW又は布受け板
32で反射した反射光は、第2プリズム106と第1プ
リズム105とで夫々全反射されて投射の際と同一の光
ファイバーB1〜B10を経てハーフミラーHM11〜HM
20で反射され、この反射光が受光素子ISD1〜ISD10 で夫
々受光される。即ち、両プリズム105・106を介し
て10本の光ファイバーB1〜B10の先端側から、甲被
布DWの布端に交差するドット列状に検出光を投射し、
その反射光から甲被布DWの布端位置を検出可能になっ
ている。ここで、受光素子ISD1〜ISD10 で受光される受
光量は、甲被布DWで反射したときの受光量より布受け
板32で反射したときの受光量の方が大きくなってい
る。
【0031】ところで、図7・図14・図15に示すよ
うに、針板11に形成された針孔11cの直ぐ右側に
は、中底布UWと甲被布DWとの布端位置を夫々規制す
る為の規制輪110が配設され、この規制輪110は、
前記連結板102に基端部が固着され左方へ延びる保持
部材111の先端部に回転自在に枢着されている。次
に、補助上布移動装置19について、図2・図16に基
いて説明する。前記作業用テーブルTの左端部には、枢
支部材115が立設され、この枢支部材115に回動板
116がボルト117で回動可能に枢支され、更にこの
回動板116の上端部には、ツインロッドタイプの補助
上布支持シリンダ149が右下がりの状態で取付けられ
ている。
【0032】この補助上布支持シリンダ149のピスト
ンロッド149aの先端部には、シリンダ取付け部材1
18が取付けられ、このシリンダ取付け部材118には
補助上布押圧シリンダ150が右方向きに取付けられ、
更にこの補助上布押圧シリンダ150のピストンロッド
150aの先端部には、正面視L字状の補助布受け部材
119が取付けられている。従って、図16に示すよう
に、補助布受け部材119は、補助上布支持シリンダ1
49の右方への進出駆動により図16に実線で示す右方
縫製位置と、補助上布支持シリンダ149の左方への退
入駆動により図16に2点鎖線で示す(図2に実線で示
す)左方退避位置とに位置切換えられる。また、補助布
受け部材119が右方縫製位置に位置切換えられ、しか
も両揺動アーム49・54が退避回動位置に位置切換え
られているときに、補助上布押圧シリンダ150が進出
駆動されたときには、タイミングベルト59とこの補助
布受け部材119の右端部とで上下方向向きに配設され
た中底布UWを補助的に支持可能になっている。ここ
で、枢支部材115にビス止めされたボルト支持部材1
20に螺合されたボルト121は、前記補助上布支持シ
リンダ149の傾きを調節する為のものである。
【0033】次に、縫製装置SMの制御系は、図20の
ブロック図に示すように構成されている。制御装置Cの
入出力インターフェース185には、操作パネル10に
設けられたプログラムスイッチ130、プログラム修正
スイッチ131、縫製準備スイッチ132、縫製開始ス
イッチ133、作動スイッチ134、解除スイッチ13
5、テンキー136、セットスイッチ137、アーム部
3内に設けられたミシン主軸の回転位相を検出して針棒
の移動位置に対応する針位置信号を出力する為の針位置
信号発生器138が夫々接続されている。
【0034】更に、入出力インターフェース185に
は、ミシンモータ140の為の駆動回路170、上布移
動用モータ141の為の駆動回路171、下布移動用モ
ータ142の為の駆動回路172、布受け台切換えシリ
ンダ143を駆動する電磁切換え弁151の為の駆動回
路173、布受け板上下駆動シリンダ144を駆動する
電磁切換え弁152の為の駆動回路174、移動台切換
えシリンダ145を駆動する電磁切換え弁153の為の
駆動回路175、アーム回動用シリンダ146を駆動す
る電磁切換え弁154の為の駆動回路176、分離板前
後駆動シリンダ147を駆動する電磁切換え弁155の
為の駆動回路177、下布駆動用シリンダ148を駆動
する電磁切換え弁156の為の駆動回路178、補助上
布支持シリンダ149を駆動する電磁切換え弁157の
為の駆動回路179、補助上布押圧シリンダ150を駆
動する電磁切換え弁158の為の駆動回路180、押え
足駆動用ソレノイド159の為の駆動回路181、上送
り歯用モータ160の為の駆動回路182、リニアソレ
ノイド161の為の駆動回路183が夫々接続されてい
る。
【0035】制御装置Cは、上布用コントローラ165
と、下布用コントローラ166と、メインCPU187
と、このメインCPU187にデータバスなどのバス1
86を介して接続された入出力インターフェース18
5、ROM188及びRAM189とから構成されてい
る。上布用コントローラ165は、中底布UWの布端位
置検出制御をする為のものであり、入出力インターフェ
ース185に接続されるとともに、中底布UWの布端検
出用の発光素子OSU1〜OSU10 及び受光素子ISU1〜ISU10
が接続されている。また、下布用コントローラ166
は、甲被布DWの布端位置検出制御やノッチの検出制御
をする為のものであり、入出力インターフェース185
に接続されるとともに、甲被布DWの布端検出用の発光
素子OSD1〜OSD10 及び受光素子ISD1〜ISD10 が接続され
ている。ROM188には、各種スイッチ130〜13
7の操作に応じてモータ140〜142や電磁切換え弁
151〜158を夫々駆動する駆動制御プログラム、後
述の本発明特有の布端揃え・いせ込み縫い制御の制御プ
ログラムなどが格納されている。RAM189には、C
PU187で演算した演算結果を一時的に格納するバッ
ファやカウンタやポインタなどの各種メモリが設けられ
ている。
【0036】次に、縫製装置SMの制御装置Cで行なわ
れる布端揃え・いせ込み縫い制御のルーチンについて、
図21〜図26のフローチャートに基いて説明する。
尚、図中符号Si(i=10、11、12・・・・)は
各ステップである。縫製装置SMに電源が投入される
と、この制御が開始され、先ずRAM189の各メモリ
をクリアするとともに、各電磁切換え弁151〜158
を駆動して、各シリンダ143〜150が所定の順序で
夫々退避位置に切換え駆動される。また、押え足駆動用
ソレノイド159が駆動されるので、押え棒と上送り歯
7とが上昇した退避位置に移動されるなど、一連の初期
設定処理が実行される(S10)。即ち、この初期設定
処理の実行の結果、針板11上に甲被布DW及び中底布
UWが載置可能な状態になっている。
【0037】次に、操作パネル10のプログラムスイッ
チ130が操作されたときには(S11・S12:Ye
s)、縫製する中底布UWや甲被布DWに関する縫製用
パラメータ設定処理制御(図22参照)が実行される
(S13)。この制御が開始されると、先ずテンキー1
36を操作して、所望のプログラム番号が入力設定され
(S25)、更に中底布UWに関して、縫製開始位置か
ら縫製終了位置までの縫製区間数Dが入力設定される
(S26)。ここで、縫製区間とは、中底布UWの布端
形状において、曲率半径が同一である縫製範囲を縫製区
間とする。例えば、図27に示すように、中底布UWの
縫製開始位置から縫製終了位置までの布端形状におい
て、曲率半径が同一である縫製範囲を順次縫製区間1、
縫製区間2、縫製区間3、・・・・と設定し、この縫製
区間数Dがテンキー136操作により入力される。
【0038】次に、RAM189に設けた縫製区間カウ
ンタのカウンタ値Dnとして初期値「1」がセットされ
(S27)、この縫製区間Dnについて、縫製する針数
Pnと、そのときの布端位置に対応する上布ファイバー
群FAの基準光ファイバー番号Asとが入力され、セッ
トキー137の操作でこれら針数Pnと基準光ファイバ
ー番号Asとが縫製区間Dnに対応付けてRAM189
のワークメモリに記憶される(S28)。次に、縫製区
間カウント値Dnが1つインクリメントされ(S2
9)、このカウンタ値Dnが縫製区間数D以下のときに
は(S30:No)、S28〜S30が繰り返される。
【0039】そして、このカウンタ値Dnが縫製区間数
Dよりも大きくなったときには(S30:Yes)、甲
被布DWに関して前記中底布UWと同様に、設定された
甲被布DWの縫製区間数Eの各々について、縫製する針
数Pnと、そのときの布端位置に対応する下布ファイバ
ー群FBの基準光ファイバー番号Bsとが夫々入力さ
れ、セットキー137を操作する毎に、これら針数Pn
と基準光ファイバー番号Bsとが縫製区間Enに対応づ
けてRAM189のワークメモリに記憶される(S31
〜S35)。そして、全ての縫製区間Eについて針数P
nと基準光ファイバー番号Bsとが設定されると(S3
5:Yes)、次に、甲被布DWに関して、ノッチ番号
といせ込み区間とが縫製区間Enに対応させて入力され
(S36)、更に中底布UWの送り量に対するいせ込み
比率αがノッチ番号に対応させて入力され(S37)、
この制御を終了して、図21に示す布端揃え・いせ込み
縫い制御のS11にリターンする。
【0040】従って、RAM189のテーブルメモリに
は、例えば、図29に示すように、中底布UWに関し
て、各縫製区間Dnについて、基準布端位置に対応する
基準光ファイバー番号Asと、針数Pnとを対応づけた
上布パラメータテーブルPTUが記憶される。また、図
28に示す甲被布DWに関しても同様に、図30に示す
ように、各縫製区間Enについて、ノッチ番号と、いせ
込み区間と、いせ込み比率αと、基準布端位置に対応す
る基準光ファイバー番号Bsと、針数Pnとを対応づけ
た下布パラメータテーブルPTDが記憶される。尚、図
28に示す甲被布DWにおいては、第1ノッチ縫製区間
〜第3ノッチ縫製区間に亙っていせ込みが実行される。
ここで、いせ込みとは、一方の加工布(甲被布DW)の
布送り量を他方(中底布UW)の送り量より多くするこ
とにより、一方の加工布に細かいギャザーをつけること
であり、このいせ込み縫いにより、これら両加工布を立
体的に縫うことができる。
【0041】次に、プログラム修正スイッチが操作され
たときには(S11:Yes、S12:No、S14:
Yes)、修正するプログラムの番号がテンキー136
を操作して入力され(S15)、そのプログラム番号の
内容について、針数Pnや布端位置に対応する基準光フ
ァイバー番号As・Bsを逐次訂正する修正処理が実行
され(S16)、前記S11に戻る。
【0042】次に、縫製準備スイッチ132が操作され
たときには(S11:Yes、S12・S14:No、
S17:Yes)、縫製準備処理制御(図23参照)が
実行される(S18)。この制御が開始され、先ず作動
スイッチ134が操作されたときに(S40・S41:
Yes)、RAM189に設けられたフラグメモリのフ
ラグデータに基いて、第1作動フラグ1MFがセットさ
れていない場合、つまり各シリンダ143〜150が退
避位置に夫々駆動されている場合には(S42:N
o)、先ず布受け台切換えシリンダ143が進出駆動さ
れ(S43)、更に、移動台切換えシリンダ145が進
出駆動され(S44)、第1作動フラグ1MFがセット
され(S45)、前記S40に戻る。従って、両揺動ア
ーム49・54が退避回動位置に保持された状態で左方
縫製位置に切換えられ、しかも布受け板32が上方退避
位置に保持した状態で左方縫製位置に位置切換えられ
る。このとき、図9に示すように、甲被布DWの布端位
置を規制輪110に左方から当接させるとともに、縫製
開始位置を針落ち位置に合致させて、甲被布DWが針板
11の上側で且つ布受け板32の下側にセットされる。
【0043】次に、作動スイッチ134が再度操作され
たときに(S40・S41:Yes)、第1作動フラグ
1MFがセットされているが(S42:Yes)、第2
作動フラグ2MFがリセットされている場合には(S4
6:No)、先ず布受け板上下駆動シリンダ144が進
出駆動され(S47)、次に、分離板前後駆動シリンダ
147が進出駆動される(S48)。更に、下布駆動用
シリンダ148が進出駆動され(S49)、第2作動フ
ラグ2MFがセットされ(S50)、前記S40に戻
る。従って、布受け板32が左方縫製位置に保持した状
態で下方縫製位置に切換えられ、分離板66が後方縫製
位置に切換えられ、更に下布移動機構80が上方縫製位
置に切換えられて、タイミングベルト90の上端部及び
下布送りローラ87で甲被布DWが布受け板32に押圧
保持される。
【0044】そして、このとき、図9に示すように、中
底布UWの布端を規制輪110に左方から当接させなが
ら、その布端を甲被布DWの布端に合致させ且つその縫
製開始位置を針落ち位置に合致させて布受け板32の上
側にセットされる。その後、作動スイッチ134が再度
操作されたときに(S40・S41:Yes)、第1作
動フラグ1MFと第2作動フラグ2MFとがセットされ
ているが(S42・S46:Yes)、第3作動フラグ
3MFがセットされていない場合には(S55:N
o)、アーム回動用シリンダ146が進出駆動され(S
56)、第3作動フラグ3MFがセットされ(S5
7)、前記S40に戻る。従って、両揺動アーム49・
54が縫製回動位置に切換えられ、タイミングベルト5
9の下端部で中底布UWが布受け板32に押圧保持され
る。
【0045】更に、作動スイッチ134が再度操作され
たときに(S40・S41:Yes)、第1・第2・第
3作動フラグ1MF、2MF、3MFが夫々セットされ
ている場合には(S42・S46・S55:Yes)、
押え足駆動用ソレノイド150の駆動が停止され(S5
8)、押え足6と上送り歯7とが押え位置に位置切換え
られ、この制御を終了して、図21に示す布端揃え・い
せ込み縫い制御のS11にリターンする。しかし、押え
足駆動用ソレノイド150の駆動が停止される前に、解
除スイッチ135が操作されたときに(S40:Ye
s、S41:No、S51:Yes)、第2作動フラグ
2MF又は第3作動フラグ3MFがセットされている場
合には(S52:Yes)、シリンダ143・145以
外の進出駆動されているシリンダ144・146〜14
8の全てが所定の順序で順次退入駆動され(S53)、
両作動フラグ2MF、3MFが夫々リセットされ(S5
4)、前記S40に戻る。その結果、甲被布DWから再
セットが可能になる。
【0046】次に、縫製開始スイッチ133が操作され
たときには(S11:Yes、S12・S14・S1
7:No、S19:Yes)、縫製処理制御(図24参
照)が実行される(S20)。この制御が開始される
と、先ず針数Pをカウントするカウント値pと、ノッチ
数をカウントするノッチカウント値qとが夫々リセット
され(S60)、ミシンモータ140が駆動される(S
61)。従って、上送り歯7と下送り歯8とが予め設定
された布送り量となるように布送り動作が夫々実行され
るので、中底布UWと甲被布DWの布端揃え縫いが開始
される。
【0047】次に、ノッチカウント値qと下布パラメー
タテーブルPTDとに基いて、現在の縫製位置に対応す
るいせ込み比率αが読出され(S62)、このいせ込み
比率αに基いてリニアソレノイド161が駆動される
(S63)。このときの駆動量は、上送り歯用モータ1
60の回転量から求まる上送り量に、いせ込み比率αが
乗算されて下送り量が演算され、その下送り量に対応し
て決定される。その結果、このリニアソレノイド161
に連結された送り制御器の傾きが変更され、この送り制
御器の傾きに応じた送り量で下送り歯8が前後駆動され
る。即ち、甲被布DWの送り量が中底布UWの送り量に
対していせ込み比率αに基いて大きくなる。但し、上送
り歯7は、予め設定された布送り量で布送り動作され
る。次に、針位置信号発生器138からの針位置信号に
基いて、布送り開始タイミングのときには(S64:Y
es)、上布用コントローラ165と下布用コントロー
ラ166とに対して、布端位置・ノッチ検出処理制御の
実行が指令される(S65)。
【0048】次に、針数カウント値pと、上布パラメー
タテーブルPTU及び下布パラメータテーブルPTDと
に基いて、現在の縫製位置つまり現在の縫製区間番号D
n・Enとが夫々求められ(S66)、上布パラメータ
テーブルPTUからこの縫製区間番号Dnに対応する基
準光ファイバー番号Asが読出されるとともに、下布パ
ラメータテーブルPTDからこの縫製区間番号Enに対
応する基準光ファイバー番号Bsが読出され(S6
7)、両コントローラ165・166における布端位置
・ノッチ検出処理が夫々完了するまで待機状態が継続さ
れる(S68:No)。
【0049】ここで、前記布端位置・ノッチ検出処理制
御の実行指令に基いて、上布用コントローラ165で実
行される中底布UWの布端位置・ノッチ検出制御のルー
チンについて、図25のフローチャートに基いて説明す
る。この制御が開始されると、先ず検出サイクルカウン
タのカウント値sと、光ファイバーカウンタのカウント
値fとして初期値「1」が夫々セットされ(S85)、
この光ファイバーカウント値fで指示する上布用発光素
子OSUnが点灯される(S86)。その結果、前述したよ
うに、発光素子OSUnから投射された検出光は、この発光
素子OSUnに対応する光ファイバーAnを経て、第1プリ
ズム98及び第2プリズム99を通過して中底布UW又
は布受け板32で反射され、この反射光は同様の光ファ
イバーAnを経て、ハーフミラーHMnで反射され、発
光素子OSUnに対応する受光素子ISUnで受光される。そし
て、光ファイバーカウント値fで指示する上布用受光素
子ISUnで受光された受光量に基づく受光値r(デジタル
値)が求められる(S87)。
【0050】次に、この受光値rが所定のしきい値Kよ
りも大きいときには(S88:Yes)、この光ファイ
バーAnに対応して中底布UWが存在しないことにな
り、光ファイバーカウント値fをパラメータとするファ
イバーフラグFF〔f〕がセットされる(S89)。一
方、この受光値rがしきい値K以下のときには(S8
8:No)、この光ファイバーAnに対応して中底布U
Wが存在することになり、ファイバーフラグFF〔f〕
がリセットされる(S90)。
【0051】次に、光ファイバーカウント値fで指示す
る上布用発光素子OSUnが消灯され(S91)、カウント
値fが1つインクリメントされ(S92)、このカウン
ト値fが上布ファイバー群FAの光ファイバー数A以下
のときには(S93:No)、S86〜S93が繰り返
される。そして、全ての光ファイバーAnについて、中
底布UWの布端に交差するドット列状の検出光を順次投
射し、それらの受光値rが求められたときには(S9
3:Yes)、光ファイバー数Aに対応するA個のファ
イバーフラグFF〔f〕のフラグデータに基いて、中底
布UWの仮布端位置に対応する光ファイバー番号Axが
求められて記憶される(S94)。
【0052】例えば、図31に示すように、検出サイク
ルカウント値sが「1」のときに、光ファイバーカウン
ト値fの各々について、ファイバーフラグFF〔f〕が
セット又はリセットされているので、これらのフラグデ
ータが「1」から「0」に変化するときの光ファイバー
番号A4が仮布端位置に対応するとしてRAM189の
仮布端位置メモリに記憶される。次に、布送り期間内の
ときには(S95:No)、検出サイクルカウント値s
と光ファイバーカウント値fとが1つ夫々インクリメン
トされ(S96)、S86〜S96が、布送り期間中継
続して繰り返される。そして、布送り終了タイミングの
ときには(S95:Yes)、複数の仮布端位置光ファ
イバー番号Axに基づく布端位置変化パターンテーブル
がRAM189のパターンメモリに作成され、この布端
位置変化パターンを用いてファジィ推論により、ノッチ
Hの有無の判別と布端位置に対応する光ファイバー番号
Amが最終的に決定され(S97)、メインCPU18
7に対して、ノッチHの有無とこの決定した光ファイバ
ー番号Amとを出力する一方、布端位置・ノッチ検出処
理の完了を指令して(S98)、この制御を終了する。
【0053】ここで、ファジィ推論について説明する
と、中底布UWの布端形状が、図35に示すように、送
りピッチtの布送り期間において、滑らかな曲線の場合
には、図32の布端位置変化パターンに示すように、複
数の検出サイクルカウント値s(s=1、2、3・・・
・)の各々に対応する複数の仮布端位置光ファイバー番
号Axが急激に変化することがない。しかし、図36に
示すように、送りピッチtの布送り期間において、布端
部にノッチHを有する場合には、図33の布端位置変化
パターンに示すように、複数の検出サイクルカウント値
sの各々に対応する複数の仮布端位置光ファイバー番号
Axが急激に減少し且つ急激に復帰する。更に、図37
に示すように、送りピッチtの布送り期間において、布
端部にケバIを有する場合には、図34の布端位置変化
パターンに示すように複数の検出サイクルカウント値s
の各々に対応する複数の仮布端位置光ファイバー番号A
xが急激に増加し且つ急激に復帰する。
【0054】従って、前件部を基準光ファイバー番号A
sに対する仮布端位置光ファイバー番号Axのズレ量と
し、後件部を仮布端位置光ファイバー番号Axの変化の
状態とする予め決められた複数のルールの各々に基い
て、そのメンバーシップ関数からソフトマッチングの度
合いを求め、更にこれら複数のソフトマッチングの度合
いを重合させた重心により、布端について、滑らかな曲
線であるか、ノッチHを有するのか、ケバIを有するの
かを最終的に判別するものである。但し、布送り期間中
の布端部にノッチHやケバI有する場合には、これらノ
ッチHやケバIの直前の仮布端位置光ファイバー番号A
xを布端位置に対応する光ファイバー番号Amとする。
【0055】次に、前記布端位置・ノッチ検出処理制御
の実行指令に基いて、下布用コントローラ166で実行
される甲被布DWの布端位置・ノッチ検出制御のルーチ
ンについて、図26のフローチャートに基いて説明する
が、この制御は前記上布用コントローラ165で実行さ
れる制御内容と同様なので、簡単に説明する。先ず検出
サイクルカウント値sと、光ファイバーカウント値fと
して初期値「1」が夫々セットされ(S100)、布送
り期間中において、各検出サイクルカウント値s毎に、
光ファイバーカウント値fで指示される上布用発光素子
OSUnが点灯され、この発光素子OSUnに対応する受光素子
ISUnで反射光が受光され、その受光値rの大小に応じて
ファイバーフラグFF〔f〕がセット又はリセットさ
れ、これら複数のファイバーフラグFF〔f〕のデータ
に基いて仮布端位置光ファイバー番号Bxが求められる
(S101〜S111)。そして、複数の仮布端位置光
ファイバー番号Bxに基いて、前述したファジィ推論に
より、ノッチHの有無の判別と布端位置に対応する光フ
ァイバー番号Bmが最終的に決定され(S112)、メ
インCPU187に対して、ノッチHの有無とこの決定
した光ファイバー番号Bmとを出力する一方、布端位置
・ノッチ検出処理の完了を指令して(S113)、この
制御を終了する。
【0056】次に、前記縫製処理制御において、両コン
トローラ165・166から布端位置・ノッチ検出処理
が完了した指令を受けたときには(S68:Yes)、
先ず中底布UWに関して、基準光ファイバー番号As
と、入力した布端光ファイバー番号Amと、光ファイバ
ーの直径とに基いて、基準光ファイバー番号Asに対す
る布端位置のズレ量が演算されるとともに、そのズレ方
向が求められ(S69)、このズレ量とズレ方向とに基
いて上布移動用モータ141が駆動される(S70)。
その結果、中底布UWの布端形状の曲率半径が変化して
も、縫製区間Dnが変更される毎に、その縫製区間Dn
の基準光ファイバー番号Asに対する布端位置のズレ量
が求められるので、中底布UWに関して、常に所定の縫
い代を確実に保持できる。
【0057】次に、甲被布DWに関して、基準光ファイ
バー番号Bsと、入力した布端光ファイバー番号Bm
と、光ファイバーの直径とに基いて、基準光ファイバー
番号Bsに対する布端位置のズレ量が演算されるととも
に、そのズレ方向が求められ(S71)、このズレ量と
ズレ方向とに基いて下布移動用モータ142が駆動され
る(S72)。その結果、甲被布DWの布端形状の曲率
半径が変化しても、縫製区間Enが変更される毎に、そ
の縫製区間Enの基準光ファイバー番号Bsに対する布
端位置のズレ量が求められるので、甲被布DWに関し
て、常に所定の縫い代を確実に保持できる。
【0058】次に、前記ノッチ検出処理制御においてノ
ッチHが検出されたときには(S73:Yes)、ノッ
チカウント値qと針数カウント値pとが1つ夫々インク
リメントされる(S74・S75)。しかし、ノッチH
が検出されなかったときには(S73:No)、針数カ
ウント値pだけが1つインクリメントされる(S7
5)。そして、針数カウント値pと両パラメータテーブ
ルPTU・PTDとに基いて、縫製処理が終了でないと
きには(S76:No)、S62〜S76が繰り返して
実行され、縫製が終了したときには(S76:Ye
s)、針上位置となるタイミングのときに、ミシンモー
タ140の駆動が停止され(S77)、押え足駆動用ソ
レノイド159が駆動され(S78)、全てのシリンダ
143〜148が所定の順序で順次退入駆動され(S7
9)、この制御を終了して、図21に示す布端揃え・い
せ込み縫い制御のS11にリターンする。その結果、布
受け板32や分離板66や両揺動アーム49・54など
が退避位置に夫々切換えられるので、縫製処理されて一
体化された運動靴USを取り出すことが可能になる。例
えば、図38に示すように、中底布UWと甲被布DWと
の爪先部分を重ね合わせ縫して運動靴USが得られる。
【0059】以上説明したように、中底布UWの各送り
動作期間中に、ドット列状の検出光を用いて中底布UW
の布端位置を複数回検出した複数の仮布端位置光ファイ
バー番号Axに基づく布端位置の変化パターンから、フ
ァジィ推論により布端のノッチHの有無を判別するの
で、布端に形成されたノッチHが小型であっても、ノッ
チHを確実に検出することができる。更に、中底布UW
の布端に交差するドット列状の検出光の反射光で布端位
置を検出するので、布厚や透過性の大小に拘わらず、何
れの中底布UWであっても布端を高精度に検出できる。
また、甲被布DWについても同様の効果を得ることがで
きる。
【0060】ここで、特許請求の範囲に記載した各手段
と、上記実施例中の構成との対応関係について説明する
が、この実施例においては、中底布UWの為のノッチ検
出装置と甲被布DWの為のノッチ検出装置とが設けられ
ており、中底布UW用のノッチ検出装置について説明す
ると、布端検出手段に相当するものは、上布ファイバー
群FA、第1プリズム98、第2プリズム99、上布用
発光素子OSU1〜OSU10、上布用受光素子ISU1〜ISU10 を
備えた上布端検出機構95であり、検出制御手段に相当
するものは、上布用コントローラ165と、そのコント
ローラに格納された中底布布端位置・ノッチ検出処理制
御のS85〜S93である。また、データ記憶手段に相
当するものは、制御装置CのRAM189の仮布端位置
メモリであり、ノッチ判別手段に相当するものは、上布
用コントローラ165と、そのコントローラ165に格
納された中底布UWの布端位置・ノッチ検出制御のS9
7である。
【0061】尚、布端位置変化パターンに基いて、ファ
ジィ推論を用いずに、仮布端位置光ファイバー番号Ax
の変化率とその変化状態により、ノッチHの有無を判別
することも可能である。また、上布ファイバー群FAや
下布ファイバー群FBに設けられる光ファイバーの本数
は10本に限られるものではなく、ファイバー径を変更
して任意の本数で構成してもよい。更に、上布ファイバ
ー群FAや下布ファイバー群FBの先端部を、中底布U
Wの布端や甲被布DWの布端に交差状に設け、プリズム
98・99・105・106を省略してもよい。尚、図
25、図26に示す布端位置制御は、必ずしも各送り動
作期間毎に行わなくてもよい。更に、発光素子OSU1〜OS
U10 及びハーフミラーHM1 〜HM10の代わりに上布フ
ァイバー群FAに共通の発光体を1つ設けて上布端検出
機構を構成してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に係るミ
シン用布端ノッチ検出装置によれば、布端検出手段と、
検出制御手段と、データ記憶手段と、ノッチ判別手段と
を設け、加工布の送り動作期間中に、加工布の布端位置
を複数回検出した複数の布端位置のデータに基づく布端
位置の変化パターンから、布端のノッチの有無を判別す
るので、布端に形成されたノッチが小型であっても、ノ
ッチを確実に検出することができる。更に、線状又はド
ット列状の検出部と加工布の布端との交差位置を加工布
の布端位置として検出するので、加工布の布端形状ある
いは加工布の姿勢の変化に拘りなく、何れの加工布であ
っても布端を高精度に検出できる。
【0063】尚、布端検出手段は、複数本の光ファイバ
ーと、複数の発光素子及び受光素子とを備え、検出制御
手段は、複数組の発光素子と受光素子を所定の順番で1
組ずつ作動させる場合(請求項2)には、布端を光ファ
イバー径の間隔で検出できるので、送り動作期間中の布
端位置を高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】縫製装置の正面図である。
【図3】布端制御装置の平面図である。
【図4】要部を拡大した図3相当図である。
【図5】要部部分縦断正面図である。
【図6】上布移動装置を示す要部部分縦断正面図であ
る。
【図7】下布端検出センサを示す要部部分拡大平面図で
ある。
【図8】上布端検出センサを示す要部部分拡大平面図で
ある。
【図9】中底布と甲被布とを縫製位置にセットした要部
部分拡大平面図である。
【図10】図8のL─L線縦断側面図である。
【図11】下布移動装置を示す部分拡大正面図である。
【図12】下布移動装置の拡大側面図である。
【図13】下布移動装置とオイルパンとの部分拡大斜視
図である。
【図14】図7G─G線縦断正面図である。
【図15】図7J─J線縦断正面図である。
【図16】補助上布移動装置の拡大正面図である。
【図17】布端制御装置の機構図である。
【図18】上布端検出機構の構成図である。
【図19】下布端検出機構の構成図である。
【図20】縫製装置の制御系のブロック図である。
【図21】布端揃え・いせ込み縫い制御のルーチンの概
略フローチャートである。
【図22】縫製用パラメータ設定処理制御のルーチンの
概略フローチャートである。
【図23】縫製準備処理制御のルーチンの概略フローチ
ャートである。
【図24】縫製処理制御のルーチンの概略フローチャー
トである。
【図25】中底布布端位置・ノッチ検出処理制御の概略
フローチャートである。
【図26】甲被布布端位置・ノッチ検出処理制御の概略
フローチャートである。
【図27】中底布の縫製区間を説明する中底布の部分平
面図である。
【図28】甲被布の縫製区間を説明する甲被布の部分平
面図である。
【図29】上布パラメータテーブルのデータ構成を説明
する図表である。
【図30】下布パラメータテーブルのデータ構成を説明
する図表である。
【図31】光ファイバーカウント値におけるファイバー
フラグデータを示す図表である。
【図32】布端が滑らかなときの複数の検出サイクルカ
ウント値における仮布端位置ファイバー番号を示す図表
である。
【図33】布端にノッチを有するときの図23相当図で
ある。
【図34】布端にケバを有するときの図23相当図であ
る。
【図35】滑らかな布端を有する中底布の部分平面図で
ある。
【図36】布端にノッチを有する図35相当図である。
【図37】布端にケバを有する図35相当図である。
【図38】中底布と甲被布との爪先部分を重ね合わせ縫
した運動靴の部分斜視図である。
【符号の説明】
SM 縫製装置 M 工業用本縫いミシン 7 上送り歯 8 下送り歯 15 布端制御装置 17 上布移動装置 18 下布移動装置 95 上布端検出機構 97 上布端検出センサ 100 下布端検出機構 104 下布端検出センサ 165 上布用コントローラ 166 下布用コントローラ 187 CPU 188 ROM 189 RAM C 制御装置 FA 上布ファイバー群 FB 下布ファイバー群 OSU1〜OSU10 上布用発光素子 ISU1〜ISU10 上布用受光素子 OSD1〜OSD10 下布用発光素子 ISD1〜ISD10 下布用受光素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針よりも布送り上流側に配設され、加
    工布の布送り方向に交差する線状又はドット列状の検出
    部を有し、その検出部と加工布の布端との交差位置を布
    端位置として検出する布端検出手段と、 前記加工布を送る送り動作期間中に、前記布端検出手段
    に布端検出を繰り返し実行させる検出制御手段と、 前記布端検出手段と検出制御手段によって検出された布
    端位置のデータを記憶するデータ記憶手段と、 前記データ記憶手段に記憶された布端位置のデータに基
    いて布端位置の変化パターンを求め、その布端位置の変
    化パターンから布端のノッチの有無を判別するノッチ判
    別手段と、 を備えたことを特徴とするミシン用布端ノッチ検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記布端検出手段は、前記検出部として
    の1列状に配設された複数本の光ファイバーと、前記複
    数本の光ファイバーの基端部に検出光を夫々投射する複
    数の発光素子と、前記複数本の光ファイバーの基端部に
    戻ってきた反射光を夫々受光する複数の受光素子とを備
    え、 前記検出制御手段は、前記ドット列の一端側から順次検
    出する為に、複数組の発光素子及び受光素子を、所定の
    順番で1組ずつ作動させるように構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載のミシン用布端ノッチ検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013085595A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Juki Corp 布端位置検出装置及びミシン
CN110578209A (zh) * 2018-06-11 2019-12-17 杰克缝纫机股份有限公司 缝纫过程中布边控制方法

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CN110578209B (zh) * 2018-06-11 2021-06-04 杰克缝纫机股份有限公司 缝纫过程中布边控制方法

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