JPH06109113A - 無段変速機の変速比制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速比制御装置

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JPH06109113A
JPH06109113A JP4259435A JP25943592A JPH06109113A JP H06109113 A JPH06109113 A JP H06109113A JP 4259435 A JP4259435 A JP 4259435A JP 25943592 A JP25943592 A JP 25943592A JP H06109113 A JPH06109113 A JP H06109113A
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JP
Japan
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control target
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transient
variable transmission
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Application number
JP4259435A
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English (en)
Inventor
Shuichi Kawamura
修一 川村
Yuji Mori
祐司 森
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加速感を十分に高めることができ、かつ加速
初期における変速応答性を高めることができる無段変速
機の変速比制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 通常時には、コントロールユニットCUによ
って、プライマリプーリ31の定常目標回転数が演算さ
れ、この定常目標回転数に追従するように、プライマリ
回転数がフィードバック制御される。他方、過渡時(加
速時及び減速時)には、コントロールユニットCUによ
って、スロットル開度とその変化率とに基づいて、制御
系の応答遅れ時間だけ後のスロットル開度が予測され、
このスロットル開度予測値に基づいて、なまし処理によ
りプライマリプーリ31の過渡目標回転数が演算され
る。そして、この過渡目標回転数に従ってプライマリ回
転数がフィードフォワード制御され、過渡時における変
速応答性が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無段変速機の変速比制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車には、運転状態に応じて
エンジンの出力トルクを変速する変速機が設けられる
が、かかる変速機としては従来より変速比を段階的に切
り替える多段式変速機(例えば、前進4段・後進1段)が
多用されている。しかしながら、多段式変速機では、予
め設定された数種の変速比以外の変速比を設定すること
ができないので、自動車の運転状態に最も適した変速比
を得ることができないといった問題があり、さらに変速
段の切り替え時に変速ショックが生じるといった問題が
ある。
【0003】そこで、近年、変速比を所定の範囲内で任
意の値に設定することができる無段変速機が提案され、
具体的には、例えばベルト式無段変速機(以下、これを
CVTという)が提案されている。かかるCVTにおい
ては、普通、夫々プーリ径を変化させることができるプ
ライマリプーリ(駆動プーリ)及びセカンダリプーリ(従
動プーリ)と、両プーリに巻きかけられるベルトとが設
けられ、例えば油圧ピストンを用いるなどして両プーリ
のプーリ径を変えることによって任意の値の変速比を設
定することができるようになっている。
【0004】そして、かかるCVTにおいて、変速比
は、基本的には車速とスロットル開度(エンジン負荷)と
に応じて制御されるようになっている。具体的には、例
えば、セカンダリプーリ回転数(車速に対応する)とスロ
ットル開度とに基づいて、かかる運転状態に最も適した
変速比あるいは間接的に変速比をあらわす物理量例えば
プライマリプーリ回転数を演算してこれを制御目標値と
し、実際の変速比ないしは上記物理量を制御目標値に追
従するようにフィードバック制御するなどといった変速
比制御が行なわれるようになっている。
【0005】ところで、例えばプライマリプーリ回転数
を制御対象として上記のような変速比制御を行なうよう
にしたCVTにおいて、急加速時にはスロットル開度が
短時間内に略ステップ状に急上昇し、これに伴ってプラ
イマリプーリ回転数目標値(制御目標値)も略ステップ状
に急上昇する。この場合、プライマリプーリ回転数目標
値と実際のプライマリプーリ回転数との間には大きな偏
差が生じるので、該偏差をなくすためにプライマリプー
リ回転数が急速に高められることになる。しかしなが
ら、このようにプライマリプーリ回転数を急上昇させる
とプライマリプーリ回転数が目標値を大きく超えるとい
った現象いわゆるオーバーシュートが生じるといった問
題がある。また、この場合、プライマリプーリ回転数の
急上昇に伴ってエンジン回転数が急上昇することになる
が、エンジンがかなりの回転慣性をもっているので、か
かる回転慣性のためにエンジントルクのかなりの部分が
エンジン回転数を高めるのに消費されてしまい、このた
め自動車の走行駆動力の増加がにぶくなり、良好な加速
性ないし加速感が得られないといった問題がある。
【0006】そこで、所定の加速時には、通常時の制御
目標値(例えば、プライマリプーリ回転数目標値)よりは
変化量の少ない過渡制御目標値を設定し、加速時におけ
る制御量の急上昇を抑制してオーバーシュートの発生を
防止するとともに、エンジン回転数の急上昇を抑制して
エンジン回転数の上昇に消費されるエンジントルク割合
を低減し、自動車の加速性ないし加速感を高めるように
したCVTが提案されている(例えば、特公平3−27
791号公報参照)。かかる従来のCVTにおいては、
普通、過渡制御目標値は例えば通常時用の制御目標値に
なまし処理を施すなどして設定され、かかる過渡制御目
標値が所定のノイズしきい値に達した時点から変速動作
が開始されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに通常時用の制御目標値になまし処理を施すことによ
って過渡制御目標値を設定するようにした従来のCVT
では、加速初期において、スロットル開度の上昇開始に
対して、過渡目標値の立ち上がりの開始が遅れてしまう
ので加速初期の変速応答性が悪くなるといった問題があ
る。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、通常時には普通の制御目標
値を設定する一方、所定の加速時には過渡制御目標値を
設定して加速感を十分に高めることができ、かつ加速初
期における変速応答性を高めることができる無段変速機
の変速比制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、図1に示すように、第1の発明は、変速特性を示す
所定の物理量の制御目標値をエンジン負荷に基づいて設
定する制御目標値設定手段Aと、該制御目標値に追従す
るように上記物理量を制御する変速制御手段Bと、エン
ジンが所定の加速状態にあるか否かを検出する加速状態
検出手段Cと、該加速状態検出手段Cによってエンジン
が上記所定の加速状態にあることが検出されたときに
は、上記制御目標値設定手段Aによって設定される制御
目標値よりも変化量が小さい過渡制御目標値を設定する
過渡制御目標値設定手段Dとが設けられた無段変速機E
の変速比制御装置において、エンジン負荷の変化率に基
づいて所定時間だけ後のエンジン負荷予測値を演算する
エンジン負荷予測手段Fが設けられ、上記過渡制御目標
値設定手段Dが、エンジン負荷予測手段Fによって演算
されたエンジン負荷予測値に基づいて過渡制御目標値を
設定するようになっていることを特徴とする無段変速機
の変速比制御装置を提供する。
【0010】第2の発明は、第1の発明にかかる無段変
速機Eの変速比制御装置において、エンジン負荷予測手
段Fが、過渡制御目標値設定手段Dの応答遅れに対応す
る時間だけ後のエンジン負荷予測値を演算するようにな
っていることを特徴とする無段変速機の変速比制御装置
を提供する。
【0011】第3の発明は、第1または第2の発明にか
かる無段変速機Eの変速比制御装置において、過渡制御
目標値設定手段Dが、加速開始後所定期間内でのみエン
ジン負荷予測値に基づいて過渡制御目標値を設定するよ
うになっていることを特徴とする無段変速機の変速比制
御装置を提供する。
【0012】第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれ
か1つにかかる無段変速機Eの変速比制御装置におい
て、過渡制御目標値設定手段Dが、過渡制御目標値と制
御目標値設定手段Aによって設定された制御目標値との
間の偏差に基づいて、次の過渡制御目標値を設定するよ
うになっていることを特徴とする無段変速機の変速比制
御装置を提供する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図2に示すように、自動車用のパワートレインPTは、
第1〜第4気筒#1〜#4を備えた4気筒エンジンCE
と、油圧作動式の変速装置CTとで構成されている。こ
こで、エンジンCEはエンジントルクをクランク軸1
(エンジン出力軸)を介して変速装置CT側に出力するよ
うになっている。また、変速装置CTは、エンジン出力
軸1と一体回転する変速機入力軸2のトルクを、運転状
態に応じて変速するとともにリバースレンジがセレクト
されているときには回転方向を逆転させて変速機出力軸
3に出力するようになっている。なお、変速機出力軸3
のトルクは、この後減速歯車機構4とディファレンシャ
ル装置5とを介して駆動輪(図示せず)に伝達される。
【0014】変速装置CTには、変速機入力軸2のトル
クを作動油を介して変速してタービンシャフト6に出力
するトルクコンバータ7と、リバースレンジがセレクト
されているときにはタービンシャフト6の回転を逆転さ
せて中間シャフト8に伝達する前後進切替機構9と、中
間シャフト8のトルクを無段変速して変速機出力軸3に
出力するベルト式の無段変速機10(以下、これをCV
T10という)とが設けられている。
【0015】トルクコンバータ7は、ポンプカバー11
を介して変速機入力軸2に連結されたポンプ12と、連
結部材13を介してタービンシャフト6に連結されポン
プ12から吐出される作動油によって回転駆動されるタ
ービン14と、タービン14からポンプ12に還流する
作動油をポンプ12の回転を助勢する方向に整流するス
テータ15とで構成され、ポンプ12とタービン14の
速度比(タービン回転数/ポンプ回転数)に対応する変速
比で、変速機入力軸2のトルクを変速するようになって
いる。ここで、ステータ15はワンウェイクラッチ16
を介して変速機ケース25(固定部)に固定されている。
【0016】また、トルクコンバータ7には、燃費性能
を高めるために所定の運転領域で変速機入力軸2とター
ビンシャフト6とを直結(ロックアップ)させるロックア
ップクラッチ17が設けられている。このロックアップ
クラッチ17は、後で説明する油圧機構FSからリヤ油
室17rに油圧がかけられたときにはロックアップ(オ
ン)される一方、フロント油室17fに油圧がかけられた
ときにはロックアップが解除(オフ)されるようになって
いる。なお、トルクコンバータ7のやや後方(図2では
左側)には、連結軸18を介してポンプ12(ポンプシェ
ル49)によって回転駆動されるオイルポンプ19が配
設されている。
【0017】前後進切替機構9はプラネタリギヤシステ
ムであって、この前後進切替機構9には、トルク入力部
材20を介してタービンシャフト6に連結されたリング
ギヤ21と、中間シャフト8に連結されたサンギヤ22
と、リングギヤ21及びサンギヤ22と噛み合う複数の
ピニオンギヤ23と、これらのピニオンギヤ23を回転
(自転)可能に支持するキャリア24とが設けられてい
る。そして、トルク入力部材20とキャリア24との間
にはフォワードクラッチ26が設けられ、またキャリア
24と変速機ケース25との間にはリバースブレーキ2
7が設けられている。ここで、フォワードクラッチ26
とリバースブレーキ27とは、夫々、後で説明する油圧
機構FSから油圧が供給されたときにオン(締結)され、
油圧がリリースされたときにオフ(解放)されるようにな
っている。
【0018】かかる前後進切替機構9において、フォワ
ードクラッチ26とリバースブレーキ27とがともにオ
フされているときにはニュートラル状態となり、タービ
ンシャフト6から中間シャフト8へはトルクが伝達され
ない。フォワードクラッチ26のみがオンされていると
きには、リングギヤ21とキャリア24とが互いに差動
することができなくなるので、前後進切替機構9は直結
状態となり、中間シャフト8はタービンシャフト6と同
一方向に一体回転し、駆動輪が前進方向に駆動される。
【0019】リバースブレーキ27のみがオンされたと
きには、キャリア24が変速機ケース25に固定される
ので、リングギヤ21とピニオンギヤ23とサンギヤ2
2とが、この順に噛み合う固定的なギヤ列として機能す
る。このときサンギヤ22はリングギヤ21とは逆方向
に回転するので、中間シャフト8はタービンシャフト6
とは逆方向に回転し、駆動輪が後退方向に駆動される。
この場合、リングギヤ21の歯数とサンギヤ22の歯数
によって決定される変速比で変速されることになる。な
お、フォワードクラッチ26とリバースブレーキ27と
がともにオンされる場合はない。
【0020】CVT10には、中間シャフト8と一体回
転するプライマリプーリ31(駆動プーリ)と、変速機出
力軸3と一体回転するセカンダリプーリ32(従動プー
リ)と、プライマリプーリ31とセカンダリプーリ32
との間でのトルク伝達を行うVベルト33とが設けられ
ている。なお、以下では便宜上、中間シャフト8の軸線
方向にみてエンジン側(図2では右側)を「前」または「フ
ロント」といい、これと反対側を「後」または「リヤ」とい
うことにする。
【0021】プライマリプーリ31は、中間シャフト8
に固定された第1固定円錐板34と、この第1固定円錐
板34の後側でこれと対向するように配置され前後方向
に移動できるようになった第1可動円錐板35とで構成
されている。そして、第1可動円錐板35の前後方向の
位置を制御するプライマリ油室36が設けられている。
ここで、プライマリ油室36に油圧がかけられるとプラ
イマリ油室36内に作動油が供給され、第1可動円錐板
35が前側に移動してVベルト33の保持位置が外周側
に変化し、プライマリプーリ31の有効プーリ径が大き
くなる。逆に、該油圧をリリースすると、プライマリ油
室36内の作動油がドレンされてプライマリプーリ31
の有効プーリ径が小さくなる。つまり、プライマリ油室
36への油圧ないし作動油の給排によってプライマリプ
ーリ31の有効プーリ径を自在に変化させることができ
るわけである。
【0022】セカンダリプーリ32も、基本的にはプラ
イマリプーリ31と同様の構成であって、変速機出力軸
3に固定された第2固定円錐板37と、この第2固定円
錐板37の前側でこれと対向するように配置された第2
可動円錐板38とで構成されている。そして、第2可動
円錐板38の前後方向の位置を制御するために、セカン
ダリ油室39が設けられている。
【0023】かかるCVT10においては、油圧機構F
Sからプライマリ油室36に、設定すべき変速比に対応
する油圧(以下、これをプライマリ油圧という)がかけら
れる。他方、セカンダリ油室39には、基本的には、V
ベルト33の張力を適度に保持しうるだけの油圧、すな
わちベルトスリップを起こさずに駆動力を伝達すること
ができる最小限の油圧(以下、これをセカンダリ油圧と
いう)がかけられる。つまり、CVT10においては、
プライマリ油圧によって変速比が決定され、セカンダリ
油圧によってベルト張力が決定されるようになってい
る。なお、後で説明するように、セカンダリ油室39に
は油圧機構FSのライン圧が導入されるようになってい
るので、セカンダリ油圧は実質的にライン圧と同義であ
る。
【0024】具体的には、プライマリ油圧が上昇すると
これに伴ってプライマリプーリ31の有効プーリ径が大
きくなる。このため、Vベルト33の張力が高まろうと
するが、この張力を上昇させないようにセカンダリ油圧
(ライン圧)が調節され、セカンダリプーリ32の有効プ
ーリ径が小さくなる。このようにプライマリプーリ31
の有効プーリ径が大きくなる一方、セカンダリプーリ3
2の有効プーリ径が小さくなるので、CVT10の変速
比がで増速側(OD側)に変化する。他方、プライマリ油
圧が低下すると、上記の場合とは逆にCVT10の変速
比が減速側(LOW側)に変化する。
【0025】そして、変速装置CTに対して油圧機構F
Sが設けられ、この油圧機構FSはコントロールユニッ
トCUからの信号に従って、運転状態に応じて、ロック
アップクラッチ17のフロント油室17f及びリヤ油室
17r、前後進切替機構9のフォワードクラッチ26及
びリバースブレーキ27、CVT10のプライマリ油室
36及びセカンダリ油室39等への作動油ないし制御油
圧の給排を行ない、所定の変速動作を行なわせるように
なっている。ここで、油圧機構FSのライン圧(セカン
ダリ圧)も、コントロールユニットCUによって制御さ
れるようになっている。
【0026】以下、油圧機構FSを説明する。図3に示
すように、油圧機構FSへは、オイルポンプ19から作
動油(元圧)が供給されるようになっている。そして、油
圧機構FSには、ライン圧調整バルブ41、減圧バルブ
42、変速比制御バルブ43、変速比固定バルブ44、
油圧修正バルブ45、クラッチバルブ46、マニュアル
バルブ47、リリーフバルブ48、ロックアップバルブ
49等が設けられている。ここで、変速比制御バルブ4
3は第1デューティソレノイド51によって制御され、
変速比固定バルブ44は第1オンオフソレノイド52に
よって制御され、油圧修正バルブ45は第2デューティ
ソレノイド53によって制御され、クラッチバルブ46
はクラッチデューティソレノイド54によって制御さ
れ、ロックアップバルブ49は第2オンオフソレノイド
55によって制御されるようになっている。
【0027】かかる油圧機構FSにおいて、オイルポン
プ19から吐出された作動油は、まずライン圧調整バル
ブ41によって所定のライン圧に調整され、ラインL1
(油圧通路)を通してセカンダリ油室39に供給されると
ともに、ラインL2を通してクラッチバルブ46に供給
される。クラッチバルブ46は、ラインL2内の油圧を
クラッチデューティソレノイド54によって所定の圧力
に調整した上で、この調整された油圧をラインL3を通
して介してマニュアルバルブ47とロックアップバルブ
49とに供給するようになっている。減圧バルブ42
は、セカンダリ油室39に供給されるライン圧を減圧し
て、油圧修正バルブ45、変速比制御バルブ43、変速
比固定バルブ44及びクラッチバルブ46のパイロット
圧を形成するようになっている。
【0028】ライン圧を制御するためのパイロット圧
は、第2デューティソレノイド53のデューティ比を制
御することにより調整される。すなわち、第2デューテ
ィソレノイド53によって制御された油圧が油圧修正バ
ルブ45のパイロット室に導入され、この油圧に応じて
油圧修正バルブ45が開閉され、この開閉状態に応じて
形成されたラインL4内の油圧がライン圧調整バルブ4
1のパイロット圧として導入されて、所望のライン圧が
得られるようになっている。なお、油圧修正バルブ45
を設けず、ライン圧調整バルブ41を直接デューティソ
レノイド等により制御するようにしてもよい。
【0029】変速比制御バルブ43は、第1デューティ
ソレノイド51によって制御され、変速比制御バルブ4
3によって形成されたラインL6内の油圧は、変速比固
定バルブ44を介してプライマリ油室36に供給される
ようになっている。変速比固定バルブ44は第1オンオ
フソレノイド52によって制御され、第1オンオフソレ
ノイド52がオン状態にあるときには、プライマリ油室
36に接続されたラインL7がラインL6と連通する一
方、オフ状態にあるときには上記連通が遮断されるよう
になっている。換言すれば、第1ソレノイド52をオフ
にすることによって、プライマリ油室36にかかる油圧
を変速比制御バルブ43の動作の如何にかかわらず現在
の値に固定し、これによって変速比を固定するようにな
っている。
【0030】変速比制御バルブ43は、第1デューティ
ソレノイド51によって制御され、この第1デューティ
ソレノイド51がオン状態にあるときには、プライマリ
油室36内の油圧が、順にラインL7とラインL6とラ
インL8とリリーフボール58とを通してドレンされ、
プライマリ油室36には油圧がかからない。他方、第1
デューティソレノイド51がオフ状態にあるときには、
ラインL8(ドレン路)が閉止される一方、第1デューテ
ィソレノイド51のデューティ比に応じた開口率で変速
比制御バルブ43が開かれ、ライン圧がオリフィス59
とラインL6とを介してプライマリ油室36に導入され
る。なお、オリフィス59が設けられているので、プラ
イマリ油室36内の油室が急上昇することはない。
【0031】クラッチバルブ46の制御はクラッチデュ
ーティソレノイド54によって行なわれ、クラッチデュ
ーティソレノイド54によって調整されたライン圧は、
ラインL3を介して、マニュアルバルブ47とロックア
ップ制御バルブ49とに供給される。この調整されたラ
イン圧は、前進状態では、ラインL3とマニュアルバル
ブ47とラインL10とを介してフォワードクラッチ2
6に供給される一方、リバースブレーキ27内の油圧が
ラインL12を介して開放される。他方、後進状態で
は、ロックアップバルブ49が非ロックアップ状態にあ
る場合に限り、上記ライン圧がラインL3とラインL1
3とラインL12とを介してリバースブレーキ27に供
給される。
【0032】ロックアップバルブ49は第2オンオフソ
レノイド55によって制御され、ロックアップ時には、
フロント油圧17fに接続されたラインL16がリリー
フラインL15を介してリリーフバルブ48と連通す
る。他方、ロックアップ解除時には、リヤ油室17rに
接続されたラインL17がリリーフラインL15を介し
てリリーフバルブ48と連通する。
【0033】次に、変速装置CTの制御機構を説明す
る。図4に示すように、変速装置CTの制御機構には、
マイクロコンピュータからなるコントロールユニットC
Uが設けられている。そして、このコントロールユニッ
トCUには、シフト位置センサ62によって検出される
シフト位置信号(P,R,N,D,2,1)、プライマリ回転数
センサ63によって検出されるプライマリプーリ31の
回転数(以下、これをプライマリ回転数という)、セカン
ダリ回転数センサ64によって検出されるセカンダリプ
ーリ32の回転数(以下、これをセカンダリ回転数とい
う)、スロットル開度センサ65によって検出されるス
ロットル開度、エンジン回転数センサ66によって検出
されるエンジン回転数、タービン回転数センサ67によ
って検出されるタービン回転数、油温センサ68によっ
て検出される油温、油圧センサ69によって検出される
油圧等が制御情報として入力されるようになっている。
【0034】コントロールユニットCUは、特許請求の
範囲に記載された制御目標値設定手段、変速制御手段、
加速状態検出手段、過渡制御目標値設定手段及びエンジ
ン負荷予測手段を含む、変速装置CTの総合的な制御装
置であって、上記の各種制御情報に基づいて各ソレノイ
ド51〜55等に対して所定の制御信号を出力し、所定
の制御を行うようになっているが、以下では本願の要旨
にかかわる変速制御についてのみ説明する。
【0035】以下、図5及び図6に示すフローチャート
に従って、適宜図2〜図4を参照しつつ、コントロール
ユニットCUによる変速制御の制御方法を説明する。ま
ず、図5に示すメインルーチンについて説明する。な
お、このメインルーチンは、所定時間毎に(例えば、2
0ms毎に)繰り返して実行される。制御が開始される
と、ステップ#1で、シフト位置Range(セレクトレン
ジ)、スロットル開度TVO、プライマリ回転数Np、セ
カンダリ回転数Ns、エンジン回転数Ne、タービン回転
数Nt、油温THO、油圧Poil等の各種信号が制御情報
として読み込まれる。次に、ステップ#2で、プライマ
リプーリ31の定常目標回転数Nps(i)及び過渡目標回
転数Npt(i)が演算されるが、これらの演算は、後で説
明するように、図6にフローチャート示す目標回転数演
算サブルーチンで行なわれるようになっている。
【0036】続いて、ステップ#3で、実際のプライマ
リ回転数Npの定常目標回転数Nps(i)に対する偏差の絶
対値│Nps(i)−Np│が所定値C1以上であるか否かが
比較・判定される。ここで、C1は、これよりも上記偏
差の絶対値│Nps(i)−Np│が小さい場合にはCVT1
0がほぼ定常状態にあるとみて差し支えがないような境
界値に設定されている。
【0037】そして、ステップ#3で│Nps(i)−Np│
<C1であると判定された場合は(No)、プライマリ回
転数Npはほぼ定常目標回転数Nps(i)に一致しており、
したがってCVT10はほぼ定常状態にあると考えられ
るので、ステップ#9,#10でプライマリ回転数Npの
F/B制御(フィードバック制御)が行なわれる。すなわ
ち、ステップ#9で目標デューティ圧Pdが演算され、
続いてステップ#10でかかる目標デューティ圧Pdに
対応するデューティ比Dが、所定のマップあるいはテー
ブルを用いて、油温THO、油圧Poil等に応じて演算
され、このデューティ比Dが第1デューティソレノイド
51に印加される。かかるF/B制御自体は一般に知ら
れており、また本願の要旨でもないので、その詳しい説
明は省略するが、ステップ#9で回転数偏差dnが次の式
1により演算され、かかる回転数偏差dnに基づいて普通
のPID動作により目標デューティ圧Pdが演算される
ようになっている。なお、ステップ#10が実行された
後はステップ#1に復帰する。
【数1】 dn=Npt(i)−Np……………………………………………………式1
【0038】他方、ステップ#3で、│Nps(i)−Np│
≧C1であると判定された場合は(Yes)、CVT10が
過渡状態(加速状態または減速状態)にあると考えられる
ので、基本的にはF/F制御(フィードフォワード制御)
が行なわれる。具体的には、まずステップ#4でプライ
マリ回転数Npの過渡目標回転数Npt(i)に対する偏差の
絶対値│Npt(i)−Np│が所定値C2以上であるか否か
が比較・判定される。ここで、C2は、正常な状態(制
御系がフェイルしていない状態)においては、上記偏差
の絶対値│Npt(i)−Np│がこれ以上にはなり得ないよ
うな境界値に設定されている。ステップ#4で、│Npt
(i)−Np│≧C2であると判定された場合は(Yes)、制
御系にフェイルが発生しているものと考えられるので、
ステップ#5,#6,#7のフェイル時対処用のルーチン
が実行される。制御系がフェイルした場合にF/F制御
を行なうと、例えば図10に示すように、プライマリ回
転数Npの過渡目標回転数Nptに対する偏差が時間の経
過に伴って増加してしまう。そこで、本実施例では、こ
の偏差が前記の所定値C2以上となったときには、この
時点から所定時間C3経過後に、制御を強制的にF/F
制御からF/B制御に切り替えるようにしている。
【0039】具体的には、ステップ#5で、プライマリ
回転数Npの前回の過渡目標回転数Npt(i−1)に対する
偏差の絶対値│Npt(i−1)−Np│が前記の所定値C2
未満であるか否かが比較・判定され、│Npt(i−1)−
Np│<C2であると判定された場合は(Yes)、今回で
初めて該偏差の絶対値がC2以上となったことになるの
で、ステップ#6でタイマTMに初期値C3がセットさ
れる。他方、│Npt(i−1)−Np│≧C2であると判定
された場合は(No)、前回以前にすでに該偏差の絶対値
がC2以上となっているので、タイマTMはすでにカウ
ントを開始していることになる。そこで、ステップ#7
で、タイマTMがまだカウントアップしていないか否
か、すなわちTM>0であるか否かが比較・判定され
る。ここで、TM≦0であると判定された場合は(N
o)、タイマTMがすでにカウントアップしているので、
ステップ#9,#10が実行され、制御が強制的にF/
F制御からF/B制御に切り替えられる。
【0040】他方、ステップ#4で、│Npt(i)−Np│
<C2であると判定された場合は(No)、制御系にフェ
イルは発生していないので、ステップ#8,#10でプ
ライマリ回転数NpのF/F制御が行なわれる。すなわ
ち、ステップ#8で目標デューティ圧Pdが演算され、
続いてステップ#10でかかる目標デューティ圧Pdに
対応するデューティ比Dが演算され、このデューティ比
Dが第1デューティソレノイド51に印加される。かか
るF/F制御自体は一般に知られており、また本願の要
旨でもないのでその詳しい説明は省略するが、ステップ
#8では、目標変速速度Rvが次の式2により演算さ
れ、続いて目標デューティ圧Pdが式3により演算され
るようになっている。
【数2】 Rv=Npt(i)/Ns−Npt(i−1)/Ns………………………………式2
【数3】 Pd=Gd(Rv,Ps)+Pmd………………………………………………式3 なお、式3において、Gd(Rv,Ps)は目標変速速度Rv
及びライン圧Psをパラメータとする所定の関数Gd(R
v、Ps)であり、Pmdは学習制御によって更新されつつ
記憶されている中立位置デューティ圧である。
【0041】以下、ステップ#2で呼び出される目標回
転数演算サブルーチンを、図6に示すフローチャートに
従って説明する。この目標回転数演算サブルーチンは定
常目標回転数Nps(i)及び過渡目標回転数Npt(i)を演算
するサブルーチンであって、該サブルーチンが呼び出さ
れると、まずステップ#11で、現時点におけるスロッ
トル開度TVOすなわちエンジン負荷と、該スロットル
開度TVO(エンジン負荷)の時間に対する変化率dTV
O/dtすなわちスロットル開度TVOの微分値(差分値)
とに基づいて所定時間Tdだけ後のスロットル開度予測
値TVO'(エンジン負荷予測値)が演算される。
【0042】ここで、所定時間Tdは、過渡目標回転数
Npt(i)を設定することによって生じる応答遅れ時間(油
圧応答遅れ時間)に一致するように設定される(図14参
照)。すなわち、後で説明するように過渡目標回転数Np
t(i)は、定常目標回転数Nps(i)になまし処理を施すこ
とによって演算されるようになっている。このため、従
来の制御方法では、例えば図14に示すように、スロッ
トル開度の変化に対して過渡目標回転数Npt(i)の立ち
上がりが遅れてしまい変速における初期応答性が悪くな
る。そこで、本実施例では、かかるなまし処理に起因す
る応答遅れ時間だけ後のスロットル開度を予測し、かか
るスロットル開度予測値TVO'に基づいて定常目標回
転数Nps(i)を演算し、上記応答遅れを補償し、変速に
おける初期応答性を高めるようにしている。なお、かか
る応答性の低下は、加速初期あるいは減速初期でとくに
問題となるので、スロットル開度予測値TVO'を用い
るのを加速開始後あるいは減速開始後の所定期間内(例
えば、1秒以内)に限定するようにしてもよい。
【0043】次に、ステップ#12で、定常目標回転数
Nps(i)が、シフト位置センサ62によって検出される
シフト位置信号Rangeと、ステップ#11で演算された
スロットル開度予測値TVO'と、セカンダリ回転数セ
ンサ64によって検出されるセカンダリ回転数Nsとに
基づいて、例えば図9に示すようなマップから読み出さ
れる。続いて、ステップ#13で、変速比偏差△が、今
回のNps(i)と前回のNpt(i−1)の差の絶対値│Nps
(i)−Npt(i−1)│をセカンダリ回転数Nsで割算する
ことにより演算される。つまり、変速比偏差△は、定常
目標変速比と前回の過渡目標変速比の差の絶対値の形で
求められることになるが、このような変速比偏差△を用
いることにより、エンジン回転数や車速の影響を排除す
ることが可能となり、制御演算が簡単化される。
【0044】この後、ステップ#14で、プライマリプ
ーリ31の今回の過渡目標回転数Npt(i)が演算され
る。ここで、過渡目標回転数Npt(i)は、加速時(ダウン
シフト時)には次の式4により演算され、減速時(アップ
シフト時)には式5により演算される。
【数4】 Npt(i)=min[Npt(i−1)+Ns・FA(△),Nps(i)]……………式4
【数5】 Npt(i)=max[Npt(i−1)−Ns・FA(△),Nps(i)]……………式5 なお、式4,式5において、min[α,β]は、αとβのう
ちの小さい方を意味し、max[α,β]はαとβのうちの大
きい方を意味するものとする。なお、式4及び式5にお
いて、Nps(i)は誤制御対策あるいはハンチング防止策
として導入したものに過ぎず、通常は、加速時において
はNpt(i)=Npt(i−1)+Ns・FA(△)となり、減速
時においてはNpt(i)=Npt(i−1)−Ns・FA(△)と
なる。
【0045】式4または式5において、加速時または減
速時におけるFA(△)は変速比偏差△をパラメータとす
る関数であって、夫々、例えば図11または図12のよ
うに設定されている。したがって、今回の過渡目標回転
数Npt(i)は、前回の過渡目標回転数Npt(i−1)と変速
比偏差△とに基づいて、なまし処理により設定されるこ
とになる。そして、図11または図12から明らかなと
おり、関数FA(△)は、過渡状態に移行した直後等、変
速比偏差△が大きいときには大きな値となるように設定
され、他方過渡状態に移行してある程度の時間が経過し
た場合等、変速比偏差△が小さいときには極めて小さな
値となるように設定されている。関数FA(Δ)をこのよ
うに設定することにより、加速時においては、例えば図
7に示すようにスロット開度の急上昇に対して、過渡目
標回転数を緩やかに上昇させつつほどなく定常目標回転
数に一致させることができ、エンジンの回転慣性のため
に費やされるトルクの割合を低下させて良好な加速感を
得ることができる。また、減速時においては、例えば図
8に示すようにスロット開度の急低下に対して、過渡目
標回転数を緩やかに下降させつつほどなく定常目標回転
数に一致させることができる。
【0046】図13に、かかる変速制御(図5,図6)が
行なわれた場合の、加速時における、スロットル開度、
目標回転数、デューティ比及び実際のプライマリ回転数
の時間に対する特性の一例を示し、図14に従来の制御
方法を用いた場合の同様の図を示す。図14から明らか
なとおり、従来の制御方法、すなわち実際のスロットル
開度に基づいてなまし処理により過渡目標回転数を演算
した場合は、かかるなまし処理に起因する油圧応答遅れ
Td(t0〜t2)とその他の原因によって生じる油圧応答遅
れTh(t2〜t3)とが発生し、結局スロットル開度の変化
に対してプライマリ回転数の変化は(Td+Th)の応答遅
れをもつことになる。これに対して、本発明にかかる制
御方法、すなわちTdだけ後のスロットル開度予測値に
基づいてなまし処理により過渡目標回転数を演算した場
合は、図13から明らかなとおり、なまし処理に起因す
る応答遅れが発生せず、したがって応答遅れはTh(t0
t1)だけとなり、応答性が大幅に高められる。
【0047】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、過渡制御目
標値が、所定時間だけ後のエンジン負荷予測値に基づい
て設定されるので、エンジン負荷の変化を先取りした過
渡制御目標値が設定される。このため、変速動作のエン
ジン負荷変化に対する応答遅れが低減され、変速におけ
る初期応答性が高められる。
【0048】第2の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、制御系の応
答遅れ時間に対応する時間だけ後のエンジン負荷予測値
に基づいて過渡制御目標値が設定されるので、制御系の
応答遅れが補償され、変速における初期応答性が一層高
められる。
【0049】第3の発明によれば、基本的には第1また
は第2の発明と同様の作用・効果が得られる。さらに、
応答遅れがとくに問題となる加速開始後所定期間内での
みエンジン負荷予測値に基づいて過渡制御目標値が設定
されるので、不必要なエンジン負荷の予測が行なわれ
ず、制御機構への負荷が軽減される。
【0050】第4の発明によれば、基本的には第1〜第
3の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、通常の制御目標値と過渡制御目標値との間
の偏差に基づいて次の過渡制御目標値が演算されるの
で、過渡時において過渡制御目標値が緩やかに変化しつ
つほどなく通常の制御目標値に達する。このため、過渡
状態から定常状態への切り替わりが円滑化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1〜請求項4に対応する第1〜第4の
発明の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明にかかる変速比制御装置を備えたパワ
ートレインのシステム構成図である。
【図3】 油圧機構のシステム構成図である。
【図4】 変速装置の制御機構のシステム構成図であ
る。
【図5】 変速比制御の制御方法を示すフローチャート
である。
【図6】 目標回転数演算サブルーチンのフローチャー
トである。
【図7】 加速時におけるスロットル開度及び目標回転
数の、時間に対する特性を示す図である。
【図8】 減速時におけるスロットル開度及び目標回転
数の、時間に対する特性を示す図である。
【図9】 プライマリ回転数の、セカンダリ回転数及び
スロットル開度に対する特性を示す図である。
【図10】 タイマ値及びプライマリ回転数の、時間に
対する特性を示す図である。
【図11】 加速時用の関数FA(Δ)の特性を示す図で
ある。
【図12】 減速時用の関数FA(Δ)の特性を示す図で
ある。
【図13】 本案にかかる変速制御における制御特性を
示す図である。
【図14】 従来の変速制御における制御特性を示す図
である。
【符号の説明】
CE…エンジン CT…変速装置 CU…コントロールユニット 10…ベルト式無段変速機(CVT) 31…プライマリプーリ 32…セカンダリプーリ 33…Vベルト
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:42 8009−3J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速特性を示す所定の物理量の制御目標
    値をエンジン負荷に基づいて設定する制御目標値設定手
    段と、該制御目標値に追従するように上記物理量を制御
    する変速制御手段と、エンジンが所定の加速状態にある
    か否かを検出する加速状態検出手段と、該加速状態検出
    手段によってエンジンが上記所定の加速状態にあること
    が検出されたときには、上記制御目標値設定手段によっ
    て設定される制御目標値よりも変化量が小さい過渡制御
    目標値を設定する過渡制御目標値設定手段とが設けられ
    た無段変速機の変速比制御装置において、 エンジン負荷の変化率に基づいて所定時間だけ後のエン
    ジン負荷予測値を演算するエンジン負荷予測手段が設け
    られ、 上記過渡制御目標値設定手段が、エンジン負荷予測手段
    によって演算されたエンジン負荷予測値に基づいて過渡
    制御目標値を設定するようになっていることを特徴とす
    る無段変速機の変速比制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された無段変速機の変速
    比制御装置において、 エンジン負荷予測手段が、過渡
    制御目標値設定手段の応答遅れに対応する時間だけ後の
    エンジン負荷予測値を演算するようになっていることを
    特徴とする無段変速機の変速比制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された無
    段変速機の変速比制御装置において、 過渡制御目標値設定手段が、加速開始後所定期間内での
    みエンジン負荷予測値に基づいて過渡制御目標値を設定
    するようになっていることを特徴とする無段変速機の変
    速比制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記
    載された無段変速機の変速比制御装置において、 過渡制御目標値設定手段が、過渡制御目標値と制御目標
    値設定手段によって設定された制御目標値との間の偏差
    に基づいて、次の過渡制御目標値を設定するようになっ
    ていることを特徴とする無段変速機の変速比制御装置。
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