JPH06100645A - フェノール樹脂組成物 - Google Patents

フェノール樹脂組成物

Info

Publication number
JPH06100645A
JPH06100645A JP24992492A JP24992492A JPH06100645A JP H06100645 A JPH06100645 A JP H06100645A JP 24992492 A JP24992492 A JP 24992492A JP 24992492 A JP24992492 A JP 24992492A JP H06100645 A JPH06100645 A JP H06100645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
resin composition
phenol
water
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24992492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuro Sasaki
龍朗 佐々木
Toshiyuki Tachikawa
俊之 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Durez Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Durez Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Durez Co Ltd filed Critical Sumitomo Durez Co Ltd
Priority to JP24992492A priority Critical patent/JPH06100645A/ja
Publication of JPH06100645A publication Critical patent/JPH06100645A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 フェノールとホルムアルデヒドとをモル比
1:1.8で、反応触媒として水酸化ナトリウムを用いて
反応させ、次いで酢酸で中和したのち、水溶性成分であ
る1核体化合物をその含有率が7重量%になるように水
洗により除去し、得られた樹脂組成物にアルカリ金属水
溶液を加え、系を少なくともPH12にすることにより
得られる有機エステル硬化型フェノール樹脂組成物。 【効果】 作業環境を損わず、高強度,速硬化性に優
れ、生産能率の向上させることができるなどの効果を有
する。用途は鋳型造型用のほか、発泡体,耐火物等の工
業用樹脂結合剤としても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬化性及び作業環境性
に優れた、鋳型,発泡体,耐火物等の常温硬化用結合剤
に用いられるフェノール樹脂組成物に関するものであ
る。さらに詳細には3核体以上の高分子量化合物を特定
の範囲におさえ、1核体化合物の含有量を少量におさえ
ることにより分子量分布を狭くし、高強度で速硬化の有
機エステル硬化型フェノール樹脂組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳造工業分野において、常温硬化
型鋳型造型方法には、有機系及び無機系の各種粘結剤を
用いる方法がある。水ガラス等を用いる無機系粘結剤を
炭酸ガスで硬化する方法は鋳湯時に有害ガスの発生が少
ない反面鋳湯後の鋳型の崩壊性が悪く、仕上工数が有機
系バインダーに比べかかること、さらに砂の回収・再生
が困難である欠点が上げられる。一方、有機系粘結剤を
用いる造型法としては、フラン樹脂、尿素変性フラン樹
脂と過酸化物を有機スルホン酸や硫酸また亜硫酸ガスで
硬化する方法,ベンジリックエーテル型フェノール樹脂
とポリイソシアネートの混合物を第三級アミンの液状や
ガス状で硬化する方法がある。これらの造型方法は、鋳
湯後の鋳型崩壊性は良好であるが、鋳物にガス欠陥,ス
ス欠陥,ベーニング欠陥等の悪影響を及ぼすなど、冶金
学上多くの問題点が指摘されている。更に、発生するS
Ox、NOxガスによる作業環境の悪化、大気汚染による
酸性雨の一原因との指摘もされ始め社会問題となってい
る。
【0003】このような欠点を解決する目的で、粘結剤
に冶金学的に優れた塩基性の物質を用い製造する技術が
望まれていた。従来このような製造技術としては、鋳型
造型技術においてはレゾール形フェノール系樹脂とエス
テル類を用い鋳型を製造する技術は特開昭49−167
93号公報などで公知であり、またレゾール型ナトリウ
ムフェノラート樹脂水溶液と有機酸エステルを用いる技
術特開昭50−130627号公報公報やカリウムアル
カリフェノール−ホルムアルデヒド樹脂を有機エステル
で硬化させる技術が特公昭61−37022号公報に開
示されている。しかし、上記製造技術では他の有機バイ
ンダーに比べ作業環境等の改善の点では効果がみられる
が、鋳型などの製造時における鋳型強度が低くくなり、
硬化速度が非常に遅くなるため、生産効率の著しい低下
という欠点がる。現実問題として、高強度及び速硬化性
能と作業環境との改良はバインダーの製造面からは相反
するものである。このため従来両者のバランスの上に立
って性能の設計がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、有害ガスの発生が少なく作業環境性に優れる
上、鋳型等の強度、硬化速度に優れたフェノール樹脂組
成物を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は高強度,速
硬化と作業環境との両立という課題を解決するために鋭
意研究した結果、高モル比のフェノールとホルムアルデ
ヒドとの反応により生成する3核体以上の高分子量の化
合物の含有率が40〜60重量%に達した時点で、硬化
時強度発現に殆ど寄与せず増粘化を促進している1核体
化合物を除去減少することにより、高強度,速硬化で作
業環境の良い結合剤組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、フェノールとホルムアルデヒドと
を1:1.6〜3.0なるモル比で、反応触媒としてアル
カリ金属及び/又はアルカリ土類金属を用いて反応せし
め、3核体以上の高分子量の化合物の含有率が40〜6
0重量%に達した時点で反応を中止し、次いで有機酸又
は無機酸で中和せしめた後、水洗することにより1核体
化合物を7重量%以下に除去を行い、再びアルカリ金属
水溶液を加え水溶性となし、少なくともPH9にするこ
とにより得られる有機エステル硬化型フェノール樹脂組
成物を提供するものである。
【0006】以下に本発明の詳細を説明する。まず、フ
ェノールに対するホルムアルデヒドのモル比は1.6〜
3.0で、好ましくは1.8〜2.6が適当である。当該
モル比は低くても高くても、強度及び作業環境によい結
果を与えないので、上記範囲が好ましい。ここにおい
て、上記フェノールは、例えばクレゾール、キシレノー
ル、ビスフェノールA、ビスフェノールF、レゾルシノ
ールの如き他のフェノール類で大部分又は部分的に変性
することもできる。アルデヒドとしてはアセトアルデヒ
ド、ベンズアルデヒド、グリオキザール等も使用できる
が、ホルムアルデヒドが安価であり性能も良い。
【0007】次に上記反応触媒としては、ナトリウムも
しくはカリウムなどの如きアルカリ金属、又はバリウ
ム、カルシウムもしくはマグネシウムの如きアルカリ土
類金属の酸化物、水酸化物ないしは弱酸塩が挙げられ
る。これらのアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の
化合物の何れか一方あるいは両方の併用でもよいが、反
応生成物を中和した後、最終的に除去されるために安価
なものが好ましい。そしてかかる反応触媒の使用量はフ
ェノ−ルに対して多いほど好ましいが、後に除去される
点からすれば、あまり多いのは不経済であるからフェノ
ールに対して 0.05モル以上、好ましくは0.08〜
0.20モルが適当である。また中和用の酸類について
は、これらと反応触媒であるアルカリ触媒であるアルカ
リ類との塩が水溶性になるように組合せを選択すべきで
あると言う制約以外に何の制限もない。PHを4.5〜
7.0に中和して水和塩の形で実質的にその全量を除去
できるものが良く、炭酸、酢酸、蓚酸などの如き有機
酸、塩酸、燐酸などの無機酸も一般的である。
【0008】本発明での組成物を得るにあたって、フェ
ノールとホルムアルデヒドとの反応程度は特に重要であ
る。できるだけ速やかに反応させ2〜4核体のものが多
く生成するように制御するのが好ましい。これらは強度
及び速硬化性能を向上させるので、できるだけ多い方が
良い。しかし更に高分子量の化合物は結合剤の粘性を上
げ混練の際に悪影響を及ぼすので好ましくない。また、
1核体化合物であるフェノール、モノメチロール、ジメ
チロール、トリメチロール等は結合剤の粘性を上げる
が、強度などの性能には殆ど寄与しないことが本発明の
検討の結果明らかとなった。このようなことから、工業
的管理面からすれば反応温度自体におのずと制約を生じ
70〜100℃、より好ましくは75〜95℃の範囲が
適当であり、反応温度が高いと反応制御が難しくなり危
険である。逆に低すぎると1核体化合物が多くなり、そ
の除去により歩留りが悪くなる。
【0009】また、反応の終点は、なんらかの形で分子
量分布の測定ができるような装置により管理する必要が
ある。本発明の組成物を得るに際してのフェノールとホ
ルムアルデヒドとの反応終点は、高速液体クロマトグラ
フ「HLC−8020」(東洋曹逹工業製 以下、HL
Cという)を用いて管理することが望ましい。しかしな
がら、この方法は多少時間を要するので、簡便法として
水倍率又は反応生成物の粘度とHLCとの相関関係を予
め取っておけば代替管理でき一般的である。かかる方法
により反応生成物中における3核体以上の高分子化合物
の含有率が40〜60重量%に達した時点で反応を中止
する。強度など性能上からは、1核体化合物は不要であ
ることは前述したとおりである。反応をさらに進めるこ
とによって2核体以上の化合物の含有率は上がるが、よ
り高分子化も進み粘性が急激に増大する。一方、反応を
中止した時点で中和することにより2核体以上の高分子
量のものは水溶性を失い沈殿をするが、1核体化合物で
あるフェノール、モノメチロールジメチロール、トリメ
チロール等は水溶性を残しており両者は分離できる。
【0010】分離する方法としては、減圧水蒸気蒸留
法、水洗法が考えられるが、簡便かつ常温で実施できる
水洗による除去法が望ましい。水洗回数を調節すること
により1核体化合物の残量のコントロ−ルは可能である
が、強度特性などと経済性のバランスの点から7重量%
以下、望ましくは 5重量%以下である。次に、1核体
化合物を除去したものにアルカリ金属化合物を添加混合
することにより2核体以上の高分子化合物は再度水溶性
となる。アルカリ金属化合物は少なくともPH9になる
ように加えるが、望ましくはPH11〜13である。ア
ルカリ金属化合物としては水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなる群より選ばれる単独又は併用であっても差支
えない。また、更に強度特性などの性能を向上させる目
的でシランカップリング剤を加えても差支えない。好ま
しいシランカップリング剤としては、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシランやγ−(2−アミノエチル)アミノ
プロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。しかし
本発明は実施例によって限定されるものではない。また
実施例、比較例で示される「部」及び「%」はすべて
「重量部」である。 《実施例1》冷却器と攪拌器付きの反応容器に、フェノ
−ル470部(5.00モル)、37%ホルマリン730
部(9.00モル)、50%水酸化ナトリウム40部(0.
50モル)を仕込み徐々に昇温して、85℃で還流させ
た。還流開始から2時間この温度に保持し、水倍率48
0%まで反応させた。直ちに冷却を開始すると同時に5
0%酢酸(温度50℃)を加えてPH5.5に中和し
た。中和後水洗用の水500部を加えながら40℃以下
になるように撹拌しながら冷却した。充分撹拌後30分
静置した。この間2核体以上の高分子化合物は沈殿し
た。1核体を含有する分離水を除去し再び水を加え、こ
の水洗工程を3回繰返し行った。次に50%水酸化ナト
リウム200部を冷却しながら添加してPHが12、粘
度が 80cPs/25℃になるように調節し、アミノシラン
カップリング剤 0.5%を加えて目的の樹脂組成物を得
た。このものは粘度80cPs/25℃、不揮発分50%、
遊離フェノール分1.2%、遊離フェノールを含む1核
体化合物の含有率 7.0%、3核体以上の高分子化合物
の含有率64.2%で、残りの28.8%が2核体化合物
である樹脂組成物であった。図1はこの樹脂組成物のH
LCチャートである。1核体、2核体及び3核体以上の
含有量は自動分析機により求められるが、チャートの各
領域面積を切り取りその重量%からも求められる。
【0012】この樹脂組成物を粘結剤として、ラタリー
珪砂3000重量部に対し60重量部加え1分間混合
後、混合砂を50φ×50mmの穴を有する金型へ入れ造
型し、気化させたギ酸メチルガスを通気させて硬化させ
た後、金型より鋳型を取り出し経時毎の圧縮強度を測定
した。また混練後2時間経過した配合砂を用いて造型を
行ない24時間放置後をもって可使強度とした。また、
砂の流動性は作業性の善し悪しを左右するが、これを計
る尺度として充填密度を採用した。これは硬化した50
φ×50mmの鋳型の重量を容積で除したものである。ま
た造型後24時間経過した鋳型を用いて注湯試験を行な
った。更に、28φ×50mmの木型を用いて上記と同じ
方法で鋳型を作り熱間圧縮強度試験を実施した。
【0013】《実施例2》冷却器と攪拌器付きの反応容
器にフェノール470部(5.00モル)、37%ホルマ
リン811部(10.00モル)、50%水酸化ナトリウ
ム40部(0.50モル)を仕込み徐々に昇温して、80
℃で還流させた。還流開始から2時間この温度に保持
し、水倍率400%まで反応させた。直ちに冷却を開始
すると同時に50%酢酸(温度50℃)を加えてPH
5.5に中和した。中和後水洗用の水500部を加えな
がら40℃以下になるように撹拌しながら冷却する。充
分撹拌後30分静置した。この間2核体以上の高分子化
合物は沈殿した。1核体を含有する分離水を除去し再び
水を加え、この水洗工程を5回繰返し行った。次に、5
0%水酸化ナトリウム200部を冷却しながら添加して
PHが12、粘度が 70cPs/25℃になるように調節
し、アミノシランカップリング剤 0.5%を加えて目的
の樹脂組成物を得た。このものは粘度70cPs/25℃、
不揮発分53%、遊離フェノール分0.9%、遊離フェ
ノールを含む1核体化合物の含有率 4.8%、3核体以
上の高分子化合物の含有率67.2%で、残りの28.0
%が2核体化合物である樹脂組成物であった。次に、こ
の樹脂組成物を用い実施例1と同様に鋳型特性評価を行
なった。
【0014】《実施例3》冷却器と攪拌器付きの反応容
器にフェノ−ル470部(5.00モル)、37%ホルマ
リン730部(9.00モル)、50%水酸化カリウム5
6部(0.50モル)を仕込み徐々に昇温して、85℃で
還流させた。還流開始から2時間この温度に保持し、水
倍率300%まで反応させた。直ちに冷却を開始すると
同時に50%酢酸(温度50℃)を加えてPH5.5に
中和した。中和後水洗用の水500部を加えながら40
℃以下になるように撹拌しながら冷却した。充分撹拌後
30分静置した。この間2核体以上の高分子化合物は沈
殿した。1核体を含有する分離水を除去し再び水を加
え、この水洗工程を3回繰返し行った。次に、50%水
酸化ナトリウム200部を冷却しながら添加し、PHが
12、粘度が 90cPs/25℃になるように調節し、アミ
ノシランカップリング剤 0.5%を加えて目的の樹脂組
成物を得た。このものは粘度90cPs/25℃、不揮発分
50%、遊離フェノール分1.4%、遊離フェノールを
含む1核体化合物の含有率 6.0%、3核体以上の高分
子化合物の含有率66.2%で、残りの27.8%が2核
体化合物である樹脂組成物であった。次に、この樹脂組
成物を用い実施例1と同様に鋳型特性評価を行なった。
【0015】《実施例4》冷却器と攪拌器付きの反応容
器にフェノール470部(5.00モル)、37%ホルマ
リン811部(10.00モル)、50%水酸化カリウム
56部(0.50モル)を仕込み徐々に昇温して、80℃
で還流させた。還流開始から2時間この温度に保持し、
水倍率350%まで反応させた。直ちに冷却を開始する
と同時に50%酢酸(温度50℃)を加えてPH5.5
に中和した。中和後水洗用の水500部を加えながら4
0℃以下になるように撹拌しながら冷却した。充分撹拌
後30分静置した。この間2核体以上の高分子化合物は
沈殿した。1核体を含有する分離水を除去し再び水を加
え、この水洗工程を5回繰返し行った。次に、50%水
酸化カリウム200部を冷却しながら添加し、PHが1
2、粘度が 75cPs/25℃になるように調節し、アミノ
シランカップリング剤 0.5%を加えて目的の樹脂組成
物を得た。このものは粘度75cPs/25℃、不揮発分5
1%、遊離フェノール分0.8%、遊離フェノールを含
む1核体化合物の含有率 4.5%、3核体以上の高分子
化合物の含有率68.3%で、残りの27.2%が2核体
化合物である樹脂組成物を得た。次に、この樹脂組成物
を用い実施例1と同様に鋳型特性評価を行なった。
【0016】《比較例1》冷却器と攪拌器付きの反応容
器にフェノ−ル470部(5.00モル)、37%ホルマ
リン730部(9.00モル)、50%水酸化ナトリウム
40部(0.50モル)を仕込み徐々に昇温して、85℃
で還流させた。還流開始から2時間この温度に保持し、
水倍率490%まで反応させた。次に、50%水酸化ナ
トリウム210部を冷却しながら添加し、PHが12、
粘度が180cPs/25℃になるように調節し、アミノシ
ランカップリング剤0.5%加えて目的の樹脂組成物を
得た。このものは粘度 180cPs/25℃、不揮発分53
%、遊離フェノール分 1.9%、遊離フェノールを含む
1核体化合物の含有率18.5%、3核体以上の高分子
化合物の含有率56.2%で、残りの 25.3%が2核
体化合物であるという樹脂組成物を得た。次に、この樹
脂組成物を用い実施例1と同様な鋳型特性評価を行なっ
た。これらの特性評価結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上の結果からも明らかなように、本発
明の組成物は従来の組成物に比べ作業環境を損わず、高
強度,速硬化性に優れ、生産能率の向上させることがで
きるなどの効果が得られる。他のについても従来品の水
準にあることが判った。本発明により得られるフェノー
ル樹脂組成物は鋳型造型用に用いられるほか、例えば発
泡体,耐火物等の工業用樹脂結合剤としても有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の樹脂組成物についてHLCチャ−
ト。
【符号の説明】
A:3核体以上の高分子化合物の領域 B:2核体化合物の混合物の領域 C:1核体化合物で、それぞれ、2−メチロールフェノ
ール、4−メチロールフェノール、2,4−ジメチロー
ルフェノール、2,6−ジメチロールフェノール、2,
4,6−トリメチロールフェノール及び遊離フェノール
の領域。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノールとホルムアルデヒドとを1:
    1.6〜3.0なるモル比で、反応触媒としてアルカリ金
    属及び/又はアルカリ土類金属系化合物を用いて反応さ
    せ、次いで有機酸又は無機酸で中和したのち、水溶性成
    分である1核体化合物をその含有率が7重量%以下にな
    るように水洗により除去し、得られた樹脂組成物にアル
    カリ金属水溶液を加え、系を少なくともPH9にするこ
    とにより得られる有機エステル硬化型フェノール樹脂組
    成物。
JP24992492A 1992-09-18 1992-09-18 フェノール樹脂組成物 Pending JPH06100645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24992492A JPH06100645A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 フェノール樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24992492A JPH06100645A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 フェノール樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06100645A true JPH06100645A (ja) 1994-04-12

Family

ID=17200210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24992492A Pending JPH06100645A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 フェノール樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06100645A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2012052C (en) Phenolic resin compositions
JP2509725B2 (ja) ベンジルエ―テル型レゾ―ル樹脂の製造方法
JPH06100645A (ja) フェノール樹脂組成物
JP2804419B2 (ja) 鋳型用粘結剤組成物
JP2521869B2 (ja) 水溶性フェノ―ル樹脂の製造方法
JPH0796142B2 (ja) 鋳型の製造方法
EP0606149B1 (en) Binder composition for mold and method for producing mold
JPH0318530B2 (ja)
JP2001314939A (ja) ガス硬化性鋳型用粘結剤組成物
JP2610363B2 (ja) シエルモールド用ノボラック型フェノール樹脂組成物
JP2603396B2 (ja) 鋳型用自硬性結合剤及び鋳型の製造方法
JP3301236B2 (ja) 鋳型用粘結剤組成物及び鋳型の製造方法
JP2002102999A (ja) シェルモールド用レジンコーテッドサンド
JP3197973B2 (ja) 鋳物砂用組成物
JP3170904B2 (ja) 鋳物砂用二酸化炭素ガス硬化型粘結剤水溶液及び鋳型の製造方法
JP2020142299A (ja) 鋳型造型用粘結剤組成物
JP3324718B2 (ja) 鋳型製造用粘結剤−硬化剤キット
JP3221803B2 (ja) 鋳型用粘結剤組成物、鋳型組成物および鋳型の製造方法
JPH0890149A (ja) ガス硬化鋳型用フェノール樹脂組成物
JPH04294839A (ja) 鋳物砂用粘結剤およびその製造方法
JPH07308731A (ja) ガス硬化鋳型用フェノール樹脂組成物
JPS5846375B2 (ja) 鋳物用自硬性結合剤組成物
JPH0890148A (ja) 鋳型用フェノール樹脂組成物
JPH0780591A (ja) 炭酸ガス硬化鋳型用フェノール樹脂組成物
JPH04135035A (ja) 鋳物砂用粘結剤組成物