JPH059436Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、二重ガラス窓に内蔵されたベネシヤ
ンブラインドの昇降操作装置の改良に関する。

［従来技術］ 二重ガラス窓の上横枠内にベネシヤンブライン
ドのヘツドボツクスを取付け、そのヘツドボツク
スから引出した昇降コードを縦枠内を上下に摺動
するスライダに掛け、そのスライダを窓枠の外側
から操作してブラインドを昇降させる方式の二重
ガラス窓内蔵ベネシヤンブラインドは、実開昭52
−13043号により公知である。そのブラインドの
スライダは両側にストツパを備え、そのストツパ
はばねの力で突出して窓の縦枠の内面に圧着しス
ライダを停止させるが、スライダを上下につまむ
と、ストツパは引込み、スライダを自由に昇降す
ることができる。

［考案が解決しようとする問題点］ 公知装置のスライダは仕切られた縦枠内面にス
トツパを当接させて制動するものであるが、縦枠
内の仕切りの形状と寸法は窓枠によつて相違する
ので、スライダとストツパをそれぞれの窓枠に合
わせて製作しなければならないという問題があつ
た。

本考案は上記問題を解決するためになされたも
のであり、二重ガラス窓の縦枠の内部仕切りには
関係なく使用することができるブラインドの昇降
操作装置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 前記目的を達成するため、本考案の特徴とする
手段は、第１図に示すように、二重ガラス窓１０
の縦枠１２の開口１６の内側にワイヤ１５を張設
し、そのワイヤをスライダ２０に通し、そのスラ
イダにワイヤに係合してスライダの昇降を自在に
制動するストツパとしてのコレツトチヤツクを設
け、そのコレツトチヤツクの操作用のノブ２７を
開口から外側に突出させたことにある。

［作用］ コレツトチヤツクのコレツト２５にワイヤ１５
を通し、そのコレツトをスライダ２０に設けたコ
レツト孔２３にはめ、ノブ２７でコレツト２５を
コレツト孔２３から押上げると、コレツト２５が
弛んでスライダ２０の昇降が自由になり、ノブ２
７を放すと、コレツト２５がワイヤ１５を掴んで
スライダ２０が制動される。ボトムレールは昇降
コード３１を介してスライダ２０につながれてい
るから、スライダ２０が制動されると停止し、ス
ライダ２０が自由になると昇降することができ
る。

［実施例］ 本考案の装置を図面に示す実施例に基づいて説
明する。

第１図及び第２図に示すように、二重ガラス窓
１０の縦枠１２の開口１６の内側にワイヤ１５を
張設し、そのワイヤにコレツト２５を通す。スラ
イダ２０の本体２１はコ字状に形成され、上下に
並ぶコレツト２３と下孔２４にワイヤ１５が通
る。コレツト孔２３にはワイヤ１５を通したコレ
ツト２５が入る。スライダ２０に昇降コード３１
を掛ける滑車２２が回転自在に軸支される。昇降
コード３１は上横枠１１に固定されたブラインド
のヘツドボツクス３０から引出され、ガイドロー
ルを経て縦枠１２内を垂下する。昇降コード３１
の端部は滑車２２を回り、ヘツドボツクス３０の
一部に止着される。本体２１の幅は開口１６より
も広く、その前面は開口１６を形成する外面板１
３の内面に、後面と側面は仕切板１４の内面にそ
れぞれ接する。本体２１の前面から開口１６を抜
けて外側に延長する突出部３６が設けられ、その
突出部にピン３７を介してノブ２７が回動自在に
取付けられる。第２図に示すように、ノブ２７を
回すと縦枠正面の外面板１３にぴつたりと沿わせ
ることができる。本体２１のコレツト孔２３と下
孔２４の間においてピン３７とワイヤ１５の両方
にタブ３８をはめる。ピン３７のタブ２８の下に
レバー２６をはめ、そのレバーをノブ２７に上下
摺動自在に取付ける。レバー２６とタブの間にば
ね２９を介在させてレバー２６を下方に弾圧す
る。

第３図に矢印で示すように、レバー２６を上げ
ると、タブ２８がコレツト２５をコレツト孔２３
から押出すので、コレツト２５は弛む。

第４図に示すように、二重ガラス窓１０の縦枠
１２の正面の開口１６から外側に延びるスライダ
２０の突出部２６にノブ２７が軸止めされるが、
ノブ２７は偏平であるから、正面にぴつたり沿わ
せることができる。ガラス面にはブラインドのス
ラツト３２と昇降コードの他端が止着されたボト
ムレール３３が現れる。

次に、ブラインドの昇降操作１２について説明
する。

ノブ２７を下げると、スライダ２０が下降し、
コレツト２５は上孔２３から出て弛みスライダ２
０と共に下降する。スライダ２０の下降に伴い、
スライダ２０の滑車２２が昇降コード３１をノブ
２７の下降距離の２倍の長さだけ引くから、ボト
ムレール３３はノブ２７の下降距離の２倍上昇
し、ブラインドは迅速に開く。

ノブ２７を放すと、ボトムレール３３の自重で
スライダ２０が引上げられるが、コレツト２５が
コレツト孔２３に入り込みワイヤ１５に締着する
から、スライダ２０の上昇は制止され、ボトムレ
ール３３は停止する。

ノブ２７をつかんでレバー２６を上げると、第
３図に示すように、タブ２８がコレツト２５を押
上げて弛ませるから、コレツト２５はワイヤ１５
を放しスライダ２０は自由に昇降することができ
る。そこで、ノブ２７を上げると、昇降コード３
１がノブ２７の上昇距離の２倍の長さ弛むから、
ボトムレール３３はノブ２７の上昇距離の２倍下
降しブラインドは迅速に閉じる。

スライダ２０の少なくとも前面３３は常に縦枠
１２の開口１６が設けられた外面板１３の内面に
接するから、スライダ２０の停止中及び昇降中の
姿勢は常に安定する。

［考案の効果］ 上記の通り、本考案の装置は二重ガラス窓の縦
枠内の開口に沿つてワイヤを設け、そのワイヤと
開口を形成する外面板の内面に沿つてスライダを
昇降させると共に、スライダに設けたストツパを
操作してスライダをワイヤにロツクして停止させ
るので、従来の縦枠の内面にスライダをロツクす
るものとは異なり、縦枠の内面の形状寸法にスラ
イダの形状寸法を合わせる必要がなく、同一の形
状寸法の装置を各種の縦枠に設置することができ
るという、優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の装置の側面図、第
２図は第１図の−線に沿う断面図、第３図は
第１図のレバーを上げた状態を示す側面図、第４
図は第１図の装置を設けた二重ガラス窓の正面
図。 図において、符号１０は二重ガラス窓、１２は
縦枠、１３は外面板、１５はワイヤ、１６は開
口、２０はスライダ、２２は滑車、２３はコレツ
ト孔、２５はコレツト、２６はレバー、２７はノ
ブ、２８はタブ、３１は昇降コード、３３はボト
ムレール、３６は突出部、３７はピンをそれぞれ
示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ガラス窓の縦枠と、前記縦枠の外面板に設け
   られた垂直な開口と、前記外面板の内側におい
   て前記開口に沿つて昇降自在に設けられたスラ
   イダと、一端がボトムレールに他端側が前記ス
   ライダに掛けられた昇降コードとを備えた装置
   であつて、前記開口の内側において前記スライ
   ダを上下に貫通するワイヤを張設し、前記スラ
   イダに前記ワイヤと自在に係合して前記スライ
   ダの昇降を制止するストツパを設けたガラス窓
   内蔵ブラインドの昇降装置において、ストツパ
   は前記ワイヤが通されたコレツトと、前記コレ
   ツトが割目のある側を上方に向けて上側から挿
   入されるスライダのコレツト孔と、前記スライ
   ダの開口から突出する前端に前記ワイヤと平行
   に取付られたピンと、前記ピンに回動自在に取
   付られたノブと、前記コレツト孔の下側におい
   て前記ワイヤと前記ピンに昇降自在に取付けら
   れたタブと、前記タブの下側において前記ピン
   に昇降操作可能に取付けられたレバーとからな
   り、前記レバーが上がると前記タブが前記コレ
   ツトを前記コレツト孔から押出して弛めること
   を特徴とするガラス窓内蔵ブラインドの昇降操
   作装置。 ２ 少なくともスライダの前面は外面板の内面に
   接するように沿うことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のガラス窓内蔵ブライ
   ンドの昇降操作装置。