JPH0585410A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents
自動車の前部車体構造Info
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- JPH0585410A JPH0585410A JP24895391A JP24895391A JPH0585410A JP H0585410 A JPH0585410 A JP H0585410A JP 24895391 A JP24895391 A JP 24895391A JP 24895391 A JP24895391 A JP 24895391A JP H0585410 A JPH0585410 A JP H0585410A
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- apron
- reinforcement
- wheel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 サスペンション系、特に緩衝装置からサスペ
ンションタワー部に入力される突き上げ荷重等に対する
サスペンションタワー部の剛性を効果的に向上させ、こ
れにより車体の振動騒音性能および衝突性能の向上を図
る。 【構成】 サスペンションタワー部３を形成するサスタ
ワーパネル８にその上端部からエプロンレインフォース
メント４の閉断面内に延びる延長部8cを設け、この延長
部8cをエプロンレインフォースメント４の閉断面を２分
して該エプロンレインフォースメントを構成するパネル
２，4aに接合する。延長部8cによってエプロンレインフ
ォースメント４の剛性が高められるとともにこの剛性の
高められた部分とサスペンションタワー部３とが延長部
8cによって連結されるので、サスペンションタワー部３
の突き上げ荷重等に対する剛性を効果的に向上させるこ
とが可能となる。
ンションタワー部に入力される突き上げ荷重等に対する
サスペンションタワー部の剛性を効果的に向上させ、こ
れにより車体の振動騒音性能および衝突性能の向上を図
る。 【構成】 サスペンションタワー部３を形成するサスタ
ワーパネル８にその上端部からエプロンレインフォース
メント４の閉断面内に延びる延長部8cを設け、この延長
部8cをエプロンレインフォースメント４の閉断面を２分
して該エプロンレインフォースメントを構成するパネル
２，4aに接合する。延長部8cによってエプロンレインフ
ォースメント４の剛性が高められるとともにこの剛性の
高められた部分とサスペンションタワー部３とが延長部
8cによって連結されるので、サスペンションタワー部３
の突き上げ荷重等に対する剛性を効果的に向上させるこ
とが可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の前部車体構造
に関し、特に前輪のホイールハウス部に設けられたサス
ペンションタワー部の補強構造に関するものである。
に関し、特に前輪のホイールハウス部に設けられたサス
ペンションタワー部の補強構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車の前部車体構造、特に前輪
のサスペンション系の緩衝装置の上部が支持されるサス
ペンションタワー部およびその周辺部の構造としては、
例えば実開平2-11776 号公報に開示されているように、
サスペンションタワー部が形成されたホイールハウス部
を有するホイールエプロンと、該ホイールエプロンに沿
って車体前後方向に延び該ホイールエプロンを補強する
閉断面構造のエプロンレインフォースメントとを備えた
ものが知られている。
のサスペンション系の緩衝装置の上部が支持されるサス
ペンションタワー部およびその周辺部の構造としては、
例えば実開平2-11776 号公報に開示されているように、
サスペンションタワー部が形成されたホイールハウス部
を有するホイールエプロンと、該ホイールエプロンに沿
って車体前後方向に延び該ホイールエプロンを補強する
閉断面構造のエプロンレインフォースメントとを備えた
ものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】サスペンションタワー
部には、サスペンション系、特に緩衝装置から入力され
る突き上げ荷重等に対する充分な強度が要求される。特
に片輪バンプ時や車体ロール時等の過大な入力に対する
限界強度や、ひん繁に加えられる入力に対する疲労強度
を高めるために、サスペンションタワー部の剛性を向上
させることは重要となる。また、サスペンションタワー
部の剛性が充分でないと、車体の振動騒音性能において
も悪影響を及ぼし、さらには衝突時のサスペンション系
の保護が困難となるなどすなわち衝突性能の面でも問題
が生じる。
部には、サスペンション系、特に緩衝装置から入力され
る突き上げ荷重等に対する充分な強度が要求される。特
に片輪バンプ時や車体ロール時等の過大な入力に対する
限界強度や、ひん繁に加えられる入力に対する疲労強度
を高めるために、サスペンションタワー部の剛性を向上
させることは重要となる。また、サスペンションタワー
部の剛性が充分でないと、車体の振動騒音性能において
も悪影響を及ぼし、さらには衝突時のサスペンション系
の保護が困難となるなどすなわち衝突性能の面でも問題
が生じる。
【０００４】本発明は、上記課題に鑑み、サスペンショ
ン系、特に緩衝装置からサスペンションタワー部に入力
される突き上げ荷重等に対するサスペンションタワー部
の剛性を効果的に向上させ、これにより車体の振動騒音
性能および衝突性能の向上を図ることの可能な自動車の
前部車体構造を提供することを目的とするものである。
ン系、特に緩衝装置からサスペンションタワー部に入力
される突き上げ荷重等に対するサスペンションタワー部
の剛性を効果的に向上させ、これにより車体の振動騒音
性能および衝突性能の向上を図ることの可能な自動車の
前部車体構造を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による自動車の前部車体構造は、請求項１に
記載したように、サスペンションタワー部が形成された
ホイールハウス部を有するホイールエプロンと、該ホイ
ールエプロンに沿って車体前後方向に延びる閉断面構造
のエプロンレインフォースメントとを備えた自動車の前
部車体構造において、前記サスペンションタワー部に該
サスペンションタワー部の上端部から前記エプロンレイ
ンフォースメントの閉断面内に延びる延長部が設けら
れ、該延長部は前記エプロンレインフォースメントの閉
断面を２分して該エプロンレインフォースメントを構成
するパネルに接合されていることを特徴とするものであ
る。
に、本発明による自動車の前部車体構造は、請求項１に
記載したように、サスペンションタワー部が形成された
ホイールハウス部を有するホイールエプロンと、該ホイ
ールエプロンに沿って車体前後方向に延びる閉断面構造
のエプロンレインフォースメントとを備えた自動車の前
部車体構造において、前記サスペンションタワー部に該
サスペンションタワー部の上端部から前記エプロンレイ
ンフォースメントの閉断面内に延びる延長部が設けら
れ、該延長部は前記エプロンレインフォースメントの閉
断面を２分して該エプロンレインフォースメントを構成
するパネルに接合されていることを特徴とするものであ
る。
【０００６】上記「サスペンションタワー部」は、上記
エプロンレインフォースメントと一体に形成されたもの
であっても、これとは別体のパネルにより形成されたも
のであっても良い。
エプロンレインフォースメントと一体に形成されたもの
であっても、これとは別体のパネルにより形成されたも
のであっても良い。
【０００７】また上記課題を解決するために、本発明に
よる自動車の前部車体構造は、請求項２に記載したよう
に、請求項１記載の前記サスペンションタワー部を前記
ホイールエプロンとは別体のパネルにより形成し、該サ
スタワーパネルを前記ホイールエプロンの車体外側面に
接合され該ホイールエプロンを補強する補強板とするこ
とができる。
よる自動車の前部車体構造は、請求項２に記載したよう
に、請求項１記載の前記サスペンションタワー部を前記
ホイールエプロンとは別体のパネルにより形成し、該サ
スタワーパネルを前記ホイールエプロンの車体外側面に
接合され該ホイールエプロンを補強する補強板とするこ
とができる。
【０００８】また上記課題を解決するために、本発明に
よる自動車の前部車体構造は、請求項３に記載したよう
に請求項２記載の構成に加えて、前記サスペンションタ
ワー部を補強するサスタワーレインフォースメントを設
け、該サスタワーレインフォースメントを前記ホイール
エプロンの車体内側面に、該ホイールエプロンと前記サ
スタワーパネルとに重ね合わせて接合することができ
る。
よる自動車の前部車体構造は、請求項３に記載したよう
に請求項２記載の構成に加えて、前記サスペンションタ
ワー部を補強するサスタワーレインフォースメントを設
け、該サスタワーレインフォースメントを前記ホイール
エプロンの車体内側面に、該ホイールエプロンと前記サ
スタワーパネルとに重ね合わせて接合することができ
る。
【０００９】また上記課題を解決するために、本発明に
よる自動車の前部車体構造は、請求項４に記載したよう
に請求項１，２または３記載の構成に加えて、前記エプ
ロンレインフォースメントの上部に該エプロンレインフ
ォースメントに沿って車体前後方向に延びる閉断面構造
の他のエプロンレインフォースメントを設けることがで
きる。
よる自動車の前部車体構造は、請求項４に記載したよう
に請求項１，２または３記載の構成に加えて、前記エプ
ロンレインフォースメントの上部に該エプロンレインフ
ォースメントに沿って車体前後方向に延びる閉断面構造
の他のエプロンレインフォースメントを設けることがで
きる。
【００１０】
【作用および効果】上記したように本発明による請求項
１記載の自動車の前部車体構造によれば、サスペンショ
ンタワー部に設けられた延長部が、エプロンレインフォ
ースメントの閉断面内を２分して該エプロンレインフォ
ースメントを構成するパネルに接合されることにより該
接合部分のエプロンレインフォースメントの剛性を効果
的に向上させながら、この効果的に剛性を高めた部分と
サスペンションタワー部とを連結しているので、サスペ
ンション系、特に緩衝装置から入力される突き上げ荷重
等をエプロンレインフォースメントに効率良く分散して
支持することを可能とし、この結果サスペンションタワ
ー部の剛性を効果的に向上させることが可能となる。
１記載の自動車の前部車体構造によれば、サスペンショ
ンタワー部に設けられた延長部が、エプロンレインフォ
ースメントの閉断面内を２分して該エプロンレインフォ
ースメントを構成するパネルに接合されることにより該
接合部分のエプロンレインフォースメントの剛性を効果
的に向上させながら、この効果的に剛性を高めた部分と
サスペンションタワー部とを連結しているので、サスペ
ンション系、特に緩衝装置から入力される突き上げ荷重
等をエプロンレインフォースメントに効率良く分散して
支持することを可能とし、この結果サスペンションタワ
ー部の剛性を効果的に向上させることが可能となる。
【００１１】また、上記したように本発明による請求項
２記載の自動車の前部車体構造によれば、サスペンショ
ンタワー部がホイールエプロンとは別体の該ホイールエ
プロンを補強する補強板としてのサスタワーパネルより
構成されているので、このサスタワーパネルの大きさ、
形状等を適宜調整することにより車体重量の増加と補強
効果とのバランスを考慮しながら、適正にホイールエプ
ロンの補強を図ることができるとともに一層効果的にサ
スペンションタワー部の剛性を向上させることが可能と
なる。
２記載の自動車の前部車体構造によれば、サスペンショ
ンタワー部がホイールエプロンとは別体の該ホイールエ
プロンを補強する補強板としてのサスタワーパネルより
構成されているので、このサスタワーパネルの大きさ、
形状等を適宜調整することにより車体重量の増加と補強
効果とのバランスを考慮しながら、適正にホイールエプ
ロンの補強を図ることができるとともに一層効果的にサ
スペンションタワー部の剛性を向上させることが可能と
なる。
【００１２】また、上記したように本発明による請求項
３記載の自動車の前部車体構造によれば、請求項２記載
の構成に加えてホイールエプロンの車体内側面に、該ホ
イールエプロンと上記サスタワーパネルとに重ね合わせ
て接合されるサスタワーレインフォースメントを設けて
いるので、サスタワーパネルのホイールエプロンへの接
合部がサスタワーパネル、ホイールエプロンおよびサス
タワーレインフォースメントからなる三枚重ねの構造と
なり、これによりサスペンションタワー部の突き上げ荷
重等に対する剛性をより一層効果的に向上させることが
可能となる。
３記載の自動車の前部車体構造によれば、請求項２記載
の構成に加えてホイールエプロンの車体内側面に、該ホ
イールエプロンと上記サスタワーパネルとに重ね合わせ
て接合されるサスタワーレインフォースメントを設けて
いるので、サスタワーパネルのホイールエプロンへの接
合部がサスタワーパネル、ホイールエプロンおよびサス
タワーレインフォースメントからなる三枚重ねの構造と
なり、これによりサスペンションタワー部の突き上げ荷
重等に対する剛性をより一層効果的に向上させることが
可能となる。
【００１３】また、上記したように本発明による請求項
４記載の自動車の前部車体構造によれば、請求項１，２
または３記載の構成に加えて上記エプロンレインフォー
スメントの上部に該エプロンレインフォースメントに沿
って車体前後方向に延びる他のエプロンレインフォース
メントを設けているので、上記サスタワーパネルの延長
部が接合される上記エプロンレインフォースメントの接
合部の剛性をより一層向上させることができ、これによ
り上記エプロンレインフォースメントに連結された上記
サスペンションタワー部の突き上げ荷重等に対する剛性
をさらに向上させることが可能となる。
４記載の自動車の前部車体構造によれば、請求項１，２
または３記載の構成に加えて上記エプロンレインフォー
スメントの上部に該エプロンレインフォースメントに沿
って車体前後方向に延びる他のエプロンレインフォース
メントを設けているので、上記サスタワーパネルの延長
部が接合される上記エプロンレインフォースメントの接
合部の剛性をより一層向上させることができ、これによ
り上記エプロンレインフォースメントに連結された上記
サスペンションタワー部の突き上げ荷重等に対する剛性
をさらに向上させることが可能となる。
【００１４】上述のように本発明による自動車の前部車
体構造によれば、サスペンション系、特に緩衝装置から
サスペンションタワー部に入力される突き上げ荷重等に
対するサスペンションタワー部の剛性を効果的に向上さ
せることができ、これにより車体の振動騒音性能および
衝突性能の向上を図ることが可能となる。
体構造によれば、サスペンション系、特に緩衝装置から
サスペンションタワー部に入力される突き上げ荷重等に
対するサスペンションタワー部の剛性を効果的に向上さ
せることができ、これにより車体の振動騒音性能および
衝突性能の向上を図ることが可能となる。
【００１５】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明による
自動車の前部車体構造の実施例について説明する。
自動車の前部車体構造の実施例について説明する。
【００１６】図１は本発明の一実施例による自動車の前
部車体構造の主要部の構成を示す斜視図、図２は上記車
体構造のサスタワーパネルを示す斜視図、図３は上記車
体構造のサスタワーレインフォースメントを示す斜視
図、および図４は上記車体構造の全体構成を示す斜視図
である。
部車体構造の主要部の構成を示す斜視図、図２は上記車
体構造のサスタワーパネルを示す斜視図、図３は上記車
体構造のサスタワーレインフォースメントを示す斜視
図、および図４は上記車体構造の全体構成を示す斜視図
である。
【００１７】まず本実施例の全体的な概要について説明
する。図１は本実施例を適用した車体のエンジン室また
は荷室（以下エンジン室という。）側前方から左前輪用
のホイールハウス部１を見た状態を示すものである。図
１に示すように、ホイールハウス部１はホイールエプロ
ン２に一体に形成され、ホイールハウス部１にはサスペ
ンションタワー部３が形成されている。ホイールエプロ
ン２の上部には、該ホイールエプロン２に沿って車体前
後方向に延びる閉断面構造の第１エプロンレインフォー
スメント４が設けられている。この第１エプロンレイン
フォースメント４は、ホイールエプロン２の上部と該ホ
イールエプロン２の車体外側面に接合された第１エプロ
ンレインアウタパネル4aとから構成されている。また第
１エプロンレインフォースメント４の上部には、該第１
エプロンレインフォースメント４に沿って車体前後方向
に延びる第２エプロンレインフォースメント５が設けら
れている。一方ホイールエプロン２の車体内方下部に
は、該ホイールエプロン２に沿って車体前後方向に延び
る断面略コ字型のフロントフレーム６が設けられてお
り、またエンジン室と乗員室とはダッシュパネル７によ
って区画されている。
する。図１は本実施例を適用した車体のエンジン室また
は荷室（以下エンジン室という。）側前方から左前輪用
のホイールハウス部１を見た状態を示すものである。図
１に示すように、ホイールハウス部１はホイールエプロ
ン２に一体に形成され、ホイールハウス部１にはサスペ
ンションタワー部３が形成されている。ホイールエプロ
ン２の上部には、該ホイールエプロン２に沿って車体前
後方向に延びる閉断面構造の第１エプロンレインフォー
スメント４が設けられている。この第１エプロンレイン
フォースメント４は、ホイールエプロン２の上部と該ホ
イールエプロン２の車体外側面に接合された第１エプロ
ンレインアウタパネル4aとから構成されている。また第
１エプロンレインフォースメント４の上部には、該第１
エプロンレインフォースメント４に沿って車体前後方向
に延びる第２エプロンレインフォースメント５が設けら
れている。一方ホイールエプロン２の車体内方下部に
は、該ホイールエプロン２に沿って車体前後方向に延び
る断面略コ字型のフロントフレーム６が設けられてお
り、またエンジン室と乗員室とはダッシュパネル７によ
って区画されている。
【００１８】サスペンションタワー部３は、図２に示す
ようにホイールエプロン２とは別体のサスタワーパネル
８によって形成されている。サスタワーパネル８は、図
１に示すようにホイールエプロン２のホイールハウス部
１の車体外側面に接合され、該ホイールエプロンを補強
する補強板として構成されており、また該パネル８はそ
の頂部を構成するサスタワーアッパパネル8aと該アッパ
パネル8aに接合されるサスタワーロアパネル8bの２枚の
パネルから形成されている。また本実施例では、サスペ
ンションタワー部３を補強する図３に示すサスタワーレ
インフォースメント９がエンジン室側に設けられてい
る。このサスタワーレインフォースメント９が接合され
た状態を図４に示す。
ようにホイールエプロン２とは別体のサスタワーパネル
８によって形成されている。サスタワーパネル８は、図
１に示すようにホイールエプロン２のホイールハウス部
１の車体外側面に接合され、該ホイールエプロンを補強
する補強板として構成されており、また該パネル８はそ
の頂部を構成するサスタワーアッパパネル8aと該アッパ
パネル8aに接合されるサスタワーロアパネル8bの２枚の
パネルから形成されている。また本実施例では、サスペ
ンションタワー部３を補強する図３に示すサスタワーレ
インフォースメント９がエンジン室側に設けられてい
る。このサスタワーレインフォースメント９が接合され
た状態を図４に示す。
【００１９】次に本実施例において本発明の特徴点につ
いて説明を加える。図５〜図８は本実施例による自動車
の前部車体構造の断面構成を示す図であり、図５は図４
におけるV-V 線断面図、図６は図４におけるVI-VI 線断
面図、および図７は図４におけるVII-VII 線断面図であ
る。
いて説明を加える。図５〜図８は本実施例による自動車
の前部車体構造の断面構成を示す図であり、図５は図４
におけるV-V 線断面図、図６は図４におけるVI-VI 線断
面図、および図７は図４におけるVII-VII 線断面図であ
る。
【００２０】図１，図２，図４および図５に示すよう
に、サスタワーパネル８にはその上端から第１エプロン
レインフォースメント４の閉断面に延びる延長部8cが設
けられており、該延長部8cは、第１エプロンレインフォ
ースメント４の閉断面を２分して、該第１エプロンレイ
ンフォースメント４を構成するホイールエプロン２およ
び第１エプロンレインアウタパネル4aに接合されてい
る。また図６，図７に示すようにサスタワーレインフォ
ースメント９はホイールエプロン２の車体内側面に、該
ホイールエプロンとサスタワーパネル８とに重ね合わせ
て接合されており、これによりサスペンションタワー部
３はサスタワーパネル８、ホイールエプロン２およびサ
スタワーレインフォースメント９からなる三枚重ねの構
造とされる。また図４に示すようにサスタワーレインフ
ォースメント９の上端部9aは第１エプロンレインフォー
スメント４と第１エプロンレインフォースメント５との
間に挟入され該両エプロンレインフォースメント４，５
に接合されている。なお本実施例ではサスタワーパネル
８はアッパパネル8aとロアパネル8bとから形成されてい
るので、図６に示すようにサスペンションタワー部３の
頂部では４枚重ねの構造となる。また図５に示すように
サスペンション系10の緩衝装置11の上端部はサスペンシ
ョンタワー部３の頂部に支持されている。
に、サスタワーパネル８にはその上端から第１エプロン
レインフォースメント４の閉断面に延びる延長部8cが設
けられており、該延長部8cは、第１エプロンレインフォ
ースメント４の閉断面を２分して、該第１エプロンレイ
ンフォースメント４を構成するホイールエプロン２およ
び第１エプロンレインアウタパネル4aに接合されてい
る。また図６，図７に示すようにサスタワーレインフォ
ースメント９はホイールエプロン２の車体内側面に、該
ホイールエプロンとサスタワーパネル８とに重ね合わせ
て接合されており、これによりサスペンションタワー部
３はサスタワーパネル８、ホイールエプロン２およびサ
スタワーレインフォースメント９からなる三枚重ねの構
造とされる。また図４に示すようにサスタワーレインフ
ォースメント９の上端部9aは第１エプロンレインフォー
スメント４と第１エプロンレインフォースメント５との
間に挟入され該両エプロンレインフォースメント４，５
に接合されている。なお本実施例ではサスタワーパネル
８はアッパパネル8aとロアパネル8bとから形成されてい
るので、図６に示すようにサスペンションタワー部３の
頂部では４枚重ねの構造となる。また図５に示すように
サスペンション系10の緩衝装置11の上端部はサスペンシ
ョンタワー部３の頂部に支持されている。
【００２１】上記したような本実施例による自動車の前
部車体構造によれば、サスペンションタワー部３がサス
タワーパネル８、ホイールエプロン２およびサスタワー
レインフォースメント９からなる３枚重ねの構造とされ
てサスペンションタワー部３の剛性が高められるととも
に、サスタワーパネル８の延長部が、第１および第２エ
プロンレインフォースメント４，５が配設されて剛性の
高められている部分をさらに第１エプロンレインフォー
スメント４の閉断面を２分することによりより剛性を高
めながら、この剛性を高めた部分とサスペンションタワ
ー部３とを連結することにより、サスペンション系10、
特に緩衝装置11から入力される突き上げ荷重等を第１お
よび第２エプロンレインフォースメント４，５に効率良
く分散して支持することが可能となり、サスペンション
タワー部３の突き上げ荷重等に対する剛性を効果的に向
上させることができる。またこれにより車体の振動騒音
性能および衝突性能の向上を図れる。
部車体構造によれば、サスペンションタワー部３がサス
タワーパネル８、ホイールエプロン２およびサスタワー
レインフォースメント９からなる３枚重ねの構造とされ
てサスペンションタワー部３の剛性が高められるととも
に、サスタワーパネル８の延長部が、第１および第２エ
プロンレインフォースメント４，５が配設されて剛性の
高められている部分をさらに第１エプロンレインフォー
スメント４の閉断面を２分することによりより剛性を高
めながら、この剛性を高めた部分とサスペンションタワ
ー部３とを連結することにより、サスペンション系10、
特に緩衝装置11から入力される突き上げ荷重等を第１お
よび第２エプロンレインフォースメント４，５に効率良
く分散して支持することが可能となり、サスペンション
タワー部３の突き上げ荷重等に対する剛性を効果的に向
上させることができる。またこれにより車体の振動騒音
性能および衝突性能の向上を図れる。
【００２２】次に本実施例の他の構成について簡単に説
明を加える。図８は本実施例による自動車の前部車体構
造のサスペンションアームのフロントフレームへの組付
部の構成を示す図４におけるVIII-VIII 断面図、図９は
上記車体構造のサスペンションタワー部を補強する他の
補強板を示す斜視図、図10はフロントフレームの斜視
図、および図11はサスペンションアームの取付具の斜視
図である。
明を加える。図８は本実施例による自動車の前部車体構
造のサスペンションアームのフロントフレームへの組付
部の構成を示す図４におけるVIII-VIII 断面図、図９は
上記車体構造のサスペンションタワー部を補強する他の
補強板を示す斜視図、図10はフロントフレームの斜視
図、および図11はサスペンションアームの取付具の斜視
図である。
【００２３】図５に示すように本実施例においてはサス
ペンション系10は、車輪12を回転自在に支持する車輪支
持部材13を揺動可能に車体に支持するＡ形アームからな
るアッパサスペンションアーム（以下、単にアッパアー
ムという。）14と、ロアサスペンションアーム（以下、
単にロアアームという。）15、および上端部がサスペン
ションタワー部３に支持され下端部がロアアーム15に揺
動側に支持された緩衝装置11とを備えたいわゆるダブル
ウィッシュボーン形式とされる。そして、アッパアーム
14の車体側端部は図11に示す取付金具16を介してフロン
トフレーム６に支持されている。なおフロントフレーム
６のアッパアーム14が取り付けられる位置には、図10に
示すように切欠部6aが設けられている。
ペンション系10は、車輪12を回転自在に支持する車輪支
持部材13を揺動可能に車体に支持するＡ形アームからな
るアッパサスペンションアーム（以下、単にアッパアー
ムという。）14と、ロアサスペンションアーム（以下、
単にロアアームという。）15、および上端部がサスペン
ションタワー部３に支持され下端部がロアアーム15に揺
動側に支持された緩衝装置11とを備えたいわゆるダブル
ウィッシュボーン形式とされる。そして、アッパアーム
14の車体側端部は図11に示す取付金具16を介してフロン
トフレーム６に支持されている。なおフロントフレーム
６のアッパアーム14が取り付けられる位置には、図10に
示すように切欠部6aが設けられている。
【００２４】本実施例では、図１，図４および図６に示
すようにサスタワーパネル８の下端部8dおよびサスタワ
ーレインフォースメント９の下端部9bがフロントフレー
ム６内に挿入されて該フロントフレーム６に接合される
とともに、サスペンションタワー部３を補強する第２の
サスタワーレインフォースメント17が設けられ、これに
よりアッパアーム14の取付部が補強されている。すなわ
ち図９によく示すように、第２のサスタワーレインフォ
ースメント17は、サスタワーパネル８の車体外側面に接
合される基部17a とこの基部17a に対して略垂直方向に
延び、フロントフレーム６の車体外側面に接合される下
端部17b を備えており、図８によく示すように第２のサ
スタワーレインフォースメント17の下端部17b がフロン
トフレーム６、サスタワーパネル８の下端部8d、および
サスタワーレインフォースメント９の下端部9aに重ね合
わされて接合されることによってアッパアーム14の取付
部の剛性が高められている。
すようにサスタワーパネル８の下端部8dおよびサスタワ
ーレインフォースメント９の下端部9bがフロントフレー
ム６内に挿入されて該フロントフレーム６に接合される
とともに、サスペンションタワー部３を補強する第２の
サスタワーレインフォースメント17が設けられ、これに
よりアッパアーム14の取付部が補強されている。すなわ
ち図９によく示すように、第２のサスタワーレインフォ
ースメント17は、サスタワーパネル８の車体外側面に接
合される基部17a とこの基部17a に対して略垂直方向に
延び、フロントフレーム６の車体外側面に接合される下
端部17b を備えており、図８によく示すように第２のサ
スタワーレインフォースメント17の下端部17b がフロン
トフレーム６、サスタワーパネル８の下端部8d、および
サスタワーレインフォースメント９の下端部9aに重ね合
わされて接合されることによってアッパアーム14の取付
部の剛性が高められている。
【００２５】以上、本発明による自動車の前部車体構造
の一実施例を説明したが、本発明はかかる実施例に限定
されるものではない。例えば前記実施例ではサスペンシ
ョンアームの取付部の構成についても言及したが、これ
らは本発明に必須な部分ではなく適宜変更することがで
きる。また前記実施例ではサスタワーパネル８とホイー
ルエプロン２とは別体に構成され、また第１および第２
の２つのエプロンレインフォースメント４，５が設けら
れているが、サスタワーパネルとホイールエプロンとは
一体に形成したり、また第２エプロンレインフォースメ
ントを設けないようにしても構わない。また前記実施例
では前部車体左側に本発明を適用したものであるが、本
発明は車体右側にも適用可能であることは勿論である。
の一実施例を説明したが、本発明はかかる実施例に限定
されるものではない。例えば前記実施例ではサスペンシ
ョンアームの取付部の構成についても言及したが、これ
らは本発明に必須な部分ではなく適宜変更することがで
きる。また前記実施例ではサスタワーパネル８とホイー
ルエプロン２とは別体に構成され、また第１および第２
の２つのエプロンレインフォースメント４，５が設けら
れているが、サスタワーパネルとホイールエプロンとは
一体に形成したり、また第２エプロンレインフォースメ
ントを設けないようにしても構わない。また前記実施例
では前部車体左側に本発明を適用したものであるが、本
発明は車体右側にも適用可能であることは勿論である。
【図１】本発明の一実施例による自動車の前部車体構造
の主要部の構成を示す斜視図
の主要部の構成を示す斜視図
【図２】上記車体構造のサスタワーパネルを示す斜視図
【図３】上記車体構造のサスタワーレインフォースメン
トを示す斜視図
トを示す斜視図
【図４】上記車体構造の全体構成を示す斜視図
【図５】上記車体構造の図４におけるV-V 線断面図
【図６】上記車体構造の図４におけるVI-VI 線断面図
【図７】上記車体構造の図４におけるVII-VII 線断面図
【図８】上記車体構造の図４におけるVIII-VIII 線断面
図
図
【図９】上記車体構造のサスペンションタワー部を補強
する他の補強板を示す斜視図
する他の補強板を示す斜視図
【図１０】上記車体構造のフロントフレームの斜視図
【図１１】上記車体構造のサスペンションアームの取付
具の斜視図
具の斜視図
【符号の説明】 １ ホイールハウス部 ２ ホイールエプロン ３ サスペンションタワー部 ４ 第１エプロンレインフォースメント ５ 第２エプロンレインフォースメント ６ フロントフレーム ８ サスタワーパネル 8c サスタワーパネルの延長部 ９ サスタワーレインフォースメント 10 サスペンション系 11 緩衝装置
Claims (4)
- 【請求項１】 サスペンションタワー部が形成されたホ
イールハウス部を有するホイールエプロンと、該ホイー
ルエプロンに沿って車体前後方向に延びる閉断面構造の
エプロンレインフォースメントとを備えた自動車の前部
車体構造において、 前記サスペンションタワー部に該サスペンションタワー
部の上端部から前記エプロンレインフォースメントの閉
断面内に延びる延長部が設けられ、該延長部は前記エプ
ロンレインフォースメントの閉断面を２分して該エプロ
ンレインフォースメントを構成するパネルに接合されて
いることを特徴とする自動車の前部車体構造。 - 【請求項２】 前記サスペンションタワー部は前記ホイ
ールエプロンとは別体のサスタワーパネルにより形成さ
れ、該サスタワーパネルは前記ホイールエプロンの車体
外側面に接合され該ホイールエプロンを補強する補強板
とされていることを特徴とする請求項１記載の自動車の
前部車体構造。 - 【請求項３】 前記サスペンションタワー部を補強する
サスタワーレインフォースメントが設けられ、該サスタ
ワーレインフォースメントは前記ホイールエプロンの車
体内側面に、該ホイールエプロンと前記サスタワーパネ
ルとに重ね合わせて接合されていることを特徴とする請
求項２記載の自動車の前部車体構造。 - 【請求項４】 前記エプロンレインフォースメントの上
部に該エプロンレインフォースメントに沿って車体前後
方向に延びる閉断面構造の他のエプロンレインフォース
メントが設けられていることを特徴とする請求項１，２
または３記載の自動車の前部車体構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24895391A JPH0585410A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 自動車の前部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24895391A JPH0585410A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 自動車の前部車体構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0585410A true JPH0585410A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17185867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24895391A Pending JPH0585410A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 自動車の前部車体構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0585410A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030082714A (ko) * | 2002-04-18 | 2003-10-23 | 기아자동차주식회사 | 차량의 서스펜션 보강 구조 |
| JP2009255773A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Honda Motor Co Ltd | 車体前部構造 |
| US7828330B2 (en) | 2008-03-17 | 2010-11-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle front body structure |
| WO2014104396A1 (en) | 2012-12-27 | 2014-07-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle body front section structure |
| JP2017503712A (ja) * | 2014-01-23 | 2017-02-02 | ルノー エス．ア．エス． | 自動車両のリアショックアブソーバに関係する力を分配するための補強手段を備える自動車両のボディシェル構造 |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP24895391A patent/JPH0585410A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030082714A (ko) * | 2002-04-18 | 2003-10-23 | 기아자동차주식회사 | 차량의 서스펜션 보강 구조 |
| US7828330B2 (en) | 2008-03-17 | 2010-11-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle front body structure |
| JP2009255773A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Honda Motor Co Ltd | 車体前部構造 |
| JP4607985B2 (ja) * | 2008-04-17 | 2011-01-05 | 本田技研工業株式会社 | 車体前部構造 |
| WO2014104396A1 (en) | 2012-12-27 | 2014-07-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle body front section structure |
| CN104334441A (zh) * | 2012-12-27 | 2015-02-04 | 丰田自动车株式会社 | 车身前部结构 |
| US9278714B2 (en) | 2012-12-27 | 2016-03-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle body front section structure |
| CN104334441B (zh) * | 2012-12-27 | 2016-10-05 | 丰田自动车株式会社 | 车身前部结构 |
| JP2017503712A (ja) * | 2014-01-23 | 2017-02-02 | ルノー エス．ア．エス． | 自動車両のリアショックアブソーバに関係する力を分配するための補強手段を備える自動車両のボディシェル構造 |
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