JPH057846Y2 - - Google Patents

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JPH057846Y2
JPH057846Y2 JP1986137766U JP13776686U JPH057846Y2 JP H057846 Y2 JPH057846 Y2 JP H057846Y2 JP 1986137766 U JP1986137766 U JP 1986137766U JP 13776686 U JP13776686 U JP 13776686U JP H057846 Y2 JPH057846 Y2 JP H057846Y2
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molding
trim molding
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shaft portion
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のドアトリム表面に布等がウ
エルダー溶着されている場合において、そのウエ
ルダー溶着跡を隠す等の目的で取付けられるドア
トリムモールの取付構造の改良に関する。
(従来の技術) 一般に、自動車の車室内に面するドアトリムに
は、その車室内のインテリア性の向上のために、
カーペツトや布等をウエルダー溶着して取付ける
ことが行われており、この場合、表面に露出する
溶着跡を隠すためにドアトリムモールを取付ける
ことが行われている。ところが、上記ドアトリム
モールとして合成樹脂製のメツキモールを使用し
た場合、そのドアトリムモールとドアトリムとの
熱膨脹差に起因して上記ドアトリムモールの歪み
や脱落などの生じるおそれがあるという問題があ
る。
上記熱膨脹差に起因する問題を解消するものと
して、車体外面に取付けるサイドモールの取付構
造において、従来より、サイドモールを取付部材
を介して車体外面に取付けるようにし、かつ、上
記取付部材に対して上記サイドモールを長手方向
にスライド可能としたものが提案されている(例
えば、実公昭59−41884号公報、実開昭57−20333
号公報参照)。これらのものは、上記取付部材と
して先端部に膨大部を有するクリツプを用い、こ
のクリツプの頭部に上記サイドモールをスライド
可能に係合させるとともに、上記膨大部を車体外
面の係止穴に圧入することによりサイドモールが
車体外面から離れないように位置固定するもので
ある。そして、熱膨脹差が発生した場合、上記ク
リツプに対して上記サイドモールが長手方向にス
ライドすることにより、上記熱膨脹差によるサイ
ドモールの相対伸縮を吸収するようにするもので
ある。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上記従来の取付構造をドアトリムモ
ールの取付構造に適用した場合、サイドモールの
取付けを取付部材としてのクリツプの先端部を上
記車体外面の係止穴に圧入することにより行うも
のであるため、取付け作業性と取付強度との両立
を十分に図ることができない。すなわち、上記取
付強度は上記クリツプの先端部の膨大部を大きく
する程大きくなるが、その反面、圧入させるのに
手間がかかり取付け作業性が低下する。一方、上
記膨大部を小さくする程、上記取付け作業性は向
上するが、その反面、上記引き抜けのおそれが増
大する。その上、上記クリツプを圧入するための
係止穴を合成樹脂製で比較的軟らかいドアトリム
に形成することになるため、上記クリツプを圧入
しても、その取付強度の保持を十分に行うことは
できない。
上記取付強度を十分に強固なものにするため
に、上記取付部材をドアトリムに予め強固に取付
け、この取付部材に上記ドアトリムモールを装着
することが考えられる。しかし、この場合、ドア
トリム側に位置固定された上記取付部材に対して
ドアトリムモールを長手方向にスライドさせて装
着させねばならず、その作業に手間がかかり取付
け作業性の悪化を招く。特に、上記ドアトリムモ
ールが長手方向に曲がつた形状のものである場
合、上記取付け作業は極めて困難なものとなる。
そのうえ、上記従来の取付構造では、長手方向
にスライド自在であり、その規制がないため、ド
アトリムモールに長手方向への不用意な外力が作
用した場合、ずれ抜けるおそれがある。
また、被取付対象物に対して取付対象物を取付
ける取付部材として、証明器具の分野において回
転により挟持する固着手段が知られている(例え
ば、実公昭51−8303号公報、実公昭47−22057号
公報参照)しかし、上記固着手段は、取付対象物
を被取付対象物に対してその固着手段の軸方向お
よびこの軸方向に直交する前後および左右方向の
全てに相対移動しないように係止するものである
ため、熱膨脹差に起因するドアトリムモールの変
形を吸収することができない。
さらに、ドアトリムモールは主として装飾上の
観点から設けられるものであるため、ドアトリム
モールを中空にしてその厚みをなるべく薄くして
車重の増加を可及的に防止する必要がある一方、
あまり薄くするとドアトリムモール自体の強度が
低下する。
この考案は、このような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、取付け作
業性の向上と、ドアトリムモール自体の補強を含
めた取付強度の向上と、熱膨脹差の吸収という3
つの課題を同時に満足させることにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案は、自動車の
ドアに配設されたドアトリムにドアトリムモール
をグロメツトによつて取付けるようにするもので
ある。このものにおいて、上記ドアトリムに上記
ドアトリムモールの取付位置に貫通形成されて上
記ドアトリムモールの長手方向に長い長穴を備え
る。また、上記ドアトリムモールを長手方向に中
空状に形成し、かつ、上記ドアトリムに取付けら
れるドアトリムモールの背面部にドアトリムモー
ルの内部空間と上記ドアトリムの長穴とを互いに
連通する幅で上記長手方向に延びる開口を備え
る。さらに、上記グロメツトを、上記長穴および
開口の双方に挿通して配置された軸部と、この軸
部のドアトリム裏面側の位置から半径方向に突出
するつば状の底板部と、上記軸部の上記内部空間
側の位置から軸部に直交しかつ上記ドアトリムモ
ールの長手方向に直交する方向に突出する頭部と
を備えるものとする。そして、上記頭部を、上記
軸部を軸部回りに回転させることにより上記頭部
を上記ドアトリムモールの長手方向に合致させた
状態で上記長穴および開口の双方に挿通可能な厚
みを有し、かつ、上記内部空間の上記ドアトリム
モールの長手方向に直交する方向の内面形状とほ
ぼ同じ形状を有するものとする。また、上記頭部
と底板部との相対向面間を、この相対向面間の上
記ドアトリムモールの背面部とドアトリムとを互
いに当接した状態で挾持する間隔とする。さら
に、上記軸部を、この軸部が上記長穴内を上記長
手方向に相対移動可能な太さとする構成とするも
のである。
(作用) 上記の構成により、本考案では、ドアトリムモ
ールをドアトリムに取付ける場合、上記ドアトリ
ムモールをドアトリムの取付位置にあてがい、グ
ロメツトの頭部をドアトリムモールの長手方向に
合致させた状態でドアトリムの裏面側からその長
穴およびドアトリムモールの開口に挿通させてド
アトリムモールの内部空間内に配置する。そし
て、上記グロメツトの軸部の回りにほぼ90度回転
させることにより、上記頭部が上記内部空間の上
記長手方向に直交する内面と接触して嵌合される
とともに上記頭部と底板部との相対向面間に上記
ドアトリムモールの背面部とドアトリムとが互い
に当接した状態で挟持される。これにより、軽量
化のために中空状のドアトリムモールを薄肉に形
成しても、上記頭部がドアトリムモールの内部空
間を仕切る節となり中空状のドアトリムモールの
壁面が内部から支持されるため、ドアトリムモー
ル自体の強度向上が図られる。
上記ドアトリムモールの取付け作業は、グロメ
ツトをドアトリムの裏面側から挿通し、そして、
回転させるだけで済むため、従来の取付構造にお
けるクリツプをドアトリムモールに係合させた
後、車体側の係止穴位置までドアトリムモールの
長手方向にスライドさせ、そして、上記係止穴に
圧入するという作業に比べ、作業工数および作業
量が共に低減して容易となり、取付け作業性の向
上が図られる。
また、上記ドアトリムモールの背面部とドアト
リムとがグロメツトの底板部と頭部との相対向面
間に挟持された状態で、上記ドアトリムモールが
取付けられるため、上記ドアトリムモールがドア
トリムから離れることはなく、ドアトリムから離
れる方向およびドアトリムモールの長手方向と直
交する方向にずれないように確実に位置固定され
る。しかも、上記頭部がドアトリムモールの内面
と嵌合しているため、ドアトリムモールとグロメ
ツトとの間でがた付くことなく、両者間での相対
移動を阻止した状態で確実に位置固定される。こ
のため、上記取付け作業性の向上に加えて、取付
強度の向上も図られる。
さらに、グロメツトの軸部が嵌挿されるドアト
リムの長穴がドアトリムモールの長手方向に長く
形成され、かつ、上記軸部が上記長穴内を上記長
手方向に相対移動可能な太さであるため、ドアト
リムとドアトリムモールとの熱膨脹差によりドア
トリムモールに相対伸縮が生じても、上記軸部の
相対移動により吸収されるため、熱膨脹差に起因
するドアトリムモールの歪みや脱落のおそれが解
消される。この際、上記軸部の相対移動は上記長
穴の範囲内に規制されるため、ドアトリムモール
の熱膨脹による伸縮吸収を図りつつ、ドアトリム
モールに長手方向への不用意な外力が作用した場
合のずれ抜けの防止が図られる。
従つて、取付け作業性の向上、取付強度の向上
および熱膨脹差の吸収などの課題の解決が同時に
図られる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第5図において、1は自動車の車体、2,2…
…はこの車体1に揺動可能に取付けられたドアで
ある。第4図は上記ドア2,2……のうち例えば
右側前部のドア2を示し、3は図外のドアボデイ
の上端開口部を通つて昇降するドアガラス、4,
5はドアガラス3とドアボデイの上端開口部との
間に嵌装されたアウターおよびインナーのウエザ
ストリツプである。上記インナーウエザストリツ
プ5とドアボデイの上端開口部周縁との間にはド
アボデイの車室内側面を覆うドアトリム6の上端
が吊懸け支持されており、上記ドアトリム6の中
間部はドアボデイと図外のフアスナによつて固定
されている。
上記ドアトリム6は、第3図にも示すように、
その上半部を構成する断面略逆弓字形状の基板7
と、同下半部を構成する板状のプレート8とから
なり、これら基板7とプレート8とは、基板7の
下端にプレート8の上端を基板7の車室内側(第
4図で左側)から固着して一体に設けられてい
る。上記基板7の表面には、表皮材9が張付けら
れ、その上にはレザー10が張付けられている一
方、プレート8の表面上部にはウエルダーフオー
ム11と表皮材としての塩化ビニル12とが塩化
ビニル12を表面側にウエルダ溶着されており、
該プレート8の表面下部には周縁端が固着された
毛足の長い布13がプレート8の下端付近まで溶
着により張付けられ、さらにその表面下部の車体
1前側(第3図で左側)にはドアトリムポケツト
14が一体に設けられている。
上記基板7表面をなすレザー10の表面側に
は、その上部で車室内側へ突出するように湾曲形
成されてなる湾曲部15の下部から同様に湾曲形
成されてなる基板7下部の湾曲部16中央部にか
けて、鉄板17が上記レザー10の表面と少し隙
間18を残して覆うように鉄板17の上端及び下
端を基板7に固着して取付けられ、上記鉄板17
の表面にはクツシヨン19と布20とが布20を
最表面に配置せしめて、鉄板17の周縁端部への
ウエルダー溶着により張付けられている。そして
基板7の湾曲部16の下部は、さらに段部21に
よつて車室内側へ突出されており、この突出部2
2にドア2の取つ手としての図外のアームレスト
が取付けられるようになつている。
上記基板7の段部21と、布20をウエルダー
溶着した溶着跡を下端に残してなる鉄板17との
間には略水平方向に延びる溝部23が形成されて
いる。この溝部23には光沢を有するメツキモー
ルよりなる合成樹脂製のドアトリムモール24
が、上記溝部23に沿つてその溝部23の略全体
を隠蔽するように嵌合されており、上記溝部23
の底面に相当するドアトリム6には溝部23の延
長方向、すなわち上記ドアトリムモール24の長
手方向に長い矩形状の複数の長穴25,25……
が所定間隔を隔てて貫通形成されている。
一方、上記ドアトリムモール24は、第1図お
よび第2図に詳細に示すように、その表面側下半
部(第1図で左側下半部)に段部24aを有する
断面略C字形状つまり中空状に形成され、そのド
アトリム6の表面側に当接する背面部にはドアト
リム6の各長穴25の上下幅に対応する幅で、ド
アトリムモールの内部空間と連通する開口26が
上記ドアトリムモール24の長手方向(第1図の
紙面に直交する方向、第2図の左右方向)に形成
されている。
そして、上記ドアトリムモール24はドアトリ
ム6に対し第6図にも示す複数のグロメツト2
7,27……によつて一体に取り付けられてい
る。すなわち、上記各グロメツト27は、上記ド
アトリムモール24の開口26およびドアトリム
6の各長穴25の双方に挿通して配置された軸部
30と、この軸部30のドアトリム裏面側(第1
図の右側)の位置から半径方向に突出するつば状
の底板部29と、上記軸部30の上記内部空間側
の位置から軸部30に直交する方向に突出する頭
部28とを備えている。
上記頭部28は、その突出方向を上記ドアトリ
ムモール24の長手方向に合致させた状態(第2
図に二点鎖線で示す状態)で上記各長穴25およ
び開口26の双方に挿通可能な厚み(第2図の上
下方向の厚み)と、上記ドアトリムモール24の
長手方向に直交する方向の上記内部空間の内面形
状(第1図に示す内面形状)とほぼ同じ形状とを
有している。すなわち、上記頭部28は上記ドア
トリムモール24の内面形状とほぼ同じ略長方形
に形成されるとともに、その前面には上記ドアト
リムモール24に形成された段部24aと係合す
る係合部28aが形成されている。つまり、上記
ドアトリムモール24の長手方向に直交する方向
に上記頭部28を配置した状態(第1図に実線
で、第2図に破線で示す状態)で、上記頭部28
が上記内部空間の内面と接触して嵌合し、その内
部空間を仕切る節を形成するようになつている。
上記頭部28と底板部28との相対向面の間隔
は、上記ドアトリムモール24の背面部を構成す
る上記開口26の両開口縁部の厚みとドアトリム
6の厚みとを合計したものに等しく設定されてお
り、これにより、上記ドアトリムモール24の長
手方向に直交する方向に上記頭部28を配置した
状態で、上記相対内面の間に上記ドアトリムモー
ル24の背面部と上記ドアトリム6の表皮材9と
が互いに当接した状態で両者24,6が挾持され
るようになつている。従つて、上記軸部30の長
さも、上記所定の間隔を実現するために必要なも
のに設定されている。
上記底板部29は、周縁部の直径方向に相対向
する各位置であつて、上記頭部28の突出方向に
相対向する各位置に半円形に切り欠かれて形成さ
れた一対の目印部29a,29aを備えている。
この一対の目印部29a,29aによつて上記頭
部28の軸部30の回りの回転位置をドアトリム
6の裏面側から確認するための目印としての機能
と、グロメツト27を回転操作する上での操作力
の作用部としての機能とが付与されるようになつ
ている。
上記軸部30は、上記長穴25内を上記ドアト
リムモール24の長手方向に相対移動可能な太さ
を有しており、ドアトリムモール24とドアトリ
ム6との熱膨脹差に起因して上記ドアトリムモー
ル24が長手方向に相対的に伸縮した場合、その
ドアトリムモール24と頭部28を介して一体と
なつた軸部30の上記長手方向への移動を上記長
穴25の範囲内で許容するようになつている。
上記構成の取付構造において、ドアトリムモー
ル24をドアトリム6に取付けるには、まず、上
記ドアトリムモール24を上記ドアトリム6の取
付位置である溝部23にあてがい、グロメツト2
7の頭部28を、上記ドアトリムモール24の長
手方向に合致させた状態で、上記ドアトリム6の
裏面側からその長穴25およびドアトリムモール
24の開口26に入れて上記ドアトリムモール2
4の内部空間まで挿通させる(第2図の二点鎖線
参照)。
次に、底板部29をつかんでグロメツト27の
頭部28の端部28aが下側となるように上記グ
ロメツト27を軸部30の回りにほぼ90度回転さ
せることにより、上記頭部28を上記内部空間の
上記長手方向に直交する内面と接触した状態にす
る(第1図の実線および第2図の破線参照)。以
上で取付け作業が終了し、上記グロメツト27の
頭部28とドアトリムモール24とが相対移動し
ないように一体的に連結されるとともに、上記頭
部28と底板部29との相対向面間に上記ドアト
リムモール24の背面部とドアトリム6とが互い
に当接した状態で挟持されて、上記ドアトリムモ
ール24をドアトリム6の溝部23に位置固定す
ることができる。そして、ドアトリム6の車室側
(第1図の左側)に張り付けられた布20のウエ
ルダー溶着跡を上記ドアトリムモール24によつ
て覆い隠すことができる。
このように、上記ドアトリムモール24の取付
け作業は、グロメツト27の頭部28をドアトリ
ム6の裏面側から挿通し、そして、回転させるだ
けで済むため、従来の取付構造におけるクリツプ
をドアトリムモールに係合させた後、車体側の係
止穴位置までドアトリムモールの長手方向にスラ
イドさせ、そして、上記係止穴に圧入するという
作業に比べ、作業工数および作業量が共に低減し
て容易となり、取付け作業性の向上を図ることが
できる。特に、ドアトリムモール24がこの実施
例のように長手方向に曲がつた形状を有していて
も、取付けに際し、従来の取付構造におけるクリ
ツプとドアトリムモールとの相対スライド作業の
必要がないため、その取付け作業を容易かつ確実
に行うことができる。
また、ドアトリムモール24の取付状態におい
ては、上記ドアトリムモール24の背面部とドア
トリム6とがグロメツト27の底板部29と頭部
28との相対向面間に挟持された状態となるた
め、上記ドアトリムモール24をドアトリム6か
ら離れるないように確実に位置固定することがで
きるとともに、軸部30が長穴25および開口2
6によりドアトリムモール24の長手方向に直交
する方向である上下方向に移動しないように確実
に位置固定することができる。加えて、上記頭部
28がドアトリムモール24の内面形状とほぼ同
一であるため、上記ドアトリムモール24とグロ
メツト6との間でがた付くことなく、両者間での
相対移動を阻止した状態で確実に位置固定するこ
とができる。このため、従来の取付構造における
膨大部を有するクリツプを係止穴に圧入すること
により位置固定する場合と比べ、取付強度の向上
を図ることができる。
しかも、この実施例の取付構造の場合、グロメ
ツト27の頭部28が上記取付状態において上記
ドアトリムモール24の内部空間を仕切る節とな
り、中空状のドアトリムモール24の壁面を内部
から支持するため、ドアトリムモール24自体の
強度向上を図ることができる。これにより、上記
節による強度向上の分、上記ドアトリムモール2
4を薄肉化することができ、ドアトリムモール2
4の軽量化を図ることができる。
さらに、ドアトリム6とドアトリムモール24
との熱膨脹差により上記ドアトリムモール24が
長手方向に相対伸縮する場合、上記グロメツト2
7の軸部30が挿通されたドアトリム6の長穴2
5が上記ドアトリムモール24の長手方向に長く
形成され、かつ、上記軸部30が上記長穴25内
を上記長手方向に相対移動可能であるため、上記
ドアトリムモール24の伸縮はその伸縮に伴い上
記軸部30が長穴25内を移動することにより吸
収される。このため、熱膨脹差に起因するドアト
リムモールの歪みなどの熱変形や脱落などの発生
を確実に防止することができる。しかも、上記ド
アトリムモール24は、上記長穴25の長手方向
の範囲内で相対移動するだけで、その範囲以上の
相対移動が上記長穴25により規制されるため、
ドアトリムモール24に対して長手方向に不用意
な外力が作用した場合のずれ抜けの発生を確実に
防止することができる。このため、上記熱膨脹さ
に起因するドアトリムモール24の伸縮を吸収し
てその変形防止を図りつつ、確実な取付状態を維
持することができる。
このように、この実施例によれば、ドアトリム
モール24とドアトリム6とを挟持するためのグ
ロメツト27の頭部28をドアトリムモール24
の内面形状とほぼ同じ形状にし、かつ、上記グロ
メツト27の軸部30が挿通される長穴25を上
記ドアトリムモール24の長手方向に長く形成す
ることにより、取付け作業性の向上と、取付強度
およびドアトリムモール24自体の強度の向上
と、熱膨脹差の吸収との諸課題を同時に解決する
ことができる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案では、ドアトリム
モールの取付け作業が、グロメツトの頭部をドア
トリムの裏面側から挿通し、そして、回転させる
だけで済むため、従来の取付構造におけるクリツ
プをドアトリムモールに係合させた後、車体側の
係止穴位置までドアトリムモールの長手方向にス
ライドさせ、そして、上記係止穴に圧入するとい
う作業に比べ、作業工数および作業量を共に低減
することができ、取付け作業性の向上を図ること
ができる。特に、従来の取付構造では困難であつ
た長手方向に曲がつた形状を有するドアトリムモ
ールに対しても、容易かつ確実に取付け作業を行
うことができる点で、上記取付け作業性を著しく
向上することができる。
また、ドアトリムモールの取付状態において、
上記ドアトリムモールの背面部とドアトリムとが
グロメツトの底板部と頭部との相対向面間に挟持
された状態となるため、上記ドアトリムモールを
ドアトリムから離れないように確実に位置固定す
ることができる。加えて、上記頭部をドアトリム
モールの内面形状とほぼ同じ形状にしているた
め、上記ドアトリムモールとグロメツトとの間で
がた付くことなく、両者間での相対移動を阻止し
た状態で確実に位置固定することができる。これ
らにより、従来の取付構造における膨大部を有す
るクリツプを係止穴に圧入することにより位置固
定する場合と比べ、取付強度の向上を図ることが
できる。
しかも、この考案の取付構造の場合、グロメツ
トの頭部が上記取付状態においてドアトリムモー
ルの内部空間を仕切る節となり中空状のドアトリ
ムモールの壁面を支持するため、ドアトリムモー
ル自体の強度向上を図ることができる。これによ
り、上記節による強度向上の分、上記ドアトリム
モールを薄肉化することができ、ドアトリムモー
ルの軽量化を図ることができる。
さらに、ドアトリムとドアトリムモールとの熱
膨脹差により上記ドアトリムモールが長手方向に
相対伸縮する場合、上記グロメツトの軸部が挿通
されたドアトリムの長穴を上記ドアトリムモール
の長手方向に長く形成し、かつ、上記軸部を上記
長穴内を上記長手方向に相対移動可能にしている
ため、上記ドアトリムモールの伸縮を上記軸部が
長穴内を移動することにより吸収することができ
る。このため、熱膨脹差に起因するドアトリムモ
ールの歪みなどの熱変形や脱落などの発生を確実
に防止することができる。しかも、上記ドアトリ
ムモールは、上記長穴の長手方向の範囲内で相対
移動するだけで、その範囲以上の相対移動が上記
長穴により規制されるため、ドアトリムモールに
対して長手方向に不用意な外力が作用した場合の
ずれ抜けの発生を確実に防止することができる。
このため、上記熱膨脹さに起因するドアトリムモ
ールの伸縮を吸収してその変形防止を図りつつ、
確実な取付状態を維持することができ、取付強度
の向上を図ることができる。
このように、この考案は、ドアトリムモールと
ドアトリムとを挟持するためのグロメツトの頭部
をドアトリムモールの内面形状とほぼ同じ形状に
し、かつ、上記グロメツトの軸部が挿通される長
穴を上記ドアトリムモールの長手方向に長く形成
することにより、取付け作業性の向上と、取付強
度およびドアトリムモール自体の強度の向上と、
熱膨脹差の吸収との諸課題を同時に解決すること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はドアト
リムモールの取付状態を示す拡大断面図、第2図
は第1図の方向矢視図、第3図はドアトリムの
全体正面図、第4図はドアトリムの要部縦断面
図、第5図は自動車の車体の斜視図、第6図はグ
ロメツトの斜視図である。 1……車体、2……ドア、6……ドアトリム、
24……ドアトリムモール、25……長穴、26
……開口、27……グロメツト、28……頭部、
29……底板部、30……軸部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動車のドアに配設されたドアトリムにドアト
    リムモールをグロメツトによつて取付ける取付構
    造であつて、 上記ドアトリムは上記ドアトリムモールの取付
    位置に貫通形成されて上記ドアトリムモールの長
    手方向に長い長穴を備えており、 上記ドアトリムモールは長手方向に中空状に形
    成され、かつ、上記ドアトリムに取付けられるド
    アトリムモールの背面部にドアトリムモールの内
    部空間と上記ドアトリムの長穴とを互いに連通す
    る幅で上記長手方向に延びる開口を備えており、 上記グロメツトは、上記長穴および開口の双方
    に挿通して配置された軸部と、この軸部のドアト
    リム裏面側の位置から半径方向に突出するつば状
    の底板部と、上記軸部の上記内部空間側の位置か
    ら軸部に直交しかつ上記ドアトリムモールの長手
    方向に直交する方向に突出する頭部とを備えてお
    り、 上記頭部は、上記軸部を軸部回りに回転させる
    ことにより上記頭部を上記ドアトリムモールの長
    手方向に合致させた状態で上記長穴および開口の
    双方に挿通可能な厚みを有しかつ上記内部空間の
    上記ドアトリムモールの長手方向に直交する方向
    の内面形状とほぼ同じ形状を有しており、 上記頭部と底板部との相対向面間は、この相対
    向面間の上記ドアトリムモールの背面部とドアト
    リムとを互いに当接した状態で挾持する間隔に設
    定されており、 上記軸部は、この軸部が上記長穴内を上記ドア
    トリムモールの長手方向に相対移動可能な太さに
    設定されていることを特徴とするドアトリムモー
    ルの取付構造。
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