JPH0577431A - 積層形圧電変位素子の固定構造 - Google Patents
積層形圧電変位素子の固定構造Info
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- JPH0577431A JPH0577431A JP3243636A JP24363691A JPH0577431A JP H0577431 A JPH0577431 A JP H0577431A JP 3243636 A JP3243636 A JP 3243636A JP 24363691 A JP24363691 A JP 24363691A JP H0577431 A JPH0577431 A JP H0577431A
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Abstract
用する場合、基台と積層形圧電変位素子との間の接着層
にクラック及び剥離が入らず、変位の歪みの発生がない
単一方向へ振動の指向性があり、同一基板上の積層形圧
電変位素子同士の干渉が小さく、変位量及び変位速度の
ばらつきが小さく、接着剤のはみ出しによる変位の拘束
がない積層形圧電変位素子の固定構造を提供する。 【構成】 一方の電極を構成する導電層1と、他方の電
極を構成する導電層2とが、互いに平行になるように交
互に圧電体3をサンドイッチ状に配設する。前記各導電
層1、2に挟まれた部位が活性部6であり、挟まれない
部位5、5aが不活性部である。変位部9(活性部6)
は矢印A方向に振動し、不活性部5は張り出させて基台
4と接合部4aにて接合する。
Description
などに用いられる積層形圧電変位素子の固定構造に関す
るものである。
定構造としては、例えば特開昭63−295269号公
報に示されているように、電極と圧電体とを交互にサン
ドイッチ状に積層した積層形圧電変位素子の一端を基台
に接着した構造が提案されている。
ように積層形圧電変位素子の一端を固定部としてこれを
基台に接着した構造であると、電圧を印加した場合、固
定部においても伸縮が生じる。このため、積層形圧電変
位素子と基台との間にある接着層にクラックが入り剥離
が生じ、さらに、積層形圧電変位素子の変位の歪みが起
こる。また、同一基台に数個の積層形圧電変位素子を固
定したとき、基台の振動により積層形圧電変位素子が互
いに干渉して、安定した変位量及び変位速度が得られな
い。なお、固定長さのばらつきにより、変位量及び変位
速度がばらつく。接着剤のはみ出しにより、変位が拘束
されるという問題がある。
に基台と積層形圧電変位素子との接着層にクラック及び
剥離の入らない積層形圧電変位素子の固定構造を提供す
ることにある。
合、変位の歪みの発生がなく単一方向へ振動の指向性の
ある積層形圧電変位素子の固定構造を提供することにあ
る。
位素子を固定したとき、互いの干渉が小さい積層形変位
素子の固定構造を提供することにある。
り、変位量及び変位速度のばらつきが小さい積層形圧電
変位素子の固定構造を提供することにある。
て、変位が拘束されず要求されるだけの変位量及び変位
速度が得られる積層形圧電変位素子の固定構造を提供す
ることにある。
素子の固定構造は、圧電体と電極とが交互に積層された
積層形圧電変位素子を基台に固定する構造であって、前
記積層形圧電変位素子に電圧印加時に変位する活性部と
変位しない不活性部とを設け、前記不活性部を基台から
張り出させて不活性部のみを基台と接着することを特徴
とする。
台に接着されているので、接着層における変位は殆ど生
じない。従って、接着層にクラックや剥離が生ずる事も
なくなる。
ので、活性部の振動運動が妨害されず、歪みのない単一
方向へ振動の指向性のある変位が得られる。
を振動が伝わって積層形圧電変位素子が互いに干渉する
ことが少なくなる。
変位量及び変位速度のばらつきは活性部の長さばらつき
によるもののみとなり、固定長さのばらつきによるもの
は小さくなる。さらに、接着剤のはみ出しによって活性
部が拘束されることがないので、変位が拘束されず要求
されるだけの変位量及び変位速度が得られる。
構造図を示す部分斜視図である。図中1は、それぞれ一
方の電極を構成する導電層である。2は、他方の電極を
構成する導電層で、各導電層は互いに平行となるように
交互に圧電体3、例えばチタン酸・ジルコン酸鉛系複合
ペロブスカイトセラミックス内にサンドイッチ状に配設
されている。 また、一方の電極となる導電層1は一方
の端面53に露出され、また他方の電極となる導電層2
は他方の端面54に露出するように構成されている。こ
れらの電極の露出されている面53、54には、共通導
電層7、8(図2(f)参照)が形成されていて、導電
層1、2は正または負となり、電気的に並列となってい
る。
部6であり、挟まれない部位5、5aが不活性部であ
る。
ックを、不活性部張り出し部50だけ張り出して基台4
と接着する。また、固定のライン51と活性部6の終端
に位置する電極のライン52及び変位方向の端面53は
平行になっていて、導電層1、2と接合部4aも平行に
なるように配設されている。こうして接合した積層形圧
電変位素子ブロックを所定の幅で切断し、一定間隔で配
列して積層形圧電変位素子列を構成する。
素子列に、電気的信号を印加すると、活性部6の変位に
より変位部9のみが矢印A方向に振動する。こうして、
変位領域である変位部9と基台4の間に、変位の生じな
い不活性部5が存在し、これがバッファとなる。もとよ
り、圧電体3は電極や基台4と比較して弾性率が大きい
が、活性部6の変位は、不活性部5に緩衝されて基台4
に伝達される為に、接合部4aでの変位や応力が極めて
小さくなる。
り出させて接着して使用することにより、基台4と接着
部の剥離を少なくし、歪みのない単一方向へ振動の指向
性のある変位を得ることができる。基台4の振動も小さ
くなるため、積層形圧電変位素子間の干渉も小さくな
る。さらに、実際に変形をする活性部6の長さのばらつ
きによる変位量及び変位速度のばらつきはあるが、固定
長さがばらつくことによる変位量及び変位速度のばらつ
きは小さくなる。
性部5の長さの比率が、10倍から0.5倍が望まし
く、さらに、接着強度および変位量から1倍から3倍が
より好ましい。不活性部張り出し部50は0〜0.5mm
ぐらいが接着剤のはみ出しが不活性領域内となり、活性
領域に及んで変位を拘束することもなく、不活性部張り
出し部50の固有振動が変位に乗ってくることもないの
で好ましい。
2を使って説明する。まず、定板10の上にペースト状
に調整した圧電体、例えばチタン酸・ジルコン酸鉛系複
合ペロブスカイトセラミックス材料を薄く塗布して第1
の圧電体層31を形成する(同図 (a))。
電極となる第1の導電層11を形成する(b)。
体層31の表面に圧電体を薄く塗布して第2の圧電体層
32を形成する(c)。
上述の方法で形成する(d)。
返す。
階で、乾燥させ、これに圧力を加えた状態で温度100
0乃至1200℃で1時間程度焼成することにより直方
体状のセラミックに仕上がる(e)。
ている面と導電層11、21が露出している面にそれぞ
れ導電塗料を塗布して導電層7、8を形成する(f)。
は、独立のリード部材を接続し、また、他方の電極を接
続している導電層8には共通のリード部材を接続する。
電気信号が印加されると、導電層7、8を介して電極を
形成する導電層間に、同一の電圧が同時に印加される。
る部位間である活性部だけは、電極間の圧電体層32、
32、32‥‥が同時に伸縮し、各層の圧電体層32、
32、32‥‥の変位が足し合わされて、自由端側が矢
印方向へ変位する積層形圧電変位素子が形成される。
クジェット記録装置であるカイザータイプの積層形圧電
変位素子縦振動型ヘッドに適用した場合、歪みのない単
一方向へ振動の指向性のある変位を得ることができる。
そこで、図3を平面Aで切りZ方向から見た場合の駆動
部の拡大図を図4に示し、ノズル開口部44からインク
滴が吐出するまでの過程を説明する。
プレート44aに形成されたノズル開口部に対向する積
層形圧電素子41に電圧を印加すると、積層形圧電素子
41が弾性に富むバネ板材45を変形させながら伸長し
て、積層形圧電素子の対向面に配置した隔壁42と隔壁
中のインク43を押出し、ノズル開口部からインク滴と
して吐出させることができる。
構造は、基台における接着層で剥離が生じず、歪みのな
い単一方向へ振動の指向性のある変位を得ることができ
る。また同一基台上の積層圧電変位素子同士の干渉が小
さい。変位量及び変位速度のばらつきが小さい。接着剤
のはみ出しによる変位の拘束がないという効果がある。
造の一実施例を示す部分斜視図。
ている積層形圧電変位素子の製造方法を示す説明図。
たカイザータイプの積層形圧電変位素子縦振動型のイン
クジェットヘッド部を表した構造図。
振動型のインクジェットヘッド構造図を平面Aで切りZ
方向から見た時の駆動部拡大図。
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電体と電極とが交互に積層された積層
形圧電変位素子を基台に固定する構造であって、前記積
層形圧電変位素子に電圧印加時に変位する活性部と変位
しない不活性部とを設け、前記不活性部を基台から張り
出させて不活性部のみを基台に接着したことを特徴とす
る積層形圧電変位素子の固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24363691A JP3347346B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | インクジェット記録装置用圧電変位ユニット、及びインクジェット記録装置用記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24363691A JP3347346B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | インクジェット記録装置用圧電変位ユニット、及びインクジェット記録装置用記録ヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0577431A true JPH0577431A (ja) | 1993-03-30 |
JP3347346B2 JP3347346B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=17106771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24363691A Expired - Lifetime JP3347346B2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | インクジェット記録装置用圧電変位ユニット、及びインクジェット記録装置用記録ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3347346B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008050432A1 (fr) | 2006-10-26 | 2008-05-02 | Cluster Technology Co., Ltd. | Appareil d'éjection de gouttelette et procédé de fabrication dudit appareil |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP24363691A patent/JP3347346B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008050432A1 (fr) | 2006-10-26 | 2008-05-02 | Cluster Technology Co., Ltd. | Appareil d'éjection de gouttelette et procédé de fabrication dudit appareil |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3347346B2 (ja) | 2002-11-20 |
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