JPH0577188A - 製品移載装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】製品形状変更時に移載用アーム交換等の段取作
業を発生させることなく移載を可能とし、多機種混流生
産においてもインラインで適用可能とする。 【構成】シリンダ２、製品端面検知用センサ、シリンダ
移動量検知センサ４、下部支持バー６、エアバック７よ
り成る移載アームユニットと、移動量制御部５、エアバ
ック７の制御部、エア圧検知計９より構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は製品を乗せるための台板
間または指定位置間等での製品移載装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の方式は、特開昭５９−２２４２８
１号公報のように、製品を乗せるための台板間または指
定位置間での製品移載において移載機を用いる場合は、
その対象製品の形状毎に、移載用アーム形状を変更する
方式となっている。本方式では、移載用アーム変更の時
間を要するとともに、予め準備した数種類の製品以外に
は適用できないという問題があった。

【０００３】従って、製品形状変更時には何らかの段取
作業が発生し、作業工数が発生する。特に、製品機種変
更が頻繁な多種少量生産におけるインライン移載作業で
多大な工数が発生する。また、多機種混流生産時には対
応が取れないという問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、製品
形状変更時にアーム交換等を行うことなく十分活用する
という点に関しての考慮がなされておらず、製品形状変
更時には段取作業が追従し作業工数が発生する。特に、
製品機種変更が頻繁な多種少量生産におけるインライン
移載作業では多大な工数が発生し、移載前作業にも影響
を与えるという問題があった。更に、従来技術は形状の
異なる複数製品を連続的に、かつ、製品順番を不規則に
生産する多機種混流生産時にはインラインでの対応が取
れないという問題があった。

【０００５】本発明の目的は、製品移載における段取作
業を廃止し、更に、多機種混流生産においてもインライ
ンで適用可能とすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は二本の下部支持バーは製品底部の隙間に左
右から一本ずつ挿入され製品移載時の上下動作に対して
製品の保持を行い、二本の左右位置ずれ防止用センサ機
能付きシリンダは左右から一本ずつ製品側面に向かって
伸縮し、製品側面を保持することで製品左右方向の位置
ずれを防止し、エアバック方式の保持部はエアーを吸入
することで、エアバックが製品形状に追従した形状に整
形されて膨らみ製品搬送時の安定性を維持できるように
した。

【０００７】また、製品左右方向の位置決めをセンサ機
能付きシリンダで行うことにより、センサが製品側面位
置を検知した時点で二本のシリンダが独立して静止・製
品の保持を行うようにし、製品搬送時の安定性を維持す
るために形状が容易に変化できるエアバックを使用する
ことで形状の異なる多数種の製品搬送が可能であるよう
にした。

【０００８】

【作用】二本の下部支持バーは、製品の両サイドから製
品底面と台版の間隔を利用して製品底部に挿入され製品
を上下に移動する際の製品の保持を行うことができる。
二本のセンサ機能付きシリンダは、位置決めされた製品
の左右方向から一本ずつ独立して製品に向かって移動す
る。各シリンダの先端にはセンサが取り付けられてお
り、位置決めされた製品の側面を検知するとシリンダの
移動動作は停止し二本のシリンダで製品側面を左右から
挟み込むことにより搬送時に製品の位置ずれを防止する
ことができる。さらに、シリンダで製品の位置ずれを防
止した後、下部支持バーに取り付けたエアバックにエア
が吸入され、製品形状に追従しながら、かつ、製品を包
込むように膨らみ製品移載時の安定性を向上させている
ことから製品移載時に製品落下等の不具合が発生しな
い。

【０００９】各構成要素が、このように動作することで
誤動作することが無い。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１ないし図３に
より説明する。

【００１１】図１に製品移載の第一ステップを示す。初
めに、製品１の搬送直角方向の左右から二本のシリンダ
２が製品１を挟み込むように移動してくる。二本のシリ
ンダ２にはそれぞれ、製品端面検知用センサ３およびシ
リンダ移動量検知センサ４が設置されている。二本のシ
リンダ２はそれぞれ独立しており、それぞれ、シリンダ
２先端の製品端面検知用センサ３が製品１を検知した位
置にて停止する。このときシリンダ移動量検知用プレー
ト14を基準にシリンダ移動量検知センサ４がシリンダ２
の移動量を検知し、移動量制御部５に情報を送る。移動
量制御部５は左右それぞれのシリンダ移動量情報を、製
品１を上下に移動する際に製品１の保持を行う二本の下
部支持バー６に送る。下部支持バー６は、シリンダ移動
量情報に従って、モータ13によるボールねじ10の駆動に
よって左右独立して、製品１を挟み込む方向に移動し、
製品端面に、ある一定の間隔11を保つ位置で停止する。

【００１２】図３に製品移載の第二ステップを示す。二
本の下部支持バー６にはエアバック７が取り付けられて
いる。二本の下部支持バー６の停止後エアバック制御部
８の制御によりエアバック７にエアが吸入されエアバッ
ク７が一定の間隔11内で膨らみ、製品１を包込むように
整形される。エアバック吸入口12にはエア圧検知計９が
ついておりエアバック７内のエア圧が設定圧力になると
エア吸入が停止し、エアバック７内のエア圧を一定に保
つ。エアバック７は移載する製品１の形状に追従する形
で膨らむため、移載する製品１の形状変更時にも容易に
製品１を保持することが可能となる。

【００１３】以上、二ステップで移載アームユニットに
より保持された製品１は、移載アームユニットの上昇、
移載方向への移動により移載される。

【００１４】本実施例によれば、移載する製品１の形状
の変化にも、移載アーム交換等の段取り作業をすること
なく容易に追従できる。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、同一移載用アームで形
状の異なる製品の移載が可能となるため、移載する製品
形状の変化に伴う移載アームの交換が不要となり、段取
作業工数を削除することができる。また、形状の異なる
多数の製品に段取作業を必要とせずに連続した移載を可
能とするので、多数の形状を持つ多機種製品を同一ライ
ンで生産するような多機種混流生産にもインラインで適
用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の移載の第一ステップの説明図、

【図２】図１におけるＩＩ矢視図、

【図３】本発明の移載の第二ステップの説明図。

【符号の説明】

１…製品、 ２…シリンダ、 ４…シリンダ移動量検知センサ、 ５…移動量制御部、 ６…下部支持バー、 ７…エアバック、 ９…エア圧検知計、 10…ボールねじ、 12…エアバック吸入口、 13…モータ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】製品移載を行う製品移載機において、下部
   支持バー、左右位置ずれ防止用センサ機能付きシリン
   ダ、更に、搬送時の安定性確保用にエアーを注入し、移
   載する製品形状に従ってフレキシブルにアーム形状を変
   化させ得るエアバック方式の保持部を設けたことを特徴
   とする製品移載装置。
2. 【請求項２】請求項１において、製品移載用アームを設
   けることにより、移載する製品形状変換時に移載機段取
   り作業を削除し、機種混流生産時にも容易に適用可能と
   する製品移載装置。