JPH0555704B2 - - Google Patents

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JPH0555704B2
JPH0555704B2 JP16349984A JP16349984A JPH0555704B2 JP H0555704 B2 JPH0555704 B2 JP H0555704B2 JP 16349984 A JP16349984 A JP 16349984A JP 16349984 A JP16349984 A JP 16349984A JP H0555704 B2 JPH0555704 B2 JP H0555704B2
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air
fuel ratio
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fafav2
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JP16349984A
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JPS6143236A (ja
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Nobuyuki Kobayashi
Koji Hatsutori
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0555704B2 publication Critical patent/JPH0555704B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0025Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
    • F02D41/003Adding fuel vapours, e.g. drawn from engine fuel reservoir
    • F02D41/0032Controlling the purging of the canister as a function of the engine operating conditions

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空燃比制御方法に関し、特に、電子
制御燃料噴射装置を有する車両用内燃機関に用い
て好適な空燃比制御方法に関するものである。
〔従来の技術〕
電子制御燃料噴射装置では、回転数センサによ
り検出した機関回転数NEと、吸入空気量センサ
により検出した吸入空気量Qとに基づいて基本燃
料噴射時間TPを演算し、機関の運転状態に応じ
て、その基本燃料噴射時間TPに対して種々の補
正を施すことにより最終燃料噴射時間τを演算
し、その最終燃料噴射時間τだけ噴射弁を開弁し
て燃料を噴射している。
一方、排気エミツシヨン対策として三元触媒コ
ンバータにより排気ガス中のCO,HC,NOxを
同時に除去するようにしたこの種の燃料噴射制御
装置においては、上記の三成分を効率よく除去す
る観点から、空燃比を理論空燃比近傍に制御する
ことが望まれている。そこで、排気通路に酸素セ
ンサを設け、所定の条件下では、その酸素センサ
からの空燃比信号に基づいて空燃比が理論空燃比
近傍になるようにフイードバツク補正係数FAF
を演算して、空燃比のフイードバツク制御を実行
している。
このような空燃比フイードバツク制御を行なう
電子制御燃料噴射装置においては、部品間のばら
つきによる空燃比の相違を補償し、高地走行によ
る空燃比を補償し、および吸入空気量センサの経
時変化による空燃比の変化を補償することを目的
として、上記フイードバツク制御中の所定の条件
下で空燃比を学習して学習補正係数FGを演算し
ている。
そして、最終燃料噴射時間τは、例えば、τ=
TP×FAF×FG×Kの式により求められる。こ
こで、Kは水温、吸気温等による補正係数であ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる空燃比の学習に際しては、燃料タンクで
蒸発してキヤニスタに貯留された燃料(以下、蒸
発燃料と呼ぶ)が、少なくともスロツトル弁が全
閉していないことを含む所定の条件下で燃焼室に
供給され、これにより空燃比が一時的にリツチと
なることを考慮しなくてはならない。このような
蒸発燃料の空燃比への影響は、第2図に示すよう
になり、極端な場合には吸入空気量Qが100m3
h程度の高空気流量の領域でも約10%リツチとな
る事がある。
従つて、このような蒸発燃料による空燃比の変
化を学習した直後に車両の運転を停止すると、次
に車両を始動するときに空燃比がリーンとなりす
ぎるので始動性が悪くなる等の不具合を生ずる。
このため、蒸発燃料によりリツチとなつている空
燃比については学習しないことが必要である。
上述した高地における空燃比の補償は、空気密
度が高地ほど小さくなり、そのため、高地ほど空
燃比がリツチとなるのを防止することを意味して
いるが、高地による空燃比への影響は、第3図に
示すように吸入空気量に拘らずほぼ一定である。
このため、スロツトル弁が全閉している領域以外
では、空燃比がリツチとなつた原因が、蒸発燃料
によるものか高地走行によるものか判別しにく
い。
一方、吸入空気気量センサが経時変化によりつ
まつた場合には、第4図に示すよううに、吸入空
気量が少ない領域ほど空燃比に影響を及ぼす。そ
こで、スロツトル弁全閉の領域とそれ以外の領域
との間で空燃比が例えば1.5%以上相違する場合
に、吸入空気量センサのつまりと判定して空燃比
がτ(空気過剰率)=1となるように学習補正係数
を減算する従来の制御では、蒸発燃料による第2
図のような空燃比の影響の場合にも同様な学習を
行なつてしまい、経時変化による空燃比の補償と
蒸発燃料による空燃比の補償とが重畳されて適正
な空燃比補償が難しい。更に、スロツトル弁全閉
のまま高地から降板する場合、高地による影響に
よりつまり補償が正確に行なえない惧れもある。
〔問題点を解決するための手段作用〕
本発明は、フイードバツク補正係数FAFの平
均値FAFAV1が大きいときに大きくなるように
学習され、小さいときに小さくなるように学習さ
れるエアフローメータのつまり補償用学習補正係
数DFCの学習条件として、平均値FAFAV1に関
連した判定値FAFAV2が所定範囲にあることと
定めるとともに、キヤニスタ内の蒸発燃料が吸気
管内に吸込まれる条件下では判定値FAFAV2が
平均値FAFAV1に近づくよにしたものである。
〔第1の実施例〕 第5図は本発明を適用した電子制御燃料噴射式
内燃機関の一例を示し、符号10は機関本体、1
2は吸気通路、14は燃焼室、16は排気通路を
それぞれ示している。スロツトル弁18の上流の
吸気通路12に設けられている吸入空気量センサ
(エアフロメータ)20は、信号線l1を介して
制御回路22に接続され、吸入空気量に応じた電
圧を発生する。吸気温センサ21はスロツトル弁
18の上流の吸気通路12に設けられ、信号線l
2を介して制御回路22に接続されていて吸気温
度に応じた電圧を発生する。図示しないエアクリ
ーナおよび吸入空気量センサ20を介して吸入さ
れ、図示しないアクセルペダルに連動するスロツ
トル弁18によつて流量制御された吸入空気は、
サージタンク24及び吸気弁25を介して各気筒
の燃焼室14に導かれる。
燃料噴射弁26は各気筒毎に設けられており、
信号線l3を介して制御回路22から供給される
電気的な駆動パルスに応じて開閉制御され、図示
しない燃料供給系から送られる加圧燃料を吸気弁
25近傍の吸気通路12内、即ち吸気ポート部に
間欠的に噴射する。燃焼室14において燃焼した
後の排気ガスは排気弁28、排気通路16及び三
元触媒コンバータ30を介して大気中に排出され
る。
機関のデイストリビユータ32には、クランク
角センサ34及び36が取り付けられており、こ
れらのセンサ34,36は信号線l4,l5を介
して制御回路22に接続されている。これらのセ
ンサ34,36は、クランク軸が30度、360度回
転する毎にパルス信号をそれぞれ出力し、これら
のパルス信号は信号線l4,l5をそれぞれ介し
て制御回路22に供給される。
デイストリビユータ32はイグナイタ38に接
続され、イグナイタ38は信号線l6を介して制
御回路22に接続されている。
符号40は、スロツトル弁18と連動し、スロ
ツトル弁18が全開したときに閉成されるアンド
ルスイツチ(LLスイツチ)であり、信号線l7
を介して制御回路22と接続されている。
排気通路16には、排気ガス中の酸素濃度に応
答した信号を出力する。即ち、空燃比が理論空燃
比を境にしてステツプ状に出力電圧を発生する
O2センサ42が設けられ、その出力信号は信号
線l8を介して制御回路22に接続されている。
三元触媒コンバータ30は、このO2センサ42
の下流に設けられており、排気ガス中の三つの有
害成分であるHC,CO,NOx成分を同時に浄化
する。
また、符号44は機関の冷却水温度を検出し、
その温度に応じた電圧を発生する水温センサであ
り、シリンダブロツク46に取り付けられてい
て、信号線l9を介して制御回路22に接続され
ている。
制御回路22は、第6図に示すように、各種機
器を制御する中央演算処理装置(CPU)22a、
予め各種の数値やプログラムが書き込まれたリー
ドオンリメモリ(ROM)22b、演算過程の数
値やフラグが所定の領域に書き込まれるランダム
アクセスメモリ(RAM)22c、アナログマル
チプレクサ機能を有し、アナログ入力信号をデイ
ジタル信号に変換するA/Dコンバータ(ADC)
22d、各種デイジタル信号が入力される入出力
インターフエイス(I/O)22e、各種デイジ
タル信号が出力される入出力インターフエイス
(I/O)22f、エンジン停止時に補助電源か
ら給電されて記憶を保持するバツクアツプメモリ
(BU−RAM)22g、及びこれら各機器がそれ
ぞれ接続されるバスライン22hから構成されて
いる。
ROM22b内には、メイン処理ルーチンプロ
グラム、燃料噴射時間(パルス幅)演算用のプロ
グラム、空燃比フイードバツク補正係数や後述の
学習補正係数演算用のプログラム、及びその他の
各種プログラム、さらにそれらの演算処理に必要
な種々のデータが予め記憶されている。
そして、エアフロメータ20、吸気温センサ2
1、O2センサ42及び水温センサ44はA/D
コンバータ22dと接続され、各センサからの電
圧信号S1,S2,S3,S4がCPU22aか
らの指示に応じて、順次、二進信号に変換され
る。
クランク角センサ34からのクランク角30度毎
のパルス信号S5、クランク角センサ36からの
クランク角360度毎のパルス信号S6、アイドル
スイツチ40からのアイドル信号S7が、それぞ
れ、I/O22eを介して制御回路22に取込ま
れる。パルス信号S5に基づいてエンジン回転数
を表わす二進信号が形成され、パルス信号S5お
よびS6が協働して燃料噴射パルス幅演算のため
の要求信号、燃料噴射開始の割込信号および気筒
判別信号などが形成される。また、アイドル信号
S7によりスロツトル弁18が略全閉しているか
否かが判定される。
I/O22fからは、各種演算により形成され
た燃料噴射信号S8および点火信号S9が、それ
ぞれ燃料噴射弁26a〜26d、およびイグナイ
タ38に出力される。
このように構成された内燃機関における燃料噴
射時間(噴射量)は例えば次のようにして求めら
れる。
τ=TP×FAF×FG×K ……(1) ここで、 τ=最終燃料噴射時間 TP=基本燃料噴射時間 FAF=フイードバツク補正係数 FG=学習補正係数 K=水温、吸気温等による補正係数 基本燃料噴射時間TPは、吸入空気量Qと機関
回転数NEとに基づいて、予め定められたテーブ
ルから読出し、または計算によつて求められる。
フイードバツク補正係数FAFは、フイードバ
ツク制御条件下において、O2センサ42からの
空燃比信号S3により空燃比がリーンであると判
定されれば、噴射量を増量するような値、例えば
1.05となり、空燃比信号S3により空燃比がリツ
チであると判定されれば、噴射量を減量するよう
な値、例えば、0.95となり、フイードバツク制御
条件下でなければ、補正係数FAFが1.0となる。
フイードバツク補正係数FAFの演算手順の一
例を第7図に示す。
手順S1において、フイードバツク条件が成立
しているか否かを判断する。例えば、始動状態で
なく、始動後増量中でなく、エンジン水温THW
が50℃以上であり、パワー増量中でない時に、フ
イードバツク制御の条件が成立する。フイードバ
ツク制御の条件が成立していなければ、手順S2
でフイードバツク補正係数FAFを1.0としてフイ
ードバツク制御が実行されないようにして、この
手順を終了する。条件が成立していれば手順S3
に進む。手順S3では、空燃比信号S3を読込
む。手順S4−1では空燃比信号S3で表わす電
圧値に基づいて、リツチのときに“1”、リーン
のときに“0”となるように空燃比リーンリツチ
フラグを形成し、手順S4−2において、フラグ
が“1”の場合には、空燃比が過濃であると判断
して空燃比を稀薄側にすべく手順を実行する。
すなわち、手順S5でフラグCAFLを零として
手順S6に進み、フラグCAFRが零か否かを判断
する。初めて過濃側へ移行した時にはフラグ
CAFRが零であるので手順S8へ進み、RAM2
2bに格納されている補正係数FAFから所定の
値α1を減じ、その結果を新たな補正係数FAFと
する。手順S9においては、フラグCAFRを1と
する。従つて、手順S4−2において連続して二
回以上過濃と判断されれば、二回目以降に通過す
る手順S6では必ず否定判定され、手順S7にお
いて、補正係数FAFから所定の値β1を減じ、そ
の結果を新たな補正係数FAFとしてFAF演算を
終了する。
一方、手順S4−2で信号S3が表わす電圧値
に基づいたリーンリツチフラグが“0”の場合に
は、空燃比が稀薄であると判断して空燃比を過濃
側にすべく手順を実行する。すなわち、手順S1
0において、フラグCAFRを零として手順S11
に進み、フラグCAFLが零か否かを判断する。初
めて稀薄側へ移行した時にはフラグCAFLが零で
あるので手順S12に進み、補正係数FAFに所
定の値α2を加算し、その結果を新たな補正係数
FAFとする。手順S13においてはフラグ
CAFLを1とする。従つて、手順S4−2におい
て連続して二回以上稀薄と判断されれば二回目以
降に通過する手順S11では必ず否定判定され、
手順S14において、補正係数FAFに所定の値
β2を加算し、その結果を新たな補正係数FAFと
してFAF演算を終了する。
なお、手順S7,S8,S12,S14におけ
るα1,α2,β1およびβ2は予め定められた値であ
る。
この演算手段により求められるフイードバツク
補正係数FAFを空燃比信号S3が表わす電圧値
にフイルタをかけて表わした空燃比A/Fのリー
ンリツチフラグとともに第8図に示す。この図を
参照するに、空燃比がリーンからリツチまたはリ
ツチからリーンに切換わつたときには、補正係数
FAFがα1あるいはα2だけスキツプされ、リーン
のままなら逐次所定数β2が加算され、リツチの
ままなら逐次所定数β1が減算される。
本発明制御方法により定められる学習補正係数
FGは、次式により表わすことができる。
FG=(1+FHAC+DFC/Q ……(2) ここで、 FHAC=高度補償用学習補正係数 DFC=アフロメータのつまり補償用学習補正
係数 Q=吸入空気量 学習補正係数FGは、第1図および第9図のル
ーチンに従つて演算される。
第1図に示す学習制御ルーチン1は、前述の補
正係数FAFがスキツプされる度毎に起動される
もので、手順S21では、最新の補正係数FAF
と前回の補正係数FAFOすなわち新旧二つの値の
相加平均値FAFAV1を計算する。手順S22に
進むと、平均値FAFAV1が1以上か否かを判定
し、1以下であれば、手順S23において、高度
補償学習量GKFに“−0.002”を、つまり補償学
習量GKDに“−0.001”を設定する。平均値
FAFAV1が1以上であれば、手順S24におい
て、高度補償学習量GKFに“0.002”を、つまり
補償学習量GKDに“0.001”を設定する。
手順S25においては、エバポが発生する条件
(蒸発燃料が吸い入まれ得る条件)か否かを判定
する。例えば吸入空気量Qが30m3/h以上か、ま
たはスロツトル弁が成閉から2〜5度以上開いて
いるか否かによつて判断できる。すなわち、吸気
管にあけられているエバポポート(不図示)にス
ロツトル弁が完全にかかつていれば、キヤニスタ
にたまつた蒸発燃料が吸込まれるので、そのよう
な状態を判定する。肯定判定されると手順S26
に進み、前述の平均値FAFAV1が、機関始動時
に“1”が設定され所定の条件下で増減されるつ
まり補償学習判定値FAFAV2以上か否かを判定
し、平均値FAFAV1が判定値FAFAV2以上のと
きには、手順S27において判定値FAFAV2に
“0.002”を加算し、平均値FAFAV1が判定値
FAFAV2より小さいときには、手順S28にお
いて判定値FAFAV2から0.002を減算する。
手順S25で否定判定されたとき、または手順
S27および手順S28を終了したときに手順S
29に進む。手順S29においては、学習条件が
満足されているか否かを判定する。空燃比がフイ
ードバツク制御中であることは必須の条件であ
り、その他に、例えば機関冷却水温が80℃以上で
あるときに学習条件が満足される。手順S29が
肯定判断されると手順S30に進み、補正係数
FAFのスキツプ数を計数するカウンタCSKの計
数値が5以上か否かを判定する。手順S30が肯
定判定されると手順S31で第9図に示す学習制
御ルーチン2を実行する。そして手順S32でカ
ウンタCSKをリセツトして“0”とする。
手順S30で否定判定されたとき、または手順
S32が終了したときに手順S33に進み、カウ
ンタCSKを+1だけ歩進させ、手順S34にお
いて、最新の補正係数FAFを前回の補正係数
FAFOとしてこの一連のルーチンを終了する。
次に、手順S31における学習制御ルーチンに
ついて第9図を参照して説明する。
このルーチンが起動されると、手順S41でア
イドル信号S7によりスロツトル弁18が全閉し
ているか否かを判定し、肯定判定されると手順S
42に進む。否定判定されると手順S47に進
む。手順S42では、車速SPDが零か否かを判
定し、肯定判定されると手順S43に、否定判定
されると手順S47に進む。手順S43では、平
均値FAFAV1が1.0以上か否かを判定する。この
判定は、補正係数FHACが空燃比をリツチ側に
すべく学習されているか、リーン側にすべく学習
されているかを判定するものであり、肯定判定さ
れた場合は空燃比をリーン側にするように学習さ
れ、否定判定された場合は空燃比をリツチ側にす
るように学習されていることを示している。手順
S43で肯定判定されると手順S44に進み、否
定判定されると手順S45に進む。手順S44で
は、補正係数FHACガード基準値FHACIを判
定する。手順S44で肯定判定された場合、およ
び手順S45で肯定判定された場合には手順S4
6に進む。
手順S46では、補正係数FHACおよびガー
ド基準値FHACIの最新データを用いて、 3×FHAC+FHACI/4 の演算を実行し、その結果を最新のガード基準値
FHACIとする。
手順S47においては、手順S46で求められ
た最新のガード基準値FHACIから0.03を減算し
てその結果をAレジスタに格納し、次の手順S4
8では、補正係数FHACに、第1図のルーチン
の手順S23またはS24で設定された学習量
GKFを加算して最新の補正係数FHACとする。
次いで手順S49において、その補正係数
FHACが、Aレジスタ内の値以上か否かを判定
し、否定判定されると手順S50に進み、肯定判
定されると手順S51に進む。すなわち、補正係
数FHACが(ガード基準値FHACI−0.03)より
小さければ、手順S50において補正係数
FHACを(ガード基準値FHACI−0.03)とする。
手順S51では、補正係数FHACが−0.20以上
で0.10以下か否かを判定し、その範囲内に入つて
いなければ手順S52において、補正係数
FHACを−0.20または0.10でガードし、つまり補
償用学習補正係数DFCの学習をすることなくこ
のルーチンを終了する。手順S51において、補
正係数FHACが範囲内に入つていれば手順S5
3に進む。手順S53では、スロツトル弁18が
全閉しているか否かを判定し、全閉していれば、
手順S54において、判定値FAFAV2が、0.98
以上で1.02以下か否かを判定する。その範囲内に
入つていれば、手順S55において、つまり補償
用補正係数DFCに、第1図のルーチンの手順S
23またはS24において設定されている学習量
GKDを加算する。そして手順S56において、
判定値FAFAV2に0.002を加算してこの一連のル
ーチンを終了する。
このようにして学習されるFHACおよびDFC
に基づいて、第2式から学習補正係数FGが決定
され、燃料噴射時間τを求める第1式に反映され
る。
本実施例では、つまり補償用学習補正係数
DFCを学習するために平均値FAFAV1に関連し
た判定値FAFAV2を用いている。この判定値
FAFAV2は、キヤニスタからの蒸発燃料を吸気
管内に吸込める条件(エバポ発生条件)が満足さ
れているときに、平均値FAFAV1に徐々に近づ
くようにされ、従つてエバポ発生下では判定値は
1.0より小さくなるようにされている。また、高
地登坂中も1.0より小さくなることがある。そし
て、この判定値FAFAV2が所定の範囲内、例え
ば0.98以上で1.02以下の範囲内のように、エバポ
発生の影響がない運転条件下、あるいは高地登坂
中でないときに、つまり補償用学習補正係数
DFCの学習を行うようにした。従つて、補正係
数DFCの学習に際して、高地および蒸発燃料に
よる影響を防止できる。特に、第1図の手順S2
5の判定は、アイドル信号がオフしているか否か
によつても可能であるが、本例のようにエバポ発
生条件か否かの判定を行うようにすることにより
次のような効果が得られる。
今、第10図Aに示すような状態で機関が運転
されているものとする。ここで、アイドル信号が
オンでエバポ発生無しの条件は、スロツトル弁が
エバポポートにかからない程度に僅かに開かれて
いる軽負荷時である。このような場合、第1図の
手順S25をアイドル信号がオフしているか否か
により判定すると次のような問題がある。第10
図B,Cを参照するに、時点t1以降は、エバポ
の影響によりフイードバツク補正係数FAFが小
さくなりその平均値FAFAV1が小さくなるので、
判定値FAFAV2も小さくなるとともに、第9図
の手順S48を通過する度毎に補正係数FHAC
が小さくなる。FHACは第9図の手順S47で
定められた下限値、例えば0.97よりは小さくなら
ない。従つて、時点t2−t3の間は蒸発燃料が
吸気管に吸い込まれているのにも拘らず補正係数
FHACは0.97を維持するのでフイードバツク補正
係数FAFはより一層小さくなる。その結果判定
値FAFAV2も一層小さくなる。
一方、時点t3以降は蒸発燃料が吸気管に吸込
まれなくなり、既に小さな値となつているFAF
およびFHACの影響で空燃比がリーンとなり、
その結果、フイードバツク補正係数FAFが大き
くなるので判定値FAFAV2も大きくなるととも
に、補正係数FHACが大きくなる。このように、
時点t3−t4の間でFAFAV2およびFHACが
大きくなるが、FHACの更新はFAFが5回スキ
ツプする毎にされるようになつている。判定値
FAFAV2が早く大きくなようになつている。今、
第10図Bに示すように時点t4でアイドル信号
がオン(スロツトル弁が全閉)し、そのとき判定
値FAFAV2が約1.0の値となつているものとすれ
ば、点t4では補正係数FHACは未だ1.0に戻ら
ずエバポの影響を受けた小さな値となつている。
ところが、時点t4以降においては、第9図の手
順S51,S53,S54が肯定判定されて、手
順S55でつまり補償用学習補正係数DFCが学
習されてしまい、本来のエアフローメータのつま
りとは関係ない値を示すことになる。また、
DFCの学習により、高度補償用学習補正係数
FHAC値がDFCの学習分だけ小さくなり、その
結果、FHACの下限値の基準となるガード基準
値FHACIが不所望に小さくなつてしまう。
そこで、第1図の手順S25において、エバポ
発生条件か否かを判定するることにより、第10
図の時点t3以降は、第1図の手順S26,S2
7,S28を通過しないようにした。これによ
り、第10図Eからわかるように、時点t3〜t
5の間は判定値FAFAV2が更新されず、従つて、
第9図の手順S54における1.020.98の判定が
否定され、その結果、補正係数DFCの誤学習が
防止される。
また、本実施例では、第9図の手順S41〜S
50により補正係数FHACの下限値を決定する
ようにしたので、平地走行時にエバポの影響によ
り補正係数FHACが小さくなりすぎることがな
く、エバポが発生していない運転時の学習により
補正係数FHACが正規の値に早く戻り、従つて、
蒸発燃料による高度補償への影響を最小限とする
ことができる。また、ガード基準値FHACIの更
新に際して、いわゆるペース空燃比を示す平均値
FAFAV1が1以下か否かを判定するとともに、
その判定の結果に従つて、すなわち現在のペース
空燃比がリーン側のときには、FHACFHACI
のとき、ペース空燃比がリツチ側のときには、
FHACFHACIのときにのみ、ガード基準値
FHACIの更新を行うようにしたので、特定の運
転状態、例えば、米国におけるLA4モード走行時
にエバポが発生している場合にも、補正係数
FHACの下限値が正しいガード基準値FHACIに
従つて規制されるので、補正係数FHACも正し
く学習される。この点に関して第11図A〜Eを
参照して詳述する。
今、第11図Aに示すような状態で機関が運転
されているものとする。ガード基準値FHACIを
アイドル信号がオンしていれば常時更新するよう
にした場合は次のような問題がある。第11図B
に示すように、ガード基準値FHACIは、時点t
1〜t2ではアイドル信号がオフ、すなわち、ス
ロツトル弁が開弁しているので更新されず初期の
値1.0を保持する。一方、第11図Cに示すよう
に、補正係数FHACは点t1からエバポの影響
を受ける。すなわち、エバポの発生によりペース
空燃比を示す平均値FAFAV1が1.0より小さくな
つたことに起因して、補正係数FHACは学習ル
ーチンの度毎に小さくなるが、第1の下限値が
(ガード基準値FHACI−0.03)で定まつており、
その下限値0.97よりは小さくならない。また、時
点t2〜t3では、アイドル信号がオン、すなわ
ち、スロツトル弁が全閉したことに伴いエバポ発
生が中止している。従つて、エバポ発生下で小さ
な値、第11図Cでは0.97まで学習されている補
正係数FHACに起因して平均値FAFAV1が1.0よ
り大きくなり、この結果、補正係数は学習ルーチ
ンの度毎に大きくなる。一方、時点t2〜t3で
は、ガード基準値FHACIの更新が可能となり、
補正係数FHACの値に従つて徐々に小さくなり、
補正係数FHACとガード基準値FHACIとが接近
するとそれ以降はガード基準値FHACIが徐々に
大きくなるが、ガード基準値FHACIが1.0に戻る
前に時点t3でアイドル信号がオフになると、時
点t3の値0.99が時点t3〜t4におけるガード
基準値FHACIとなつてしまう。従つて、時点t
3〜t4では、補正係数FHACの下限値が第2
の下限値0.96となる。このような運転状態が続け
ば、下限値は更に小さくなり、エバポ発生により
補正係数FHACが小さくなりすぎてしまい、本
来の高度補償が難しくなる。
本発明実施例のように、ガード基準値FHACI
の更新に際して、第9図の手順S43の判定も考
慮するようにすることにより、スロツトル弁が全
閉していても時点t2〜t3の間でFHAC
FHACIとならない限りガード基準値FHACIの更
新が実行されず(第11図D参照)、従つて第1
1図Eに示すように、時点t3〜t4の間でも補
正係数FHACの下限値は0.97のままとなる。従つ
て、このような運転状態が続いたとしても、下限
値は0.97より極端に小さくなることがなく、エバ
ポの影響を受けることなく本来の高度補償が確実
に行ない得る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、経時変化によるエアフローメ
ータのつまりを補償するための補正係数DFCは、
少なくとも、フイードバツク補正係数FAFの平
均値FAFAV1と関連した判定値FAFAV2が所定
の範囲内にあるときにだけ更新されて学習される
ようにし、キヤニスタ内の蒸発燃料が吸気管内に
吸込まれる条件下(エバポ発生条件下)でのみ、
判定値FAFAV2を平均値FAFAV1に近づくよう
にしたので、エバポ発生条件下では判定値
FAFAV2が小さな値となり上記範囲外の値とな
り、従つて、補正係数DFCの更新が禁示される。
また、エバポ発生条件は、少なくともスロツトル
弁が吸気管のエバポポート(キヤニスタからの蒸
発燃料が吸気管に吸込まれるポート)にかかる程
度に開かれていることが必要であるが、スロツト
ル弁がそのような開度以上に開いた状態で高地へ
登坂した場合にも判定値FAFAV2が上記判定値
から外れるので、この場合にも、エアフローメー
タのつまり補償用の補正係数DFCの更新が禁示
される。従つて、エアフローメータのつまりを補
償するための補正係数DFCは、エバポや高地の
影響を受けることがなく、本来の目的に沿つた学
習がなされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例である学習制御ルーチ
ンを示すフローチヤート、第2図は蒸発燃料によ
る空燃比の影響を示す図、第3図は高地による空
燃比の影響を示す図、第4図は吸入空気量のつま
りによる空燃比の影響を示す図、第5図は本発明
方法が適用された内燃機関の一例を示す構成図、
第6図はその制御回路の詳細例を示すブロツク
図、第7図はフイードバツク補正係数の一例を示
すフローチヤート、第8図は空燃比信号S3に応
じたフラグと補正係数FAFを示すタイムチヤー
ト、第9図は第1図のルーチンの学習制御ルーチ
ン2の一例をそれぞれ示すフローチヤート、第1
0図A〜Fは、それぞれ、アイドル信号、判定値
FAFAV2、補正係数FHAC、補正係数DFCのタ
イムチヤート、第11図A〜Eは、それぞれ、ア
イドル信号、ガード基準値FHACI、補正係数
FHACのタイムチヤートである。 10…機関本体、18…スロツトル弁、20…
エアフロメータ、22…制御回路、34,36…
クランク角センサ、40…アイドルスイツチ、4
2…O2センサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 吸入空気量Qと機関回転数NEとに基づいて
    基本燃料噴射時間TPを演算し、所定のフイード
    バツク条件下で、空燃比が理論空燃比となるよう
    に、測定された空燃比に応じてフイードバツク補
    正係数FAFを演算し、測定された空燃比がリツ
    チからリーンまたはリーンからリツチへ変化する
    のに応答してフイードバツク補正係数FAFを所
    定数だけスキツプし、フイードバツク補正係数
    FAFがスキツプする直前または直後の新旧2つ
    の値の相加平均値FAFAV1を演算し、キヤニス
    タ内の蒸発燃料が吸気管に吸込まれる条件を判定
    し、前記条件が満足されているときに、つまり補
    償用学習補正係数DFCの学習条件を判定するた
    めの判定値FAFAV2を平均値FAFAV1と比較し
    て、判定値FAFAV2が平均値FAFAV1より大き
    ければ判定値FAFAV2を小さくし、小さければ
    判定値FAFAV2を大きくし、アイドル時であり
    かつ前記判定値FAFAV2がキヤニスタ内の蒸発
    燃料が吸気管に吸込まれた場合の影響がない運転
    条件下、あるいは高地登坂中でないときを示す所
    定の範囲内にあるとき、つまり補償用学習補正係
    数DFCの値を更新して学習し、少なくとも、前
    記基本燃料噴射時間TP、前記フイードバツク補
    正係数FAFおよび前記つまり補償用学習補正係
    数DFCに基づいて、最終燃料噴射時間τを決定
    することを特徴とする空燃比制御方法。
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