JPH054723B2 - - Google Patents

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JPH054723B2
JPH054723B2 JP61165687A JP16568786A JPH054723B2 JP H054723 B2 JPH054723 B2 JP H054723B2 JP 61165687 A JP61165687 A JP 61165687A JP 16568786 A JP16568786 A JP 16568786A JP H054723 B2 JPH054723 B2 JP H054723B2
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JP
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signal
tape
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track
speed
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Efu Rabitsuza Reimondo
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Ampex Corp
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Publication of JPH054723B2 publication Critical patent/JPH054723B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes
    • G11B5/588Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes by controlling the position of the rotating heads

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般的に言えば硫気記録・再生装置に
関し、更に詳しく言えば信号時間軸基準変更効果
を与えるような記録・再生装置の改善に関する。
本発明の以下の説明において参考とした関連出
願は次の通りである。
米国特許出願第576623号(1984年2月3日出
願)、「ビデオ記録・再生装置において特殊なモー
シヨン効果を与える方法及び装置」、発明者ハサ
ウエイその他、出願人の本願と同一; 米国特許第4151570号、「ピエゾ電気ベンダ素子
によつて支持される磁気ヘツドを使用する自動走
査トラツキング」。発明者ラビイツア、出願人は
本願と同一人; 米国特許第4106065号、「移動可能なビデオヘツ
ドを制御するための駆動回路装置」、発明者ラビ
イツア、出願人は本願と同一人; 米国特許第4080636号、「偏向可能なトランスジ
ユーサにおいて振動を減衰させる方式」、 発明者ラビイツア、出願人は本願と同一人; 米国特許4093885号、「トランスジユーサ・アセ
ンブリー振動検知器」、発明者ブラウン、出願人
は本願と同一人; 米国特許第4224645号、「記録媒体の運動を制御
する方法及び装置」、発明者モーク、出願人は本
願と同一人; 米国特許第4318142号、「自動的に補償される可
動ヘツドサーボ」、発明者ラビイツア、出願人は
本願と同一人; 米国特許第4319289号、「可動ヘツド自動位置獲
得回路及び方法」、発明者ラビイツア、出願人は
本願と同一人; 米国特許第4197564号、「自動較正RFエンベロ
ープ検波回路」、発明者ラビイツア、出願人は本
願と同一人; 米国特許第4215362号、「トラツク選択方法及び
装置」、発明者ラビイツア、出願人は本願と同一
人。
上記の関連出願のうち最初の5件の出願、特に
ハサウエイその他による米国特許出願576623号に
は記録・再生装置及び方が開示され、従来装置及
び方法に比べて大幅な改善がなされ、ビデオ信号
の優れた記録・再生を達成することにより特殊な
モーシヨン効果が得られる。これらの出願及び特
許に開示された装置は様々な種類の機器に応用で
き、ビデオ信号の記録・再生のみに限定されない
というものの、ビデオ信号を磁気テープに記録・
再生するのに好適に用いられる。その理由は、そ
の装置を使つて信号を再生すれば正常速度の再
生・及び特殊なモーシヨン効果、例えばスローモ
ーシヨン、静止(スケル)モーシヨン及び高速モ
ーシヨンのような効果を得ることができ、しかも
雑音帯域や映像破壊のないビデオ表示が得られ
る。多数の異つた磁気テープ記録方式が開発され
ており、上記のハサウエイその他による出願及び
特許に記載するように、円筒形のドラムガイドに
らせん形に巻きつけながらテープを搬送しそれを
変換ヘツドにより走査するという記録方式は、テ
ープ搬送駆動・制御機構が比較的簡単であり、必
要な電子機器の構造が簡単であり、装置に用いる
変換ヘツドのが少なくてすみ、更に所定量の情報
を記録するのに必要なテープ量が少なくてすむと
いう点で磁気テープの効率的な使用ができるとい
う大きな利点を有する。テープをドラムガイドに
らせん状に(ヘリカル状に)巻きつけることによ
り、回転ドラムガイド上に一個の変換ヘツドを装
着するだけで情報の記録・再生が可能となる。ヘ
リカルスキヤンテープ記録装置に一個のヘツドを
用いる場合、円筒形のドラムガイドにテープを案
内して(即ち巻き付けて)ヘツドで走査する態様
として二つの形式が広く用いられている。この二
つの形式は普通、ヘリカルスキヤン装置のアルフ
ア巻形及びオメガ巻形と呼ばれている。両方の巻
形とも一般にテープをドラムガイドの回りにらせ
ん状に案内し、テープがドラム表面に最初に接触
する位置と軸方向に変位した別の位置でテープが
該ドラム表面を離れるようにしている。換言すれ
ば、ドラムを垂直体と考えた場合、テープがドラ
ム表面から離脱する位置は最初の接触位置より高
いか低いかのいずれかである。映像その他のデー
タ情報信号が記録されるトラツクは各々平行で不
連続なトラツクであり、テープの長さ方向に対し
て小さな角度をつけて与えられトラツク長がテー
プ幅より大幅に長くなるようにしている。記録ト
ラツクのテープの長さ方向に対する角度の大きさ
はドラムガイドの回りを搬送されるテープ速度及
び走査ヘツドの回転速度の関数である。従つて実
際のトラツク角度は回転走査ヘツド及び搬送され
ているテープの相対速度に応じて変化する。
従つてここで認識すべきことは、情報信号は正
確な回転走査ヘツド速度及びテープ搬送速度から
得られる所定の角度でテープ上に記録され、かつ
その後の情報信号の再生もこれと同一速度で行う
べきであり、さもなければ変換ヘツドによるトラ
ツク上の正確な走査ができないということであ
る。テープ速度が再生時に変化すると、即ち減
速、更には停止したりすると、変換ヘツドはもは
や記録トラツク上を正確にトレースすることがで
きず、現在のトラツクからはずれて降りのトラツ
クに移動してしまう。再生中のこのようなミスト
ラツキングは表示情報(例えばビデオ情報の再生
の場合ならビデオ画像)にクロストラツキング雑
音その他の好ましくない信号効果を生じさせる。
不正確なヘツド対トラツク位置合せによる望まし
くない効果を軽減するために様々な従来技術が開
発されたが、これらの技術は記録時と同一速度で
再生しようとする場合ですら充分満足な結果は得
られなかつた。
特殊な変更時間軸基準効果を作り出すのに適し
たヘリカルテープレコーダは現在までのところそ
れ程成功してはいない。その理由は、再生時に変
換ヘツドが一つのトラツクから別のトラツクへず
れてスプリアス雑音が生ずるからである。例え
ば、スローモーシヨン効果及びビデオ記録を得る
場合、必ず1つのトラツク上のデータ、代表例と
して各トラツク上の全ビデオフイールド、を再生
時に一回以上繰返して、視覚上の動きを緩やかに
しなければならない。データを記録する際冗長化
なしに行なえば、スローモーシヨン効果を得るに
はトラツクを一回以上再生しなければならず、従
つてテープ速度を遅くしなければならない。この
結果、再生過程中に変換ヘツドがテープに沿つて
動く軌跡は、記録過程中に形成された記録トラツ
クと実質的に異なつたものとなるだろう。静止モ
ーシヨン又は静止フレーム操作の場合、この差は
極端に大きくなる。この場合、テープ送りが停止
し、ビデオヘツドはテープの同一部分を何回も走
査することになる。静止モーシヨン操作中、走査
ヘツドは情報を記録した二本以上の隣接トラツク
によつて占められる部分に相当するテープ部分を
カバーすることができる。表示中のビデオ静止フ
レームに存在する雑音バー(noise bar)の撹乱
効果を軽減するために従来用いられてきた方法
は、テープ位置を走査ヘツドの位置に対して調節
し、ヘツドによる各テープ走査の開始と終了を希
望するトラツクの隣りにあるガードバンドにおい
て行い、各テープ走査の中間の期間中に希望のト
ラツクを走査する。この結果、視覚的な撹乱雑音
バーは表示ビデオ静止フレームの上部と下部のみ
に現れ、表示ビデオ中心は撹乱効果は比較的少な
い。
走査ヘツドがトラツクを横切ることにより発生
する雑音バーを軽減したり除去する技術が色色提
案されたが、前記の最初の5件の関連出願及び特
許、特にハサウエイその他の米国出願第576623
号、に記載した装置が出現するまでこれらの技術
はそれ程大きな成功はおさめなかつた。これらの
出願及び特許に概括的に記載してあるように、問
題の方法及び装置は、変換ヘツドの位置決めを自
動的に行つてヘツドが磁気テープに沿つて所望の
経路を正確にたどるようにすると共に、必要に応
じて、次にトレースしたい経路の出発点にまで速
やかに変換ヘツドを移動させることができる。再
生・記録時を問わず、次にトレースすべきトラツ
クは選択される動作モードの関数である。ビデオ
信号の再生の場合のモードは、スロー及び静止モ
ーシヨン効果モード、高速モーシヨン効果モー
ド、及び逆モーシヨン効果モードがある。その他
の動作モードとしては、スキツプフイールド記
録、補償再生モード並びに監視モードの二種類が
ある。これら二種類のモードにおいては、所定の
長さのテープに記録できる時間は、記録動作時に
一つ又は多数のフイールドをとばすことにより、
例えばフイールド一つおきに、又60フイールド毎
に一本のフイールドを記録することにより大幅に
延長できる。この装置を使えばテープの搬送速度
が広範囲に変化しても、トラツクを正確にトレー
スすることができる。ビデオ信号の再生時に高速
モーシヨン効果を得る必要がある場合、テープの
搬送速度を増加しなければならず、反対に、スロ
ーモーシヨン効果を得たい場合、搬送速度を低下
させなければならない。ストツプモーシヨン効果
を得たい場合、代表的な例としては一つのフイー
ルドを何回も再生し、このようなモードにおいて
は、テープは全然動かず、テープと変換ヘツドの
相対的な動きはヘツドを支持する回転ドラムガイ
ドの回転により与えられる。テープ搬送速度を変
えるとテープに沿つてヘツドが動く軌跡の角度が
変化する。従つて、もし回転ドラムガイドによつ
て支持されるビデオ変換ヘツドがドラムに対して
固定位置に保持されているならば、再生時のテー
プの搬送速度が記録時の搬送速度に比べて変化し
た場合、ヘツドは以前に記録したトラツク上を正
確にトレースできない。
前述の5件の関連出願及び特許に開示された装
置に用いられる手段によると、変換ヘツドはトラ
ツクの長手方向に対してそれを横切る方向に移動
し、磁気テープに沿つて任意のトラツクを走査
し、その後、ヘツドがある選ばれたトラツクの走
査を完了するとそのヘツドの位置を選択的に変更
又は変化させ、次のトラツクの走査を開始するよ
うに正確に位置決めする。ヘツドが次の隣接する
トラツクを走査しようとする時には、前に選んだ
トラツクの走査が完了した時点でこの次のトラツ
クの走査を開始できうようの正確な位置にヘツド
は位置決めされているものと考えられる。勿論、
変換ヘツドが完全に一回転するとテープの長さ方
向に対して所定の角度を持つたトラツクを走査
し、この回転の終了時には、テープが動いて所定
距離だけテープの進行方向ヘツドを徐々に変位さ
せ、ヘツドは次の隣接トラツクの走査を開始する
位置まで移動する。このようにして、ヘツドが例
えば記録動作時に、互いに平行なトラツクに沿つ
て情報を記録し、テープの搬送速度及び走査ヘツ
ドの回転速度が一定に維持されているとした場
合、各トラツクは互いに一定の間隔を有するもの
と思われる。即ち、幾何学上の誤差がない場合、
各隣接トラツクの中心から中心までの距離は実質
的に一定になると思われる。幾何学上の誤差は、
温度又は湿度に由来するテープの寸法上の変化、
テープ搬送における張力機構の欠陥によるテープ
の伸び、ヘツド対テープの相対速度の不完全な制
御に起因して発生する。正常速度での再生操作
中、即ち、記録時と同一の速度でテープが移動し
かつヘツドが回転している時、走査ヘツドは一回
転する間トラツクをトレースし、次に一回転する
間テープの進行方向の次の隣接トラツクのトレー
スを開始する位置へ移動する。更に、各トラツク
は一回だけトレースされ、予想通り、変更しない
時間軸効果、例えば記録ビデオ情報の正常速度視
覚効果が得られる。静止フレーム又はストツプモ
ーシヨン効果を得たい場合、テープ搬送は停止さ
れ、代表的な例として一本の記録トラツクが何回
も繰り返される。この動作モードでは、変換ヘツ
ドは連続して偏向され該トラツクの最初から最後
までトレースし、最後まで来ると、変換ヘツドは
偏向された方向と反対方向にリセツトされ同一ト
ラツクの最初の位置へ戻る。ヘツドがトラツクを
トレースする際にその正常経路から偏向しその後
リセツトされる距離は各隣接トラツクの中心から
中心までの間隔に等しい。従つて、ヘツドを連続
的に偏向してトラツクをトレースさせ、ヘツドを
リセツトし、更にもう一回ヘツドを偏向して同一
トラツクをトレースさせることにより、単一フイ
ールドが繰返し再生され、その結果ストツプモー
シヨン又は静止フレームの視覚的映像が表示され
る。この技術は特定の添付図面を参照しながら以
下本願明細書に更に詳しく述べる。又前記のハサ
ウエイその他の米国出願第576623号にも概括して
述べてある。
ハサウエイその他の米国出願第576623号に記載
されている装置が他のテープレコーダと比べて大
幅に改善された点は、正常モーシヨンの他にスロ
ーモーシヨン、静止フレームモーシヨンのような
特殊なモーシヨン効果を与えることができ、しか
もこれらのモーシヨン効果が、ビデオ画像の再生
中に映像に典型的に生じる撹乱性雑音バーを発生
させることなく得られるという点である。従つ
て、その装置はどのようなモードでも確実に動作
し、テープに記録された信号情報は騒音を発生す
ることなく再生できる。情報の中断が生じるのは
一つのモードから他のモードへ切換わる際、即ち
スロー/静止モーシヨンモードから正常速度モー
ドその他に切換わる時だけである。このような切
換の際、過渡状態が生じる恐れがあり、これはビ
デオ映像中に雑音バーが生じたり、ビデオ映像が
乱れる可能性がある。更に、ハサウエイその他の
米国出願第576623号に記載された回路装置の具体
的な実施例において、ヘツド位置補正信号発生用
のサーボ回路装置は可動ヘツド位置決めの制御を
順方向における正常速度から逆方向における同一
速度までの範囲のテープ搬送速度に制限する。従
つて、テープが正常速度の一倍を超える速度で搬
送される高速モーシヨン動作モード時には正しい
ヘツド対トラツクの位置合せが維持されない。こ
の結果、ハサウエイその他の米国出願第576623号
に記載された具体的な実施例においては、高速モ
ーシヨン時に撹乱性騒音バー及び映像の乱れが生
ずる。
本発明の一つの目的は、転送される情報に対し
妨害過渡効果を導入することなしに、相対ヘツド
対テープ速度の変化の間で情報がテープ媒体に関
して転送できるようにする、回転走査テープ記録
装置を用いるテープ記録媒体から情報を再生する
方法を提供することにある。
信号記録及び再生装置を走査する本発明の方法
によれば、信号情報の一般的に連続しかつ無雑音
の転送が、変化する速度で送られている磁気テー
プから情報を再生する間に得られる。この信号記
録及び再生装置は、再生時にトラツクを正確に追
従するように変換ヘツドの横方向位置決めを用い
る形式のもである。本発明の方法は、(イ)上記装置
が上記第1及び第2のモードのいずれかで動作し
ている時並びに上記第1から第2のモードへの移
行の間に、上記変換手段を目的のトラツクに対し
て正確に追従させるように位置決め信号を発生
し、この信号を上記可動手段に印加すること、(ロ)
上記異なつた速度から上記通常速度へ、上記テー
プが搬送されている速度を変化すること、(ハ)変化
せしめられている上記テープの速度が上記異なつ
た速度と上記定常速度との間の所定の速度に達す
ると、基準同期信号に関する上記信号情報の同期
再生の一時的状態に取らせるように変換手段対ト
ラツク位置関係を最初に調節すること、(ニ)テープ
が上記通常搬送速度に達すると、その通常搬送速
度にテープの速度を維持すること、(ホ)同期再生が
維持されたかどうかを指示するために、テープが
上記通常搬送速度に達すると、再生された信号情
報を検出すること、(ヘ)上記検出(ホ)で同期再生が維
持されていなかつたことを指示されたら、信号情
報の同期再生を行わせるように変換手段対トラツ
ク位置関係を再調節すること、からなる。より詳
細には、上記の速度を変化するステツプ(ロ)は、テ
ープが搬送されている速度を上記異なつた速度か
ら上記所定の速度まで変化すること、信号情報の
同期再生の上記一時的状態が取られてそれが検出
されるまで上記所定の速度を維持すること、同期
再生の上記一時的状態が検出された後に、上記テ
ープが搬送されている速度を上記所定の速度から
上記通常速度まで変化することを含んでいる。実
施例では、上記所定の速度は上記通常の速度より
小である。上記記録及び再生装置は、テープ搬送
系を制御するためテープ搬送に関連した信号とテ
ープの制御トラツクから与えられる信号とを用い
る制御サーボを備えたテープ搬送系を有し、この
制御サーボは上記の再調節するステツプ(ヘ)が完了
する前に上記の搬送に関連した信号を用い、この
再調節するステツプの完了で上記の制御トラツク
から与えられる信号を用いる。更に、上記の制御
サーボは速度サーボループと位相サーボループと
を有し、上記の速度を変化するステツプ(ロ)はテー
プの搬送速度を制御するため速度サーボループを
使用することを含み、上記のステツプ(ハ、ニ、
ヘ)は上記の搬送に関連した信号に応じてテープ
の搬送を制御するため位相サーボループを使用す
る。テープが通常の記録及び再生速度とは異なつ
た速度で搬送されている間では、その搬送に関連
した信号がテープ搬送サーボを制御するために使
用される。通常速度に達すると、同期再生状が達
成されたかどうかを決定するために、再生された
信号が検出される。同期再生状態が達成されなけ
れば、変換ヘツドは信号情報の同期再生を行うよ
うに新たなトラツクに移動せしめられる。信号情
報の同期再生が達成された後に、テープの制御ト
ラツクから与えられる信号がテープ送りサーボを
制御するために使用される。
本発明の方法を説明する前に、本発明が用いら
れる環境をまず一般的に述べて本発明の理解を深
めることにしよう。前記のハサウエイその他の米
国出願第576623号及びラビイツアの米国特許第
4151570号には本発明が利用できる背景及び環境
が一般的に述べられているがここで一応その環境
を簡単に述べておくことにする。又、本願は特に
ヘリカルスキヤン型のビデオテープレコーダの使
用に適しているが、勿論本願はヘリカルレコーダ
に限定されるものではなく、直交型
(quadrature)、分割ヘリカル型(segmented
helical)、弓形(arcuate)その他の型の回転走
査ビデオテープレコーダにも使用できる。更に、
本発明は種々の回転走査型テープレコーダに特有
の様々なテープ記録様式(フオーマツト)での使
用に適している。更に、本発明は画像信号の処理
用に設計された回転走査型テープレコーダでの使
用だけに限定されるものではない。本発明は情報
をテープ記録媒体に関して記録又は再生、即ち移
動し、しかもヘツド対テープの相対速度が変化し
ている時でも移動情報中に撹乱的な過渡現象を導
入したくないような全ての場合に利用できる。
添付図面、特に第4,5図を参照すると、ヘリ
カルビデオ走査ヘツド及び円筒形テープガイドド
ラムアセンブリが全体として番号20で示され、
第5図ではこの一部を取去つた姿を示している。
ヘツド・ドラムアセンブリ20は図では回転す
る上部ドラム部22と回転しない下部ドラム部2
4から成り、上部ドラム部22は軸26に固定さ
れ、この軸26は軸受28に回転自由に軸支さ
れ、この軸受28は下部ドラム24に装着され、
軸26は公知の方法でそれと連動するモータ(図
示せず)によつて駆動される。ヘツド・ドラムア
センブリ20は回転ドラム部22によつて運ばれ
るビデオ変換ヘツド30を有し、図では細長い可
動支持部材32に装着されている。この支持部材
32はその一端を片持型(カンチレバー型)支持
体34中に装着されており、支持体34は上部ド
ラム部22に固定されている。支持部材32は好
ましくは、記録トラツクを横切る方向に偏向又は
曲がるものがよく、その運動量及び方向はそれに
印加される電気信号の関数である。
第4図に最もよく示されているように、ヘツ
ド・ドラムアセンブリ20はヘリカルオメガ巻形
ビデオテープレコーダの一部を構成し、このテー
プレコーダは図の矢印38で示される方向に下部
ドラム24へ向つて走行する磁気テープ36を有
している。更に具体的に述べると、テープはまず
図の右下からドラム表面に入り、ガイドホスト4
0に巻きつき非回転下部ドラム24の外表面に接
触しながら円筒形のドラムテープガイドをほぼ一
周し第二のガイドポスト42の回りを通つてテー
プ走行方向を変えながらヘツド・ドラムアセンブ
リ20を出る。
第4、及び6図に最もよく示されているよう
に、テープ走行路の形状は、テープ36が完全に
360度だけガイドドラム表面に接触するようには
なつていない。これはテープの進入、離脱用に隙
間が必要だからである。このギヤツプの大きさは
好ましくはドラム角度で約16度以上にならない方
がよい。これ以上だと情報のドロツプアウト期間
が生じる。ビデオ情報の記録の場合は、情報のロ
スがビデオ信号の有効部分に生じないよう、又ビ
デオ信号の記録・再生の場合は、トラツク走査の
開始がビデオ信号に対して正しくフイールド同期
するよう、ドロツプアウトの発生位置を記録中の
ビデオ情報に対して選択することが望ましい。
変換ヘツド30は細長い可動性、好ましくは可
撓性の部材32に載置され、この部材32は電界
又は磁界の存在下で寸法変化を生じる細長い二層
部材(バイモルフと呼ばれることもある)で形成
することができる。この偏向可能な可動部材32
はその先に取り付けた変換ヘツド30を、ブロツ
ク46で模式的に示した自動ヘツドトラツキング
サーボ回路装置から導体44を通つて印加させる
電気信号に応答して、第5図に示すように垂直方
向に効果的に勤かすことができる。ヘツド30は
回転ドラム部22の外表面からわずかに突出する
よう取り付けられていて、その外表面にあけた開
口部48から突出している。可動部材32は、磁
気テープ36に対するヘツド30の相対運動の方
向を横断するような、即ち記録トラツクの方向を
横断するような経路に沿つて変換ヘツドを引つぱ
り又は曲げてこれを変位させる。
記録情報の再生中に、磁気テープ36の搬送速
度がその情報がテープ上に記録される際の速度に
比べて変化した場合、テープ36の長さ方向に対
してヘツド30が走査たる経路の角度が変化し、
その結果異なつた角度の記録情報トラツクをヘツ
ドがトレースするように誤差補正信号が発生す
る。可動部材32は順、逆どちらの方向にでも動
くことができるので、テープは記録速度に比べて
早い速度、遅い速度のいずれの速度においてもテ
ープガイドドラム22,24の回りを搬送するこ
とができ、該可動部材はヘツド30がこのいずれ
の状態においても記録トラツクをトレースできる
ようその位置決めを行うことができる。
第6図は磁気テープ36の一部を示したもの
で、その上にはトラツクA〜Gがありこのトラツ
クは第4図に示したガイドドラム22,24のま
わりをテープが搬送される時に変換ヘツド30に
よつて記録されたものである。図中、矢印38は
ドラムをテープが廻る時のテープの方向を示し、
矢印50はテープに対する走査ヘツドの動く方向
を示す。従つて、上部ドラム22が矢印50(第
4図)の方向に回転する時、変換ヘツド30はテ
ープに沿つて第6図の矢印で示される方向に動
く。テープ36の搬送速度及び回転ドラム22の
角速度が一定の場合、トラツクA〜Gは実質的に
直線でかつテープの長手方向に対して角度θ(例
えば約3°)をもつた互いに平行な線となり、記録
動作の進行につれて図で右側のトラツクが次々と
形成される。例えばトラツクBは、ドラム及びヘ
ツド回転速度並びにテープ搬送速度が一定の状態
でトラツクAが記録された直後に記録されるの
で、これらの速度が再生時も同一レベルに維持さ
れるならば、当然変換ヘツド30はトラツクAか
ら記録情報を再生した直後の回転中にトラツクB
を再生することになる。
理想的な条件下で、しかもテープ搬送状況に乱
れが生じていないとするならば、交換ヘツド30
は調整しなくても隣接するトラツクを次々にトレ
ースす。何故なら、誤差信号が発生してトラツク
に対してそれを横断するように変換ヘツド30が
動くことはないからである。換言すれば、変換ヘ
ツドはトラツクAから情報再生を完了後、次のト
ラツクBの再生を開始する位置に自動的に移動す
る。ここで、仮に記録時のテープ搬送速度に比べ
て再生時のテープ搬送速度が変化し、トラツクの
再生時の正確なヘツドトラツキングを保つために
ヘツドをトラツクを横切るように動かすとした
ら、現在再生中のトラツクの走査が終了すると、
ヘツドは次の右側のトラツクの再生を開始する位
置に移動する。即ち、トラツクAの再生が完了し
た場合はトラツクBの位置に移動する。これは、
テープが停止しても、又搬送記録速度より遅くな
つたり早くなつたりしても生じる現象である。
テープに記録た情報信号の再生中に特殊なモー
シヨンその他の効果を得るためには、走査ヘツド
の位置を通る、従つて今説明している実施例では
テープカイドドラム22,24の周囲を回るテー
プの搬送速度を変化又は調整することが必要であ
る。高速モーシヨン効果を作り出すためには、記
録過程中に用いたテープ搬送速度より再生中の搬
送速度を増加させる。同様に、スローモーシヨン
効果を得るためには、記録過程中に用いた、テー
プガイドドラムを回る搬送テープ速度より再生中
のテープ搬送速度を遅くする必要がある。ストツ
プモーシヨンモードの場合は、再生中テープを停
止して、回転変換ヘツド30に、普通は一本の記
録トラツクから繰返し信号を再生できるようにす
る。
前記のハサウエイその他の米国出願第576623号
に開示された装置は色々な動作モードで使用する
ことができる。例えば、順方向又は逆方向いずれ
のモーシヨン効果も得られしかもこのような順、
逆方向においてテープの搬送速度を調整するだけ
でモーシヨン速度を高めたり低めたりして、記録
情報の再生に際して任意のモーシヨン速度を得る
ことができる。或る一つの動作方向を選んだら、
この装置は有効かつ自動的に変換ヘツドの位置決
めを行い各トラツクを最初から最後までトレース
し、その後必要ならば正しいトラツクの開始点ま
で変換ヘツドの位置を調整する。この装置が、変
換ヘツド30が或るトラツクの走査の終了すると
ある所定の条件下では、この変換ヘツドを次の隣
接するトラツク以外のトラツクの出発点に相当す
る位置まで自動的に横方向に移動、即ちリセツト
し、それ以外の条件下ではこの変換ヘツドを横方
向に移動、即ちリセツトしない。変換ヘツドの位
置を横方向に調整するかしないかの決定はこの装
置がどのようなモードで動作しているか、又横方
向の移動量が所定の最大移動範囲内にあるかどう
かに依存する。変換ヘツド30が可動部材32に
よつて与えられる最大偏向量だけ一方向に偏向し
た場合、同一方向にはもうそれ以上偏向できな
い。全移動範囲は可動部材32の特性によつて決
定される実際上の限度内にある。
前記装置がスローモーシヨン又は静止フレーム
モードで動作している場合、変換ヘツド30は、
その偏向量が一トラツクの走査終了時に可動部材
32の変位量として決められた所定のしきい限界
に達するかどうかによつて、現在再生中のトラツ
クがこのヘツドによつて走査し終つた時リセツト
する必要が生じる。静止フレーム又はストツプモ
ーシヨン効果を得るためテープ36を停止する
時、再生中のトラツクが変換ヘツド30によつて
走査され終つたらこのヘツドを同一トラツクの出
発点までリセツトし映像表示期間中必要な回数だ
けヘツドによつてそのトラツクの走査を繰り返す
ことができるようにすることが必要である。従つ
て、このトラツクに記録された情報は、テープ3
6が静止しているので何回でも有効に再生され
る。変換ヘツド30は、記録動作中のテープの搬
送方向とは逆方向に偏向し各繰返し再生中にトラ
ツクをトレースし、逆方向での全偏向量は記録ト
ラツクのトルツク中心間距離dに等しいので、ヘ
ツド30はそのトラツクを走査し終つたら反対方
向、即ち順方向に同一距離だけリセツトして同一
トラツクの再走査ができる正しい位置に移動せね
ばならない。ヘツド30がトレースする経路とテ
ープ36との角度はテープ停止時は、記録トラツ
クの角度と異なるので、変換ヘツドも又トラツク
上の情報信号の再生過程中に徐々に調整される。
従つて、走査ヘツド30はトラツクに沿つて移動
しながら誤差補正信号によつて横方向に移動させ
られてヘツド対トラツクの正しい位置合せが保た
れ、かつヘツドはそのトラツク走査の終了後実質
的にトラツク一本分の距離dだけ横方向にリセツ
トされ同一トラツクの再走査を開始できる位置に
移動する。
回転ドラム22の回転中に変換ヘツド30がト
ラツクをトレースする際ヘツドとトラツクの正し
い位置合せを保つためにサーボ回路を用いて、好
ましくは低周波数又は変動DCレベルの誤差補正
信号を発生する。この誤差信号の発生装置の一例
が前記のラビツツアの米国特許第4151570号に開
示されている。ヘツド30がトラツクを走査する
際、この誤差信号はヘツドを調整し、可動部材3
2の移動範囲内にある限り、テープ搬送速度とは
無関係にヘツドはトラツクをトレースできるよう
になる。
第1図は、前記のラビツツアの米国出願第
4151570号及びハサウエイその他の米国出願第
576623号に記載された装置を応用した回路装置の
ブロツク図である。ここで、デイザ(振動)発振
器60は周波数fdの正弦波的に変化する信号をラ
イン62に与え、このライン62は加算器64に
結合しそこでこの信号はライン66からきたDC
誤差補正信号に加算される。加算回路64の出力
はライン68を通り第二の加算回路69に与えら
れそこで電子的減衰回路71からライン73を通
り与えられた減衰信号に加算される。この減衰回
路71の一例は前記のラビツツアの米国特許第
4080636号に開示されている。この米国特許に記
載されるように、可動部材32中に発生した外部
撹乱性振動はこの可動部材の片方の面に位置する
圧電トランスジユーサの端部に近接する電気的に
絶縁された検知ストリツプ83によつて検出され
る。この検知ストリツプ83は可動部材32の長
手方向に延びており、その構造は前記のブラウン
の米国特許第4093885号に記載された通りである。
検知ストリツプ83は可動部材の瞬間偏向速度を
表わす帰還信号を発生し、これを電子的減衰回路
71の入力に延びているライン77に与える。
この帰還信号に応答して、電子的減衰回路は正
しい位相及び振幅を持つた減衰信号を発生しこれ
を可動部材に与えその中に存在する外部撹乱性振
動に抵抗し従つてこれを減衰する。第二の加算回
路69によつて与えられた誤差補正信号と減衰信
号との合成信号はライン79によつて駆動増幅器
70の入力に結合され、該増幅器70の出力信号
はライン81を通り、変換ヘツド30を支持する
圧電可動部材32に与えられる。デイザ駆動信号
を受けた可動部材32はヘツド30に小さなピー
ク・ピーク値の振動(デイザ)を付与し、このヘ
ツドがトラツクを長手方向に走査して記録信号を
再生している間にある一定範囲を交互にトラツク
に対して横方向にヘツドを移動させる。ヘツド3
0に付与された振動により再生信号は振幅変調さ
れる。この再生信号は、ビデオ信号その他の高周
波信号の記録の際には、周波数変調搬送波のRF
エンベロープの形をしている。可動部材32が振
動を行うとこのRFエンベロープが振幅変調され
る。もしヘツドがトラツクの中心に位置している
場合、可動部材32の作用によつてRFエンベロ
ープ上にはデイザ信号の偶数の高周波振幅変調成
分のみが得られる。これは、平均的ヘツド位置が
トラツクの中心にあり、デイザ信号によつて生じ
たRFエンベロープ変化が対称関数として現われ
るからである。ヘツド30がトラツクの中心にあ
る場合、テープから得られるRFの振幅は最大で
ある。デイザ信号の各半周期間にヘツド30がト
ラツクの中心から左右いずれかに移動すると、再
生されたRFエンベロープの振幅が小さくなる。
一方、もし変換ヘツド30がトラツクの中心か
ら左右いずれかの方向にわずかにずれていたら、
再生されたRFエンベロープ振幅変化は対称でな
くなつてしまう。何故なら、ヘツド30がトラツ
クの一方の側へ移動した時のRFエンベロープ振
幅変化は反対側への移動の時と異つているからで
ある。従つて、デイザ信号の各周期毎に、即ちデ
イザ周波数fdで、エンベロープ振幅の最大値から
最小値までの変化が一回だけ生じる。この場合最
大値と最小値が発生する順序はヘツド30の位置
がトラツクの中心からどちらの方向へずれている
かによる。デイザ周波数の基本周波数は平衡して
おらず、再生されたRFエンベロープ変化分はデ
イザ周波数の基本周波数成分が含まれ、トラツ中
心から一方の側へずれた場合の基本周波数成分の
位相は他方の側へずれた時の位相に比べて180度
異つている。最大エンベロープ振幅と最小エンベ
ロープ振幅が発生する順序、即ちエンベロープ振
幅変化の位相が検出されると、走査中のトラツク
の中心から変換ヘツド30がずれている方向を確
定する情報が与えられ、エンベロープ振幅変化分
が検出されると、トラツク中心からのヘツドのず
れの量を確定する情報が与えられる。
ヘツド位置情報を得るには、ヘツド30によつ
て再生された変調RFエンベロープ信号をビデオ
前置増幅器72を介して検出回路装置に結合す
る。即ち等化回路74に加えられた信号は、ライ
ン75により振幅変調RFエンベロープ検波回路
76に結合され、この検波回路76はデイザ信号
の基本周波数成分とその側波帯を抽出するように
構成されている。エンベロープ検波回路76の出
力は次に同期振幅変調検出器78に加えられる。
同期検出器78の動作原理は、実際の位相は未知
だが周波数が既知である入力信号の振幅及び極性
を、同一の公称周波数を有する基準信号の位相を
基準としてコヒーレントに検波するものである。
基準信号はデイザ発生器60からライン62を介
して与えられ、このライン62は位相調節手段8
5、更に検出器78に接続する。アンペツクス社
製のVPR−1型ビデオプロダクシヨンレコーダ
に使用されている位相調節手段85は手動制御の
調節器で、レコーダに使用される各ヘツド及び可
動部材アセンブリ用に典型的に設けられているも
のである。基準信号の位相は、走査中のトラツク
の中心からずれた変換ヘツド30以外の要因でデ
イザ信号に生じた位相変化、例えばヘツド及び可
動部材アセンブリの機械的共振特性の変化による
位相変化を補償するために調節される。しかし、
後で第12乃至15図を参照しながら詳述する如
く、本発明の装置は自動位相補償基準デイザ信号
を用いているので、本発明の装置又は前記のラビ
ツツアの米国特許第4151570号に記載された装置
による方法で制御される任意の位置を選択できる
ヘツドを有する各デオ記録/再生装置においてデ
イザ基準信号の位相を手で調節する必要がなくな
る。
同期検出器78は、未知の抽出デイザ信号の振
幅を有する整流出力を与える。この整流出力は、
基準デイザ信号と抽出デイザ信号とが同位相の時
は正で、180度位相ずれの時は負である。エンベ
ロープ検波器76から出力した同期検出器への入
力信号は基本デイザ周波数fdの成分を有するの
で、ヘツドトラツク位置に誤差が生じた場合、同
期検出器78は必ずヘツドトラツク位置誤差を表
わすトラツク誤差信号をその出力ライン80に与
える。誤差の振幅は、ヘツド30のトラツク中心
からの変位量に比例し、トラツク誤差信号の極性
はトラツク中心からのヘツドの変位方向を表わ
す。出力ライン80は点線で囲まれた回路装置に
結合され、この回路装置の出力は前述したように
ライン66を介して加算回路64に誤差補正信号
を与える。あるトラツクの走査が完了したヘツド
30を別のトラツクへリセツトするためにリセツ
ト信号を発生させたい場合、回路装置82がその
役目をはたす。
前記のハサウエイその他の米国出願第576623号
に記載された装置において、回路装置82はヘツ
ド30があるトラツクの走査を完了した時のヘツ
ド位置からヘツドを移動させるためにパルスを発
生するが、この回路装置は部分的には、該記載装
置の動作モード、即ち正常再生モード、スローモ
ーシヨンモードその他によつて決定され、又部分
的にはヘツド30の動作範囲に対するヘツド位置
を決める回路装置によつて決定される。第1図か
ら明らかなように、前記のハサウエイその他の米
国出願第576623号はモードセレクトスイツチ84
を有し、このスイツチは上方のスロー/静止サー
ボ増幅回路86又は下方の正常動作(プレー)サ
ーボ増幅回路88を作動さて、各モードは記録装
置を操作するオペレータによつて決定される。図
から明らかなように、モードセレクトスイツチ8
4は、正常動作からスロー/静止モードへ、又は
この逆に切換える時には、そのスイツチ位置を切
換えなければならない。スイツチ84を操作して
正常動作とスロー/静止モードとを切換えた場
合、再生されたビデオ信号中に撹乱性過渡的妨害
が生じる。これは、ヘツド位置を正しく制御する
誤差信号が一時的に失われるからである。正しい
制御誤差信号が再ば得られるまでには100ミリ秒
又はテレビジヨンフールド六個分の時間がかか
る。この場合当然のこととして、モニタ上には不
連続なビデオ映像が現れる。
本発明実施例では第1図で点線内に示した回路
装置82に代えて第2図で示すようなユニバーサ
ル回路装置90を用いる。この回路装置90は第
1図の回路装置82の入出力ラインに対応する入
力ライン80及び出力ライン66を有する。第2
図の回路装置90は、正常動作及びスロー/静止
モードの両方の動作を有効に行い、モードセレク
トライン92により、第1図の個別回路86及び
88の代わりをする本回路装置を制御する。本発
明によれば、自動ヘツドトラツキングサーボ回路
装置をスロー/静止モードから正常動作モードに
切替えることができ、しかも第1図の回路装置に
おいてスロー/静止サーボ増幅回路86と正常動
作サーボ増幅回路88とを切替える時に発生した
ようなサーボロツク解除や誤差信号再獲得時の過
渡現象を生じることなくモード切換ができる。第
2図の回路装置に一般的に示されるように、モー
ド切換えを行つてもある回路が切り離され別の回
路が投入されるということは起きないので、誤差
信号が失われたり、又失われたり誤差信号を再獲
得したりする必要が生じたりすることはない。し
かしながら、正常動作とスロー/静止動作とはそ
れぞれ異つたサーボ応答特性が必要なことは当然
であり、第2図に示した回路装置90はこの必要
な相異つたサーボ応答特性を与える。
ユニバーサル自動ヘツド位置トラツキングサー
ボ回路装置90の他に、本発明はテープガイドド
ラム22及び24を回るテープの動きを制御する
ための改善された回路装置を含み、以下これをテ
ープ搬送サーボと呼ぶ。改善されたテープ搬送サ
ーボの役目はスロー/静止モーシヨン動作モード
から正常速度動作モードへ切換える際のシーケン
スを総括することにより、自動トラツキングサー
ボ回路装置を総括し例えばモニターに所望の安定
で雑音のないビデオ映像を得ることである。
スロー/静止動作モードと正常速度モードとの
切換えの間に生じる事象のシーケンスは速度変化
期間中の連続ビデオ再生を可能にする。これは、
自動ヘツドトラツキングサーボ回路装置がテープ
搬送サーボ機構によつてストツプ又はスローモー
シヨンと正常速度モーシヨンとの間のテープ速度
切換えがなされる間中、動作を続けるからであ
る。ここで、正常速度とは記録時に用いられるテ
ープ速度を意味するものとする。ストツプ又はス
ローモーシヨン動作から正常速度動作へ切換える
時、テープ36は約1/2秒間加速され正常速度の
約95%に達するとそこで定速動作を行う。テープ
36が正常速度の95%で動作している時、テープ
36が走査ヘツド30の位置を通り搬送される速
度は正常速度より5%小さい。単位時間当り、走
査ヘツド位置を通り搬送されるテープの単位長の
この減少はテープスリツプと呼ばれる。この時間
中に最初のカラーフレーム決定がなされる。カラ
ーフレーム決定(framing)は、制御基準信号、
典型的には局内基準信号、に対して正しいヘツド
対テープ速度で任意のトラツクを走査するために
正確にヘツドの位置決めを行う際のビデオ記録/
再生機構サーボ動作における最終のステツプであ
る。カラーフレーム決定サーボ動作において、ヘ
ツド及びテープ位置決めドライブは、局内基準信
号のカラー副搬送波対垂直同期位相関係に対応す
る位相関係を有するような記録ビデオフイールド
が再生されるように制御される。自動トラツキン
グサーボ回路装置はこの最初のカラーフレーム獲
得時間中完全に動作状態にあるので、ビデオフレ
ーム決定情報は、最初にカラーフレームを決定す
るために再生制御トラツクデータと共に評価する
ことができる。最初のカラーフレーム獲得時間は
約0.3秒と0.6秒の間を変化する。最初のカラーフ
レーム決定が一たんなされると、テープ搬送サー
ボ機構は切換えられてテープを正常速度の100%
のレベルまで加速する。
制御トラツク94(第6図においてテープ36
の長手方向に示されている)は当然のことなが
ら、第6図に示したようにトラツカA〜Gに記録
されたビデオ情報から得ることのできる実際のカ
ラーフレーム情報とは異なつたカラーフレーム情
報を与える。制御トラツク再生ヘツド267(第
8図)の位置に影響を与えるマシン対マシン公差
の変化、例えば制御トラツクと可動ビデオヘツド
間の距離の変化や、回転ドラム部22上のビデオ
ヘツド30の装着状態の変化の可能性があるの
で、制御トラツク情報と局内基準信号の比較に対
して最初のカラーフレーム決定操作を行つて、テ
ープ36と可動ビデオヘツド30との相対的位置
決めを行つた場合、ヘツドが正しいカラーフレー
ム状態の時の正しいトラツクからプラス一本又は
マイナス一本のトラツク分だけ位置がずれてしま
う可能性がある。
換言すれば、再生ビデオテープレコーダのビデ
オヘツド30が、以前検出制御トラツクパルスと
同時に記録されたのと同一のトラツクを走査する
ように位置決めされないので、再生制御トラツク
情報がカラーフレーム決定の完了を示しているに
もかかわらず、前述のマシン対マシン公差変化に
より隣り合つたトラツクのうちの一本にまたがつ
て位置決めされてしまうのである。以下更に詳し
く述べるように、本発明の装置は最初のカラーフ
レームが正しく獲得されたことを自動的に確認
し、もしカラーフレームの獲得が確認されない場
合はビデオ再生ヘツド30とテープ36の相対位
置を自動的に決定してヘツドをカラーフレームを
得るための正しいトラツク上に位置せしめる手段
を有する。その後、テープ搬送サーボは再生制御
トラツク信号に位相固定(フエーズロツク)され
たテープ36の搬送状態を維持する。
前述のハサウエイその他の米国出願に記載され
た装置の実施例では、スロー/静止動作モード時
にレベル検出器を用いて、偏向可能な圧電素子3
2にリセツトパルスを与えるべきかどうかを決定
している。この点に関して、第7a図を参照しな
がら説明を加える。第7a図は連続走査回転中に
発生するRFエンベロープ100を表わし、信号
ドロツプアウト期間102がRFエンベロープ間
に生じる期間は変換ヘツド回転中にテープが存在
しないガイド40と42(第4図)の間にヘツド
30が位置している期間に相当する。第7a図に
おいて、ドロツプアウト期間102は説明の便宜
上誇張して書かれている。従つて、第7a図に関
して更に具体的に述べれば、回転ヘツド30が一
回転する度に、RFエンベロープ100が再生さ
れ更にドロツプアウト期間102が生じる。変換
ヘツド30があるトラツクを最初から最後まで再
生している時、RFエンベロープ100は第7a
図に示したような左から右方向に得られ、各区域
100は一本のトラツクに再生又は記録された信
号情報を表わし、ビデオ記録の場合は、この区域
100は好ましくは、モニター上に表示されたビ
デオ情報の少くとも完全な一フイールド部分を表
わす。本装置がスロー/静止動作モードで動作し
ていて、しかもテープ36を停止させてモニター
上に静止フレーム又はストツプモーシヨンビデオ
映像が得られている時、もし静止像モノクローム
又はカラーフレームを繰り返し発生したい場合
は、変換ヘツド30による各トラツク又は一連の
トラツクの走査が完了したらヘツドをリセツトし
て同一トラツク又はトラツク群から繰返し再生が
できる位置にヘツドをもつてくる必要がある。こ
のようなリセツトがなされた場合、当然のことな
がら自動ヘツドトラツキング回路装置は再生時同
一トラツクをトレースし、その同一トラツク又は
トラツク群を走査し終わると変換ヘツド30をリ
セツトするためのリセツトパルスを発生する。単
一フイールドを繰返し再生して静止映像を表示す
るための静止フレーム動作を表わすヘツド偏向電
圧対時間の波形図を第7b図に示す。第7b図に
はランプ(傾斜)部104及び垂直リセツト部1
06が示され、トラツクの再生時及び変換ヘツド
30によるトラツクの走査が完了した時にそのヘ
ツドをリセツトする際にヘツドトラツキングを維
持するのに必要な波形を一般的に示すものであ
る。リセツトのタイミングは前記のハサウエイそ
の他の米国出願の実施例によれば、ドロツプアウ
ト期間102中に好適に生ずるように設定されて
おり、第7b図に示したヘツド偏向波形のリセツ
ト部106で描かれるヘツド30のリセツトを行
う。
リセツトパルスの振幅は隣接する二つのトラツ
クの中心から中心までの距離dに等しい距離だけ
ヘツド30を横方向に移動させるような振幅とし
て示されている。トラツク中心間距離dに等しい
ヘツドの動きを以下でトラクク一本分のリセツト
と呼ぶことがある。可動ヘツド30のリセツト動
作をドロツプアウト期間102の発生と同期させ
ることは望ましい。何故ならこのドロツプアウト
期間は、典型的にはビデオ信号の垂直帰線消去期
間中に発生し、この期間は記録されたビデオ信号
のビデオ映像部分が可動ヘツド30によつて再生
される位置に移動する前にヘツドの位置を決め直
すのに十分過ぎる程の長さを有するからである。
しかし、可動ヘツド30のリセツトのタイミング
をドロツプアウト期間中に生ずるように合わせる
ことは本発明の必須の要件ではない。例えば、ド
ロツプアウト期間のない記録フオーマツトや、垂
直帰線消去期間と記録トラツクの終りとが一致し
ていないフオーマツトで特徴づけられるビデオ記
録/再生装置の場合とが、アナログビデオ信号以
外の信号用のデータ記録装置の場合、ヘツド位置
のリセツトのタイミングをトラツクの中間部分で
生じるように選択し、情報のあるセグメントを、
隣接トラツクのある部分を走査しかつその隣接ト
ラツクの中間位置間でリセツトされそのトラツク
部分を再走査するような可動ヘツドによつて記録
媒体に関して移動させることもできる。
然しながら、本発明の実施例においては、可動
ヘツド30のリセツト動作は記録トラツクの終わ
りに位置するドロツプアウト期間102中に生ず
るように同期されている。この点に関して、回路
装置90中のレベル検出器は第7b図に示したよ
うな電圧波形を有効に監視し、108で示された
ランプ104の終りに近い点における電圧が所定
の値を超えたらリセツトパルス106を与える。
第7図で示すように、可動ヘツドのリセツト動作
はドロツプアウト期間102が開始する時に始ま
り、そのドロツプアウト期間の終了前に完了す
る。
前記のハサウエイその他の米国出願に記載した
装置において、ヘツド位置のリセツト動作開始時
を決定するしきい値を第7c図に示す。想像線で
示されたランプ部104及びリセツト部106を
含む代表的なヘツド偏向波形も同図に示されてい
る。ロジツクはヘツド30が回転して第7c図の
点108に対応する点に達する毎にドラム一周を
表わす処理済回転速度計(tach)パルスに応答し
て、ヘツド偏向波形の電圧値が、テープ36の走
行方向と逆方向にヘツドが偏向し走査ヘツド位置
を過ぎた場合(逆と名付けられる)に対応する電
圧値である時は、単一振幅リセツトパルス(1ト
ラツク順方向リセツト)を与え、テープ走行方向
と逆方向にヘツドが偏向し隣接トラツク間の距離
を超えた場合、例えば、ランプ部103で描かれ
るような場合、に対応する電圧値である時は二倍
振幅リセツトパルス(2トラツク順方向リセツ
ト)を与える。ランプ104の電圧が1トラツク
リセツトに対応する値以下である場合、リセツト
パルスは発生せず変換ヘツド30はリセツトされ
て同一トラツクを再走査することはせず、単に次
のトラツクをトレースするだけである。勿論、リ
セツトパルスはドロツプアウト期間中にのみ発生
されるものであり、変換ヘツド30がトラツクを
走査し有効ビデオ情報を再生している時には発生
を抑えられている。換言すれば、ランプ104の
電圧値はドロツプアウト期間102の直前のラン
プ104の決定点108において検出され、もし
それがリセツト範囲内にある場合は、適当なリセ
ツトパルスがドロツプアウト期間中発生されかつ
与えられて、以前にヘツド偏向電圧波形のランプ
部104によつて偏向された場合と反対の方向に
所定量だけ可動部材32を偏向させる。
第6図を参照しながら、順方向及び逆方向リセ
ツトパルスの機能をもつとわかり易く説明する。
第6図には、ストツプ動作モード期間中、テープ
36に対して走査ヘツド30がトレースした経路
110が想像線で示されている。同図からわかる
ように、ヘツドはトラツクFの最初の点からテー
プ36の走査を開始し、一回転する間そのトラツ
クを横切つてトラツクEの終りまで移動する。こ
のヘツド移動は、テープが動いておらず変換ヘツ
ド30が偏向していなくても行なわれる。従つ
て、もし自動ヘツドトラツキング回路装置によつ
て変換ヘツド30がトラツクFをトレースするよ
う保持されている場合、ヘツドはヘツド偏向波形
のランプ部によつて逆方向に即ち矢印38と反対
方向に徐々に偏向され、もしそのヘツドがトラツ
クFの終りで偏向しなかつたら、トラツクGの再
生を開始する位置へ移動するであろう。トラツク
Fを再走査するためには、リセツトパルスを与え
てヘツド30を順方向に、即ち矢印38の方向に
移動させトラツクFの始まりを再生しはじめる位
置にもつてくる。従つて、第7b〜7g図におけ
る逆、順という用語はテープ走行の逆、順方向と
いう意味で使われており、ヘツドの移動方向もこ
れと同じ方向の意味で考えている。
本発明によると、リセツトパルス発生回路表装
置は、本発明の装置の動作モードに従つて作動し
選択的にリセツトパルスを発生する。従つて、第
7d,7e,7f及び7g図を見ると、ヘツド3
0が動作モードに従つて、所定の距離以下の量だ
け順方向に偏向した場合、リセツトパルスは発生
されず、ヘツド30が、隣接トラツク間の距離を
超える量だけ順方向に偏向した場合、一個のリセ
ツトパルスが発生してヘツドを逆方向にリセツト
することがわかる。これは第7d,7e,7f及
び7g図全てについて言えることである。逆方向
リセツトパルスは、テープが正常速度と正常速度
の二倍の速度の間の速度で走行している時規則的
に発生する。
本発明装置がスロー/静止モードで動作してい
る時、前記のハサウエイその他の米国特許出願第
677815号に開示した装置と同一方法でリセツトパ
ルスを発生するのが望ましい。従つて、第7d図
に示した図は本発明装置がスロー/静止モードを
作動している時の動作回路装置を説明するもので
ある。同図において、逆方向のヘツド偏向の場合
の該回路装置の特性は第7c図に示されたものと
同様である。典型的な場合として、スロー/静止
モードで動作している時、もしトラツク走査の終
了点における波形104が、ヘツドが偏向量0か
らトラツク中心間距離dよりわずかに大きい量ま
で逆方向に偏向した時の偏向量に対応するなら
ば、トラツクリセツト動作が行なわれ、変化ヘツ
ド30は隣接トラツク間の距離に等しい距離だけ
順方向に移動する。第7d図のヘツド偏向波形1
04は、可動部材32が偏向量0の状態とトラツ
ク中心間距離dよりわずかに大きい量だけ順方向
に偏向した状態、との間で偏向される時の動作状
態を描いたものである。
しかし、第7e図に示したヘツド偏向波形10
4,106及び104′,106′と第7d図に示
した波形113から明らかなように、ヘツド偏向
波形の平均レベル、従つて可動部材32の平均位
置は同一ヘツドトラツキング状態の時でも変化し
うる。第7d,7e,7f及び7gによつて示し
た動作モードの場合、ヘツド位置波形は任意の瞬
間ヘツドトラツキング状態について順方向におけ
る一トラツク分の偏向と順方向における一トラツ
ク分の傾向に相当する範囲内のどの値でもとりう
る。正確なヘツドトラツキングが維持されるだろ
う。この範囲内で位置が変化しても単に可動部材
32が偏向される平均位置の変更がなされるだけ
である。
第7d図には、正常速度の1/2のスローモーシ
ヨン速度の場合のヘツド偏向波形104,106
が想像線で示されている。同図に示したように、
このスローモーシヨン動作において、可動ヘツド
30はその二回転毎にリセツトされてトラツクを
一本置きに再走査、従つて二度目のフイールド再
生を行う。可動ヘツド30が次々にリセツト動作
を行う場合各リセツト動作間に、ヘツドは変更さ
れ他の場合であればトレースするであろうテープ
36に沿つた異つた経路角度を形成し、ヘツド3
0の一連の回転期間中に隣接した二本のトラツク
を走査する。
第7d図は又は、隣接した二本トラツクが連続
して走査され、可動ヘツド30がそのトラツクを
再走査するような位置にリセツトされる前に連続
テレビジヨンフイールド二個を再生するようなス
トツプモーシヨン又は静止画像動作の場合のヘツ
ド偏向波形113,115を想像線で示してい
る。この動作は以前に第7c図を参照しながら説
明したストツプモーシヨン動作と対照的である。
第7c図の場合は、可動ヘツド30は、一本のト
ラツクを繰返し走査し一個のテレビジヨンフイー
ルドを再生することにより所望の静止像表示を作
り出すように制御されている。第10a,10
b,10c及び10d図を参照しながら後で詳し
く説明するように、配線/再生装置は変換ヘツド
トラツキングサーボを含み、このサーボが使用す
る回路装置は可動ヘツド30が以前走査したトラ
ツクを再走査するためにいつリセツトしなければ
ならないかを検出し、正しいタイミングでこの可
動部材32にリセツトパルスを与える。この検出
及びリセツト回路装置は、一本の繰返し再生され
たフイールド、繰り返し再生された一連の二本の
フイールド、即ちモノクロームフレーム、又は繰
返し再生された一連の四本のフイールド、即ちカ
ラーフレームのいずれかから選択的に静止像を再
生することができるよう構成されている。モノク
ロームフレーム又はカラーフレームからの選択的
な静止像再生を達成するには二つの手段が必要
で、その一つは静止モードの時各トラツク走査の
終了時に普通与えられるヘツド再位置決め用リセ
ツト信号の供給を所望の一連のフイールドが再生
されてしまうまで禁止する手段と、もう一つはこ
の一連のフイールド再生が完了する毎に適切な振
幅リセツトパルスを与えてヘツド30を一連のフ
イールドのうちの最初のフイールドを含むトラツ
クの位置まで再び持つていく手段である。
第7d図に示したヘツド位置決め波形113,
115は、可動ヘツド30が偏向されて、隣接す
るトラツク上に記録された一連の二個のフイール
ドを繰返し再生しその結果モノクロームフレーム
の静止像表示が作られる模様を説明するものであ
る。二個の連続的に再生されたフイールドから成
るモノクロームフレームから静止像表示を作るこ
とは一個のフイールドを使用する場合に比べて、
像の垂直解像度が増し(262−1/2本の解像度の代
りに525本の解像度)、又一個のフイールドを交互
に再生する場合に必要な1/2本分の遅延の導入を
避けることができるという利点を有する。四個の
連続的に再生されたフイールドから成るカラーフ
レームから静止像表示を作ることは表示された像
の全体のカラー情報内容を得ることができ、又一
個のフイールド又はモノクロームフレームから静
止像カラー表示を作る時にように複合ビデオ信号
の輝度成分と色度成分を分離して、正しいカラー
剤搬送波位相を得るために色度成分を反転すると
いう必要を避けることができるという更に大きな
利点がある。
全体のカラー符号シーケンスを含んだ一連のフ
イールドから静止カラー像表示を作るための変換
ヘツドトラツキングサーボの動作をこれまで説明
してきたが、このサーボはNTSC標準カラーテレ
ビジヨン信号から静止像表示を作るよう構成され
ているものとして説明されている。この方式では
該信号をカラー符号化するためには四個の連続フ
イールドが必要である。PAL及びSECAN標準方
式では、カラーフレームはそれぞれ8個及び4個
のフイールドから成る。後述するように、ヘツド
トラツキングサーボはこれらの標準方式の各々に
おいて静止フレームモードでカラーフレームが再
生できるよう構成することができる。PAL標準
カラーテレビジヨン信号の場合、ヘツド位置決め
リセツト信号は八個の連続フイールドが再生され
ている間は発生せず、その後で発生されたこの八
個の連続フイールドを再走査するようなヘツド3
0の再位置決めを行う。SECAM標準カラーテレ
ビジヨン信号は12個のフイールドカラーフレーム
シーケンスを有するが、SECAM信号の性格上、
四個の連続フイールドを繰り返し再生することに
よつて満足なカラー表示が得られる。従つて、ヘ
ツド位置決めリセツト信号は四個の連続SECAM
標準フイールドが再生されている間は発生され
ず、その後で発生されてこの四個の連続フイール
ドを再走査するようヘツド30の再位置決めを行
う。
ここで認識すべきことは、モノクロームフレー
ム又はカラーフレーム静止像を作るのに使用した
二以上のテレビジヨンフイールドによつて表わさ
れる映像中に相対的な動きが存在する場合、繰返
し表示されるモノクローム又はカラーフレーム中
にジツタが現われるだろうということである。も
しジツタの存在が有害であるならば、一個のフイ
ールド又は相対的な動きのないフイールドのみを
使つて人工的にモノクローム又はカラーフレーム
表示を作ることができる。
上記の改善された記録/再生装置の説明から容
易に理解できるとは思うが、ここで念のため協調
しておきたいことは、モノフレーム又はカラーフ
レーム静止像モードの時、テープ36は典型的に
は停止し、ヘツド30は連続的に、例えば第7d
図に示したヘツド偏向波形のランプ部113によ
つて描かれる如く、適切なタイミングで与えられ
る各連続ヘツドリセツト信号間、例えば第7d図
のリセツトステツプ115、で偏向される。第10
a及び10b図に示される自動トラツキング回路
装置の具体的な実施例を参照して説明すると、カ
ラーフレーム静止像モードにおいて、可変基準し
きい値回路装置126(第3図)は関連するラツ
チ及びゲートと共に作動して適切な振幅ヘツドリ
セツト信号を発生するものであるがこの回路装置
に変更を加えて第10d図に示し以下に同図を参
照しながら説明するように並列ラツチやゲートを
追加する。更に、第10c図に示すように、又後
述するように、あいまいな(ambiguous)ヘツド
トラツクロツク回路装置にはその動作のタイミン
グを正しくとり、特定の静止フレームモードに従
つて人工的なヘツドリセツト信号が正しく与えら
れるようにする手段が含まれる。
本発明装置をスロー/静止モーシヨン動作モー
ドから正常速度動作モードに切換えた時、テープ
搬送サーボ機構はテープ36を正常速度の約95%
まで加速する。テープ加速期間中(この期間は、
テープ36を停止状態から加速する場合は約0.6
秒間持続する)、可変基準しきい値回路装置12
6はスロー/静止動作モードの場合と同一のヘツ
ドリセツト基準しきい値を維持している。正常速
度の95%になると、自動ヘツドトラツキングサー
ボ回路装置は切替わり第7e図に示したような特
性を持つようになる。この特性が第7d図に示し
たスロー/静止特性と異なる点はリセツトパルス
が発生して隣接トラツク中心間距離の半分以下の
量だけ逆方向にヘツドを偏向させるという点であ
る。しかし、隣接トラツク中心中間距離の半分か
らそれをわずかに超える範囲の量だけを逆方向に
ヘツドが偏向した時はいつでも、トラツク一本分
のリセツトパルスが断続して発生しヘツド30を
順方向に移動させることになる。テープ36が正
常速度の95%の速度で搬送されているこの期間
に、最初のカラーフレーム決定がなされる。この
最初の決定段階においては、隣接トラツク中心間
距離の半分からそれをわずかに超える範囲の量だ
け逆方向に可動ヘツド30が偏向する時は常に順
方向のリセツトパルスのみが与えられるようにす
ることが望ましい。こうすれば、ヘツド位置決め
補正波形は、第7dの場合のように平均負電圧に
片よることなく零電圧値付近により近づくものと
考えられる。ヘツド30が隣接トラツク間距離の
半分以下の量だけを逆方向に偏向した時、このヘ
ツドをリセツトしないことにより、ヘツド偏向波
形の平均値は第7b図に示したような一般的に零
ヘツド傾向マーク付近にかたまつた波形により近
づくものと考えられる。最初のカラーフレーミン
グ決定動作が一旦完了し、制御トラツク信号の位
相が、後述するように、基準信号と比べて所定の
「窓」の中にあるならば、テープ搬送サーボ機構
は正常速度の95%から100%即ち正常速度に切替
わる。テープ36が正常速度の100%まで急速に
加速される、自動トラツキング回路装置は第7f
図に示したような特性を有する正常速度モードに
切換えられる。しかし、正常速度での正常再生動
作を開始する前に、再生ビデオ信号を検査し、最
初のモノクローム及びカラーフレーム決定が正確
に行なわれたかどうかを判断する。商業用の高性
能ビデオ記録/再生装置の場合、前記のマシン対
マシン許容誤差変動は記録された制御トラツク信
号に対するモノクローム及びカラーフレーム決定
を行う際、普通の状態ならプラス又はマイナス1
本のトラツク分のヘツド位置誤差以下の許容誤差
範囲内におさまる。従つて、本発明の装置は、再
生ビデオ信号の水平同期対垂直同期位相関係の情
報内径、即ちモノクロームフレーム情報を利用し
て、最初のモノクローム及びカラーフレーム決定
が正確かどうかを確かめることができる。以下に
詳しくは説明するように、再生ビデオ信号の水平
同期対垂直同期位相関係は局内基準信号の投下状
態と比較される。再生ビデオ信号のモノクローム
フレームが局内基準信号のそれと異つている場
合、自動トラツキング回路装置がフイールド位置
合せ(マツチ)信号発生器95(第2図)に応答
して、可動部材32を、隣接トラツク中心間距離
に等しい距離と正しい方向に偏向させてカラーフ
レーム決定を行う。第7f図は、正常速度動作モ
ードの場合のヘツド偏向波形106,109を想
像線で示したものであり、順方向リセツト部10
6は、カラーフレーム決定の目的で行なう典型的
なトラツク1本のヘツド30の偏向を表わし、そ
の後に続くものが典型的なヘツド位置補正波形1
09でこれは正常速度動作モード中に生ずる。更
に、第7fに示すように、自動トラツキング回路
装置の正常速度動作範囲は、隣接トラツク中心間
の距離よりわずかに大きい距離分の順方向のヘツ
ド偏向から同距離分の逆方向のヘツド傾向までで
あり、このことはドロツプアウト期間102直前
の瞬間電圧値がこの動作範囲内にあればリセツト
動作は生じないことを意味する。外部撹乱その他
の影響で、変換ヘツド30を運ぶ可動部材32が
その正常動作範囲外に移動した場合、単一トラツ
クリセツトパルス(順逆両方向のパルス)が与え
られて変換ヘツド30を中心位置に戻す。
正常速度の二倍の速度での動作モードにおい
て、テープ36は正常速度動作モードの時の二倍
の速度で搬送され走査ヘツド位置を通過する。従
つて、このモード時にヘツド30がトラツクを走
査する際、トラツクは順方向に隣接トラツク中心
距離に相当する距離だけ走査ヘツド位置を越えて
進められる。従つて、ヘツドとトラツクの位置を
正しく一致させておくためには、走査ヘツド30
はトラツク走査中上述の距離に相当する距離だけ
順方向に偏向されなければならない。正常速度の
二倍の速度での動きはビデオ信号の正常フイール
ド周波数、即ち60Hzで記録フイールドを一つおき
に再生することにより得られる。あるトラツクの
走査完了時に走査ヘツド30の位置を隣接トラツ
ク中心距離に相当する距離だけ逆方向にリセツト
することにより、走査ヘツド30はリセツトされ
なければ正常にトレースしたであろうその次の隣
接トラツク(これは一連の記録ビデオ信号の次の
フイールドを含む)を飛越し、そのかわりに走査
を完了したばかりのトラツクから二番目に位置す
るトラツクに記録されたフイールドを再生する位
置に移動する。第7g図は、テープ搬送サーボ装
置がテープを正常速度の二倍の速度で搬送するよ
う制御されている時に本発明の回路装置90が発
生するヘツド偏向波形を示すものである。周波数
図から理解されるように、テープ36が正常速度
の二倍の速度で搬送されている時は、可動ヘツド
30は隣接トラツク中心間距離を超える量だけ順
方向に偏向される。テープがこの量だけ偏向され
ると、1トラツク逆方向リセツトパルスが作られ
該ヘツド30を、走査が完了したばかりのトラツ
クから二番目の記録トラツク上に位置させる。
第7d,7e,7f及び7g図に示された動作
特性は第3図のブロツク図に示した回路装置90
によつて実行される。モード制御ライン92は一
般的に111で示す論理回路装置に連接し、そこ
からライン112,114,116及び118が
各スイツチ120,122,124及び可変基準
又はしきい値発生回路126に延びている。同期
検出器78(第1図)からの誤差検出出力信号は
ライン80を介してスイツチ120及び122に
与えられ、このスイツチは論理回路装置111の
動作により一回に一個だけ閉になる。スイツチ1
20はライン128、抵抗130及びライン13
2を介して積分器134の負入力に接続し、スイ
ツチ122はライン136、抵抗138及びライ
ン132を介して同じ積分回路の入力に接続す
る。抵抗130,138の抵抗値は異つており、
スイツチ120と122のいずれが閉であるかに
よつて、積分回路134の入力ライン132に与
えられるライン80上のループ利得又は誤差信号
の補正を効果的に変化させる。本発明の装置がス
ロー/静止モードで動作している時、スイツチ1
20は閉じスイツチ122が開きヘツドトラツク
位置決めサーボ機構の利得が増加し同機構がより
早く反応するようにしむける。何故なら、スロ
ー/静止動作モード時は他の大抵のモードにおけ
るよりも変換ヘツド30を運ぶ可動部材32の移
動量は大きいものであることが要求されるからで
ある。本発明装置が正常速度モードで動作してい
る場合、スイツチ122は閉じスイツチ120が
開き利得は低下する。このモードにおいて適正に
必要とされる移動量は少ない。何故なら変換ヘツ
ド30は正常な場合トラツクをなるべく正確にト
レースするからである。本発明装置がスロー/静
止動作モードにある場合、スイツチ124も閉じ
てDC電圧中心位置合せ(センタリング)ネツト
ワーク139を積分器に接続する。正常速度の半
分以下の速度で動作するスローモーシヨンモード
の際、積分器134のまわりの同センタリングネ
ツトワークを使つて積分器の振れがその正常動作
範囲を大幅に逸脱しないようにし、それにより、
装置がオンになつた後にサーボ獲得に余分の時間
がかからないようにしなければならない。正常速
度モードの際、ネツトワーク139は不要であり
従つてスイツチ124はスロー/静止動作モード
時だけネツトワーク139を作動させることにな
る。更に、入力ライン132の高論理RF PR信
号レベルによつて表わされる動作モード時に再生
ビデオが最初に検出される場合、論理回路111
が機能してスイツチ124を閉じ急速なサーボロ
ツクを助ける。
誤差信号が積分器134の入力ライン132に
与えられると、この誤差信号は変換ヘツド30を
調整してテープ搬送速度の如何に係わらずトラツ
クをトレースさせる。ただしそれが可動部材32
の傾向限度内にある場合に限る。積分器134は
ランプ信号を与え、この信号の傾斜はテープ36
の搬送速度によつて決定される。この積分器13
4は平均DC値を与え、この平均DC値はヘツドト
ラツキングサーボ回路から得たDC又は低周波誤
差信号によつて決定される。従つて、サーボ誤差
は、変換ヘツド位置誤差が変化するにつれランプ
の平均レベルを変調し、積分器の出力がライン6
6(これは第1図に示す加算回路64に延びてい
る)に現れる。各リセツトパルスは積分器134
の入力ライン132で加算され、このリセツトパ
ルスは処理済ドラム一回転回転速度計から得ら
れ、ANDゲート140,142及び144によ
つて選択的に通過させられたものである。処理済
一回転回転速度計パルスは、回転ドラム22と連
動している回転速度計(図示せず)が発生した回
転速度パルスから得られたものであり、回転ドラ
ム、従つて走査ヘツド30が一回転する毎に回転
速度パルス一個が与えられる。従来の回転速度計
処理回路装置は所望のシステム時間に所定のパル
ス幅の回転速度パルスを与える。ANDゲート1
40の出力は抵抗146を介してライン132に
接続し、ANDゲート142の出力は抵抗148
を介してライン132に接続し、ANDゲート1
44の出力はインバータ150に接続し、このイ
ンバータを抵抗152を介してライン132に接
続している。もしANDゲート140,142の
いずれか一方が起動したら、抵抗146,148
及び152により振幅が決定された所定の電流パ
ルスがライン132に現れ、積分器134の出力
側における電圧レベルをリセツトするために同積
分器に与えられる。ANDゲート140又は14
2の一方が起動されると、積分器134の出力中
に所定値のリセツトステツプが作られる。この値
は、隣接トラツク中心間の距離に相当する距離、
即ち1トラツク位置偏向距離だけ順方向に可動部
材32を偏向させるのに必要な正しい振幅リセツ
トステツプに相当するものである。ANDゲート
144が起動すれば、インバータ150の存在に
より、ANDゲート140及び142からのパル
スと極性と反対極性のリセツトパルスがライン1
32に作られ、この反対極性により、所望に応じ
て反対方向に可動部材32を効果的にリセツトで
きる。正常速度の95%の速度での動作モードにお
いてヘツド30が逆方向にトラツク中心間距離よ
り大きく距離だけ偏向した時に生ずる如く、
ANDゲート140と142が両方共同時に起動
した場合、二倍の振幅を有する電流パルスがライ
ン132に現れ、積分器134の出力における電
圧レベル、従つて可動ヘツド30の位置を、順方
向に2トラツク位置に相当する分だけリセツトす
るために同積分器にこのパルスが与えられる。
積分器134の出力ライン66は三つのレベル
検出器156,158及び160の各々の一方の
入力に結合され、各レベル検出器はライン66上
の瞬間電圧を効果的に監視しリセツトパルスを発
生すべきかどうかを判断する。レベル検出器15
6の他方の入力はライン162に結合され、この
ラインには7d,第7e及び7f図に示した1ト
ラツク順方向リセツトパルスを作るためのレベル
に相当する一定のしきい電圧が与えられる。従つ
て、もしライン66上の瞬間電圧レベルがライン
162上のしきい電圧値を超えた場合、即ち瞬間
レベルが1トラツク逆方向しきい電圧以上である
場合、順方向リセツトパルスが発生する。レベル
検出器160の他方の入力はライン187に結合
し、このラインには第7g図に示した1トラツク
逆方向リセツトパルス作るためのレベルに相当す
る一定のしきい電圧が与えられる。もしライン6
6上の瞬間電圧レベルがライン187上のしきい
電圧値以下である場合、即ち瞬間レベルが1トラ
ツク順方向しきい電圧以下である場合、逆方向リ
セツトパルスが発生する。レベル検出器158の
他の入力は可変基準信号発生回路126に結合
し、以下に更に詳しくは説明するように、そこか
ら種々の基準レベル信号のうち一つだけを受信す
る。どの基準レベル信号を受信するかは記録/再
生装置の動作モードによる。第10図及び第11
図に示す実施例において、可変基準信号発生回路
126はしきい電圧レベルを決定しこれを正常速
度以下の動作モードにおける順方向ヘツド位置リ
セツトパルスの発生を制御するために用いる。
リセツトパルスを発生するために、各レベル検
出器156,158及び160はそれぞれ出力ラ
イン164,166及び168を有しこの出力ラ
インはそれぞれラツチ170,172及び174
のD入力に接続している。各ラツチQ出力はそれ
ぞれライン176,178及び180を介して
ANDゲート140,142及び144に接続す
る。ライン182はラツチ170,172及び1
74のクロツク入力C、並びにパルス及びクロツ
ク発生回路184に接続されている。発生回路1
84は又出力ライン186を有しこれは各AND
ゲート140,142及び144の第二の入力に
接続する。処理済一回転回転速度計からのパルス
は回路装置90がパルス及びクロツク発生回路1
84をトリガーしラツチ170,172及び17
4をクロツクするのに用いる。本発明装置の一実
施例において、回転速度計処理回路はドラム一回
転回転速度計パルスの発生後約16msec経つと処
理済ドラム回転速度計パルスを発生する。ドラム
一回転回転速度計パルスはドロツプアウト期間1
02(第7a図)の最初に発生する。16msec遅
れて発生する処理済ドラム回転速度計パルスは次
のトラツクリセツト決定時間に発生するよう決定
されている。この時間は第7b〜e及び7f図に
参照番号108によつて示されている。この処理
済ドラム回転速度計パルスがラツチ170,17
2及び174をクロツクしそれを可能化すること
によつてレベル検出器156,158及び160
の出力状態を固定(ラツチ)し、可動ヘツド30
のステツプリセツトが必要かどうかを判断する。
以下に更に詳述するように、実際のリセツトパル
スはパルス及びクロツク発生器184によつて処
理済ドラム回転速度計パルス発生されるが約0.67
msecだけ遅れているため可動ヘツド30のステ
ツプリセツト動作は全てドロツプアウト期間10
2中に生ずる。動作時に、もしライン182上に
処理済一回転回転速度計パルスが発生した時のラ
イン66上の瞬間電圧値が各レベル検出器の入力
に与えられた特定のしきい電圧値より高い場合、
この特定のしきい電圧値を有するレベル検出器の
各Q出力に関連した出力ラインはライン182上
の処理済一回転回転速度計信号のクロツク作用に
よつて高論理レベルに維持(ラツチ)される。例
えば、もしライン66上の瞬間電圧が、可変基準
信号発生器126によつて与えられる基準しきい
電圧によつて表わされる距離以上にヘツドが逆方
向に偏向した時の偏向量に相当するレベルを超え
た場合(即ち、スロー/静止動作モード時の可動
ヘツド30の全ての逆方向への偏向、及び正常速
度の95%の速度での動作モードにおける隣接トラ
ツク中心間距離の半分を超える量の逆方向への偏
向の場合)、ラツチ172は条件付けられて関連
するANDゲート142を可能化し、同ゲートは
一個の1トラツクリセツトパルスを与えて可動ヘ
ツド30を順方向に1トラツクステツプだけ偏向
させる。一方、もしライン66上の瞬間電圧が、
隣接トラツク中心間距離以上にヘツドが逆方向に
偏向した時の偏向量に相当するレベルを超えた場
合、ラツチ170と172の両方が条件付けられ
て、それぞれに関連するANDゲート140と1
42を可能化し、各ゲートは各々一個の1トラツ
クリセツトパルスを与え、この二個のリセツトパ
ルスは積分器134の入力ライン132で加算さ
れその結果、可動ヘツド30を順方向に2トラツ
クステツプだけ偏向させる。もしライン66上の
瞬間電圧が、隣接トラツク中心間距離以上にヘツ
ドが順方向に偏向した時の偏向量に相当するレベ
ルを超えた場合、ラツチ174が条件付けられて
関連するANDゲート144とその次のインバー
タ150を可能化し一個の1トラツクリセツトパ
ルスを発生させて、可動ヘツド30を逆方向に1
トラツクステツプだけ偏向させる。
本発明の重要な点は、ロジツク111からのラ
イン118は可変基準信号発生回路装置126を
制御しライン196にしきい電圧を出力しこの電
圧は三つのレベルに変化し、第7d,7e,7f
及び7g図に示したように記録/再生装置の動作
モードに従つて可動ヘツド30の位置の選択的リ
セツト動作を行う。前述したように、装置がスロ
ー/静止モードで動作している場合、回路装置1
26が出力するしきい電圧は、ライン182上の
処理済ドラム回転速度計信号の発生時に生じる逆
方向のヘツド偏向量に相当する値をライン66上
の電圧値が超えた場合に順方向のヘツド位置のリ
セツトを行わしめる。装置がスロー/静止モード
から正常速度の95%の速度で動作するモードに切
換えられた場合、可変基準信号発生回路装置12
6はレベル検出器158に別の値のしきい電圧を
出力し、経済済ドラム回転速度計パルスの発生時
のライン66上の電圧が隣接トラツク中心間距離
の半分の距離以上に逆方向にヘツドが偏向した時
の偏向量に相当する値を超えた場合にのみ、1ト
ラツク順方向リセツトパルスを発生する。同様
に、装置が正常速度モードに切替わつた場合、可
変基準信号発生回路装置126はレベル検出器1
58にそれを不能化するような値の電圧を出力
し、ライン66上の瞬間電圧値に関係なく、
ANDゲート142がパルスを通さないようにす
る。正常速度モードにおいて、ライン66上の瞬
間電圧値が、隣接トラツク中心間距離の約1.1倍
の距離以上逆方向にヘツドが傾向した時の傾向量
を超えた時に発生される1トラツク順方向リセツ
トパルスはレベル検出器156の作動によつて発
生する。前述したように、可動部材32の順方向
リセツトステツプを開始するためのしきい値は、
例えばビデオ記録/再生装置動作モードが静止モ
ードから正常速度順方向モードに切替わつた時、
順方向のヘツド偏向量零に相当するレベルから隣
接トラツク中心間距離以上のヘツド偏向量に相当
するレベルまで一ステツプを単位として増加す
る。このため、積分器134が発生するヘツド位
置決め波形は常に偏向量零に近い平均値にあり、
従つてテープを完全な正常速度まで加速した場
合、ビデオヘツド30は局内基準信号に対して正
しいモノクロームフレーム及びカラーフレーム状
態を得るため正しいトラツクを走査するような位
置に設定される。
第7d及び7e図を参照して説明すると、同図
では2トラツク順方向ヘツド位置決めリセツトパ
ルスはライン66上の電圧が隣接トラツク中心間
距離以上の逆方向ヘツド偏向量に相当する値を超
えた場合に発生するように示されていて、これは
両方のレベル検出器156及び158の検出値が
上昇して前述のように二倍振幅順方向リセツトパ
ルスを発生することにより達成される。レベル検
出器156及び158は各々関連したANDゲー
ト140及び142を可能化する。これは逆方向
ヘツド偏向量が隣接トラツク中心間距離を超えた
場合は常に、ライン66上の電圧は第7d及び7
e図で示した動作モードの際の同レベル検出器1
56,158のしきい値を両方共超えるからであ
る。
第7g図に示す正常速度の二倍の速度モードに
関して説明すると、その場合のレベル検出器16
0の機能はその関連するANDゲート144及び
その後のインバータ150を可能化し反対極性の
1トラツク逆方向リセツトパルスを積分器134
に出力せしめ可動ヘツド30のリセツト動作を行
う。何故なら、各トラツクのヘツド走査の終了時
には、ライン66上の電圧値はライン187上の
レベル検出器160のしきい値を超えるからであ
る。
記録、再生動作時のテーブルガイドドラム2
2,24をまわるテープ36の搬送動作の制御を
第8図を参照しながら説明する。第8図はテープ
搬送の制御に用いることのできるテープ搬送サー
ボ機構の回路装置の電気的ブロツク図である。前
述したように、記録・再生装置をスロー/静止動
作モードから正常速度動作モードに切替えた時、
テープ搬送サーボ回路装置がたどる速度変化は第
9図のようになる。ビデオ記録再生装置におい
て、テープ36は通常はキヤプスタン200によ
つて搬送され、同キヤプスタンは軸204を介し
てモータ202によつて駆動される。キヤプスタ
ン回転速度計206は軸204に連動して軸20
4の回転状態を表わす信号を与え、この信号はラ
イン208に現れ、このラインは周波数弁別器2
10、可動スローモーシヨン制御回路装置24
0、及び位相比較器212に結合される。
周波数弁別器210はキヤプスタンの駆動速度
を表わす信号を発生する。その出力はライン21
6を介して加算回路214に接続し、周波数弁別
器210が発生したキヤプスタン速度関連信号は
速度基準回路250によつて与えられた基準速度
駆動信号から減算されキヤプスタン200に与え
られる速度駆動信号を補正する。加算回路214
の出力はスイツチ手段226及びライン218を
介してモータ駆動増幅器220に接続され、この
増幅器はライン222を介してモータ202を駆
動する。第8図のテープ搬送サーボ回路装置を制
御するには、オペレータが適当な制御装置を動作
して論理回路装置224にモード指令を与え、こ
の論理回路装置は指令を前述した自動ヘツドトラ
ツキング回路装置並びに二位置(two position)
スイツチ226に与える。このスイツチ226は
可動接触手段228を有し、図示のような位置1
又は位置2に切換えることができる。論理回路装
置224からの指令は制御ライン230を介して
結合されている。このライン230は又スイツチ
手段232の制御のためにも結合されていて、同
スイツチ手段は三つの位置のいずれかを選択でき
る可動接触手段234を有する。記録・再生装置
がスロー/静止モードで動作している時、非常に
小さなテープ搬送速度、典型的には正常速度の1/
3、が必要とされる記録ビデオ信号のスローモー
シヨン再生を行うために、テープ速度制御24
0′分圧器を含む可動スローモーシヨン制御回路
装置240はパルス駆動信号をライン242、ス
イツチ手段226の接触手段228(位置1)及
びライン218を介してモータ駆動増幅器220
に与えるよう設計されている。
このモードの場合、スイツチ手段232は位置
1にあり、モータ駆動増幅器220によつて与え
られたキヤプスタンモータ202の駆動は、極め
て小さいテープ速度の間は可動スローモーシヨン
制御回路装置240が発生した駆動信号のみによ
つて制御される。可動スローモーシヨン制御回路
装置240はパルス駆動信号をキヤプスタンモー
タ202に与えこれをテープ36の速度が正常速
度の約1/3に達するまで駆動する。この速度に達
すると、テープ駆動の速度制御は速度基準回路2
50に切換えられ、この回路はテープ速度制御分
圧器に応答してモータ202への駆動信号を変え
選択的にテープ36の速度を変更する。
速度制御駆動を可変スローモーシヨン制御回路
240から速度基準回路250へ前述のクロスオ
ーバー速度範囲で切換えるために、論理回路装置
224は可動接触手段228が位置2にするまで
スイツチ手段226を動作させ、かつ論理回路装
置が延びるライン252に与えられた指令を通し
て速度基準回路250をトリガする。速度基準回
路250はライン252に与えられたこの指令に
応答して電圧を発生するがその電圧値はライン2
54、加算回路214、スイツチ手段226の接
触手段228(位置2)及びライン218を介し
てモータ駆動増幅器220に結合されオペレータ
により制御される分圧器240′の位置によつて
変化する。加速モードの場合、論理回路装置22
4はライン252に指令を与え速度基準回路25
0をトリガし、所定の割合と長さの電圧ランプを
与えることにより0.5秒以内にテープ36を正常
速度の95%の速度まで加速する。記録/再生装置
が加速モードにおかれている時、論理回路224
は制御ライン230を通して指令を発してスイツ
チ手段226の可変接触手段228が位置2にあ
つて上記の電圧ランプ信号をライン218を介し
てモータ駆動増幅器220に結合させテープ36
の加速を行うようにする。
速度基準回路250は、正常速度の約1/3とい
うクロスオーバーテープ速度以上にスローモーシ
ヨン動作速度を調節するために、更に記録/再生
装置が正常速度再生モードに入るべく動作してい
る時はテープ36を正常速度の95%まで加速する
ためにキヤプスタン駆動速度サーボ基準信号を与
える。これらの動作モード状態では、加えられた
ランプ又は電圧値速度サーボ基準駆動信号に応じ
てモータはテープ36を大体所望の速度で搬送す
る。回転速度計206からのライ208は、周波
数分別器210、ライン216、加算回路21
4、接触手段228及びライン218と共に速度
固定(ロツク)動作モードを与え、これによりキ
ヤプスタンは速度基準回路250が与えた速度サ
ーボ基準駆動信号に従うことになる。この点に関
して、注意すべきことは、スイツチ手段232は
速度固定動作モードの間は可変接触手段234が
位置1にあるということである。
テープ36の搬送速度を加速して正常速度の95
%の速度モード状態にする場合、キヤプスタン2
00はテープ36を正常速度の95%のレベルまで
加速し、このレベルに達すると、スイツチ手段2
32が論理回路装置224の作動により切換えら
れ可動接触手段234は位置2に切替わる。この
結果、キヤプスタン速度サーボはキヤプスタン回
転速度計位相固定動作モード状態になる。このモ
ードにおいて、位相比較器212はライン208
上のキヤプスタン回転速度計信号の位相を回転速
度計関連サーボ基準信号と比較し、この基準信号
は可変分周器260によつてライン258に結合
している。可変分周器260は論理回路装置22
4が制御ライン262上に与えた制御信号、並び
にクロツク回路装置266がライン264に与え
たクロツク信号によつて制御される。クロツク信
号は、ビデオ記録/再生装置に普通に用いられる
従来のビデオ基準信号源によつて与えられる64H
基準信号の形をしている。制御信号ライン262
に与えられた信号に応答し可変分周器260は分
周クロツク信号を位相比較器212に与えこの比
較器は最初のカラーフレーム決定が完了するまで
テープ36の速度を正常速度の95%に維持する。
この過程の一般的な説明は既に行つたが、更に詳
しい説明を以下で行う。
最初のカラーフレーム決定が完了すると、正常
速度の95%の速度モードから正常速度モードに切
換えることが望ましく、この切換えはテープ36
を完全に正常速度まで加速することを必要とす
る。しかし、最終的な加速を行う前に、最初のカ
ラーフレーム決定をする他に、制御トラツク基準
信号と比べてオフ(off)テープの制御トラツク
94の位相が所定の「窓」内におさるまでは、即
ち制御トラツクサーボ基準信号の約プラスマイナ
ス10%以内におさるまで、5%のスリツプ又はス
ルーイング(slewing)を行うことが望ましい。
これが何故望ましいかといえば、キヤプスタン2
00の制御がキヤプスタン回転速度計位相固定モ
ードから制御トラツク制御固定モードへ切換えら
れた時に、テープ搬送サーボに加えられるテープ
速度撹乱を最小限に抑えることができるからであ
る。もし、例えば、制御トラツクが制御トラツク
サーボ基準信号と比べて位相「窓」内にない時に
制御トラツクループが可能化されると、テープ搬
送サーボループがテープ36の搬送動作の位相を
調整しようとするために望ましくないテープ速度
変化が生じ、この速度変化は、最初のカラーフレ
ーム状態を破壊する程急激な場合がある。
ビデオ記録/再生装置の制御トラツクヘツド2
67は記録された制御トラツク94を検出しそれ
をライン268に結合する。このラインはカラー
フレーム検出器280及び制御トラツク位相比較
器270の入力に延びている。位相比較器270
の役目はライン268上の再生制御トラツク信号
の位相をシステムクロツク回路装置266から与
えられたライン272上の30Hz制御トラツクサー
ボ基準信号と比較することである。位相比較器2
70は本明細書に明示したVTR−1ビデオプロ
ダクシヨンレコーダのようなヘリカルスキヤンビ
デオテープレコーダの制御トラツクサーボループ
に普通に使用される回路である。テープ36が完
全に正常な速度まで加速され、記録/再生装置が
キヤプスタン回転速度計位相固定モードから制御
トラツク位相固定モードに切換えられる前に、カ
ラーフレーム検出回路装置280によつて最初の
カラーフレーム決定が行なわれる。この回路装置
は、上記のVTR−1ビデオプロダクシヨンレコ
ーダのようなヘリカルスキヤンビデオレコーダに
普通に含まれているものである。カラーフレーム
検出器280は制御トラツクヘツド267がライ
ン268上に再生した記録制御トラツク94の15
Hzカラーフレーム成分をシステムクロツク回路装
置226がライン282上に出力したカラーフレ
ーム基準信号と比較する。カラーフレーム検出器
280が受信した信号が最初のカラーフレーム状
態を示した場合、出力信号はライン284を通り
論理回路装置224に与えられる。テープ36が
完全な正常速度まで最終的に加速される前に、位
相比較器270の出力はライン274によつ典型
的な制御トラツク誤差「窓」検出器276の入力
に結合される。この検出器も又VPR−1型ヘリ
カルスキヤンレコーダの制御トラツクサーボルー
プに含まれるものである。検出器276は更にそ
の出力ライン278を介して論理回路装置224
に接続される。位相比較器270によつて出力さ
れた制御トラツク誤差信号が「窓」検出器276
によつて決められた誤差「窓」内にある場合は、
可能化信号がライン278を通つて論理回路装置
224に発せられる。
論理回路装置224はカラーフレーム検出器2
80及び制御トラツク誤差「窓」検出器276か
らの前述の入力に応答する。その結果、制御ライ
ン262を介して可変分周器260を起動させ、
キヤプスタン回転速度計位相比較器212は、完
全に正常速度で搬送されているテープ36に対応
するサーボ基準入力を受ける。約0.5秒の期間中
に最初のカラーフレーム決定の正しさが上記の一
般的方法で確かめられ、もしそれが誤つていれば
正しい1トラツクヘツド位置決めがなされるが、
この期間経過後、スイツチ手段232の可動接触
手段234の位置は位置3に移動する。この結
果、キヤプスタン200は制御トラツク位置比較
器270の出力ライン274がスイツチ接触手段
234及びライン244を介して加算回路214
に結合されることにより同位相比較器のサーボ制
御下におかれる。こうしてキヤプスタンモータ2
02はモータ駆動増幅器220を介して記録制御
トラツク信号によりサーボ制御されることにな
り、該増幅器の入力ライン218は加算回路21
4から延び、更に記録/再生装置は記録信号の同
期再生の準備が完了する。
第3図及び第8図に示したブロツク図を作動さ
せるのに用いることのできる具体的な回路装置を
第10a,10b図、第11a,11b及び11
c図に示す。第10a及び10b図に示した具体
的回路装置は第3図のブロツク図に示した自動ト
ラツキング回路装置及び第1図のブロツク図によ
つて示された回路装置の一部を説明するものであ
る。第10a及び10b図に示した回路装置は、
第1図の先行技術のブロツク図によつて表わされ
る回路装置を含む限りにおいて、先行技術のビデ
オ記録/再生装置の詳細な構造を説明するカタロ
グ類に含まれかつ記載されている。この点に関し
て、参考文献としてVPR−1ビデオプロダクシ
ヨンレコーダのカタログ類、即ち米国カリフオル
ニア州、レツドウツド市、アンペツクス社、オー
デイオ/ビデオシステムズ・デイビジヨンが作成
した1977年1月付のカタログ番号1809248−01及
び1977年2月付のカタログ番号1809276−01とし
てここに挙げる。この点に関して、第11a,1
1b及び11c図に示す回路装置も又現実に存在
しかつ上記の参考文献として挙げたカタログ類に
説明されている。第10a,10b,11a,1
1b及び11c図に示す回路装置の動作の詳細は
ここで説明しない。何故なら、これらの回路装置
の一般的な動作は第3及び8図のブロツク図を参
照しながら既に説明したところであるからであ
る。更に、これらの模式図に示された回路装置の
中には、本明細書に記載された具体的発明に関し
て動作を行なわず、ビデオプロダシヨンレコーダ
の全動作から理解される機能を行うものがある。
このレコーダの完全な電気的模式図は前述のカタ
ログに示されている。しかし、同ブロツク図の動
作が特定の模式回路装置に直接関連する場合、そ
の参照番号を示し又特定の動作を説明することに
しよう。
第10a及び10b図の電気的模式図に戻る
と、等化回路74からのRF信号はライン75を
介して自動較正式RFエンベローブ検波回路76
に与えられこの検波回路は自動基準レベル設定帰
還ループ299を含んでいる。エンベロープ検波
回路76は可変利得増幅器301を含み、これは
出力ピン8を介してエンベロープ検波器303
(ピン7)に結合し、この検波器303はデイザ
信号によつて変調されたRFエンベロープの振幅
を検出する。ここに示す増幅器301及び検波器
303はそれぞれ業界で標準的にMC1350及
びMC1330と呼ばれる集積回路であり、対応
する接続ピン番号を参照のため図に示してある。
前述したように、RFエンベロープ変調の振幅と
極性はヘツドがトラツク中心から横方向に偏向し
た際の偏向量及び方向をそれぞれ表す。従つて、
正しいヘツドトラツキングサーボ動作を行うため
にはエンベロープ検波回路76が一定の復調利得
を与えることが必要である。しかし、検波器30
3のような検波集積回路はチツプ毎に感度やDC
オフセツト特性が異なり、その結果必然的に対応
する変化を起こし検出された振幅の正確な測定が
できなくなる。同様に、テープ構造の違い、ヘツ
ドの違い、ヘツド及び/又はテープの摩耗、ヘツ
ド対テープの接触度の変化、その他の要因により
テープ毎に記録されるRFレベルは異なり、これ
は又エンベロープ検波回路出力信号が一定しない
原因ともなる。帰還ループ299はかくしてIC
部品特性間の差、テープRFレベル差その他を自
動的に補正する手段を与え、全ての状態において
検波回路76の出力を一定に保つ機能を果す。
この目的のため、コンデンサ305を検波器3
03の出力(ピン4)とスイツチ307,309
の接続点の間に結合する。スイツチ309,30
7の他の端子はそれぞれプラス5ボルト電圧源及
び差動増幅器311の負入力(ピン2)に結合し
ている。後者の正入力(ピン3)は抵抗281及
びプラス5ボルト電圧源を介してプラス2ボルト
の値に選択的に関連している。RCネツトワーク
313及びダイオード315は増幅器311の負
入力(ピン2)及び出力(ピン1)の間に結合さ
れ、この出力は可変利得増幅器301の制御入力
(ピン5)及びツエナーダイオード317を介し
て12ボルト電圧源に結合される。スイツチ30
7,309はワンシヨツトマルチバイブレータ3
19の時間(タイマム)出力及び否時間(ノツト
タイム)出力(ピン13及び4)にそれぞれ結合
したインバータによつて制御される。このワンシ
ヨツトバイブレータはRFエンベロープのドロツ
プアウト期間102(第7a図)におおむね一致
するパルスを発生し、ライン321を通してドラ
ム回転速度計処理回路装置から受信したドラム回
転速度計信号によつてクロツクされ、再生RFエ
ンベローブ100の期間中はスイツチ307を、
ドロツプアウト期間102(第7a図)中はスイ
ツチ309を交互に閉にする。
各ドロツプアウト期間中、即ち交換ヘツド一回
転毎に、RFエンベローブ振幅は零になる。即ち
エンベロープの変調度は100%になり、この結果、
スイツチ309が閉になるたびに、コンデンザ3
05とアース間にプラス5ボルトの基準値充電が
設定される。FRエンベロープの再生時にスイツ
チ307が閉になつたら、帰還ループ299はプ
ラス2ボルトに関係付けられ、基準値設定帰還ル
ープ299は検波器303の出力でのプラス3ボ
ルトの変化を自動的にサーボ処理し、この結果テ
ープRFレベル、部品特性その他の変化に係わり
なく常に一定の復調利得がエンベロープ検波回路
76から出力する。プラス3ボルトの変化は、エ
ンベロープ検波器76の出力に振幅変調がなく、
未変調RFエンベロープの所望の平均振幅が入力
75にある場合のRFエンベロープの平均振幅に
相当する。エンベロープ検波器76が使用されて
いる記録/再生装置において、RFエンベロープ
は可動部材32にデイザ信号を印加することによ
り振幅変調される。ここで使う「平均振幅」及び
「振幅変調がなく」という用語は可動部材32に
デイザ信号を与えた場合以外は振幅が変調されな
いRFエンベロープを表わすのに使つている。
尚、通常の自動利得制御回路と異なり、ここで
示す基準値設定期間ループ229が基準値をとる
のは入力ビデオ信号自身のドロツプアウト期間1
02からの検波器回路利得制御のためである。
他のビデオ記憶/再生方式においては、RFエ
ンベロープはRFエンベロープ100(第7a図)
間にドロツプアウト期間102を有しない場合が
ある。例えば、ある方式においては、変換ヘツド
を2個用い、テープ上の走査間にドロツプアウト
期間を持たない連続RFエンベロープを発生する
かもしれない。このような場合、RFエンベロー
プが100%変調される、即ち振幅が零である、ド
ロツプアウト期間を「人工的に」発生させること
ができる。一例として、第10a図において、想
像線で示すようにダイオードマトリツクス変調器
323をエンベロープ検波回路76に接続するラ
イン75上の連続RFエンベロープ入力に挿入す
ることができる。変調器323はライン321上
のドラム回転速度計信号に応答してドロツプアウ
ト期間を発生し、この結果、これまでに述べてき
たドロツプアウト期間102と同一の人工的なド
ロツプアウト期間を発生する。
エンベロープ検波回路76の出力は、アクテイ
ブな高域フイルタ300に結合し、こ能動フイル
タは信号路に接続している場合約175Hz以上の信
号を通過させ同期検波器78に与える。一対のス
イツチ302及び304の作動によりこの信号は
必要に応じてフイルタを通過するか又はバイパス
する。トラツクの最初の獲得時に、この信号中に
約450Hzのデイザ成分よりずつと振幅の大きい60
Hzの成分が存在する場合があり、スイツチ304
を約1秒間閉じると、所望のトラツキングが行な
われるまでこの信号からの低周波成分が濾波さ
れ、所望のトラツキングがなされるとスイツチ3
04が開きスイツチ302が閉じフイルタ300
をバイパスする。スイツチ302及び304は、
オペレータが自動ヘツドトラツキング制御回路装
置を起動化する時にライン325に出力されたト
ラツキング遅延信号のレベルと、その信号をスイ
ツチ304の制御入力に与える前にインバータ3
27を介して結合することにより互いに反対の状
態になるよう制御される。
エンベロープ検波器76によつて検出された信
号はスイツチ302又は304のいずれかのスイ
ツチから同期検波器78に与えられ、この同期検
波器の他の入力には、以下に詳しく述べる自動デ
イザ信号基準位相補償手段の整流コームフイルタ
306からライン87を通つて受信した位相補償
デイザ信号が与えられる。フイルタ306は、バ
イモルフ素子30の検知ストリツプ83によつて
発生され、この素子30に関連しかつ前述の電子
的減衰回路71に含まれる検知回路に接続するラ
イン308を介してこのフイルタに結合する信号
のデイザ周波数を分離しかつ位相補償する。検知
回路とその動作は前記のブラウンの米国出願第
677683号に包括的に記載されている。
第12図を参照して説明すると、ヘツドトラツ
キング位置誤差信号はエンベロープ検波器76に
より検出されて同期検波器78に与えられる。同
期検波器78はその制御入力に結合したライン3
08を通して位相補償基準信号を受信する。第1
2図においては、前述した回路部品が同一の場合
は同一の参照番号で示している。位相補償基準信
号は整流くし形(コーム)フイルタ306によつ
て与えられ、このフイルタは、振動性駆動信号を
可動部材32に与えて小さな振動運動を誘起する
ことにより該可動部材32を生じた周波数成分か
ら基本デイザ周波数成分を分離する機能を持つ。
振動性即ちデイザ駆動はデイザ発振器60により
可動部材32に与えられる。この振動性駆動の結
果、可動部材に振動が生じる。この振動のうち基
本周波数成分のみが本発明によつて重要である。
従つて、くし形フイルタ306を用いてこの基本
周波数成分のみを通し他の該部材によつて生じた
周波数成分は除外する。くし形フイルタ306を
通過した周波数成分は、部材32及び変換ヘツド
30から成るアセンブリの質量その他このアセン
ブリの応答特性を決めるアセンブリ特性の変化に
関係なく、常に正しい位相の基準信号を得るよう
に処理される。この処理基準信号を用いて、同期
検波器78はヘツド位置サーボ回路装置90に与
えられたヘツド位相誤差信号を検出する。
可動部材32の検知ストリツプ83は電子式減
衰回路71の入力に結合される。検知ストリツプ
83の出力信号は減衰回路71で緩衝され、その
後ライン308を介してフイルタ306の入力に
与えられる。減衰回路71の第二の出力は前述し
たように加算回路69の一つの入力に結合され、
可動部材駆動増幅器70に正しい位相、振幅の減
衰信号を与えて可動部材に誘起した外部撹乱性振
動を補償する。
発振器60によつて発生したデイザ信号(60Hz
ライン標準機器の場合は普通450Hz、50Hzライン
標準機器の場合は425Hz)は、ライン62を通つ
てフイルタ306の第2の入力端子に与えられ
る。システムクロツク基準信号REF2Hはライン
404を通りフイルタ306の第3の入力端子に
与えられる。フイルタ306出力端子は同期検波
器78に結係合する。第12図に示した装置の残
りの回路装置は第1図に関して上述したものと同
一の態様で機能する。
整流くし形フイルタ306の詳細を第13図の
ブロツク図に示す。デイザ信号をフイルタ306
へ送信するライン62はカウンタ406のクリア
入力端子に結合する。REF2Hクロツク信号をフ
イルタへ送信するライン404はカウンタ406
のクロツク入力端子に結合する。カウンタ406
は二進カウンタで4つの出力端子ライン408を
有し、このラインはワンオブテン(one−of−
ten)復号器410の4つの入力端子に結合して
いる。カウンタ406及び復号器410は第10
a図の破線ブロツク306中に、それぞれ標準業
界表示番号74393及び7445と接続ピン番号を明示
して示してある。
復号器410の出力端子は、エミツタ端子を大
地電位に結合したトランジスタの「開」コレクタ
端子である。又、この復号器中の出力トランジス
タを選ばない時は対応する出力端子に高インビー
ダンスが現われる。
復号器410の出力端子(本実施例では10個を
示す)は各々コンデンサC1及びC10の第一端に結
合さる。コンデンサC1乃至C10の第二端は緩衝増
幅器412の入力端子及び抵抗R10の第一端に結
合される。抵抗R10の第二端はライン308に結
合される。復号器410の各出力端子はカウンタ
406のカウント数の増分に応答して順番にアー
スされる。従つて、コンデンサC1乃至C10は各々
ライン308に受信された検知信号の振幅をサン
プリングし、各サンプリングされた振幅は増幅器
412に与えられる。第14c図に示す増幅器4
12の出力は低域フイルタ414の入力に与えら
れる。
デイザ周波数以外の周波数成分は各サイクル毎
に同一の電荷をコンデンサ(C1乃至C10)に蓄積
することができない。従つて、デイザ周波数以外
の周波数成分によりコンデンサに蓄積された電荷
は時間と共に相殺される。このようにして、整流
くし形フイルタ306はデイザ周波数を中心とし
て1ヘルツ以内の狭帯域を有するように設計され
ており、この帯域以外の周波数成分は抑圧され
る。従つて、増幅器412の出力における信号は
デイザ周波数に等しい周波数成分のみを有するこ
とになる。カウンタ406、復合器410及びコ
ンデンサC1乃至C10の組み合せから成るようなフ
イルタの動作と一般的な説明については、例えば
エレクトロニツク・デザイン誌、1974年8月2日
号、94頁に掲載されたマイク・カウフマンの論文
を参照されたい。
低域フイルタ414は増幅器412からの出力
信号中の増分ステツプを平らにし、このフイルタ
の出力はもう一つの増幅器416の入力に与えら
れる。フイルタ414は信号中に不要の位相遅れ
を生じさせる。従つて、増幅器416の出力はリ
ードネツトワーク418に与えらえて信号中のこ
の位相遅れを補償する。
リードネツトワーク418の出力はレベル検出
増幅器420に与えられ、この増幅器の出力は振
幅制限器422に与えられ、その出力端子は同期
検波器78に結合している。レベル検出増幅器4
20及び振幅制限器422は検知ストリツプ83
によつて検知された位相補正及び周波数濾波信号
を整形し、与えられたデイザ信号に応答して可動
部材32に誘起された機械振動に相当する周波数
及び位相を有する方形波信号に変える。従つて、
同期検波器78は与えられた振動性デイザ信号に
応答して可動部材に誘起された実際の機械振動に
応答して動作する。従つて、可動部材の機械的振
動の位相に生じる変化がどのように小さいもので
あろうと(例えば同部材が共鳴周波数の異つた別
の可動部材に変化した場合のように)、この変化
は自動的に確実に相殺され、その後可動部材32
を取替えたり、該部材上の変換ヘツド30を取替
えたりした場合でも同期検波器78の基準信号の
位相をオペレータが調整する必要がなくなるとい
う利点がある。
以上の回路装置を更に充分に理解するために、
第14a乃至14f図に示した波形を参照して説
明する。ビデオ記録/再生装置がスローモーシヨ
ン又は静止フレームモードで動作している時、可
動部材32の発振運動は第14a図に示した波形
に対応する。波形部分424は単一フイールド静
止モーシヨンモードの場合の60Hz標準テレビジヨ
ン垂直周波数を有し、或るトラツクの走査に続い
て可能部材32を同一トラツクの再走査開始位置
までリセツトする動作を表わす。第14a図の波
形部分426は発振性デイザ信号の印加に応答し
て発生する可動部材32の発振運動を表わす。第
14a図の波形のうち波形部分426だけが復合
波形424よつて表わされる他の発振運動からく
し形フイルタ306によつて濾波される。尚、デ
イザ周波数はスペクトルの重なりを避けるため好
ましくは60Hzの標準テレビジヨン垂直周波数のい
ずるえかの高調波の間で選ばれる。このスペクル
の重なりがあると垂直周波数からデイザ周波数を
確実に濾波できなくなる。60Hzライン標準機器の
場合一例として、デイザ周波数を450Hzに選ぶこ
とができ、これは垂直周波数の7番目(420Hz)
及び8番目(480Hz)の高調波の間にある。しか
し、デイザ周波数は必ずしも正確に二つの垂直周
波数高調波の中間にある必要はなく、スペクトル
の重なる恐れがない限り、このような高調波の実
質的に中間にあればよい。このことは第15図の
周波数スペクトル図を参照すれば更によく理解で
きるであろう。
ビデオ記録/再生装置が正常速度で動作してい
る時、可動部材32の発振運動は第14b図に示
した波形に対応する。この波形中の位置428は
くし形フイルタ306に阻止されるべき同一垂直
周波数が周期的に現れる位置を表わす。ここで
も、第14a図の波形の場合と同様に、可動部材
の発振運動のデイザ周波数成分が可動部材32の
他の全ての発振運動周波数成分から濾波される。
尚、第14c乃至14f図に示した波形は実際
より時間の幅を大きくとつているがこれは理解を
容易にするためのものであり、第14a乃至14
b図に示した波形の周期関係と混同してはならな
い。第14c図に示した波形は緩衝増幅器412
の出力に現れる信号を表わし、一方第14d図に
示した波形は低域フイルタ414の出力に現れる
信号を表わす。第14d図の波形は第14c図の
波形より位相が遅れていることに注意されたい。
この位相遅れは上述したように低域フイルタ41
4によつて生じたものである。
第14e図に示した波形は増幅器420からの
出力信号を表わし、第14c図に表わされる信号
とぴつたり位相が一致するように示されている。
第14f図に示す波形は振幅制限器422からの
出力信号を表わし、これは整形かつ位相補正され
た基準信号として同期検波器78に与えられる。
同期検波器78の出力はDC誤差信号を与えこ
れは第10a,10b図に示す誤差増幅サーボ補
償ネツトワーク310に与えられる。このCD誤
差信号はライン80上に現れこのランイは前述し
たようにスイツチ120及び122に接続する。
回路310はライン314で制御される不能化ス
イツチ312を含み、このラインは又は、補正信
号出力緩衝回路装置329中のもう一つのスイツ
チ316を制御するよう結合され、この緩衝回路
は可動部材駆動増幅器70を含む。ライン314
は又、レベル検出器156,157,158及び
160に関連したスイツチ318に結合する。ス
イツチ312,316及び318は各々が関連す
る回路を不能化するよう作動し、この不能化動作
は自動ヘツドトラツキング回路装置が動作して欲
しくない時に行なわれる。
例えば、テープが非常な高速で往復している時
は、オペレータが往復指令を記録/再生装置に与
えることにより低論理レベルの巻き(WIND)
不能化(DISABLE)信号がライン432に与え
られる。このような動作の際は、自動ヘツドトラ
ツキング回路装置をトラツクに固定(ロツク)す
ることは本質的に不可能である。従つて、自動ヘ
ツドトラツキング回路装置を不能化することが望
ましく、ライン314はオペレータが決定するビ
デオ記録/再生装置の動作条件において第10a
及び10b図に示した論理回路装置を介して制御
される。オペレータがテープの往復運動を終了す
る時は、巻き不能化信号は高論理信号レベルにな
り、上記のスイツチから不能化信号が除去され
る。第10a及び10b図に示した回路装置へ接
続されるライン283,285及び287上の入
力信号も又、上記スイツチに命令を与え自動トラ
ツキング回路装置を不能化させる。ライン283
はオペレータが自動ヘツドトラツキング回路の動
作を開始したかどうかを示す論理レベル状態信号
を受信する。ライン285及び287は各々、記
録/再生装置がキヤプスタン回路速度計位相ロツ
ク動作モードにあるか又はスロー/静止又は加速
動作モードにあるかによつて論理レベル状態信号
を受信する。これらの論理レベル状態信号は第1
1a,11b及び11c図に示したキヤプスタン
サーボ回路装置部分から受信する。
ANDゲート140,142及び144にリセ
ツトパルスを与える回路装置及び以下に更に詳し
く述べるカラーフレーム確認回路装置340はラ
ツチ170,172及び174のクロツク入力、
クロツクフレーム確認回路装置340、及びパル
ス及びクロツク発生回路装置184へ延びるライ
ン182を含む。パルス及びクロツク発生回路装
置184はライン186にリセツトパルスを出力
し、ゲート140,142及び144のいずれか
のゲートに延びかつそれを通過する。これらのゲ
ートは各関連するラツチによつて可能化される。
パルス及びクロツク発生回路装置184は二段フ
リツプフロツプ回路324を含み、このフリツプ
フロツプ回路のクロツク入力はワンシヨツト回路
331の否真出力に結合する。ワンシヨツト回路
331はリセツトパルスの発生を遅らせドロツプ
アウト期間102(第7a図)の発生に一致させ
る。更に詳しく言えば、約0.67ミリ秒のドロツプ
アウト期間が発生する時間(これは前述したよう
に第7図に参照番号108で示したリセツト決定
時間である)前に、ワンシヨツト回路331はそ
のクロツク入力にライン182によつて結合され
た処理済ドラム回路速度計信号を受信する。ワン
シヨツト回路331のタイミング回路はリセツト
分圧計333を調節することによてその否真出力
に0.67ミリ秒の負パルスを発生する期間を有する
ように設定される。この負パルスの正に移行する
後縁部はフリツプフロツプ回路324の第一段の
クロツク入力に結合し、これに応答し該第一段は
第二段を条件付けて、局内基準信号発生源からラ
イン322を介して次の基準2Hパルスを受けと
るとフリツプフロツプ回路はカウンタ326のク
リア入力、CLR、に与えられた阻止信号を除去
する。更に、フリツプフロツプ回路324はライ
ン186に与えられた互いに逆位相の信号レベル
を切換える。そのクリア入力、CLR、から阻止
信号が除去されると、カウンタ326はライン3
22を介して受けとる2Hパルスを最終
(terminal)カウントに達するまでカウントする。
最終カウントまでの時間は512マイクロ秒である。
この時点で、同最終カウントによりフリツプフロ
ツプ回路324をクリアする信号が同回路に与え
られ、ライン186上に信号レベルを処理済ドラ
ム回転速度計信号の受信前に存在していた元のレ
ベルに切替えることによりフリツプフロツプ回路
の状態をそれがカウンタに阻止信号を与えた時の
状態に戻す。このようにしてライン186上の信
号レベルを切換えることにより、処理済ドラム回
転速度計信号が発生する度にANDゲート140,
142及び144に結合されたリセツトパルスが
発生される。リセツトパルスはANDゲート一個
を通過せしめられ積分器134に与えられ、その
ANDゲート(又は2トラツク順方向リセツトが
要求される場合は複数のANDゲート)が関連す
るラツチにようて可能化される毎にその出力ライ
ン66上の電圧レベルをリセツトする。
可変基準信号発生器126によつて発生される
レベル検出器158用の3つのしきい基準レベル
は第10a図において、開コレクタゲート328
及び330の動作によつて発生されるものとして
示され、これらのゲートは論理ゲート332から
の制御ライン118a及び118bによつて制御
される。論理ゲートは、そこに与えられたスロ
ー/停止、正常速度の95%の速度及び正常速度動
作モード関連入力信号の状態に従つて開コレクタ
ゲート328及び330を制御する。これらの入
力信号は第10a及び10b図に示すようにモー
ド制御ライン285及び287及びインバータ4
50の出力に現れる。各ゲート328及び330
はその入力に可能化高論理信号レベルを受信した
場合その出力に効果的に低論理信号レベルを与え
るような形式のゲートで、どのゲートが可能化さ
れるかによつて、又は両方のゲートが可能化され
たのかどうかによつて、異なつた値の電圧がレベ
ル検出器158へ延びるライン196に出力され
る。具体的に述べれば、ゲート330がその入力
に高論理信号レベルを受信すると(この信号レベ
ルは速度ランプ及びスロー/静止動作モード時に
モード御御ライン287に与えられたスロー/静
止低論理信号レベルによつて生じる)、ライン1
96は実質的にアースされ(低論理信号レベル)
レベル検出器158用のしきい基準レベルを速度
ランプ及びスロー/静止動作モーにおける逆方向
へツド偏向量零に相当する点に設定する。ゲート
328がその入力に高論理信号レベル(これは正
常速度の95%の速度モード時にモード制御ライン
285に出力されたAST回路速度計低論理信号
レベル及び完全な正常速度モード時に、、即ち完
全なキヤプスタン回転速度計位相固定モード時に
インバータ450の入力に完全な回転速度信号が
存在しないことによつて発生する)を受信する
と、その出力は実質的にアースされ、抵抗334
及び336は中間電圧をライン196に出力する
分圧器ネツトワークを構成する。こうして、レベ
ル検出器158のしいき基準レベルは正常速度の
95%の速度の動作モードに設定される、即ち隣接
トラツク中心間の距離の半分よりわずかに(約10
%)大きい量だけの逆方向のヘツドの偏向量に相
当する点に設定される。ゲート328及び330
のいずれのゲートもその入力に高論理信号レベル
を受信しない時は(スロー/静止モード及び正常
速度の95%の速度モード以外の動作モード時)、
高電圧(高論理信号レベル)がライン196に現
れる。ライン196上の高電圧は可変基準レベル
検出器158を不能化する。レベル検出器158
が不能化すると、レベル検出器156及び160
に関連した固定しいき基準レベルのみが正常速度
モードにおける可動ヘツドの再位置決めを制御す
る。上記の説明から理解できるように、開コレク
タゲートは固定しきい基準レベルの発生源と共
に、ビデオ記録/再生装置の動作モードに従つて
ヘツド位置決めリセツトパルスを選択的に発生さ
せる働きをする。
積分器134の出力はライン66に現れこのラ
インは監視用レベル検出器156,157,15
8及び160に延び、利得調整スイツチ337、
AC及びDC補正加算回路338を通り、最後に検
出緩衝回路329へ接続され、更に第二の加算回
路69そして最後に可動部材32(第12図)へ
と接続される。加えられたAC誤差補正信号はラ
イン80aに存在する誤差増幅ネツトワーク31
0の出力に由来するのである。誤差増幅ネツトワ
ーク310によつて与えられた誤差補正信号は
AC及び低周波数、又はCD成分を含む。ライン8
0aは、前述のラビツツアその他の米国特許第
669047号に記載された装置に用いられたくし形フ
イルタのような帯域選択フイルタ(図示せず)ま
で延び復合誤差信号からAC誤差成分を取り出す。
くし形フイルタによつて与えられたAC誤差信号
は入力ライン80bを介して加算回路338に結
合される。AC及びDCヘツド位置誤差信号は加算
回路338によつて加算され、この加算されたヘ
ツド位置誤差信号はライン66aを介して第一の
加算回路64に結合されデイザ発振器60によつ
て与えられたデイザ信号と一緒になる。第一の加
算回路64の出力は緩衝回路329によつて第二
の加算回路69に延びるライン68に結合され、
この第二の加算回路は電子式減衰回路71(第1
2図)によつて与えられた減衰信号を加えること
により復合ヘツド位置誤差補正信号を形成し駆動
増幅器70を介して可動部材32を駆動する。
第10a図に示されたカラーフレーム確認回路
340は最初のカラーフレーム決定が正確に行な
われたかどうか確認し、もし正しいカラーフレー
ム決定に対して可動ヘツド30が誤つたトラツク
を走査しているならば、正常速度モードでの正常
再生動作を開始する前に確実に正しいトラツクの
位置へ可動ヘツドを偏向させる。完全な正常速度
動作モード時にカラーフレーム確認回路340
は、第11b及び11c図に示した論理回路装置
224が与える100%の(完全な)回路速度計
(TACH)信号によつて同期再生動作の直前に可
能化される。この可能化は搬送サーボの制御がキ
ヤプスタン回転速度計サーボ位相固定モードから
制御トラツクサーボ位相固定モードに切換えられ
る時に生じる。
ANDゲート441の二個の反転入力端子の一
方に与えられる「フイールド不一致(ミスマツ
チ)」と呼ばれる信号はビデオ記録/再生装置の
フイールドマツチ発生器95(第2図)によつて
制御トラツク読み出しヘツドからでなくビデオ変
換ヘツド出力から与えられる。このフイールド不
一致信号はビデオ記録/再生装置によつて再生中
のビデオトラツクとこの装置のユーザーによつて
与えられる基準信号、例えば通常の局内基準信号
との比較の結果与えられるものである。フイール
ド不一致信号を与える典型的な回路装置はヘリカ
ルスキヤンビデオ記録/再生装置、例えば前述の
VPR−1ビデオプロダクシヨンレコーダに見ら
れる。前に説明したように、最初のカラーフレー
ム決定が誤つて行なわれた場合、可動部材32は
正しいカラーフレーム状態に対して誤つた偏向位
置にあることになる。カラーフレーム確認回路が
利用するのは、もし最初のカラーフレーム決定が
誤つていた場合、不正確なモノクロームのフイー
ルドが再生されるという条件である。しかし、簡
単に述べると、モノクロームのフイールドが不一
致かどうかは局内基準垂直信号を第一のフリツプ
フロツプのデータ(D)入力に与え、局内基準水平信
号を同じフリツプフロツプのクロツク(C)入力端子
に与えることにより決定される。同様に、ビデお
記録/再生装置の変換ベツド30により再生され
る垂直及び水平信号は別のフリツプフロツプのデ
ータ(D)及びクロツク(C)入力端子に与えられる。こ
れら二つのフリツプフロツプ真(Q)出力端子は排他
的ORゲートの二つの入力端子に結合され、この
ゲートの出力は上述のフイールド不一致信号を構
成する。排他的ORゲートの出力はモノクローム
のフイールド一致と不一致の場合とで反対の状態
になる。本願のビデオ記録/再生装置において、
ANDゲート441の入力における低論理レベル
は、モノクロームのフイールドが不一致で従つて
最初のカラーフレーム決定は誤つていたことを表
わし、高論理レベルはモノクロームのフイールド
が一致しており従つて正しいフレーム決定がなさ
れたことを表わす。
フイールドの不一致が生じると、回路装置34
0は可動部材出力緩衝回路329にリセツトステ
ツプを与えて変換ヘツドを正しいトラツクに移動
させる。又は、公知技術のように、キヤプスタン
ドライブをパルス化してテープ36を動かしヘツ
ド30を正しいトラツクの隣に位置させるやり方
がある。しかし、市販のテープ記録/再生装置に
おいてはドロツプアウト期間内にテープ36を再
位置決めするのに割当てられた短い時間(約0.5
ミリ秒)でテープを加速、減速するのはほとんど
不可能で、従つて公知のビデオ記録/再生装置に
おいては、テープを移動(slew)させてフイー
ルドの不一致を補正した場合その再生画像に乱れ
が生ずることがよくある。
ゲート441の出力端子はフリツプフロツプ4
42のデータ(D)入力端子、及び同じフリツプフロ
ツプの反転クリア(CLR)入力端子に結合され
る。フリツプフロツプ442の真(Q)出力端子はフ
リツプフロツプ444のデータ(D)入力端子に結合
される。フリツプフロツプ444の真(Q)出力端子
はANDゲート441に戻りその第二の反転入力
端子に結合されて、ゲート441並びにフリツプ
フロツプ442及び444から成るラツチを形成
する。
ビデオ記録/再生装置が記録動作モードにある
時は低レベルにあり、再生動作モード時には高レ
ベルにある「ビデオ記録」と呼ばれる信号はワン
シヨツト回路446の入力端子に与えられる。フ
リツプフロツプ446の真(Q)出力端子はNORゲ
ート448の二つの反転入力端子のうち一方の端
子に結合される。キヤプスタン回転速度計固定モ
ードにおいて完全な正常速度に切換えれられた時
ビデオ記録/再生装置のテープ搬送サーボによつ
て与えられる「100%TACH(回転速度計)」とい
う名のもう一つの入力信号502(第16図)は
インバータ450の入力端子に結合される。イン
バータ450の出力はANDゲート332の二つ
の反転入力端子のうち一方の端子、及びNORゲ
ート448の第二の反転入力端子に結合される。
NORゲート448の出力端子はワンシヨツト
回路452の正のトリガー入力端子に結合され
る。ワンシヨツト回路452の出力端子はフリツ
プフロツプ442のクロツク(C)入力端子、及びフ
リツプフロツプ444の反転クリア(CLR)入
力端子に結合される。従つて、100%TACH信号
502の終了時において正へ変換する後縁部50
3a(第16図)はインバータ450及びNORゲ
ート448によつてワンシヨツト回路452をト
リガーすることになる。
ここで説明の便宜上フリツプフロツプ442及
び444がリセツトされており、かつフイールド
の不一致がフイールドマツチ発生器95によつて
検出されたと仮定しよう。この場合、ANDゲー
ト441の出力は高レベルにあり、ワンシヨツト
回路452がトリガーされるとフリツプフロツプ
442はクロツクされてセツト状態となり、イン
バータ454の出力における反転処理済ドラム回
転速度計信号の受信に応答してANDゲート45
6を可能化させる。
処理済ドラム回転速度計信号510(第16
図)はライン182に供給されるものであるが、
これはインバータ454の入力端子に与えられ、
このインバータの出力はフリツプフロツプ444
のクロツク(C)入力端子及びANDゲート456の
二つの反転入力端子の一方に結合される。フリツ
プフロツプ442の否真出力端子はANDゲート
456の第二の反転入力端子に結合される。
ANDゲート456の出力端子は各ANDゲート4
58及び460の二つの入力端子の一方に結合さ
れる。上述のように、フリツプフロツプ442が
セツト状態にある時、処理済ドラム回転速度計信
号はインバータ454によつて反転されANDゲ
ート456を通りNANDゲート458及び46
0の入力端子に与えられる。この回転速度計信号
の正へ移行する後縁部において、フリツプフロツ
プ444はセツトされANDゲート456を不能
化する。従つて、フイールド不一致信号の一回の
負変換に応答して唯一個のセツトパルスが
NANDゲート458及び460に与えられる。
レベル検出器157(第10b図)の出力は可
動変換ヘツドの位置を示す(即ち最初のカラーフ
レーム決定が完了した後にヘツドが順方向又は逆
方向のいずれかの方向に隣接トラツク中心間距離
に相当する距離だけ偏向するかどうかを示す)も
のであるが、この出力はライン159に与えられ
る。そしてこのラインはNANDゲート458
(第10a図)の第二の入力端子及びインバータ
462の入力端子に結合される。インバータ46
2の出力端子はNANDゲート460の第二の入
力端子に結合される。NANDゲート458の出
力端子はラツチ170の反転セツト(S)入力端子に
結合する。同様にして、NANDゲート460の
出力端子はラツチ174の反転セツト(S)入力端子
に結合される。処理済ドラム回転速度計信号から
発生しNANDゲート458又は460のどちら
かがライン159上に現れる信号レベルによつて
可能化されるとそのNANDゲートによつて与え
られてヘツドを1トラツクだけ変位させる上記の
一個のセツトパルスの詳細を以下に説明する。
可動ヘツド30の再位置決めを行うためリセツ
トパルスが発生されると、公知の回転速度計処理
回路装置によつて発生されFIELD REFと呼ばれ
るフイールド基準パルスはランイン464に与え
られラツチ170,172及び174のクリア入
力端子に結合される。このフイールド基準パルス
はドラム一回転回転速度計パルスに由来するもの
でこの回転速度計パルスの発生してから約1/120
秒後に発生するよう設定されている。このフイー
ルド基準パルスが発生すると、各ラツチはそのク
リア状態におかれその結果関連するNADゲート
140,142及び144から可能化入力が除去
される。更に、第10c及び10d図を参照しな
がら後程詳しく説明する自動ヘツドトラツキング
サーボ回路装置の変形機種においては、このフイ
ールド基準パルスはNTSC、PAL及びSECAM方
式による各カラーフレーム静止モーシヨン動作モ
ードのために設けた他のラツチをもクリアすべく
結合される。
前述の回路装置340の動作を更に充分に理解
するには第16図を参照する必要がある。第16
図はトラツク選択ロジシクの動作を示すタイミン
グ図である。波形500は第9図に示しかつ既に
述べてきたテープ速度対時間の関係を示すグラフ
と同一である。波形502はインバータ450の
入力端子に与えられる100%TACH信号を示す。
波形502のうちの部分503は第11b図に示
された論理回路図装置224に含まれるワンシヨ
ツト回路371によつて発生する約0.6秒の「窓」
である。このワンシヨツト回路はキヤプスタンが
完全に正常速度になつた時にそれに応答してトリ
ガされる。
波形504は波形500で示されたような速度
変化の過渡的な期間中の変化するトラツクリセツ
ト状態を示すものである。期間504a,504
b及び504cはそれぞれ第7d,7e及び7f
図で示しかつ既に述べてきた三つの異なつた動作
モード相当するものである。波形502のうちの
部分503に相当する期間中、トラツクリセツト
「窓」はプラス又はマイナス1トラツクリセツト
範囲だけ開き、もし最初のカラーフーム決定後可
動ヘツド30が逆方向(又は順方向)に1トラツ
ク位置だけずれていた場合、自動ヘツドトラツキ
ングサーボ回路装置がこの誤つて位置決めされた
ヘツド30を補正することによつてレベル検出器
158に与えられたしきいレベルの存在によつて
このヘツドは順方向にリセツトされない。
波形506はこの過渡期間中のワンシヨツト回
路452の真(Q)出力端子に現れる信号を表わす。
波形506のパルス部分の前縁部507は波形5
02のパルス部分503の後縁部503aと同期
している。
波形506′は波形506と同一であり理解を
容易にするため時間の単位を拡大して示したもの
である。波形510はインバータ454の入力端
子に与えられた処理済ドラム回転速度計信号を示
すものである。波形512はモノクロームフイー
ルドが誤つて不一致であること、従つて最初のカ
ラーフレーム決定が誤つていることを表わし、そ
れに続く同じ信号の高レベルはモノクロームフイ
ールドの不一致が是正されたことを表わす。縁部
513はANDゲート441の入力における低レ
ベルの信号状態によつて表わされたモノクローム
フイールドの不一致という誤差を補正した結果得
られるものである。この縁部513は再生信号
(図示せず)の垂直同期信号と一致しており、フ
イールド不一致を補正するために1トラツクヘツ
ド位置決めステツプを開始する処理済ドラム回転
速度計パルス511の縁部511bが発生してか
ら約0.5ミリ秒後に発生するものである。
波形514は、ビデオ記録/再生装置が正常速
度モードに切替えられた時にフイールドの不一致
が存在した場合フリツプフロツプ442の真(Q)出
力端子に現れる信号を表わす。波形512が低レ
ベルにあり、波形506が高レベルに変換した時
(即ち前縁部507で)、フリツプフロツプ442
は前縁部515でセツトされる。波形516は上
記の信号に応答してANDゲート456の出力に
現れる信号を表わす。パルス信号514の前縁部
515に応答して、ANDゲート456は可能化
されてセツトパルス517を通過させこの結果ラ
ツチ170又は174が可能化されてセツト状態
となる。どちらのラツチが可能化されるかは、積
分器134の出力におけるラソン66上の電圧レ
ベルの結果としてレベル検出器157によつてラ
イン159上に供給される順方向/逆方向信号の
状態によつて決まる。即ち、最初のカラーフレー
ム決定の終了時に変換ヘツド30の位置が1トラ
ツク位置だけ逆方向にずれていた場合、カラーフ
レーム確認回路装置340のレベル検出器157
は最初のカラーフレーム決定が誤つていることを
検出し、可動部材32の1トラツク順方向フイー
ルド不一致補正リセツト移動を行う。反対に、も
し変換ヘツド30の位置が1トラツク位置だけ順
方向にずれていた場合、このずれはレベル検出器
157によつて検出され、回路装置340は可動
部材32の1トラツク逆方向フイールド不一致補
正リセツト移動を行う。従つて、最初のカラーフ
レーム決定後もし変換ヘツド30が誤つたトラツ
ク上にある。即ちフイールド不一致の状態にある
ことが検出されたならば、NANDデート458
及び460のうちいずれか適当な方がレベル検出
器157によつてライン159に出力された信号
レベルによつて可能化され、もしセツトパルス5
17がANDゲート456によつて与えられた場
合、可能化されたNANDゲートはこのセツトパ
ルス517を通過させラツチ170又は174の
うちいずれか適当な方のセツト(S)端子に与えられ
る。ラツチ170又は174のいずれか一方をセ
ツトさせることにより、関連するANDゲート1
40又は144が可能化され、既に述べたように
この結果リセツトパルスがライン186に出力さ
れこのラインは積分器134に結合され、正しい
カラーフレーム一致を得るのに必要な1トラツク
順方向又は逆方向にヘツド30をリセツトする。
リセツトの方向は、セツトパルス517の前縁部
517aの発生時のヘツド30の位置によつて決
定される。
もし最初のカラーフレーム決定が正しいもので
あれば、ANDゲート441の入力に与えられる
フイールド不一致信号512は高レベルとなりこ
の結果カラーフレーム確認回路340は不能化さ
れANDゲート456はラツチにセツトパルス5
17を与えない。従つて、ヘツド30は最初のカ
ラーフレーム決定後もフレーム決定の際と同じ位
置にとどまる。
波形506のパルス部分によつて囲まれる時間
フレーム(ワンシヨツト回路452のパルス発生
期間)中に、多くの処理済ドラム回転速度計パル
ス(波形510)が発生する。既に簡単ながら述
べたように、ヘツド30の1トラツク分の位置ず
れが検出される度に、これを補正するのに唯一回
のリセツトステツプを可動部材32に与えるべき
である。この目的のため、上述したように、カラ
ーフレーム補正期間中はフリツプフロツプ444
は余分な処理済ドラム回転速度計パルスをしめだ
す働きをする。波形518はANDゲート441
の入力に与えられるフリツプフロツプ444の真
(Q)出力信号を示す。パルス517は処理済ドラム
回転速度計パルス511に一致する。処理済ドラ
ム回転速度計パルス511は説明をわかりやすく
するために時間の単位を拡大して示している。フ
リツプフロツプ444の出力に与えられる波形5
18の前縁部520は回転速度計パルス511の
後縁部511bに一致する。この一致により、
ANDゲート441及びフリツプ442及び44
4で構成されるラツチはリセツトされ、その結果
ANDゲート456が不能化され、新しいセツト
パルス(波形516)がNANDデート458又
は460に与えられるのを阻止する。波形518
の後縁部521はワンシヨツト回路452のパル
ス発生期間が終了した結果発生する波形506の
後縁部508に一致する。これは約0.25秒のカラ
ーフレーム補正ヘツドトラツク調整「窓」を画定
し、この期間後はカラーフレーム確認回路340
から積分回路134へはもはやリセツトパルスは
与えられない。この状態は次のカラーフレーム補
正が必要になるまで続く。
自動ヘツドトラツキングサーボ回路装置の帯域
を超えるヘツド対トラツク位置関係誤差における
変化は当然のことながら処理されず、従つて補正
されない。第10a及び10b図によつて示され
た自動ヘツドトラツキングサーボが使用される特
定のビデオ記録/再生装置の動作特性の要求する
ところによればサーボ帯域は30Hzが好ましい。し
かし、ビデオ記録/再生装置の動作状態によつて
は、ヘツド30の位置ずれが大きく、生ずるトラ
ツク位置決め誤差信号は30Hzのサーボ帯域を超え
る周波数になる場合があり。例えば、ビデオ記
録/再生装置が静止フレーム動作モードにある
時、自動ヘツドトラツキングサーボは最初ライン
66(第3図)にヘツド位置決め信号を与え、こ
の結果ヘツド30の位置がずれ、テープ36の走
査開始時に、或るトラツク上で走査を開始したヘ
ツドは隣接トラツク間のガードバンドを横切り隣
りのトラツク上で走査を終了する場合がある。こ
の状態において、ヘツド30がトラツクを横切る
ことにより60Hzの誤差信号が発生し、ヘツドトラ
ツキングサーボは誤差信号に応答してヘツドの位
置ずれを補正することができなくなる。その代り
に、ヘツドトラツキングサーボはあたかもヘツド
30が正しい位置に位置決めされているかのよう
に作用し、その結果、ヘツド30の位置を誤つた
状態のままにしておく出力信号を発する。このよ
うなクロストラツキングの結果、変換ヘツド30
がガードバンドの中心を横切つた時、ヘツド30
によつて再生されるRFエンベロープの振幅は最
小値まで縮む。サーボ回路の帯域がこのように限
られているため、ライン66上のヘツド位置決め
信号中に積分器134によつて過渡的リセツトパ
ルスが発生する。この過渡的リセツトパルスは通
常の場合、その振幅は可動部分32のリセツトを
トリガするだけの大きさはない。従つて、サーボ
機構は、二つの隣接トラツクのうちの最初のトラ
ツクを再走査するために可動部材32の位置をリ
セツトしない結果としてこの二つの隣接トラツク
の走査部分があいまいになつてしまう。このよう
な状態においてヘツド30がテープ36に沿つて
トレースする軌跡105を第6図に想像線によつ
て示してある。
ヘツド位置決めサーボ回路装置又は可動部材の
偏向に乱れが生じるとこれも又、永久的なヘツド
の位置ずれの原因となり得る。もしこの乱れが静
止フレームモード時のヘツド位置の交番リセツト
動作のタイミングと同期していてそのためこのリ
セツト動作が行なわれない場合、ヘツド位置決め
サーボ回路はヘツドに二つの隣接トラツクを連続
して走査させ、それから可動部材32に2トラツ
ク順方向リセツトステツプを発する。この2トラ
ツク順方向リセツトステツプが発生する理由は、
連続して走査された二つのトラツクのうち二番目
のトラツクの走査の後に、積分器134によつて
ライン66上に与えられたヘツド位置決め信号は
レベル検出器158及び156(第3図)の0及
び2トラツク順方向リセツトしきい値の両方の値
を超えるからである。従つて、既に述べたように
2倍振幅リセツトパルスが積分器134に与えら
れる。このような同期乱れが存在する限り、可動
部材32は自動ヘツド位置決めサーボによつて制
御され二つの隣接トラツクを繰返し走査する。二
つのトラツクから再生された二つのビデオフイー
ルドに含まれた映像情報が相対的な動きを含んで
いる場合、水平ジツタが映像表示された信号中に
現れることとなる。このような状態において積分
器134によつて与えられるヘツド位置決め信号
を第7c図に想像線103及び104によつて示
す。
不確定(ambiguous)トラツク固定解除回路装
置342(部分的に第10a及び10b図に示
す)は、ビデオ記録/再生装置が静止フレームモ
ードで動作している時、この装置のサーボ機構が
前述のあいまいな状態で固定されるのを防ぐ。回
路装置342はビデオ記録/再生装置が静止フレ
ーム動作モードで動作している場合、一本のトラ
ツクの走査が終了した時に生ずるリセツトの失敗
を検出するために設けてある。再生制御トラツク
パルス94に由来する入力ライン339上の信号
を受信するように結合された入力端子を有するワ
ンシヨツト回路343は静止フレーム動作モード
時に生ずるようなテープ運動の不存在を検出す
る。ワンシヨツト回路343の出力はNANDゲ
ート345の二つの入力端子のうち一方の端子に
結合し、このNANDゲートの出力端子はラツチ
172のセツト入力端子に結合される。
ラツチ172の否真出力端子はANDゲート1
42の二つの入力端子のうちの一方に結合され
る。このANDゲートの第二の入力端子はパルス
及びクロツク発生回路184中に位置するフリツ
プフロツプ回路324の否真出力端子からライン
186の一方を介してリセツトパルスを受けとる
ように結合されている。静止動作モードにおい
て、ゲート142の出力端子はリセツトパルスを
発生してヘツド一回転毎に可動部材32を進歩
(ステツプ)させる必要がある。更に、ANDゲー
ト142の出力はワンシヨツト回路347の負ト
リガ入力端子に結合され、このワンシヨツト回路
の真出力端子はNANDゲート349の二つの入
力端子のうちの一方に結合される。ワンシヨツト
回路347の正トリガ入力端子はプラス5ボルト
に結合し、ワンシヨツト回路のパルス発生期間は
このワンシヨツト回路のピン14及び15に結合
した関連する抵抗/コンデンサネツトワークの時
定数によつて決定される。ワンシヨツト回路34
7の否真出力端子はもう一つのワンシヨツト回路
351のセツト入力端子に結合される。
第10a及び10b図に示す実施例は、NTSC
標準方式によるテレビジヨン信号を本明細書に記
載された装置によつて記録、再生する場合に、走
査ヘツド30のトラツキング位置を制御できるよ
うな回路構成を用いている。本明細書に記載され
た装置を使つて他のテレビジヨン信号標準方式、
例えばPAL及びSECAM方式、の信号を記録、再
生する際の走査ヘツドトラツキング位置を制御す
る目的で、第10a及び10b図の自動ヘツドト
ラツキングサーボを変形した回路構成例を第10
c及び10d図に示す。NTSC方式テレビジヨン
信号の場合、ワンシヨツト回路347は約25ミリ
秒のタイミングでセツトされ、ワンシヨツト回路
351は160ミリ秒のタイミングでセツトされる。
従つてワンシヨツト回路347によつて与えられ
る25ミリ秒のパルスはANDゲート142に与え
られる連続リセツトパルス期間より長く、二つの
連続リセツトパルス間に必要とされる時間よりは
短い。既に述べたように、リセツトパルスはヘツ
ド30の一回転毎に、従つて60Hzの周波数で、パ
ルス及びクロツク発生回路324によつて与えら
れる。従つて、ANDゲート142の出力にリセ
ツトパルスが与えられないと、ワンシヨツト回路
347のパルス発生期間が経過し、その結果ワン
シヨツト回路351をセツトしかつANDゲート
349を条件付ける。ワンシヨツト回路351の
セツト動作時間は約10個の連続リセツトパルス発
生に必要な時間に対応する。ワンシヨツト回路3
51のセツト動作に応答してANDゲート349
が条件付けられると、NANDゲート345が条
件付けられてラツチ172を約10リセツトパルス
期間だけセツト状態に保持する。その結果、10の
連続リセツトパルスが適当な時間にANDゲート
142の出力端子に与えられて、積分器134の
出力を可動ヘツド30の順方向1トラツク偏向量
に等しい量だけリセツトしかつ前述のあいまいな
状態からサーボ機構を解除する。
第10a及び10b図に示された自動ヘツドト
ラツキングサーボ回路装置を変更して、多数のフ
イールドが複数のトラツクから再生される静止モ
ード動作に対してこの回路装置を条件付け、かつ
NTSC以外の方式の信号についても上記のよう
に、不確定トラツク固定解除回路装置342を条
件付けて適当な動作を行なわしめることのできる
回路構成例を第10c及び10dに示す。この変
更例はPAL及びSECAMテレビジヨン信号の処理
にも適用できる。処理済ドラム回転速度計信号を
送信するライン182、通常のカスケード接続法
で結合した3つのフリツプフロツプ381,38
2及び383から成る8ビツトの分周器回路38
0のクロツク入力端子に結合する。又、ライン1
82はスイツチ384の位置“1”接触端子に結
合される。フリツプフロツプ381,382及び
383の出力端子はスイツチ384の位置2、3
及び4接触端子に結合される。スイツチ384の
操作端子はライン182を介して接合点183に
結合し、このラインは積分器134、フリツプフ
ロツプ回路324及びカラーフレーム確認回路装
置340(第10a図)に関連したリセツト可能
化ラツチに延びている。既に述べたように、「フ
イールド不一致」信号は、フリツプフロツプ38
1,382及び383の反転クリア入力端子に与
えられてフイールド一致状態が存在するようにな
るまで分周器380の動作を阻止する。スイツチ
384の可動接点の位置を変えると、ライン13
2に接続したANDゲートにリセツトパルスが与
えられる前にライン182を介して受けとる必要
のある経理済ドラム回転速度計パルスの数が変わ
る。この結果、積分器134に与えられるリセツ
ト信号の周波数を各静止フレームモード毎に選択
的に変えることができる。
スイツチ384はスイツチ386及び387に
結合し、これらのスイツチはその操作端子をプラ
ス5ボルト電圧源に結合している。スイツチ38
4,386及び387の位置1から4までは各々
対応しており、スイツチ384が位置1にある
時、スイツチ386及び387も同じく位置1に
ある。スイツチ386の位置1接点端子は抵抗R
20を介してワンシヨツト回路347のピン15
に結合し、スイツチ387の位置1は抵抗R22
を介してワンシヨツト回路351のビン7に結合
する。抵抗R20及びR22の値は既に述べたも
のと同一でありワンシヨツト回路347のパルス
発生期間を25ミリ秒、ワンシヨツト回路351の
それを160ミリ秒にする。スイツチ386及び3
87の可動接点が位置1にある時、不確定トラツ
ク固定解除回路装置は静止フレームモード、即ち
一個のフイールドが繰返し再生されて静止画像表
示を形成するモードにおける動作を行う構成をと
る。
スイツチ386の三つの接点端子(位置2、3
及び4)は各々、抵抗R24,R26及びR28
を介してワンシヨツト回路347のピン15に結
合する。スイツチ387の位置2、3及び4も同
様に抵抗R30,R32及びR34を介してワン
シヨツト回路351のビン7に結合する。抵抗R
24、R26及びR28の値は各々ワンシヨツト
回路347ののパルス発生期間を50ミリ秒、100
ミリ秒又は200ミリ秒にするような値に選ばれる。
同様に、抵抗R30,R32及びR34の値は
各々ワンシヨツト回路351のパルス発生期間を
320ミリ秒、640ミリ秒、又は1280ミリ秒にするよ
うな値に選ばれる。
スイツチ386及び387の可動接点が各々位
置2、3又は4の一つの位置にある時、不確定ト
ラツク固定解除回路装置342は各静止フレーム
モードのうちの一つの、即ちそれぞれ二個のフイ
ールドシーケンス(モノクロークフレークの場
合)、四個(NTSC又はSECAMカラーフレーム
の場合)又は八個(PALカラーフレームの場合)
のフイールドシーケースが繰返し再生されて静止
画像表示を形成するモードでの動作を行う構成を
とる。
上記の実施例において、ワシヨツト回路347
のピン15と14及びワンシヨツト回路351の
ピン7及び6をブリツジするコデンサの値は変化
しない。しかしながら、抵抗の値は一定に保つた
ままでコデンサを切替えたり、又コンデンサと抵
抗の両方を同時に変化させて所望の静止フレーム
動作モードに必要な値にワンシヨツト回路の時定
数を変化させることもできる。
スイツチ384,386及び387が位置2、
3又は4にある時、処理済ドラム回転速度計パル
スは各々2,4又は8で分割される。従つて、変
換ヘツド30の位置はスイツチ384,386及
び387を機械的に結合することにより選択され
る記録情報の二番目、四番目又は八番目の連続フ
イールドを走査した後リセツトされる。然し、こ
のフイールドの選択に相応して、可動部材32に
与えられるリセツト信号の振幅も、関連するラツ
チ及びゲートに関連して動作するしきい値信号発
生回路装置によつて選択される。このしきい値信
号発生回路装置は第10dに示され以下に更に詳
しく説明する。スイツチ384の可動接点はスイ
ツチ386及び387の可動接点と共に動作する
よう連結構成になつているので、所定の静止フレ
ームモードにおいて適当な分周処理済ドラム回転
速度信号が与えられ、可動部材32に補正ヘツド
位置リセツト号を与える。
従つて、ビデオ記録/再生装置が静止フレーム
モードで動作している時、オペレータはスイツチ
384,386及び387を位置1に切り換える
ことにより変換ヘツド30のリセツト動作間で一
個のフイールドを走査する。もし、しかし、例え
ば完全なモノクロームフレームを得る場合のよう
にヘツドのリセツト動作間で二個の連続フイール
ドを走査したいと思つたら、オペレータはこれら
のスイツチを位置2に切換える。これらのスイツ
チを位置3に切換えた場合、走査ヘツド30はリ
セツト動作間で四個の連続フイールドを走査する
ことになり、この場合完全なNTSCカラーフレー
ムか、又はSECAMテレビジヨン信号の場合はジ
ツタのないカラーフレームが得られる。これらの
スイツチを位置4に切替えるとビデオ記録/再生
装置は、PALテレビジヨン信号から、もしその
信号がテープに記録されているならば完全なカラ
ーフレームを形成する。
ライン132(第3図)を介して適当なリセツ
ト電流パルスを積分器134に与えることにより
種々の単一及び複数フイールド静止モード動作に
おいて対応する適当なヘツド位置のリセツト動作
を行なわせる回路の変形例を第10d図に示す。
既に述べたのと同じ方法で、可変しきい基準信号
発生源126はレベル検出器158及び関連する
ANDゲート142のヘツドリセツト決定しきい
電圧レベルを設定し、このゲート142はライン
66のヘツド偏向信号レベルに応答して、適当な
順方向ヘツド位置リセツト電流パルスをライン1
32に出力して正常速度未満の速度における動作
を行なわせる。更に、レベル検出器156及び1
60はそれぞれ1トラツク逆方向及び1トラツク
順方向の固定しきい電圧レベルを受けとり既に述
べたように可動ヘツド30を適当にリセツトす
る。静止モード動作、即ち一個のテレビジヨンフ
イールドをテープ30から繰返し再生するモード
における動作の場合、レベル検出器158は基準
信号発生源126から逆方向の全てのヘツド偏向
量に対応するしきい電圧を受ける。各処理済ドラ
ム回転速度計パルスが発生するたびに、ヘツド3
0を運ぶ可動部材32は、ヘツドによるトラツク
走査終了時における逆方向ヘツド偏向量に対応す
る量だけ偏向する。従つて、レベル検出器158
はラツチ172を可能化し、このラツチはクロツ
クされると関連するANDゲート142の一方の
入力に可能化信号を与え、更にこのANDゲート
はライン186を介して他方の入力に結合したそ
の次のリセツトパルスを通過させる。ライン18
6はパルス及びロツク発生器184(第3図)の
フリツプフロツプ回路324(第10a図)から
延びている。ANDゲート142を通過した一個
のリセツトパルスは、各回転終了時、従つてヘツ
ド30による1トラツク走査終了時に、即ち60Hz
標準フイールド割合の場合は60Hzの周波数及び50
Hz標準フイールド割合の場合は50Hzの周波数で、
抵抗148によつてライン132上の一個の電流
パルスに変換される。その結果1トラツク順方向
にヘツドがリセツトされ、次のヘツド回転時に同
一トラツクを再走査する。ビデオ記録/再生装置
が単一フイールド静止モーシヨンモードにある限
り、ヘツド30はANDゲート142及び関連す
る抵抗148によつて発生されたリセツト電流パ
ルスによつて繰返しリセツトされる。その結果、
一個のテレビジヨンフイールドが繰返し走査され
るトラツクから繰返し再生されることになる。
モノクロームフレーム(二個の奇数及び偶数の
インターレースされたテレビジヨンフイールドか
ら成る)静止モーシヨン動作モードの場合、レベ
ル検出器156及び158は関連するラツチ17
0及び172、ANDゲート140及び142並
びに電流形成抵抗146及び148と共に、ライ
ン132を介して積分器134に2トラツク順方
向リセツト電流パルスを与える働きをする。これ
に応答して積分器は、可動ヘツド30が二回転す
る毎にこのヘツドを繰返し再生された二個の連続
フイールドのうち最初のフイールドを含むトラツ
クへ再び戻す。この移動は8ビツト分周回路38
0(第10c図)の出力におけるスイツチ384
の可動接点を位置2に切替えることにより達成さ
れる。この位置にスイツチ384が切替ると、8
ビツト分周回路380は、トラツク走査ヘツド3
0が二回目の回転を終了する度に、即ち60Hz標準
フイールド割合の場合は30Hzの周波数で、50Hz標
準フイールド割合の場合は25Hzの周波数で、分周
された処理済みドラム回転速度計パルス及びリセ
ツトパルスをそれぞれライン182及び186に
与える。
リセツト電流パルスはヘツド30が二回転する
毎に積分器134に与えられるので、積分器は、
連続リセツト電流パルス間にヘツドが二回転する
時間継続しかつ隣接トラツク3本分の距離(トラ
ツク中心線で測つて)に相当する距離だけ逆方向
に可動部材32を偏向させるようなヘツド偏向ラ
ンプ信号を与える。従つて、ライン182上に分
周された処理済ドラム回転速度計パルスが発生す
ると、レベル検出器156と158が両方とも、
前述したようにラツチのために設定されたしきい
レベルを超えるライン66上の信号レベルによつ
て条件付けられて、それぞれライン164及び1
66上に信号を出し、このラインは各々ラツチ1
70及び172のD入力に結合し次の関連する
ANDゲート140及び142を可能化し、この
結果各ゲートはライン186を介して受信した分
周リセツトパルスを通過させる。第3図を参照し
ながら既述したようにNANDゲート140及び
142を通過した二つのリセツトパルスは抵抗1
46及び148によつて対応する電流パルスに変
換され、更に二つのパルスは一緒になつてライン
132上に2トラツク順方向リセツト電流信号を
作る。この2トラツク順方向リセツト信号はライ
ン66上のヘツド偏向信号をリセツトし、その結
果、連続二フイールドの再生が行なわれるたびに
可動部材32を2トラツク分順方向に偏向させ
る。このようにして、ビデオ記録/再生装置を使
つて全てのテレビジヨン信号標準方式の場合にモ
ノクローフレーム静止画像が得られる。
NTSC方式、及びSECAM方式の信号を使つた
カラーフレーム静止モーシヨン動作モードの場
合、四個の連続テレビジヨンフイールドが順番に
繰返し再生されて静止モーシヨンカラー画像を形
成する。このモードにおいて、レベル検出器55
0は関連するラツチ552、ANDゲート554、
それにこのANDゲート554の出力に接続した
抵抗556と共にライン132を介して積分器1
34にもう一個の2トラツク順方向リセツト電流
パルスを与える働きを有する。抵抗556のイン
ピーダンス値は抵抗146及び148の値(抵抗
146と148の値は等しい)の半分の値が選ば
れており、NADゲート554を通過せしめられ
た一個のリセツトパルスは2トラツク順方向リセ
ツト電流パルスに変換されたライン132上に与
えられる。この静止フレームモードにおいて、
ANDゲート140及び142も又協動して2ト
ラツク順方向リセツト電流パルスをライン132
上に与え、このパルスは上記の新たな2トラツク
順方向リセツト電流パルスに加算されて4トラツ
ク順方向リセツト電流信号を形成し、ヘツド30
が四回転する毎にこれの再位置決めを行う。積分
器134はライン132上の4トラツク順方向リ
セツト電流信号に応答し、可動ヘツド30が四回
転する度に、先に繰り返し再生した連続四個のフ
イールドの最初のフイールドを含むトラツクの位
置へこのヘツドを移動させる。この移動は、8ビ
ツト分周器回路380(第10c図)の出力にお
けるスイツチ384の可動接点を位置3に切換え
ることにより達成される。スイツチ384がこの
位置に切替わると、8ビツト分周回路380は、
トラツク走査ヘツド30が四回目の回転を終了す
る度に、即ち60Hz標準フイールド割合の場合は15
Hzの周波数で、50Hz標準フイールド割合の場合は
125Hzの周波数で、分周された処理済ドラム回転
速度計パルス及びリセツトパルスを各々ライン1
82及び186に与える。
リセツト電流パルスはヘツド30が四回転する
毎に積分器134に与えられるので、積分器は連
続リセツト電流パルス間にヘツドが四回転する時
間継続しかつ隣接トラツク4本分の距離(トラツ
ク中心線で測つて)に相当する距離だけ逆方向に
可動部材32を偏向させるようなヘツド偏向ラン
プ信号を与える。従つて、ライン182上に分周
された処理済ドラム回転速度計パルスが発生する
と、全てのレベル検出器156,158及び55
0が、ラツチのために設定されたしきいレベルを
超えるライン66上の信号レベルによつて条件付
けられて、それぞれラツチ170,172及び5
52のD入力に信号を与え、この信号は次の関連
するANDゲート140,142及び554を可
能化し、この結果各ゲートはライン186を介し
て受信した分周リセツトパルスを通過させる。全
てのカラーフレーム静止モーシヨンモードにおい
て、テレビジヨン信号標準方式の種類に関係な
く、固定ヘツドリセツト決定しきい電圧レベルが
ライン558に与えられこのラインはレベル検出
器550の二つの入力の一方に延びている。この
電圧レベルは隣接トラツク4本分の距離(トラツ
ク中心線で測つて)に相当する距離の逆方向のヘ
ツド偏向量に相当する。
上述したように、ANDゲート140,142
及び554を通過せしめられかつ抵抗146,1
48及び556によつて適当なパルス電流レベル
に変換された三個のリセツトパルスはライン13
2上で一緒になり積分器134の入力に4トラツ
ク順方向リセツト信号を出力する。この4トラツ
ク順方向リセツト電流信号はライン66上のヘツ
ド偏向信号をリセツトし、その結果、連続四フイ
ールドの再生が行なわれるたびに可動部材32を
4トラツク分順方向に偏向させる。このようにし
て、ビデオ記録/再生装置を使つてNTSC方式で
もSECAM方式でも(再生される信号に応じて)
カラー静止モーシヨン画像が得られる。
PAL標準方式によるカラーフレーム(8個の
連続テレビジヨン信号より成る)静止モーシヨン
動作モードの場合、レベル検出器560は関連す
るラツチ562、ANDゲート564それにこの
ANDゲート564の出力に接続した電流形成抵
抗566と共にライン132を介して積分器13
4にもう一個の4トラツク順方向リセツト電流パ
ルスを与える働きを有する。ANDゲート564
を通過せしめられた一個のリセツトパルスからこ
の4トラツク順方向リセツト電流パルスを形成す
るために、電流形成抵抗566のインピーダンス
値は抵抗146及び148の値の四分の一に選ば
れている。この静止フレームモードにおいて、
ANDゲート140,142及び554も又4ト
ラツク順方向リセツト電流パルスをライン132
上に与え、このパルスは上記の新たな4トラツク
順方向リセツト電流パルスに加算されて8トラツ
ク順方向リセツト電流信号を形成し、ヘツド30
が八回転する毎にこれの再位置決めを行う。積分
器134はライン132上の8トラツク順方向リ
セツト電流信号に応答し、可動ヘツド30が八回
転する度に、繰り換し再生した連続8個のPAL
カラーフレームフイールドの最初のフイールドを
含むトラツクの位置へこのヘツドを移動させる。
この移動は8ビツト分周器回路380(第10c
図)の出力におけるスイツチ384の可動接点を
位置4に切換えることにより達成される。スイツ
チ384がこの位置に切替ると、8ビツト分周器
回路380は、トラツク走査ヘツド30が八回目
の回転を終了する度に、即ち50HzのPAL標準フ
イールド割合において6.25Hzの周波数で、分周さ
れた処理済ドラム回転速度計パルス及びリセツト
パルスを各々ライン182及び186に与える。
リセツト電流パルスはヘツド30が八回転する
毎に積分器134に与えられるので、積分器は連
続リセツト電流パルス間にヘツドが八回転する時
間継続しかつ隣接トラツク八本分の距離(トラツ
ク中心線で測つて)に相当する距離だけ逆方向に
可動部材32を偏向させるようなヘツド偏向ラン
プ信号を与える。従つてライン182上に分周さ
れた処理済ドラム回転速度計パルスが発生する
と、全てのレベルの検出器156,158,55
0及び560がライン66上の信号レベルによつ
て条件付けられて、それぞれラツチ170,17
2,552及び562のD入力に信号を与え、こ
の信号は次の関連するANDゲート140,14
2,554及び556を可能化し、この結果各ゲ
ートはライン186を介して受信した分周リセツ
ト電流パルスを通過させる。PALカラーフレー
ム静止モーシヨンモードの場合、固定8トラツク
逆方向基準しきい電圧レベルが572を介してレ
ベル検出器560の一方の入力に与えられる。上
述したように、ANDゲート140,142,5
54及び564を通過せしめられかつ抵抗14
6,148,556及び566によつて適当な電
流パルスレベルに変換された四個のリセツトパル
スはライン132上で一緒になり積分器134の
入力に8トラツク順方向リセツト信号を出力す
る。この8トラツク順方向リセツト信号はライン
66上のヘツド偏向信号をリセツトし、その結
果、連続八個のPALカラーフレームフイールド
が再生されるたびに可動部材32を8トラツク分
順方向に偏向させる。このようにして、ビデオ記
録/再生装置を使つてPAL方式によるカラーフ
レーム静止画像が得られる。尚、ビデオ記録/再
生装置を使つて複数フイールド静止モーシヨン画
像を再生しない時は、可変しきい基準信号発生源
126はセツトされ不能化信号をライン558及
び572に与え、このラインはそれぞれレベル検
出器550及び560の一方の入力に延びてい
る。ビデオ記録/再生装置の他の動作モードにお
けるレベル検出器154の機能に関して既に説明
したように、この不能化信号はレベル検出器55
0及び560が各々の関連するANDゲートを可
能化させることを防ぎ、このANDゲートが積分
器134のリセツト動作を制御するライン132
(第3図)にリセツトパルスを通過させないよう
にする。
第10d図に示した自動ヘツドトラツキングサ
ーボ回路装置の変形部分は第10c図に示したサ
ーボ回路装置の変形部分と協動して上記のような
種々の静止フレーム動作モードに要求されるリセ
ツトパルス信号を与えることにより、既に述べた
ようなあいまいな状態にビデオ記録/再生装置の
サーボ機構が固定されないようにする。この点に
関して、ライン574はNANDゲート345
(第10a図)から延びて、前述のリセツトパル
ス10個の期間持続するラツチホールド信号を与え
る。第10a及び10b図に示した変形前のヘツ
ドトラツキングサーボ回路装置の構成によれば、
ラツチホールド信号はラツチ172のセツト端子
のみに与えられる。その理由は、同サーボ回路装
置が単一の繰返し再生されたフイールドから静止
モーシヨン画像を得るように構成されており、こ
のためには1トラツク順方向にヘツド30をリセ
ツトするだけでよいからである。モノクロームフ
レーム静止モーシヨンモードにおいては、二個の
連続フイールドが繰返し再生されるので2トラツ
ク順方向リセツト信号が必要である。10個のリセ
ツトパルス期間中2トラツク順方向リセツト信号
を与えるためには、モノクロームフレーム静止モ
ーシヨンモードで動作している時にスイツチ57
6を閉じて、ラツチ170のセツト端子にもライ
ン574上のラツチホールド信号を与えるように
する。ラツチ170及び172両方共10個のリセ
ツトパルス期間中はセツト状態にあるので、各々
が関連するANDゲート140及び142は同期
間中可能化される。この結果、既述の如く、ライ
ン132を介して積分器134の入力に2トラツ
ク順方向リセツト電流信号が与えられる。
NTSC標準方式又はSECAM標準方式によるカ
ラーフレーム静止モーシヨン動作を行うために
は、4トラツク順方向リセツト電流信号が必要で
ある。なぜなら四個の連続フイールドを繰返し再
生するからである。10個のリセツトパルス期間中
4トラツク順方向リセツト電流信号を与えるため
には、全てのカラーフレーム静止モーシヨンモー
ドで動作している時にスイツチ576及び578
を両方共閉じて、ラツチ170及び552のセツ
ト端子にもライン574上のラツチホールド信号
を与えるようにする。ラツチ170,172及び
552は、10個のリセツトパルス期間中はセツト
状態にあるので各々関連するANDゲート140,
142及び554は同期間中可能化され、その結
果、既述の如く、ライン132上に4トラツク順
方向リセツト電流信号が発生する。
PALカラーフレーム静止モーシヨンモードに
おいては、10個のリセツトパルス期間中8トラツ
ク順方向リセツト電流信号が必要である。何故な
ら八個の連続フイールドが繰返し再生されるから
である。10個のリセツトパルス期間中8トラツク
順方向リセツト電流信号を発生させるためには、
スイツチ580も又閉にしてラツチ562のセツ
ト端子にもライン574上のラツチホールド信号
を与えるようにする。全てのラツチが、10個のリ
セツトパルス期間中セツト状態にあるので、各々
の関連するANDゲートは同期間中可能化され、
その結果、既述の如く、ライン132上に8トラ
ツク順方向リセツト電流信号が発生する。
第10a及び10b図にその一例を示した自動
ヘツドトラツキングサーボ回路装置は特定の入力
信号の受信に従つて他の特殊な機能を果す工夫が
施されている。例えば、ヘツド位置決め誤差信号
は正常速度モードにおいて普通の場合低周波誤差
信号なので、回転ヘツド30によるトラツク走査
期間の中間でライン80上の同期検波器出力信号
をサンプリングすることが望ましい。この目的の
ため、同期検波器78の出力と積分器134の入
力との間のヘツド位置誤差帰還路のライン80中
に通常は開であるスイツチ122(第10b図)
が挿入されている。正常速度モード時に、入力ラ
イン283上のAUTO TRK信号はNANDゲー
ト429を可能化し入力ライン430上に与えら
れたDC GATE信号を通過させる。DC GATE
信号は60Hzドラム回転速度計信号から由来するも
ので、連続するドラム回転速度計信号の間に発生
するよう遅延される。DC GATE信号は約4ミ
リ秒持続する低レベルパルス信号としてNAND
ゲート429により通過させられる。第10a及
び10b図に示した自動ヘツドトラツキング回路
がONになると、次の低レベルANDゲート43
1はパルス幅においてDC GATE信号と対応す
る高レベルパルスを発生しスイツチ122を可能
化し低周波のヘツド位置決め誤差信号を通過させ
て積分器134に与え、積分器134はこれに応
答して、ライン68に与えられたヘツド位置サー
ボ補正信号のDCレベルを調節する。ライン68
は第二の加算回路69(第12図)に延びてい
る。
この自動ヘツドトラツキングサーボ回路は、テ
ープガイドドラムアセンブリ20(第4図)のド
ラム部22、従つて可動部材32が回転しない場
合に同回路を不能化する手段も含む。ドラム部2
2が回転しない場合、低論理信号レベルが入力ラ
イン434(第10b図)上に出力され、自動ヘ
ツドトラツキングサーボ回路の論理回路装置11
1により処理され、その結果不能化信号が与えら
れスイツチ312及び316に関する。
記録テープが、記録時とは異なる記録/再生装
置によつて再生されることが往々にしてある。多
くの場合、記録装置と再生装置とでは幾何学的な
ヘツド対テープのトラツキング軌跡が異なる結果
相互変換(interchange)誤差が生じる。このよ
うな幾何学的変化はランダムな性格を有するの
で、再生動作中に最大なミストラツキング状態が
生ずる可能性がある。可動ヘツド30の制御を容
易にして記録トラツクを正確にトレースするため
に、スイツチ手段433がデイザ発振器60に含
まれている。このデイザ発振器60はオペレータ
の制御により、ライン62を介して可動部材32
に与えられるデイザ信号の振幅を二倍にすること
ができる。オペレータは二倍振幅デイザ信号を選
び、適当な制御装置を用いて高論理レベルの
AST RANGE信号を入力ライン435に与え
る。可動部材32上に与えられた二倍振幅デイザ
信号はヘツドトラツキングサーボ回路のサーボ捕
獲(capture)利得を増やしその結果サーボ捕獲
範囲を伸ばす効果を有する。
既に述べたように、可動部材32の偏向可能な
範囲は限られている。以前に商業用に製造された
ビデオ記録/再生装置においては、この範囲は隣
接トラツク中心間距離の±1.5倍の距離に選ばれ
ていた。前記の延長されたサーボ捕獲範囲でビデ
オ記録/再生装置が動作している時に再生信号中
に不要の撹乱効果を生じさせることなく容易に記
録情報をトラツキングするために、本発明のビデ
オ記録/再生装置は自動テープ変化(slew)駆
動指令信号発生器436を含む。この発生器43
6はライン66a上に存在する合成DC誤差プラ
スヘツド偏向信号に応答して出力ライン437又
は438のうち適当な方に一個以上のトラツク変
化(slew)テープ駆動指令を出力する。これら
のラインはキヤプスタンモータ駆動増幅器220
に延びておりテープ変化(slew)指令を同増幅
器220に結合する。延長されたサーボ捕獲範囲
における動作モードの際に重大なミストラツキン
グ状態が発生すると、可動部材32はそのプラズ
マ、マイナスいずれかの限界点まで変位すること
がよくある。このような動作モードにおいて可動
部材をその偏向範囲内に保つておくために、発生
器436は、可動部材32の偏向量が隣接トラツ
ク中心間距離の±15%を超えた場合はいつでも変
化(slew)指令をキプスタンモータ駆動増幅器
220に与えるような構成になつている。このよ
うにして、可動部材32はその偏向範囲限界内に
保たれる。可動部材32が順方向に偏向して15%
の偏向限界を超えた場合、テープ変化(slew)
逆制御に関連したヘツド偏向しきい基準レベルを
超えることになり、発生器436が出力ライン4
38を介してSLEW REV指令を与え、テープ3
6の搬送速度を緩めるか又は搬送方向を逆転させ
るかのいずれか必要な動作を行なう。可動部材3
2が逆方向に偏向して15%の偏向限界を超えた場
合、発生器436はライン437を介して
SLEWFWD指令を与える。
第11a,11b及び11c図は、第8図のブ
ロツク図で示される搬送サーボの一部分の動作を
行なうのに用いることのできる具体的な回路装置
の一例を示すものである。第8図のブロツク図に
示されているが第11a,11b及び11c図に
は含まれていないテープ搬送サープ搬送サーボ部
分は既に述べた通り、制御トラツク位相比較器2
70、制御トラツク誤差「窓」検出器276及び
カラーフレーム検出器280であり、これらは典
型的なヘリカルスキヤンビデオ記録/再生装置に
含まれるもので、テープ搬送サーボの動作を行な
わせる信号を与える。更に、この搬送サーボはテ
ープ30の搬送を制御してビデオ記録/再生装置
が50Hz及び60Hzライン標準方式の両方のテレビジ
ヨン信号を記録、再生できるような構成をとつて
いる。入力ライン338に与えられた50/60Hz信
号レベルは、搬送サーボを、処理しようとするテ
レビジヨン信号に必要な動作状態にセツトする。
第11a,11b及び11c図に示した具体的回
路装置の構成は、PAL及びSECAMテレビジヨン
信号の代わりにNTSCテレビジヨン信号を記録又
は再生する時、第11a,11b及び11c図に
示した搬送サーボ回路装置によつて与えられる特
定のタイミングが好ましくは変化してこれらの信
号に関連するタイミグの相異点を吸収することが
できるように構成されている。どのように変化す
るかは以下の搬送サーボの記述から明らかなので
ここで詳しく説明はしない。
第11a,11b及び11c図で示される搬送
サーボが使用されるビデオ記録/再生装置はオペ
レータの制御動作により選択できる幾つかの動作
モードを有し、各動作モードはこの搬送サーボか
らそれぞれ異つた応答を要求する。スロー/停止
動作モードにおいて、オペレータはスロー/静止
モード指令()を発し、この指令は入力
ライン353(第11a図)に与えられ、結合されて
論理回路装置224(第8図)を条件付けること
により搬送サーボはテープ30の搬送の所要の制
御を行う。正常モープ搬送速度の95%の速度にお
いて、搬送サーボはテープ30の搬送速度を制御
する。
第11a図において、スロー/静止動作モード
時に正常速度以下にテープ搬送速度す制御する役
目は可変スローモーシヨン制御回路装置220が
果す。この制御回路装置は可変キヤプスタン駆動
信号を発生したキヤプスタンモータ202(第8
図)を非常な低速から最高は正常速度の95%での
速度範囲内で駆動させる。この回路装置240全
体の詳細な動作説明は前述のモークの米国出願第
874739号になされている。可変スローモーシヨン
制御装置240によつて発生され、正常速度の約
1/5の交叉(クロスオーバー)速度以下の速度に
おいて速度制御サーボ動作モードでキヤプスタン
モータ202を駆動する可変パルス幅を持つパル
スは入力ライン355を介して受信したパルス基
準信号に応答してライン242に与えられる。こ
の基準信号は分圧計240′(第8図の設定値に
対応するレベル及び利得調整信号である。交叉速
度以下のテープ搬送速度では、周波数弁回路21
0の出力を検査するよう結合されている速度駆動
制御回路356が制御ライン230aのうちの一
本を介して指令を発し、この結果スイツチ手段2
26により可変スローモーシヨン制御回路装置2
40のパルス駆動出力ライン242をライン21
8を介してモータ駆動増幅器220(第8図)に
接続し、シヤプスタン及び制御トラツク位相比較
器212及び270をキヤプスタンモータ駆動回
路装置から切離す。この回路状態は第8図のブロ
ツク図において、スイツチ手段226の可変接点
手段228が位置1にある場合に対応する。
回転速度計入力は第11a図の左上のライン2
08上に現れ、回転速度計入力処理回路装置35
2に結合されて処理され、この結果処理されたキ
ヤプスタン回転速度計信号は速度ループ周波数弁
別器210の入力に結合される。速度ループ周波
数弁別器は速度ループ誤差増幅器354及び速度
駆動スイツチ制御回路356に連動してテープ3
6の搬送速度を制御する。可変スローモーシヨン
制御回路装置の分圧計240′(第8図)を調節
することにより、キヤプスタン200(第8図)
を駆動してテープ36を正常速度の約1/6から1/3
までの速度範囲内で搬送すると、速度駆動スイツ
チ制御回路536は周波数弁別器210及び次の
積分回路357によつて与えられた速度関連信号
レベルに応答して制御ライン230aを介して指
令を与え、この指令はトグルスイツチ手段226
の二つの状態を互いに切換える。前記のモークの
米国出願第874739に詳細に説明されているよう
に、トグルスイツチ手段226はライン218を
介してキヤプスタンモータ駆動増幅器220(第
8図)に、可変スローモーシヨン回路装置240
のライン242上に存在するパルス駆動信号又は
ライン217上に存在するアナログ駆動信号を交
互に結合する。後者のアナログ信号は処理済キヤ
プスタン回転速度計信号の形をしたテープ速度関
連信号及び速度基準回路装置250によつて発生
した速度基準信号に応答して周波数弁別器210
及び関連回路装置が発生する。テープ速度が正常
速度の1/3を超えると、スイツチ手段226は、
速度基準回路250と周波数弁別器210の協働
作用によつて発生した駆動信号を結合する状態に
保たれる。これらの比較的高速のスローモーシヨ
ン動作モードにおいて、テープ搬送速度は分圧計
240′(第8図)によつて制御される。この分
圧計は入力ライン363に結合されてスロー速度
制御信号を与える。論理回路装置224によつて
指令ライン252a上に与えられた指令は、スイ
ツチ手段362を可能化することによりスロー速
度制御信号を速度基準回路250の積分回路35
9の入力に結合し分圧計240′の設定値に相当
する電圧レベルを設定する。速度基準回路によつ
て与えられた出力信号は加算増幅器361によつ
て形成された加算接合点の一方の入力に結合し、
そこで周波数弁別器210により発生し加算増幅
器361の他方の入力に結合した速度帰還信号と
の減算処理を行う。これらの信号の差は全てテー
プ速度誤差を表わし、速度誤差信号として速度ル
ープ誤差増幅器354の出力ライン217に結合
され、更にスイツチ手段226及びライン218
を介してキヤプスタンモータ駆動増幅器220
(第8図)に与えられる。
搬送サーボは又、ビデオ記録/再生装置がテー
プ30を加速して正常再生動作モードに入る時も
テープの搬送速度を制御する。正常速度再生動作
モードは制御を起動するオペレータがPLAYモー
ド指令信号をライン364に与えることにより開
始し、この信号により論理回路装置324は指令
ライン252bに指令を与えライン363に電圧
ステツプが発生する。積分回路359はこの電圧
ステツプに応答し、その出力ライン254に固定
された所定の時間幅のランプ信号を発生させこれ
を加算増幅器361に与える。前述のように、加
算増幅器の出力は結合されてキヤプスタンモータ
202を駆動する。そして、加算増幅器361が
積分回路からランプ信号を受信すると、キヤプス
タンモータ202はランプ信号の傾斜に沿つて加
速される。
回転速度計基準信号分周器260も第11a図
に示すが、これは制御ライン262によつて制御
される。ライン262は、テープ30の搬送速度
が正常テープ速度の95%の時は低論理レベルを有
し、100%の時は高論理レベルを有する。ライン
252は第11c図に示す論理回路装置から延び
ている。搬送サーボは、オペレータによつて発生
され入力ライン364に結合されたPLAYモード
指令によつてキヤプスタン回転速度計位相固定モ
ードに移行する。最初は、搬送サーボ論理回路装
置は、もしテープ30がPLAYモード指令を受け
た時停止状態になつていれば、約0.5秒の所定加
速時間の間、もしPLAYモード指令を受けた時テ
ープが既に動いていれば、それに応じて0.5秒よ
り短い時間の間だけ搬送サーボを前述の加速動作
モードに維持する。この加速動作モード期間はサ
ーボが所要の速度制御サーボ固定状態を得るのに
充分な時間を与えるように設定される。ワンシヨ
ツト回路365は搬送サーボの制御がキヤプスタ
ン回転速度計位相比較器212に切換えられてか
ら約0.3秒の整定遅れを与える。この0.3秒の整定
遅れ期間が始まると、論理回路装置は制御ライン
230bの一本を介して指令を発しスイツチ23
2a(第11c図)を閉じて、この結果キヤプス
タン位相比較器212はキヤプスタンドライブに
結合してこれを制御する。更に、論理回路装置は
ライン262に低論理レベルを出力し、その結
果、可変分周器260は入力ライン264上の
64Hクロツクから95%正常速度モードサーボ基準
信号を発生し、この基準信号ライン258によつ
てキヤプスタン回転速度計サーボループ位相比較
器212(第11c図)の入力に結合される。入
力ライン208上に受信したキヤプスタン回転速
度計信号と95%正常速度モードサーボ基準信号の
位相誤差は全て位相比較器212によつて検出さ
れ、この位相比較器は検出誤差に応答して第11
c図に示した回転速度計固定(クロツク)誤差増
幅器360の入力ライン369上に、誤差に比例
する電圧レベルを与える。回転速度計ループ誤差
増幅器360の出力は閉スイツチ232b(第8
図に示したスイツチ手段232の可動接点手段2
34が位置にある状態に相当する)によつてライ
ン244と結合し、このラインは加算接合点21
4に延び、前述したように、最終的にはライン2
18を介してキヤプスタン駆動増幅器と結合し、
所望のキヤプスタン回転速度計位相固定状態でキ
ヤプスタン200を駆動する。
最初のカラーフレーム決定が完了した時、即ち
正しいカラーフレーム状態を与える一連のフイー
ルドが正しく再生された時、テープ30の搬送サ
ーボ制御は94%正常速度キヤプスタン回転速度計
位相固定モードから100%正常速度キヤプスタン
回転速度位相固定モードへ切換えられる。そして
検出された制御トラツク誤差は制御トラツクサー
ボ基準信号により画定される前述の±10%「窓」
の範囲内にある。従つて、サーボ制御が切換えら
れても最初のカラーフレーム状態は失なわれない
ことになる。論理回路部374(第11b図)は
主として再生動作の際の正しいフイールドの獲得
を統括し、搬送サーボ機構をキヤプスタン回転速
度計位相固定モードから制御トラツク位相固定モ
ードへ切換える際の制御を行う。再生制御トラツ
ク信号に関して行なわれる最初のカラーフレーム
動作が完了すると、カラーフレーム検出器280
(第8図)は、ライン284a(第11b図)上の
その出力にCT COLOR FRAMEと名付けた高
論理信号レベルを与える。このライン284aは
論理回路装置の部分374に含まれる一対のカス
ケード接続Dラツチ373に延びている。又、
CT REFと名付けた局内基準信号は、ライン2
84bによつて第一のカスケード接続Dラツチ3
73に結合される。CT REF信号は低レベルか
ら高レベルに論理信号レベルが変換する30Hzの論
理レベル変化信号であり、その発生タイミングは
30Hz局内制御トラツク基準信号の発生より1/60秒
に等しい時間だけずれている。この信号はライン
284a上に存在するCT COLOR FRAME信
号のレベルを第二のカスケード接続Dラツチにク
ロツクする働きをする。制御トラツク位相比較器
270の出力におけるライン274上に存在する
制御トラツク誤差信号が前述の±10%誤差「窓」
の範囲内にある時は、制御トラツク誤差「窓」検
出器回路276(第8図)は第二のカスケード接
続ラツチ373のクロツク入力に延びるライン2
78上にCT WINDOWと名付けられた高論理信
号レベルを発生する。もしこれが正しいカラーフ
レーム再生状態の確立後に発生したものであれ
ば、CT WINDOW信号が低信号レベルから高信
号レベルに変換してDラツチ回路装置373の出
力に正しい相補(complementary)論理信号レ
ベルをクロツクする。これらの信号は次の論理回
路装置を条件付けてライン262に高論理信号レ
ベルを出力し、その結果可変分周器260がセツ
トされて100%正常速度モード制御トラツクサー
ボ基準信号を発生する。このサーボ基準信号はラ
イン258に結合し、このラインは更にキヤプス
タン回転速度計サーボループ位相比較器212の
入力に延びている。この時、テープ30は正常速
度の95%に相当する速度で搬送されているので、
キヤプスタン回転速度計位相比較器212は誤差
信号を発生し、これは回転速度計固定(ロツク)
誤差増幅器360によつて処理されて対応するキ
ヤプスタンモータ駆動信号を与えテープ36の搬
送速度を正常モーシヨン再生動作の特徴である正
常速度まで加速する。ワンシヨツト回路371の
有効期間決定時定数によつて決定される約0.6秒
の整定期間経過後、論理回路装置224は制御ラ
イン230c(第11c図)を介してCT
SERVO指令を与えスイツチ232bを閉にする
と同時にライン230b上のスイツチ閉指令を終
了させることによりスイツチ232aを開にす
る。スイツチ232a及び232bを上記の状態
にすることは第8図に示したスイツチ手段232
の可動接点手段234が位置3にある状態に相当
する。スイツチ232aを開にするとキヤプスタ
ン回転速度計比較器212がテープ搬送サーボル
ープから除外される。スイツチ232bが閉じる
と制御トラツク位相比較器270によつてライン
274上に発生した制御トラツク誤差信号が加算
接合点214に結合し、前述のように、最終的に
はキヤプスタンモータ駆動増幅器220(第8
図)に結合し駆動信号を所望の制御トラツク位相
固定状態でキヤプスタン200に与える。
以上に述べたように、テープ搬送サーボの制御
は第10a及び第10b図に示した自動ヘツドト
ラツキングサーボ回路装置の制御と一体に統括さ
れている。この統括は第11b及び11c図に示
す論理回路装置の部分370によつて主に達成さ
れる。この部分は適当な統括制御信号をライン3
72a,372b,372c及び372dを介し
て自動ヘツドラツキングサーボ回路装置に結合す
る。ビデオ記録/再生装置がスロー/静止モード
で動作している時、論理回路装置部分370はラ
イン372aに低論理信号レベルを出力し、この
結果自動ヘツドトラツキングサーボ回路装置が可
能化されてスロー/静止動作モード時の可動ヘツ
ドの位置を制御する。ビデオ記録/再生装置が95
%及び100%正常速度モード時にキヤプスタン回
転速度計位相固定モードで動作している時、論理
回路装置部分370は、搬送サーボ制御がキヤプ
スタン回転速度計位相固定モードに切換えられた
後に、ライン372bに低論理信号レベルを出力
する。この信号はAST TACHと名付けられ、ラ
イン372bによつて自動ヘツドトラツキングサ
ーボ回路装置に結合しこれを条件付け、その結果
95%及び100%正常速度動作モード時に生ずるキ
ヤプスタン回転速度計位相固定モード中の可動ヘ
ツドの位置を制御する。搬送サーボが加速指令を
受けテープ36を100%正常速度に相当する速度
まで加速した時、論理回路装置部分370はライ
ン372c上に低論理レベルパルス503(第1
6図)を与える。このパルスのパルス幅は約0.6
秒である。この信号は100%TACHと名付けられ
自動ヘツドラツキングサーボに結合しこれを条件
付けて、100%正常速度モードの最初のキヤプス
タン回転速度計位相固定モード部の完了時に可動
ヘツドの位置を制御する。前述の如く、インバー
タ450(第10a図)の入力に100%TACHパ
ルス信号が存在すると、可変基準しきいレベル発
生源126の関連する開コレクタゲートを条件付
けてライン196に高電圧レベルを出力すること
によつてレベル検出器158を不能化する。従つ
て、1TRK REV及び1TRK FEDしきいレベル
に関連したレベル検出器のみが可能化されて、
100%正常速度モード時に可動ヘツド30の位置
を制御する。更に、100%TACHパルスの後縁部
503a(第16図)はカラーフレーム確認回路
装置340を可能化させる。この結果、もし搬送
サーボが制御トラツク位相比較器270(第8
図)に切換えられた時にフイールド不一致が検出
された場合、同確認回路340はANDゲート4
41の一方の入力に存在するFIELD
MISMATCH信号に応答し可動ヘツド30を隣
接トラツク中心間距離に相当する距離だけ適当な
方向に移動させその再位置決めを行う。
自動ヘツドトラツキングサーボ状態における記
録信号の同期再生は、もしオペレータが制御スイ
ツチをONにすることにより入力ライン358に
AST AUTOTRK可能化モード指令信号を受信
したならば、100%TACH信号の終了時にライン
372dに出力されたAUTO TRK信号に応答
して開始される。AUTO TRK信号は制御ライ
ン上にCT SERVO信号が発生するのと同時に発
生する。CT SERVO信号は、前述のように、制
御トラツク位相比較器270を搬送サーボに挿入
してテープの搬送を制御する。AUTO TRK信
号は自動ヘツドトラツキングサーボのモード制御
ライン285に結合してこれを条件付けることに
より、前に説明したように、正常速度モード時に
おける可動ヘツドの制御を行う。
第11a,11b及び11cに示した搬送サー
ボの例示的な実施例は特定の入力信号の受信に従
つて他の特殊な機能を果す工夫が施されている。
例えば、論理回路装置224は、特定の動作条件
が満足されないと搬送サーボの連続動作(シーケ
ンス化)を阻止するような手段を含む。ドラム部
22が回転していないと、従つて記録/再生動作
が行なわれていないと、DRUM OFF高論理信号
レベルがビデオ記録/再生装置によつて入力ライ
ン368(第11a図)に与えられこれにより論
理回路装置のシーケンスが阻止される。同様に、
もし再生ビデオが存在しないならば、ビデオ記
録/再生装置は、入力ライン375(第11b
図)から可能化高論理レベルRF PR信号を除去
することにより論理回路装置のシーケンスを阻止
する。もしビデオ信号を再生しているテープが記
録制御トラツク信号を含まない場合(又は制御ト
ラツク信号が瞬間的に失なわれた場合)、入力ラ
イン376(第11b図)から高論理レベルC
PR信号を除去することにより、論理回路装置の
シーケンスは95%正常速度モード状態で中断し
(又はその状態に戻り)、テーブ30の搬送サーボ
制御はキヤプスタン回転速度計位相比較器212
によつて保持される。搬送サーボのシーケンス
は、スイツチ293(第11b図)の可動接点が
AUTO位置に移動した時に自動的に復帰する。
スイツチ293がMAN位置にある場合、搬送サ
ーボのシーケンスの復帰は、モード指令の一つを
搬送サーボへの入力ラインに与えることにより開
始される。
搬送サーボの別の構成例として離れた場所で生
じる事象に関してテープ30の搬送を制御させる
ようにすることもできる。例えば上に示した搬送
サーボによつて制御されたビデオ記録/再生装置
によつて再生されたビデオ信号を遠く離れた場所
にある別のビデオ記録/再生装置で記録するよう
な場合である。プログラム編集はこの一例であ
る。このような動作においては、テープ30の搬
送を遠く離れた場所にあるテープの搬送に関して
注意深く制御し、テープ30からのビデオ信号が
所望の瞬間に再生開始できるようにしなければな
らない。搬送サーボを遠隔制御モードに移行させ
るには、オペレータはTSOモード指令と名付け
られる低論理信号レベルを入力ライン377(第
11b図)に出力する。論理回路装置はTSOモ
ード指令信号に応答し、搬送サーボを速度サーボ
モードに移行させ、テープ速度オーバライド
(override)回路装置378(第11c図)を可
能化させることにより外部速度基準信号を加算増
幅器361(第11a図)の入力に結合し、それ
と周波数弁別器210によつて発生した速度帰還
信号とを比較する。このようにして、テープ30
はテープ速度オーバーライド回路装置378の入
力ライン379に存在する外部速度基準信号によ
つて決定された速度で搬送される。
逆テープ駆動動作を搬送サーボによつて制御す
るには、オペレータが発生したREV JOG
ENABLE及びREV JOG SWITCHという名の
モード指令信号をそれぞれ入力ライン290及び
291に結合する。この二つの信号を発生させる
には分圧計240′(第8図)を調節して逆速度
駆動を与えればよい。信号処理回路装置は、
PULSE REF及びSLOW SPEED CONTROL信
号処理用装置と同様に、REV JOG ENABLE及
びREV JOG SWITCH信号を発生する。REV
JOG SWITCHモード指令信号はキヤプスタンモ
ータ202に結合してこれを、逆テープ速度が正
常速度の約1/3以下である限り、速駆動動作状態
に維持する。REV JOG ENABLEモード指令信
号は可変スローモーシヨン制御回路装置240を
条件付けることにより、逆テープモーシヨン速度
制御を行う。その方法は正常テープ速度の約1/3
以下の逆テー速度における順方向テープモーシヨ
ン速度制御に関して既に述べたものと同一であ
る。
以上に述べたビデオ記録/再生方法及び装置は
特に回転走査型テープレコーダに使用するのに適
しており、このテープレコーダというのは情報の
移動の際テープに関してトラツクを自動的にトレ
ースすることができ、かつ装置の動作モードに応
じて適当なトラツクへ変換ヘツドを移動させるこ
とができるような形式のものである。テープの動
きを制御する搬送サーボ機構及び変換ヘツドの動
きを制御する自動トラツキング回路装置の相互作
用を特別な方法で制御することにより、スロー又
は停止テープ動作モードから正常テープ速度動作
へ移行する時でも、又この二つのモード時におけ
る回路動作に大幅な変化があつても、情報、例え
ばビデオ映像、を常に非破壊的にかつノイズを生
じないように移動させることができる。この結果
得られる利点の最たるものはモード変換時におい
て移動中の情報に撹乱的な効果が生じないという
ことであり、これはテレビジヨン情報を使用した
商業用放送においては重要な要因である。何故な
ら商業用テレビ放送では上記のような問題を極力
避ける必要があるからである。
以上、本発明の好ましい実施例を述べてきた
が、この他にも様々な変形例が可能なことは当業
者であれば理解できるであろう。従つて、本発明
の範囲は以上の実施例によつては限定されず、た
だ特許請求の範囲及びその均等物のみによつて限
定されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はハサウエイその他の関連米国出願に一
般的に開示された記録、再生装置における自動ヘ
ツドトラツキングサーボ制御回路装置の電気的ブ
ロツク図である。第2図は本発明を利用した回路
装置のブロツク図で、点線で囲んだ部分は第1図
において点線で囲んだ部分と取り替えて使用する
ことができる。第3図は第2図に示されかつ本発
明を利用した回路装置のより詳細な電気的ブロツ
ク図である。第4図はオメガ巻形ヘリカルスキヤ
ン記録及び/又は再生装置のヘリカルテーブガイ
ド及び走査ヘツドアセンブリ部の透視図で、わか
りやすくするために簡単に描いてあり本発明と一
緒に用いることができる。第5図は第1図に示し
たドラムテープガイド及び走査ヘツドアセンブリ
の側部立面図で一部取り除き更に一部の断面を示
したものである。第6図はトラツクA〜Gを記録
した磁気テープの拡大部分を示したものである。
第7a図は典型的なRFエンベロープの電圧振幅
対時間特性関係を示し時間的に誇張したドロツプ
アウト区域を有する図であり、これは第4,5図
に示したドラム・ヘツドアセンブリを用い第6図
に示した磁気テープで得られる図である。第7b
図は、装置がスロー/静止モードにありしかもテ
ープ搬送が停止している時に、第4,5図に示し
た再生ヘツドに所望のヘツド偏向を与えるために
発生される典型的な電圧波形を示す図である。第
7c図は、スロー/静止モーシヨンモードにおけ
るヘツド、偏向波形の時間対振幅関係を表わす図
で、前述のハサウエイその他による米国出願第
677815号に開示した回路装置の動作を説明するも
のである。第7d図は、スローモーシヨン動作時
におけるヘツド偏向波形の時間対振幅関係を表わ
す図で、スロー/静止モーシヨンモードの場合に
本発明に利用される回路装置の動作を説明するも
のである。第7e図は、スローモーシヨン動作時
におけるヘツド偏向波形の時間対振幅関係を表わ
す図で、正常速度の95%のモードの場合に本発明
を利用する回路装置の動作を説明するものであ
る。第7f図は、正しいトラツクを得る際そして
その後の正常速度動作におけるヘツド偏向波形の
時間対振幅関係を表わす図で、正常速度モードの
動作の場合の本発明の回路装置の動作を説明する
ものである。第7g図は正常速度の2倍の速度の
動作におけるヘツド偏向波形の時間対振幅関係を
表わす図で、正常速度の2倍のモードの場合に本
発明を利用する回路装置の動作を説明するもので
ある。第8図は本発明のキヤプスタン回転速度計
及び制御トラツクサーボ回路装置部分のブロツク
図である。第9図は第8図に示したキヤプスタン
回転速度計及び制御トラツクサーボ回路装置によ
つて得られるテープ速度対時間関係を説明する図
である。第10図は第10a図及び10b図を含
む図面の位置関係を説明する統一図である。第1
0a及び10b図は二枚合せて第3図のブロツク
図並びに第1図に示したブロツク図の特定の部分
の動作を行うために用いることのできる回路装置
を説明する詳細な電気的模式図を構成する。第1
0c図及び第10d図は、二以上のテレビジヨン
フイールドを再生して静止フレーム表示を作り出
すような静止フレームモードを制御するのに用い
ることのできる第10a及び10b図に示した回
路装置の変形例を表わす電気模式図を示すもので
ある。第11図は第11a,11b及び11c図
を含む図面の位置関係を説明する統一図である。
第11a,11b及び11c図は三枚合せて、第
8図に示したブロツク図のキヤプスタン回転速度
計サーボ回路装置部分の動作を行うために使用で
きる回路装置の詳細な模式図を構成する。第12
図は本発明を利用する記録及び/又は再生装置の
中の自動ヘツドトラツキングサーボ制御回路装置
を説明する電気的ブロツク図である。第13図は
自動補償可動ヘツドトラツキングサーボ制御回路
装置の模式ブロツク図である。第14a〜14f
図は第13図に示した自動可動ヘツドトラツキン
グサーボ制御回路装置の動作を説明するタイミン
グ図である。第15図は周波数スペクトルの重な
り合いを避けるために行う(デイザ)周波数の選
択を説明する周波数スペクトル図である。第16
図はトラツク選択ロジツクの動作を説明するタイ
ミング図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の近接した離別トラツクに沿つて磁気テ
    ープを走査するための回転手段を有する形式の装
    置で、磁気テープから信号情報を再生する間に、
    かつ正常速度とは異なつた速度でテープを搬送し
    ている第1のモードから正常速度でテープを搬送
    する第2のモードへの移行の間に、信号情報の一
    般的に連続でかつノイズなし転送が与えられる態
    様で信号記録/再生装置を作動する方法におい
    て、上記回転手段が変換手段を支持する少なくと
    も1つの可動手段を含み、上記可動手段は付与さ
    れている信号に応じて上記トラツクの方向に対し
    一般的に横切る路に沿つて定常位置に対し両方向
    に上記変換手段の移動を行わせるようになつてお
    り、上記方法は、 (イ) 上記装置が上記第1及び第2のモードのいず
    れかで動作している時並びに上記第1から第2
    のモードへの移行の間に、上記変換手段を目的
    のトラツクに対して正確に追従させるように位
    置決め信号を発生し、この信号を上記可動手段
    に印加すること、 (ロ) 上記異なつた速度から上記通常速度へ、上記
    テープが搬送されている速度を変化すること、 (ハ) 変化せしめられている上記テープの速度が上
    記異なつた速度と上記正常速度との間の所定の
    速度に達すると、基準同期信号に関する上記信
    号情報の同期再生の一時的状態を取らせるよう
    に変換手段対トラツク位置関係を最初に調節す
    ること、 (ニ) テープが上記通常搬送速度に達すると、その
    通常搬送速度にテープの速度を維持すること、 (ホ) 同期再生が維持されたかどうかを指示するた
    めに、テープが上記通常搬送速度に達すると、
    再生された信号情報を検出すること、 (ヘ) 上記検出(ホ)で同期再生が維持されていなかつ
    たことを指示されたら、信号情報の同期再生を
    行わせるように変換手段対トラツク位置関係を
    再調節すること、 よりなることを特徴とする上記方法。 2 テープの搬送を制御するためテープ搬送に関
    連した信号とテープの制御トラツクから与えられ
    る信号とを用いるサーボ制御手段を備えたテープ
    搬送系を有しかつ複数の近接した離別トラツクに
    沿つて磁気テープを走査するための回転手段を有
    する形式の装置で、磁気テープから信号情報を再
    生する間に、かつ正常速度とは異なつた速度でテ
    ープを搬送している第1のモードから正常速度で
    テープを搬送する第2のモードへの移行の間に、
    信号情報の一般的に連続でかつノイズなし転送が
    与えられる態様で信号記録/再生装置を作動する
    方法において、上記回転手段が変換手段を支持す
    る少なくとも1つの可動手段を含み、上記可動手
    段は付与されている信号に応じて上記トラツクの
    方向に対し一般的に横切る路に沿つて定常位置に
    対し両方向に上記変換手段の移動を行わせるよう
    になつており、上記方法は、 (イ) 上記装置が上記第1及び第2のモードのいず
    れかで動作している時並びに上記第1から第2
    のモードへの移行の間に、上記変換手段を目的
    のトラツクに対して正確に追従させるように位
    置決め信号を発生し、この信号を上記可動手段
    に印加すること、 (ロ) 上記異なつた速度から上記通常速度へ、上記
    テープが搬送されている速度を変化すること、 (ハ) テープが上記通常搬送速度に達したことを指
    示するテープ上の上記搬送に関連した信号の検
    出に応じて上記テープの速度を上記通常搬送速
    度に最初に維持すること、 (ニ) 同期再生が維持されたかどうかを指示するた
    めに、テープが上記通常搬送速度に達すると、
    再生された信号情報を検出すること、 (ホ) 上記検出(ニ)で同期再生が維持されていなかつ
    たことを指示されたら、信号情報の同期再生を
    行わせるように上記変換手段を移動して別のト
    ラツクを追従させるように上記可動手段を付勢
    すること、 (ヘ) その後に、上記テープの制御トラツクから与
    えられる信号を用いて上記テープの速度を上記
    通常搬送速度に維持すること、 よりなることを特徴とする上記方法。
JP61165687A 1978-03-23 1986-07-16 Operation of signal recorder/reproducer for performing synchronous reproduction of record signal Granted JPS6446214A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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