JPH0546587Y2 - - Google Patents

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JPH0546587Y2
JPH0546587Y2 JP1987195389U JP19538987U JPH0546587Y2 JP H0546587 Y2 JPH0546587 Y2 JP H0546587Y2 JP 1987195389 U JP1987195389 U JP 1987195389U JP 19538987 U JP19538987 U JP 19538987U JP H0546587 Y2 JPH0546587 Y2 JP H0546587Y2
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JP
Japan
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base material
grooves
elastic sheet
reinforcing material
divided
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JP1987195389U
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Description

【考案の詳細な説明】 【技術分野】
本考案は、歩行性が良好で積載物に対する沈み
を抑制でき、しかも防音性を備えた床材に関す
る。
【背景技術】
従来の床材としては例えば、第3図に示すよう
に表面材4の裏面に弾性シート3を介して基材2
が積層一体化されたものがある。この床材A′は
弾性シート3により衝撃力を吸収して防音効果を
発揮させようとするものであり、従つて、この従
来例にあつては、弾性シート3が柔らかく、厚み
が大きい程防音効果は高められるが、そうすれ
ば、施工した後に積載物に対する沈みが大きくな
つてしまうという問題があつた。 このため本考案者等は、第2図に示すように基
材2に複数の切溝1を設けた床材A″を開発して
おり、この床材A″にあつては、基材2の切溝1
による剛性の低下により、制振効果があり、弾性
シート3による衝撃力の吸収と相まつて防音効果
の向上をもたらそうとするものであるが、この防
音効果は下地材9がクツシヨン材等の軟質材の場
合に有効的であるが、下地材9が硬質の合板や樹
脂板あるいは下地に直に接着される場合には、基
材2と下地材9が完全に一体化するため、剛性が
向上してしまい制振効果も低減し、その結果、防
音効果が大きく低下してしまうものである。従つ
て、下地材9として軟質材が採用されるが、防音
効果を高めようとすると、下地材9を厚くしなけ
ればならなく、そうすると、施工後に沈みが大き
くなり、又、基材2を厚くして切溝1を深く形成
して防音効果を高めることも考えられるが、この
場合には剛性が低下するため反りが大きくなつて
しまうという問題が新たに発生している。
【考案の目的】
本考案は上記事情に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、歩行性が良好で積
載物に対する沈みを抑制できるにも拘わらず、防
音効果が著しく向上した防音床材を提供すること
にある。
【考案の開示】
本考案の防音床材は、略全長に亘る複数の切溝
1を有する基材2の表面側に弾性シート3を介し
て表面材4を積層し、この基材2の裏面側に切溝
1とは位置を違えて略全長に亘る複数の切り込み
5を有する補強材6を弾性体7を介して積層して
成るものであり、この構成により上記目的が達成
されたものである。即ち、基材2は切溝1により
剛性が低下して、制振効果が向上しており、弾性
シート3による衝撃力の吸収と相まつて、防音効
果が著しく向上するものであり、しかも、切溝1
を有する基材2と切り込み5を有する補強材6と
の積層構造で防音効果が更に向上し、従つて、ク
ツシヨン材8の厚みは下地への馴染みを良くする
程度の小さい厚みでよく、施工後の沈みを抑制で
きるものであり、又、基材2の切溝1と補強材6
の切り込み5とは位置を違えているので、全体の
剛性の大きな低下は防止できるものである。 以下、本考案を添付の図面に示す実施例に基づ
いて説明する。 基材2には複数の切溝1が設けられており、第
1図に示す実施例にあつては、切溝1は長手方向
に沿つて設けられ、この切溝1により基材2は分
断されている。切溝1は例えば幅が3mmでピツチ
が60mmで切り込まれる。この切溝1は、格子状に
設けられて基材2がピース材に分断されていて
も、あるいは切溝1の上端部は連結されていて、
基材3が分断されていなくてもよい。この基材2
は合板などであり、通常2.3〜9.0mm厚のものが使
用される。 この基材2の表面側には弾性シート3が貼着さ
れている。弾性シート3としては不織布とか天然
ゴム、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等の軟質材が
好ましく、通常1mm以下の厚みのものが使用され
る。この弾性シート3には表面材4が貼着されて
いる。この表面材4は例えば2.7mm厚の合板に0.3
mm厚の天然突板を貼着させたものである。 一方、基材2の裏面側には厚み方向に複数の切
り込み5を有する補強材6が弾性体7を介して積
層一体化されている。この補強材6は基材2と同
じ厚みで同じ材質のものである。切り込み5も切
溝1と同様に例えば幅が3mmでピツチが60mmで切
り込まれ、格子状に設けられて補強材6がピース
材に分断されていても、あるいは切り込み5の上
端部は連結されていて、補強材6が分断されてい
なくてもよい。切溝1と切り込み5とが位置を違
えて設けられており、振動の伝達経路を基材2と
補強材6とで曲げることにより防音性を高め、
又、基材2の切溝1の開きが補強材6の剛性で低
減でき、沈みを抑えることができる。切溝1と切
り込み5とが位置を違えるとは、例えば、切溝1
が縦方向のみで、切り込み5が横方向のみとか、
切溝1が縦横両方向であるのに対して、切り込み
5が縦横両方向で切溝1の間に位置させておけば
よい。ここで、振動の伝達経路を曲げるとは、切
溝1により分離された基材2の各分割部分は各々
別々に振動し、これが下方の補強材6に伝わる際
には、この補強材6が切り込み5により分割され
ていることから複数の分割部分に分岐して伝えら
れ、従つて、共振によつて大きな振動となること
がなく、補強材6の複数の分割部分が各々別々に
振動して隣合う分割部分同士で振動を打ち消し合
う制振効果が期待できるものである。尚、切溝1
と切り込み5との位置が合致していると、振動伝
達経路が上下方向において直線的となり、切溝1
により分離された基材2の分割部分の振動が下方
の補強材6の分割部分に対応して伝えられて共振
し易く、大きな振動になつてしまうものである。 弾性体7は弾性シート3と同じ材質で同じ厚み
のものが使用される。 補強材6の裏面側には厚みが5mm程度のポリエ
チレン、天然ゴム発泡体のようなクツシヨン材8
が貼着されている。 この防音床材Aは、例えば建物のコンクリート
スラブのようなコンクリート面上に接着剤を介し
て直接貼着して敷設される。
【考案の効果】
本考案にあつては、略全長に亘る複数の切溝を
有する基材の表面側に弾性シートを介して表面材
を積層し、この基材の裏面側に切溝とは位置を違
えて略全長に亘たる複数の切り込みを有する補強
材を弾性体を介して積層しているので、基材は切
溝により剛性が低下して、制振効果が向上してお
り、弾性シートによる衝撃力の吸収と相まつて、
防音効果が著しく向上するものであり、しかも、
切溝を有する基材と切り込みを有する補強材とを
積層し、切溝と切り込みとは位置を違えているの
でので、振動の伝達経路を基材と補強材とで曲げ
ることができ、切溝により分離された基材の各分
割部分は各々別々に振動し、これが下方の補強材
に伝わる際には、この補強材が切り込みにより分
割されていることから複数の分割部分に分岐して
伝えられ、従つて、共振によつて大きな振動とな
ることがなく、補強材の複数の分割部分が各々
別々に振動して隣合う分割部分同士で振動を打ち
消し合う制振効果を奏して防音効果が更に向上
し、従つて、クツシヨン材の厚みは下地への馴染
みを良くする程度の小さい厚みでよく、施工後の
沈みを抑制できるものであり、又、切溝を有する
基材と切り込みを有する補強材とを積層している
ので、曲がり易く歩行感が柔らかく歩行性に優れ
ているにも拘わらず、基材の切溝と補強材の切り
込みとは位置を違えているので、全体の剛性の大
きな低下は防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は本考案者等が開発した防音床材の一例を示す
断面図、第3図は従来例を示す断面図であつて、
Aは防音床材、1は切溝、2は基材、3は弾性シ
ート、4は表面材、5は切り込み、6は補強材で
ある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 略全長に亘る複数の切溝を有する基材の表面側
    に弾性シートを介して表面材を積層し、この基材
    の裏面側に切溝とは位置を違えて略全長に亘たる
    複数の切り込みを有する補強材を弾性体を介して
    積層して成る防音床材。
JP1987195389U 1987-12-23 1987-12-23 Expired - Lifetime JPH0546587Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987195389U JPH0546587Y2 (ja) 1987-12-23 1987-12-23

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987195389U JPH0546587Y2 (ja) 1987-12-23 1987-12-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0198846U JPH0198846U (ja) 1989-07-03
JPH0546587Y2 true JPH0546587Y2 (ja) 1993-12-07

Family

ID=31486068

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987195389U Expired - Lifetime JPH0546587Y2 (ja) 1987-12-23 1987-12-23

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JP (1) JPH0546587Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6429439U (ja) * 1987-08-17 1989-02-22

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JPH0198846U (ja) 1989-07-03

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