JPH0448258Y2 - - Google Patents

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JPH0448258Y2
JPH0448258Y2 JP9009886U JP9009886U JPH0448258Y2 JP H0448258 Y2 JPH0448258 Y2 JP H0448258Y2 JP 9009886 U JP9009886 U JP 9009886U JP 9009886 U JP9009886 U JP 9009886U JP H0448258 Y2 JPH0448258 Y2 JP H0448258Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はアパート・マンシヨン等の床に加え
られる、生活行為によつて生ずる種々の衝撃音を
吸収遮断する薄型高性能の床下地板に関する。
(従来の技術) 本考案者は既に実公昭53−22448号・特公昭53
−29936号等で床衝撃音防止のための製品や技術
を開発して既に実用に供しているが、これらは何
れも上部仕上がコンクリート・モルタル等の湿式
材料から構成されているため、工費・工期の増大
やクラツク発生などの欠点があつた。このため上
部仕上に木質系の板体を使用する特願昭60−
298268号(特開昭62−156471号)の乾式防振床を
新たに開発し、緩衝材の上にスリツトを有する下
地板を設置することによつて固有振動数を引き下
げ、防音・防振上好結果を得ている。
(考案が解決しようとする課題) 前記従来の技術では、床面が若干柔らかく感じ
られ、防振床全体が厚すぎるきらいがあつた。
これらは何れも浮き床の範疇に属する防振床で
あつて、緩衝板とその上の下地板および表面板の
上部構造からなつている。防音・防振性を向上さ
せるためには、この防振床全体の固有振動数を引
き下げることが必要である。このためは、緩衝板
のバネ定数を小さくしたり、緩衝板上に敷設する
下地板の重さを増す必要がある。しかし、床面を
あまり柔らかくすると舟酔状態になるために、緩
衝材はバネ定数が大きく、かつ硬めの材質を使用
する傾向があるので、床面は若干柔らかくなる
が、緩衝板を厚くしてバネ定数を引き下げる方法
がとられる。また下地板の重さを増すためには板
を厚くする。特願昭60−298268号では緩衝板の厚
さを変えずに、下地板にスリツトを切刻すること
で板の重さを保ちながら、板の剛性を低下せしめ
て、防振床の固有振動数を引き下げ、防音・防振
性能を著しく向上させることに成功した。しか
し、この高性能を維持しつつ、床の厚さを一層薄
くできない問題点があつた。
(課題を解決する為の手段) 本考案はかかる状況に鑑みなされたもので、床
に衝撃が加えられた場合、これを吸収遮断する性
能をおとさずに、床面の沈下をおさえ或いは歩行
時の安定を維持せしめる薄型の防音・防振・床地
板を構成する事にある。
本考案者は既に床衝撃音防止に関する実験にお
いて、緩衝材は柔らかいほど、スリツトを有する
仕上板は小片で且つ薄いほど防音・防振性能が向
上する現象を発見しているが、この事から床面を
安定せしめるためには緩衝材の柔かさを有る程度
犠牲にして硬めにしても、スリツトを有する下地
板を薄く小片にすることで、この不利を補い得る
ことに着目するに至つた。即ち緩衝材としては既
に参考文献(スウエーデン特許第307232号)によ
つて公知である所の、主な繊維をほぼ縦方向にそ
ろえて作つた所定の厚さの平板1を使用する。該
平板1は上部からの加圧に対する抵抗が大きく、
且つ硬いとされている。しかし本考案者が注目し
た点は、縦方向になるように配向された繊維製平
板はいたずらに硬く且つ強大な耐圧力を有するば
かりではなく、加圧部分が小なる時は局部的に加
圧部のみが圧密変形しやすく、従つてクツシヨン
効果が生じて来るという事である。そこで該平板
1上に薄手の小巾板2を細長状に或いは小片状に
スリツト3を介在させて配置し貼着すれば、平板
1に対する加圧面積を小さくする事かできる。従
つてタツピングマシン等の硬質物が互いに衝突し
て生じる高速の衝撃が、床表面板5に加わつた場
合、その振動が小巾板2に伝播し、小巾板2に局
部的に圧力が加えられて、該平板1が局部的に変
形するので、平板1も当該部が変形し、防音・防
振効果を奏する。
即ちこの考案は、繊維をほぼ縦方向にそろえて
作つた平板1の表面にスリツト3を介在させなが
ら小巾板2を貼着し、裏面に弾性ゴム・発泡樹脂
等の弾性シート4を貼着してなる床下地板であ
る。また、小巾板は小巾芯板の表面に弾性ゴム・
発泡樹脂等よりなる弾性シート4′を貼着した床
下地板である。
(作用) ここで、防振、防音効果を調べると、第4図に
おいて、厚さ20m/mの従来構造のグラスウール
製緩衝板上に、厚さ12m/mでスリツト3を設け
ない下地板を貼着し、その上に床表面板5を接着
剤で取付けた構造の床衝撃音レベルはグラフ(イ)に
よつて示され、250サイクル時の床衝撃音レベル
が増大し、防音・防振性能が低下する。次にグラ
フ(ロ)は、図1aの下記実施例の構造に床表面板5
をピン8で小巾板2に取付けた構造の防音・防振
性能を示す。また、グラフ(ハ)は、図1bの下記実
施例の構造に床表面板5を接着剤で取付けた構造
の防音・防振性能を示す。何れもグラフ(イ)よりも
性能が向上し、特にグラフ(ハ)の性能の良化が顕著
である。これは小巾板2上に弾性シート4′が貼
着されたために、床表面板5に掛る衝撃が小巾板
2には伝わりにくいが、もし伝わつた場合には、
前記のように床表面板5に加わつた衝撃が平板1
の局部変形を起こし、防音・防振効果が増大す
る。
然るにタイヤや人間歩行時の様な柔かくて遅い
衝撃加振に際しては、有効加圧面積が大きいた
め、衝撃振動が分散し、該平板1の耐圧強度が作
用して防音・防振性能を低下させる事なく、床面
の安定性を完全に確保することが出来る。
(実施例 1) 図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第1図aおよびbは全体斜視図であつて、内部
の構成がわかるように一部分を切り欠いたもので
ある。本図においてグラスウール・ロツクウール
等の無機質繊維をほぼ縦方向にそろえて作つた厚
さ10m/mから50m/m(本実施例では厚さ10
m/mを使用)の平板1の表面に、合板・パーテ
イクルボード等からなる薄手の小巾芯板2aを所
定のスリツト3を介在させて貼着する。小巾芯板
2aは第1図aにおいては厚さ2.7m/mから5.5
m/mで巾70m/mから100m/mの細長状のも
のを使用した態様を示し(本実施例では厚さ3
m/m、幅90m/mを使用)、第1図bにおいて
は厚さ2.7m/mから5.5m/mで一辺が150m/
mから250m/mのほぼ方形状のものを使用した
態様(本実施例では厚さ3m/m、幅90m/m、
長さ90m/mを使用)を示している。また、小巾
芯板2aには第1図bの如く、予め表面或いは表
裏面に厚さ2m/m前後の弾性シート4′を貼着
して(本実施例では表面のみに弾性シート4′を
貼着)小巾板2を構成する。また第1図aの構成
の小巾芯板2aの表面あるいは表裏面に弾性シー
ト4′を貼着することも可能である。スリツト3
の巾は2m/m前後で、小巾芯板2aの端部形状
は第2図b,cのとおりである。即ち、第2図b
のように垂直状、あるいは第2図cのように下面
側端部をテーパー状に形成することができる。平
板1の裏面には防水および防音・防振補強の目的
で厚さ2m/m前後の弾性シート4が貼着してあ
る。
第2図aは床表面板5の取付けの一例を示すも
のであつて、厚さ5m/mから15m/mの床表面
板5を、小巾芯板2a上に取付けた態様を示す全
体斜視図である(本実施例では厚さ9m/mの床
表面5を使用)。床表面板5としては、木質化粧
板などの硬質板のほか、軟質シート、カーペツト
等を使用することができる。
第3図の施工態様を示す断面詳細図にみられる
様に、床表面板5の取付けにあたつては、一例と
して小巾芯板2aのスリツト3間に、ほぼ300
m/mピツチに逆T型のカスガス状のピン8の底
辺部を差込み、ピンを90度回転させて、ピン8の
他端尖先を床表面板5の長辺側部7′に打込む。
この場合、床表面板5と小巾板2がピン8を介し
てのみ緊結されているような音響的に浮かし貼り
の状態、即ち、小巾板2と床表面板5が密着せ
ず、ほぼ振動絶縁になるような状態で取付けら
れ、床表面板5と小巾板2とが一体化して小巾板
2の動きを制限しないようにしている。接着剤に
よつて床表面板5を小巾板2上に取付ける場合に
は、小巾芯板2a上に弾性シート4′が貼着され
た小巾板2を用いた構成の床下地板を使用する。
これは接着剤で両者を貼着しても弾性シート4′
の介在で小巾板2に加えられた瞬間的な変形が弾
性シート4′に吸収されるためである。第1図b
において、小巾芯板2aの表面に貼着された弾性
シート4′は、スリツト3に沿つて小巾芯板2a
と同様の形状寸法に切断されているが、弾性シー
ト4′は切断されずに一枚ものでもよい。
この考案の床下地板の使用に係わる通常の構成
は、先ず壁基台11の下方際に弾性ゴム・発泡樹
脂あるいは無機質繊維板製の防振巾木9を設け、
次いで本案床下地板を床基台10上に並設する。
しかるのち床表面板5を取付けるが、あらかじめ
床下地板と床表面板5を一体化しておくと施工時
間を短縮することができる。床表面板5を第2図
あるいは第3図の如く、予めピン8等で小巾板2
に間隙なく取付ければよく、恰もカーペツトを敷
混むような簡便さで、床衝撃に対する防音・防振
性能にすぐれ、且つ床面の安定した薄型の硬質床
仕上を構成することが出来る。
(発明の効果) この考案によると、床表面板5に加えられた衝
撃加振による床衝撃音は、弾性シート4又は4′
や或いはスリツト3を介在させて貼着した小巾板
2の瞬間的な変形によつて、平板1に弾性吸収さ
れ、更に平板1内に派生した一部の固体音も平板
1裏面の弾性シート4によつて効率良く吸収され
るので下方室内や隣室に伝搬する騒音・振動を極
めて効果的に減衰せしめる事が可能である。
叙上のごとく本考案の防音・防振機能によれ
ば、緩衝板である平板1はかなり硬さがあり、床
面安定性に優れていると共に、小巾板2の瞬間的
な変形を吸収し、衝撃力を吸収するので、厚さが
薄くても衝撃音の吸収遮断性能を低下させること
はない。そして従来のようにバネ定数を小さくす
るために、あえて厚さを増すこともなく、小巾板
2の厚さも薄く、トータルで床下地板の厚さを従
来の防振浮き床に比して1/2程度に薄くする事が
出来るので、建築物の室内天井高を低くすること
なく、床面の安定した居住性の高い空間を簡便
に、より安価に構成する事が出来るようになつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bおよび第2図aはこの考案の実施
例の斜視図、第2図b,cは小巾板の一部拡大縦
断面図、第3図は使用状態を示す断面図、第4図
は衝撃音レベルを測定したグラフ、第5図はピン
の拡大斜視図である。 1……平板、2a……小巾芯板、2……小巾
板、3……スリツト、4および4′……弾性シー
ト、5……床表面板、8……ピン、9……防振巾
木、10……床基台、11……壁基台。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 繊維をほぼ縦方向にそろえて作つた平板1の
    表面にスリツト3を介在させながら小巾板2を
    貼着し、裏面に弾性ゴム・発泡樹脂等の弾性シ
    ート4を貼着してなる床下地板。 2 小巾板は小巾芯板の表面に弾性ゴム・発泡樹
    脂等よりなる弾性シート4′を貼着した実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の床下地板。
JP9009886U 1986-06-13 1986-06-13 Expired JPH0448258Y2 (ja)

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JP2562133B2 (ja) * 1986-08-26 1996-12-11 松下電工株式会社 床材及びその施工方法
JPH0772440B2 (ja) * 1986-10-25 1995-08-02 松下電工株式会社 床 材

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