JP2781027B2 - 木質床材 - Google Patents

木質床材

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、モルタル、コンクリート等により仕上げら
れた床下地上に直接に敷設される木質床材に関し、詳し
くは本質系で硬化でありながらその反りを抑制し、剛性
を大巾に軽減し、撓み性も付与し、その施工性も高め、
それでいてこのようになすのに、表層の木質化粧単板に
割れや亀裂の発生を回避しようとする技術に係るもので
ある。
[従来の技術] 従来から、モルタル、コンクリート等により仕上げら
れた床下地上に敷設される木質床材は知られている。例
えば、第18図に示す如く、木質合板3の裏面に複数個の
溝4を並設し、同裏面にクッション材5aを貼着してなる
木質床材Pが知られている。該木質床材Pは、床下地上
に接着或いは釘打ち施工等により固定されて敷設施工さ
れるものであり、溝4とクッション材5aによって、防音
効果が得られるものである。しかしながら、該木質床材
Pにおいては、溝4が設けられているものの、木質合板
3には屈曲柔軟性がなく、充分な屈曲柔軟性を得るため
に、溝4の並設個数を増やしたり或いは溝4の深さ寸法
を深く形成した場合には、溝4に対応して木質化粧単板
1の表面に亀裂が発生し易く、強度及び表面意匠上問題
となるものであった。それ故に、該木質床材において
は、充分な屈曲柔軟性がないままに、床下地上に施工さ
れており、床下地への馴染みが悪いために、床下地上に
接着或は釘打ち施工等により固定して、強制的に床下地
に馴染ませて施工していた。この場合、施工に接着或は
釘打ち等の作業が伴って、敷設施工が面倒であるのとと
もに、木質床材Pの取り替えが極めて困難となるもので
あった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記従来の技術における欠点を解消するた
めに発明されたものであり、その課題は、木質合板に充
分な屈曲柔軟性があって、床下地への馴染みが良く、し
かも、木質合板の表面側には亀裂が発生し難くて、強度
面或は表面意匠上の問題がなく、床下地上に接着或は釘
打ち等の作業を伴うことなく敷設施工できる木質床材を
提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明の木質床材は、木質化粧単板1が木板2をその
繊維方向を異ならせて複数に積層した木質合板3上の積
層され、木質合板3の裏面側から複数本の溝4が並設さ
れるとともに該溝4の底が最上層又は最上層の直下の層
の木材2に位置し、該溝4の長さ方向と溝底を構成する
木板2の繊維方向とを一致させることを特徴とするもの
である。
又、溝4は最上層の木板2aを除いて形成されることを
特徴とするものである。
又、木質合板3の裏面全面に軟質材層5が積層されて
成ることを特徴とするものである。
又、長尺になされた木質合板3の短尺方向に溝4の長
さ方向が向けられて成ることを特徴とするものである。
又、木質化粧単板1の繊維方向と最上層の木板2aの繊
維方向とを一致させて成ることを特徴とするものであ
る。
[作用] このように、木質化粧単板1が木板2をその繊維方向
を異ならせて複数に積層した木質合板3上に積層され、
木質合板3の裏面側から複数本の溝4が並設されるとと
もに該溝4の底が最上層又は最上層の直下の層の木板2
に位置していることによって、木質合板3に充分な屈曲
柔軟性があり、床下地への馴染みが良く、しかも、溝4
の長さ方向と溝底を構成する木板2の繊維方向とを一致
させることによって、溝4の奥深端部4aが位置する木板
2の繊維の抵抗なく屈曲し易いものとなっており、その
結果として、木質床材Pに充分な屈曲柔軟性が何等の支
障なく得られることとなって、床下地上に直接に接着或
は釘打ち等の作業を伴うことなく簡単に敷設施工できる
ようになったものである。
又、溝4は最上層の木板2aを除いて形成されることに
よって、溝4の奥深端部4aが至る木板2の上層には溝4
が形成されていなくて繊維方向が異なる最上層の木板2a
が位置する故、溝4の奥深端部4aが至る木板2の折れ方
向の応力に最上層の木板2aがその繊維方向に基いて強く
対抗し、溝4を形成したことに伴う亀裂を抑制し、それ
故に、木質合板3の表面側には亀裂が発生し難くて、表
層の木質化粧単板1に亀裂が入るようなこともなく、表
面意匠上の問題がなく、木質化粧単板1への亀裂の波及
を防止するようにしたものである。
又、木質合板3の裏面全面に軟質材層5が積層される
ことによって、溝4を形成したことによる柔軟性と相ま
って床下地への馴染みを良くし、かつ軟質材層5におい
て例えばモルタル、コンクリートのような床下地への密
接性を高め、床下地に対する滑止め性を高め、釘等を使
用しない置敷き施工をより可能になすようにしたもので
ある。
又、長尺になされた木質合板3の短尺方向に溝4の長
さ方向が向けられることによって、木質合板3の長さ方
向の一層の屈曲柔軟性を高めるようにしたものである。
又、木質化粧単板1の繊維方向と最上層の木板2aの繊
維方向とを一致させることによって、木質化粧単板1と
最上層の木板2aとの馴染み性を増し、溝4が形成されて
いない最上層の木板2aにおいて、木質化粧単板1への亀
裂等の伝わりをより充分に抑制するようにしたものであ
る。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図、第2図に示す木質床材Pは、本発明の一実施
例で、複数枚の木板2をその繊維方向を異ならせて積層
した木質合板3の表面に木質化粧単板1を貼着し、この
ような木質基板6の木質合板3の裏面に同方向に溝4を
多数並設し、溝4の深さ寸法を、溝4の底が最上層又は
最上層の直下の層の木板2に位置する寸法とし、また、
溝4の長さ方向と溝底を構成する木板2の繊維方向とを
一致させ、木質合板3の裏面全面に軟質材層5を形成し
てなるものである。木質床材Pの全体形状は長方形状
で、その長手方向寸法が略900mm、短手方向寸法が略150
mmのものであり、木質基板6の外周には、凸実8と凹実
9が形成されている。木質合板3は5プライのものが使
用されており、各層の繊維方向が交互に交叉するように
積層されており、全体の厚み寸法は9mm程度であって、
その最上層の木板2aの繊維方向が前記木質基板6の長手
方向に合致するように形成されている。木質化粧単板1
としては、ナラ、ブナ等の天然木の突板単板或は同単板
を積層したフリッチをスライスして得られた人工単板が
使用されるものであり、その厚み寸法は1mm程度であっ
て、該木質化粧単板1の表面には、木質基板6の長手方
向を分割するように短手方向のV溝11が形成されてい
る。溝4の長さ方向は、溝4の奥深端部4aが位置するも
木板2の繊維方向に合致する方向すなわち木質基板6の
短手方向に形成され、木質基板6の長手方向に多数並設
されるものであり、その並設間隔は5〜30mm(好ましく
は10mm)程度である。又、溝4の巾寸法は2mm程度であ
り、深さ寸法は、木質合板3の最上層の木板2aを除いて
その下層の木板2に至る程度、すなわち7mm程度であ
る。軟質材層5は、硫酸バリウム、鉛粉等の高比重物質
が混入された軟質の塩化ビニル樹脂シートでなり、その
厚み寸法な2〜3mm程度で、木質基板6の裏面に貼着さ
れて形成されるものである。したがって、該実施例にお
いては、木質化粧単板1が木板2をその繊維方向を異な
らせて複数に積層した木質合板3上に積層され、木質合
板3の裏面側で木質合板3の多くても最上層の木板2a付
近に至る溝4が多数本並設されていることで、木質合板
3に充分な屈曲柔軟性があり、床下地への馴染みが良
く、しかも、溝4の長さ方向を溝4の奥深端部4aが位置
する木質合板3の木板2の繊維方向に一致させること
で、溝4の奥深端部4aが位置する木板2の繊維の抵抗な
く屈曲し易いものとなっており、その結果として、木質
床材Pに充分な屈曲柔軟性が何等の支障なく得られるこ
ととなって、床下地上に直接に接着或は釘打ち等の作業
を伴うことなくカーペットの如く簡単に敷設されて並設
施工できるようになったものである。又、該実施例にお
いては、木質基板6の外周に凸実8と凹実9とが相互に
嵌合されることによって、並設される木質床材P間には
段差が発生し難いものであり、この場合、凸実8と凹実
9とを接着剤を介在させて嵌合しても良く、又、部屋の
周縁部分においては、巾木を固定して該巾木によって木
質床材Pの浮き上がりを防止しても良いものである。
又、実施例においては、軟質材層5として、高比重物質
が混入された軟質シート(遮音シートと称されている)
が使用されているため、遮音効果が得られるのはもちろ
んのこと、その軟質性及び高重量性によって、床下地へ
の馴染みが極めて良好なものになっている。
なお、本発明においては、第3図、第4図及び第5図
に示す実施例のように形成されてもよいものである。す
なわち、該実施例においては、木質基板6の全体形状は
長方形状で、その長手方向寸法が略1800mm、短手方向寸
法が略300mmのものである。木質合板3は3層のものが
使用されており、全体厚み寸法は6mm程度であって、そ
の最上層の木板2aの繊維方向が前記木質基板6の長手方
向に合致するように形成されている。木質化粧単板1と
しては、木質ブロックを集成したフリッチをスライスし
て得られる人工単板が使用されるものであり、該木質化
粧単板1の表面には、前記集成境界線に沿ったV溝11が
形成されている。溝4は、溝4の奥深端部4aが至る木板
2(第4図においては最上層の木板2aの下層の木板2に
まで形成され、第5図においては最上層の木板2aに至っ
て形成されている)の繊維方向に合致する方向すなわち
木質基板6の短手方向(第4図)及び長手方向(第5
図)に形成され、各々多数並設されるものである。又、
短手方向の溝4の深さ寸法は、木質合板3の最上層の木
板2aを除いてその下層の木板2に至る程度、すなわち3.
5mm程度であり(第4図)、長手方向の溝4の深さ寸法
は、木質合板3の最上層の木板2aに至る程度、すなわち
5mm程度である(第5図)。軟質材層5は、合成樹脂発
泡シートでなり、木質基板6の裏面に貼着されて形成さ
れるものである。
又、本発明においては、第6図、第7図及び第8図に
示す実施例のように形成されても良いものである。すな
わち、該実施例においては、第1図、第2図に示した実
施例における木質基板6と類似のものが短手方向に若干
ずらされて並設され、該並設された複数個の木質基板6
の裏面に単一の軟質材層5が形成されて一体化されるも
のであり、その際に凸実8と凹実9とが相互に嵌合され
るものである。ただ、該実施例においては、木質基板6
の木質合板3として、3層のものが使用され、該木質合
板3と木質化粧単板1との間に、高比重物質が混入され
た軟質シート(遮音シート12)が介在されており、又、
軟質材層5は、型内に充填される軟質ウレタン樹脂上に
前記木質基板6が配列固着されることによって、該木質
基板6の裏面に形成されるものである。
第9図乃至第14図は更に他の実施例を示すものであ
り、木材を薄くスライスして繊維方向をその長尺方向に
有する突板(スライス単板)のような木質化粧単板1が
木質合板3の表層に積層されている木質合板3は合板製
であり、その合板は第13図に示すような3プライ、第9
図に示すような5プライもしくは第14図に示すような7
プライ等のものが使用される。このような合板製の木質
合板3の厚さは5mm〜20mm厚程度のもので、大きさも5
×3尺、1×3尺、1×6尺等の長尺状体のものが使用
できる。そして木質合板3の裏面側に切溝のような溝4
が鋸刄にて略平行に並設されていて、木質合板1に充分
な柔軟性を付与させてある。溝4は縦横に形成されてい
てもよい。溝4は1.6mm〜3.2mm巾程度のもので、溝4間
のピッチは5.0mm〜300mm程度になされている。このよう
な木質合板3には遮音機能の高い軟質材層5が積層さ
れ、この軟質材層5にて溝4が広がるのを抑制してい
る。そして軟質材層5はゴム硬度で95゜〜96゜程度(DD
Pのような可塑材70%含有品)のものを通常とし、軟質
の程度を高めることで、直敷施工に際しての床下地の不
陸を吸収できる。又、軟質材層5は引張りに対して伸び
の少ないものがよい。
更に、第9図乃至第12図の実施例においては、木質合
板3はその木板2…の繊維方向が異ならせてあり、つま
り、最上層の木板2aの繊維方向を木質化粧単板1の繊維
方向と略同方向の長手方向になされ、そして上から2層
目の木板2の繊維方向を短尺方向に向けてある。上から
3層目の木板2の繊維方向を最上層のものと同じにして
ある。このように上下層のものを繊維方向を異ならせて
ある。このような木質合板3は通常のものである。そし
て長尺でその長手方向に繊維方向が向いた突板のような
木質化粧単板1の繊維方向と木質合板3の最上層の木板
2aの繊維方向とが略同方向にしてある。
このように構成されることで、突板のような木質化粧
単板1の繊維方向と等しい繊維方向の最上層の木板2aに
は溝4はなく、溝4を木質化粧単板1の短尺方向に形成
しながら、溝4にての木質化粧単板1の折れ方向の応力
に最上層の木板2aがその繊維方向において強く対抗する
のである。それ故に、木質合板3の表面側には亀裂が発
生し難くて、表層の木質化粧単板1に亀裂が入るような
ようなこともなく、表面意匠上の問題がなく、このよう
にして、本質化粧単板1を最上層の木板2aにて保護する
のである。
ところで、第9図乃至第14図の実施例における軟質材
層5は高比重物質、例えば硫酸バリューム、重炭酸カル
シュウム、鉛粉末、銅粉末等が、例えばポリエチレン、
EVA、ウレタン、天然ゴム等の母材に混入された混入シ
ートであり、比重が1.0以上のものが望ましく、つま
り、1.5〜3.0程度の比重のものが使用される、そしてシ
ート厚は1mm〜3mm程度であるが、通常は2〜3mm程度の
ものを使用する。しかしてこのような軟質材層5を使用
することで、コンクリートスラブやコンパネのような床
下地により馴染んで敷設される。
そして、軟質材層5の裏面にエンボス加工をしてエン
ボス部を形成し、エンボス部の深さは0.1mm〜0.7〜0.8m
m程度にし、つまり軟質材層5の厚さの50%〜10%程度
にし、そして、軟質材層5の裏面には不織布、布、ネッ
ト等の繊維シートを接着し、コンクリートスラブのよう
な床下地の不陸を吸収し、歩行音(きしみ音)を緩和、
吸収し、防音効果を高めるようにしてもよく、このよう
な繊維シートにて補強機能を得て、木質床材Pの反り防
止を一層行うことができる。
又、軟質材層5の下層に、発泡樹脂、ポリエチレン樹
脂、EVA樹脂、天然ゴム等の発泡体シートの1mm〜10mmの
ものを積層接着し、防音及び歩行感を高めるようにして
もよく、このようにするのに、エアーステップ[スター
ラバー工業(株)製]、天然ラバー、連続発泡体のエン
ボス加工シート等4.0〜8.0mmのものを積層接着してもよ
く、フェルトのような繊維を圧縮した繊維クッション材
を積層接着してもよい。
そして、溝4は木質合板1に垂直に形成したが、第15
図に示すように、垂直方向に対して傾斜させてもよく、
その傾斜角度は45゜〜90゜の範囲がよく、このように傾
斜をつけることで、上方からの荷重を分散でき、溝4の
開きを抑制できてよい。第16図は溝4を曲げて傾斜させ
たものであり、ルーター工具でこのような溝4の加工が
行える。第17図は溝4の更に他の実施例を示していて、
溝4のピッチを第17図左方から10mm、15mm、20mm、10m
m、15mm及び20mmのように異ならせたものであり、この
ように溝ピッチを異ならせることで、溝4により柔軟性
を充分に確保すながら上部からの荷重に対してそのピッ
チの大きい箇所において充分対抗できる。
[発明の効果] 以上要するに本発明は、木質化粧単板が木板をその繊
維方向を異ならせて複数に積層した木質合板上に積層さ
れ、木質合板の裏面側から複数本の溝が並設されるとと
もに該溝の底が最上層又は最上層の直下の層の木板に位
置しているから、木質合板に充分な屈曲柔軟性があり、
床下地への馴染みが良く、しかも、溝の長さ方向と溝底
を構成する木板の繊維方向とを一致させてあるから、溝
底を構成する部位である溝の奥深端部が位置する木板の
繊維の抵抗なく屈曲し易いものとなっており、その結果
として、木質床材に充分な屈曲柔軟性が何等の支障なく
得られることとなって、床下地上に直接に接着或は釘打
ち等の作業を伴うことなく簡単に敷設施工できるという
利点がある。
又、溝は最上層の木板を除いて形成されるから、溝の
奥深端部が至る木板の上層には溝が形成されていなくて
繊維方向が異なる最上層の木板が位置する故、溝の奥深
端部が至る木板の折れ方向の応力に最上層の木板がその
繊維方向に基いて強く対抗し、溝を形成したことに伴う
亀裂を抑制し、それ故に、木質合板の表面側には亀裂が
発生し難くて、表層の木質化粧単板に亀裂が入るような
こともなく、表面意匠上の問題がなく、木質化粧単板へ
の亀裂の波及を防止するようにしたものである。
又、木質合板の裏面全面に軟質材層が積層されるか
ら、溝を形成したことによる柔軟性と相まって床下地へ
の馴染みを良くし、かつ軟質材層において例えばモルタ
ル、コンクリートのような床下地への密接性を高め、床
下地に対する滑止め性を高め、釘等を使用しない置敷き
施工をより可能になすことができるという利点がある。
又、長尺になされた木質合板の短尺方向に溝の長さ方
向が向けられるから、木質合板の長さ方向の一層の屈曲
柔軟性を高めることができるという利点がある。
又、木質化粧単板の繊維方向と最上層の木板の繊維方
向とを一致させるから、木質化粧単板と最上層の木板と
の馴染み性を増し、溝が形成されていない最上層の木板
において、木質化粧単板への亀裂等の伝わりをより充分
に抑制することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の斜視図、第2図は第1図に
おけるA−A線断面図、第3図は同上の他の実施例の斜
視図、第4図、第5図は各々第3図におけるB−B線断
面図、C−C線断面図、第6図は同上の更に他の実施例
の斜視図、第7図、第8図は各々第6図におけるD−D
線断面図、E−E線断面図、第9図は同上の更に他の実
施例の断面図、第10図(a)(b)(c)(d)は同上
の平面図、短尺方向の側面図、長尺方向の側面図及び底
面図、第11図は同上の嵌合突部の拡大断面図、第12図は
同上の嵌合凹部の拡大断面図、第13図は同上の他の実施
例の断面図、第14図は同上の更に他の実施例の断面図、
第15図は同上の溝の他の実施例の断面図、第16図は同上
の更に他の実施例の断面図、第17図は同上の更に他の実
施例の断面図、第18図は従来例の断面図であり、1は木
質化粧単板、2は木板、2aは最上層の木板、3は木質合
板、4は溝、4aは奥深端部、5は軟質材層である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 21/13 B32B 21/13 E04F 15/04 E04F 15/04 C (72)発明者 柴崎 博 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 林 守男 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−169645(JP,U) 実開 昭63−59944(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質化粧単板が木板をその繊維方向を異な
    らせて複数に積層した木質合板上に積層され、木質合板
    の裏面側から複数本の溝が並設されるとともに該溝の底
    が最上層又は最上層の直下の層の木板に位置し、該溝の
    長さ方向と溝底を構成する木板の繊維方向とを一致させ
    て成ることを特徴とする木質床材。
  2. 【請求項2】溝は最上層の木板を除いて形成されること
    を特徴とする請求項1記載の木質床材。
  3. 【請求項3】木質合板の裏面全面に軟質材層が積層され
    て成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の木
    質床材。
  4. 【請求項4】長尺になされた木質合板の短尺方向に溝の
    長さ方向が向けられて成ることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の木質床材。
  5. 【請求項5】木質化粧単板の繊維方向と最上層の木板の
    繊維方向とを一致させて成ることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の木質床材。
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