JPH042122Y2 - - Google Patents

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JPH042122Y2
JPH042122Y2 JP1790688U JP1790688U JPH042122Y2 JP H042122 Y2 JPH042122 Y2 JP H042122Y2 JP 1790688 U JP1790688 U JP 1790688U JP 1790688 U JP1790688 U JP 1790688U JP H042122 Y2 JPH042122 Y2 JP H042122Y2
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piston
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negative pressure
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、ブースタシエル内に収容されるブー
スタピストンの前側と後側に負圧室と作動室をそ
れぞれ形成し、ブースタピストンのボス部には、
ブースタシエルの後壁に摺動自在に支承される弁
筒を連設すると共に、この弁筒内を負圧室に連通
する第1ポートと、同弁筒内を作動室に連通する
第2ポートとを設け、弁筒には、弁筒内壁に形成
された第1弁座と、弁座内に摺動自在に嵌合する
弁ピストンの後端に形成されて第1弁座に囲繞さ
れる第2弁座と、これら第1及び第2弁座との着
座方向へ付勢され、第1弁座に着座して第2弁座
と離間すると第2ポートを大気に連通し、第2弁
座に着座して第1弁座と離間すると第1及び第2
ポート間を連通する弁体とからなる制御弁を収容
し、弁ピストンの中間部に第2ポートの開口端が
臨む環状溝を形成し、この環状溝の底壁をかしめ
ることにより、弁ピストンと、その中心部に嵌合
される入力杆の前端部とを結合した負圧ブースタ
の改良に関する。
(2) 従来の技術 かかる負圧ブースタは、例えば実開昭62−
121160号公報に開示されているように、既に知ら
れている。
かかる負圧ブースタにおいて、弁ピストンの中
間部外周に環状溝を形成することは、弁ピストン
の入力杆との結合部の肉厚を薄くしてかしめ結合
を容易にするためである。
(3) 考案が解決しようとする課題 かかる負圧ブースタでは、入力杆を前進させる
と、弁体が第1弁座に着座して第2弁座が弁体か
ら離間することにより、第1ポート及び大気間が
遮断される共に、第2ポート及び大気間が連通さ
れ、第2弁座と弁体の間を経過した大気が弁ピス
トンの環状溝及び第2ポートを順次経てブースタ
ピストン後側の作動室にる流入し、この作動室と
ブースタピストン前側の負圧室との気圧差により
ブースタピストンが前進作動する。この場合、第
1弁座と弁体の間を通過した大気が弁ピストンの
環状溝を経て第2ポートへ流れ移るとき、前記環
状溝でその空気の流れが急激に曲げられるため、
空気の激しい乱流が起こり、風切音を生じること
がある。
本考案は、上記のような風切音を生じることな
く静粛に作動し得る前記負圧ブースタを提供する
ことを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案は、第2弁
座を、外径が弁体に向つて減少し且つ母線が弁ピ
ストンの軸線に向つて湾曲するテーパ状に形成
し、また弁ピストン中間部の環状溝には、外径が
第2弁座に向つて減少するテーパ状の空気整流部
材を嵌装したことを特徴とする。
(2) 作用 上記構成によれば、第2弁座が弁体から離間す
ることにより、大気が弁体と第2弁座の間を通過
する際、第2弁座のテーパ状座面により大気を流
れが半径方向へ曲げられ、第2弁座の側方に待機
する第2ポートへ誘導される。特に第2弁座のテ
ーパ状座面は、母線が弁ピストンの軸線に向つて
湾曲しているので、それによつて大気の流れを第
2ポートへ向つて滑らかに曲げることができる。
また、大気が第2弁座を越えて弁ピストンの環
状溝側まで進出すれば、空気整流部材のテーパ面
により流れを半径方向へ曲げられ、第2ポートへ
誘導される。
こうして、弁体と第2弁座の間を通過した大気
は乱流を起こすことなく第2ポートへ流れ込むこ
とができるので、風切音を生じない。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明する。
第1図において、タンデム型負圧ブースタBの
ブースタシエル1の前面には、該ブースタBによ
り作動されるブレーキマスタシリンダMが取付け
られる。
ブースタシエル1は、対向端を相互に結合する
前後一対のシエル半体1a,1bと、両シエル半
体1a,1b間に挟止されてブースタシエル1内
部を前部シエル室2と後部シエル室3とに仕切る
隔壁板1cとから構成され、後部シエル半体1b
が図示しない車体に支持される。
前部シエル室2は、それに前後往復動可能に収
容される前部ブースタピストン4と、その後面に
重合結着されると共に前部シエル半体1aと隔壁
板1c間に挟着される前部ダイヤフラム5とによ
り、前側の前部負圧室2aと後側の前部作動室2
bとに区画される。また後部シエル室3は、それ
に前後往復動可能に収容される後部ブースタピス
トン6と、その後面に重合結着され、且つ隔壁板
1cと共に両シエル半体1a,1b間に固着され
る後部ダイヤフラム7とにより、前側の後部負圧
室3aと後側の後部作動室3bとに区画される。
前、後部ブースタピストン4,6はそれぞれ鋼
板により環状に成形され、これらは、隔壁板1c
にブツシユ8及びシール部材9を介して摺動自在
に支承されるボス部としての合成樹脂製ピストン
ボス10の両端に次のように結着される。
即ち、ピストンボス10には、深さが該ボス1
0の長さの略半分に達する円形凹部11が前端面
に形成され、またその外周面の後端からやや前方
に寄つた個所にフランジ12が突設されており、
上記円形凹部11には、前部ブースタピストン4
の内周端に連設された端壁板13a付の連結筒1
3が嵌合され、また前記フランジ12と協働して
後部ブースタピストン6を挟持する押え板14が
ピストンボス10の後端面に重ねられる。そし
て、この押え板14、ピストンボス10及び端壁
板13aの三者は、ピストンボス10の軸線を囲
む複数本(図示では三本)の通しボルト15と、
これらに螺合するナツト16により相互に固着さ
れる。
その際、前部ブースタピストン4とピストンボ
ス10の前端面との間に、前部ダイヤフラム5の
内周ビード5aと、この内周ビード5aの外周面
及び後面を覆う環状のリテーナ17が挟入され、
またフランジ12と押え板14との間に、後部ブ
ースタピストン6の内周端を包む後部ダイヤフラ
ム7の内周ビード7aが挟入される。したがつ
て、前、後部ブースタピストン6,6及びピスト
ンボス10に三者が相互に結着されると同時に、
各ダイヤフラム5,7の内周ビード5a,7aが
対応するブースタピストン4,6に固着される。
さらに、通しボルト15の挿通のためにピスト
ンボス10に設けられたボルト孔18にはシール
部材19が装着され、これによつてボルト孔18
による前部負圧室2a及び後部作動室3b間の連
通が阻止される。また前記端壁板13a及びピス
トンボス10間には、複数本の通しボルト15を
囲繞するシール部材20が介装され、これによつ
て、端壁板13a及びピストンボス10の当接面
間隙による後述の第1及び第2ポート30,31
間の連通が阻止される。
各通しボルト15は、角形頭部15aを後部作
動室3b側に向けて配置され、その角形頭部15
aが回転不能に嵌合する同形の凹部21(第2図
参照)が前記押え板14に形成される。したがつ
て、前部負圧室2a側でナツト16を通しボルト
15に螺合する際、該ボルト15の回転が防止さ
れるので、ナツト16の締付けを確実に行うこと
ができる。
上記通しボルト15及びナツト16を利用し
て、連結筒13の端壁板13aに座板22が重合
結着される。この座板22は、複数のナツト16
間でナツト16の高さよりも高く***した複数の
座部22a(第3図参照)を備えており、この座
部22aと前部シエル半体1aとの間に戻しばね
23が縮設される。この戻しばね23のばね力に
よりピストンボス10、したがつて両ブースタピ
ストン4,6は常に後退方向へ付勢される。両ブ
ースタピストン4,6の後退限は、後部ダイヤフ
ラム7の後面に多数***した突起24がブースタ
シエル1の後壁に当接することにより規制され
る。
前部負圧室2aは、負圧導入管29を介して図
示しない負圧源(例えば内燃機関の吸気マニホー
ルド内部)と接続される。また前、後部両負圧室
2a,3aは、ピストンボス10に形成された二
股状の第1ポート30を介して弁筒25内に連通
し、また前、後部両作動室2b,3bは同じくピ
ストンボス10に形成された一対の二股状第2ポ
ート31,31を介して弁筒25内に連通する。
そして、第2ポート31,31は制御弁32によ
り第1ポート30と、前記後方延長筒26の端壁
26aに開口する大気導入口33とに交互に連通
切換えされる。
弁筒25内には、ブレーキペダル34に連なる
入力杆35と、これにより制御される前記制御弁
32が次のように設けられる。即ち、第5図に示
すように、弁筒25内の前部には弁ピストン38
が摺合され、この弁ピストン38中心部には、前
記大気導入口33を貫通した入力杆35の球状前
端部35aが嵌合される。弁ピストン38の中間
部外周には、前記第2ポート31,31の開口端
が臨む環状溝38aが形成されており、この環状
溝38aの底壁を数個所60(その一個所のみを示
す)でかしめることにより、弁ピストン38に入
力杆35の球状前端部35aが首振り可能に結合
される。
更に第5図において、弁筒25の内周面には環
状の第1弁座401が突設され、これに囲繞され
る環状の第2弁座402が弁ピストン38の後端
面に形成され、これら弁座401,402と協働す
る弁体41が弁筒25内に配設される。
第2弁座402の座面は、外径が弁体41に向
つて減少するテーパ状に形成され、特にその座面
は弁ピストン38の軸線に向つて湾曲する母線を
有する。そして、第2弁座402は、弁体41か
ら離間したとき第2ポート31の弁筒25内への
開口端に一側面を臨ませるようになつている(第
6図参照)。
弁体41はゴム製であつて、前後両端を開放し
た筒状をなしており、その後端部即ち基端部41
aは、弁筒25の内周面に嵌着された保持筒42
により、弁筒25内周面との密着状態に保持され
る。この弁体41は、上記基端部41aから半径
方向内方へ屈曲した薄肉の可撓部41b、及びこ
の可撓部41bの前端に連なる肉厚の弁部41c
を備えており、その弁部41cは前記第1及び第
2弁座401,402に対向して配置される。
而して、弁部41cは可撓部41bの変形によ
り前後移動が可能であつて、前進時には第1及び
第2弁座401,402に着座し、後退時には保持
筒42の前端で受止められる。
弁部41cには環状の補強板43が埋設され、
これと入力杆35との間には、弁部41cを両弁
座401,402に向つて付勢する弁ばね44が縮
設される。
弁筒25の内面には、第1弁座401の外側で
前記第1ポート30の一端が、また同弁座401
の内側で前記第2ポート31,31の一端がそれ
ぞれ開口する。
また第2弁座402の内側は弁体41及び保持
筒42の中空部を通して大気導入口33と連通す
る。
而して、弁体41、弁ばね44、第1弁座40
及び第2弁座402により制御弁32が構成され
る。
前記弁ピストン38の環状溝38aには空気整
流部材61が嵌装され、その外周面は、外径が第
2弁座402に向つて減少し且つ母線が弁ピスト
ン38の軸線に向つて湾曲するテーパ状をなして
いる。この空気整流部材61は環状溝38aへの
装着性を考慮して拡径変形し得るようゴム製とさ
れる。尚、非弾性材製とする場合には、これを半
径方向に2分割して環状溝38aに装着してもよ
い。
前記第2弁座402の外径変化率は、この空気
整流部材61の外径変化率より大きく設定され、
これによつて弁部41cの着座性及び調心性の両
方を満足させることができる。
入力杆35及び保持筒42間には、入力杆35
をその後退限に向つて付勢する戻しばね45が縮
設される。
入力杆35の後退限は、入力杆35に進退調節
可能に螺合したストツパ板46が後方延長筒26
の端壁26a内面に当接することにより規制され
る。したがつて、ストツパ板46を回せば、スト
ツパ板46と入力杆35との螺合位置が変わるの
で、入力杆35の後退限を前後に調節することが
できる。この調節後のストツパ板46の固定は、
同じく入力杆35に螺合したロツクナツト47の
緊締により行われる。上記ストツパ板46には、
これが大気導入口33を閉塞しないように通気孔
48が穿設されている。
弁筒25には、大気導入口33から弁筒25内
に取入れる空気を濾過するためのエアフイルタ4
9が入力杆35を取巻いて装着される。このエア
フイルタ49は入力杆35と弁筒25との相対変
位を妨げないように適度な柔軟性を有する。
ピストンボス10には、その前面中心部に開口
する大シリンダ孔37と、この大シリンダ孔37
及び弁筒25内に両端が開口する小シリンダ孔3
6とが設けられる。そして小シリンダ孔36に
は、前記弁ピストン38と一体または弁ピストン
38に当接する反力ピストン52が摺合され、大
シリンダ孔37には、反力ピストン52に対向す
る弾性ピストン50、及びこの弾性ピストン50
の前面に重合される出力ピストン51が摺合され
る。この出力ピストン51の大シリンダ孔37か
らの抜出防止のために、前記端壁板13aの内周
縁が大シリンダ孔37の開口部まで張出されてい
る。
出力ピストン51の前面には出力杆53が突設
され、この出力杆53は前記ブレーキマスタシリ
ンダMのピストン55に連設される。
次にこの実施例の作用を説明する。先ず負圧ブ
ースタBの休止状態では、第1図に示すように、
入力杆35は後退限に位置し、制御弁32は、弁
部41cを第1及び第2弁座401,402に着座
させて前、後部両作動室2b,3bを両負圧室2
a,3a及び大気導入口33のいずれとも不通に
した中立状態にあり、このような制御弁32によ
り、両負圧室2a,3aには、負圧導入管29を
通して供給される負圧源の負圧が蓄えられ、両作
動室2b,3bには、大気により適当に希釈され
た負圧が保持される。こうして前、後部ブースタ
ピストン4,6には、前部の負圧室2aと作動室
2b、後部の負圧室3aと作動室3bの各間に生
じる気圧差により僅かな前進力が与えられるが、
これらの前進力と戻しばね23の弾発力とが釣合
つて、両ブースタピストン4,6は後退限から僅
かに前進したところで停止している。
いま、車両を制御すべくブレーキペダル34を
踏込み、入力杆35及び弁ピストン38を前進さ
せれば、当初、両ブースタピストン4,6は不動
であるから、第2弁座402が弁部41cから直
ちに離れて両作動室2b,3bを大気導入口33
に連通させる。その結果、大気導入口33から弁
体41内に流入した大気は第2弁座402と弁部
41cとの間を通過してから、第2ポート31へ
移り、両作動室2b,3bに素早く導入され、該
室2b,3bを両負圧室2a,3aより高圧にす
るので、それらの気圧差に基づく大きな前進力を
得て両ブースタピストン4,6は戻しばね23の
力に抗して応答良く前進し、出力杆53を介して
ブレーキマスタシリンダMのピストン55の前方
へ駆動する。こうして、ブレーキマスタシリンダ
Mをブレーキペダル34の踏込みに遅れなく作動
させ、車両に制動かけることができる。
以上において、第2弁座402と弁部41cの
間を大気が通過する際、第2弁座402のテーパ
状座面により大気の流れが第6図の矢印のように
半径方向へ曲げられ、第2弁座402の側方へ待
機する第2ポート31へ誘導される。特に、第2
弁座402のテーパ状座面は、母線が弁ピストン
38の軸線に向つて湾曲しているので、それによ
つて大気の流れを第2ポート31へ向つて滑らか
に曲げることができる。
また、大気が第2弁座402を越えて弁ピスト
ン38の環状溝38a側まで進出しても、その流
れは空気整流部材61のテーパ面により半径方向
へ曲げられ、第2ポート31へスムーズに誘導さ
れる。
こうして、第2弁座402と弁部41cの間を
通過した大気は乱流を起こすことなく第2ポート
31へ流れ込むことができるので、風切音を発生
しない。
このような制動中、入力杆35と共に、弁ピス
トン38も前進して反力ピストン52を介し弾性
ピストン50に当接するが、その弾性ピストン5
0は、両ブースタピストン4,6の作動反力を受
けて小シリンダ孔36側へ膨出変形し、反力ピス
トン52に上記反力の一部を作用させるので、そ
の力は弁ピストン38及び入力杆35を介してブ
レーキペダル34側にフイードバツクされる。こ
のような反力作用により操縦者は出力杆53の出
力、即ち制動力の大きさを感知することができ
る。
ブレーキペダル34に対する踏力、即ち入力杆
35の入力の増加により出力杆53の出力が倍力
限界点を超えると、弁ピストン38は前面をピス
トンボス10に当接させるので、前記入力全体が
弁ピストン38、ピストンボス10、弾性ピスト
ン50及び出力ピストン51を介して出力杆53
に伝達することになり、結局、各ブースタピスト
ン4,6の気圧差による前進力と入力による前進
力との和が出力杆53から出力される。
次に、ブレーキペダル34に対する踏力を解放
すると、まず入力杆35が戻しばね45の弾発力
による弁ピストン38と共に後退し、第2弁座4
2を弁体41の弁部41cに着座さるとと共に
弁部41cを第1弁部401から大きく離間させ
るので、両作動室2b,3bが第1及び第2ポー
ト30,31を介して両負圧室2a,3aと連通
して各ブースタピストン4,6前後の気圧差が直
ちに無くなり、したがつて両ブースタピストン
4,6は戻しばね23の弾発力をもつて後退し、
ブレーキマスタシリンダMの作動を解除してい
く。
この場合も、両作動室2b,3b内の空気は第
2ポート31から第1ポート30へ移るために、
弁ピストン38の環状溝38aを経由するとき、
空気整流部材61により第1弁座401に向つて
滑らかに誘導されるので、風切音を生じない。
入力杆35がストツパ板46を延長筒26の隔
壁26aに当接させる後退限まで戻ると、後部ブ
ースタピストン6は、第4図に示すように、一旦
後部ダイヤフラム7の突起24をブースタシエル
1の後壁に当接させる後退限まで戻り、今度は第
1弁座401を弁座41cに着座させると共に弁
部41cを第2弁座402から僅かに離間させる
ので、再び両作動室2b,3bに大気が導入され
るが、それにより生じる気圧差により両ブースタ
ピストン4,6が少しく前進すれば第2弁座40
及び弁部41c間の小間隙は無くなり、制御弁
32を当初の中立状態にする。こうして両作動室
2b,3bには大気に希釈された負圧が保持さ
れ、負圧ブースタBは第1図の休止状態となる。
尚、本考案は上記実施例のようなタンデム型負
圧ブースタに限らず、ブースタピストンを一個と
したシングル型負圧ブースタにも適用し得ること
は勿論である。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、第2弁座を、外
径が弁体に向つて減少し且つ母線が弁ピストンの
軸線に向つて湾曲するテーパ状に形成し、また弁
ピストン中間部の環状溝には、外径が第2弁座に
向つて減少するテーパ状の空気整流部材を嵌装し
たので、第2弁座の弁体からの離間時には、それ
らの間を通過する大気を第2弁座及び空気整流部
材により第2ポートは滑らかに誘導して風切音の
発生を防止することができ、負圧ブースタの作動
音低減を大いに図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
はタンデム型負圧ブースタの休止状態での縦断側
面図、第2図及び第3図は第1図の−線及び
−線断面図、第4図は同負圧ブースタが作動
を終えて休止状態に戻る直前の状態を示す部分縦
断側面図、第5図は第1図の制御弁周辺部拡大
図、第6図は制御弁の作動説明図である。 B……負圧ブースタ、1……ブースタシエル、
2a,3a……負圧室、2b,3b……作動室、
4,6……前部ブースタピストン、10……ボス
部としてのピストンボス、25……弁筒、30…
…第1ポート、31……第2ポート、32……制
御弁、33……大気導入口、35……入力杆、3
8……弁ピストン、38a……環状溝、401
…第1弁座、402……第2弁座、41……弁体、
60……かしめ個所、61……空気整流部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブースタシエル内に収容されるブースタピスト
    ンの前側と後側に負圧室と作動室をそれぞれ形成
    し、ブースタピストンのボス部には、ブースタシ
    エルの後壁に摺動自在に支承される弁筒を連設す
    ると共に、この弁筒内を負圧室に連通する第1ポ
    ートと、同弁筒内を作動室に連通する第2ポート
    とを設け、弁筒には、弁筒内壁に形成された第1
    弁座と、弁筒内に摺動自在に嵌合する弁ピストン
    の後端に形成されて第1弁座に囲繞される第2弁
    座と、これら第1及び第2弁座との着座方向へ付
    勢され、第1弁座に着座して第2弁座と離間する
    と第2ポートを大気に連通し、第2弁座に着座し
    て第1弁座と離間すると第1及び第2ポート間を
    連通する弁体とからなる制御弁を収容し、弁ピス
    トンの中間部に第2ポートの開口端が臨む環状溝
    を形成し、この環状溝の底壁をかしめるこによ
    り、弁ピストンと、その中心部に嵌合される入力
    杆の前端部とを結合した負圧ブースタにおいて、
    第2弁座を、外径が弁体に向つて減少し且つ母線
    が弁ピストンの軸線に向つて湾曲するテーパ状に
    形成し、また弁ピストン中間部の環状溝には、外
    径が第2弁座に向つて減少するテーパ状の空気整
    流部材を嵌装したことを特徴とする、負圧ブース
    タ。
JP1790688U 1988-02-12 1988-02-12 Expired JPH042122Y2 (ja)

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JPWO2008090934A1 (ja) * 2007-01-23 2010-05-20 ボッシュ株式会社 負圧倍力装置およびこれを用いたブレーキ倍力装置

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