JPH0537627U - リザーバタンクの換気構造 - Google Patents

リザーバタンクの換気構造

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JPH0537627U
JPH0537627U JP8719691U JP8719691U JPH0537627U JP H0537627 U JPH0537627 U JP H0537627U JP 8719691 U JP8719691 U JP 8719691U JP 8719691 U JP8719691 U JP 8719691U JP H0537627 U JPH0537627 U JP H0537627U
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reservoir
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好史 岩田
信幸 保見
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大協株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 リザーバ10本体内からの油の漏れを防止す
ると共に、リザーバ本体10の内部と外部との通気を可
能にする漏止通気部材が、円筒状取付部11との螺合に
より開口部11aを閉塞するキャップ部材3と、円筒状
取付部11に嵌装されてリザーバ本体10の注油口2d
をなすシール部材2とから構成されている。 【効果】 円筒状取付部11へのキャップ部材3の螺合
およびその解除という簡単な操作により、注油口2dの
閉塞および開放が行える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リザーバ本体の開口部に装着される漏止通気部材により、リザーバ 本体の内部と外部との通気を可能にするリザーバタンクの換気構造に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、リザーバタンクは、リザーバ本体の上部に形成された円筒状取 付部に漏止通気部材が装着されることで、リザーバ本体内からの油の漏れが防止 されると共に、リザーバ本体の内部と外部との通気が行われるようになっている 。上記の漏止通気部材としては、例えば実開平2−24771号公報に開示され たものや、実開昭60−157572号公報に開示されたものがある。
【0003】 上記実開平2−24771号公報に開示された漏止通気部材は、図5に示すよ うに、樹脂製のキャップ部材21の中央部に突設された中央円柱部21aにゴム 製のシール部材22が嵌装されてなるキャップ組立体20から構成されている。 そして、上記のキャップ組立体20を図示しないリザーバ本体の円筒状取付部に 装着することで、シール部材22の凹凸部22aを円筒状取付部内の注油口に当 接させて注油口を密閉する一方で、キャップ部材21とシール部材22との間に 形成された空気通路23、およびキャップ部材21の中央円柱部21a内に形成 された空気通路21bによりリザーバ本体の内部と外部との通気を行うようにな っている。
【0004】 また、実開昭60−157572号公報に開示された漏止通気部材は、図6に 示すように、椀状胴部32aにエア通孔32bが穿設されてなるゴム製のシール 部材32が樹脂製のキャップ部材31に組み付けられてなるキャップ組立体30 から構成されている。そして、上記のキャップ組立体30をリザーバ本体40の 円筒状取付部41に装着することにより、シール部材32の椀状胴部32aの外 周面に突設されたリブ32cを円筒状取付部41内の注油口41aに当接させて 注油口41aを密閉する一方で、円筒状取付部41の下部側に形成された隔壁4 1bの通し穴41c、およびシール部材32の椀状胴部32aに形成されたエア 通孔32bによりリザーバ本体40の内部と外部との通気を行うようになってい る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のように、キャップ部材21(31)とシール部材22( 32)とからなるキャップ組立体20(30)により構成された漏止通気部材で は、キャップ部材21(31)とシール部材22(32)とを一体的に組み付け る必要があるため、高い組付精度が要求されるものであり、また、リザーバ本体 の注油口の開閉操作においては、直接シール部材22(32)が円筒状取付部に 内嵌されるため、シール部材22(32)の摩擦抵抗より円滑性が低下するとい う問題を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のリザーバタンクの換気構造は、上記の課題を解決するために、リザー バ本体内からの油の漏れを防止すると共に、リザーバ本体の内部と外部との通気 を可能にする漏止通気部材が、リザーバ本体に形成された円筒状取付部の開口部 に装着されてなるリザーバタンクの換気構造において、以下の手段を講じている 。
【0007】 即ち、上記漏止通気部材は、リザーバ本体の円筒状取付部との係合により開口 部を閉塞するキャップ部材と、外周面に螺旋状の内嵌突部が形成されてリザーバ 本体の開口部に嵌装される円筒状のシール部材とを備え、上記シール部材は、そ の上端にリザーバ本体の開口部とキャップ部材との間を密閉する密閉鍔部が形成 されて、内径がリザーバ本体の注油口をなすと共に、上記密閉鍔部の下面には、 リザーバ本体の内部と外部とを連通する連通溝が条設されている。
【0008】
【作用】
上記の構成によれば、リザーバ本体の円筒状取付部との係合により開口部を閉 塞するキャップ部材と、外周面に螺旋状の内嵌突部が形成されてリザーバ本体の 開口部に嵌装される円筒状のシール部材とにより漏止通気部材が構成され、上記 シール部材は、その上端にリザーバ本体の開口部とキャップ部材との間を密閉す る密閉鍔部が形成されて、内径がリザーバ本体の注油口をなすと共に、上記密閉 鍔部の下面には、リザーバ本体の内部と外部とを連通する連通溝が条設されてい る。このため、円筒状取付部へのキャップ部材の係合状態において、リザーバ本 体の注油口は閉塞され、リザーバ本体内からの油の漏れが防止される一方、シー ル部材の内嵌突部および連通溝により各空気通路が形成されることで、リザーバ 本体の内部と外部との通気が行われるようになっている。
【0009】
【実施例】
本考案の一実施例について図1ないし図4(a)(b)に基づいて説明すれば、 以下の通りである。
【0010】 本実施例に係るリザーバタンクは、図1に示すように、中空形状をなす樹脂製 のリザーバ本体10を備えており、このリザーバ本体10の上部には、上端側が 開口部11aをなす円筒状取付部11が形成されている。上記円筒状取付部11 は、外周面に螺子部11bが形成されて、後述のキャップ部材3が螺合されるよ うになっており、また、下端側の内面には、後述のフィルター部材1を係止する 係止鍔部11cが形成されている。
【0011】 上記リザーバ本体10の円筒状取付部11には、図2に示すような有底円筒状 をなすフィルター部材1と、ゴム製のシール部材2と、樹脂製のキャップ部材3 とがそれぞれ装着されている。尚、上記のシール部材2とキャップ部材3とによ り、本考案の漏止通気部材が構成されているものである。
【0012】 上記フィルター部材1は、油をろ過するためのメッシュ1aが外周全面に貼着 されて設けられている。また、フィルター部材1は、その下端に底面を有する一 方、上端には前述の円筒状取付部11の係止鍔部11cと係合する係合鍔部1b が形成されており、この係合鍔部1bには、図3に示すように、係止鍔部11c との係合状態で連通孔1cを形成する切欠部1dが穿設されている。
【0013】 上記シール部材2は、図4(a)(b)に示すように、円筒状をなし、その外周 面には前述の円筒状取付部11の開口部11aに内嵌する螺旋状の内嵌突部2a が形成されている。また、シール部材2の上端には、円筒状取付部11の外径と 略同等に形成された密閉鍔部2bが突設されており、この密閉鍔部2bの下面に は、径方向における一端から他端にかけて連通溝2cが条設されている。
【0014】 上記キャップ部材3は、前述の円筒状取付部11の螺子部11bと螺合する螺 合部3aが側壁内面に形成されており、また、その上壁内面には前述のシール部 材2の内径に比べ若干縮径されて形成された円筒状の漏止突部3bが突設されて いる。尚、上記キャップ部材3の螺合部3aと円筒状取付部11の螺子部11b との螺合は遊嵌状態にあり、キャップ部材3と円筒状取付部11との間には、空 気通路が形成されるものである。
【0015】 上記の構成において、円筒状取付部11へのフィルター部材1、シール部材2 、およびキャップ部材3の装着は、先ず、フィルター部材1をその底面側からリ ザーバ本体10内に挿入して、フィルター部材1の係合鍔部1bを円筒状取付部 11の係止鍔部11cに係止する。次に、シール部材2の内嵌突部2aを開口部 11aに内嵌して、密閉鍔部2bの下面と円筒状取付部11の上端部との当接状 態を得る。尚、このような円筒状取付部11へのシール部材2の嵌装状態により 、シール部材2の内径がリザーバ本体10の注油口2dをなすものである。
【0016】 そして、キャップ部材3の螺合部3aを円筒状取付部11の螺子部11bに螺 合することで、キャップ部材3の漏止突部3bを注油口2dに遊嵌させると共に 、キャップ部材3の上壁内面をシール部材2の密閉鍔部2bに当接させて注油口 2dを密閉する。
【0017】 ところで、上記のような円筒状取付部11へのフィルター部材1、シール部材 2、およびキャップ部材3の装着状態において、円筒状取付部11の係止鍔部1 1cとフィルター部材1の切欠部1dとの間に形成された連通孔1c、シール部 材2の内嵌突部2aにより円筒状取付部11内に形成された空気通路、シール部 材2の連通溝2cにより円筒状取付部11の上端面に形成された空気通路、およ びキャップ部材3の螺合部3aと円筒状取付部11の螺子部11bとの間に形成 された空気通路により、一連の空気通路が形成されてリザーバ本体10の内部と 外部とが連通状態に維持されるようになっている。
【0018】 以上のように、本実施例のリザーバタンクは、リザーバ本体10に形成された 円筒状取付部11の開口部11aに装着されてリザーバ本体10内からの油の漏 れを防止すると共に、リザーバ本体10の内部と外部との通気を可能にする漏止 通気部材が、キャップ部材3とシール部材2とにより構成されており、上記シー ル部材2は、円筒状取付部11の開口部11aに嵌装されて、その内径がリザー バ本体10の注油口2dとして形成されている。また、上記シール部材2は、そ の上端に密閉鍔部2bが形成されて円筒状取付部11の開口部11aとキャップ 部材3との間を密閉するようになっている一方、この密閉鍔部2bの下面に条設 された連通溝2cと、外周面に形成された内嵌突部2aとにより空気通路を形成 して、リザーバ本体10の内部と外部との通気を可能にしている。
【0019】 このため、リザーバ本体10の内部と外部との通気性を確保した状態で、確実 にリザーバ本体10内からの油の漏れを防止することができ、さらには、円筒状 取付部11へのキャップ部材3の螺合およびその解除という簡単な操作により、 注油口2dの閉塞および開放を行うことができる。
【0020】
【考案の効果】
本考案のリザーバタンクの換気構造は、以上のように、漏止通気部材は、リザ ーバ本体の円筒状取付部との係合により開口部を閉塞するキャップ部材と、外周 面に螺旋状の内嵌突部が形成されてリザーバ本体の開口部に嵌装される円筒状の シール部材とを備え、上記シール部材は、その上端にリザーバ本体の開口部とキ ャップ部材との間を密閉する密閉鍔部が形成されて、内径がリザーバ本体の注油 口をなすと共に、上記密閉鍔部の下面には、リザーバ本体の内部と外部とを連通 する連通溝が条設されている構成である。
【0021】 これにより、リザーバ本体の内部と外部との通気性を確保した状態で、確実に リザーバ本体内からの油の漏れを防止することができる。また、従来例の漏止通 気部材と違い、キャップ部材に対してシール部材を一体的に組み付けたキャップ 組立体として設けることなく、シール部材を個別にリザーバ本体の円筒状取付部 に嵌装して設けているため、キャップ部材とシール部材との組付精度を考慮する 心配がなく、さらには、シール部材の摩擦抵抗を気にすることなく、キャップ部 材の円筒状取付部への係合およびその解除により、注油口の閉塞および開放が容 易に、かつスムーズに行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるリザーバタンクを示
す縦断面図である。
【図2】上記リザーバタンクを構成するフィルター部材
とシール部材とキャップ部材とを示す分解斜視図であ
る。
【図3】上記図1のA−A線矢視断面図である。
【図4】同図(a)は上記シール部材を示す平面図であ
り、また、同図(b)は上記シール部材を示す正面図で
ある。
【図5】従来例における漏止通気部材を示す縦断面図で
ある。
【図6】従来例の他の漏止通気部材を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
2 シール部材 2a 内嵌突部 2b 密閉鍔部 2c 連通溝 2d 注油口 3 キャップ部材 10 リザーバ本体 11 円筒状取付部 11a 開口部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リザーバ本体内からの油の漏れを防止する
    と共に、リザーバ本体の内部と外部との通気を可能にす
    る漏止通気部材が、リザーバ本体に形成された円筒状取
    付部の開口部に装着されてなるリザーバタンクの換気構
    造において、 上記漏止通気部材は、リザーバ本体の円筒状取付部との
    係合により開口部を閉塞するキャップ部材と、 外周面に螺旋状の内嵌突部が形成されてリザーバ本体の
    開口部に嵌装される円筒状のシール部材とを備え、 上記シール部材は、その上端にリザーバ本体の開口部と
    キャップ部材との間を密閉する密閉鍔部が形成されて、
    内径がリザーバ本体の注油口をなすと共に、上記密閉鍔
    部の下面には、リザーバ本体の内部と外部とを連通する
    連通溝が条設されていることを特徴とするリザーバタン
    クの換気構造。
JP1991087196U 1991-10-24 1991-10-24 リザーバタンクの換気構造 Expired - Lifetime JP2536591Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3017968U (ja) * 1995-05-10 1995-11-07 明成エンジニアリング株式会社 フィルムパッケージングされた飲料水

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