JPH05302603A - 再生油圧回路 - Google Patents

再生油圧回路

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JPH05302603A
JPH05302603A JP4107878A JP10787892A JPH05302603A JP H05302603 A JPH05302603 A JP H05302603A JP 4107878 A JP4107878 A JP 4107878A JP 10787892 A JP10787892 A JP 10787892A JP H05302603 A JPH05302603 A JP H05302603A
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pressure
line
actuator
valve
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Satoru Matsumoto
哲 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合操作時における低負荷側アクチュエータ
の急激な速度低下およびこれに伴うショックの発生を防
止する再生油圧回路を得る。 【構成】 アクチュエータ12、14の内の特定(低負
荷側)のアクチュエータ12の方向切換弁34および補
助弁46の間の戻りライン28と、圧油供給ライン20
との間を、バイパスライン80により再生チェック弁8
2を介して接続し、この再生チェック弁は戻りラインか
らの戻り油を圧油供給ラインへ還流する向きに配設し、
さらに特定のアクチュエータ12の圧油供給ライン上の
再生チェック弁の接続点より上流側に可変絞84りを設
け、この可変絞りの開度を信号ライン86を介して戻り
ライン上の圧力により調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の建設
機械の油圧回路に係り、特に複合操作時における低負荷
側アクチュエータの急激な速度低下を防止することによ
り、作業効率並びに省エネ性を向上することができる再
生油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
例えばバケット、ブーム、アーム等の各種アクチュエー
タを備え、そしてこれらのアクチュエータは、それぞれ
方向切換弁を介して供給される油圧ポンプ(好ましくは
可変容量ポンプ)からの圧油によって駆動されるように
構成されている。ところで、このような油圧回路におい
て、前記アクチュエータを複合操作する場合、個々のア
クチュエータの必要圧油流量の合計が油圧ポンプの吐出
流量を超過すると、各アクチュエータへの流量の分配が
良好に行われず、低負荷側アクチュエータへ優先的に油
が流れ、このため往々にして高負荷側アクチュエータの
駆動が不可能となる場合が発生する。このため、本出願
人は先に、このような欠点を解消する技術を開発し、特
許出願を行った(特願平2−89134号)。
【0003】そこで、前記技術(以下、従来技術と称す
る)を図3において説明すると、この油圧回路は、容量
制御手段10aを有する可変容量ポンプ10と、このポ
ンプ10の圧油によつて駆動される複数(図においては
2つ)のアクチュエータ12、14と、タンク16と、
ポンプ10のポンプライン18から分岐されたそれぞれ
の圧油供給ライン20、22並びにアクチュエータ1
2、14のそれぞれのアクチュエータライン24a、2
4b、26a、26bの間に設けられてポンプ10の圧
油をそれぞれのアクチュエータ12、14に供給すると
共にこのアクチュエータ12、14からの戻り油をそれ
ぞれの戻りライン28、30を介してタンク16に接続
したタンクライン32へ排出する方向切換弁34、36
とから構成される。また、前記各方向切換弁34、36
のアクチュエータライン24、26の負荷圧力をそれぞ
れの単位信号圧力として検出する検出手段(負荷圧力検
出ライン)38、40と、これら検出された各単位信号
圧力38、40の中の最高圧力を最高信号圧力として選
択する手段(チェック弁42並びに最高圧力検出ライン
44)と、各方向切換弁34、36とタンクライン16
との間に配置されて各戻りライン28、30とタンクラ
イン32との間の開度を調整する補助弁46、48とを
設ける。そして、補助弁46、48の一端側には単位信
号圧力38、40とばね50、52力とにより補助弁4
6、48を開方向に作用させ、かつ他端部には前記最高
信号圧力44を閉方向に制御されるよう作用させるよう
構成すると共に、ポンプライン18からタンクライン3
2へバイパスライン54を設け、このバイパスライン5
4上に圧力補償付流量制御弁56と圧力発生手段58と
を設け、圧力発生手段58の上流側圧力を信号ライン6
0を介してポンプ10の容量制御手段10aに印加し
て、圧力補償付流量制御弁56にはその閉方向に最高信
号圧力44とばね62力を作用させ、開方向には圧力補
償付流量制御弁56の上流側圧力を信号ライン64を介
して作用させるよう構成されている。なお、図中の参照
符号66、68は、それぞれ圧油供給ライン20、22
に設けたロードチェック弁を示し、またの参照符号7
0、72は、それぞれ方向切換弁34、36に設けた絞
りを示す。
【0004】次に、このような構成になる油圧回路の作
動について説明する。なお、ここでアクチュエータ12
を低負荷側とし、アクチュエータ14を高負荷側とす
る。先ず、低負荷側のアクチュエータ12を駆動すべく
方向切換弁34を左方に操作すると、可変容量ポンプ1
8からの吐出圧油は、ポンプライン18、圧油供給ライ
ン20、ロードチェツク弁66、方向切換弁34の絞り
70、アクチュエータライン24aを経てアクチュエー
タ12へ供給される。この時、方向切換弁34をフル操
作した場合には、絞り70での圧損は比較的小さく、従
ってバイパスライン54上の圧力補償付流量制御弁56
に作用する両検出ライン64、44の圧力の差による力
を、差圧設定用のばね62の力よりも小さく、あるいは
これと略等しく設定しておけば、圧力補償付流量制御弁
56は全開となるので、ポンプ10の吐出圧油の全量が
アクチュエータ12へ流れる。また、この状態では、補
助弁46に作用する両検出ライン38、44の力は等し
く、補助弁46はばね50の力により全開の位置に保持
されているので、戻りライン28内の圧力は低圧に維持
されており、従って前記圧油はタンクライン32から圧
損なくタンク16へ戻される。すなわち、低負荷側アク
チュエータ12がポンプ10の全吐出流量によつて高速
駆動される。
【0005】また、方向切換弁34をフル操作した前記
状態において、他方の方向切換弁36を操作すると、ア
クチュエータ14はアクチュエータ12に比較して高負
荷であるためアクチュエータ14へは圧油が瞬時流れな
いので、高圧側の方向切換弁36においては、圧油供給
ライン22の圧力が絞り70で圧損を生ずることなくそ
のまま検出ライン40に検出伝達される。一方、アクチ
ュエータ12へは圧油が流れているので、低負荷側の方
向切換弁34においては、圧油供給ライン20の圧力が
絞り70で圧損を生じた分だけ低い圧力で検出ライン3
8に検出伝達される。このように、高負荷側の補助弁4
8は、その両端部に検出ライン40、44を介して等し
い信号圧力が作用しているので、ばね52の力により全
開状態に維持されており、一方低負荷側の補助弁46
は、その閉方向の端部に検出ライン44、38の圧力差
に相当する信号圧力が作用しているので、比較的微弱な
ばね50の力に打ち勝って閉方向に移動する。なお、こ
の場合、圧力補償付流量制御弁56は検出ライン44を
介して高圧の信号圧力を閉方向に作用しているので、ポ
ンプ10は信号ライン60、容量制御手段10aを介し
て全量吐出状態に維持されている。この結果、低負荷側
アクチュエータ12の戻りライン28の圧力が上昇して
アクチュエータ12側への圧油の流れに抵抗が生じ、圧
油供給ライン20内の圧力が上昇し、高負荷側のアクチ
ュエータ14を駆動するに至る。すなわち、高低両負荷
アクチュエータ12、14がポンプ10の全吐出流量に
よつて同時に駆動される。なお、この場合、両アクチュ
エータ12、14へのポンプ吐出圧油の配分はそれぞれ
の補助弁46、48の操作量に比例して行われる。
【0006】このように、前記の従来技術によれば、低
負荷アクチュエータを単独で高速駆動できると共に、負
荷圧力の異なる複数のアクチュエータを同時かつ確実に
駆動することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術は、特に複合操作時において、なお以下に述べ
るような難点を有していた。
【0008】すなわち、前記の従来技術において、殊に
低負荷側のアクチュエータを単独でフル操作している状
態で、さらに高負荷側のアクチュエータをフル操作する
と、低負荷側アクチュエータに供給されていたポンプ吐
出圧油は、前述したように両アクチュエータに分割され
るので、この結果、低負荷側アクチュエータへの圧油流
量が半減してその駆動速度が急減速されると共に、さら
にこの急減速のために往々にしてキャビテーションを伴
うショックが発生していた。
【0009】そこで、本発明の目的は、油圧ショベル等
の建設機械において、低負荷側アクチュエータの単独操
作から別の高負荷側アクチュエータを複合操作した場合
に、低負荷側アクチュエータの急激な速度低下を防止し
て極力高速に維持することにより、作業性並びに省エネ
ルギ性を向上することができる再生油圧回路を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る再生油圧回路は、容量制御手段を有す
る可変容量ポンプと、このポンプの圧油によつて駆動さ
れる複数のアクチュエータと、タンクと、前記ポンプの
ポンプライン並びに前記複数のアクチュエータのそれぞ
れのアクチュエータラインの間に設けられポンプの圧油
をそれぞれのアクチュエータに供給すると共にこのアク
チュエータからの戻り油をそれぞれの戻りラインを介し
て前記タンクに接続したタンクラインへ排出する複数の
方向切換弁とからなり、前記各方向切換弁のアクチュエ
ータラインの負荷圧力をそれぞれの単位信号圧力として
検出する検出手段と、これら検出された各単位信号圧力
の中の最高圧力を最高信号圧力として選択する手段と、
前記各方向切換弁とタンクラインとの間に配置され各戻
りラインとタンクラインとの間の開度を調整する補助弁
とを設け、前記補助弁の一端側には前記単位信号圧力と
ばね力とにより前記補助弁を開方向に作用させ、他端部
には前記最高信号圧力を閉方向に制御するよう作用させ
るよう構成すると共に、ポンプラインからタンクライン
へバイパスラインを設け、このバイパスライン上に圧力
補償付流量制御弁と圧力発生手段とを設け、前記圧力発
生手段の上流側圧力を前記ポンプの容量制御手段に印加
して、前記圧力補償付流量制御弁にはその閉方向に前記
最高信号圧力とばね力を作用させると共に開方向には前
記圧力補償付流量制御弁の上流側圧力を作用させるよう
構成した油圧回路において、前記複数のアクチュエータ
の内の特定のアクチュエータの方向切換弁および補助弁
の間の戻りラインと前記ポンプラインからの圧油供給ラ
インとの間を再生チェック弁を介して接続し、この再生
チェック弁は前記戻りラインからの戻り油を前記圧油供
給ラインへ還流しかつこれと逆方向の流れはブロックす
る向きに配設し、さらに前記特定のアクチュエータの圧
油供給ライン上の前記再生チェック弁の接続点より上流
側に可変絞りを設け、この可変絞りの開度を前記戻りラ
イン上の圧力により調整することにより、前記戻りライ
ン上の圧力の上昇に伴い前記可変絞りの最大開度を小さ
くするよう構成することを特徴とする。
【0011】この場合、特定のアクチュエータの圧油供
給ライン上に設ける可変絞りは、前記圧油供給ライン上
のロードチェック弁により形成し、このロードチェック
弁を前記特定のアクチュエータの方向切換弁と補助弁と
の間の戻りライン上の圧力によりストローク調整するよ
う構成する。
【0012】
【作用】低負荷側アクチュエータの単独操作畤に、別の
高負荷側アクチュエータを複合操作すると、前述したよ
うに、高負荷側アクチュエータには圧油が瞬時流れず、
そしてこの結果、低負荷側アクチュエータの戻りライン
の圧力が上昇する。しかるに、本発明においては、この
時、戻りラインの前記圧力上昇によつて、圧油供給ライ
ン上に設けた可変絞りがその開度を絞られると同時に戻
りラインと圧油供給ラインとの間に設けた再生チェック
弁が開かれので、戻りライン内の戻り油は圧油供給ライ
ンを介して低負荷側アクチュエータに還流される。しか
るに、アクチュエータは慣性を有し、殊に降下するアー
ム等は自重降下するので、このような低負荷側アクチュ
エータはキャビテーションを生ずることなく比較的高速
のままで駆動を継続することができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る再生油圧回路の実施例に
つき添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。な
お、説明の便宜上、図3に示す従来の構造と同一の構成
部分には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略す
る。
【0014】図1は、本発明に係る再生油圧回路の一実
施例を示す油圧回路図であり、その基本的構成は図3に
示す従来のそれと同一である。なお、重複するが、理解
を便にするために再び説明する。すなわち、油圧回路
は、容量制御手段10aを有する可変容量ポンプ10
と、このポンプ10の圧油によつて駆動する複数(図に
おいては2つ)のアクチュエータ12、14と、タンク
16と、ポンプ10のポンプライン18から分岐された
それぞれの圧油供給ライン20、22並びにアクチユエ
ータ12、14のそれぞれのアクチュエータライン24
a、24b、26a、26bの間に設けられポンプ10
の圧油をそれぞれのアクチュエータ12、14に供給す
ると共にこのアクチュエータ12、14からの戻り油を
それぞれの戻りライン28、30を介してタンク16に
接続したタンクライン32へ排出するそれぞれの方向切
換弁34、36とから構成される。また、前記各方向切
換弁34、36のアクチュエータライン24、26の負
荷圧力をそれぞれの単位信号圧力として検出する検出手
段(負荷圧力検出ライン)38、40と、これら検出さ
れた各単位信号圧力38、40の中の最高圧力を最高信
号圧力として選択する手段(チェック弁42並びに最高
圧力検出ライン44)と、各方向切換弁34、36とタ
ンクライン16との間に配置され各戻りライン28、3
0とタンクライン32との間の開度を調整する補助弁4
6、48とを設ける。そして、補助弁46、48の一端
側には、単位信号圧力38、40とばね50、52力と
により補助弁46、48を開方向に作用させ、また他端
部には前記検出ライン44の最高信号圧力を閉方向に制
御するよう作用させるよう構成すると共に、ポンプライ
ン18からタンクライン32へバイパスライン54を設
けて、このバイパスライン54上に圧力補償付流量制御
弁56と圧力発生手段58とを設け、圧力発生手段58
の上流側圧力を信号ライン60を介してポンプ10の容
量制御手段10aに印加すると共に、圧力補償付流量制
御弁56にはその閉方向に前記検出ライン44の最高信
号圧力とばね62の弾力を作用させ、かつ開方向には圧
力補償付流量制御弁56の上流側圧力を信号ライン64
を介して作用させるよう構成されている。なお、図中参
照符号66、68は、それぞれ圧油供給ライン20、2
2に設けられたロードチェック弁を示し、参照符号7
0、72は、それぞれ方向切換弁34、36に設けられ
た絞りを示す。
【0015】しかるに、本発明においては、複数(図に
おいては2つ)のアクチュエータ12、14の内の特定
(低負荷側)のアクチュエータ12の方向切換弁34お
よび補助弁46の間の戻りライン28と、ポンプライン
18からの圧油供給ライン20との間を、バイパスライ
ン80により再生チェック弁82を介して接続し、この
再生チェック弁82は、戻りライン28からの戻り油を
圧油供給ライン20へ還流し、これと逆方向の流れはブ
ロックする向きに配設し、さらに特定のアクチュエータ
12の圧油供給ライン20上の再生チェツク弁82の接
続点より上流側に可変絞り84を設け、この可変絞り8
4の開度を信号ライン86を介して戻りライン28上の
圧力により調整することにより、戻りライン28上の圧
力の上昇に伴い可変絞り84の最大開度を小さくするよ
う構成する。
【0016】そこで、このような構成になる本発明の再
生油圧回路の作動について説明する。ここで、アクチュ
エータは、図3におけると同様にアクチュエータ12を
低負荷側とし、アクチュエータ14を高負荷側とする。
先ず、低負荷側のアクチュエータ12を駆動すべく方向
切換弁34を左方に操作すると、可変容量ポンプ18か
らの吐出圧油は、ポンプライン18、圧油供給ライン2
0、可変絞り84、ロードチェック弁66、方向切換弁
34の絞り70、アクチュエータライン24aを経てア
クチュエータ12へ供給される。この時、方向切換弁3
4をフル操作した場合には、絞り70での圧損は比較的
小さく、従ってバイパスライン54上の圧力補償付流量
制御弁56に作用する両検出ライン64、44の圧力の
差による力を、差圧設定用のばね62の力よりも小さ
く、あるいはこれと略等しく設定しておけば、圧力補償
付流量制御弁56は全開となるので、ポンプ10の吐出
圧油の全量がアクチュエータ12へ流れる。また、この
状態では、補助弁46に作用する両検出ライン38、4
4の力は等しく、補助弁46はばね50の力により全開
の位置に保持されているので、戻りライン28内の圧力
は低圧に維持されており、従って可変絞り84は信号ラ
イン86を介して全開に保持され、一方再生チェック弁
82はバイパスライン80内の逆流を阻止しているの
で、前記圧油はタンクライン32から圧損なくタンク1
6へ戻される。すなわち、低負荷側アクチュエータ12
が、図3に示す従来技術と同様に、ポンプ10の全吐出
流量によつて高速駆動される。なお、方向切換弁34の
開度が全開でなくても、補助弁46はその両端部に同一
の信号圧力が常に作用して全開状態に維持されているの
で、この結果、可変絞り84も常に全開に維持されてい
る。
【0017】次に、方向切換弁34をフル操作した前記
状態において、他方の方向切換弁36を操作すると、ア
クチュエータ14はアクチュエータ12に比較して高負
荷であるため、アクチュエータ14へは圧油が瞬時流れ
ないので、高圧側の方向切換弁36においては、圧油供
給ライン22の圧力が絞り70で圧損を生じることな
く、そのまま検出ライン40に検出伝達される。一方、
アクチュエータ12へは圧油が流れているので、低負荷
側の方向切換弁34においては、圧油供給ライン20の
圧力が絞り70で圧損を生じた分だけ低い圧力で検出ラ
イン38に検出伝達される。このように、高負荷側の補
助弁48は、その両端部に検出ライン40、44を介し
て等しい信号圧力が作用しているので、ばね52の力に
より全開状態に維持されており、一方低負荷側の補助弁
46は、その閉方向の端部に検出ライン44、38の圧
力差に相当する信号圧力が作用しているので、比較的微
弱なばね50の力に打ち勝って閉方向に移動する。な
お、この場合、圧力補償付流量制御弁56は検出ライン
44を介して高圧の信号圧力が閉方向に作用しているの
で、ポンプ10は信号ライン60、容量制御手段10a
を介して全量吐出状態に維持されている。この結果、低
負荷側アクチュエータ12の戻りライン28の圧力が上
昇してアクチュエータ12側への圧油の流れに抵抗が生
じ、圧油供給ライン20内の圧力が上昇し、しかも本発
明においては前記圧力上昇によつて可変絞り84の開度
が信号ライン86を介して絞られるので、圧油供給ライ
ン20の圧力(ポンプ吐出圧力)が更に上昇し、高負荷
側のアクチュエータ14を駆動するに至る。すなわち、
高低両負荷アクチュエータ12、14がポンプ10の全
吐出流量によつて同時に駆動される。
【0018】しかるに、本発明においては、前記複合操
作時に、例えば低負荷側アクチュエータ12でアーム下
げ操作し、高負荷側アクチュエータ14で旋回操作する
場合を想定すると、バイパスライン80が接続されてい
る圧油供給ライン20の下流側部分20aの圧力は、可
変絞り84の前記絞り効果およびアームの自重落下作用
により戻りライン28の圧力より低下するので、この結
果再生チェック弁82が開かれ、戻りライン28内の圧
油がライン20a、方向切換弁34、アクチュエータラ
イン24aを介してアクチュエータ12へ還流する。従
って、アーム(アクチュエータ12)はキャビテーショ
ンを生ずることなく、比較的高速で駆動(自重落下)す
る。また、ポンプ10からの吐出圧油は、アーム側へは
可変絞り84の前記絞り効果により流れ難いので、その
大部分が旋回側(アクチュエータ14)へ流れ、従って
旋回も比較的高速で駆動される。
【0019】このように、本発明によれば、特定(低負
荷側)のアクチュエータに対し、所定位置に再生チェッ
ク弁と可変絞りとを設けることにより、低負荷側アクチ
ュエータの単独操作から高負荷側アクチュエータを複合
操作した場合に、低負荷側アクチュエータを主として再
生圧油により駆動できるように構成したことにより、従
来のこの種の油圧回路の難点とされていた、前記複合操
作時における低負荷側アクチュエータの急激な速度低下
およびこれに伴うショックの発生を防止することができ
る。従って、作業性並びに省エネルギ性を大幅に向上す
ることができる。
【0020】次に、図2において、本発明に係る再生油
圧回路の別の実施例を示す。本実施例は、図1に示す実
施例において、可変絞りを別体に構成することなく、本
来油圧回路に設けられているロードチェック弁と合体し
て構成したものである。すなわち、可変絞り兼ロードチ
ェック弁90は、ロードチェック弁66のストローク
を、信号ライン86を介して戻りライン28の圧力が作
用するピストン92によって調整されるよう構成されて
いる。なお、このような構成においても、図1に示す実
施例の場合と同様に作動することは明らかであるので、
詳細な説明は省略する。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したようにしたように、本発
明に係る再生油圧回路は、容量制御手段を有する可変容
量ポンプと、このポンプの圧油によつて駆動される複数
のアクチュエータと、タンクと、前記ポンプのポンプラ
イン並びに前記複数のアクチュエータのそれぞれのアク
チュエータラインの間に設けられポンプの圧油をそれぞ
れのアクチュエータに供給すると共にこのアクチュエー
タからの戻り油をそれぞれの戻りラインを介して前記タ
ンクに接続したタンクラインへ排出する複数の方向切換
弁とからなり、前記各方向切換弁のアクチュエータライ
ンの負荷圧力をそれぞれの単位信号圧力として検出する
検出手段と、これら検出された各単位信号圧力の中の最
高圧力を最高信号圧力として選択する手段と、前記各方
向切換弁とタンクラインとの間に配置され各戻りライン
とタンクラインとの間の開度を調整する補助弁とを設
け、前記補助弁の一端側には前記単位信号圧力とばね力
とにより前記補助弁を開方向に作用させ、かつ他端部に
は前記最高信号圧力を閉方向に制御するよう作用させる
よう構成すると共に、ポンプラインからタンクラインへ
バイパスラインを設けて、このバイパスライン上に圧力
補償付流量制御弁と圧力発生手段とを設け、前記圧力発
生手段の上流側圧力を前記ポンプの容量制御手段に印加
すると共に、前記圧力補償付流量制御弁にはその閉方向
に前記最高信号圧力とばね力を作用させ、かつ開方向に
は前記圧力補償付流量制御弁の上流側圧力を作用させる
よう構成した油圧回路において、前記複数のアクチュエ
ータの内の特定のアクチュエータの方向切換弁および補
助弁の間の戻りラインと前記ポンプラインからの圧油供
給ラインとの間を再生チェック弁を介して接続し、この
再生チェック弁は前記戻りラインからの戻り油を前記圧
油供給ラインへ還流すると共にこれと逆方向の流れはブ
ロックする向きに配設し、さらに前記特定のアクチュエ
ータの圧油供給ライン上の前記再生チェック弁の接続点
より上流側に可変絞りを設け、この可変絞りの開度を前
記戻りライン上の圧力により調整することにより、前記
戻りライン上の圧力の上昇に伴い前記可変絞りの最大開
度を小さくするよう構成することにより、低負荷側アク
チュエータの単独操作から高負荷側アクチュエータを複
合操作した場合に、低負荷側アクチュエータを主として
再生圧油により駆動することが可能となり、この結果、
従来のこの種の油圧回路の難点とされていた、前記複合
操作時における低負荷側アクチュエータの急激な速度低
下およびこれに伴うショックの発生を防止することがで
きる。従って、作業性並びに省エネルギ性を大幅に向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る再生油圧回路の一実施例を示す油
圧回路図である。
【図2】図1に示す再生油圧回路に適用する可変絞りの
別の実施例を示す断面構造図である。
【図3】従来の油圧回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 可変容量ポンプ 10a 容量制御
手段 12、14 アクチュエータ 16 タンク 18 ポンプライン 20、22 圧油
供給ライン 24a、24b、26a、26b アクチュエータライ
ン 28、30 戻りライン 32 タンクライ
ン 34、36 方向切換弁 38、40 検出
ライン 42 チェック弁 44 検出ライン 46、48 補助弁 50、52 ばね 54 バイパスライン 56 圧力補償付
流量制御弁 58 圧力発生手段 60 信号ライン 62 ばね 64 信号ライン 66、68 ロードチェック弁 70、72 絞り 80 バイパスライン 82 再生チェッ
ク弁 84 可変絞り 86 信号ライン 90 可変絞り兼ロードチェック弁 92 ピストン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量制御手段を有する可変容量ポンプ
    と、このポンプの圧油によつて駆動される複数のアクチ
    ュエータと、タンクと、前記ポンプのポンプライン並び
    に前記複数のアクチュエータのそれぞれのアクチュエー
    タラインの間に設けられポンプの圧油をそれぞれのアク
    チュエータに供給すると共にこのアクチュエータからの
    戻り油をそれぞれの戻りラインを介して前記タンクに接
    続したタンクラインへ排出する複数の方向切換弁とから
    なり、前記各方向切換弁のアクチュエータラインの負荷
    圧力をそれぞれの単位信号圧力として検出する検出手段
    と、これら検出された各単位信号圧力の中の最高圧力を
    最高信号圧力として選択する手段と、前記各方向切換弁
    とタンクラインとの間に配置され各戻りラインとタンク
    ラインとの間の開度を調整する補助弁とを設け、前記補
    助弁の一端側には前記単位信号圧力とばね力とにより前
    記補助弁を開方向に作用させ、他端部には前記最高信号
    圧力を閉方向に制御するよう作用させるよう構成すると
    共に、ポンプラインからタンクラインへバイパスライン
    を設け、このバイパスライン上に圧力補償付流量制御弁
    と圧力発生手段とを設け、前記圧力発生手段の上流側圧
    力を前記ポンプの容量制御手段に印加して、前記圧力補
    償付流量制御弁にはその閉方向に前記最高信号圧力とば
    ね力を作用させると共に開方向には前記圧力補償付流量
    制御弁の上流側圧力を作用させるよう構成した油圧回路
    において、 前記複数のアクチュエータの内の特定のアクチュエータ
    の方向切換弁および補助弁の間の戻りラインと前記ポン
    プラインからの圧油供給ラインとの間を再生チェック弁
    を介して接続し、この再生チェック弁は前記戻りライン
    からの戻り油を前記圧油供給ラインへ還流しかつこれと
    逆方向の流れはブロックする向きに配設し、さらに前記
    特定のアクチュエータの圧油供給ライン上の前記再生チ
    ェック弁の接続点より上流側に可変絞りを設け、この可
    変絞りの開度を前記戻りライン上の圧力により調整する
    ことにより、前記戻りライン上の圧力の上昇に伴い前記
    可変絞りの最大開度を小さくするよう構成することを特
    徴とする再生油圧回路。
  2. 【請求項2】 特定のアクチュエータの圧油供給ライン
    上に設ける可変絞りは、前記圧油供給ライン上のロード
    チェック弁からなり、このロードチェック弁は特定のア
    クチュエータの方向切換弁と補助弁との間の戻りライン
    上の圧力によりストロークを調整し得るよう構成してな
    る請求項1記載の再生油圧回路。
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