JP2001065506A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2001065506A
JP2001065506A JP23649699A JP23649699A JP2001065506A JP 2001065506 A JP2001065506 A JP 2001065506A JP 23649699 A JP23649699 A JP 23649699A JP 23649699 A JP23649699 A JP 23649699A JP 2001065506 A JP2001065506 A JP 2001065506A
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Japan
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valve
pressure
switching valve
actuator
pilot
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JP23649699A
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English (en)
Inventor
Naoki Sugano
直紀 菅野
Etsujiro Imanishi
悦二郎 今西
Satoru Torii
悟 鳥居
Hirohisa Kimura
浩久 木村
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でアクチュエータの停止時の揺動
を確実に防止できる建設機械を提供する。 【解決手段】 操作レバー13の操作により作動を制御
されるコントロール弁4と、コントロール弁4を介して
油圧ポンプ2から供給される圧油により駆動されるアク
チュエータの一例である旋回モータ1とを備えた建設機
械であって、メインライン3a,3bとタンク8との間
に設けられた切換弁9と、コントロール弁4が中立位置
に戻されてから一定時間だけ旋回モータ1の圧油排出側
のメインライン3a(又は3b)がタンク8側に連通す
るように切換弁9を制御するチェック弁11a,11b
と絞り12a,12bからなる並列回路等を備えたの
で、アクチュエータの停止時の揺動を確実に防止するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクチュエータの
停止時の揺動を防止するようにした建設機械に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建設機械のアクチュエータの
停止時に発生する揺動を防止するための装置が種々提案
されている。例えば、実開平7−14202号公報で
は、図15に示すように、アクチュエータの一例である
ブームシリンダー501と、ブームシリンダー501に
圧油を供給する油圧ポンプ502と、圧油を制御するコ
ントロール弁504と、コントロール弁504の作動を
制御するパイロット油圧操作弁505とからなる油圧シ
ョベルのブームシリンダ駆動回路において、ブームシリ
ンダ501のボトム回路503aとヘッド回路503b
との間の連通回路555a,555b上に絞り弁55
7、パイロット油圧式の第1開閉弁552及び第2開閉
弁553が設けられ、パイロット油圧回路506a,5
06bを連通する回路560には高圧側の圧油を選択導
入するシャトルバルブ551が設けられ、回路560と
第1開閉弁552のパイロットポートとはシャトルバル
ブ551を介して回路561により接続され、第2開閉
弁553のパイロットポートと回路561とを接続する
回路562には絞り弁554が配設された技術が開示さ
れている。
【0003】この従来技術では、まず、パイロット油圧
操作弁505の操作レバー513を図中の左右方向のい
ずれかに操作すると、ブームシリンダ501は伸縮す
る。同時に、シャトルバルブ551を介して圧油は第1
開閉弁552を閉じ、第2開閉弁553を開く。つい
で、操作レバー513を中立位置に戻すと、第1開閉弁
552は開き、第2開閉弁553は閉じる。このとき、
第1開閉弁552と第2開閉弁553は絞り弁554の
働きにより開閉時期にタイムラグを生じ、短時間両方の
開閉弁が開状態となる。すなわち、従来技術では、ブー
ムシリンダ501のヘッド回路503bとボトム回路5
03aとをこの時間だけ連通させて、絞り弁557を介
して少量の圧油が高圧側から低圧側に流入させることに
より、ピーク圧を低減することを意図している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、両開閉弁552,553の時間差動作によって、ヘ
ッド,ボトム両回路503b,503a間を一定時間だ
け連通させる構成であるため、2つの開閉弁552,5
53と、これらに共通のパイロット圧を供給するための
シャトル弁551とが必要となる。このため、弁数が多
くなり、油圧回路構成が複雑になっている。
【0005】また、上記従来技術においては、両開閉弁
552,553がともに開状態であるときのその流量特
性はいわゆるオリフィス絞りに近い特性となっている。
しかし、このオリフィス絞りの場合、流量特性はQ=a
√(p)(ただしQは流量,pは圧力,aは比例係数で
ある。)となり、圧力の増加に比して通過流量が十分に
増加しないため、連通回路553a,553bの流量が
不十分となり、揺動防止効果が十分とはいえない。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、より簡単な構成で十分な揺動防止効果を発揮し
うる建設機械を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、操
作レバーの操作により作動を制御されるコントロール弁
と、コントロール弁を介して油圧源から供給される圧油
により駆動されるアクチュエータとを備えた建設機械に
おいて、上記アクチュエータの両側油路とタンクとの間
に設けられた切換弁と、上記コントロール弁が中立位置
に戻されてから一定時間だけ上記アクチュエータの圧油
排出側油路がタンク側に連通するように上記切換弁を制
御する切換弁制御手段とを具備したことを特徴とする建
設機械として構成されている。
【0008】この構成によれば、コントロール弁により
アクチュエータの圧油排出側の油路が遮断される際に、
一定時間だけこの油路がタンクに連通するので、単純な
切換動作のみで、アクチュエータから排出される圧油を
タンクに逃がすことができる。したがって、従来よりも
必要な切換弁の数が少なくて済み、簡単な構成となる。
また、この構成では、上記一定時間だけアクチュエータ
の圧油排出側の油路が、従来の圧油供給ラインではな
く、無圧のタンクに連通するので、連通直後(瞬時)に
おける流路内の圧力差が大きくなって通過流量が流量が
多くなる。したがって、圧油排出側油路中のピーク圧を
低減して揺動を確実に防止できる。
【0009】例えば、切換弁として、レバー操作される
パイロット操作弁からのパイロット圧によって作動する
パイロット式切換弁が用いられ、切換弁制御手段とし
て、上記操作弁からのパイロット圧を上記切換弁のパイ
ロットポートに導くパイロットラインにチェック弁と絞
りの並列回路が設けられればよい(請求項2)。
【0010】さらに、切換弁には、所定の流量特性を有
する固定絞り部が設けられれば(請求項3)、この流量
特性を好適なものに設定しておくことにより、揺動をよ
り確実に防止できる。
【0011】例えば、所定の流量特性は、油圧のn乗
(n≧1.0)に比例することとすればよい(請求項
4)。この場合、油圧が高いときは十分な流量を確保し
て十分な揺動防止効果を発揮させるとともに、油圧が低
いときは流量を小さくしてアクチュエータ速度が0に近
づいたときでも十分なブレーキ力を確保することができ
るので、アクチュエータ停止時の揺動を効果的に抑える
ことができる。
【0012】さらに、切換弁制御手段は、操作レバーの
操作量を検出する操作量検出手段と、この検出された操
作量に基づいて上記切換弁を作動させるコントローラと
が設けられたものであれば(請求項5)、油圧回路の構
成がより簡単化される。
【0013】さらに、切換弁は、上記検出された操作量
に基づいてタンクに連通する油路の断面積を変化させる
可変絞り部を備えたものであれば(請求項6)、最適な
流量特性が得られるので、揺動をより確実に防止でき
る。
【0014】また、本発明の請求項7は、操作レバーの
操作により作動を制御されるコントロール弁と、コント
ロール弁を介して油圧源から供給される圧油により駆動
されるアクチュエータと、上記アクチュエータの両側油
路間に設けられた連通弁と、上記コントロール弁が中立
位置に戻されてから一定時間だけ上記アクチュエータの
圧油排出側油路が圧油供給側油路に連通するように上記
連通弁を制御する連通弁制御手段とを備えた建設機械に
おいて、連通弁には、油圧のn乗(n≧1.0)に比例
する流量特性を有する絞り部が設けられたことを特徴と
する建設機械として構成されている。
【0015】この構成によれば、コントロール弁により
油路が遮断される際に、一定時間だけアクチュエータの
圧油排出側油路と圧油供給側油路とが、油圧のn乗(n
≧1.0)に比例する流量特性を有する連通弁によって
連通されるので、油圧が高いときは十分な流量を確保し
て十分な揺動防止効果を発揮させるとともに、油圧が低
いときは流量を小さくしてアクチュエータ速度が0に近
づいたときでも十分なブレーキ力を確保することがで
き、アクチュエータ停止時の揺動を効果的に抑えること
ができる。
【0016】さらに、連通弁制御手段は、操作レバーの
操作量を検出する操作量検出手段と、この検出された操
作量に基づいて上記連通弁を作動させるコントローラと
が設けられたものであれば(請求項8)、油圧回路がよ
り簡単化される。
【0017】さらに、連通弁は、上記検出された操作量
に基づいて上記圧油供給側油路に連通する油路の断面積
を変化させる可変絞り部を備えたものであれば(請求項
9)、最適な流量特性が得られるので、揺動をより確実
に防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】上記従来技術では既述の通りの複
雑な構成となっているが、建設機械のアクチュエータ停
止時における揺動防止のためには必ずしもそのような構
成をとることは必要とされず、例えば以下の実施形態1
に示すような構成でも十分な揺動防止を図ることができ
る。
【0019】(実施形態1)図1に本実施形態1に係る
油圧ショベルの全体構成を示す。同図において、100
は建設機械の一例である油圧ショベルの下部走行体、2
00は上部旋回体、300は上部旋回体200の前部に
装着された掘削アタッチメントである。
【0020】下部走行体100は、いずれも片面のみ図
示する左右のクローラフレーム101及びクローラ10
2からなり、両側クローラ102が個別に回転駆動され
て走行する。
【0021】上部旋回体200は、旋回フレーム20
1、キャビン202等からなり、旋回モータ1により回
転駆動されて下部走行体100上で旋回する。
【0022】掘削アタッチメントは、ブーム301、ア
ーム302、バケット303からなり、それぞれがシリ
ンダ304〜306により伸縮駆動されて掘削作業動作
等を行う。
【0023】図2に本実施形態1の特徴となる電気・油
圧回路を示す。以下、同回路について詳述する。
【0024】図2において、上記旋回モータ1はアクチ
ュエータの一例であり、油圧ポンプ2からメインライン
(油路に相当)3a,3bを介して供給される圧油によ
って回転駆動される。油圧ポンプ2から供給される圧油
の流れ方向及び流量は、メインライン3a,3b中に配
設されたコントロール弁4の動作によって制御される。
このコントロール弁4の動作は、さらに操作レバー13
により操作されるパイロット油圧操作弁(パイロット操
作弁に相当)5からパイロットライン6a,6bを介し
て供給されるパイロット油圧によって制御される。
【0025】本実施形態1では、メインライン3a,3
bは圧油逃がしライン7a,7bを介してタンク8に連
通されている。圧油逃がしライン7a,7bにおける流
路の開閉は同ライン中に配設されたパイロット式切換弁
9の動作によって制御される。この切換弁9の動作は、
さらにパイロットライン6a,6bの分岐ライン10
a,10bを介して供給されるパイロット油圧によって
制御される。分岐ライン10a,10b中には流量を調
整するためのチェック弁11a,11bと絞り12a,
12bとがそれぞれ並列に配設されている。したがっ
て、これら分岐ライン10a,10b、チェック弁11
a,11b及び絞り12a,12bが切換弁制御手段に
相当する。
【0026】なお、図中の2aは油圧ポンプ2から供給
される作動油の圧力を調整するリリーフ弁、2bはこの
作動油を回収するタンクであり、タンク2bは上記タン
ク8と同一のものである。また、図中の5aはパイロッ
ト油圧操作弁5にパイロット圧油を供給するパイロット
油圧ポンプ、5bはパイロット油圧ポンプ5aから供給
される作動油を回収するタンク、5c,5dは操作レバ
ー13の操作量に応じてパイロット油圧ポンプ5aから
供給される作動油の流れ方向を切り換える切換弁であ
り、この切換弁5c,5dは上記パイロット油圧操作弁
5の構成要素である。さらに、切換弁9の出口側には、
後述する固定絞り部14が備えられている。
【0027】ここで、アクチュエータ(旋回モータ1)
停止時の揺動現象について説明する。図3は、基本的な
油圧回路(上記図2において、上記切換弁と切換弁制御
手段とを備えていないもの)の構成におけるアクチュエ
ータ停止時の揺動現象、すなわち、この基本的な油圧回
路において、オペレータが操作レバー13を中立にした
ときのアクチュエータ速度、アクチュエータ供給側配管
(メインライン3a又は3b)内圧力及びアクチュエー
タ排出側配管(メインライン3b又は3a)内圧力の作
動例を示している。オペレータが操作レバー13を例え
ば図2中の左側に入れている場合、パイロット圧により
コントロール弁4のスプールも図2中の左側に移動す
る。この際、メインライン3aが旋回モータ1に圧油を
供給し、旋回モータ1はメインライン3bに圧油を排出
する。
【0028】時刻において、オペレータが操作レバー
13を中立状態に戻した場合、コントロール弁4も中立
位置に戻り、旋回モータ1のメインライン3a,3bを
遮断する。ところが、旋回モータ1及びそれに付属して
いるアタッチメント等はそれらの慣性により同方向に運
動を続けようとする。このため、メインライン3b内の
作動油は圧縮されて大きなピーク圧が発生する。このピ
ーク圧により旋回モータ1は急減速し、さらに時刻に
おいて、逆方向に運動を始める。その結果、メインライ
ン3b内の作動油の圧力は開放されるが、こんどはメイ
ンライン3a内の作動油が圧縮を受けるようになる。
【0029】以上のような動作は、旋回モータ1の摺動
摩擦等により旋回モータ1の運動が減衰するまで繰り返
されて揺動が生じる。この逆に、オペレータが操作レバ
ー13を一旦図2中の右側に入れてから、中立状態に戻
した場合も同様である。
【0030】次に、本実施形態1の動作について説明す
る。オペレータが操作レバー13を例えば図2中の右側
に入れた場合、パイロット油圧操作弁5の切換弁5c,
5dの作用によりパイロットライン6bにパイロット圧
が発生する。その結果、コントロール弁4のスプールは
図2中の右側に移動し、圧油はメインライン3bより旋
回モータ1に供給され、メインライン3aより排出され
る。これと同時に、パイロットライン6bのパイロット
圧により分岐ライン10b内にも圧力が発生する。その
結果、圧油は主にチェック弁11bを通じて切換弁9の
パイロットポートに導かれ、切換弁9のスプールを図2
中の左側に移動させる。このようにして、メインライン
3aは圧油逃がしライン7aを介してタンク8と連通さ
れる。この際、メインライン3bはタンク8とは連通さ
れていないので、圧油の旋回モータ1に対する駆動力は
十分に確保される。
【0031】オペレータが操作レバー13を中立位置に
戻すと、パイロット油圧操作弁5の切換弁5c,5dの
作用によりパイロットライン6b及び分岐ライン10b
内のパイロット圧は開放される。その結果、コントロー
ル弁4及び切換弁9はスプリングリターンにより中立位
置に戻ろうとするが、この際、絞り12bの作用により
切換弁9が中立位置に戻るのはコントロール弁4に比し
て遅れ、この間メインライン3aはタンク8と連通した
ままとなる。
【0032】図4は、本実施形態1において、オペレー
タが操作レバー13を中立位置に戻したときのアクチュ
エータ速度、アクチュエータ供給側配管(このときはメ
インライン3b)内圧力及びアクチュエータ排出側配管
(このときはメインライン3a)内圧力の作動例を示し
ている。時刻において、コントロール弁4が中立位置
に戻ることにより、コントロール弁4におけるメインラ
イン3aの排出流路は遮断されるため、メインライン3
a内にはピーク圧が発生するが、上記メインライン3a
とタンク8とを連通する圧力逃がしライン7aの存在に
より、排出側ピーク圧が低減され、旋回モータ1が反対
方向に運動することを防止する。この逆に、オペレータ
が操作レバー13を一旦図中の左側に入れてから、中立
状態に戻した場合も同様である。
【0033】ところで、本実施形態1では、一定時間だ
けアクチュエータ排出側配管が、従来技術におけるよう
な供給側配管ではなく、無圧のタンクに連通しているの
で、連通直後の流路内の圧力差が大きくなって通過流量
が多くなる。これに対し、後述する図10(従来技術)
では、連通直後(瞬時)は供給側配管内の圧力が残って
いるので、上記図4の場合よりも連通流路内の圧力差が
小さくなって通過流量が少なくなる。したがって、本実
施形態1によれば、以下に述べるような固定絞り部14
(又は14’)による作用効果と相俟って、排出配管中
のピーク圧を従来技術の場合よりも低減して揺動を確実
に防止できる。
【0034】図5は、切換弁9の出口側に備えられた例
えば円筒状の固定絞り部14の詳細構造を示す。この固
定絞り部14により、連通流路は所定の流量特性を有す
るものとなる。所定の流量特性は、例えば以下のような
式で表される。
【0035】 Q=ap ……(1) ただし、Qは流量、pは圧力、aは比例係数である。
【0036】ここで、上記(1)式を満たすような固定
絞り部14の形状はつぎのように決定される。絞りの形
状が例えば円筒状である場合、図中のd/Lが1以上で
あれば、絞りの流量特性はいわゆるチョーク絞りとな
り、以下のような式で表される。
【0037】 Q=A2gp/(8πνγL) ……(2) ただし、Qは流量、Aは断面積、gは重力加速度、pは
圧力、νは動粘性係数、γは比重である。
【0038】この固定絞り部14の作用はつぎのような
ものである。固定絞り部14がない場合、メインライン
3aとタンク8を連通する流路の流量特性はいわゆるオ
リフィス絞りに近い特性となっている。オリフィス絞り
の流量特性はつぎのような式で表される。
【0039】 Q=CvA√(2gp/γ) ……(3) ただし、Qは流量、Aは断面積、Cvは流量係数、gは
重力加速度、pは圧力、γは比重である。
【0040】上記(3)式により、固定絞り部14がな
い場合の圧力と流量との関係を図6に示す。図中、符号
(1)は上記(3)式のAが小さい場合であり、符号
(2)は上記(3)式のAが大きい場合を示すものであ
る。符号(1)の場合は圧力の増加に比して通過流量が
十分に増加しないため、高いピーク圧が発生した場合で
も連通通路における流量が十分確保されず、揺動防止効
果が十分発揮されないことがある。また、符号(2)の
場合ではピーク圧発生時の連通流量は確保できるが、圧
力が低いときにかなりの流量が流れてしまうために、ア
クチュエータ速度が0に近づいたときに背圧がほとんど
発生せずブレーキ力が不足することがある。これに対
し、符号(3)は固定絞り部14がある場合であり、そ
の流量特性は上記(2)式、つまり(1)式の形に示し
たようになる。この場合の圧力と流量との関係を図6に
併記した。
【0041】図6から、固定絞り部14がある場合、圧
力が高いときは十分な流量が確保されて十分な揺動防止
効果が発揮されることが分かる。一方、圧力が低いとき
は流量が小さくなり、アクチュエータ速度が0に近づい
たときでも背圧が発生して十分なブレーキ力が確保され
ることが分かる。
【0042】また図7に示すような二重円筒状の固定絞
り部14’を設けた場合、その流量特性は以下のように
表される。
【0043】 Q=πDpt3/(12ηL) ……(4) ただし、Qは流量、Dは外筒の内径、pは圧力、tは外
筒と内筒との間隙幅、ηは粘性係数である。この場合
も、流量特性は上記(1)式の形になり、上記と同様の
効果が得られる。なお、固定絞り部は、上記と同様或い
はそれ以上の流量特性(pの少なくとも1.0乗に比例
するもの)を得られるものであれば、その他の形状とし
てもよい。
【0044】このように、本実施形態1では、単純な切
換動作のみで、旋回モータ1から排出される圧油をタン
ク8に逃がすことができる。したがって、従来技術にお
けるよりも必要な切換弁の数が少なくて済み、簡単な構
成となる。
【0045】本実施形態1の変形例を図8に示す。この
変形例では、上記切換弁は、内部に可変絞り部を備えた
電磁弁21a,21bにより構成され、また上記切換弁
制御手段は、操作量検出手段でもある圧力検出器22
a,22bと、他の圧力検出器23a,23b、コント
ローラ24及びドライバ25a,25bにより構成され
ている。なお、圧力検出器としては圧力スイッチ等を使
用することができる。
【0046】この変形例における動作は、オペレータが
操作レバー13を例えば図8中の右側に入れた場合に
は、圧力検出器22a,22bでパイロット油圧操作弁
5により発生するパイロット圧を検出し、コントローラ
24によりドライバ25aを作動させて電磁弁21aを
開き、ドライバ25bを作動させて電磁弁21bを閉じ
る。そして、オペレータが操作レバー13を中立状態に
戻した場合には、コントローラ24によりドライバ25
aを作動させて電磁弁21aを閉じる。電磁弁21a
は、その内部の可変絞り部によって、圧力検出器23a
により検出されたメインライン3a内圧力を基に連通流
量を上記図6で示したような流量に制御することによ
り、上記と同様の作用効果を得ることができる。この逆
に、オペレータが操作レバー13を一旦図8中の左側に
入れてから、中立状態にもどした場合も同様である。な
お、本変形例では上記切換弁として2つの電磁弁を設け
ているが、ドライバの駆動力等が許す限り、上記実施形
態1のようにこれらを1つにして構成を簡単化すること
も可能である。
【0047】以上のように、操作レバー13を急速に中
立位置に戻した場合、上記基本的な油圧回路では、旋回
モータ1に取り付けられたアタッチメント等の慣性によ
り、旋回モータ1の排出側配管(メインライン3a又は
3b)内に大きなピーク圧が立ち、旋回モータ1及びそ
れに付随するアタッチメント等が急減速し逆方向に運動
することにより揺動が発生するが、本実施形態1及び変
形例によれば、操作レバー13を中立位置に戻してから
一定時間、旋回モータ1の排出側配管(メインライン3
a又は3b)とタンク8とを連通することにより、排出
側配管内の圧力上昇を抑制し、上記揺動を確実に防止す
ることができる。また、一定時間だけ旋回モータ1の排
出側配管が、従来技術におけるような供給側配管ではな
く、無圧のタンク8に連通するので、連通直後(瞬時)
における流路(圧油逃がしライン7a又は7b)内の圧
力差が大きくなって通過流量が流量が多くなる。したが
って、排出側配管中のピーク圧を低減して揺動を確実に
防止できる。さらに、排出側配管内の圧力が大きくなる
ほど排出側配管からタンク8へ連通する圧油の流量が大
きくなるような流量特性を持たせることにより、上記揺
動防止効果をさらに向上させることが可能になる。
【0048】ところで、上記実施形態1のうちの連通流
路の流量特性を従来技術においても適用することにより
既述したような従来技術における不具合をなくすことが
できる。そのような場合を以下の実施形態2に示す。
【0049】(実施形態2)図9は実施形態2に係る油
圧ショベルの制御系を示す電気・油圧回路図である。な
お、説明の便宜上、同図中の上記図2等と共通する要素
には同一符号を付している。
【0050】ここでは、上記実施形態1で述べた基本的
な油圧回路に、連通弁に相当する第1開閉弁52及び第
2開閉弁53と、連通弁制御手段に相当するシャトルバ
ルブ51、絞り54及び連通通路55a,55bとを備
えて構成されている。
【0051】このような構成は従来技術と同様のもので
あり、以下のように動作する。まず、オペレータが操作
レバー13を例えば図9中の右側に入れると、同時にパ
イロットライン6b、ライン60、シャトルバルブ51
及びライン61,62を介して供給された圧油は第1開
閉弁52を閉じ、第2開閉弁53を開く。次に、オペレ
ータが操作レバー13を中立位置に戻すと、第1開閉弁
52は開き、第2開閉弁53は閉じる。このとき、第1
開閉弁52と第2開閉弁53は、絞り54の働きにより
開閉時期にタイムラグを生じ、短時間両方の開閉弁が開
状態となる。したがって、旋回モータ1のメインライン
3aとメインライン3bは、この間連通し、少量の作動
油が高圧側から低圧側に流入してピーク圧を低減する。
【0052】しかし、上記ではメインライン3aとメイ
ンライン3bとを連通するために開閉弁を用いているた
め、両方の開閉弁が開いている状態での開閉弁の流量特
性はいわゆるオリフィス絞りに近い特性となっている。
オリフィス絞りの流量特性については、前述した通りで
あり、圧力の増加に比して通過流量が十分に増加しな
い。このため、高いピーク圧が発生した場合でも、連通
流路における流量が十分に確保されず、揺動防止効果が
十分発揮されないことがある。
【0053】図10は、上記の場合の操作レバー13を
図9中の右側に入れている状態から中立位置に戻したと
きのアクチュエータ速度、供給側配管(このときはメイ
ンライン3b)内圧力、排出側配管(このときはメイン
ライン3a)内圧力の時間歴応答を示す。操作レバー1
3は時刻で中立位置に戻る。これにより、コントロー
ル弁4も中立位置に戻り、メインライン3a,3bの流
路を遮断する。一方、旋回モータ1は、それに付随した
アタッチメント等の慣性により同方向に運動を続けるた
め、メインライン3a内の作動油は圧縮されて圧力が上
昇する。この際、連通通路55a,55bを通じてメイ
ンライン3a内の圧油がメインライン3bに流れ、メイ
ンライン3a内の圧力の上昇をある程度は低減すること
ができる。しかしながら、この連通通路55a,55b
の流量特性は、上記(3)式で示したような特性を示
し、圧力の増大に対して十分な流量が確保されず、十分
な揺動防止効果が得られないことがある。この逆に、オ
ペレータが操作レバー13を一旦図9中の左側入れてか
ら、中立位置に戻した場合も同様である。
【0054】本実施形態2では、上記連通通路55a,
55b間の流量を制御する流量制御弁(これも連通弁に
相当)56を設けている。図11にその詳細構造を示
す。同図において、流量制御弁56のスプール56aの
両端はバネ56b,56bの各一端側に当接し、バネ5
6b,56bの各他端側は連通通路55a,55bの分
岐ライン57a,57bから受圧部56d,56dを介
してそれぞれ圧油を受ける。したがって、スプール56
aは連通通路55a,55b間の差圧とバネ56b,5
6bとが釣り合う位置に移動する。ノッチ56c,56
cは可変絞り部を構成しており、このノッチ56c,5
6cの作用によりスプール56aの移動量に応じて連通
通路55a,55b間の流路の断面積を変化させる。こ
の圧力と断面積の関係を適宜設定することにより、流量
制御弁56の圧力と流量の関係を自由に設定することが
可能である。ここで、上記設定の一例として、以下のよ
うな関係を設定したとする。
【0055】 A=β√(p) ……(5) ただし、Aは断面積、βは係数、pは圧力である。
【0056】一方、ノッチ56c,56cの流量特性
は、以下のように表される。
【0057】 Q=CvA√(2gp/γ) ……(6) ただし、Qは流量、Cvは流量係数、Aは断面積、gは
重力加速度、pは圧力、γは比重である。したがって、
流量制御弁56の圧力と流量の関係は、以下のように表
される。
【0058】 Q=Cvβp√(2g/γ) ……(7) ただし、Qは流量、Cvは流量係数、βは係数、pは圧
力、gは重力加速度、pは圧力、γは比重である。
【0059】さらに、断面積を以下のように設定すれ
ば、流量制御弁56の圧力と流量の関係は以下のように
表される。
【0060】 A=βp ……(8) Q=Cvβp1.5√(2g/γ) ……(9) 図12に本実施形態2による流量制御弁56を備えた場
合の圧力と流量の関係及び流量制御弁56を備えていな
い場合の圧力と流量の関係を併記した。図中の符号
(1)は、上記(3)式の断面積Aを小さくした場合で
あり、符号(2)は断面積Aを大きくした場合である。
図より、符号(1)では、圧力が高くても十分な流量が
確保されておらず、十分な揺動防止効果が発揮されない
場合があることが分かる。一方、符号(2)では、圧力
が高いときは十分な流量が確保されているが、圧力が低
いときでもかなりの流量が流れてしまうために、アクチ
ュエータ速度が0に近づいたときに背圧がほとんど発生
せず、ブレーキ力が不足する場合があることが分かる。
【0061】これに対し、本実施形態2では、同図中、
符号(4)が上記(7)式の場合であり、また符号
(5)が上記(9)式の場合であるが、いずれも圧力が
高いときは十分な流量が確保され、十分な揺動防止効果
が発揮されることが分かる。一方、圧力が低いときは流
量が小さくなり、アクチュエータ速度が0に近づいたと
きでも背圧が発生して十分なブレーキ力が確保されるこ
とが分かる。
【0062】次に、本実施形態2における動作を図13
に示す。同図は操作レバー13を図9中の右側に入れて
いる状態から中立位置に戻した時のアクチュエータ速
度、供給側配管(このときはメインライン3b)内圧
力、排出側配管(このときはメインライン3a)内圧力
の時刻歴応答を示すものである。上記図10に示したも
のと比較すると、本実施形態2では、図12に示すよう
な流量特性をもつことから、時刻直後の連通流量が、
流量制御弁56を備えていない場合に比べて大きくな
る。その結果、排出側配管内圧力が流量制御弁56を備
えていない場合よりも低くなり、従来技術のようにアク
チュエータ速度が急減速し、逆方向に運動することはな
い。さらに、アクチュエータ速度が0に近づくと、上記
図10で説明したように、連通流量は小さくなる。その
結果、アクチュエータ速度が0になるまで背圧が立ち続
け、必要なブレーキ力を確保する。このようにして、ア
クチュエータ停止時の揺動は解消される。
【0063】本実施形態2の変形例を図14に示す。こ
の変形例では、上記連通弁は、可変絞り部をその内部に
備えた電磁弁71により構成され、上記連通弁制御手段
は、操作量検出手段でもある圧力検出器73、他の圧力
検出器72a,72b、コントローラ74及びドライバ
75により構成されている。なお、圧力検出器として
は、圧力スイッチ等を使用することができる。
【0064】本変形例における動作では、圧力検出器7
3で検出されたパイロット圧を基にコントローラ74に
よりドライバ75を介して電磁弁71を動作させること
により連通回路55a,55bの開閉を切り換えるとと
もに、さらにその切り換え後にも圧力検出器72a,7
2bにより検出された圧力を基にコントローラ74によ
りドライバ75を介して電磁弁71の可変絞り部を動作
させることにより連通流量を上記図12の符号(4)又
は(5)に示したような特性に制御することによって、
上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0065】以上のように、操作レバー13を急速に中
立位置に戻した場合、上記流量制御弁56を備えていな
い油圧回路では、旋回モータ1に取り付けられたアタッ
チメント等の慣性により、旋回モータ1の排出側配管内
に大きなピーク圧が立ち、旋回モータ1及びそれに付随
するアタッチメント等が急減速し逆方向に運動すること
により揺動が発生するが、本実施形態2及び変形例によ
れば、操作レバー13を中立位置に戻してから一定時
間、旋回モータ1の排出側配管と供給側配管とを連通す
ることにより、排出側配管内の圧力上昇を抑制し、上記
揺動を防止することができる。さらに、排出側配管内の
圧力が大きくなるほど排出側配管から供給側配管へ連通
する圧油の流量が大きくなるような流量特性を持たせる
ことにより、上記揺動防止効果をさらに向上させること
が可能になる。
【0066】なお、上記実施形態1,2及びそれらの変
形例では、建設機械として油圧ショベルを例示したが、
本発明はその他の建設機械、例えばクレーン等にも適用
可能である。また、アクチュエータとして旋回モータ1
を例示したが、本発明はその他のアクチュエータ、例え
ば油圧ショベルにおけるブームシリンダ等にも適用可能
である。
【0067】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の請求項
1は、操作レバーの操作により作動を制御されるコント
ロール弁と、コントロール弁を介して油圧源から供給さ
れる圧油により駆動されるアクチュエータとを備えた建
設機械において、上記アクチュエータの両側油路とタン
クとの間に設けられた切換弁と、上記コントロール弁が
中立位置に戻されてから一定時間だけ上記アクチュエー
タの圧油排出側油路がタンク側に連通するように上記切
換弁を制御する切換弁制御手段とを具備したことを特徴
とする建設機械として構成されている。
【0068】この構成によれば、コントロール弁により
アクチュエータの圧油排出側の油路が遮断される際に、
一定時間だけこの油路がタンクに連通するので、単純な
切換動作のみで、アクチュエータから排出される圧油を
タンクに逃がすことができる。したがって、従来よりも
必要な切換弁の数が少なくて済み、簡単な構成となる。
また、この構成では、上記一定時間だけアクチュエータ
の圧油排出側の油路が、従来の圧油供給ラインではな
く、無圧のタンクに連通するので、連通直後(瞬時)に
おける流路内の圧力差が大きくなって通過流量が流量が
多くなる。したがって、圧油排出側油路中のピーク圧を
低減して揺動を確実に防止できる。
【0069】例えば、切換弁として、レバー操作される
パイロット操作弁からのパイロット圧によって作動する
パイロット式切換弁が用いられ、切換弁制御手段とし
て、上記操作弁からのパイロット圧を上記切換弁のパイ
ロットポートに導くパイロットラインにチェック弁と絞
りの並列回路が設けられればよい(請求項2)。
【0070】さらに、切換弁には、所定の流量特性を有
する固定絞り部が設けられれば(請求項3)、この流量
特性を好適なものに設定しておくことにより、揺動をよ
り確実に防止できる。
【0071】例えば、所定の流量特性は、油圧のn乗
(n≧1.0)に比例することとすればよい(請求項
4)。この場合、油圧が高いときは十分な流量を確保し
て十分な揺動防止効果を発揮させるとともに、油圧が低
いときは流量を小さくしてアクチュエータ速度が0に近
づいたときでも十分なブレーキ力を確保することができ
るので、アクチュエータ停止時の揺動を効果的に抑える
ことができる。
【0072】さらに、切換弁制御手段は、操作レバーの
操作量を検出する操作量検出手段と、この検出された操
作量に基づいて上記切換弁を作動させるコントローラと
が設けられたものであれば(請求項5)、油圧回路の構
成がより簡単化される。
【0073】さらに、切換弁は、上記検出された操作量
に基づいてタンクに連通する油路の断面積を変化させる
可変絞り部を備えたものであれば(請求項6)、最適な
流量特性が得られるので、揺動をより確実に防止でき
る。
【0074】また、本発明の請求項7は、操作レバーの
操作により作動を制御されるコントロール弁と、コント
ロール弁を介して油圧源から供給される圧油により駆動
されるアクチュエータと、上記アクチュエータの両側油
路間に設けられた連通弁と、上記コントロール弁が中立
位置に戻されてから一定時間だけ上記アクチュエータの
圧油排出側油路が圧油供給側油路に連通するように上記
連通弁を制御する連通弁制御手段とを備えた建設機械に
おいて、連通弁には、油圧のn乗(n≧1.0)に比例
する流量特性を有する絞り部が設けられたことを特徴と
する建設機械として構成されている。
【0075】この構成によれば、コントロール弁により
油路が遮断される際に、一定時間だけアクチュエータの
圧油排出側油路と圧油供給側油路とが、油圧のn乗(n
≧1.0)に比例する流量特性を有する連通弁によって
連通されるので、油圧が高いときは十分な流量を確保し
て十分な揺動防止効果を発揮させるとともに、油圧が低
いときは流量を小さくしてアクチュエータ速度が0に近
づいたときでも十分なブレーキ力を確保することがで
き、アクチュエータ停止時の揺動を効果的に抑えること
ができる。
【0076】さらに、連通弁制御手段は、操作レバーの
操作量を検出する操作量検出手段と、この検出された操
作量に基づいて上記連通弁を作動させるコントローラと
が設けられたものであれば(請求項8)、油圧回路がよ
り簡単化される。
【0077】さらに、連通弁は、上記検出された操作量
に基づいて上記圧油供給側油路に連通する油路の断面積
を変化させる可変絞り部を備えたものであれば(請求項
9)、最適な流量特性が得られるので、揺動をより確実
に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ショベルの全体構成を示す側面図である。
【図2】実施形態1に係る油圧ショベルの制御系を示す
電気・油圧回路図である。
【図3】基本的な制御系における時刻履歴の一例を示す
説明図である。
【図4】上記実施形態1の制御系における時刻履歴の一
例を示す説明図である。
【図5】上記実施形態1に係る切換弁出口の固定絞り部
を示す説明図である。
【図6】上記実施形態1に係る切換弁出口の固定絞り部
の流量特性を示す説明図である。
【図7】上記実施形態1に係る切換弁出口の固定絞り部
の変形例を示す説明図である。
【図8】上記実施形態1の変形例に係る油圧ショベルの
制御系を示す電気・油圧回路図である。
【図9】実施形態2に係る油圧ショベルの制御系を示す
電気・油圧回路図である。
【図10】流量制御弁を備えていない制御系における時
刻履歴の一例を示す説明図である。
【図11】上記実施形態2の流量制御弁の構造図であ
る。
【図12】上記実施形態2に係る流量制御弁の内部に備
えられた可変絞り部の流量特性を示す説明図である。
【図13】上記実施形態2に係る制御系における時刻履
歴の一例を示す説明図である。
【図14】上記実施形態2の変形例に係る油圧ショベル
の制御系を示す電気・油圧回路図である。
【図15】従来の油圧ショベルの一例における制御系を
示す電気・油圧回路図である。
【符号の説明】
1 旋回モータ 2 油圧ポンプ 3a,3b メインライン(油路に相当) 4 コントロール弁 5 パイロット油圧操作弁(パイロット操作弁に相当) 6a,6b パイロットライン 7a,7b 圧油逃がしライン(切換弁制御手段に相
当) 8 タンク 9 切換弁 10a,10b 分岐ライン(切換弁制御手段に相当) 11a,11b チェック弁(切換弁制御手段に相当) 12a,12b 絞り(切換弁制御手段に相当) 13 操作レバー 14,14’ 固定絞り部 21a,21b 電磁弁(切換弁に相当) 22a,22b 圧力検出器(切換弁制御手段、操作量
検出手段に相当) 23a,23b 圧力検出器(切換弁制御手段に相当) 24 コントローラ(切換弁制御手段に相当) 51 シャトルバルブ(連通弁制御手段に相当) 52 第1開閉弁(連通弁に相当) 53 第2開閉弁(連通弁に相当) 54 絞り(連通弁制御手段に相当) 55a,55b 連通通路(連通弁制御手段に相当) 56 流量制御弁(連通弁に相当) 57a,57b 分岐ライン 71 電磁弁(連通弁に相当) 72a,72b 圧力検出器(連通弁制御手段に相当) 73 圧力検出器(連通弁制御手段、操作量検出手段に
相当) 74 コントローラ(連通弁制御手段に相当)
フロントページの続き (72)発明者 今西 悦二郎 神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 鳥居 悟 岐阜県大垣市本今町1682番地の2 神鋼造 機株式会社内 (72)発明者 木村 浩久 岐阜県大垣市本今町1682番地の2 神鋼造 機株式会社内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB02 BA08 CA03 CA08 DA03 DA04 DB02 DC04 3F059 AA08 FC00 FC12 3H089 BB06 CC08 DA02 DB03 DB46 DB49 EE07 EE13 EE15 EE17 FF05 GG02 JJ01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバーの操作により作動を制御され
    るコントロール弁と、コントロール弁を介して油圧源か
    ら供給される圧油により駆動されるアクチュエータとを
    備えた建設機械において、 上記アクチュエータの両側油路とタンクとの間に設けら
    れた切換弁と、上記コントロール弁が中立位置に戻され
    てから一定時間だけ上記アクチュエータの圧油排出側油
    路がタンク側に連通するように上記切換弁を制御する切
    換弁制御手段とを具備したことを特徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 切換弁として、レバー操作されるパイロ
    ット操作弁からのパイロット圧によって作動するパイロ
    ット式切換弁が用いられ、切換弁制御手段として、上記
    操作弁からのパイロット圧を上記切換弁のパイロットポ
    ートに導くパイロットラインにチェック弁と絞りの並列
    回路が設けられたことを特徴とする請求項1記載の建設
    機械。
  3. 【請求項3】 切換弁には、所定の流量特性を有する固
    定絞り部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 所定の流量特性は、油圧のn乗(n≧
    1.0)に比例することを特徴とする請求項3記載の建
    設機械。
  5. 【請求項5】 切換弁制御手段は、操作レバーの操作量
    を検出する操作量検出手段と、この検出された操作量に
    基づいて上記切換弁を作動させるコントローラとが設け
    られたことを特徴とする請求項1記載の建設機械。
  6. 【請求項6】 切換弁は、上記検出された操作量に基づ
    いてタンクに連通する油路の断面積を変化させる可変絞
    り部を備えたものであることを特徴とする請求項5記載
    の建設機械。
  7. 【請求項7】 操作レバーの操作により作動を制御され
    るコントロール弁と、コントロール弁を介して油圧源か
    ら供給される圧油により駆動されるアクチュエータと、
    上記アクチュエータの両側油路間に設けられた連通弁
    と、上記コントロール弁が中立位置に戻されてから一定
    時間だけ上記アクチュエータの圧油排出側油路が圧油供
    給側油路に連通するように上記連通弁を制御する連通弁
    制御手段とを備えた建設機械において、 連通弁には、油圧のn乗(n≧1.0)に比例する流量
    特性を有する絞り部が設けられたことを特徴とする建設
    機械。
  8. 【請求項8】 連通弁制御手段は、操作レバーの操作量
    を検出する操作量検出手段と、この検出された操作量に
    基づいて上記連通弁を作動させるコントローラとが設け
    られたことを特徴とする請求項7記載の建設機械。
  9. 【請求項9】 連通弁は、上記検出された操作量に基づ
    いて上記圧油供給側油路に連通する油路の断面積を変化
    させる可変絞り部を備えたものであることを特徴とする
    請求項8記載の建設機械。
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