JPH05283702A - 複合制御型半導体装置及びそれを使用した電力変換装置 - Google Patents

複合制御型半導体装置及びそれを使用した電力変換装置

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JPH05283702A
JPH05283702A JP4081854A JP8185492A JPH05283702A JP H05283702 A JPH05283702 A JP H05283702A JP 4081854 A JP4081854 A JP 4081854A JP 8185492 A JP8185492 A JP 8185492A JP H05283702 A JPH05283702 A JP H05283702A
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Mutsuhiro Mori
森  睦宏
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高耐圧でオン電圧の低くい改良された複合制御
型半導体装置を提供する。 【構成】複数個のp型の第3の半導体層15の間のn型
の第1の半導体層13にp型の第5の半導体層17を設
け、オン状態において第1の半導体層13全領域で電導
度変調が生じるようにした。 【効果】オン状態において第1の半導体層13全領域で
電導度変調が生じるようにしたので、オン電圧が低くな
り、高耐圧低損失のIGBTを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧と電流で制御する
新しい複合制御型半導体装置とそれを使用した電力変換
装置に係り、特にオン状態における低損失化,寄生素子
の動作防止及び制御電力の低減に有効な複合制御型半導
体装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、IGBT(絶縁ゲートバイポーラ
トランジスタ)が、GTO(ゲートターンオフサイリス
タ)やMOSFET(パワーMOSトランジスタ)に代わって
著しく普及している。その理由は、電圧制御型であるこ
とからGTOに比較してオン・オフ制御が容易であるこ
と、及び電導度変調型であることからMOSFETに比較して
オン電圧が低いこと等にある。
【0003】IGBTは、例えばp+ 基板の上にエピタ
キシャル成長させたn層、n層上に形成したn-層、n-
層内に複数個規則的にその上面に露出するように形成し
たp層、各p層内に上面に露出するように設けられn+
層を具備する半導体基体と、p+基板にオーミック接触
したコレクタ電極と、n+層及びp層にオーミック接触
したエミッタ電極と、n- 層の露出した面上に絶縁膜を
介して載置したゲート電極とから成っている。
【0004】このような構成のIGBTを高耐圧の用途
に使用する場合には、主として空乏層の拡がる領域とな
るn-層を厚くする必要がある。n-層を厚くしていくと
電導度変調が主にn- 層のp+基板に近い領域で起こ
り、p+基板から遠くなるほど電導度変調が起こりにく
くなり、IGBTの低オン電圧という特徴が生かされな
くなるという問題が顕著になる。この問題を解決するた
めに、n- 層のエミッタ電極側の露出面にホールを注入
するためのホール注入p層を設けることが知られている
(特開平3−23675号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−23675号公報
には、図14に示すように半導体基体の周辺部にp層2
14を形成し、このp層214にコンタクトした電極2
23をゲート電極端子Gに接続し、これにより正のゲー
ト電位を使ってp層214からn- 層213へ正孔の注
入をさせる構造が開示されている。しかし、p層214
が半導体基体の周辺部に設けられているため、p層21
4から注入された正孔が数ミリ角チップの半導体基体の
中心部まで殆ど届かず、大多数の正孔はp層214に最
も近いp層215に吸収されてしまい、オン電圧の低減
には殆ど寄与しないものであった。特に、1000V以
上の高電圧で使用される高耐圧のIGBTでは、n- 層
213が100ミクロン以上になるため、n- 層213
全領域で且つより一層の電導度変調が望まれていた。
【0006】また、図14のIGBTでは、次のような
不都合がある。即ち、電極223が接続されるゲート電
極端子Gはオン状態では15V程度になる。IGBTの
コレクタ電極221とエミッタ電極222との間の電位
関係は、オン状態ではエミッタ電極が接地電位にされ、
コレクタ電極221に3V程度の低電圧が印加された状
態となる。オン状態で電極223の電位がコレクタ電極
221の電位より高くなると、p+ 基板211とn層2
12との間のpn接合は逆バイアスされ、p層214か
らn+ 層216へ多大の電流が流れ込み、ゲート制御が
困難になる。敢えてゲート制御をしようとすれば、ゲー
ト制御電力が大きくなるという問題がある。
【0007】さらに、p層214より注入した多量の正
孔により、p層214,n-層213,p層215,n+層
216からなる横方向の寄生サイリスタ及びp+基板2
11,n層212n-層213,p層215,n+層21
6からなる縦方向の寄生サイリスタが動作し、絶縁ゲー
ト231,232で制御できなくなり、IGBTが破壊
するという不具合がある。
【0008】加えて、半導体基体の周辺部での電流密度
が高く周辺部での発熱が多いため、コレクタ電極221
を半田を使ってパッケージの1部となるヒートシンクに
接着する場合、最も歪が大きい半導体基体の周辺部の歪
応力がさらに大きくなり、IGBTチップが破損する
か、破損しない場合にはパッケージから剥離しやすいと
いう問題があった。
【0009】本発明の目的は、高耐圧でオン電圧の低い
改良された複合制御型半導体装置を提供することにあ
る。
【0010】本発明の他の目的は、大きな出力電流が得
られ、寄生サイリスタによる破壊が起こらず、ゲート電
力の損失の少ない改良された複合制御型半導体装置を提
供することにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、改良された複合
制御型半導体装置を使用した電力変換装置を提供するこ
とにある。
【0012】本発明の別の目的は、以下の実施例の説明
から明らかとなろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明複合制御型半導体装置の特徴とするところは、一対の
主表面を有し、一方の主表面に隣接する第1の半導体
層、第1の半導体層及び他方の主表面に隣接し第1の半
導体層より高不純物濃度を有する第1導電型の第2の半
導体層、一方の主表面から第1の半導体層内に延び第1
の半導体層より高不純物濃度を有する第2導電型の複数
個の第3の半導体層、一方の主表面から各第3の半導体
層内に延び第3の半導体層より高不純物濃度を有する第
1導電型の複数個の第4の半導体層、第3の半導体層相
互間に位置し一方の主表面から第2の半導体層内に延び
第2の半導体層より高不純物濃度を有する第2導電型の
第5の半導体層を具備する半導体基体と、第2の半導体
層の露出表面にオーミック接触する第1の主電極と、第
3の半導体層及び第4の半導体層の露出表面にオーミッ
ク接触する第2の主電極と、第1の半導体層、第3の半
導体層及び第4の半導体層の露出表面上に絶縁膜を介し
て載置される制御電極と、第5の半導体層の露出表面に
オーミック接触すると共に第2の主電極及び制御電極の
いずれか一方に電流制限手段を介して接続された補助電
極とを備え、オン状態において、第1の主電極と第2の
主電極との間には第3の半導体層と第4の半導体層との
間の接合を順バイアスする極性の電位が、第2の主電極
と制御電極との間には制御電極直下の第3の半導体層表
面にチャネル領域を形成するに十分な値と極性を有する
電位が、第2の主電極と補助電極との間には第5の半導
体層と第1の半導体層との間の接合を順バイアスする極
性の電位が、第1の主電極と補助電極との間には第1の
半導体層と第2の半導体層との間の接合を順バイアスす
る極性の電位がそれぞれ付与されるようにした点にあ
る。この場合、第1の半導体層の導電型は、複合制御型
半導体装置をIGBTとして使用する場合には第2導電
型が、複合制御型半導体装置をMOSFETとして使用する場
合には第1導電型が選択される。
【0014】本発明複合制御型半導体装置の他の特徴と
するところは、第1導電型の第1の半導体層、第1の半
導体層の主表面から第1の半導体層内に延び第1の半導
体層より高不純物濃度を有する第2の半導体層、第2の
半導体層から離れた個所において第1の半導体層の主表
面から第1の半導体層内延び第1の半導体層より高不純
物濃度を有する第2導電型の複数個の第3の半導体層、
各第3の半導体層から各第3の半導体層内に延び第3の
半導体層より高不純物濃度を有する第1導電型の複数個
の第4の半導体層、第3の半導体層相互間に位置し第1
の半導体層の主表面から第1の半導体層内に延び第1の
半導体層より高不純物濃度を有する第2導電型の第5の
半導体層を具備する半導体基体と、第2の半導体層の露
出表面にオーミック接触する第1の主電極と、第3の半
導体層及び第4の半導体層の露出表面にオーミック接触
する第2の主電極と、第1の半導体層、第3の半導体層
及び第4の半導体層の露出表面上に絶縁膜を介して載置
される制御電極と、第5の半導体層の露出表面にオーミ
ック接触すると共に第2の主電極及び制御電極のいずれ
か一方に電流制限手段を介して接続された補助電極とを
備え、オン状態において、第1の主電極と第2の主電極
との間には第3の半導体層と第4の半導体層との間の接
合を順バイアスする極性の電位が、第2の主電極と制御
電極との間には制御電極直下の第3の半導体層表面にチ
ャネル領域を形成するに十分な値と極性を有する電位
が、第2の主電極と補助電極との間には第5の半導体層
と第1の半導体層との間の接合を順バイアスする極性の
電位が、第1の主電極と補助電極との間には第1の半導
体層と第2の半導体層との間の接合を順バイアスする極
性の電位がそれぞれ付与されるようにした点にある。こ
の場合、第2の半導体層の導電型は、複合制御型半導体
装置をIGBTとして使用する場合には第2導電型が、
複合制御型半導体装置をMOSFETとして使用する場合には
第1導電型が選択される。
【0015】本発明電力変換装置の特徴とするところ
は、一対の直流端子と、交流の相数と同数の交流端子
と、一対の直流端子間に接続され、それぞれスイッチン
グ素子と逆極性のダイオードの並列回路を2個直列接続
した構成からなり、並列回路の相互接続点が異なる交流
端子に接続された交流出力の相数と同数のインバータ単
位とを具備し、スイッチング素子が上述の複合制御型半
導体装置を使用した点にある。
【0016】
【作用】本発明の複合制御型半導体装置は、第3の半導
体層の間に第3の半導体層から離れて第5の半導体層を
具備し、オン状態において、第1の主電極と第2の主電
極との間には第3の半導体層と第4の半導体層との間の
接合を順バイアスする極性の電位が、第2の主電極と制
御電極との間には制御電極直下の第3の半導体層表面に
チャネル領域を形成するに十分な値と極性を有する電位
が、第2の主電極と補助電極との間には第5の半導体層
と第1の半導体層との間の接合を順バイアスする極性の
電位が、第1の主電極と補助電極との間には第1の半導
体層と第2の半導体層との間の接合を順バイアスする極
性の電位がそれぞれ付与されるようにているため、オン
状態において第2の半導体層及び第3の半導体層から第
1の半導体層にキャリアが注され、第1の半導体層の通
電方向の全領域に渡って電導度変調が起こり、大きな電
流を流せるとともにオン電圧を低くでき且つ寄生サイリ
スタによる破壊を防ぐことができる。これによって、高
耐圧で電力損失の少ない複合制御型半導体装置が実現で
きる。また、オン電圧による損失を従来と同一にしたと
きは、出力電流を大幅に増大できる。
【0017】また、本発明電力変換装置はスイッチング
素子として上述の高耐圧で電力損失の少ない複合制御型
半導体装置を使用するため、高効率で小型の電力変換装
置を実現できる。
【0018】
【実施例】以下本発明複合制御型半導体装置及びそれを
用いた電力変換装置を実施例として示した図面を用いて
詳細に説明する。
【0019】図1は本発明を複合制御型半導体装置をI
GBTに適用した場合の一実施例である。図において、
1は一対の主表面11及び12を有する半導体基体で、
主表面間に、一方の主表面11に隣接するn型の第1の
半導体層13、第1の半導体層13及び他方の主表面1
2に隣接する第1の半導体層13より高不純物濃度有す
るp型の第2の半導体層14、一方の主表面11から第
1の半導体層13内に延び第1の半導体層13より高不
純物濃度有する複数個のp型の第3の半導体層15、一
方の主表面11から第3の半導体層15内に延び第3の
半導体層15より高不純物濃度有する複数個のn型の第
4の半導体層16、第3の半導体層15相互間に位置し
一方の主表面11から第1の半導体層13内に延び第1
の半導体層13より高不純物濃度有する複数個のp型の
第5の半導体層17を具備している。第1の半導体層1
3は、第2の半導体層14に隣接する第1の層部分13
1とそれより低不純物濃度有し第3の半導体層15に隣
接する第2の層部分132とから構成されている。第4
の半導体層16はある断面で見たとき1個の第3の半導
体層15内に2個形成されている。J1 は第1の半導体
層13第1の層部分131と第2の半導体層14との間
に形成された第1の接合、J2 は第1の半導体層13の
第2の層部分132と第3の半導体層15との間に形成
された第2の接合、J3 は第3の半導体層15と第4の
半導体層16との間に形成された第3の接合、J4 は第
1の半導体層13と第2の半導体層14との間に形成さ
れた第4の接合で、いずれもpn接合である。2は半導
体基体1の他方の主表面12において第2の半導体層1
4にオーミック接触された第1の主電極、3は半導体基
体1の一方の主表面11において第3の半導体層15及
び第4の半導体層16にオーミック接触された第2の主
電極、4は半導体基体1の一方の主表面11において第
1の半導体層13、第3の半導体層15及び第4の半導
体層16上に絶縁膜5を介して載置された制御電極、6
は半導体基体1の一方の主表面11において第5の半導
体層17にオーミック接触された補助電極、T1 は第1
の主電極2に接続した第1の端子、T2は第2の主電極
3に接続した第2の端子、T3は制御電極4に接続した
第3の端子、Rは補助電極6と第3の端子8との間に接
続された抵抗である。
【0020】このような構成のIGBTをオン状態にす
るには、例えば第2の端子T2 をアース電位とした場
合、第1の端子T1に正の電位を加えた状態で第3の端
子T3に正の電位を印加すればよい。これによって、制
御電極4の絶縁膜5下の第3の半導体層15表面に反転
層(チャネル)が生じ、電子電流が第2の主電極3から
第4の半導体層16、反転層、第1の半導体層13を通
じて、第2の半導体層14及び第5の半導体層17へ流
れ込む、即ちオン状態になる。この電子電流によって、
正の電位を有する第1の主電極2側の第2の半導体層1
4と、同じく正の電位を有する制御電極4側の第5の半
導体層17から多量の正孔が第1の半導体層13に注入
し、第1の半導体層13は電導度変調され、オン電圧を
低くすことができる。
【0021】このよう動作を期待するためには、次の条
件を満たす必要がある。即ち、オン状態において、第1
の主電極2と第2の主電極3との間には第3の半導体層
15と第4の半導体層16との間の接合J2 を順バイア
スする極性の電位が、第2の主電極3と制御電極4との
間には制御電極4直下の第3の半導体層15表面にチャ
ネル領域を形成するに十分な値と極性を有する電位が、
第2の主電極3と補助電極6との間には第5の半導体層
17と第1の半導体層13との間の接合J4 を順バイア
スする極性の電位が、第1の主電極2と補助電極6との
間には第1の半導体層13と第2の半導体層14との間
の接合J1 を順バイアスする極性の電位がそれぞれ付与
されることである。
【0022】かかる構成及びバイアス条件を具備するI
GBTでは、従来のIGBTとは異なり、第1の半導体
層13の第2の半導体層14側だけでなく一方の主表面
11側も電導度変調することができる。更に、第5の半
導体層17を第3の半導体層15相互間の共通動通領域
部に規則的に配置することにより、半導体基体全体を均
一にかつ第1の半導体層13の全領域に渡って電導度変
調することができる。従って、従来のIGBTに比較し
てオン電圧を著しく低くでき、損失を大幅に低減でき
る。オン電圧による損失が同一であれば、より大きな電
流を流すことができる。特に、第1の半導体層13の厚
さが100ミクロン以上になる耐圧1000V以上の高耐圧
のIGBTでは、第1の半導体層13の一方の主表面1
1側が電導度変調されにくいことから、本発明は第1の
半導体層13の厚さが100ミクロン以上で厚くなれば
なるほどその効果が大きくなる。本発明者の確認したと
ころによれば、耐圧2000Vの素子の場合、従来構造
で4〜5Vあったオン電圧が本発明を適用することによ
って1.5〜2.0Vと半減することが可能であった。こ
の実施例で注意すべき点は、従来のIGBTとは異な
り、第5の半導体層17から第1の半導体層13への正
孔の注入があるため、第2の半導体層14,第1の半導
体層13,第3の半導体層15,第4の半導体層16か
らなる寄生サイリスタ、および第5の半導体層17,第
1の半導体層13,第3の半導体層15,第4の半導体
層16からなる寄生サイリスタが動作し易くなることで
ある。本実施例では、制御電極4と補助電極6との間に
抵抗Rを介在することによって、この問題を解決してい
る。抵抗Rは第3の端子T3 から補助電極6側に流入す
る電流を制限し、第5の半導体層17から第1の半導体
層13への正孔の注入を寄生サイリスタ動作を抑制し得
る値まで制限している。つまり、第2の半導体層14,
第1の半導体層13,第3の半導体層15からなるpn
pトランジスタの順方向電流利得と、第5の半導体層1
7,第1の半導体層13,第3の半導体層15からなる
pnpトランジスタの順方向電流利得と、第4の半導体
層16,第3の半導体層15,第1の半導体層13から
なるnpnトランジスタの順方向電流利得との和を1よ
り小さくなるように抵抗Rの抵抗値を決めることによ
り、寄生サイリスタ動作を防止することを可能とする。
例えば、第3の端子T3 に15Vの電圧が印加されたと
きに、抵抗Rを介することにより補助電極6の電位を1
Vから3V程度までに低減することができるので、IG
BTの破壊を招く過剰な正孔の注入を抑制できる。更
に、第3の端子T3 からの電流供給も格段に低減でき、
電力損失の低減、制御回路の簡略が可能となる。ところ
で、第4の半導体層16、第3の半導体層15、第1の
半導体層13からなるnpnトランジスタの順方向電流
利得を極小にするために、第4の半導体層16を微細化
したり、第3の半導体層15の第4の半導体層16下方
に高不純物濃度領域を形成して第2の主電極3による短
絡抵抗を低減することが有効であることは言うまでもな
い。また、第1の半導体層13の第1の層部分131と
同様に、第5の半導体層17からの正孔の注入を抑制す
るために、耐圧を低下させない程度に第5の半導体層1
7の周りに第2の層部分132より高いキャリア濃度を
持つ領域を形成することも、第5の半導体層17、第1
の半導体層13、第3の半導体層15からなるpnpト
ランジスタの順方向電流利得の制御に有効である。
【0023】図1では抵抗Rは、各補助電極6を接続し
た上で制御電極4との間に1個介在しているが、各補助
電極6と制御電極4との間にそれぞれ介在しても良い。
これにより、各第5の半導体層17からの注入電流を均
一化でき、局所的な電流集中を防ぐこともできる。従っ
て、電流不均一に伴う局所的な寄生サイリスタの動作を
防止でき、安全なIGBTの動作を確保できる。抵抗R
として、半導体基板上面にさらに積層して形成した抵抗
体や、制御電極4に使った多結晶シリコン等を利用し
て、集積化することもできる。
【0024】図2は本発明を複合制御型半導体装置をMO
SFETに適用した場合の一実施例である。図1とは、第2
の半導体層14がn型で、第1の接合J1 がpn接合で
ない点で相違している。このMOSFETをオン状態にするに
は、例えば第2の端子T2 をアース電位とし、第1の端
子T1に正の電位を加えた状態で、第3の端子T3に正の
電位を印加すればよい。制御電極4の絶縁膜5下の第3
の半導体層15表面に反転層(チャネル)が生じ、電子
電流が第2の主電極3から第4の半導体層16,反転
層,第1の半導体層13を通じて、第2の半導体層14
および第5の半導体層17へ流れ込む。この電子電流に
よって、正の電位を有する補助電極6側の第5の半導体
層17から正孔が第1の半導体層13に注入する。この
時、本実施例の装置では、第1の主電極2より補助電極
6が高電位になるように、つまり第5の半導体層17と
第1の半導体層13のpn接合J4 が順バイアスになる
ように補助電極の電位を抵抗Rで制御する。その結果、
多量の正孔が第2の半導体層14へも多量に流れるよう
になり、更にこの正孔により第2の半導体層14から第
1の半導体層13に多量の電子が注入するようになるた
め、第1の半導体層13の上部側および下部側の全領域
に渡って電導度変調が起こり、オン電圧を極めて小さく
できる。オン電圧によって生じる損失が従来と同一であ
るば、大きな電流を流すことができるようになる。図2
の実施例では図1に比べ、第1のpn接合J1 を順バイ
アスする電圧降下が生じないため、内部の損失が少ない
という特徴を持つ。このように、本発明複合制御型半導
体装置によるMOSFETは、従来のパワーMOSFETとは異な
り、第1の半導体層13の上部領域だけでなく下部領域
も電導度変調することができ、更に第3の半導体層15
と第5の半導体層17を導通部に規則的に配置すること
により、素子全体を均一にかつ第1の半導体層13の全
領域に渡って電導度変調することができるので、オン電
圧が低くなるのである。
【0025】更に、従来のパワーMOSFETとは異なり、第
5の半導体層17からの正孔の注入に加え、第2の半導
体層14から注入した電子によって発生した正孔電流も
加わるため、第5の半導体層17,第1の半導体層1
3,第3の半導体層15,第4の半導体層16からなる
寄生サイリスタが動作しやすくなるが、抵抗Rによって
第3の端子T3 からの電流を第5の半導体層17、第1
の半導体層13の順バイアス状態を損なわない程度に制
限することにより、寄生サイリスタの動作を防ぐことが
できる。つまり、第5の半導体層17,第1の半導体層
13,第3の半導体層15からなるpnpトランジスタ
の順方向電流利得と、第4の半導体層16,第3の半導
体層15,第1の半導体層13からなるnpnトランジ
スタの順方向電流利得との和を1より小さくなるように
抵抗Rを制御することにより、素子を破壊することのな
い動作が可能となる。例えば、第3の端子T3 に15V
の電圧が印加されたときに、抵抗Rを介することにより
補助電極6の電位を1.5 Vから3V程度までに低減す
ることができるので、素子破壊を招く過剰な正孔の注入
を抑制できる。それによって、第2の半導体層14から
の過剰な電子の注入も抑制できる。更に第3の端子T3
からの電力供給も格段に低減でき、制御回路を簡便にす
ることができる。この時、第1の主電極2の電位は1V
以下となり、高耐圧のパワー素子でもpnダイオードや
サイリスタより素子内部の損失を小さくすることができ
る。もちろん図1と同様に、各単位セルごとに抵抗Rを
設けることにより、素子内部の電流の均一化、引いては
寄生サイリスタの局所での発生防止が可能となる。
【0026】図3は抵抗Rの代わりにトランジスタQを
用いた本発明複合制御型半導体装置の別の実施例であ
る。トランジスタQ(図3ではMOSFETを使用)の電流が
そのゲートG1に付与される電圧によって制限され、飽
和する特性を利用して、第5の半導体層17からの正孔
の注入を各寄生トランジスタの順方向電流利得の和が1
より小さくなるように制御したものである。本実施例に
より、補助電極6の電位が少々変動し、トランジスタQ
のゲートG1に加わる電圧が変動しても、補助電極6に
供給される電流がほぼ一定に保たれるため、第5の半導
体層17からの正孔の注入が一定に制限され、寄生サイ
リスタの動作を極めて安定的に防止することができる。
勿論、ゲートG1と第3の端子T3 を結線して、同時に
制御することも可能である。
【0027】図4は本発明複合制御型半導体装置の更に
別の実施例で、図3においてトランジスタQと補助電極
6の間にダイオードDiを接続した点に特徴がある。こ
れにより、オフ状態では一般に第2の端子T2より低電
位にある第3の端子T3へ第2の端子T2 より流れ込む
電流を阻止することができ、ゲート制御電力を低減でき
る効果がある。
【0028】図5は、本発明複合制御型半導体装置の異
なる実施例である。この実施例では、抵抗Rを使用する
代わりに第2の端子T2 と補助電極6との間に直流電源
Eを補助電極6側が正となるように挿入している。これ
により、補助電極6から供給される電流および補助電極
6の電位を、第3の端子T3 の電位によらず制御できる
ので、素子の大電流化と寄生サイリスタの動作防止の協
調を図ることが容易となる効果がある。
【0029】図6,図7及び図8は図5の実施例の変形
例を示すもので、それぞれ直流電源Eと直列に抵抗R,
トランジスタQ,トランジスタQとダイオードDiとの
直列回路をそれぞれ挿入した点を特徴としている。これ
ら変形例は図5の実施例に比較して図2,図3,図4の
効果を持たせたることができる効果がある。
【0030】図9は図8の変形例で、ダイオードDiを
半導体基体1内に集積化した点に特徴がある。図8との
相違は制御電極4が第5の半導体層17まで覆わない構
造となっている点にある。これにより、第3の端子T3
の逆バイアス時に第3の半導体層15と第5の半導体層
17が制御電極4で短絡されることがなくなり、直流電
源Eの電力損失を低減できる。本変形例でもゲート電極
G1と第3の端子T3を接続することにより、制御を容
易にすることができる効果がある。
【0031】図10は本発明複合制御型半導体装置の斜
視図を示す。判り易くするため、第の2主電極3及び補
助電極6は図示されていない。また、半導体基体1の周
辺部には、第1の半導体層13内を伸びる空乏層をとめ
るためのn+層19が形成されている。第3の半導体層
15は外周で繋がるように一体に形成されている。これ
により、半導体基体1の周辺領域を第2の電極3の電位
に固定することができ、高電圧印加時の電位を安定化で
きる。各第5の半導体層17は第3の半導体層15の間
に独立に形成され、接触していない。第5の半導体層1
7を第3の半導体層15より高電位にバイアスすること
ができ、正孔の注入を容易にできる。制御電極4も外周
で一体に形成され、第3の端子T3 への結線を容易にし
ている。図11及び図12は本発明複合制御型半導体装
置を横方向に電流が流れる横型素子へ応用例した場合の
実施例である。第1の主電極2が第2の主電極3,制御
電極4及び補助電極6と同一表面上に形成されている。
この場合、第5の半導体層17は第3の半導体層15と
第2の半導体層素子14との間に位置している。この構
成により、第2の半導体層素子14から注入されたキャ
リアが第3の半導体層15に到達する前に消滅するが、
第5の半導体層17の存在により上述の縦型素子の場合
と同様に本発明の効果を有することが出来る。実製品で
は、図11及び図12を単位セルとして半導体基体に多
数集積化することにより、大電流を取り出すことがで
き、また集積回路の中の一素子として集積化することも
できる。
【0032】図13は本発明複合制御型半導体装置を使
用した3相インバータの一実施例を示す回路図である。
図において、T4及びT5は直流電源Eに接続される一対
の直流端子、S1及びS2,S3及びS4,S5及びS6はそ
れぞれ直列接続されて一対の直流端子T4及びT5間に極
性を揃えて並列接続された本発明複合制御型半導体装置
を適用したスイッチ素子、D1,D2,D3,D4,D5
びD6は各スイッチ素子に極性を逆にして並列接続され
た負荷電流を還流させるダイオ−ド、T6,T7及びT8
は直列接続された2個のスイッチ素子の接続点からそれ
ぞれ引き出された交流出力の相数と同数(3個)の交流
端子である。このようにインバータを本発明を適用した
スイッチ素子で構成すれば、スイッチ素子1個当りの容
量(耐圧×通電電流)が大きくなり、且つオン電圧の低
減によるスイッチ素子内部損失の低減が図れることか
ら、GTOの直並列接続数が低減及び冷却系統が小型化
が図れ、その結果インバータの小型化,信頼性及び制御
性の向上を図ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明により、第1の半導体層13の深
さ方向及び面方向の全領域において、均一に電導度変調
を起こすことができるので、例えば1000V素子の場
合従来に比べ約1/2,2000V素子の場合約1/3
にオン電圧を低減できる。このことは、オン電圧による
損失を同一としたとき2〜3倍の出力電流が得られるこ
とを意味している。また、各寄生トランジスタの順方向
電流利得の和を1以下にすることができるので、寄生サ
イリスタの動作による破壊から素子を保護することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をIGBTに適用した場合の一実施例を
示す概略断面図である。
【図2】本発明をMOSFETに適用した場合の一実施例を示
す概略断面図である。
【図3】本発明複合制御型半導体装置の別の実施例を示
す概略断面図である。
【図4】本発明複合制御型半導体装置の更に別の実施例
を示す概略断面図である。
【図5】本発明複合制御型半導体装置の異なる実施例を
示す概略断面図である。
【図6】図5の実施例の第1の変形例を示す概略断面図
である。
【図7】図5の実施例の第2の変形例を示す概略断面図
である。
【図8】図5の実施例の第3の変形例を示す概略断面図
である。
【図9】図8の実施例の変形例を示す概略断面図であ
る。
【図10】本発明複合制御型半導体装置の概略斜視図で
ある。
【図11】本発明複合制御型半導体装置を横型素子へ適
用した場合の実施例を示す概略断面図である。
【図12】本発明複合制御型半導体装置を横型素子へ適
用した場合の他の実施例を示す概略断面図である。
【図13】本発明複合制御型半導体装置を使用した3相
インバータの一実施例を示す回路図である。
【図14】従来のIGBTを示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基体、2…第1の主電極、3…第2の主電
極、4…制御電極、6…補助電極、13…第1の半導体
層、14…第2の半導体層、15…第3の半導体層、1
6…第4の半導体層、17…第5の半導体層、R…抵
抗、Q…トランジスタ、Di…ダイオード、E…直流電
源。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の主表面を有し、一方の主表面に隣接
    する第1の半導体層、第1の半導体層及び他方の主表面
    に隣接し第1の半導体層より高不純物濃度を有する第1
    導電型の第2の半導体層、一方の主表面から第2の半導
    体層内に延び第2の半導体層より高不純物濃度を有する
    第2導電型の複数個の第3の半導体層、一方の主表面か
    ら各第3の半導体層内に延び第3の半導体層より高不純
    物濃度を有する第1導電型の複数個の第4半導体層、第
    3の半導体層相互間に位置し一方の主表面から第1の半
    導体層内に延び第1の半導体層より高不純物濃度を有す
    る第2導電型の第5の半導体層を具備する半導体基体
    と、 半導体基体の他方の主表面において、第2の半導体層に
    オーミック接触する第1の主電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第3の半導体層及
    び第4の半導体層にオーミック接触する第2の主電極
    と、 半導体基体の一方の主表面において、第1の半導体層、
    第3の半導体層及び第4の半導体層上に絶縁膜を介して
    載置される制御電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第5の半導体層に
    オーミック接触する補助電極とを備え、 オン状態において、第1の電極と第2の主電極との間に
    は第3の半導体層と第4の半導体層との間の接合を順バ
    イアスする極性の電位が、第2の主電極と制御電極との
    間には制御電極直下の第3の半導体層表面にチャネル領
    域を形成するに十分な値と極性を有する電位が、第2の
    主電極と補助電極との間には第5の半導体層と第1の半
    導体層との間の接合を順バイアスする極性の電位が、第
    1の主電極と補助電極との間には第1の半導体層と第2
    の半導体層との間の接合を順バイアスする極性の電位が
    それぞれ付与されることを特徴とする複合制御型半導体
    装置。
  2. 【請求項2】一対の主表面を有し、一方の主表面に隣接
    する第1導電型の第1の半導体層、第1の半導体層及び
    他方の主表面に隣接し第1の半導体層より高不純物濃度
    を有する第1導電型の第2の半導体層、一方の主表面か
    ら第2の半導体層内に延び第2の半導体層より高不純物
    濃度を有する第2導電型の複数個の第3の半導体層、一
    方の主表面から各第3の半導体層内に延び第3の半導体
    層より高不純物濃度を有する第1導電型の複数個の第4
    半導体層、第3の半導体層相互間に位置し一方の主表面
    から第2の半導体層内に延び第2の半導体層より高不純
    物濃度を有する第2導電型の第5の半導体層を具備する
    半導体基体と、 半導体基体の他方の主表面において、第2の半導体層に
    オーミック接触する第1の主電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第3の半導体層及
    び第4の半導体層にオーミック接触する第2の主電極
    と、 半導体基体の一方の主表面において、第1の半導体層、
    第3の半導体層及び第4の半導体層上に絶縁膜を介して
    載置される制御電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第5の半導体層に
    オーミック接触する補助電極とを備え、 オン状態において、第1の主電極と第2の主電極との間
    には第3の半導体層と第4の半導体層との間の接合を順
    バイアスする極性の電位が、第2の主電極と制御電極と
    の間には制御電極直下の第3の半導体層表面にチャネル
    領域を形成するに十分な値と極性を有する電位が、第2
    の主電極と補助電極との間には第5の半導体層と第1の
    半導体層との間の接合を順バイアスする極性の電位が、
    第1の主電極と補助電極との間には第1の半導体層と第
    2の半導体層との間の接合を順バイアスする極性の電位
    がそれぞれ付与されることを特徴とする複合制御型半導
    体装置。
  3. 【請求項3】一対の主表面を有し、一方の主表面に隣接
    する第1導電型の第1の半導体層、第1の半導体層及び
    他方の主表面に隣接し第1の半導体層より高不純物濃度
    を有する第2導電型の第2の半導体層、一方の主表面か
    ら第1の半導体層内に延び第1の半導体層より高不純物
    濃度を有する第1導電型の複数個の第3の半導体層、一
    方の主表面から各第3の半導体層内に延び第3の半導体
    層より高不純物濃度を有する第2導電型の複数個の第4
    半導体層、第3の半導体層相互間に位置し一方の主表面
    から第1の半導体層内に延び第1の半導体層より高不純
    物濃度を有する第1導電型の第5の半導体層を具備する
    半導体基体と、 半導体基体の他方の主表面において、第2の半導体層に
    オーミック接触する第1の主電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第3の半導体層及
    び第4の半導体層にオーミック接触する第2の主電極
    と、 半導体基体の一方の主表面において、第1の半導体層、
    第3の半導体層及び第4の半導体層上に絶縁膜を介して
    載置される制御電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第5の半導体層に
    オーミック接触する補助電極とを備え、 オン状態において、第1の主電極と第2の主電極との間
    には第1の半導体層と第2の半導体層との間及び第3の
    半導体層と第4の半導体層との間の接合を順バイアスす
    る極性の電位が、第2の主電極と制御電極との間には制
    御電極直下の第3の半導体層表面にチャネル領域を形成
    するに十分な値と極性を有する電位が、第2の主電極と
    補助電極との間には第5の半導体層と第1の半導体層と
    の間の接合を順バイアスする極性の電位が、第1の主電
    極と補助電極との間には第1の半導体層と第2の半導体
    層との間の接合を順バイアスする極性の電位がそれぞれ
    付与されることを特徴とする複合制御型半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、第1の半導体層が第2
    の半導体層に隣接する第1の層部分と第3の半導体層に
    隣接し第1の層部分より低不純物濃度を有する第2の層
    部分とから構成されていることを特徴とする複合制御型
    半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、補助
    電極が第1の主電極または制御電極に電流制限手段を介
    して接続されていることを特徴とする複合制御型半導体
    装置。
  6. 【請求項6】第1導電型の第1の半導体層、第1の半導
    体層の表面から第1の半導体層内に延び第1の半導体層
    より高不純物濃度を有する第2の半導体層、第2の半導
    体層から離れ第1の半導体層の表面から第1の半導体層
    内に延び第1の半導体層より高不純物濃度を有する第2
    導電型の複数個の第3の半導体層、各第3の半導体層の
    表面から各第3の半導体層内に延び第3の半導体層より
    高不純物濃度を有する第1導電型の複数個の第4半導体
    層、第2の半導体層と第3の半導体層との間に位置し第
    1の半導体層の表面から第1の半導体層内に延び第1の
    半導体層より高不純物濃度を有する第2導電型の第5の
    半導体層を具備する半導体基体と、 第2の半導体層の露出表面にオーミック接触する第1の
    主電極と、 第3の半導体層及び第4の半導体層の露出表面にオーミ
    ック接触する第2の主電極と、 第1の半導体層、第3の半導体層及び第4の半導体層の
    露出表面上に絶縁膜を介して載置される制御電極と、 第5の半導体層の露出表面にオーミック接触すると共に
    第2の主電極及び制御電極のいずれか一方に電流制限手
    段を介して接続された補助電極とを備え、 オン状態において、第1の主電極と第2の主電極との間
    には第3の半導体層と第4の半導体層との間の接合を順
    バイアスする極性の電位が、第2の主電極と制御電極と
    の間には制御電極直下の第3の半導体層表面にチャネル
    領域を形成するに十分な値と極性を有する電位が、第2
    の主電極と補助電極との間には第5の半導体層と第1の
    半導体層との間の接合を順バイアスする極性の電位が、
    第1の主電極と補助電極との間には第1の半導体層と第
    2の半導体層との間の接合を順バイアスする極性の電位
    がそれぞれ付与されることを特徴とする複合制御型半導
    体装置。
  7. 【請求項7】第1導電型の第1の半導体層、第1の半導
    体層の表面から第1の半導体層内に延び第1の半導体層
    より高不純物濃度を有する第1導電型の第2の半導体
    層、第2の半導体層から離れ第1の半導体層の表面から
    第1の半導体層内に延び第1の半導体層より高不純物濃
    度を有する第2導電型の複数個の第3の半導体層、各第
    3の半導体層の表面から各第3の半導体層内に延び第3
    の半導体層より高不純物濃度を有する第1導電型の複数
    個の第4半導体層、第2の半導体層と第3の半導体層と
    の間に位置し第1の半導体層の表面から第1の半導体層
    内に延び第1の半導体層より高不純物濃度を有する第2
    導電型の第5の半導体層を具備する半導体基体と、 第2の半導体層の露出表面にオーミック接触する第1の
    主電極と、 第3の半導体層及び第4の半導体層の露出表面にオーミ
    ック接触する第2の主電極と、 第1の半導体層、第3の半導体層及び第4の半導体層の
    露出表面上に絶縁膜を介して載置される制御電極と、 第5の半導体層の露出表面にオーミック接触すると共に
    第2の主電極及び制御電極のいずれか一方に電流制限手
    段を介して接続された補助電極とを備え、 オン状態において、第1の主電極と第2の主電極との間
    には第3の半導体層と第4の半導体層との間の接合を順
    バイアスする極性の電位が、第2の主電極と制御電極と
    の間には制御電極直下の第3の半導体層表面にチャネル
    領域を形成するに十分な値と極性を有する電位が、第2
    の主電極と補助電極との間には第5の半導体層と第1の
    半導体層との間の接合を順バイアスする極性の電位が、
    第1の主電極と補助電極との間には第1の半導体層と第
    2の半導体層との間の接合を順バイアスする極性の電位
    がそれぞれ付与されることを特徴とする複合制御型半導
    体装置。
  8. 【請求項8】第1導電型の第1の半導体層、第1の半導
    体層の表面から第1の半導体層内に延び第1の半導体層
    より高不純物濃度を有する第2導電型の第2の半導体
    層、第2の半導体層から離れ第1の半導体層の表面から
    第1の半導体層内に延び第1の半導体層より高不純物濃
    度を有する第2導電型の複数個の第3の半導体層、各第
    3の半導体層の表面から各第3の半導体層内に延び第3
    の半導体層より高不純物濃度を有する第1導電型の複数
    個の第4半導体層、第2の半導体層と第3の半導体層と
    の間に位置し第1の半導体層の表面から第1の半導体層
    内に延び第1の半導体層より高不純物濃度を有する第2
    導電型の第5の半導体層を具備する半導体基体と、 第2の半導体層の露出表面にオーミック接触する第1の
    主電極と、 第3の半導体層及び第4の半導体層の露出表面にオーミ
    ック接触する第2の主電極と、 第1の半導体層、第3の半導体層及び第4の半導体層の
    露出表面上に絶縁膜を介して載置される制御電極と、 第5の半導体層の露出表面にオーミック接触すると共に
    第2の主電極及び制御電極のいずれか一方に電流制限手
    段を介して接続された補助電極とを備え、 オン状態において、第1の主電極と第2の主電極との間
    には第1の半導体層と第2の半導体層との間及び第3の
    半導体層と第4の半導体層との間の接合を順バイアスす
    る極性の電位が、第2の主電極と制御電極との間には制
    御電極直下の第3の半導体層表面にチャネル領域を形成
    するに十分な値と極性を有する電位が、第2の主電極と
    補助電極との間には第5の半導体層と第1の半導体層と
    の間の接合を順バイアスする極性の電位が、第1の主電
    極と補助電極との間には第1の半導体層と第2の半導体
    層との間の接合を順バイアスする極性の電位がそれぞれ
    付与されることを特徴とする複合制御型半導体装置。
  9. 【請求項9】第1導電型の第1の半導体層、第1の半導
    体層の表面から第1の半導体層内に第1の半導体層より
    高不純物濃度を有する第1導電型の第2の半導体層、第
    2の半導体層から離れ第1の半導体層の表面から第1の
    半導体層内に延び第1の半導体層より高不純物濃度を有
    する第2導電型の複数個の第3の半導体層、各第3の半
    導体層の表面から各第3の半導体層内に延び第3の半導
    体層より高不純物濃度を有する第1導電型の複数個の第
    4半導体層、第2の半導体層と第3の半導体層との間に
    位置し第1の半導体層の表面から第1の半導体層内に延
    び第2の半導体層より高不純物濃度を有する第2導電型
    の第5の半導体層を具備する半導体基体と、 第2の半導体層の露出表面にオーミック接触する第1の
    主電極と、 第3の半導体層及び第4の半導体層の露出表面にオーミ
    ック接触する第2の主電極と、 第1の半導体層、第3の半導体層及び第4の半導体層の
    露出表面上に絶縁膜を介して載置される制御電極と、 第5の半導体層の露出表面にオーミック接触すると共に
    第2の主電極及び制御電極のいずれか一方に電流制限手
    段を介して接続された補助電極とを備え、 オン状態において、第1の半導体層、第3の半導体層及
    び第4の半導体層で形成されるトランジスタの電流利得
    と、第5の半導体層、第1の半導体層及び第3の半導体
    層で形成されるトランジスタの電流利得との和が1以下
    であることを特徴とする複合制御型半導体装置。
  10. 【請求項10】第1導電型の第1の半導体層、第1の半
    導体層の表面から第1の半導体層内に延び第1の半導体
    層より高不純物濃度を有する第2導電型の第2の半導体
    層、第2の半導体層から離れ第1の半導体層の表面から
    第1の半導体層内に延び第1の半導体層より高不純物濃
    度を有する第2導電型の複数個の第3の半導体層、各第
    3の半導体層の表面から各第3の半導体層内に延び第3
    の半導体層より高不純物濃度を有する第1導電型の複数
    個の第4半導体層、第2の半導体層と第3の半導体層と
    の間に位置し第1の半導体層の表面から第1の半導体層
    内に延び第1の半導体層より高不純物濃度を有する第2
    導電型の第5の半導体層を具備する半導体基体と、 第2の半導体層の露出表面にオーミック接触する第1の
    主電極と、 第3の半導体層及び第4の半導体層の露出表面にオーミ
    ック接触する第2の主電極と、 第1の半導体層、第3の半導体層及び第4の半導体層の
    露出表面上に絶縁膜を介して載置される制御電極と、 第5の半導体層の露出表面にオーミック接触すると共に
    第2の主電極及び制御電極のいずれか一方に電流制限手
    段を介して接続された補助電極とを備え、 オン状態において、第1の半導体層、第3の半導体層及
    び第4の半導体層で形成されるトランジスタの電流利得
    と、第2の半導体層、第1の半導体層及び第3の半導体
    層で形成されるトランジスタの電流利得と、第5の半導
    体層、第1の半導体層及び第3の半導体層で形成される
    トランジスタの電流利得との和が1以下であることを特
    徴とする複合制御型半導体装置。
  11. 【請求項11】一対の主表面を有し、一方の主表面に隣
    接する第1の半導体層、第1の半導体層及び他方の主表
    面に隣接し第1の半導体層より高不純物濃度を有する第
    1導電型の第2の半導体層、一方の主表面から第2の半
    導体層内に延び第2の半導体層より高不純物濃度を有す
    る第2導電型の複数個の第3の半導体層、一方の主表面
    から各第3の半導体層内に延び第3の半導体層より高不
    純物濃度を有する第1導電型の複数個の第4半導体層、
    第2の半導体層と第3の半導体層との間に位置し一方の
    主表面から第2の半導体層内に延び第2の半導体層より
    高不純物濃度を有する第2導電型の第5の半導体層を具
    備する半導体基体と、 半導体基体の他方の主表面において、第2の半導体層に
    オーミック接触する第1の主電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第3の半導体層及
    び第4の半導体層にオーミック接触する第2の主電極
    と、 半導体基体の一方の主表面において、第1の半導体層、
    第3の半導体層及び第4の半導体層上に絶縁膜を介して
    載置される制御電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第5の半導体層に
    オーミック接触すると共に第2の主電極及び制御電極の
    いずれか一方に電流制限手段を介して接続された補助電
    極とを備え、 オン状態において、第1の半導体層、第3の半導体層及
    び第4の半導体層で形成されるトランジスタの電流利得
    と、第5の半導体層、第1の半導体層及び第3の半導体
    層で形成されるトランジスタの電流利得との和が1以下
    であることを特徴とする複合制御型半導体装置。
  12. 【請求項12】一対の主表面を有し、一方の主表面に隣
    接する第1導電型の第1の半導体層、第1の半導体層及
    び他方の主表面に隣接し第1の半導体層より高不純物濃
    度を有する第1導電型の第2の半導体層、一方の主表面
    から第1の半導体層内に延び第1の半導体層より高不純
    物濃度を有する第2導電型の複数個の第3の半導体層、
    一方の主表面から各第3の半導体層内に延び第3の半導
    体層より高不純物濃度を有する第1導電型の複数個の第
    4半導体層、第3の半導体層相互間に位置し一方の主表
    面から第1の半導体層内に延び第1の半導体層より高不
    純物濃度を有する第2導電型の第5の半導体層を具備す
    る半導体基体と、 半導体基体の他方の主表面において、第2の半導体層に
    オーミック接触する第1の主電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第3の半導体層及
    び第4の半導体層にオーミック接触する第2の主電極
    と、 半導体基体の一方の主表面において、第1の半導体層、
    第3の半導体層及び第4の半導体層上に絶縁膜を介して
    載置される制御電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第5の半導体層に
    オーミック接触すると共に第2の主電極及び制御電極の
    いずれか一方に電流制限手段を介して接続された補助電
    極とを備え、 オン状態において、第1の半導体層、第3の半導体層及
    び第4の半導体層で形成されるトランジスタの電流利得
    と、第2の半導体層、第1の半導体層及び第3の半導体
    層で形成されるトランジスタの電流利得と、第5の半導
    体層、第1の半導体層及び第3の半導体層で形成される
    トランジスタの電流利得との和が1以下であることを特
    徴とする複合制御型半導体装置。
  13. 【請求項13】請求項12において、第1の半導体層が
    第2の半導体層に隣接する第1の層部分と第3の半導体
    層に隣接し第1の層部分より低不純物濃度を有する第2
    の層部分とから構成されていることを特徴とする複合制
    御型半導体装置。
  14. 【請求項14】一対の主表面を有し、一方の主表面に隣
    接する第1導電型の第1の半導体層、第1の半導体層及
    び他方の主表面に隣接し第1の半導体層より高不純物濃
    度を有する第1導電型の第2の半導体層、一方の主表面
    から第2の半導体層内に延び第2の半導体層より高不純
    物濃度を有する第2導電型の複数個の第3の半導体層、
    一方の主表面から各第3の半導体層内に延び第3の半導
    体層より高不純物濃度を有する第1導電型の複数個の第
    4半導体層、第3の半導体層相互間に位置し一方の主表
    面から第1の半導体層内に延び第1の半導体層より高不
    純物濃度を有する第2導電型の第5の半導体層を具備す
    る半導体基体と、 半導体基体のた他方の主表面において、第2の半導体層
    にオーミック接触する第1の主電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第3の半導体層及
    び第4の半導体層にオーミック接触する第2の主電極
    と、 半導体基体の一方の主表面において、第1の半導体層、
    第3の半導体層及び第4の半導体層上に絶縁膜を介して
    載置される制御電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第5の半導体層に
    オーミック接触する補助電極とを備え、 オフ状態における第1の主電極と第2の主電極との間の
    電圧が1000V以上、オン状態における第1の主電極
    と第2の主電極との間の電圧が2.0 V以下であること
    を特徴とする複合制御型半導体装置。
  15. 【請求項15】一対の直流端子と、 交流出力の相数と同数の交流端子と、 一対の直流端子間に接続され、それぞれスイッチング素
    子と逆極性のダイオードの並列回路を2個直列接続した
    構成からなり、並列回路の相互接続点が異なる交流端子
    に接続された交流出力の相数と同数のインバ−タ単位と
    を具備し、スイッチング素子が一対の主表面を有し、一
    方の主表面に隣接する第1の半導体層、第1の半導体層
    及び他方の主表面に隣接し第1の半導体層より高不純物
    濃度を有する第1導電型の第2の半導体層、一方の主表
    面から第1の半導体層内に延び第1の半導体層より高不
    純物濃度を有する第2導電型の複数個の第3の半導体
    層、一方の主表面から各第3の半導体層内に延び第3の
    半導体層より高不純物濃度を有する第1導電型の複数個
    の第4半導体層、第3の半導体層相互間に位置し一方の
    主表面から第1の半導体層内に延び第1の半導体層より
    高不純物濃度を有する第2導電型の第5の半導体層を具
    備する半導体基体と、 半導体基体の他方の主表面において、第2の半導体層に
    オーミック接触する第1の主電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第3の半導体層及
    び第4の半導体層にオーミック接触する第2の主電極
    と、 半導体基体の一方の主表面において、第1の半導体層、
    第3の半導体層及び第4の半導体層上に絶縁膜を介して
    載置される制御電極と、 半導体基体の一方の主表面において、第5の半導体層に
    オーミック接触すると共に第2の主電極及び制御電極の
    いずれか一方に電流制限手段を介して接続された補助電
    極とを備え、 オン状態において、第1の主電極と第2の主電極との間
    には第3の半導体層と第4の半導体層との間の接合を順
    バイアスする極性の電位が、第2の主電極と制御電極と
    の間には制御電極直下の第3の半導体層表面にチャネル
    領域を形成するに十分な値と極性を有する電位が、第2
    の主電極と補助電極との間には第5の半導体層と第1の
    半導体層との間の接合を順バイアスする極性の電位が、
    第1の主電極と補助電極との間には第1の半導体層と第
    2の半導体層との間の接合を順バイアスする極性の電位
    がそれぞれ付与されることを特徴とする電力変換装置。
  16. 【請求項16】一対の直流端子と、 交流出力の相数と同数の交流端子と、 一対の直流端子間に接続され、それぞれスイッチング素
    子と逆極性のダイオードの並列回路を2個直列接続した
    構成からなり、並列回路の相互接続点が異なる交流端子
    に接続された交流出力の相数と同数のインバ−タ単位と
    を具備し、スイッチング素子が第1導電型の第1の半導
    体層、第1の半導体層の表面から第1の半導体層内に第
    1の半導体層より高不純物濃度を有する第2導電型の第
    2の半導体層、第2の半導体層から離れ第1の半導体層
    の表面から第1の半導体層内に延び第1の半導体層より
    高不純物濃度を有する第2導電型の複数個の第3の半導
    体層、各第3の半導体層の表面から各第3の半導体層内
    に延び第3の半導体層より高不純物濃度を有する第1導
    電型の複数個の第4半導体層、第2の半導体層と第3の
    半導体層との間に位置し第1の半導体層の表面から第1
    の半導体層内に延び第1の半導体層より高不純物濃度を
    有する第2導電型の第5の半導体層を具備する半導体基
    体と、 第2の半導体層の露出表面にオーミック接触する第1の
    主電極と、 第3の半導体層及び第4の半導体層の露出表面にオーミ
    ック接触する第2の主電極と、 第1の半導体層、第3の半導体層及び第4の半導体層の
    露出表面上に絶縁膜を介して載置される制御電極と、 第5の半導体層の露出表面にオーミック接触すると共に
    第2の主電極及び制御電極のいずれか一方に電流制限手
    段を介して接続された補助電極とを備え、 オン状態において、第1の主電極と第2の主電極との間
    には第1の半導体層と第2の半導体層との間及び第3の
    半導体層と第4の半導体層との間の接合を順バイアスす
    る極性の電位が、第2の主電極と制御電極との間には制
    御電極直下の第3の半導体層表面にチャネル領域を形成
    するに十分な値と極性を有する電位が、第2の主電極と
    補助電極との間には第5の半導体層と第1の半導体層と
    の間の接合を順バイアスする極性の電位が、第1の主電
    極と補助電極との間には第1の半導体層と第2の半導体
    層との間の接合を順バイアスする極性の電位がそれぞれ
    付与されることを特徴とする電力変換装置。
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