JPH05255738A - 耐遅れ破壊特性の優れた機械構造用鋼の製造方法 - Google Patents

耐遅れ破壊特性の優れた機械構造用鋼の製造方法

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JPH05255738A
JPH05255738A JP32314691A JP32314691A JPH05255738A JP H05255738 A JPH05255738 A JP H05255738A JP 32314691 A JP32314691 A JP 32314691A JP 32314691 A JP32314691 A JP 32314691A JP H05255738 A JPH05255738 A JP H05255738A
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tempering
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Fusao Ishikawa
房男 石川
Toshihiko Takahashi
稔彦 高橋
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は圧延後の冷却速度、および熱処理時
の焼戻し温度を調節することにより引張強度125kgf/
mm2 以上を有し耐遅れ破壊特性に優れる機械構造用の製
造方法を提供する。 【構成】 C,Si,Mn,P,S,Ni,Cr,M
o,Al,V,Ti,Nb,Nを特定した鋼において圧
延後の冷却速度をK≦130を満たす条件で冷却するこ
とにより、コイルの割れ発生の低減が図れ、さらに所定
の形状に成形後焼入れ・焼戻しを行うに際して焼戻しを
400℃以上で行うことにより引張強度125kgf/mm2
以上を有し耐遅れ破壊特性に優れる機械構造用鋼を製造
することができる。ただしK=D1 +260×log10
(CR) 【効果】 本発明により棒鋼・線材製造後の割れ発生が
抑制でき操業上の問題が解消される。またボルトの継ぎ
手効率の向上が図られ、自動車等の軽量化に寄与でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は125kgf/mm2 以上の引
張強度を有する耐遅れ破壊特性の優れた機械構造部品の
製造方法に適用するものである。
【0002】
【従来の技術】高強度機械構造用鋼は高強度ボルトとし
て機械、自動車、橋、建物に数多く使用されている他、
PC鋼棒、自動車部品においても数多く使用されてい
る。しかし、どの品種についても引張強度が125kgf/
mm2 を超えると遅れ破壊の危険性が高まることがよく知
られており、例えば現在使用されているボルトの強度は
110kgf/mm2 級が上限となっているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年構造
物の大型化に伴い、継ぎ手効率の向上・軽量化の目的か
らボルトの高強度化に対する要求は高い。また地球環境
問題から燃費の向上が必要となる自動車においても燃費
効率につながる軽量化を達成するために各種部品の高強
度化への要求は高い。そこで強度が125kgf/mm2 を超
える機械構造用鋼の遅れ破壊の問題を解決しなければな
らない。
【0004】高強度部材の遅れ破壊においては鋼中の水
素が原因とされている。特に常温近傍で容易に移動しう
る拡散性水素が引張応力集中部の結晶粒界に集積し、粒
界割れを助長するために遅れ破壊が起こると考えられて
いる。従って高強度機械構造用鋼を使用する場合、水素
特に拡散性水素に対する抵抗力のある鋼でなければなら
ない。
【0005】また、一方で素材(棒鋼・線材)の製造工
程においては通常の冷却速度で冷却した場合には表層に
ミクロ偏析によりPの濃化した箇所より遅れ破壊感受性
の高い低温変態組織が形成され、巻き取り後のコイルに
おいて遅れ破壊が発生し、製品歩留まりを下げるという
問題点があり、製造法の改良も必要となる。
【0006】本発明は上記した問題点を解消し、高強度
機械構造用鋼に優れた耐遅れ破壊特性を付与するための
該鋼の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋼の化学
成分の調整、特にSi,Mn,Pの低下、Mo,Niの
増加および熱処理の調整により遅れ破壊に至らない限界
の拡散性水素量(以下、限界拡散性水素と呼ぶ)が増加
できることが可能であること、また棒鋼圧延後の冷却速
度の制御によりコイルの遅れ破壊発生頻度を抑えること
が可能であるとの知見を得た。本発明は以上の知見にも
とづいてなされたものであり、熱処理を施すことによ
り、125kgf/mm2 以上の高強度において、従来鋼より
も高い限界拡散性水素を示すことを特徴とする耐遅れ破
壊特性の優れた高強度機械構造用鋼を製造するものであ
る。
【0008】すなわち本発明は、耐遅れ破壊特性に及ぼ
す合金元素の影響を調査し、従来の機械構造用鋼に比べ
て、Si,Mn,Pの低下、Mo,Niの増加を図るこ
とが有効であること、また焼入れ性に応じて圧延後の冷
却速度を調節することによりコイルの割れ発生を抑制で
きることに基づき構成したものであって、重量%で、 C :0.15〜0.50%、 Si:0.5%以下、 Mn:0.6%以下、 P :0.015%以
下、 S :0.02%以下、 Cr:0.1〜2.0
%、 Mo:0.2〜1.2%、 Al:0.005〜
1.0%、 N :0.03%以下 を含有し、また必要により Ni:2.0%以下 を添加し、さらに必要により V :0.001〜0.20%、Ti:0.001〜
0.050%、 Nb:0.001〜0.050% の一種または二種以上を含み、残部がFeおよび不可避
的不純物よりなる鋼を熱間で圧延後、あるいは圧延仕上
温度を650〜900℃として圧延した後、K≦130
を満たす条件で冷却して得た棒鋼或いは線材に球状化焼
鈍を行い、所定の形状に成形後、焼入れ・焼戻しを行う
に際して焼戻しを400℃以上で行うことを特徴とする
125kgf/mm2 以上の引張強度を有する耐遅れ破壊特性
に優れた高強度機械構造用鋼の製造方法である。ただし K=D1 +260×log10(CR) D1 =(5×〔%C〕+3)×(1+0.64×〔%Si〕) ×(1+4.10×〔%Mn〕)×(1+2.83×〔%P〕) ×(1−0.62×〔%S〕)×(1+2.33×〔%Cr〕) ×(1+0.52×〔%Ni〕)×(1+3.14×〔%Mo〕) (単位:mm、〔%X〕:元素Xの重量%) CR:冷却速度(単位:℃/sec) 以下に本発明を詳細に説明する。まず本発明における機
械構造用鋼の合金成分範囲は次の理由で決定した。C
は、焼入れ、焼戻しにより高強度を得るためには0.1
5%以上必要であるが、多すぎると靭性を劣化させると
ともに耐遅れ破壊特性も劣化させる元素であるために
0.50%以下とした。
【0009】Siは、鋼の脱酸および強度を高めるのに
必要な元素であるが、冷間加工性を損なう元素であるた
めに、またオーステナイト加熱時に粒界に偏析し粒界を
脆化させるとともに耐遅れ破壊特性を劣化させる元素で
あるために0.5%以下とした。Mnは、鋼の脱酸およ
び焼入れ性の確保に必要な元素であるが、オーステナイ
ト加熱時に粒界に偏析し粒界を脆化させるとともに耐遅
れ破壊特性を劣化させる元素であるために0.6%以下
とした。
【0010】Pは、焼入れ性元素としては有効である
が、凝固時にミクロ偏析し、さらにオーステナイト加熱
時に粒界に偏析し粒界を脆化させるとともに耐遅れ破壊
特性を劣化させる元素であるために0.015%以下と
した。Sは、不可避的不純物であるが、オーステナイト
加熱時に粒界に偏析し粒界を脆化させるとともに耐遅れ
破壊特性を劣化させる元素であるために0.02%以下
とした。
【0011】Crは、鋼の焼入れ性を得るためには0.
1%以上必要であるが、多すぎると靭性の劣化、冷間加
工性の劣化を招く元素であるために2.0%以下とし
た。◎Moは、鋼の焼入れ性を得るために必要であると
ともに焼戻し軟化抵抗を有し400℃以上の焼戻し温度
で安定して125kgf/mm2 以上の引張荷重を得るのに有
効な元素であるが、多すぎるとその効果は飽和しコスト
の上昇を招くために1.2%以下とした。
【0012】Alは、鋼の脱酸に有効な元素であるため
に0.005%以上必要であるが、多すぎると靭性の劣
化を招くために1.0%以下とした。Nは、オーステナ
イト加熱時に粒界に偏析し粒界を脆化させるとともに耐
遅れ破壊特性も劣化させる元素であるため0.03%以
下とした。
【0013】Niは必要に応じて添加され、靭性を向上
させるとともに耐遅れ破壊特性を向上させる元素であ
る。しかし2.0%を超えるとその効果は飽和しむしろ
コスト上昇を招くために2.0%以下とした。V,T
i,Nbは必要に応じて添加され、結晶粒の微細化に寄
与し、耐遅れ破壊性を向上させる元素であるために、そ
れぞれ0.001%以上必要である。ただし多すぎると
その効果は低下しむしろ靭性を劣化させる元素であるた
めにV:0.20%以下、Ti:0.050%以下、N
b:0.050%以下とした。
【0014】一方、製品の耐遅れ破壊特性を向上させ、
歩留まりを上げるために圧延・熱処理条件を決定した。
すなわち圧延後の冷却速度に関しては、遅れ破壊感受性
の高い低温変態組織の生成を抑制し遅れ破壊起因の割れ
を減少させるために、徐冷することが必須であるが、鋼
材の焼入れ性・冷却速度・素材径を考慮して、冷却速度
をK≦130を満たす範囲に限定した。ただし、 K=D1 +260×log10(CR) D1 =(5×〔%C〕+3)×(1+0.64×〔%Si〕) ×(1+4.10×〔%Mn〕)×(1+2.83×〔%P〕) ×(1−0.62×〔%S〕)×(1+2.33×〔%Cr〕) ×(1+0.52×〔%Ni〕)×(1+3.14×〔%Mo〕) (単位:mm、〔%X〕:元素Xの重量%) CR:冷却速度(単位:℃/sec) また、圧延仕上げ温度に関しては、細粒化により製品の
耐遅れ破壊特性を一層向上させるために有効な手段であ
るが、その効果は900℃を超えた温度では無効とな
り、650℃未満の温度では効果は飽和し、むしろ生産
性を阻害するために圧延仕上げ温度を650〜900℃
とした。
【0015】
【実施例】供試鋼の化学成分を表1に示す。表中(A)
〜(J)は本発明のボルト用鋼に従ったものであり、
(K)〜(O)は比較鋼である。これらの20mmφの棒
鋼を用いて、引張強度が150kgf/mm2 〜160kgf/mm
2 を目標に熱処理(焼入れ−焼戻し)を行った。この時
の熱処理条件および引張強度を表2に示す。
【0016】これらの鋼が遅れ破壊に対し、どの程度の
拡散性水素を許容しうるか、すなわち各鋼の限界水素量
を調べた。以下に限界水素量を求める方法について説明
する。図4に示したM10ボルトで軸部に2mmVの円周
ノッチを設けた試験片を作り、2本を組にして、水素を
富化するために、20〜36%HClに20〜60分間
浸漬することにより、試験片中の水素量を変化させる。
このうち1本はHCl浸漬後、大気中に30分放置した
後、熱的分析法により水素量を測定し、他の1本は、浸
漬後30分間大気中に放置した後、図2に示した試験機
で遅れ破壊試験を行う。図2において1は試験片、2は
バランスウェイト、3は支点を示す。また、遅れ破壊試
験における試験荷重は、HCl溶液に浸漬する前の各試
験片の破断荷重の70%と一定にした。
【0017】以上の手順に従い、HClの濃度・浸漬時
間を種々変えた場合に、得られた拡散性水素量と遅れ破
壊試験における破断時間との関係を表3に示す。同表か
ら、各鋼の遅れ破壊を起こさない上限の拡散性水素量、
すなわち限界拡散性水素量を推定すると表4のようにな
る。この表より、本発明の組成および焼戻し温度の範囲
にある(A)〜(J)は、比較材である(K)〜(O)
に比べて限界水素量が高く、遅れ破壊しにくいことが明
らかとなった。なお鋼(O)は、表2に示すように焼戻
し温度が低い比較鋼であり、限界水素量が低い。従って
遅れ破壊しにくい鋼を得るためには400℃以上の焼戻
し温度とすることが必要である。
【0018】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】 次に本発明鋼(A),(C),(F),(H)を用いて
1200℃に加熱後、圧延仕上げ温度および圧延後の冷
却速度を変えて断面25mmφ、直径1400mmのコイル
を100kgずつ製造した場合の、製造後100時間以内
のコイル割れ発生状況を表5に示す。本発明の冷却条件
の範囲外であるK>130を満たす冷却速度で冷却した
場合には、圧延仕上げ温度に関係なくコイルの割れ発生
率は0.19%以上であるのに対し、本発明のK≦13
0を満たす冷却速度で冷却した場合には、0.06%以
下の発生率に抑えられ、割れ発生率の低減にK≦130
を満たす徐冷を行うことが有効であることが明らかにな
った。さらに圧延仕上げ温度を1000℃から850℃
に下げることによりコイルの割れ発生率は0.04%以
下に抑えられ、圧延仕上げ温度を900℃以下に下げる
ことが、コイル割れ発生率低減に有効であることが明ら
かになった。
【0019】
【発明の効果】本発明により、125kgf/mm2 以上の引
張強度を有し、耐遅れ破壊特性の優れたボルトが期待で
きる。これによってボルトの継ぎ手効率の向上が図ら
れ、自動車等の軽量化に寄与する。またコイル製造後の
割れ発生も抑制でき歩留まり低下という操業上の問題点
も解決できる。従って工業的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験片の形状の説明図である。
【図2】遅れ破壊試験装置の説明図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で C :0.15〜0.50%、 Si:0.5%以下、 Mn:0.6%以下、 P :0.015%以下、 S :0.02%以下、 Cr:0.1〜2.0%、 Mo:0.2〜1.2%、 Al:0.005〜1.0%、 N :0.03%以下 を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなる鋼
    を熱間で圧延後、K≦130を満たす条件で冷却して得
    た棒鋼或いは線材に球状化焼鈍を行い、所定の形状に成
    形後、焼入れ・焼戻しを行うに際して焼戻しを400℃
    以上で行うことを特徴とする125kgf/mm2 以上の引張
    強度を有する耐遅れ破壊特性に優れた高強度機械構造用
    鋼の製造方法。ただし K=D1 +260×log10(CR) D1 =(5×〔%C〕+3)×(1+0.64×〔%Si〕) ×(1+4.10×〔%Mn〕)×(1+2.83×〔%P〕) ×(1−0.62×〔%S〕)×(1+2.33×〔%Cr〕) ×(1+0.52×〔%Ni〕)×(1+3.14×〔%Mo〕) (単位:mm、〔%X〕:元素Xの重量%) CR:冷却速度(単位:℃/sec)
  2. 【請求項2】 重量%で C :0.15〜0.50%、 Si:0.5%以下、 Mn:0.6%以下、 P :0.015%以下、 S :0.02%以下、 Cr:0.1〜2.0%、 Mo:0.2〜1.2%、 Al:0.005〜1.0%、 N :0.03%以下 を含有し、さらに V :0.001〜0.20%、 Ti:0.001〜0.050%、 Nb:0.001〜0.050% の一種または二種以上を含み、残部がFeおよび不可避
    的不純物よりなる鋼を熱間で圧延後、K≦130を満た
    す条件で冷却して得た棒鋼或いは線材に球状化焼鈍を行
    い、所定の形状に成形後、焼入れ・焼戻しを行うに際し
    て焼戻しを400℃以上で行うことを特徴とする125
    kgf/mm2 以上の引張強度を有する耐遅れ破壊特性に優れ
    た高強度機械構造用鋼の製造方法。ただし K=D1 +260×log10(CR) D1 =(5×〔%C〕+3)×(1+0.64×〔%Si〕) ×(1+4.10×〔%Mn〕)×(1+2.83×〔%P〕) ×(1−0.62×〔%S〕)×(1+2.33×〔%Cr〕) ×(1+0.52×〔%Ni〕)×(1+3.14×〔%Mo〕) (単位:mm、〔%X〕:元素Xの重量%) CR:冷却速度(単位:℃/sec)
  3. 【請求項3】 重量%で C :0.15〜0.50%、 Si:0.5%以下、 Mn:0.6%以下、 P :0.015%以下、 S :0.02%以下、 Cr:0.1〜2.0%、 Mo:0.2〜1.2%、 Al:0.005〜1.0%、 N :0.03%以下 を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなる鋼
    を熱間で線材に圧延する際、圧延仕上げ温度650〜9
    00℃で行い、かつK≦130を満たす条件で冷却して
    得た棒鋼或いは線材に球状化焼鈍を行い所定の形状に成
    形後、焼入れ・焼戻しを行うに際して焼戻しを400℃
    以上で行うことを特徴とする125kgf/mm2 以上の引張
    強度を有する耐遅れ破壊特性に優れた機械構造用鋼の製
    造方法。ただし K=D1 +260×log10(CR) D1 =(5×〔%C〕+3)×(1+0.64×〔%Si〕) ×(1+4.10×〔%Mn〕)×(1+2.83×〔%P〕) ×(1−0.62×〔%S〕)×(1+2.33×〔%Cr〕) ×(1+0.52×〔%Ni〕)×(1+3.14×〔%Mo〕) (単位:mm、〔%X〕:元素Xの重量%) CR:冷却速度(単位:℃/sec)
  4. 【請求項4】 重量%で C :0.15〜0.50%、 Si:0.5%以下、 Mn:0.6%以下、 P :0.015%以下、 S :0.02%以下、 Cr:0.1〜2.0%、 Mo:0.2〜1.2%、 Al:0.005〜1.0%、 N :0.03%以下 を含有し、さらに V :0.001〜0.20%、 Ti:0.001〜0.050%、 Nb:0.001〜0.050% の一種または二種以上を含み、残部がFeおよび不可避
    的不純物よりなる鋼を熱間で線材に圧延する際、圧延仕
    上げ温度650〜900℃で行い、かつK≦130を満
    たす条件で冷却して得た棒鋼或いは線材に球状化焼鈍を
    行い所定の形状に成形後、焼入れ・焼戻しを行うに際し
    て焼戻しを400℃以上で行うことを特徴とする125
    kgf/mm2 以上の引張強度を有する耐遅れ破壊特性に優れ
    た機械構造用鋼の製造方法。ただし K=D1 +260×log10(CR) D1 =(5×〔%C〕+3)×(1+0.64×〔%Si〕) ×(1+4.10×〔%Mn〕)×(1+2.83×〔%P〕) ×(1−0.62×〔%S〕)×(1+2.33×〔%Cr〕) ×(1+0.52×〔%Ni〕)×(1+3.14×〔%Mo〕) (単位:mm、〔%X〕:元素Xの重量%) CR:冷却速度(単位:℃/sec)
  5. 【請求項5】 重量%で C :0.15〜0.50%、 Si:0.5%以下、 Mn:0.6%以下、 P :0.015%以下、 S :0.02%以下、 Cr:0.1〜2.0%、 Mo:0.2〜1.2%、 Ni:2.0%以下、 Al:0.005〜1.0%、 N :0.03%以下 を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなる鋼
    を熱間で圧延後、K≦130を満たす条件で冷却して得
    た棒鋼或いは線材に球状化焼鈍を行い、所定の形状に成
    形後、焼入れ・焼戻しを行うに際して焼戻しを400℃
    以上で行うことを特徴とする125kgf/mm2 以上の引張
    強度を有する耐遅れ破壊特性に優れた高強度機械構造用
    鋼の製造方法。ただし K=D1 +260×log10(CR) D1 =(5×〔%C〕+3)×(1+0.64×〔%Si〕) ×(1+4.10×〔%Mn〕)×(1+2.83×〔%P〕) ×(1−0.62×〔%S〕)×(1+2.33×〔%Cr〕) ×(1+0.52×〔%Ni〕)×(1+3.14×〔%Mo〕) (単位:mm、〔%X〕:元素Xの重量%) CR:冷却速度(単位:℃/sec)
  6. 【請求項6】 重量%で C :0.15〜0.50%、 Si:0.5%以下、 Mn:0.6%以下、 P :0.015%以下、 S :0.02%以下、 Cr:0.1〜2.0%、 Mo:0.2〜1.2%、 Ni:2.0%以下、 Al:0.005〜1.0%、 N :0.03%以下 を含有し、さらに V :0.001〜0.20%、 Ti:0.001〜0.050%、 Nb:0.001〜0.050% の一種または二種以上を含み、残部がFeおよび不可避
    的不純物よりなる鋼を熱間で圧延後、K≦130を満た
    す条件で冷却して得た棒鋼或いは線材に球状化焼鈍を行
    い、所定の形状に成形後、焼入れ・焼戻しを行うに際し
    て焼戻しを400℃以上で行うことを特徴とする125
    kgf/mm2 以上の引張強度を有する耐遅れ破壊特性に優れ
    た高強度機械構造用鋼の製造方法。ただし K=D1 +260×log10(CR) D1 =(5×〔%C〕+3)×(1+0.64×〔%Si〕) ×(1+4.10×〔%Mn〕)×(1+2.83×〔%P〕) ×(1−0.62×〔%S〕)×(1+2.33×〔%Cr〕) ×(1+0.52×〔%Ni〕)×(1+3.14×〔%Mo〕) (単位:mm、〔%X〕:元素Xの重量%) CR:冷却速度(単位:℃/sec)
  7. 【請求項7】 重量%で C :0.15〜0.50%、 Si:0.5%以下、 Mn:0.6%以下、 P :0.015%以下、 S :0.02%以下、 Cr:0.1〜2.0%、 Mo:0.2〜1.2%、 Ni:2.0%以下、 Al:0.005〜1.0%、 N :0.03%以下 を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなる鋼
    を熱間で線材に圧延する際、圧延仕上げ温度650〜9
    00℃で行い、かつK≦130を満たす条件で冷却して
    得た棒鋼或いは線材に球状化焼鈍を行い所定の形状に成
    形後、焼入れ・焼戻しを行うに際して焼戻しを400℃
    以上で行うことを特徴とする125kgf/mm2 以上の引張
    強度を有する耐遅れ破壊特性に優れた機械構造用鋼の製
    造方法。ただし K=D1 +260×log10(CR) D1 =(5×〔%C〕+3)×(1+0.64×〔%Si〕) ×(1+4.10×〔%Mn〕)×(1+2.83×〔%P〕) ×(1−0.62×〔%S〕)×(1+2.33×〔%Cr〕) ×(1+0.52×〔%Ni〕)×(1+3.14×〔%Mo〕) (単位:mm、〔%X〕:元素Xの重量%) CR:冷却速度(単位:℃/sec)
  8. 【請求項8】 重量%で C :0.15〜0.50%、 Si:0.5%以下、 Mn:0.6%以下、 P :0.015%以下、 S :0.02%以下、 Cr:0.1〜2.0%、 Mo:0.2〜1.2%、 Ni:2.0%以下、 Al:0.005〜1.0%、 N :0.03%以下 を含有し、さらに V :0.001〜0.20%、 Ti:0.001〜0.050%、 Nb:0.001〜0.050% の一種または二種以上を含み、残部がFeおよび不可避
    的不純物よりなる鋼を熱間で線材に圧延する際、圧延仕
    上げ温度650〜900℃で行い、かつK≦130を満
    たす条件で冷却して得た棒鋼或いは線材に球状化焼鈍を
    行い所定の形状に成形後、焼入れ・焼戻しを行うに際し
    て焼戻しを400℃以上で行うことを特徴とする125
    kgf/mm2 以上の引張強度を有する耐遅れ破壊特性に優れ
    た機械構造用鋼の製造方法。ただし K=D1 +260×log10(CR) D1 =(5×〔%C〕+3)×(1+0.64×〔%Si〕) ×(1+4.10×〔%Mn〕)×(1+2.83×〔%P〕) ×(1−0.62×〔%S〕)×(1+2.33×〔%Cr〕) ×(1+0.52×〔%Ni〕)×(1+3.14×〔%Mo〕) (単位:mm、〔%X〕:元素Xの重量%) CR:冷却速度(単位:℃/sec)
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009293095A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Sumitomo Metal Ind Ltd 高強度ボルト用鋼
JP2013237903A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp ボルト用鋼材
KR20190036866A (ko) * 2017-09-28 2019-04-05 공주대학교 산학협력단 고강도 니켈크롬몰리브덴 주강재의 제조방법 및 이에 의해 제조된 주강재
KR20190092750A (ko) * 2018-01-31 2019-08-08 공주대학교 산학협력단 1350 MPa급 고강도-고인성 니켈크롬몰리브덴 주강재의 제조방법 및 이에 의해 제조된 주강재
WO2023167319A1 (ja) * 2022-03-04 2023-09-07 日本製鉄株式会社 鋼材

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