JPH05218395A - ターンオフ半導体素子およびその製造方法 - Google Patents

ターンオフ半導体素子およびその製造方法

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JPH05218395A
JPH05218395A JP4167631A JP16763192A JPH05218395A JP H05218395 A JPH05218395 A JP H05218395A JP 4167631 A JP4167631 A JP 4167631A JP 16763192 A JP16763192 A JP 16763192A JP H05218395 A JPH05218395 A JP H05218395A
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turn
cathode
base layer
gate electrode
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JP4167631A
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Kenneth Johansson
ヨハンソン ケネス
Klas Lilja
リールヤ クラース
Thomas Stockmeier
シュトックマイエル トーマス
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ABB Asea Brown Boveri Ltd
ABB AB
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ABB Asea Brown Boveri Ltd
Asea Brown Boveri AB
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/74Thyristor-type devices, e.g. having four-zone regenerative action
    • H01L29/744Gate-turn-off devices
    • H01L29/745Gate-turn-off devices with turn-off by field effect
    • H01L29/7455Gate-turn-off devices with turn-off by field effect produced by an insulated gate structure

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターンオフの間の電流の線条化を効果的に回
避し、自己整列による製造法で正確なパターニングを有
するバイポーラパワー半導体及びその製造方法。 【構成】 半導体基板1は第1および第2の主表面を有
し、第1の主表面は陽極Aに接続する陽極接触部11を
備え、第2の主表面は各ユニットセルの内側で、陰極接
触部2を支持する。陰極接触部2は陰極Kに接続してい
る。半導体基板1は、p+ ドーピングされた陽極層1
0、n- ドーピングされたn型ベース層9、p+ ドーピ
ングされたp型ベース層8、p型ベース層8に埋設しn
+ ドーピングされたターンオフ領域およびターンオフ領
域6に埋設したp+ ドーピングされたp型短絡領域5か
ら成る。陽極Aと陰極Kとの間で、陽極層10、n型ベ
ース層9、ターンオフ領域6、ターンオフ領域6に隣接
する陰極領域7及びp型短絡領域5の5層から成る半導
体基板1を含むユニットセルEZに細分される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーエレクトロニク
スの分野に関し、特に、ターンオフパワー半導体素子お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパワーオフ半導体素子は、(a)
第1の主表面が陽極として設計され、第2の主表面が陰
極として設計され、対向する2つの主表面を有するプレ
ーナ半導体基板と、(b)陽極と陰極との間にあるこの
プレーナ半導体基板において、横方向に連続したn-
ーピングされるn型ベース層と、陽極側からn型ベース
層に埋め込まれ、かつ、第1の主表面で陽極接触を供給
するp+ 型ドーピングされる陽極層と、陰極側からn型
ベース層に埋め込まれるp+ ドーピングされたp型ベー
ス層と、(c)陽極と陰極との間にあるプレーナ半導体
基板において、相互に並べられて電気的に並列に接続さ
れた多数のユニットセルと、(d)陰極側のそれぞれの
ユニットセルの内側に配置され、ターンオフパワー半導
体素子をターンオフするために供給される第1のMOS
FET(MOS電界効果トランジスタ)と、を含んでい
る。
【0003】このような素子は、たとえば、MOS制御
サイリスタ(MCT、MOS−controlled
thyristor)として、V.A.K.テンプル
(Temple)、IEEE(Insitute of
Electrical and Electroni
c Engineers、米国電気電子学会)・トラン
ザクションズ・オン・エレクトロン・デバイス(IEE
E Transactions on Electro
n Devices)、Vol.ED−33、No.1
0、1986年10月、pp.1609−1618、の
論文において発表されている。
【0004】近年、最新のパワーエレクトロニクスで
は、簡単な手段で打ち込むことができ、かつ、最大電力
域で使用することができる高速半導体素子が求められて
いる。近年では、最大パワー半導体素子といえば、GT
O(gate−turn−off、ゲートターンオフ)
サイリスタである。GTOでは、原則的にすべてのチッ
プ部分は、多数の並列接続された基本的なセルに細分さ
れる。これらの素子を、ゲート接触によってターンオン
およびターンオフすることができる。しかしながら、こ
の方法では、ターンオフ時の大きなゲート電流によるゲ
ート駆動のために、回路が非常に複雑にならざるを得な
い。
【0005】このため、パワーエレクトロニクスに関し
ては、数年間で、MOS制御素子の開発は、ますます進
んでいる。このようなMOS制御素子による利点は、主
として、ゲート電極における入力インピーダンスの高さ
にある。これによって、比較的にみて非常に低い電力で
素子を駆動することができる。この傾向は、DMOS構
造を有するユニポーラパワーMOSFETに始める。し
かしながら、このようなDMOSFETには重大な欠点
がある。つまり、これらの素子では、伝導は本来ユニポ
ーラであるので、降伏電圧が高くなると、順方向抵抗が
大きくなり、最大電流レベルが限定される。
【0006】周知のように、より高い切り替え可能な電
力は、(例えば、サイリスタなどの)バイポーラ構造に
よってのみ得ることができる。とは言っても、もし可能
であれば、パワーMOSFETに使用する簡単かつ特に
低電力制御系は、このようなバイポーラ構造に付着すべ
きである。したがって、最大電力範ちゅうの素子すなわ
ちサイリスタにおいてさえも、MOSゲートによってパ
ワー半導体素子を制御することに関して記述された考案
を実行することが提案されてきた(これに関しては、先
に述べたV.A.K.Templeによる論文を参照の
こと)。
【0007】このようなMOS制御サイリスタすなわち
MCT(MOS−controlled thyris
tor)は、GTOのように、多数の隣接して置かれ並
列接続されたユニットセルから成るが、ターンオフは、
切り替え可能なエミッタショートによってエミッタをp
型ベースに短絡することによって達成される。これに関
して使用されるスイッチは、エミッタと一体化したMO
SFETであり、当然任意にnチャネルまたはpチャネ
ルのMOSFETとして設計できるMOSFETであ
る。
【0008】しかし、微細に構成されたMCTまたはG
TO型のサイリスタにおいては、ターンオフの間に、非
常に不均等な電流密度の再分配(線条化)が生じること
がある(これについては、K.リルジャ(K.Lilj
a)およびH.グリュニング(H.Gruning)の
『オンセット・オブ・カレントフィラメンテーション・
イン・GTO・デバイセズ(Onset of Cur
rent Filamenation in GTO
Devices)』、PESC’90、パワー・エレク
トロニクス・スペシャル・コンファレンス(Power
Electronics Specialist C
onference)、pp.398−406(199
0年)を参照のこと)。これに関し、p型層の電圧がわ
ずかに増加することによって、電極からの電子注入に関
する指数は増加する。通常の条件下で、これによって、
必然的に、電流の再分配と線条化が起こり、素子を破壊
することがある。
【0009】線条化効果を避けるために、従来のスイス
国特許出願第03 783/90−3号では、すでに、
4層からなる従来のバイポーラp−n−p−nサイリス
タ構造の変わりに、陽極と陰極との間において、直接陽
極側に対して5層として配置される陰極に接続されるp
+ ドーピングされたp型の短絡領域(これについては
「接触領域」と呼ぶ)が備えられる素子を提案してい
る。
【0010】ONモードでは、p型短絡領域を、MOS
FETにより分路する。しかし、ターンオフの間は、こ
の付加的な層は、陰極とp−n−p−nサイリスタとの
間にあって、線条化を起こす電子注入を効果的に妨げ
る。しかし、この提案された素子を製造するときの問題
は、異なるドーピングをされかつ相互に埋め込まれたさ
まざまな領域および層を正確に位置決めすることであ
る。このため自己整列方法が使用可能になることが望ま
れていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、絶縁ゲートによって制御することができ、線条化効
果による制約を受けずに最大電力を切り替えることがで
き、かつ、同時に要求される精度で製造することができ
るバイポーラ半導体素子を提供することにある。また、
本発明の別の目的は、その製造方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述したタイプの素子に
おいて、上記目的を達成するために、各ユニットセルの
内側において、(e)陰極とp型短絡領域と第2の主表
面において陰極接触を供給する第1の陰極領域とのすべ
てから、p型ベース層に埋め込まれるn+ ドーピングさ
れたターンオフ領域と、前記ターンオフ領域にさらに埋
め込まれるp+ ドーピングされた前記p型短絡領域と、
前記p型短絡領域にさらに埋め込まれるn+ ドーピング
された第1の陰極領域と、(f)前記陰極側から、前記
ターンオフ領域の一方の側にあるp型ベース層に埋め込
まれる前記ターンオフ領域に隣接するn++ドーピングさ
れた第2の陰極領域と、(g)相互に並んでかつ前記陰
極側の半導体基板より上方において独立した状態で配置
され、かつ、第1の窓によって相互に分離される第1の
ゲート電極および第2のゲート電極であって、(aa)
前記第1の陰極領域と前記第2の陰極領域との間にある
ターンオフ領域の一方の側にある前記第2の主表面に現
われる前記p型短絡領域部分に渡り、かつ、前記各領域
とともに第1のMOSFETを形成する前記第1のゲー
ト電極と、(bb)前記p型短絡領域および前記p型ベ
ース層の間にある前記ターンオフ領域のもう一方の側の
前記第2の主表面に現われる前記ターンオフ領域の部分
に渡りかつ、前記各領域または層とともに第2のMOS
FETを形成する前記第2のゲート電極と、(h)前記
第1の窓を介して半導体基板に導入された前記p型短絡
領域および前記ターンオフ領域と、を含むことが望まし
い。
【0013】本発明の方法は、(a)前記第2の表面か
ら、前記p型ベース層をn型ベース層を形成するn-
ーピングされた半導体基板に導入するステップと、
(b)絶縁構造を有するゲート電極層で前記半導体基板
の前記第2の主表面のすべての部分を被覆するステップ
と、(c)前記ゲート電極層において、前記第1および
第2のゲート電極を相互に独立させる前記第1の窓を開
けるステップと、(d)前記第1の窓を介して、基盤と
なる前記p型ゲート電極に前記ターンオフ領域および前
記p型短絡領域を連続して埋め込むステップと、を含む
ことが望ましい。
【0014】本発明の本質は、従来の4層から成るバイ
ポーラp−n−n−pサイリスタ構造の代わりに、陽極
と陰極との間に5層構造、すなわち、第5層として陰極
側に配置される陰極に直接的にp+ 型ドーピングされた
p型短絡領域を提供することにある。同時に、ターンオ
フ領域およびp型短絡領域は、第1および第2のゲート
電極との間の第1の窓を介して自己整列の状態で、半導
体基板に導入される。
【0015】ONモードでは、p型短絡領域は第1のM
OSFETによって分路される。このような状況下で
は、ターンオフ領域に並んで配置された第2の陰極領域
を介して電子注入が起こる。一方、ターンオフの間は、
p型短絡領域は、陰極と付加的な層としてのp−n−p
−nサイリスタ構造との間に位置し、効果的に線条化を
引き起こす電子注入を防ぐ。
【0016】ターンオフの間は、陽極から注入された正
孔は、p型短絡領域と、ターンオフ領域と、p型ベース
層と、n型エミッタ層よりも上に配置した第2のゲート
電極と、から構成される第2のMOSFETをターンオ
フすることによって、取り除かれる。このため、p型短
絡領域とターンオフ領域との間のなだれ降伏は、効果的
に妨げられる。
【0017】本発明による素子の第1の態様は、(a)
隣接するユニットセルに関しミラーイメージ形式でそれ
ぞれの場合について配列されるさまざまな領域およびゲ
ート電極と、(b)組み合わされて共通の第2のゲート
電極を形成する隣接するすべての2つのユニットセルの
第2のゲート電極と、(c)2つの隣接するユニットセ
ルの前記第2の陰極領域の間の前記第2の主表面に導入
される前記p型ベース層および前記n型ベース層と、
(d)前記p型ベース層と前記第2の主表面に現われる
前記n型ベース層の部分よりも上に配置される絶縁され
た第3のゲート電極であって、前記第2の陰極領域がそ
れぞれの場合において前記半導体基板に導入されるとき
に介される第2の窓によって、隣接する第1のゲート電
極からそれぞれの場合について分離される第3のゲート
電極と、(e)前記n型ベース層と前記ターンオフ領域
との間で切り替え可能な接続部を生成し、前記素子をタ
ーンオンする役割を果たす第3のMOSFETを形成す
る前記第2の陰極領域と、前記p型ベース層と、前記n
型ベース層と、前記第3のゲート電極と、を含むことが
望ましい。
【0018】さらなる態様については、添付した特許請
求の範囲より明らかになろう。
【0019】
【実施例】次に図面を参照して本発明の実施例について
説明する。ただし、各図において、共通すなわち対応す
る部分には同一の参照数字を付すものとする。図1は、
本発明の一実施例のターンオフパワー半導体素子におけ
る複数のユニットセルEZの断面図であり、それぞれの
ユニットセルEZが互いにミラーイメージ形式に配置さ
れている。一般に、ターンオフパワー半導体素子は、5
層から成るバイポーラスイッチであり、かつ、絶縁ゲー
トによって制御されるため、以下、簡略化してIG−F
iBS(insulated−gate−contro
lled five−layer bipolar s
witch)と呼ぶことにする。
【0020】図示の実施例において、上述のIG−Fi
BSは、第1(下方)および第2(上方)の主表面を有
する半導体基板1を含む。第1の主表面は、(金属)陽
極接触部11を備える。陽極接触部11は、陽極Aに接
続されている。第2の主表面は、各ユニットセルの内側
において、(金属)陰極接触部2を支持する。陰極接触
部2は、さらに陰極Kに接続されている。
【0021】陽極接触部11と陰極接触部2との間に挟
まれた半導体基板1は、5層の積層であり、各層は極性
を交互にしてドーピングしてある。この5層から成る積
層は、p+ ドーピングされた陽極層10と、n- ドーピ
ングされたn型ベース層9と、p+ ドーピングされたp
型ベース層8と、p型ベース層8に埋め込まれたn+
ーピングされたターンオフ領域6と、ターンオフ領域6
に埋め込まれたp+ ドーピングされたp型短絡領域5
と、から成る。これと共に、陽極層10と陽極接触部1
1とは接触している。半導体基板1のもう一方の側で
は、p型短絡領域5またはp型短絡領域5にさらに埋め
込まれたp+ ドーピングされた接触領域12と陰極接触
部2とが接触している。
【0022】各ユニットセルEZについては、陰極接触
部2側に対し、一方の側では第1のMOSFET(MO
S電界効果トランジスタ)M1が、もう一方の側では第
2のMOSFETM2が、半導体基板1と一体化されて
いる。第1のMOSFETM1は、p型短絡領域5に埋
め込まれかつ陰極接触部2に接続しているn+ ドーピン
グされた第1の陰極領域4と、p型短絡領域5と、ター
ンオフ領域6またはそれに隣接したn++ドーピングされ
た第2の陰極領域7と、p型短絡領域5より上方で絶縁
形式(ゲート絶縁体3)に配列された第1のゲート電極
G1とから成る。この場合、第1のMOSFETM1
は、nチャネルMOSFETの一種で、そのチャネル領
域はターンオフ領域6と第1の陰極領域4との間の第2
の主表面に現われるp型短絡領域5の一部である。
【0023】第2のMOSFETM2は、第2の主表面
に現われるp型ベース層と、ターンオフ領域6と、p型
短絡領域5と、ターンオフ領域6より上方で絶縁形式
(ゲート絶縁体3)に配置されたゲート電極G2と、か
ら成る。この場合、第2のMOSFETM2は、pチャ
ネルMOSFETの一種で、そのチャネル領域はタブ型
をしたp型短絡領域5とp型ベース層8との間の第2の
主表面にあるターンオフ領域6の一部である。
【0024】図1において、本実施例のユニットセル
は、相互に関してミラーイメージ形式の対に配置されて
いることがわかる。各ユニットセルEZは、一方の側で
は、共通する第2のゲート電極G2を隣接するユニット
セルと共通しており、もう一方の側では、共通する第2
の陰極領域7を隣接するユニットセルと共有している。
このようにして、第1の窓F1は、それぞれのユニット
セルEZの第1のゲート電極G1と第2のゲート電極G
2との間に形成される。第2の窓F2は、隣接するユニ
ットセルEZの第1のゲート電極G1の間にそれぞれが
形成される。ターンオフ領域6およびp型短絡領域5に
ついては、自己整列の状態で第1の窓F1を通じて既に
存在しているp型ベース層8に続けて導入することがで
きる。同様に、第2の陰極領域7についても、第2の窓
F2を通じてp型ベース層8に導入することができる。
このような方法では、中間に位置するゲート電極および
窓は、最初から、さまざまな打ち込みに対するマスクと
しての役割を果たす。
【0025】等価回路では、図1のターンオフパワー半
導体素子をダイオードとサイリスタとから成る逆並直列
回路とみなすことができる。この場合において、第2の
MOSFETM2がサイリスタの陰極とゲートとの間で
接続されているときは、ダイオードを第1のMOSFE
TM1によって分路することができる。図1のターンオ
フパワー半導体素子の動作を以下に述べる。ターンオン
状態(ON状態)では、第1のゲート電極G1は陰極K
に対して正のゲート電圧を持つ。このため、第1のMO
SFETM1は、ターンオンされて、陰極接触部2をタ
ーンオフ領域6および隣接する第2の陰極領域7に対し
て短絡させる。これに関して、第2の陰極領域を密にド
ーピングすると、特に良好なON動作が得られる。この
第2の陰極領域は、ターンオフパワー半導体素子の残り
の部分に対して有効な電子エミッタとして働く。短絡に
よって、ターンオフパワー半導体素子の能動構造は、p
−n−p−nと連続する4つの層(陽極層10、n型ベ
ース層9、p型ベース層8および第2の陰極領域7)に
減少する。この4つの層は、第1のMOSFETの非常
に小さくできるチャネル抵抗を別にすれば、通常のサイ
リスタ同様の動作をする。第2のMOSFETM2は、
この段階でターンオフされる。
【0026】上述の状態でターンオフパワー半導体素子
をターンオフするには、第1のゲート電極G1のゲート
電圧を低くするが、このためには第1のMOSFETM
1をOFF状態に切り替える。この結果、IG−FiB
Sは、4層構造から5層構造(p−n−p−n−p)に
変わり、ターンオフする。さらにターンオフ領域がpド
ーピングされると、陰極側からの電子注入は常に完全に
遮断される。
【0027】第1のMOSFETM1がターンオフする
と同時に、第2のMOSFETM2はターンオンして、
全ターンオフ電流を受入れる。これは、p型短絡領域5
とターンオフ領域6との間のp−n接合でのなだれ降伏
を防止するために必要である。先述のp−n接合につい
ては、(およそ10ないし20Vの)やや低い降伏電圧
を有するが、この降伏電圧は、ターンオフパワー半導体
素子全体の阻止能力をはるかに下回っている。このた
め、上述のp−n接合でのなだれ降伏によって、ターン
オフパワー半導体素子がターンオフできなくなるか、ま
たは、少なくともターンオフの進行がかなり遅延するこ
とが考えられる。
【0028】上述のK.リッジャ(K.Lilja)お
よびH.グリュニング(H.Gruning)による論
文で述べられたGTO(gate−turn−off、
ゲートターンオフ)およびMCT(MOS−contr
olled−thyristor、MOS制御サイリス
タ)に関する電流再分配の記載を参照すれば、なぜ、本
発明によるIG−FiBSが電流の線条化に関する問題
を起こさないかを説明することは容易である。つまり、
GTOまたはMCTでは、ターンオフ過程を通じ、(図
1のp型ベース層8に対応する)p型ベース層での電圧
がわずかでも増加すると、陰極Kからの電子注入に対す
る指数が増加するからである。上述の引用した論文に述
べられるように、これによって、必然的に、(特殊条件
βeff<βcritが当てはまらなければ)電流の再
分配および線条化を生じる。
【0029】一方、IG−FiBSについては、ターン
オフの間、陰極はpドーピングされたp型短絡領域によ
って形成される。このため、電子注入は絶対に不可能で
ある。逆に、ターンオンの間は、IG−FiBS構造に
おける電流の増加によって、蓄積された電荷キャリヤ
は、より急速に除去される。すなわち、より急速にター
ンオフする。したがって、IG−FiBSは自己安定化
する。
【0030】図1に示す構造は、2つのMOSFETM
1およびM2から成り、上述に述べたように、どちらも
ターンオフ過程にとって必要である。ターンオフパワー
半導体素子をオンに切り替えるために、(図2ないし図
5に示す)第3のMOSFETM3をこのターンオフパ
ワー半導体素子の特定のか所に備えることができる。こ
の第3のMOSFETM3は、基本的に、第2の主表面
に導入したn型ベース層9と、第2の主表面に導入した
p型ベース層8と、(図2ないし図4に示す)第2の陰
極領域7または(図5に示す)ターンオフ領域6と、第
2の主表面に現われるp型ベース層8の部分よりも上方
で絶縁形式に配置される対応するゲート電極と、から成
る。
【0031】図2ないし図4に示すように、上述の対応
するゲート電極は、2つの隣接するユニットセルEZの
第1のゲート電極の間に配置される独立した第3のゲー
ト電極G3と成り得る。特に、上述の状態では、選択さ
れる第3のMOSFETM3の量は、ユニットセルEZ
の量とは独立し、ユニットセルEZの量よりも少ない。
その結果、例えば、図4に示す本発明のゲート電極の配
列では、第3のMOSFETM3(ゲート電極G3)は
1つしかない。この場合、第1および第3のゲート電極
G1およびG3は、それぞれが各ゲート電極から(図2
の)第3の窓F3によって分離されている。この第3の
窓F3を介して、自己整列の状態で第2の陰極領域7を
(各ユニットセルEZとは独立して)p型ベース層に導
入することができる。
【0032】しかし、図5に示すように、ゲート電極の
機能をさらに第2のゲート電極G2にもたせることもで
きる。このような素子は、図1に示す実施例から得られ
るが、これは、特定の第2のゲート電極またはすべての
第2のゲート電極G2よりも下において、n型ベース層
9が半導体基板1の主表面に導入される結果である。い
かなる場合においても存在する5つの層および領域のみ
が、図2および図5における実施例で使用されて、MO
SFETM1およびM2を形成する間は、これらのMO
SFETの1つまたは両方においても、MOSFETの
しきい値電圧を促進する(図3のMOSFETにおけ
る)チャネル打ち込み領域13を、調整し、さらに第2
の主表面から供給することができる。図3における素子
の場合、p型のチャネル打ち込み領域13は、第2のM
OSFETM2を、常時offMOSFETから常時o
nMOSFET(デプレッション形MOSFET)に変
える。
【0033】以下に述べるように、図2ないし図5に示
す素子を操作して、特に、さまざまな方法で打ち込むこ
とができる。 例 1 この例では、第2のMOSFETM2の第2のゲート電
極G2を陰極Kに直接短絡するため、零電位になる。M
OSFETM1およびM3のゲートを両方のMOSFE
Tに同じ外部電圧をかけて打ち込む。
【0034】初めは、素子はON状態であり、MOSF
ETM1およびM3のゲート電極は(たとえば、10V
などの)正の値を取る。このため、MOSFETM1お
よびM2はターンオンされる。IG−FiBSは、連続
的なトリガ電流が印加されるサイリスタのような動作を
する。今、上述のゲート電圧が(たとえば、+10Vか
ら0Vに)降下するならば、MOSFETM1およびM
3はターンオフを開始する。次に、IG−FiBSが5
層構造に変わり、同様にターンオフを開始する。この結
果、ターンオフ領域6とp型短絡領域5との間の阻止接
合部において降下中の電圧が高まる。このため、ターン
オフ領域6の電圧は、第2のMOSFETM2のゲート
電圧に対して正になる。このため、第2のMOSFET
M2は自動的にターンオンし、陰極Kから流れてくる正
孔電流を取り入れる。既に述べたように、IG−FiB
Sは電流の再分配または線条化による問題を起こさずに
ターンオフすることができるが、これは、陰極からの電
子注入を確実に抑制しているからである。
【0035】素子をターンオンするには、ゲート電圧を
再度上げる。MOSFETM1およびM3は、ターンオ
ンし、IG−FiBSは再びサイリスタに変わり、第3
のMOSFETM3によってトリガされて、自然にター
ンオンする。陰極からの注入電子がMOSFETM1に
流れる電流によって制限されるので、電流の再分配は、
ON状態のときでさえも、IG−FiBSにおけるほう
がGTOまたはMCTにおけるようも遥かに均質的であ
る。 例 2 3つのMOSFETM1乃至M3すべてのゲート電極G
1乃至G3に同じ外部ゲート電圧を印加する。IG−F
iBSがON状態の場合、このゲート電圧は(たとえ
ば、+10Vなどの)正の値に保たれる。ターンオフす
るためには、ゲート電圧を(たとえば、−10Vなど
の)負の値にする。ターンオンするには再びゲート電圧
を正の値にする。 例 3 この例では、第2のMOSFETM2(図3参照)が付
加的なチャネル打ち込み領域13によって、常時onM
OSFETに変わってしまったことを除いて、大部分は
例2に等しい。この結果、ゲート電圧が0Vでも、素子
をターンオフし、OFF状態を維持するのに十分であ
る。 例 4 この例では、第2のMOSFETM2は、第1のMOS
FETM1を制御している信号とは別の信号によって制
御される。ターンオフの間は、MOSFETM1のゲー
ト電圧は、正の値から0Vになり、MOSFETM2の
ゲート電圧は0Vから負の値になる。これと逆のこと
が、ターンオンの過程の間に起こる。
【0036】すでに述べたように、本発明の基本的な特
徴は、本発明のターンオフ半導体素子構造の自己整列に
よる大量生産性にある。図2には、この自己整列を示し
ているが、素子に対して好ましい生産方法に関して選択
されるステップを、ユニットセルEZに関する図6乃至
図8において示す。これらの図については、簡略化のた
めに陰極側の構造についてのみ示す。
【0037】生産の起点は、n- ドーピングされた半導
体基板1である。この半導体基板1は、n型ベース層9
を形成する。引き続き、陽極層10は第1の主表面から
n型ベース層9に導入され、p型ベース層8は第2の主
表面から導入される。第2の主表面をゲート絶縁体3で
被覆する。このゲート絶縁体3には、多結晶シリコンの
ゲート電極14が連続的に付着する(図6)。第3の窓
F3を介して、後の第2の陰極領域7に対して第1の打
ち込み材料IM1は半導体基板1に導入されるが、この
窓F3をフォトパターニングおよびエッチングによって
ゲート電極層14において開ける。この段階では、ユニ
ットセルは、図6に示す構成になっている。
【0038】第1の窓F1は、第3の窓F3に並んでゲ
ート電極層14に開けられる。この結果、ゲート電極層
14は、後にゲート電極G1、G2およびG3に***す
る。後の第2のターンオフ領域6を得るための打ち込み
材料IM2は、第1の窓F1を通じて導入される。この
段階では、ユニットセルは図7に示す構成になってい
る。
【0039】最初の段階において、これに続く打ち込み
により、既にターンオフ領域6および第2の陰極領域7
が形成されている。したがって、後のp型短絡領域5を
得るための第3の打ち込み材料IM3を、第1の窓F1
を通じてターンオフ領域6に導入することができる。こ
の段階では、ユニットセルは図8に示す構成になってい
る。
【0040】さらに打ち込みをすると、ターンオフ領域
6および陰極領域7がさらに発達し、p型短絡領域5が
生成される。第1の窓F1は、付加的なマスク(図示せ
ず)の援助で部分的に覆われて、後に第1の陰極領域4
を得るための幅を限定した第4の打ち込み材料IM4が
窓F1の内側においてp型短絡領域5に導入される。付
加的なマスクは再び取り外される。この段階では、ユニ
ットセルは図9に示す構成になる。
【0041】打ち込みを続けると、第1の陰極領域4が
形成される。ゲート電極G1、G2およびG3は完全に
覆われる。2つの開口部がゲート絶縁体3において腐蝕
され、第2のゲート電極G2に触れるところには電極端
子ができる(図10)。最後に、連続する陰極接触部2
がゲート絶縁体3に付着する。このゲート絶縁体3は、
同時に、第2のゲート電極G2と第1の陰極領域4とp
型短絡領域5に、2つの開口部を介してつながる(図1
1)。本実施例では、上述の打ち込み選択方法1に従
い、ゲート電極G2は結果的に陰極Kに直接接続され
る。
【0042】この方法において生産される素子の完全な
ユニットセルは、図12に示す構造を有する。この場
合、付加的なn型短絡領域16(陽極短絡)およびn型
短絡領域16とn型ベース層9との間に配置されたp型
帯は、陽極側に備えられる(これについては、EP−A
1−0−PT 327 901等を参照すること)。図
12で破線で示したA−A乃至E−Eの断面図の線に沿
ったドーピング濃度の変化を図13乃至図17に示す。
これについては、「x」はμm単位でそれぞれの主表面
から計測した深さであり、「c」は総合的なドーピング
濃度(cm-3)であり、「c1」はP(リン)の濃度、
「c2」はB(ホウ素)の濃度、「c3」はAs(ヒ
素)の濃度である(すべてcm-3で測定した)。
【0043】従来の設計は、個々の層および領域が特定
の型のドーピングを有するp−n−p−n−p層の連な
りに関していた。しかし、補足的なドーピングを有する
対応する層および領域で、半導体基板の内側の層8、9
および10と領域4、5、6、7および12すべてを置
き換えることは本発明の範囲内である。すなわち、p +
ドーピングされた陽極層10は、n+ ドーピングされた
n型エミッタ層に逆転したり、nドーピングされたn型
ベース層9は、pドーピングされたp型ベース層に逆転
したりなどする。
【0044】以上について考慮すると、本発明について
は、多くの変更態様および変化が可能なことは明らかで
ある。したがって、添付した特許請求の範囲内におい
て、本発明がここに特に述べた以外でも実施できること
は理解できよう。
【0045】
【発明の効果】全体として本発明によって、容易にター
ンオフができる確実に打ち込み可能なハイパワー素子を
生産でき、このハイパワー素子においては、ターンオフ
の間中電流の線条化は避けられ、しかも比較的簡単にか
つ非常に精密に生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つのMOSFETを含む本発明の好ましい第
1の好ましい実施例による素子のミラーイメージ形式の
対に配置された複数のユニットセルの断面図である。
【図2】3つのMOSFETを含む本発明の第2の好ま
しい実施例による素子のユニットセルの断面図であっ
て、第3のMOSFETはターンオンするために用いら
れ、それぞれが2つの隣接するユニットセルの間に配置
されることを示す図である。
【図3】図2と比較した実施例のユニットセルの断面図
であり、付加的なチャネル打ち込み領域によってデプレ
ッション形領域に変わった第2のMOSFETを示す図
である。
【図4】図2に示した素子のさまざまなゲート電極の配
列を示す図であり、第3のMOSFETの量は、ユニッ
トセルの量のわずか半分であることを示す図である。
【図5】3つのMOSFETを含む本発明による素子の
より好ましい実施例のユニットセルの断面図であり、第
2のゲート電極が第3のMOSFETのゲート電極とし
て同時に使用されていることを示す図である。
【図6】本発明の製造方法の好ましい実施例により、図
2に示した素子の製造に関する一段階を示す図である。
【図7】本発明の製造方法の好ましい実施例により、図
2に示した素子の製造に関する一段階を示す図である。
【図8】本発明の製造方法の好ましい実施例により、図
2に示した素子の製造に関する一段階を示す図である。
【図9】本発明の製造方法の好ましい実施例により、図
2に示した素子の製造に関する一段階を示す図である。
【図10】本発明の製造方法の好ましい実施例により、
図2に示した素子の製造に関する一段階を示す図であ
る。
【図11】本発明の製造方法の好ましい実施例により、
図2に示した素子の製造に関する一段階を示す図であ
る。
【図12】図2に類似した、陽極側で付加的に短絡が供
給される本発明の一実施例における素子のユニットセル
の断面図である。
【図13】図12の破線A−Aに沿ったドーピング濃度
に関する様々な変化を示すグラフである。
【図14】図12の破線B−Bに沿ったドーピング濃度
に関する様々な変化を示すグラフである。
【図15】図12の破線C−Cに沿ったドーピング濃度
に関する様々な変化を示すグラフである。
【図16】図12の破線D−Dに沿ったドーピング濃度
に関する様々な変化を示すグラフである。
【図17】図12の破線E−Eに沿ったドーピング濃度
に関する様々な変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 陰極接触部 3 ゲート絶縁体 4、7 陰極領域 5 p型短絡領域 6 ターンオフ領域 8 p型ベース層 9 n型ベース層 10 陽極層 11 陽極接触部 12 接触領域 13 チャネル打ち込み領域 14 ゲート電極層(多結晶シリコン層) 15 p型帯 16 n型短絡領域 A 陽極 EZ ユニットセル F1、F2、F3 窓 G1、G2、G3 ゲート電極 IM1、IM2、IM3、IM4 打ち込み材料 K 陰極 M1、M2、M3 MOSFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラース リールヤ スイス国 5442 フィズリスバッハ シェ ーンビュールシュトラーセ 42 (72)発明者 トーマス シュトックマイエル スイス国 5303 ヴューレンリンゲン エ ルプザッケルヴェーク 11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1の主表面が陽極として設計さ
    れ、第2の主表面が陰極として設計され、対向する2つ
    の主表面を有するプレーナ半導体基板と、 (b)前記陽極と前記陰極との間にあるこのプレーナ半
    導体基板において、横方向に連続したn- ドーピングさ
    れるn型ベース層と、陽極側から前記n型ベース層に埋
    め込まれ、かつ、第1の主表面で陽極接触を供給するp
    + ドーピングされる陽極層と、陰極側から前記n型ベー
    ス層に埋め込まれるp+ ドーピングされたp型ベース層
    と、 (c)前記陽極と前記陰極との間にある前記プレーナ半
    導体基板において、相互に並べられて電気的に並列に接
    続された多数のユニットセルと、 (d)前記陰極側のそれぞれの前記ユニットセルの内側
    に配置され、ターンオフパワー半導体素子をターンオフ
    するために供給される第1のMOSFETと、を含むタ
    ーンオフパワー半導体素子であって、 前記ユニットセルそれぞれの内側において、 (e)前記陰極とp+ ドーピングされたp型短絡領域と
    前記第2の主表面において陰極接触部を供給する第1の
    陰極領域とのすべてから、前記p型ベース層に埋め込ま
    れるn+ ドーピングされたターンオフ領域と、前記ター
    ンオフ領域にさらに埋め込まれるp+ ドーピングされた
    前記p型短絡領域と、前記p型短絡領域にさらに埋め込
    まれるn+ ドーピングされた前記第1の陰極領域と、 (f)前記陰極側から、前記ターンオフ領域の一方の側
    にある前記p型ベース層に埋め込まれる前記ターンオフ
    領域に隣接するn++ドーピングされた第2の陰極領域
    と、 (g)相互に並んでかつ前記陰極側の前記プレーナ半導
    体基板より上方において独立した状態で配置され、か
    つ、第1の窓によって相互に分離される第1のゲート電
    極および第2のゲート電極であって、 (aa)前記第1の陰極領域と前記第2の陰極領域との
    間にある前記ターンオフ領域の一方の側にある前記第2
    の主表面に現われる前記p型短絡領域部分に渡り、か
    つ、前記各領域とともに前記第1のMOSFETを形成
    する前記第1のゲート電極と、 (bb)前記p型短絡領域および前記p型ベース層の間
    にある前記ターンオフ領域のもう一方の側の前記第2の
    主表面に現われる前記ターンオフ領域の部分に渡りか
    つ、前記各領域または層とともに前記第2のMOSFE
    Tを形成する前記第2のゲート電極と、 (h)前記第1の窓を介して前記プレーナ半導体基板に
    導入された前記p型短絡領域および前記ターンオフ領域
    と、 を含むことを特徴とするターンオフパワー半導体素子。
  2. 【請求項2】 (a)隣接する前記ユニットセルに関し
    ミラーイメージ形式でそれぞれの場合について配列され
    るさまざまな前記領域およびゲート電極と、 (b)組み合わされて共通の第2のゲート電極を形成す
    る隣接するすべての2つの前記ユニットセルの前記第2
    のゲート電極と、 を含むことを特徴とする請求項1記載のターンオフパワ
    ー半導体素子。
  3. 【請求項3】 (a)組み合わされて共通の第2のゲー
    ト電極を形成する隣接するすべての2つの前記ユニット
    セルの前記第2のゲート電極と、 (b)前記共通の第2のゲートが前記半導体基板に導入
    されたときに介される第2の窓によって、相互に分離さ
    れる前記隣接するユニットセルの前記第1のゲート電極
    と、 を含むことを特徴とする請求項2記載のターンオフパワ
    ー半導体素子。
  4. 【請求項4】 (a)前記陰極側の特定のユニットセル
    の内側に供給され、前記パワーオフ半導体素子をターン
    オンし、 (b)前記n型ベース層と前記ターンオフ領域との間に
    おいて切り替え可能な接続部を生成し、 (c)前記第2のゲート電極、前記隣接するp型ベース
    層、前記ターンオフ領域および前記第2のゲート電極よ
    りも下方の前記第2の主表面に導入するn型ベース層か
    ら成る第3のMOSFETを有することを特徴とする請
    求項3記載のターンオフパワー半導体素子。
  5. 【請求項5】 (a)2つの隣接するユニットセルの前
    記第2の陰極領域の間の前記第2の主表面に導入される
    前記p型ベース層および前記n型ベース層と、 (b)前記第2の主表面に現われるp型ベース層と前記
    n型ベース層との部分より上方に配置される絶縁された
    第3のゲート電極であって、前記第2の陰極領域がそれ
    ぞれについて前記プレーナ半導体基板に導入されたとき
    に介した第3の窓によって、前記隣接する第1のゲート
    電極からそれぞれについて分離される第3のゲート電極
    と、 (c)前記n型ベース層と前記ターンオフ領域との間に
    切り替え可能な接続部を生成し、かつ、前記ターンオフ
    パワー半導体をターンオフするために働く第3のMOS
    FETを形成する前記第2の陰極、前記p型ベース層、
    n型ベース層および第3のゲート電極と、 を含むことを特徴とする請求項2記載のターンオフパワ
    ー半導体素子。
  6. 【請求項6】 前記第3のMOSFETの量が前記ユニ
    ットセルの量よりも少ないことを特徴とする請求項4ま
    たは5記載のターンオフパワー半導体素子。
  7. 【請求項7】 前記第1のMOSFET、前記第2のM
    OSFETまたは前記第3のMOSFETにおいて個々
    のMOSFETからデプレッション形のMOSFETを
    形成する付加的なチャネル打ち込み領域であって、前記
    半導体基板の前記第2の主表面において対応するゲート
    電極のより下方に備えられるチャネル打ち込み領域、を
    含むことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または
    6記載のターンオフパワー半導体素子。
  8. 【請求項8】 前記陰極接触部によって接触されるp+
    ドーピングされた接触領域であって、前記第2の主表面
    から、かつ、前記第1の陰極領域に対して隣接した、各
    ユニットセルの前記p型短絡領域に埋め込まれるp+
    ーピングされた接触領域を含むことを特徴とする請求項
    1乃至7のいずれかにおいて記載のターンオフパワー半
    導体素子。
  9. 【請求項9】 前記プレーナ半導体基板の内側において
    相補的なドーピングを有する対応する層および領域に代
    わる前記すべての層および領域を含むことを特徴とする
    請求項1乃至8のいずれかにおいて記載のターンオフパ
    ワー半導体素子。
  10. 【請求項10】 前記陰極接触部に電気的に直接的に接
    続される、前記第2のMOSFETの前記第2のゲート
    電極を含むことを特徴とする請求項1、2、3、5また
    は6記載のターンオフパワー半導体素子。
  11. 【請求項11】 (a)前記第2の表面から、前記p型
    ベース層をn型ベース層を形成するn- ドーピングされ
    た半導体基板に導入するステップと、 (b)絶縁構造を有するゲート電極層で前記半導体基板
    の前記第2の主表面のすべての部分を被覆するステップ
    と、 (c)前記ゲート電極層において、前記第1および第2
    のゲート電極を相互に独立させる前記第1の窓を開ける
    ステップと、 (d)前記第1の窓を介して、基盤となる前記p型ゲー
    ト電極に前記ターンオフ領域および前記p型短絡領域を
    連続して埋め込むステップと、を含むことを特徴とする
    請求項1記載のターンオフパワー半導体素子の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記第1の窓に並んだゲート電極層に
    第2および第3の窓を開けることによって、前記第2の
    陰極領域が前記p型ベース層の下側に前記第2および第
    3の窓を介して埋め込まれることを特徴とする請求項1
    1記載のターンオフパワー半導体の製造方法。
  13. 【請求項13】 多結晶シリコン層をゲート電極層とし
    て使用し、前記すべての領域を前記すべての窓および後
    の打ち込みを介して連続的な打ち込みにより前記p型ベ
    ース層に埋め込むことを特徴とする請求項11または1
    2記載のターンオフパワー半導体素子の製造方法。
JP4167631A 1991-06-28 1992-06-25 ターンオフ半導体素子およびその製造方法 Pending JPH05218395A (ja)

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