JPH05175346A - 配線およびその形成方法 - Google Patents

配線およびその形成方法

Info

Publication number
JPH05175346A
JPH05175346A JP34270291A JP34270291A JPH05175346A JP H05175346 A JPH05175346 A JP H05175346A JP 34270291 A JP34270291 A JP 34270291A JP 34270291 A JP34270291 A JP 34270291A JP H05175346 A JPH05175346 A JP H05175346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
forming
layer
semiconductor substrate
tungsten
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34270291A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Haruta
亮 春田
Shinji Nishihara
晋治 西原
Yukio Tanigaki
幸男 谷垣
Tokio Kato
登季男 加藤
Masayasu Suzuki
正恭 鈴樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP34270291A priority Critical patent/JPH05175346A/ja
Publication of JPH05175346A publication Critical patent/JPH05175346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 W配線を有する半導体装置において、W配線
と拡散層とのコンタクト抵抗を低減させ、特性を向上さ
せる。 【構成】 W配線と拡散層との接続を行なうコンタクト
ホ−ル開孔後、TiW膜を形成し、600〜750℃の
熱処理を行ない、その後、W配線を形成することによ
り、W配線と拡散層との間にTiとWとSiとの3元合
金(TiW)Si層を形成させる。 【効果】 W配線を有する半導体装置において、W配線
と拡散層とのコンタクト抵抗を低減でき、半導体装置の
応答速度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置における配線
の形成方法に関し、特に、タングステン配線の形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置においては一般に、ア
ルミニウム(以下Alと記す)もしくはAl合金配線が
用いられていた。しかし、Al系配線はエレクトロマイ
グレ−ションやストレスマイグレ−ション等の信頼性に
劣り、また、コンタクトホ−ル、ヴィアホ−ルでのカバ
レジが劣るなどの問題がある。ここでストレスマイグレ
−ョンとは、Al配線を150℃〜350℃の温度で放
置した場合に、パッシベ−ションの応力により粒界近傍
のAl原子が移動して、断線してしまうことである。
【0003】そこで最近、この問題点を解決するため、
図2に示すようなタングステン(以下Wと記す)配線が
用いられている。WはAlよりも抵抗は高いが、W原子
のマイグレ−ションが起こりづらいため、信頼性の高い
配線を得ることができる。図2は従来のWを第1層配線
とした半導体集積回路装置の要部断面概略図である。n
型シリコン半導体基板1(以下Si半導体基板と記す)
の主面には、素子の一部となるp型拡散層2が形成され
ている。Si基板1上には、配線との絶縁のためのシリ
コン酸化膜3(以下SiO2膜と記す)が形成され、そ
の上に配線として、W7が形成されている。上記SiO
2膜3には上記拡散層2と配線との接続を行うためのコ
ンタクトホ−ル4が形成されており、上記拡散層2とW
7は接続されている。また、マテリアル リサ−チ ソ
シエティ シンポジウム プロシ−ディング ブイ・エ
ル・エス・アイ V(1990年)第201頁から第2
07頁(Material Research Soc
iety Symposium Proceeding
VLSI V(1990)pp.201−207)
に、CVD−W/スパッタW配線(以下Sp−Wと記
す)の特性について記載されている。このスパッタ技術
で形成されるSp−Wは、下地のSiO2との接着性が
優れているため、化学気相法で形成されるCVD−Wの
下地との密着層としての役割を果たしている。しかしな
がら、このようにWを配線として密着層としてSp−W
を用いた場合、シリコン基板に形成された拡散層、特に
p+拡散層とのコンタクト抵抗が高くなるという問題が
あった。マテリアル リサ−チ ソシエティ シンポジ
ウム プロシ−ディング ブイ・エル・エス・アイ V
(1990年)第201頁から第207頁(Mater
ial ResearchSociety Sympo
sium Proceeding VLSI V(19
90)pp.201−207)においては、拡散層との
コンタクトホ−ル形成後に、接触抵抗を下げるために、
表面濃度を増加させるための追加イオン注入を行ってい
る。しかし、このイオン注入は配線の形成工程を大幅に
増加させるという点で問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、W配線もし
くはチタンタングステン(以下TiWと記す)とWとの
積層配線において、Si基板とのコンタクト部に3元合
金チタンタングステンシリサイド(以下(TiW)Si
と記す)を形成させるものである。あるいは、さらに、
該Si基板とのコンタクト部において接触する3元合金
(TiW)Siの厚さを10nm以下にすることによっ
て、W配線と拡散層とのコンタクト抵抗を低減し、半導
体の応答速度を向上させるための配線構造と、その製造
方法を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】コンタクトホ−ルを形成
した後に、TiWを形成し、熱処理した後、Wを形成し
上記Wと上記TiWを加工して配線を形成する。あるい
は、コンタクトホ−ルを形成した後に、TiW、更にW
を形成し、熱処理した後、上記Wと上記TiWを加工し
て配線を形成する。あるいは、コンタクトホ−ルを形成
した後に、TiWを形成し、熱処理した後、上記TiW
を除去し、さらにWを形成し、このWを加工して配線を
形成する。あるいは、更に同工程において、TiWを形
成した後の熱処理温度を600〜750℃とする。ある
いは、更に同工程において、TiWを形成した後の熱処
理雰囲気を窒素または窒素化合物とする。
【0006】
【作用】上述のように、W/TiW配線において、コン
タクトホ−ルを形成した後に、TiWを形成し、その
後、熱処理を行うことにより、シリコン基板に形成され
た拡散層とTiWとの界面にTiWのシリサイド層が形
成され、コンタクト抵抗を低減することができる。ま
た、上記熱処理温度を600〜750℃とすることによ
り、接合でのリ−ク電流は増加せず、安定にコンタクト
抵抗を低減できる。また、上記熱処理を窒素もしくは窒
素化合物雰囲気中で行うことにより、TiWの表面に窒
化膜もしくは窒素含有領域を形成し、その後、WをCV
D法で形成する時のエンクロ−チメント発生の抑制がで
きる。ここでエンクロ−チメントとは、Si基板と反応
しながらWが成長し、成長が過度になることによって、
WがSi基板中に侵食することによる欠陥をさす。
【0007】
【実施例】(実施例1)図3に、P型拡散層とのコンタ
クトホ−ルにTiWもしくはWを形成した後の熱処理で
のコンタクト抵抗の変化を示す。熱処理時間は10分〜
2時間である。Wの場合には、熱処理により僅かにコン
タクト抵抗が下がるもののその変化は小さい。それに対
し、TiWの場合は、熱処理により大きくコンタクト抵
抗が下がり、600℃以上ではWの場合よりも低い抵抗
値を示す。
【0008】図4に、P型拡散層上に形成した大面積の
コンタクトホ−ルにTiWもしくはWを形成した後の熱
処理でのP型拡散層とSi基板との接合のリ−ク電流の
変化を示す。ここでも、熱処理時間は10分〜2時間で
ある。Wの場合、650℃以上でリ−ク電流が急激に増
加する。一方、TiWの場合は、750℃以上でリ−ク
電流の急激な増加が生じる。
【0009】上述の原因を明らかにするため、これらの
試料を断面TEM(透過型電子顕微鏡)観察したとこ
ろ、Wの場合、600℃以上の熱処理によりWと拡散層
との界面に多結晶のタングステンシリサイド(以下WS
2と記す)が形成し、熱処理温度の上昇とともにWS
2が成長することが判った。また、650〜700℃
の温度範囲ではコンタクトホ−ル部でシリサイド化に伴
う応力によりSi基板に歪みが発生していることも観察
された。また、700℃以上ではシリサイド層が拡散層
以上に拡がっていたため、これらの応力歪みと過剰シリ
サイド層の形成がリ−ク電流の原因であることが明確に
なった。一方、TiWの場合は、600〜750℃の温
度範囲でTiWと拡散層との界面に(TiW)Siの3
元合金層がほぼエピタキシャルに約3〜10nm形成さ
れていることが観察された。また、800℃以上では、
100nm以上の多結晶の厚いシリサイド層が形成され
ていた。X線回折の結果、この厚いシリサイド層はWS
2と(TiW)Siとの多結晶であることが判った。
つまり、TiWの場合、600〜750℃の温度範囲で
TiWと拡散層との界面に10nm以下の(TiW)S
iの3元合金層がほぼエピタキシャルに形成され、この
エピタキシャル層が厚いシリサイド層形成を抑制してい
ると考えられる。
【0010】さらに、W配線を化学気相成長法(以下C
VD法と記す)で形成する場合には、CVDの原料ガス
である6弗化タングステン(以下WF6と記す)がSi
基板と反応し、Si基板にエンクロ−チメントやワ−ム
ホ−ルと呼ばれる欠陥を形成することが知られている。
ここで、ワ−ムホ−ルとは、CVD法でW形成時に付随
して生じる弗化水素HFによりSi基板が侵食され空洞
ができるという欠陥をさす。CVD法でWを形成する前
にTiW膜を形成しておくことはこれらの欠陥を低減さ
せる有効な方法であるが、Wの形成条件によっては欠陥
が形成されることがあった。TiWが柱状結晶のため、
縦方向に侵入しやすく、結晶粒界を通って反応種がSi
基板に到達するためと推定される。TiWを形成した後
の熱処理を窒素もしくは窒素化合物雰囲気で行うと、そ
の後にCVD法でW膜を形成してもSi基板への欠陥形
成は生じなかった。これはTiWの結晶粒界に窒化チタ
ン(以下TiNと記す)や窒化タングステン(以下WN
と記す)が形成され、反応種の拡散を抑制するためと考
えられる。
【0011】図1に、Wを第1層配線とし、下地Siと
の密着層をTiWとした半導体集積回路装置の要部断面
概略図を示す。n型Si半導体基板1の主面には、素子
の一部となるp型拡散層2が形成されている。Si基板
1上には、配線との絶縁のためのSiO2膜3が形成さ
れ、その上に配線として、100nmのTiW5と30
0nmのW7が形成されている。上記SiO2膜3には
上記拡散層2と配線との接続を行うためのコンタクトホ
−ル4が形成されており、上記拡散層2とTiW5が接
続されているが、その界面には約4nmの(TiW)S
i層6が形成されている。従来は上記W配線7と上記p
型拡散層2とのコンタクト抵抗は直径0.6μmのコン
タクトホ−ルで450〜500Ωであったが、本実施例
のW配線では42〜50Ωである。
【0012】次に、図5に図1の半導体集積回路装置を
形成するためのプロセスフロ−を示す。まず、同図
(a)の工程により、従来方法を用いて、拡散層2を形
成した半導体基板1上に、CVD法によりSiO2膜3
を形成し、上記SiO2膜3に上記拡散層2に電気的に
接続するコンタクトホ−ル4を従来のホトリソグラフィ
技術とドライエッチング技術を用いて形成する。その上
に、TiW5を従来のスパッタ技術で100nm形成す
る。次に、同図(b)の工程により、窒素を流した65
0℃の熱処理炉に内で、10分〜2時間の熱処理を行
い、上記拡散層2と上記TiW5との界面にTiとWと
Siとの3元合金(TiW)Siのエピタキシャル層6
を形成する。さらに、同図(c)の工程により、W7を
スパッタ技術を使用して300nm形成し、従来のホト
リソグラフィ技術と従来のドライエッチング技術を用い
て加工して、W7とTiW5との積層配線を形成する。
なお、スパッタW7を形成する条件としては、圧力は4
mtorr、温度は150℃で行なった。また、CVD
法によりSiO2膜3を形成する条件としては、温度は
380℃、圧力は0.9torr、ガスはSiH4,N2
Oの混合ガスで行なった。TiW5形成時のスパッタ条
件として、温度は165℃で圧力は16mtorrとし
て行ない、W形成時のスパッタ条件としては、温度は1
50℃で圧力は4mtorrで行った。
【0013】上述の工程においては、図5(a)の工程
によるTiW5の熱処理を窒素雰囲気中で行なっている
が、化学反応に影響を与えない不活性ガス、例えばアル
ゴンAr雰囲気中で熱処理しても同様の効果が得られ
る。また、W配線7の形成方法としてCVD法を用いた
場合にも同様の効果が得られるが、TiW5の熱処理を
Ar雰囲気中で行なった場合にはCVD法の形成条件に
よってコンタクトでの接合リ−ク電流が増加することが
見られた。よって、W配線の形成方法としてCVD法を
用いる場合には、TiWの熱処理は窒素または窒素化合
物雰囲気の方がより望ましい。またCVDによってW7
を形成するときの条件としては、温度は475℃、圧力
は80torr、ガスはWF6,水素H2の混合ガスを使
用した。
【0014】(実施例2)図1と同様の構造を持つ半導
体集積回路装置を実施例1とは別の方法で形成したとき
のプロセスフロ−を図6に示す。まず、同図(a)の工
程により、従来方法を用いて、拡散層2を形成した半導
体基板1上に、CVD法によりSiO2膜3を形成し、
上記SiO2膜3に上記拡散層2に電気的に接続するコ
ンタクトホ−ル4を従来のホトリソグラフィ技術とドラ
イエッチング技術を用いて形成する。
【0015】その上に、TiW5を実施例1と同様の条
件下のスパッタ技術により100nm形成し、さらにW
7を実施例1と同様の条件下のスパッタ技術により30
0nm形成する。次に、同図(b)の工程により、窒素
を流した650℃の熱処理炉内で、10分〜2時間の熱
処理を行い、上記拡散層2と上記TiW5との界面にT
iとWとSiとの3元合金(TiW)Siのエピタキシ
ャル層6を形成する。さらに、同図(c)の工程によ
り、従来のホトリソグラフィ技術とドライエッチング技
術を用いて加工して、W7とTiW5との積層配線を形
成する。本実施例の場合も、実施例1と同様に、従来の
W配線では450〜500Ωであった0.6μmのコン
タクトホ−ルのコンタクト抵抗が42〜50Ωと1桁小
さくすることが可能となる。
【0016】(実施例3)図7はWを第1層配線とし、
(TiW)Si層とコンタクトホ−ル内の拡散層が接触
した構造を持つSi半導体集積回路装置の要部断面概略
図である。n型Si半導体基板1の主面には、素子の一
部となるp型拡散層2が形成されている。Si基板1上
には、配線との絶縁のためのSiO2膜3が形成され、
その上に配線として、300nmのW7が形成されてい
る。上記SiO2膜3には上記拡散層2と配線との接続
を行うためのコンタクトホ−ル4が形成されており、上
記拡散層2と上記W7は接続されているが、その界面に
は約4nmの(TiW)Si層6が形成されている。本
実施例では、W配線7とp型拡散層2とのコンタクト抵
抗は直径0.6μmのコンタクトホ−ルで45〜55Ω
であった。
【0017】図8は図7の断面構造を持つ半導体集積回
路装置を形成するためのプロセスフロ−である。まず、
同図(a)の工程により、従来方法を用いて、拡散層2
を形成した半導体基板1上に、実施例1と同様の条件下
でCVD法によりSiO2膜3を形成し、上記SiO2
3に上記拡散層2に電気的に接続するコンタクトホ−ル
4を従来のホトリソグラフィ技術とドライエッチング技
術を用いて形成する。
【0018】その上に、TiW5を実施例1と同様の条
件下のスパッタ技術を用いて100nm形成し、窒素を
流した650℃の熱処理炉内で、10分〜2時間の熱処
理を行い、上記拡散層2と上記TiW5との界面にTi
とWとSiとの3元合金(TiW)Siのエピタキシャ
ル層6を形成する。次に、同図(b)の工程により、過
酸化水素水H22またはH22を主成分とした溶液に
2.5〜3時間浸漬し、上記TiW5をウエットエッチ
ング除去する。この時、上記拡散層2と上記TiW5と
の界面に形成された上記3元合金(TiW)Siのエピ
タキシャル層6はほとんど除去されない。さらに、同図
(c)の工程により、W7を実施例1と同様の条件下の
スパッタ技術で300nm形成し、従来のホトリソグラ
フィ技術とドライエッチング技術を用いて加工して、W
配線を形成する。この配線においても実施例1と同様
に、従来のW配線では450〜500Ωであった0.6
μmのコンタクトホ−ルのコンタクト抵抗が45〜55
Ωと1桁小さくすることが可能となる。また、TiW5
の除去の工程が加わるが、実施例1と比較して、膜厚は
約3/4になる。
【0019】上述の工程ではTiW5の熱処理を窒素雰
囲気中で行なっているが、実施例1と同様の理由で、W
配線の形成方法としてCVD法を用いる場合には、Ti
Wの熱処理は窒素または窒素化合物雰囲気の方がより望
ましい。
【0020】(実施例4)図9にWを第1層配線とし、
下地Siとの密着層をTiWとした構造を用いた多層配
線を形成するためのプロセスフロ−を示す。まず、図5
あるいは図6の工程により第1層配線を形成し、その
後、同図(a)の工程によりプラズマ励起CVD技術で
形成したシリコン酸化膜P−SiO、塗布ガラスSO
G、P−SiOの3層層間膜8を形成した後、上記3層
層間膜8に、上記積層配線に接続するヴィアホ−ル9を
形成する。その上に、(b)の工程により、TiW1
0、Al合金11、TiW12を実施例1のTiW5形
成時と同様の条件下のスパッタ技術で形成する。さら
に、同図(c)の工程により、従来のホトエッチング、
ドライエッチング技術を用いて加工することによって、
第2層配線を形成し、多層配線において、デバイス特性
を向上させるため、水素雰囲気中かつ450℃で10分
〜2時間の熱処理を行い、保護膜としてプラズマ励起C
VD技術でシリコン窒化膜P−SiN13を形成する。
これにより、W配線を用いた2層配線を形成したが、こ
の場合にも従来のW配線では450〜500Ωであった
0.6μmのコンタクトホ−ルのコンタクト抵抗が42
〜50Ωと1桁小さくすることが可能となる。なお、P
−SiO形成時のプラズマ励起CVDの条件は圧力は
0.9torr、温度は380℃、ガスはSiH4,N2
Oを使用した。
【0021】(実施例5)図10に、Wと他の金属との
積層配線を用いた構造を持つ半導体集積回路装置を形成
するためのプロセスフロ−を示す。従来方法を用いて、
拡散層2を形成した半導体基板1上に、実施例1と同様
の条件下のCVD法によりSiO2膜3を形成し、上記
SiO2膜3に上記拡散層2に電気的に接続するコンタ
クトホ−ル4を従来のホトリソグラフィ技術とドライエ
ッチング技術を用いて形成する。次に、図10(a)の
工程により、TiW5を実施例1と同様の条件下のスパ
ッタ技術を用いて100nm形成し、窒素を流した65
0℃の熱処理炉内で、10分〜2時間の熱処理を行い、
上記拡散層2と上記TiW5との界面にTiとWとSi
との3元合金(TiW)Siのエピタキシャル層6を形
成する。さらに、同図(b)の工程により、W7、アル
ミニウムAl14、TiW15を実施例1と同様の条件
下のスパッタ技術で、それぞれ膜厚200nm、300
nm、50nmで形成する。ここで、TiW15はホト
リソグラフィにおいて単層レジストを用いているため、
凹凸面での光の一点集中を防ぐための反射防止膜として
用いている。さらに、同図(c)の工程により、従来の
ホトリソグラフィ技術とドライエッチング技術を用いて
加工して、W7とAl14との積層配線を形成する。膜
厚200nmのWに膜厚300nmのAlを積層させる
ことにより、約700mΩ/□のシ−ト抵抗が約90m
Ω/□に大幅に低減することが可能となる。この場合
も、従来のW配線では450〜500Ωであった0.6
μmのコンタクトホ−ルのコンタクト抵抗が42〜50
Ωと1桁小さくすることが可能となり、また積層配線に
Alを使用しているため、応答が高速化する。
【0022】
【発明の効果】W配線を有する半導体装置において、W
配線と拡散層とのコンタクト抵抗を低減でき、半導体装
置の応答速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Wを第1層配線とし、下地Siとの密着層をT
iWとした半導体集積回路装置の要部断面概略図。
【図2】Wを第1層配線とした従来の半導体集積回路装
置の要部断面概略図。
【図3】コンタクト部にTiWもしくはWを形成した後
の、熱処理における熱処理温度とコンタクト抵抗の関係
を示すグラフ。
【図4】大面積のコンタクト部にTiWもしくはWを形
成した後の熱処理における熱処理温度と拡散層とSi基
板との接合リ−ク電流の関係を示すグラフ。
【図5】Wを第1層配線とし、下地Siとの密着層をT
iWとした半導体集積回路装置を形成するためのプロセ
スフロ−。
【図6】Wを第1層配線とし、下地Siとの密着層をT
iWとした半導体集積回路装置を形成するための他のプ
ロセスフロ−。
【図7】Wを第1層配線とし、(TiW)Si層とコン
タクトホ−ル内の拡散層が接触した構造を持つSi半導
体集積回路装置の要部断面概略図。
【図8】Wを第1層配線とし、(TiW)Si層とコン
タクトホ−ル内の拡散層が接触した構造を持つSi半導
体集積回路装置を形成するためのプロセスフロ−。
【図9】Wを第1層配線とし、下地Siとの密着層をT
iWとした構造を用いた多層配線を形成するためのプロ
セスフロ−。
【図10】Wと他の金属との積層配線を用いた構造を持
つ半導体集積回路装置を形成するためのプロセスフロ
−。
【符号の説明】
1・・・・・シリコン基板、2・・・・・拡散層、3・・・・・酸化シ
リコン膜、4・・・・・コンタクトホ−ル、5,10,1
2,15・・・・・・TiW、6・・・・・(TiW)Si、7・・・
・・W、8・・・・・P−SiO,塗布ガラス,P−SiOの
3層層間膜、9・・・・・ヴィアホ−ル、11・・・・・Al合
金、13・・・・・P−SiN、14・・・・・Al
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 登季男 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 鈴樹 正恭 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン半導体基板上に形成される配線に
    おいて、該シリコン半導体基板上に形成された絶縁膜上
    にチタンタングステンとタングステンとの積層配線を形
    成するとともに、該積層配線が上記シリコン半導体基板
    との接続部においてはチタン、タングステン、シリコン
    の3元合金との積層構造とされることを特徴とする配
    線。
  2. 【請求項2】シリコン半導体基板上に形成される配線に
    おいて、該シリコン半導体基板上に形成された絶縁膜上
    にタングステンを形成するとともに、該配線が上記シリ
    コン半導体基板との接続部においてはチタン、タングス
    テン、シリコンの3元合金との積層構造とされることを
    特徴とする配線。
  3. 【請求項3】シリコン半導体基板との接続部において形
    成されるチタン、タングステン、シリコンの3元合金の
    厚さが10nm以下であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項乃至第2項のうち1つに記載の配線。
  4. 【請求項4】半導体基板上の配線を形成する方法におい
    て、該半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、該絶縁
    膜上に該半導体基板に接続する貫通孔を形成する工程
    と、チタンタングステン層を形成する工程と、該チタン
    タングステン層上にタングステン層を形成する工程と、
    上記半導体基板の熱処理により該半導体基板と上記チタ
    ンタングステン層との接続部においてチタンタングステ
    ンシリサイド層を形成する工程と、上記チタンタングス
    テン層とタングステン層を加工して配線とする工程とを
    有することを特徴とする配線の形成方法。
  5. 【請求項5】半導体基板上の配線を形成する方法におい
    て、該半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、該絶縁
    膜に該半導体基板に接続する貫通孔を形成する工程と、
    チタンタングステン層を形成する工程と、熱処理して該
    チタンタングステン層と半導体基板との接続部において
    チタンタングステンシリサイド層を形成する工程と、該
    チタンタングステン層を除去する工程と、タングステン
    層を形成する工程と、該タングステン層を加工して配線
    とする工程とを有することを特徴とする配線の形成方
    法。
  6. 【請求項6】上記チタンタングステン層を形成した後の
    熱処理温度が600〜750℃であることを特徴とする
    特許請求の範囲第4項乃至第5項のうち1つに記載の配
    線の形成方法。
  7. 【請求項7】上記チタンタングステン層を形成した後の
    熱処理の雰囲気が窒素または窒素化合物雰囲気であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第4項乃至第6項のうち
    1つに記載の配線の形成方法。
JP34270291A 1991-12-25 1991-12-25 配線およびその形成方法 Pending JPH05175346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34270291A JPH05175346A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 配線およびその形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34270291A JPH05175346A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 配線およびその形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05175346A true JPH05175346A (ja) 1993-07-13

Family

ID=18355837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34270291A Pending JPH05175346A (ja) 1991-12-25 1991-12-25 配線およびその形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05175346A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011258811A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Ulvac Japan Ltd 半導体装置の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011258811A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Ulvac Japan Ltd 半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4937652A (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
KR960011863B1 (ko) 다층배선구조를 가지는 반도체장치 및 그의 제조방법
JPH0777206B2 (ja) 選択的に(111) 結晶配向を有するTiN バリヤー層の形成方法
JPH07161659A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2685679B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP2000306997A (ja) バリアメタル層を有する半導体装置及びその製造方法
JP2000049162A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3252397B2 (ja) 配線形成方法
JPH05129231A (ja) 電極配線
JP2616402B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05175346A (ja) 配線およびその形成方法
JPS60193337A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3109269B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH065674B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR900000442B1 (ko) 실리콘 웨이퍼상에 형성되는 알미늄 금속화층 및 그의 제조방법
JP2564786B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
EP0225224A2 (en) After oxide metal alloy process
JPH0888224A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH02235372A (ja) 半導体装置とその製造方法
EP0543254B1 (en) A method of forming high-stability metallic contacts in an integrated circuit with one or more metallized layers
JPH05102154A (ja) 半導体装置
JPH06275725A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0774243A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS58197876A (ja) 半導体装置
JPH02310919A (ja) 半導体装置における配線形成方法