JPH05170489A - 自動車用熱線遮蔽硝子 - Google Patents

自動車用熱線遮蔽硝子

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JPH05170489A
JPH05170489A JP35630691A JP35630691A JPH05170489A JP H05170489 A JPH05170489 A JP H05170489A JP 35630691 A JP35630691 A JP 35630691A JP 35630691 A JP35630691 A JP 35630691A JP H05170489 A JPH05170489 A JP H05170489A
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JP
Japan
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heat ray
glass
film
ray shielding
shielding film
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Withdrawn
Application number
JP35630691A
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Katsuaki Aikawa
勝明 相川
Hidekazu Ando
英一 安藤
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/22Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with other inorganic material
    • C03C17/225Nitrides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】20KΩ/□以上のシート抵抗値を有し、T
i,Zr,Cr,Hf,Taのうち少なくとも1種と、
Si,B,Alのうち少なくとも1種とを含む複合窒化
物を主成分とする熱線遮蔽膜5とアンテナ導体4を設け
た自動車用熱線遮蔽硝子。 【効果】アンテナ性能を確保しつつ、熱線遮蔽性能も有
する自動車用窓を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷暖房効果を向上させ
るようにするとともに比較的高い可視光透過率を有する
ものであって、しかも電波の透過がよく、硝子面に熱線
遮蔽機能とアンテナ機能とを付与した自動車用窓硝子に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車には、AM放送やFM放送
などのためのラジオ受信機の他、テレビ受像記や無線電
話などの各種送受信装置が搭載される傾向にあり、これ
に対応して窓硝子面に一種あるいは複数の送受信機のた
めのアンテナを形成してなる窓硝子アンテナが使用され
ている。
【0003】一方、最近では自動車の窓硝子板がその面
積を大きくして形成される傾向にあり直射日光などの熱
線が前記窓面を通して入射して車内温度の上昇を招くな
どの不都合を生じるに至っている。そして、このような
不都合を少しでも解消するものとして、熱線反射性能の
高い金属薄膜を硝子板に施し、熱線の車内への流入を抑
制する手法が提案され、一部において使用されている。
【0004】かかる金属薄膜は可視光反射率が高くな
り、可視光透過率が低下するとともにギラギラ感が生じ
るため、実際には反射防止膜が施されて使用されてい
る。例えば、金属薄膜をZnO,SnO2 ,TiO2
Bi23 などの金属酸化物によりサンドイッチ状に挟
み、干渉を利用して金属薄膜による反射を低減させ、併
せて耐久性を向上させた形で使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】Ag系等の金属薄膜を
熱線反射膜として使用した場合、それ自体が電導性を有
しており、シート抵抗値が数Ω/□〜10Ω/□程度で
性質的に電磁遮蔽特性の高いものとなる。一方、前記し
たように、アンテナが送受信する電波は、電磁波である
ことから、硝子アンテナ近傍に上記した金属薄膜系の熱
線反射膜を施した場合には電磁遮蔽特性高い熱線反射膜
によって窓硝子アンテナが受信すべき電波が遮断されて
しまうため、例えば電波の受信時のゲイン特性が低下
し、必要にして十分な利得が得られなくなるという問題
があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、硝子面に熱線
遮断機能をも付与しようとする際にみられた従来技術の
上記課題に鑑みてなされたものでありその構成上の特徴
は熱線遮蔽膜とアンテナ導体とを設けてなる自動車用窓
硝子であって前記熱線遮蔽膜は20KΩ/□以上のシー
ト抵抗値を有することを特徴とする自動車用窓硝子にあ
る。
【0007】以下、図面に基づいて本発明を詳説する。
図1は、自動車後部窓用硝子板に熱線遮蔽膜5とアンテ
ナ導体4(7はターミナル)とを設けた状態の本発明の
熱線遮蔽硝子1の一例を示す平面図である。このように
熱線遮蔽膜5とアンテナ導体4とがもうけられる窓硝子
1については、2枚の硝子板もしくは2枚以上の硝子板
をポリビニールブチラール膜等の合わせ中間膜により積
層し、接合した積層構造の合わせ硝子、あるいは硝子板
の室内側面に耐擦傷性のプラスチックフィルムを張り合
わせた硝子のほか単層構造の単板硝子を用いることもで
きる。
【0008】本発明においては、熱線遮蔽膜5がアンテ
ナ導体4が受信すべき電波や送信する電波を遮蔽しない
ようにするために熱線遮蔽膜5としては、シート抵抗値
が20KΩ/□以上の熱線遮蔽膜を使用することが特徴
である。熱線遮蔽膜5アンテナ導体が非接触状態ある時
は熱線遮蔽膜5は20KΩ/□以上であれば上記目的を
達成でき、アンテナ導体4の機能を低下せずにすむので
好ましい。特に50KΩ/□以上であればより好まし
い。
【0009】一方、熱線遮蔽膜5とアンテナ導体4が、
接触状態にあるときは、電磁遮蔽能消去以外に、アンテ
ナの受信する電磁波が熱線遮蔽膜5に拡散して減衰して
しまうのを防止するためにより高い抵抗が必要とされ、
熱線遮蔽膜5のシート抵抗は500KΩ/□以上、好ま
しくは1MΩ/□以上とする。送受信する電波がFM,
AM,TV電波などの目的により周波数がことなり、対
応して熱線遮蔽膜のシート抵抗値の下限が若干異なる
が、上述のような値であればこれらのどの目的に対して
も十分である。
【0010】本発明における熱線遮蔽膜5は、電磁遮蔽
特性を消失させるべく、また、電磁波の拡散を防止する
べく、抵抗値の高い薄膜により形成する必要があり、例
えばTi,Zr,Cr,Hf,Taのうち少なくとも1
種(以下金属M1 という)の窒化物(これらは熱線遮蔽
性能に優れる)及びSi,B,Alのうち少なくとも1
種(以下金属M2 という)の窒化物(これらは絶縁性で
ある)を含む複合化物などは従来のAg金属と比べて比
抵抗が高く、適当な膜厚を選択すると20KΩ/□以上
のシート抵抗値を得ることができる。熱線遮蔽膜5にお
いて、十分な熱線遮蔽性能を得るためには、M2 の総量
はM1 の総量に対して原子比で80%以下であることが
好ましい。
【0011】M2 の含有割合が比較的少ない領域(例え
ば、M2 の総量がM1 の総量に対して原子比で30%未
満)では熱線遮断能が特に優れるため、可視光透過率が
余り低下しない程度の薄い膜厚において20KΩ/□以
上のシート抵抗値が得られ、且つ熱線遮断機能も十分に
発揮されるので好ましく、特にアンテナ導体と非接触状
態でもうけられる熱線遮断膜に用いると最適である。
【0012】また、絶縁性窒化物の多い領域(例えば、
2 の総量がM1 の総量に対して原子比で30%以上、
80%以下の領域)では、熱線遮断性能はやや劣るが比
抵抗が高いため500KΩ/□のシート抵抗値が得られ
易いので、特にアンテナ導体と接触して設けられる熱線
遮断膜に用いられると最適である。これらは可視光吸収
が少ないため膜厚を厚くして、光線透過率を高く保持し
つつ、十分な熱線遮断性能を得ることができる。これら
は膜厚を厚くしても500KΩ/□以上のシート抵抗が
得られるような高比抵抗を有する材料である。
【0013】本発明の熱線遮蔽膜5としては、上述の熱
線遮蔽機能を単層として用いてもよいし、耐久性を向上
させるための保護膜をもうけた少なくとも2層からなっ
ても良い。
【0014】一方、アンテナ導体4は窓硝子1の構成硝
子板に銀ペーストなどをプリントして焼き付けることで
形成されるプリントアンテナの他、銅線などの電導性金
属細線を配線することで形成される線アンテナや、透明
電導膜を形成した膜状アンテナなどを所望の要求仕様、
利得などで選択される適宜のパターンのもとで形成した
ものを用いることができる。
【0015】熱線遮蔽膜5は、アンテナ導体4より車外
側に設けられてもよいし、車内側に設けられてもよい。
また、図1は熱線遮蔽膜の周辺部をトリミングすること
によって、車体への電波の拡散防止をより確実にした例
であるが、必ずしもトリミングしていなくてもよい。さ
らに電波透過性については、シールド効果即ちプリント
アンテナ硝子基板と比して、電波が透過しにくくなる程
度を知るためネットワークアナライザー(ヒューレット
パッカード社製)を用いて測定した。
【0016】
【作用】このようにして、硝子1のアンテナ導体4を覆
うようにして熱線遮蔽膜5が配置されても、この熱線遮
蔽膜5自体が抵抗値の高い非電導性の薄膜により形成さ
れているので電磁遮蔽特性は抑制されておりアンテナ導
体4の利得性を損なうことはない。したがって自動車に
搭載される各種送受信装置のためのガラスアンテナとし
て設計どうりに有効に機能させることができる。また硝
子1面は、熱線遮蔽膜5により覆われているので、直射
日光などの熱が車内へと入射し、室内が温度上昇するの
を効果的に阻止することができ、冷房負荷低減などの省
エネルギー対策を講じつつ車内環境の向上に効果的に寄
与させることができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明はかかる実施例に限定されるものでは
ない。
【0018】[実施例1]直流マグネトロンスパッタ装
置内にターゲットとして、TiとSiの合金ターゲット
(Ti:Si=7:3原子比)を設置した。2mm厚の
ソーダライムガラス基を洗浄、乾燥した後真空装置内に
入れ6×10-6torr程度まで排気した。この際基板
加熱はおこなわなかった。
【0019】次にアルゴンガスを真空槽内へ導入し、そ
の圧力が2×10-3torrになるように調節し、この
状態で、上記ターゲットへ2.2w/cm2 の電力を印
加し、5分間プレスパッタを実施した。この後真空槽内
の雰囲気をArとN2 の混合ガス(Ar:N2 =9:
1)に置換し、圧力を2×10-3torrになるように
調節し、この状態で上記ターゲットへ2. 2w/cm2
の電力を印加しTiSiNx 膜を約100Å成膜した。
【0020】このようにして得られたサンプルの分光ス
ペクトルを測定したところ、可視光線透過率73. 1
%、日射透過率70%、可視光線反射率(硝子面側)
8. 5%、また透過色調はX=0. 32OO、Y=0.
3309で黄色がかったグレー色を呈していた。このサ
ンプルのシート抵抗値を調べたところ26KΩ/□であ
った。
【0021】このガラスを、アンテナ導体が形成された
もう1枚のガラス板と、熱線遮蔽膜とアンテナが直接接
触しない状態で合わせガラスとして、アンテナ性能を測
ったところ、十分アンテナとして機能した。
【0022】[実施例2]直流マグネトロンスパッタ装
置内にターゲットとして、ZrとSiの合金ターゲット
(Zr:Si=9:1原子比)を設置した。2mm厚の
ソーダライムガラス基板を洗浄、乾燥した後真空装置内
に入れ6×10-6torr程度まで排気した。この際基
板加熱はおこなわなかった。
【0023】次にアルゴンガスを真空槽内へ導入し、そ
の圧力が2×10-3torrになるように調節し、この
状態で、上記ターゲットへ2.2w/cm2 の電力を印
加し、5分間プレスパッタを実施した。この後真空槽内
の雰囲気をArとN2 の混合ガス(Ar:N2 =95:
5)に5置換し、圧力を2×10-3torrになるよう
に調節し、この状態で上記ターゲットへ1. 6w/cm
2 の電力を印加しZrSiNx 膜を約60Å成膜した。
【0024】このようにして得られたサンプルの分光ス
ペクトルを測定したところ、可視光線透過率80.3
%、日射透過率77. 0%可視光線反射率(硝子面側)
7. 2%、また透過色調はX=0. 3111、Y=0.
3198でほぼグレー色を呈していた。このサンプルの
シート抵抗値を調べたところ20KΩ/□であった。
【0025】このガラスを、アンテナ導体が形成された
もう1枚のガラス板と、熱線遮蔽膜とアンテナが直接接
触しない状態で合わせガラスとして、アンテナ性能を測
ったところ、十分アンテナとして機能した。
【0026】[実施例3]直流マグネトロンスパッタ装
置内にターゲットとして、TiとBの合金ターゲット
(Ti:B=7:3原子比)を設置した。2mm厚のプ
リントアンテナ付きソーダライムガラス基を洗浄、乾燥
した後真空装置内に入れ6×10-6torr程度まで排
気した。この際基板加熱はおこなわなかった。
【0027】次にアルゴンガスを真空槽内へ導入し、そ
の圧力が2×10-3torrになるように調節し、この
状態で、上記ターゲットへ2.2w/cm2 の電力を印
加し、5分間プレスパッタを実施した。この後真空槽内
の雰囲気をArとN2 の混合ガス(Ar:N2 =9:
1)に置換し、圧力を2×10-3torrになるように
調節し、この状態で上記ターゲットへ2. 2w/cm2
の電力を印加しプリントアンテナ上に直接TiBNx
約70Å成膜した。
【0028】このようにして得られたサンプルの分光ス
ペクトルを測定したところ、可視光線透過率78. 0
%、日射透過率75. 0%、可視光線反射率(硝子面
側)8.5%でほぼグレー色を呈していた。上記と同様
にして形成した熱線遮蔽膜のシート抵抗値を調べたとこ
ろ1. 2MΩ/□であった。この熱線遮蔽硝子は、十分
なアンテナ性能を有していた。
【0029】[実施例4]直流マグネトロンスパッタ装
置内にターゲットとして、(a)TiとBの合金ターゲ
ット(Ti:B=7:3原子比)と(b)ZrとSiの
合金ターゲット(Zr:Si=1:2原子比)をそれぞ
れ設置した。2mm厚のプリントアンテナ付きソーダラ
イムガラス基を洗浄、乾燥した後真空装置内にいれ6×
10-6torr程度まで排気した。この際基板加熱はお
こなわなかった。
【0030】次にアルゴンガスを真空槽内へ導入し、そ
の圧力が2×10-3torrになるように調節し、この
状態で、上記(a)ターゲットで実施例1の条件で10
0Å程度成膜した。次にArとO2 の混合ガス(Ar:
2 =8:2)に置換し圧力を2×10-3torrに調
節した。この状態で(b)ターゲットに2.8w/cm
2 の電力を印加し、保護膜としてZrSiOx 約100
Å成膜した。
【0031】このようにして得られたサンプルの分光ス
ペクトルを測定したところ、可視光線透過率78%、日
射透過率75%、可視光線反射率(硝子面側)8.5%
でほぼグレー色を呈していた。上記と同様にして形成し
た熱線遮蔽膜のシート抵抗値を調べたところ150MΩ
/□であった。この熱線遮蔽硝子は、十分なアンテナ性
能を有していた。
【0032】[実施例5]直流マグネトロンスパッタ装
置内にターゲットとして、(a)SnO2 ターゲットと
(b)TiとSiの合金ターゲット(Ti:Si=7:
3原子比)をそれぞれ設置した。2mm厚のプリントア
ンテナ付きソーダライムガラス基を洗浄、乾燥した後真
空装置内に入れ6×10-6torr程度まで排気した。
この際基板加熱はおこなわなかった。
【0033】次に酸素を真空槽内へ導入し、その圧力が
2×10-3torrになるように調節し、この状態で、
上記(a)ターゲットで1. 1W/cm2 印加しSnO
2 膜をプリントアンテナ上に直接600Å程度成膜し
た。次にArとN2 の混合ガス(Ar:N2 =9:1)
に置換し圧力を2×10-3torrに調節した。この状
態で(b)ターゲットに2. 2w/cm2 の電力を印加
し、TiSiNx 膜約100Å成膜した。さらにこの上
に(a)ターゲットによりSnO2 を600Å成膜し
た。
【0034】このようにして得られたサンプルを測定し
たところ、可視光線透過率86. 4%、日射透過率7
6. 9%、可視光線反射率(硝子面側)11. 5%であ
った。上記と同様にして形成した熱線遮蔽膜のシート抵
抗値を調べたところ12MΩ/□であった。この熱線遮
蔽硝子は、十分なアンテナ性能を有していた。
【0035】[実施例6]直流マグネトロンスパッタ装
置内にターゲットとして、TiとSiの合金ターゲット
(Ti:Si=7:3原子比)を設置した。2mm厚の
プリントアンテナ付きソーダライムガラス基板(グレー
ガラス)を洗浄、乾燥した後真空装置内にいれ6×10
-6torr程度まで排気した。この際基板加熱はおこな
わなかった。
【0036】次にアルゴンガスを真空槽内へ導入し、そ
の圧力が2×10-3torrになるように調節し、この
状態で、上記ターゲットへ2.2w/cm2 の電力を印
加し、5分間プレスパッタを実施した。この後真空槽内
の雰囲気をArとN2 の混合ガス(Ar:N2 =9:
1)に置換し、圧力を2×10-3torrになるように
調節し、この状態で上記ターゲットへ2. 2w/cm2
の電力を印加しTiSiNx 膜約100Åを成膜した。
【0037】このようにして得られたサンプルをポリビ
ニールブチラール中間膜を介して2mm硝子板と合わせ
硝子にしたところ、可視光線透過率が73. 1%、日射
透過率65. 6%であった。上記と同様にして形成した
熱線遮蔽膜のシート抵抗値は200KΩ/□であった。
この合わせ硝子も十分なアンテナ性能を有していた。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、熱線
遮断膜は抵抗値の高い薄膜により形成されているので、
電磁遮蔽性を消失させることができ、したがって熱線遮
断膜の影響によるアンテナ導体の利得特性の低下を防止
することができ、熱線の車内への入射を阻止つつ、硝子
アンテナとしても優れた利得特性を発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す平面図
【符号の説明】
4 アンテナ導体 5 熱線遮蔽膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱線遮蔽膜とアンテナ導体とを設けてなる
    自動車用熱線遮蔽硝子であって、前記熱線遮蔽膜は、2
    0KΩ/□以上のシート抵抗値を有し、Ti,Zr,C
    r,Hf,Taのうち少なくとも1種(以下金属M1
    いう)と、Si,B,Alのうち少なくとも1種(以下
    金属M2 という)とを含む複合窒化物を主成分とする熱
    線遮蔽膜であることを特徴とする自動車用熱線遮蔽硝
    子。
  2. 【請求項2】熱線遮蔽膜において、M2 の総量がM1
    総量に対して原子比で80%以下であることを特徴とす
    る請求項1の自動車用熱線遮蔽硝子。
  3. 【請求項3】熱線遮蔽膜は、アンテナ導体と非接触状態
    にあり、20KΩ/□以上のシート抵抗値を有すること
    を特徴とする請求項1の自動車用熱線遮蔽硝子。
  4. 【請求項4】熱線遮蔽膜は、アンテナ導体と接触状態に
    あり、500KΩ/□以上のシート抵抗を有することを
    特徴とする請求項1の自動車用熱線遮蔽硝子。
JP35630691A 1991-12-24 1991-12-24 自動車用熱線遮蔽硝子 Withdrawn JPH05170489A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1597067A4 (en) * 2003-02-13 2009-09-02 Guardian Industries ARTICLES COATED WITH A NITRIDEE LAYER AND METHODS OF MAKING THE SAME
JP2012062244A (ja) * 2003-08-13 2012-03-29 Saint-Gobain Glass France 反射防止膜を含む透明基板

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EP1597067A4 (en) * 2003-02-13 2009-09-02 Guardian Industries ARTICLES COATED WITH A NITRIDEE LAYER AND METHODS OF MAKING THE SAME
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Effective date: 19990311