JPH0514519B2 - - Google Patents

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JPH0514519B2
JPH0514519B2 JP60153885A JP15388585A JPH0514519B2 JP H0514519 B2 JPH0514519 B2 JP H0514519B2 JP 60153885 A JP60153885 A JP 60153885A JP 15388585 A JP15388585 A JP 15388585A JP H0514519 B2 JPH0514519 B2 JP H0514519B2
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field vector
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Yoshiaki Akao
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Sanken Electric Co Ltd
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  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、3相交流負荷に接続された3相イン
バータの制御方法に関するものである。
〔従来の技術〕
交流モータの周波数及び電圧可変インバータを
接続することは公知である。また、このインバー
タをPWM(パルス幅変調)制御することも公知
である。ところで、3相インバータをPWM制御
で駆動し、近似正弦波を得る場合に、各相毎に変
調すると、他の相の影響を受け易く、最適な出力
を得ることが出来ない。即ち、インバータ出力の
線間電圧は、各相電位の差によつて決まるため、
各線間電圧を同時に正弦波に近似させることは実
質上不可能である。
上述の如き欠点を解決するための方法として、
モータの回転磁界を検出し、この検出した回転磁
界と基準回転磁界との差を求め、検出回転磁界を
基準回転磁界に一致させる様にインバータを制御
する方法が例えば特開昭59−25592号公報に開示
されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記方法によれば、基準回転磁界に近似する磁
界をモータに発生させることが可能になるが、モ
ータの回転磁界を検出しなければならないので、
構成が複雑になる。そこで、本件出願人は、特願
昭60−66259(特開昭61−227696)で所望回転磁界
を簡単に得ることが出来るインバータの制御方法
を提案した。しかし、更に精度を向上させること
が要求されている。従つて、本発明の目的は、精
度が高く且つ容易に所望回転磁界を得る方法を提
供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明においては、
基準回転磁界ベクトルに追従する仮想回転磁界ベ
クトルが得られる様に、360度を6等分した各区
間において2つの単位ベクトルと零ベクトルとを
発生するようにスイツチを制御する。単位ベクト
ルを発生させるためのインバータのスイツチのオ
ン・オフ制御のタイミングは、基準回転磁界ベク
トルの先端軌跡と仮想回転磁界ベクトルの先端と
の距離と、基準回転磁界ベクトルの先端軌跡と仮
想回転磁界ベクトルに単位ベクトルを加算したベ
クトルの先端との距離とが等しくなる時点に決定
されている。スイツチの制御信号は演算によつて
求めてもよいし、予め求めてメモリに書き込んで
おき、これを読み出すことによつて得てもよい。
〔作用〕
仮想回転磁界ベクトルよりも基準回転磁界ベク
トルが進んだことに基づいて直ちに単位ベクトル
を加算するような従来の制御方式においては、単
位ベクトルを加算することによつて、加算前より
も基準回転磁界ベクトルに対する近似性が悪くな
る期間が生じた。これに対して、本発明では、単
位ベクトル加算前の仮想回転磁界ベクトルと単位
ベクトル加算後の仮想回転磁界ベクトルのほぼ中
間までは、単位ベクトルを発生させず、ほぼ中間
になつた時に単位ベクトルを発生させる。このた
め、基準回転磁界ベクトルに近似性の高い回転磁
界ベクトルを得ることが出来る。
〔実施例〕
次に、図面を参照して本発明の実施例に係わる
インバータ装置及びその制御方法について説明す
る。
(インバータ装置の構成) 第1図は3相インバータ装置を示すものであ
る。この第1図において、1は直流電源、A1
A2,B1,B2,C1,C2はトランジスタから成る制
御スイツチであり、ブリツジ接続されている。2
は負荷としての3相交流モータであり、インバー
タのA、B、C相出力ラインに接続されている。
3はマイクロコンピユータ(以下マイコンと呼
ぶ)であり、インバータの制御信号発生回路とし
て機能するものである。このマイコン3の中に
は、リード・オンリ・メモリ(ROM)が設けら
れており、このROMは、制御スイツチA1〜C2
制御するためのデータV1〜V8が予め書き込まれ
ているメモリM1、sinθのデータが予め書き込ま
れているメモリM2、cosθのデータが予め書き込
まれているメモリM3、単位ベクトルの発生時点
を決めるための演算式が書き込まれているメモリ
M4、単位ベクトルV1′〜V8′を決定するために使
用される演算式が予め書き込まれているメモリ
M5とを有する。
マイコン3は、上記ROMの他に、CPU、及び
RAM(図示せず)等も勿論含んでいる。このマ
イコン3には電圧指令信号と周波数指令信号とが
入力し、指令された電圧及び周波数のインバータ
出力を得るための制御信号が発生する。マイコン
3からは制御信号として、3相のA、B、C相に
対応して第1、第2、第3の制御信号A,B,C
が発生し、制御スイツチA1,B1,C1に供給され
る。また、NOT回路4,5,6によつてA,B,
Cの反転信号が形成され、制御スイツチA2,B2
C2に供給される。下側の制御スイツチA2,B2
C2は上側の制御スイツチA1,B1,C1と逆に動作
するので、制御スイツチA1,B1,C1の動作を特
定すれば、インバータ全体動作がの特定される。
従つて、以下においては、第1、第2、及び第3
の信号A,B,Cにより、インバータの制御状態
を特定する。なお、制御信号A,B,Cが高レベ
ル即ち論理の1の時に制御スイツチA1,B1,C1
がオンに制御され、低レベル即ち論理の0の時に
制御スイツチA1,B1,C1がオフに制御される。
(原理説明) 第2図は、基準回転磁界ベクトルφSと仮想回転
磁界ベクトルφとの関係を座標で表わすものであ
る。この図のaはモータ2が要求する理想的な回
転磁界に対応する基準回転磁界ベクトルφSの終点
(先端)の軌跡を示し、φは本発明に従つて導入
された仮想回転磁界ベクトルを示す。仮想回転磁
界ベクトルφは、基準回転磁界ベクトルφSの角度
位置の変化に追従して変えられる。即ち、基準回
転磁界ベクトルφSと仮想回転磁界ベクトルφとの
誤差ベクトルに基づいて、加算すべき単位ベクト
ルV′が決定され、この単位ベクトルV′と仮想回
転磁界ベクトルφとが合成され、点線で示す新し
い仮想回転磁界ベクトルφが決定される。順次に
決定される仮想回転磁界ベクトルφは、円軌跡a
に沿うように決定される。また、単位ベクトル
V′には、予め特定されたベクトルが使用される。
即ち、この単位ベクトルV′は、インバータの制
御スイツチA1〜C2のオン・オフ動作で発生し得
るベクトルとされている。
円軌跡aを得るための基準回転磁界ベクトルφS
を示す座標データは、マイコン3内のメモリM2
のsinθとメモリM3のcosθとによつて順次に発生
される。新しい仮想回転磁界ベクトルφの決定
は、選択された単位ベクトルV′を古い仮想回転
磁界ベクトルφに加算することによつて行う。基
準回転磁界ベクトルφSの座標データと、仮想回転
磁界ベクトルφの座標データとが得られると、こ
のデータに基づく演算処理によつて、使用される
単位ベクトルが決定され、更に単位ベクトルを発
生させる時点が決定される。
(電圧ベクトルの説明) 第3図は、インバータの制御スイツチA1,B1
C1の状態と電圧ベクトルの関係を示すものであ
る。3相インバータの制御スイツチA1,B1,C1
のとりうる状態は、(100)(110)(010)(011)
(001)(101)(111)(000)の8種類であり、この
各状態における電圧ベクトルは、第3図に示す如
く60度間隔の6つの空間ベクトルV1〜V6と2つ
の零ベクトルV7,V8で表わすことが出来る。上
記8種類のスイツチングモード(8つの電圧ベク
トル)を組み合せれば、モータ2に任意の回転磁
界を発生させることが出来る。1周期(2π)中
に第3図に示す如く6つのスイツチングモードを
配置するのみでは、高調波成分が多くて実用上好
ましくない。そこで、本発明では、この電圧ベク
トルV1〜V8に対応する単位ベクトルを利用して
仮想回転磁界ベクトルφを得、この仮想回転磁界
ベクトルφと基準回転磁界ベクトルφSとを1周期
中に多数個設けられたクロツク毎に比較し、制御
信号を決定する。
(仮想回転磁界ベクトルの原理) 仮想回転磁界ベクトルφの決定は、第4図に示
す如く、基準回転磁界ベクトルφSの円軌跡aの1
周期(2π)を6分割し、第1〜第6区間を設定
し、区間毎に行う。今、第1区間の中心をθ=0°
とすれば、第1区間は−30°から+30°の範囲に対
応している。この第4図における電圧ベクトル
V2,V3は第3図の電圧ベクトルV2,V3と同一で
ある。第1区間で仮想回転ベクトルを決定する時
には、電圧ベクトルV2に平行な単位ベクトル
V2′、又は電圧ベクトルV3に平行な単位ベクトル
V3′を仮想回転磁界ベクトルφに加える。仮想回
転磁界ベクトルφは演算で決定するものであるか
ら、基準回転磁界に一致するように発生させるこ
とが可能である。しかし、この仮想回転磁界ベク
トルφはインバータの制御スイツチの制御信号の
決定に利用されるので、制御スイツチA1〜C2
オン・オフによつて決定される第3図の電圧ベク
トルV1〜V8を使用して決定する。このため、φ
とφSは完全に一致しない。
第4図の第1区間においては、円軌道aに仮想
回転磁界ベクトルを最も良く追従させることが出
来る2つの電圧ベクトルV2,V3に対応する第1
及び第2の単位ベクトルV2′,V3′が使用されてい
る。なお、仮想回転磁界ベクトルを得るために後
述で明らかになるが、2つの単位ベクトルV2′,
V3′の他に、零ベクトルV7′又はV8′を使用し、円
軌跡aに対する仮想回転磁界ベクトルの追従性を
高めている。零ベクトルを仮想回転磁界ベクトル
に加算するということは、仮想回転磁界ベクトル
をその角度位置に止めることを意味する。使用す
る零ベクトルは、V7′とV8′のいずれでも原理的に
は差支えないが、本実施例では、第4図に示す如
く、60°間隔で交互に使用されている。例えば、−
60°〜0°、60°〜120°でV7′が使用され、0°〜60°

V8′が使用されている。この様にV7′とV8′の使用
を特定した理由は、インバータにおけるスイツチ
ング回数を減らすためである。例えば、0°〜60°
の区間では電圧ベクトルV3(010)に平行な単位
ベクトルV3′を発生させる回数が多いため零電圧
ベクトルV8(000)の零ベクトルV8′が選択されて
いる。これにより、V3(010)のスイツチングモ
ードとV8(000)のスイツチングモードとが隣接
している時には、スイツチB1,B2のオン・オフ
を切り換えるのみでよく、スイツチング回数が少
なくなる。一方、例えば、−60°〜0°区間では、V2
(110)のスイツチングモードが多くなるので、零
電圧ベクトルV7(111)に対応する零ベクトル
V7′が選択され、同様に60°〜120°区間ではV4
(011)のスイツチングモードが多くなるため零ベ
クトルV7′が選択される。
第2区間の仮想回転磁界ベクトルは、第3図に
示す電圧ベクトルV3(010)とV4(011)とに対応
する単位ベクトルV3′,V4′を使用して形成し、以
下、同様に第3区間では、電圧ベクトルV4(011)
とV5(001)に対応する単位ベクトルV4′,V5′を
使用して形成し、第4区間では電圧ベクトルV5
(001)とV6(101)とに対応する単位ベクトル
V5′,V6′を使用して形成し、第5区間では電圧ベ
クトルV6(101)とV1(100)に対応する単位ベク
トルV6′,V1′を使用して決定し、第6区間では電
圧ベクトルV1(100)とV2(110)に対応する単位
ベクトルV1′,V2′を使用して決定する。
(単位ベクトルの決定) 第5図は第1区間における単位ベクトルの決定
を説明するものである。基準回転磁界φS及び仮想
回転磁界φの現在の角度位置が分れば、使用する
単位ベクトルは第4図で説明した原理で決定され
る。即ち、第1区間の場合には、単位ベクトル
V2′,V3′が使用される。第5図において、仮想回
転磁界ベクトルφの終点(先端)位置Aの座標が
(xA、yA)であるとすれば、このベクトルφに一
方の単位ベクトルV2′を加算した点Bの座標は
(xB、yB)となり、またベクトルφに他方の単位
ベクトルV3′を加算した点Cの座標は(xC、yC
となる。新しい仮想回転磁界ベクトルの先端位置
となる可能性のある点B又はCは、演算によつて
決定する。点BとCの座標を求めたら、これに基
づいて一方の単位ベクトルV2と他方の単位ベク
トルV3とのいずれを選択するかを演算で決める。
次にこの決定方法を詳しく説明する。基準回転
磁界はクロツク如に角度位置を変え、そのベクト
ル終点軌跡aが変化する。そこで、クロツク毎に
基準回転磁界ベクトルφSの終点D(xD、yD)と点
Aの距離、点Dと点Bとの距離、点Dと点Cとの
距離を求める。A−D間距離とB−D距離とがほ
ぼ等しくなつた時点で第1図のメモリM1から単
位ベクトルV2′を得るためのデータV2(110)を読
み出し、メモリM5の演算式に従つて単位ベクト
ルを発生させる。この例では、A−D間距離とB
−D間距離とが等しくなる時点が、A−D間距離
とC−D間距離とが等しくなる時点よりも先に到
来するので、一方の単位ベクトルV2′のみを選択
し、他方の単位ベクトルV3′は選択しない。従来
は点Aの近傍に基準回転磁界が到来した時点で単
位ベクトルV2′又はV3′を発生させたので、単位ベ
クトルを発生させた時点近傍においての仮想回転
磁界と基準回転磁界との差が大きくなつたが、本
発明では、現在の仮想回転磁界ベクトルと単位ベ
クトルを加算後の仮想回転磁界ベクトルとの中間
で単位ベクトルを発生させるので、仮想回転磁界
と基準回転磁界との差が小さくなる。なお、この
実施例では、第1区間を46のクロツクに分割し
て単位ベクトルの発生を制御している。但し、4
6のクロツク毎に必ず単位ベクトルを発生させる
わけではなく、この例では第1区間で22個の単位
ベクトルを発生させる。
第6図はクロツクと単位ベクトルの発生との関
係を示すものである。第6図Fのクロツクt0にお
いて、仮想回転磁界ベクトルφと基準回転磁界ベ
クトルφSとを一致させたとすれば、この時点で
は、第6図Aに示す如く零ベクトルV7′を発生さ
せる。即ち、制御信号A,B,Cを第6図Bの如
くとし、第1図のインバータのスイツチA1,B1
C1をオンに保ち、A2,B2,C2をオフに保つ。第
6図は第1区間の状態を示すので、発生させる単
位ベクトルは、V2′とV3′である。クロツクt0にお
いてV2′又はV3′を加算した時に仮想回転磁界ベク
トルがどの様に変化するかを判断し、第5図で説
明した原理に従つて単位ベクトルを発生させる。
即ち、第6図の場合では、クロツクt1でも零ベク
トルに保ち、クロツクt2で単位ベクトルV2′を発
生させる。即ち、スイツチA1,B1,C1の内でA1
とB1をオン、C1をオフに制御する。同時に出力
電圧を制御するために、タイマでオン時間Tを調
整する。このオン時間Tの終了後は零ベクトルを
出力させる。オン時間Tを長くすれば出力電圧が
高くなり、短かくすれば低くなる。この第6図は
クロツクt4,t6で単位ベクトルV2′を発生させ、ク
ロツクt9は単位ベクトルV3′を発生させる。これ
により、各線間には第6図C,D,Eに示す電圧
が得られる。出力周波数の調整は第6図Fのクロ
ツクの周期を変えることにより行う。なお、オン
時間Tが一定であれば、クロツクの周期を変える
ことにより電圧も変化する。
(単位ベクトルの形成) 仮想回転電解ベクトルφを得るために必要な単
位ベクトルV1′〜V8′は次の様に決定する。使用さ
れる単位ベクトルV1′〜V8′は、第3図に示した3
相の電圧ベクトルV1〜V8に対応している。3相
(A、B、C)の電圧ベクトルV1〜V8に対する制
御スイツチA1〜C1の制御データA,B,Cは、
マイコン3のメモリM1に書き込まれている。即
ち、V1に対応して(100)、V2に対応して(110)、
V3に対応して(010)、V4に対応して(011)、V5
に対応して(001)、V6に対応して(101)、V7
対応して(111)、V8に対応して(000)が書き込
まれている。なお、データの内容(100)等はマ
イコン3の出力(ABC)に対応する。従つて、
V1〜V8はV(A,B,C)で表わすことが出来
る。このデータを使用して単位ベクトルV1′〜
V6′を決定することが出来れば都合が良い。デー
タV1(100)〜V6(101)に基づいて単位ベクトル
V1′〜V6′のQ−D座標データ(VQ、VD)は次式
で求めることが出来る。
VQ=√3/2(B−C) ……(1) VD=A−1/2B−1/2C ……(2) 但し、A,B,Cは、データV1(100)〜V6
(101)の内容(100)〜(101)即ちA,B,Cに
対応し、データV1(100)〜V6(101)の内容が1
の場合にはそのままVQ,VDの式に代入し、もし
内容が零の場合には−1としてV1〜V6の式に代
入する。これにより、円軌跡の場合の単位ベクト
ルの各座標データは次の通りになる。
V1′(0、2) V2′(√3、1) V3′(√3、−1) V4′(0、−2) V5′(−√3、−1) V6′(−√3、1) 第7図はこの単位ベクトルV1′〜V6′と座標デー
タを示す。上記式(1)、(2)はマイコン3のメモリ
(M5)に書き込まれているので、メモリM1から
読み出したデータV1(100)〜V6(101)と上記式
(1)、(2)との組み合せによつて単位ベクトルV1′〜
V6′を容易に決定することが出来る。なお、式(1)
の√3/2はこの近似値を利用する。例えば、クロ ツクt2で単位ベクトルV2′が得られるように制御
信号(110)を発生させると、この時点から仮想
回転磁界ベクトルφの値は、それまでの仮想回転
磁界ベクトルφに単位ベクトルを加算した値にな
り、これがRAMに記憶される。
(第8図の実施例) 次に、第8図を参照して本発明の別の実施例に
ついて述べる。第8図では、第1図〜第7図の実
施例で説明した演算をロツク毎に行わずに、予め
演算しておき、その結果をROM即ちリードオン
リメモリ10に書き込んでおく。即ち、第6図A
の単位ベクトルの配列に対応する第6図Bの制御
信号をメモリ10に書き込んでおく。メモリ10
は第4図に示す単位区間(60°)に対応して46
のアドレスを有する。この例では、第1区間のア
ドレス2、4、6、9、12、15、18、21、25、
30、37に単位ベクトルV2′を得るための制御信号
データ(110)が書き込まれ、アドレス10、17、
22、26、29、32、35、38、41、43、45に単位ベク
トルV3′を得るための制御信号データ(010)が書
き込まれ、その他のアドレスには零ベクトルを得
るための制御信号データ(111)又は(000)が書
き込まれている。従つて、第6図Fに示すクロツ
クに同期して第8図のメモリ10から第6図B示
すと同一の制御信号を読み出すと、第1図に示す
インバータのスイツチA1〜C2はこれに対応した
オン・オフ動作をし、演算で求めた仮想回転磁界
ベクトルφと同じ回転磁界が得られる。
なお、ROM10から読み出された制御信号
A,B,Cは、CPU11の出力端子a,b,c
から出力され、ORゲート12,13,14と
ANDゲート15,16,17を通つてギンバー
タのスイツチに供給される。ANDゲート15,
16,17の出力は第1図の上側のスイツチA1
B1,C1の制御信号となり、NOT回路4,5,6
の出力が下側のスイツチA2,B2,C2の制御信号
となる。CPU11の出力端子dは、単位ベクト
ルを発生させない期間に制御信号A,B,Cの全
部を(111)にする時に0を出力し、全部を
(000)にする時に1を発生するものであり、
NANDゲート18に接続されている。CPU11
の出力端子eはタイマ出力端子であり、単位ベク
トルを発生させるための制御信号のパルス幅を決
める出力を発生する。即ち、第6図におけるオン
時間Tに対応して0即ち低レベル出力を発生す
る。この出力端子eは3つのORゲート12,1
3,14と1つのNANDゲート18との入力に
接続されているので、この出力が1即ち高レベル
の時には、ORゲート12,13,14の出力も
1即ち高レベルになり、この時出力端子dが0で
あれば、NANDゲート18の出力が1即ち高レ
ベルになり、結局3つのANDゲート15,16,
17の出力の全部が零ベクトルに対応する(111)
になる。一方、出力端子dが1であり且つ出力端
子eが1即ち高レベルの期間には、NANDゲー
ト18の出力が0即ち低レベルになるので、3つ
のANDゲート15,16,17の出力が(000)
になる。なお、時間Tを変えれば、インバータの
出力電圧値が変化する。この第8図においても、
f指令信号に基づいてクロツク周波数を変えれ
ば、インバータの出力周波数が変化すると共に、
電圧値も変化する。
第4図の第1区間の動作を説明したが、第2区
間以後においても、使用する単位ベクトルが異な
るのみであるから、単位ベクトルを得るための制
御信号A,B,Cのデータを入れ換えるのみで、
第1区間と同様な制御が可能になる。第8図の実
施例では予め演算してメモリ10に制御データを
書き込んでおくので、制御の基本の演算は不要で
あり、高速制御が可能になる。
(変形例) 本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば、次の変形例をとり得るものである。
(a) 第1図及び第8図の方法において、基準回転
磁界ベクトルφSの終点軌跡aを長円軌跡とし、
これに適合するように単位ベクトルV1′〜V6′を
決定してもよい。この場合の単位ベクトルが第
9図に示す如く端数を踏まない様にすることが
望ましい。
(b) 6つの単位ベクトルと2つの零ベクトルとを
得るための8種類の制御信号を8つのアドレス
に書き込んでおき、予め決められたクロツクで
予め決められたアドレスを指定し、このクロツ
クで要求される制御信号を出力するようにして
もよい。
(c) 第1図の演算で単位ベクトルの発生を決める
方式において、新しい仮想回転磁界ベクトルφ
が得られたら、直ちに次の単位ベクトルの種類
と発生時点を演算で求め、これをメモリに書き
込んでおき、発生時点になつたら発生させても
よい。
〔発明の効果〕
上述から明らかな如く、本発明では、単位ベク
トルを発生させるためのタイミングを今迄の仮想
回転磁界ベクトルと次の仮想回転磁界ベクトルと
の中間としたので、基準回転磁界ベクトルとの差
の少ない回転磁界ベクトルを得るとが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わるインバータ装
置を示すブロツク図、第2図は本発明の原理を説
明するためのベクトル図、第3図は3相インバー
タのスイツチ状態と回転磁界ベクトルとの関係を
示すベクトル図、第4図は区間の配置及び第1区
間における仮想回転磁界ベクトルの変化及び零ベ
クトルの選択範囲を原理的に示すベクトル図、第
5図は単位ベクトルを発生させるための制御のタ
イミングを説明するためのベクトル図、第6図は
第1図の各部の状態を示す波形図、第7図は基準
回転磁界ベクトルの終点軌跡が円の場合の単位ベ
クトルを示すベクトル図、第8図は本発明の別の
実施例におけるインバータ制御回路を示すブロツ
ク図、第9図は回転磁界ベクトルの終点軌跡を長
円軌跡とした場合の単位ベクトルを示すベクトル
図である。 1……電源、2……モータ、3……マイコン、
φ……仮想回転磁界ベクトル、φS……基準回転磁
界ベクトル、V1′〜V6′……単位ベクトル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 3相インバータに接続された3相交流負荷に
    おける基準回転磁界ベクトルφSに追従する仮想回
    転磁界ベクトルφを得るために、6つの単位ベク
    トルと零ベクトルとを決め、前記基準回転磁界ベ
    クトルφSの1周期を6等分し、各区間において2
    つの単位ベクトルと零ベクトルとを使用して前記
    仮想回転磁界ベクトルを得るように前記3相イン
    バータのスイツチをオン・オフ制御するインバー
    タの制御方法において、 前記各区間における2つの単位ベクトルV2′,
    V3′の内の一方又は他方を加算する前の前記仮想
    回転磁界ベクトルφの終点位置(xA、yA)と、
    前記仮想回転磁界ベクトルφに前記一方の単位ベ
    クトルV2′を加算することによつて得られる第1
    の加算後仮想回転磁界ベクトルの終点位置(xB
    yB)と、前記仮想回転磁界ベクトルφに前記他方
    の単位ベクトル(V3′)を加算することによつて
    得られる第2の加算後仮想回転磁界ベクトルの終
    点位置(xC、yC)とを予め求め、更に、前記基準
    回転磁界ベクトルφSの終点位置(xD、yD)から前
    記仮想回転磁界ベクトルφの終点位置(xA、yA
    までの第1の距離、前記第1の加算後仮想回転磁
    界ベクトルの終点位置(xB、yB)までの第2の距
    離、及び前記第2の加算後仮想回転磁界ベクトル
    の終点位置(xC、yC)までの第3の距離を求め、
    前記第1の距離と前記第2の距離とが等しくなる
    時点と前記第1の距離と前記第3の距離とが等し
    くなる時点との内で先に等しくなる時点又はこの
    近傍で、前記先に等しくなる時点に関連を有する
    単位ベクトルを発生するように前記スイツチを制
    御することを特徴とするインバータの制御方法。 2 3相インバータに接続された3相交流負荷に
    おける基準回転磁界ベクトルφSに追従する仮想回
    転磁界ベクトルφを得るために、6つの単位ベク
    トルと零ベクトルとを決め、前記基準回転磁界ベ
    クトルφSの角度位置を6等分し、各区間において
    2つの単位ベクトルと零ベクトルとを使用して前
    記仮想回転磁界ベクトルを得るように前記3相イ
    ンバータのスイツチをオン・オフ制御する際に、
    前記各区間における2つの単位ベクトルV2′,
    V3′の内の一方又は他方を加算する前の前記仮想
    回転磁界ベクトルφの終点位置(xA、yA)と、
    前記仮想回転磁界ベクトルφに前記一方の単位ベ
    クトルV2′を加算することによつて得られる第1
    の加算後仮想回転磁界ベクトルの終点位置(xB
    yB)と、前記仮想回転磁界ベクトルφに前記他方
    の単位ベクトルV3′を加算することによつて得ら
    れる第2の加算後仮想回転磁界ベクトルの終点位
    置(xC、yC)とを予め求め、更に、前記基準回転
    磁界ベクトルφSの終点位置xD、yD)から前記仮想
    回転磁界ベクトルφの終点位置(xA、yA)まで
    の第1の距離、前記第1の加算後仮想回転磁界ベ
    クトルの終点位置(xB、yB)までの第2の距離、
    及び前記第2の加算後仮想回転磁界ベクトルの終
    点位置(xC、yC)までの第3の距離を求め、前記
    第1の距離と前記第2の距離とが等しくなる時点
    と前記第1の距離と前記第3の距離とが等しくな
    る時点との内で先に等しくなる時点又はこの近傍
    で、前記先に等しくなる時点に関連を有する単位
    ベクトルを発生させると等価な制御を行う方法で
    あつて、 前記各区間で要求される前記単位ベクトルに対
    応する前記スイツチの制御データ及びこの制御デ
    ータを発生させる時点を示すデータを予めメモリ
    に書き込んでおき、前記メモリから読み出したデ
    ータに基づいて前記スイツチを制御することを特
    徴とするインバータの制御方法。
JP60153885A 1985-07-12 1985-07-12 インバ−タの制御方法 Granted JPS6216092A (ja)

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