JPH0495520A - 空気調和装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、温風と冷風を速やかに混合可能な空気調和装
置に関するものである。

（従来の技術） 従来この種の空気調和装置においては、例えば第８図に
示すように、送風機１から送られた空気がエバポレータ
２を通過すると冷却され、得られた冷風ａ、ｂ、ｃは次
のように流れる。

冷房運転時、冷風ａは、エアミックスドア３によりヒー
タコア４側空気通路に導かれ、ヒータコア４により暖め
られる。冷風すは、ヒータコア４をバイパスし、ヒータ
コア４を通過した温風と混合されて中間温度となり、足
元吹出口５から車室内に供給される。冷風Ｃは冷風バイ
パス通路９を通り冷風バイパスドア７の開度に応じて温
風ｄと顔面吹出口６の上流側で混合される。

この場合、足元吹出口５からの足元吹出温度よりも顔面
吹出口６の顔面吹出温度を低温にする場合、冷風バイパ
スドア７の開度を冷風ｄが絞られるように調節する。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来の空気調和装置によると、冷風と温
風が混合される混合部と顔面吹出口との距離がスペース
の関係上比較的短い距離であるため、顔面吹出口の上部
と下部とで吹出温度の温度差が大きくなり、吹出口上部
から冷風が吹き出し、吹出口下部からは温風が吹き出す
ことから、乗員に不快感を与えることがあるという問題
がある。

例えば第９図に示すように、顔面吹出口６の最上位置を
基準位置としその下方に距離βの位置が最下位置である
とすると、顔面吹出口６の基準位置からの距離に応じて
顔面吹出温度は第１０図に示すように上昇する。このよ
うに顔面吹出口６の上部と下部とで大きな温度差が生じ
ることがある。

本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、冷風バイパスドアの形状を工夫することにより、
冷風と温風とが互いに近接して交互に多層状に案内され
短距離の間に混合されるようにした通風抵抗の少ない空
気調和装置を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） そのために、本発明の空気調和装置は、送風機と、この
送風機の下流側に設けられる冷房用熱交換器と、冷房用
熱交換器に接続される第１の通路と、前記冷房用熱交換
器に接続される第２の通路と、前記第１の通路に設けら
れる暖房用熱交換器と、前記第１の通路と前記第２の通
路の合流部に設けられ、前記第１の通路からの温風と第
２の通路からの冷風とを交互に交差させて多層状に案内
し、下流側で前記温風と前記冷風を短距離流路で速やか
に混合する空気温度の均一な空気流を作り出す冷風バイ
パスドアと、冷風バイパスドアな通る空気を吹き出す吹
出口とを備えたことを特徴とする。

（作用） 本発明の空気調和装置によれば、顔面吹出口の上流側で
冷風と温風とが短距離の間に効率よく混合される構成で
あるから、顔面吹出口の上部から下部までほぼ均一な温
度差の少ない送風を行うことができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図〜第３図は、本発明の第１の実施例を示している
。第１図において、■は送風機、２は冷房用熱交換器（
エバポレータ）で冷媒の蒸発潜熱により空気を冷却する
ものである。４は傾斜して配置される暖房用熱交換器で
、この暖房用熱交換器４は車載のエンジン冷却水を熱源
とする。

暖房用熱交換器４が設けられる第１の通路は、暖房用熱
交換器４を通る通路２５と該暖房用熱交換器４をバイパ
ス通路８とに分岐され、その分岐部に通路２５とバイパ
ス通路８を開閉切替可能なエアミックスダンパ３が回動
自在に取付けられている。エアミックスダンパ３の開度
に応じて暖房用熱交換器４から送られる暖風とバイパス
通路８から流れる冷風との混合された温風Ｃの温度が調
節される。

エアミックスダンパ３をバイパスする第２の通路として
の冷風バイパス通路１３は冷房用熱交換器２からの冷風
ｄが流れる。

そして、冷風ｄと温風Ｃとが混合可能な領域に設けられ
る冷風バイパスドアｌＯは、鉄板あるいは樹脂等よりな
り、第２図および第３図に示すように回動可能なシャフ
ト１２に固定される。冷風バイパスドア１０は、シャフ
ト１２に扇状の案内板１８が多層に所定の間隔を置いて
設けられ、隣り合う各側辺１８ａが一つおきに側板１９
ａにより閉塞され、反対側の側辺１８．ｂは同じく一つ
おきに側板１９ｂにより閉塞されている。このため第２
図に示すようにシャフト１２の上のバイパス通路１３か
らの冷風は矢印六方向に案内板１８の間を通り抜ける。

またシャフト１２の下側から流入する温風Ｃは案内板１
８の間を図示矢印Ｂ方向に通り抜ける。この場合の冷風
と温風は隣り合う案内板１８間で短距離間隔で層状に交
差されるのであるから、扇状の案内板１８を吹き出た後
に速やかに混合され均質な混合風となる。

冷風バイパスダンパ１０の下流側には顔面吹出口１４が
開口され、この顔面吹出口１４の入口部に開閉ダンパ１
５が回動自在に取り付けられている。また顔面吹出口１
４の下方部に車室内下方の乗員の足元に空気を吹き出す
足元吹出口１６が開口され、この足元吹出口１６の入口
部に開閉ダンパ１７が回動自在に設けられている。

次に動作について説明する。

暖房モード時、冷房用熱交換器２は熱交換作用を果たさ
ず単なる通路として機能し、冷風バイパスドア１０はバ
イパス通路１３を閉じる。送風機１から送られた空気は
冷房用熱交換器２を通過し、エアミックスダンパ３の第
１図示下側の通路２５を通る冷風ａが暖房用熱交換器４
を通ると、ここで加熱されて暖風となり暖房用熱交換器
４を通らないでバイパス通路８を流れる冷風すと混合さ
れ、混合された温風Ｃが顔面吹出口１４または足元吹出
口１６から吹き出される。温風吹出温度はエアミックス
ダンパ３の開度により調節され、暖房用熱交換器４を通
る風量が多いと高温になり少ないと低温に調節される。

冷房モード時、第１図に示す開度位置にエアミックスダ
ンパ３があると、冷風ａは暖房用熱交換器４で加熱され
て暖風となりバイパス通路８を通る冷風すと混合されて
中間温度の温風Ｃになり、顔面吹出口１４または足元吹
出口１６から車室内に供給される。足元吹出温度よりも
顔面吹出温度を低（する場合、冷風バイパスドア１０を
時計方向に回動し、バイパス通路１３を通る冷風ｄとバ
イパス通路１３内に流入されるエアミックスされた温風
Ｃを冷風バイパスドア１０によって層状に交差させ混合
し、顔面吹出口１４より吹き出す。

この場合の足元吹出温度に対する顔面吹出温度の制御は
、冷風バイパスドア１０の開度に応じてバイパス通路１
３に流入する温風Ｃの風量により任意に調節される。

前記第１の実施例によれば、顔面吹出口１４から吹き出
される吹出温度は、顔面吹出口１４の上部から下部にか
けて、第４図に示すように、温度偏差の少ない均質な温
度の冷風または温風を車室内に供給することができる。

これは、冷風バイパスドア１０の案内板１８の間から案
内されながら流出された温風と冷風が多層状かつ巻き込
むように混合されるため、短い流路距離で速やかに均一
な混合気が形成されるからである。

第５図は本発明の第２の実施例を示すもので、空気調和
装置のユニットの異なる配置例を示したものである。

第２の実施例ではエアミックスダンパを設けず、冷風バ
イパスドア１０によってのみ温風Ｃと冷風ｄとの混合を
行うものである。冷風バイパスドア１０の構成について
は第２図および第３図に示すものと同様であるので説明
を省略する。他の構成部分について前記第１の実施例と
同様の部分については同一符号を付す。

第６図および第７図は、本発明の第３の実施例による冷
風バイパスドアを示す。

冷風バイパスドア２８は、シャフト１２を一端としこの
シャフト軸線から扇状に広がり各軸線に対し斜めに傾斜
する方向に案内板２１を設けたものである。隣り合う案
内板２１の側端２１ａ、２１ｂにはそれぞれ一個おきに
仕切り板２２と２３が交互にシャフト軸線方向に設けら
れている。

第３の実施例においても案内板２１を挾んで両側に流れ
る温風と冷風の層状の流れによって冷風バイパスドア２
０を抜は出た空気が短い距離を流れる間に速やかに均質
な温度分布差の少ない送風を顔面吹出口１４から車室内
供給することができる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明の空気調和装置によれば、
冷風バイパスドアの開いているとき温風と冷風を互いに
近接させて交互に多層に流れるように案内する構成にし
たので、冷風バイパスドアから流れ出た空気は短距離の
うちに温度差の少ない温度分布の均一な送風を行うこと
ができ、車室内の乗員に送風温度不均一による不快感を
与えないという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例による空気調和装置を表
す概略構成図、第２図は本発明の第１の実施例による冷
風バイパスドアを示す斜視図、第３図は第２図に示すｍ
　−ｎｒ線断面図、第４図は本発明の第１の実施例によ
る顔面吹出温度の特性図、第５図は本発明の第２の実施
例による空気調和装置を表す概略構成図、第６図は本発
明の第３の実施例による冷風バイパスドアな示す斜線図
、第７図は第６図に示す■−■線断面図、第８図は従来
例を表す概略構成図、第９図は顔面吹出口のフロントグ
リルを表す正面図、第１０図は従来例の顔面吹出温度の
特性を表す特性図である。 １・・・送風機、 ２・・・冷房用熱交換器、 ４・・・暖房用熱交換器、 ８・・・バイパス通路（第１の通路）、１０・・・冷風
バイパスドア、 送風機 冷房用熱交換器 暖房用熱交換器 バイパス通路（第１の通路） 冷風バイパスドア 冷風バイパス通路（第２の通路） 顔面吹出口 足元吹出口 通路（第１の通路） 第１図 １３・・・冷風バイパス通路（第２の通路）１４・・・
顔面吹出口、 １６・・・足元吹出口、 ２５・・・通路（第１の通路）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）送風機と、 この送風機の下流側に設けられる冷房用熱交換器と、 冷房用熱交換器に接続される第１の通路と、前記冷房用
   熱交換器に接続される第２の通路と、前記第１の通路に
   設けられる暖房用熱交換器と、前記第１の通路と前記第
   ２の通路の合流部に設けられ、前記第１の通路からの温
   風と第２の通路からの冷風とを交互に交差させて多層状
   に案内し、下流側で前記温風と前記冷風を短距離流路で
   速やかに混合する空気温度の均一な空気流を作り出す冷
   風バイパスドアと、 冷風バイパスドアを通る空気を吹き出す吹出口と、 を備えたことを特徴とする空気調和装置。