JPH0482649A - 工作機械の姿勢制御装置 - Google Patents

工作機械の姿勢制御装置

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JPH0482649A
JPH0482649A JP19847990A JP19847990A JPH0482649A JP H0482649 A JPH0482649 A JP H0482649A JP 19847990 A JP19847990 A JP 19847990A JP 19847990 A JP19847990 A JP 19847990A JP H0482649 A JPH0482649 A JP H0482649A
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Yotaro Hatamura
洋太郎 畑村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マシニング・センタ等の工作機械におけるツ
ール駆動部等の温度上昇や、ツールの加工反力を原因と
したツールの位M変位による加工精度の悪化を防止する
とともに、さらにより精密な加工が実現できる工作機械
の姿勢制御装置に関する。
(従来の技術) 従来、マシニング・センタ等の工作機械では、ワーク加
工中にツールの駆動モータやその減速機構部の発熱がヘ
ッド部およびヘッド部を支持するコラム部に伝えられ、
これら伝熱された各部はその上昇温度に応じて熱膨張す
る。また、ワークの加工中はツールに加工反力が発生し
て、ツールを支持するヘッド部およびコラム部にその反
力に応して微小な弾性変形が発生する。これら熱膨張や
弾性変形が発生すると、ツールの位置が微小に変化して
加工精度が低下する。第8図はその梯子を模式的に示し
た説明図である0図では、ツール1およびヘッド部2に
設置されたツール駆動用モータ3の発熱がヘッド部2か
らコラム部4へ伝播し、コラム部4に温度勾配を生じて
右側がより熱膨張し全体的に左側に反ってしまう、その
結果、ツール1は正規のレベルL0からレベルL、の位
置にずれて、加工精度に悪影響を与えることになる。
これらの対策として従来は、ツール1が取付けられてい
るヘッド部2内に冷却オイルや冷却水を循環させて発熱
原因である駆動モータ3やその減速機構部等を冷却して
、熱膨張による影響を解消しようとしている。
また、他の解決策として、発熱の度合いに応じてヘッド
部2の座標をNC制御により補正することもある。さら
には、コラム部4の左側背面の一部にカウンターヒータ
5を設置し、コラム部4への伝熱に応じて加熱し、温度
勾配を除去することにより反りを打ち消すことが試みら
れている。
(発明が解決しようとするam> しかしながら、これらの解決策は、稼働中の発熱により
ツールに生じた変位を正確に検出することが困難であり
、また、その検出した変位値も稼働状況により絶えず変
動するため応答性の面で劣り、常に最適な補正をするこ
とが不可能である。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、工作機械をはじめとする各種
産業機械における位置制御の際に問題になっている、熱
膨張や弾性変化を原因とした微小変位を根本的に補正す
るとともに、より精密な位置制御を可能にした工作機械
の姿勢制御装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、第1の発明は、ツールを把
持および駆動するヘッド部を固定台座に取付は支持する
中空状コラム部の周方向に互いに対向して1対以上配置
され、コラム部壁面を加熱または冷却して熱変位を発生
させるコラム部用熱アクチュエータと、コラム部用熱ア
クチュエータが取付けられたコラム部壁面に設置され、
温度変化、ツールの加工反力等により発生するコラム部
壁面の変位を検出する変位センサと、変位センサの検出
値にもとづいて、予め設定されているツ−ル位置を保持
するようにコラム部を伸縮させる熱アクチュエータ制御
信号を出力する制御部とを備えたことを特徴とする。
第2の発明は、ツールを把持および駆動するヘッド部を
固定台座に取付は支持する中空状コラム部の周方向に互
いに対向して1対以上配置され、コラム部壁面を加熱ま
たは冷却して熱変位を発生させるコラム部用熱アクチュ
エータと、ヘッド部壁面に設置され、温度変化、ツール
の加工反力等により発生するヘッド部壁面の変位を検出
する変位センサと、コラム部用熱アクチュエータが取付
けられたコラム部壁面に設置され、温度変化、ツールの
加工反力等により発生するコラム部壁面の変位を検出す
る変位センサと、各変位センサの検出値にもとづいて、
予め設定されているツール位置を保持するようにコラム
部を伸縮させる熱アクチュエータ制御信号を出力する制
御部とを備えたことを特徴とする。
第3の発明は、ツールを把持および駆動するヘッド部の
周方向に互いに対向して1対以上配置され、・\ラド部
壁面を加熱または冷却して熱変位を発生させるヘッド部
用熱アクチュエータと、ヘッド部を固定台座に取付は支
持する中空状コラム部の周方向に互いに対向して1対以
上配置され、コラム部壁面を加熱または冷却して熱変位
を発生させるコラム部用熱アクチュエータと、ヘッド部
用熱アクチュエータが取付けられたヘッド部壁面に設置
され、温度変化、ツールの加工反力等により発生するヘ
ッド部壁面の変位を検出する変位センサと、コラム部用
熱アクチュエータが取付けられたコラム部壁面に設置さ
れ、温度変化、ツールの加工反力等により発生するコラ
ム部壁面の変位を検出する変位センサと、各変位センサ
の検出値にもとづいて、予め設定されているツール位置
を保持するようにコラム部およびヘッド部をそれぞれ伸
縮させる熱アクチュエータ制御信号を出力する制御部と
を備えたことを特徴とする。
(作 用) 第1の発明においては、コラム部壁面に温度変化やツー
ルの加工反力等により変位が発生するとコラム部壁面に
設置されている変位センサによりその変位が検出される
。次いで、検出された変位値に応じて制御部からコラム
部用熱アクチュエータの制御信号が出力され、コラム部
壁面がコラム部用熱アクチュエータにより加熱または冷
却される。その結果、コラム部の壁面が伸縮制御されて
、ツールが所定の位置に保持される。
第2の発明においては、ヘッド部およびコラム部壁面に
温度変化やツールの加工反力等により変位が発生すると
ヘッド部およびコラム部壁面に設置されている変位セン
サによりその変位が検出される。次いで、検出された変
位値に応じて制御部からコラム部用熱アクチュエータの
制御信号が出力され、コラム部壁面がコラム部用熱アク
チュエータにより加熱または冷却される。その結果、コ
ラム部の壁面が伸縮制御されて、ツールが所定の位置に
保持される。
第3の発明においては、ヘッド部およびコラム部壁面に
温度変化やツールの加工反力等により変位が発生すると
ヘッド部およびコラム部壁面に設置されている変位セン
サによりその変位が検出される。次いで、検出された変
位値に応じて制御部から各熱アクチュエータの制御信号
が出力され、ヘッド部およびコラム部壁面がそれぞれの
熱アクチュエータにより加熱または冷却される。その結
果、ヘッド部およびコラム部の壁面が伸縮制御されて、
ツールが所定の位置に保持される。
(実施例) 以下、図に沿って本発明の詳細な説明する。
第1図は第1および第2の発明をマシニング・センタに
適用した実施例の断面図であり、第2図は第1図の■−
■線上の断面図である。
図において、基台6上に固定されたコラム部14は中空
に形成され、内部にヘッド部12のバランスウェイト7
が吊り下げられている。ヘッド部12はコラム部14の
前面に形成されたガイド部により上下動自在に支持され
るとともに、コラム部14の上部に取り付けられたサー
ボモータ15、およびポールスクリュウ16により上下
方向の位置制御がおこなわれる。また、ヘッド部12の
下面光端にはツール取付は部17が配設され加工作業に
応じたツール11が着脱自在に把持される。
ツール11は、へンド部12の上部に設置されているモ
ータ13により、図示しない減速機構を介して駆動され
る。
ワークWはテーブル18上に固定され、駆動機構部8に
よりテーブル18がX、 Y方向に移動されながらツー
ル11により加工される。
また、コラム部14は、中空の角柱状に形成され内部周
方向にリブが一定間隔で形成されており、リブにより区
分された区画部のうち下方基台6よりに形成されている
2段の区画部の内周面に熱アクチュエータ21〜28.
31〜3Bが設置される。二〇熱アクチュエータは電子
冷却・加熱が可能な熱半導体素子により構成され、電流
方向を変えることにより壁面との接触面を加熱、冷却の
何れにも変更できる。さらに、熱アクチュエータ21〜
28.31〜38がそれぞれ設置されている区画の境界
およびその上下のリブが形成されている位置のコラム部
14の部材中の周方向に流路19.29.39が形成さ
れ、区画間を熱絶縁するために所定温度のオイルが循環
される。また、第2図の上・下両辺に相当するコラム部
14の両側面の端部には、それぞれ歪みゲージ等からな
る温度補償付きの変位センサS1〜S4が取付けられ、
コラム部14の伸縮による変位量を検出する。検出され
た変位量は、図示しない制御部に入力された後、その変
位量に応じて、上下段に配設された16個の熱アクチュ
エータ21〜28.31〜38に供給する電流方向を個
別に制御する。なお、第2の発明の場合、後述する第3
の発明の実施例におけるヘッド部12における変位セン
サS5〜S10が検出した変位量についても、制御部に
入力され、その変位量も加味して熱アクチュエータ21
〜28.31〜38の動作を制御する。このようにして
、コラム部14の熱アクチュエータが設置されている壁
面が加熱または冷却されると、その温度に応じて伸縮量
が適宜調整され、モータ13等の発熱およびツール11
の加工反力による弾性変形が合成されて、ツール11に
発生する位置変位が補正される。その結果、ツール11
は、本来の位置を精密に保持されることになり、従来に
増した精度で加工をおこなうことができる。
第3図は第3の発明をマシニング・センタに適用した実
施例の要部の外観図であり、第4図は第3図の横断面図
であり、第5図は第4図のV −V線上の断面図である
第3の発明の実施例が第1の発明の実施例と異なる部分
は、ヘッド部12にも熱アクチュエータおよび断熱部を
設置するとともに、コラム部14およびヘッド部12に
設置する熱アクチュエータを電熱ヒータとオイルジャケ
ットの組合せにより構成したことである。具体的には、
第1図の実施例と同様にコラム部14において一定間隔
で形成されたリブにより区分された下方基台6よりの下
段の区画部の外周面に冷却用の熱アクチュエータ41a
〜48aが、同じく上段に冷却用の熱アクチュエータ5
1a〜58aがそれぞれ設置される。
これら各段の熱アクチュエータ41a〜48a51a〜
58aはオイルジャケットにより形成され、図示されな
い別置きのオイルクーラから供給される低温のオイルが
循環されて、熱アクチュエータ41a〜48a、51a
 〜58aが低温となり、これらと接触するコラム部1
4の壁面を冷却する。また、これらの熱アクチュエータ
41a〜48a、51a〜58aに相対してコラム部1
4の内周面には加熱用の熱アクチュエータ41b〜48
b、51b〜58bが下段、上段にそれぞれ設置される
。これらの熱アクチュエータ41b〜48b、51b〜
58bは、面状の電熱ヒータにより形成され、電流が供
給されることにより、熱アクチュエータ41b〜48b
、51b〜58bが発熱して高温となり接触するコラム
部14の壁面を加熱する。
これらのそれぞれ対をなす加熱または冷却用の熱アクチ
ュエータ41a、4 l b 〜58a、58bは動作
の際、内外面の何れか一方が動作して取付けられている
ブロックを冷却または加熱する。
さらにコラム部14の両側面の端部には、第4図に示す
ように、変位センサS1〜S4が取付けられ、コラム部
14の軸方向の変位量を検出する。
また、ヘッド部12は中空のフレームにより形成され、
フレームの上下2段外周部に冷却用の熱アクチュエータ
62a〜57a、72a〜77aがそれぞれ設置され、
同時に、フレーム内周4面の上下2段に加熱用の熱°ア
クチュエータ61b〜68b、71b〜78bがそれぞ
れ設置されている。さらにコラム部14よりのフレーム
部材の内部に、ヘッド部12とコラム部14とを熱絶縁
するため、冷却オイル循環用の流路69が水平方向に等
間隔に形成されている。
これら冷却用の熱アクチュエータ62a〜67a、72
a〜77aも、コラム部14と同様にオイルジャケット
により形成され、また、加熱用の熱アクチュエータ61
b〜68b、71b〜78bも同様に面状の電熱ヒータ
により形成され、それぞれ低温オイルまたは電流が供給
されることにより、接触するヘッド部12の各ブロック
を冷却または加熱する。さらに、第3図に示されるヘッ
ド部12の側面に配置された熱アクチュエータ66a、
67a、76a、77a相互の中心位置、および上下端
に、それぞれ水平方向に配置された歪みゲージ等からな
る温度補償付きの変位センサS5〜S7が取付けられ、
同様に図示しない後面にも同位置に変位センサS8〜S
IOが取付けられてヘッド部12に発生する変位量を検
出する。
変位センサS5〜S10が検出した変位量は、図示しな
い制御部に入力された後、その変位量に応して各熱アク
チュエータ62a〜67a、72a〜77a、61b 
〜68b、71b 〜78bの加熱または冷却を制御し
て、熱アクチュエータが設置されているヘッド部12の
各面をブロックごとに加熱または冷却することにより伸
縮量を適宜調整してツール11の先端に発生する変位を
補正し、ツール11の本来の位置を保持して加工をおこ
なうことができる。
第6図は、上述した第1または第2の発明の実施例にお
いて、コラム部14の各熱アクチュエータの動作を組合
せた制御モードの代表的な例を示すものである0図中、
“C”と表示したアクチュエータは冷却中を、′H″と
表示したアクチュエータは加熱中を表す。
図aは上下段ともヘッド部側の右側を“C”と表示した
ように冷却し、左側を“H”と表示したように加熱した
モードであり、コラム部14が右側に角度θI傾斜する
ことを示す。
図すは上下段ともヘッド部側の右側を加熱し、左側を冷
却したモードであり、コラム部14が左側に角度θ2傾
斜することを示す。
図Cは上段の右側を加熱、左側を冷却し、下段の右側を
冷却、左側を加熱したモードであり、コラム部14が右
側にほぼ平行に距離lI移動することを示す。
図dは上段の右側を冷却、左側を加熱し、下段の右側を
加熱、左側を冷却したモードであり、コラム部14が左
側へほぼ平行に距離it移動することを示す。
なお、上記の4例の制御モードは、図面手前側と背面側
との間で対応する熱アクチュエータの加熱、冷却を同一
にした例である。これらの組合せモード以外に、コラム
部14における熱アクチュエータの設置数が16個であ
ることから、各熱アクチュエータの加熱・冷却の組合せ
は多数となり、変位センサ5l−34の検出値、または
変位センサS1〜S4の検出値および変位センサS5〜
S10の検出値に応じ、きめ細かい制御が可能になる。
第7図は、同様に第3の発明の実施例に取り付けられた
ヘッド部12における熱アクチュエータの動作を組合せ
た制御モードの代表的な例を示すものである。
図aはヘッド部12の上段側の熱アクチュエータを両方
冷却し、下側を両方加熱したモードであり、ヘッド部1
2が反時計方向に角度θ、傾斜することを示す。
図すは上段側の熱アクチュエータを両方加熱し、下側を
両方冷却したモードであり、ヘッド部12が時計方向に
角度θ4傾斜することを示す。
図Cは上段左側と下段右側を冷却し、上段右側と下段左
側を加熱したモードであり、ツール取付け部17の下端
が上方へほぼ平行に距離2.移動することを示す。
図dは上段左側と下段右側を加熱し、上段右側と下段左
側を冷却したモードであり、ツール取付は部17の下端
が下方へほぼ平行に距* i 4移動することを示す。
なお、上記の4例の制御モードは、図面手前側と背面側
との間で対応する熱アクチュエータの加熱、冷却を同一
にした例である。これらの組合せモード以外に、ヘッド
部12における熱アクチュエータの設置数が16個であ
ることから、各熱アクチュエータの加熱・冷却の組合せ
は多数となり、変位センサS5〜310の検出値に応じ
、きめ細かい制御が可能になる。
なお、この第3の発明の実施例に示したマシニング・セ
ンタは、ヘッド部12が駆動用のモータ13やその減速
機構部の発熱によるヘッド部12の熱変形、およびワー
クWの加工にともないツール1工に発生する加工反力に
よる不規則な弾性変形も合わせてセンサS5〜SIOに
より総合的に検出し、これらの変位量に応して各熱アク
チュエータの加熱・冷却を制御し、リアルタイムで変位
を補正・制御しながらワークWの加工を進めることが可
能になる。
また、ヘッド部12のコラム部14側には、冷却オイル
循環用の流路69が設置されて、雰囲気温度より若干低
温度の冷却オイルが常時供給される。それにより、ヘッ
ド部12の発熱がコラム部14への伝達が抑制され、コ
ラム部14におけるヘッド部12からの伝熱にもとづく
熱膨張および反りが防止される。
また、ヘッド部12だけの制御で矯正できない変位や、
ヘッド部12全体の変位、さらにはコラム部14自体に
変位を生じるような場合は、コラム部14自体でも同様
にセンサS1〜S4、さらにはセンサS5〜S10の検
出値に応じて変位補正のための制御がおこなれる。この
とき、ヘッド部12とコラム部14との変位制御が組み
合わせられてツールの位置制御がおこなわれ、より高精
度な加工を実現することができる。
本出願人の寞験によると、第1図に示したマシニング・
センタの実施例において、雰囲気温度35度、熱アクチ
ュエータの加熱温度を45度、冷却温度を25度の条件
で、各熱アクチュエータの動作を制御した結果、ツール
11の先端位置を約30μmの範囲で制御できることが
確認できた。
なお、上記各実施例では、各熱アクチュエータの動作を
加熱または冷却だけとしたが、熱アクチュエータの位置
によっては加熱も冷却もしない中間の放!状態としたり
、また熱アクチュエータの設定温度を加熱部の高温度と
冷却部の冷温度の2点設定だけでなく連続的な中間温度
に設定して、より高精度の制御をおこなうことができる
また、実施例では主にツールモータ30の発熱による熱
変形や加工反力による弾性変形を原因とする位置ずれを
、各熱アクチュエータにより補正する制御について説明
したが、さらに、上述したように加工時の各熱アクチュ
エータの動作を積極的に制御することにより、ツールの
位置制御をより精密に実行することもできる0例えば、
マシニング・センタで金型等を加工する場合に、この姿
勢制御装置を利用すると、従来列置不可能であったミク
ロンオーダの超精密な加工を実現することができる。
さらには、上記各実施例では、コラム部14、ヘッド部
12の各面に2個2段にしてそれぞれ4個の熱アクチュ
エータを設置しているが、各面1個2段にすることも可
能であり、また、設置される面の位置に応じても、熱ア
クチュエータの設置段数や設置個数を任意に組み合わせ
て制御することができる。
またさらには、工作機械を構成する主たる構造フレーム
の各部に温度センサを配設し、検出した全体の温度分布
にもとづく熱変位をも加味して各熱アクチュエータの制
御を実行することも可能であり、その場合、各熱アクチ
ュエータおよびそれに付属するセンサごとに個々に制御
する場合に比べてより精度が向上する。
また、熱アクチュエータを中空構造物の壁面に設置し熱
変位を生じさせて構造物の姿勢を制御するこれら発明は
、マシニング・センタ以外の各種工作機械の構造部にも
適用可能であり、同様に適用される各種工作機械の加工
精度をより向上させることができる。
(発明の効果) 以上述べたように、第1の発明によれば、工作機械のコ
ラム部壁面に温度変化やツールの加工反力等により変位
が発生した場合でも、その変位に応じてコラム部壁面が
コラム部用熱アクチュエータにより加熱または冷却され
てコラム部が伸縮制御される。その結果、ツールが所定
の位置に保持され従来の工作機械に比べ加工精度が著し
く向上する。
また、第2の発明によれば、工作機械のヘッド部および
コラム部壁面に温度変化やツールの加工反力等により変
位が発生した場合でも、それらの変位に応じてコラム部
壁面がコラム部用熱アクチュエータにより加熱または冷
却されてコラム部が伸縮制御され、ツールが所定の位置
に保持される。
その結果、従来の工作機械に比べ加工精度が著しく向上
する。
さらに、第3の発明によれば、工作機械のヘッド部およ
びコラム部壁面に温度変化やツールの加工反力等により
変位が発生した場合でも、それらの変位に応してヘッド
部およびコラム部壁面がそれぞれの熱アクチュエータに
より加熱または冷却されてヘッド部およびコラム部が伸
縮制御され、ツールが所定の位置に保持される。その結
果、従来の工作機械に比べ加工精度が著しく向上する。
さらには、第1および第2、第3の発明は、コラム部壁
面等に設置した熱アクチュエータを用い、ツール位置に
予め微小変位を発生させて加工することができるので、
従来の工作機械では実現できなかった超精密な加工が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1および第2の発明をマシニング・センタに
適用した実施例の断面図、第2図は第1図の■−■線上
における断面図、第3図は第3の発明の実施例の要部の
外観図、第4図は第3図の横断面図、第5図は第4図の
V−■線上における断面図、第6図はコラム部の制御モ
ード例を示す説明図、第7図はヘッド部の制御モード例
を示す説明図、第8図は従来例における熱変位発生の説
明図である。 12・・・ヘッド部 13・・・モータ 14・・・コ
ラム部 17・・・ツール取付は部 19・・・流路2
9・・・流路 39・・・流路 69川流路21〜28
・・・熱アクチュエータ 31〜38・・・熱アクチュエータ 41a〜48a・・・冷却用の熱アクチュエータ41b
〜48b・・・加熱用の熱アクチュエータ51a〜58
a・・・冷却用の熱アクチュエータ51b〜58b・・
・加熱用の熱アクチュエータ61b〜68b・・・加熱
用の熱アクチュエータ62a〜67a・・・冷却用の熱
アクチュエータ71b〜78b・・・加熱用の熱アクチ
ュエータ72a〜77a・・・冷却用の熱アクチュエー
タ81〜SIO・・・温度補償付きの変位センサ第1図 代 理 人 弁理士  森 1)雄 −とに 第 図 第 図 (aン (b)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ツールを把持および駆動するヘッド部を固定台座
    に取付け支持する中空状コラム部の周方向に互いに対向
    して1対以上配置され、コラム部壁面を加熱または冷却
    して熱変位を発生させるコラム部用熱アクチュエータと
    、 コラム部用熱アクチュエータが取付けられたコラム部壁
    面に設置され、温度変化、ツールの加工反力等により発
    生するコラム部壁面の変位を検出する変位センサと、 変位センサの検出値にもとづいて、予め設定されている
    ツール位置を保持するようにコラム部を伸縮させる熱ア
    クチュエータ制御信号を出力する制御部と、 を備えたことを特徴とする工作機械の姿勢制御装置。
  2. (2)ツールを把持および駆動するヘッド部を固定台座
    に取付け支持する中空状コラム部の周方向に互いに対向
    して1対以上配置され、コラム部壁面を加熱または冷却
    して熱変位を発生させるコラム部用熱アクチュエータと
    、 ヘッド部壁面に設置され、温度変化、ツールの加工反力
    等により発生するヘッド部壁面の変位を検出する変位セ
    ンサと、 コラム部用熱アクチュエータが取付けられたコラム部壁
    面に設置され、温度変化、ツールの加工反力等により発
    生するコラム部壁面の変位を検出する変位センサと、 各変位センサの検出値にもとづいて、予め設定されてい
    るツール位置を保持するようにコラム部を伸縮させる熱
    アクチュエータ制御信号を出力する制御部と、 を備えたことを特徴とする工作機械の姿勢制御装置。
  3. (3)ツールを把持および駆動するヘッド部の周方向に
    互いに対向して1対以上配置され、ヘッド部壁面を加熱
    または冷却して熱変位を発生させるヘッド部用熱アクチ
    ュエータと、 ヘッド部を固定台座に取付け支持する中空状コラム部の
    周方向に互いに対向して1対以上配置され、コラム部壁
    面を加熱または冷却して熱変位を発生させるコラム部用
    熱アクチュエータと、ヘッド部用熱アクチュエータが取
    付けられたヘッド部壁面に設置され、温度変化、ツール
    の加工反力等により発生するヘッド部壁面の変位を検出
    する変位センサと、 コラム部用熱アクチュエータが取付けられたコラム部壁
    面に設置され、温度変化、ツールの加工反力等により発
    生するコラム部壁面の変位を検出する変位センサと、 各変位センサの検出値にもとづいて、予め設定されてい
    るツール位置を保持するようにコラム部およびヘッド部
    をそれぞれ伸縮させる熱アクチュエータ制御信号を出力
    する制御部と、 を備えたことを特徴とする工作機械の姿勢制御装置。
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